
翻訳家から出会う海外文学
1冊でも翻訳すれば、翻訳家。英米文学、ドイツ文学などのジャンルや、翻訳した作家をまとめた翻訳家一覧表を作りました。翻訳作品以外も含めた気になる一冊、主な作品は、元気があったら追加します。
- 「あ」から始まる翻訳者の一覧表
- 翻訳家さんの気になる一冊
- 愛甲恵子・訳「アリババと40人のとうぞく」
- 阿井幸作・訳「厳冬之棺」
- 粟飯原文子・訳「楽園」
- 相原真理子・訳「検屍官」
- 青木悦子・訳「ヴァイオリン職人と消えた北欧楽器」
- 青木純子・訳「湖畔荘」
- 青木順子・訳「わたしの糸」
- 青木千鶴・訳「二流小説家」
- 青木智美・訳「星の王子さま」
- 青木創・訳「ローマ帽子の秘密」
- 青木久惠・訳「そして誰もいなくなった」
- 青木日出夫・訳「愛のゆくえ」
- 青木雄造・訳「荒涼館」
- 秋草俊一郎・訳「ソーンダーズ先生の小説教室」
- 浅井晶子・訳「ある一生」
- 浅倉久志・訳「変種第二号」
- 安達眞弓「クマのプーさん展公式図録 百町森のうた」
- 安達眞弓・訳「死んだレモン」
- 阿部賢一・訳「シブヤで目覚めて」
- 阿部大樹「翻訳目錄」
- 雨海弘美・訳「Hマートで泣きながら」
- 天沢退二郎・訳「シチリアを征服したクマ王国の物語」
- 天野健太郎・訳「歩道橋の魔術師」
- 雨沢泰・訳「白の闇」
- 荒俣宏・訳「ハリー・クラーク絵 アンデルセン童話集」
「あ」から始まる翻訳者の一覧表
名前 | ジャンル | 主な作家 | よみ |
---|---|---|---|
愛甲恵子 | 絵本(イラン) | ハサン・ムーサヴィー、 アフマド=レザー・アフマディー | あいこうけいこ |
阿井幸作 | 中国文学、 台湾文学 | 紫金陳、周浩暉、孫沁文 | あいこうさく |
粟飯原文子 | 英米文学、 アフリカ文学 | アブドゥルラザク・グルナ、 チゴズィエ・オビオマ | あいはらあやこ |
相原真理子 | 英米文学 | ターシャ・テューダー、 パトリシア・コーンウェル | あいはらまりこ |
青木悦子 | 英米文学 | ポール・アダム、 クイーム・マクドネル | あおきえつこ |
青木薫 | 英米文学 科学・テクノロジー | サイモン・シン,J・D・ワトソン | あおきかおる |
青木純子 | 英米文学、 南米文学 | ケイト・モートン、 シルヴィア・モレノ=ガルシア | あおきじゅんこ |
青木順子 | 絵本(ノルウェー) | トーリル・コーヴェ | あおきじゅんこ |
青木千鶴 | 英米文学 | デイヴィッド・ゴードン、 ジェイソン・レナルズ | あおきちづる |
青木智美 | フランス文学 | サン=テグジュペリ、 ベルナール・ミニエ、 ジェローム・ルブリ | あおきともみ |
青木創 | 英米文学 | リー・チャイルド、 エラリー・クイーン、 ジェイン・ハーパー | あおきはじめ |
青木久惠 | 英米文学 | アガサ・クリスティ、 P・D・ジェイムズ | あおきひさえ |
青木日出夫 | 英米文学 | アーサー・コナン・ドイル、 リチャード・ブローティガン | あおきひでお |
青木雄造 | 英米文学 | チャールズ・ディケンズ、 ジョン・ディクスン・カー | あおきゆうぞう |
青木由紀子 | 英米文学、 児童文学 | アーシュラ・K・ル=グウィン、 マーガレット・マーヒー | あおきゆきこ |
青田勝 | 英米文学 | エラリー・クイーン、 パトリシア・ハイスミス | あおたかつ |
青野聰 | 英米文学 | チャールズ・ブコウスキー、 オーガスティン・バロウズ | あおのそう |
阿尾正子 | 英米文学 | コリーン・フーヴァー、 コリン・ヒギンズ | あおまさこ |
青柳悦子 | フランス文学、 バンド・デシネ | アルベール・カミュ、 エムナ・ベルハージ・ヤヒヤ | あおやぎえつこ |
青山南 | 英米文学、絵本 | ジョン・スタインベック、 ジャック・ケルアック | あおやまみなみ |
赤尾秀子 | 英米文学 | アン・レッキー、 ジュリー・ハイジー | あかおひでこ |
赤坂桃子 | ドイツ文学 | アンドレアス・エシュバッハ、 ヴィクトール・E・フランクル | あかさかももこ |
赤根洋子 | ドイツ文学 | トレヴァー・ノートン、 セバスチャン・フィツェック | あかねようこ |
赤星絵里 | フランス文学 | ブノワ・デュトゥールトゥル | あかぼしえり |
東江一紀 | 英米文学 | ジョン・ウィリアムズ、 ドン・ウィンズロウ | あがりえかずき |
秋草俊一郎 | 英米文学 | ジョージ・ソーンダーズ、 アレクサンダル・ヘモン | あきくさしゅんいちろう |
秋津知子 | 英米文学 | ダニエル・キイス、 レジナルド・ヒル | あきつともこ |
秋野翔一郎 | 英米文学、 フランス文学、 絵本、児童書 | シャルル・ペロー, ジョン・バーニンガム | あきのしょういちろう |
秋元孝文 | 英米文学、 その他アジア文学 | ジョージ・オーウェル、 エトガル・ケレット | あきもとたかふみ |
芥川龍之介 | 英米文学、 フランス文学 | ルイス・キャロル、 アナトール・フランス、 テオフィル・ゴーチェ | あくたがわりゅうのすけ |
浅井晶子 | ドイツ文学 | ローベルト・ゼーターラー、 シャルロッテ・リンク | あさいしょうこ |
浅倉卓弥 | 英米文学 | マット・ヘイグ、ジョン・ヒッグス | あさくらたくや |
浅倉久志 | 英米文学 | フィリップ・K・ディック、 カート・ヴォネガット、 テッド・チャン | あさくらひさし |
浅田絵美 | 韓国文学 | チョ・ヘジン、チョン・ヨンジュン | あさだえみ |
朝田千惠 | 北欧文学 | タリアイ・ヴェーソス、 ラーシュ・ミッティング | あさだちえ |
浅田雅美 | 中国文学 | 郝景芳 | あさだまさみ |
浅羽莢子 | 英米文学 | ドロシー・L・セイヤーズ、 エイダン・チェンバーズ | あさばさやこ |
朝比奈弘治 | フランス文学 | レイモン・クノー、 ジュール・ヴェルヌ | あさひなこうじ |
朝吹三吉 | フランス文学 | シモーヌ・ド・ボーヴォワール、 ジャン・ジュネ | あさぶきさんきち |
朝吹登水子 | フランス文学 | フランソワーズ・サガン、 シモーヌ・ド・ボーヴォワール | あさぶきとみこ |
朝吹由紀子 | フランス文学 | フランソワーズ・サガン、 アンヌ・エベール | あさぶきゆきこ |
麻生九美 | 英米文学 | ルイーザ・メイ・オルコット、 ライマン・フランク・ボーム | あそうくみ |
足達和子 | 絵本(ポーランド)、 その他ヨーロッパ | ナルツィザ・ジミホフスカ、 アロイズィ・トヴァルデツキ | あだちかずこ |
安達まみ | 英米文学、 北欧文学 | トーベ・ヤンソン、 アン・スウェイト | あだちまみ |
安達眞弓 | 英米文学 | フィン・ベル、タン・フランス | あだちまゆみ |
足立康 | 英米文学 | ドナルド・キーン、 ジェイムズ・フェニモア・クーパー | あだちやすし |
阿部清美 | 英米文学、 映画関連 | ギレルモ・デル・トロ、 ダニエル・クラウス | あべきよみ |
阿部賢一 | チェコ文学 | カレル・チャペック、 ミハル・アイヴァス、アンナ・ツィマ | あべけんいち |
阿部孝次 | ポルトガル文学、 スペイン文学、 ラテンアメリカ文学 | ジョゼ・サラマーゴ、 ジョルジェ・アマード | あべこうじ |
阿部昇吉 | ロシア文学 | アントン・チェーホフ、 レフ・トルストイ | あべしょうきち |
阿部大樹 | 英米文学 | H・S・サリヴァン、 ジェームズ・スティーヴンス、 ルース・ベネディクト | あべだいじゅ |
阿部優子 | ポーランド文学 | リシャルト・カプシチンスキ、 マウゴジャタ・ミチェルスカ | あべゆうこ |
阿部良雄 | フランス文学、 美術関連 | シャルル・ボードレール、 バルテュス、マネ | あべよしお |
雨海弘美 | 英米文学 | クレア・ノース、ヒュー・ハウイー、 ミシェル・ザウナー | あまがいひろみ |
天沢退二郎 | フランス文学、 イタリア文学 | シャルル・ペロー、 ディーノ・ブッツァーティ | あまざわたいじろう |
天沼春樹 | ドイツ文学、 その他ヨーロッパ | アンドレイ・サプコフスキ、 アンデルセン、グリム兄弟 | あまぬまはるき |
天野健太郎 | 台湾文学 | 呉明益、陳浩基、猫夫人 | あまのけんたろう |
天野泰明 | イタリア文学 | アントニオ・マンジーニ、 エンリコ・ソリト | あまのやすあき |
雨沢泰 | 英米文学、 ポルトガル文学 | ジョゼ・サラマーゴ、 H・G・ウェルズ、 ニコラス・スパークス | あめざわやすし |
鮎川信夫 | 英米文学 | エラリー・クイーン、 コナン・ドイル | あゆかわのぶお |
新井潤美 | 英米文学 | ジェイン・オースティン、 ロジーナ・ハリソン | あらいめぐみ |
荒このみ | 英米文学 | マーガレット・ミッチェル、 アリス・ウォーカー | あらこのみ |
新谷寿美香 | 英米文学 | ジル・チャーチル、パッチ・アダムス | あらたにすみか |
荒俣宏 | 英米文学 | H・P・ラヴクラフト、 ハンス・クリスチャン・アンデルセン、 ロバート・E・ハワード | あらまたひろし |
有好宏文 | 英米文学 | メアリ・ノリス、 ニコルソン・ベイカー | ありよしひろふみ |
安西徹雄 | 英米文学 | ウィリアム・シェイクスピア、 ギルバート・キース・チェスタトン、 ピーター・ミルワード | あんざいてつお |
安藤哲行 | ラテンアメリカ文学 | ガルシア・マルケス、 レイナルド・アレナス、 マリアーナ・エンリケス | あんどうてつゆき |
安藤由紀子 | 英米文学、 ロマンス小説 | タナ・フレンチ、アリスン・ブレナン | あんどうゆきこ |
安藤佳子 | 北欧文学 | ヨン・フォッセ、 カール・オーヴェ・クナウスゴール | あんどうよしこ |
安納令奈 | 英米文学 | カミーラ・シャムジー、 コリン・ソルター | あんのうれいな |
安野玲 | 英米文学 | スティーブン・キング、 アンナ・カヴァン、ジーン・ウルフ | あんのれい |
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スマホは縦横スクロール可能。
翻訳家さんの気になる一冊
愛甲恵子・訳「アリババと40人のとうぞく」
『アリババと40人のとうぞく』
アラビアンナイト,ナルゲス・モハンマディ,愛甲恵子
ほるぷ出版
■アラビアンナイト『アリババと40人のとうぞく』
■アリレザ・ゴルドゥズィヤン『2ひきのジャッカル』
■ハサン・ムーサヴィー『ボクサー』
■アッバス・キアロスタミ『いろたち』
■シャフルザード・シャフルジェルディー『きみは、ぼうけんか』
■アフマド=レザー・アフマディー『ぼくは話があるんだ、きみたち、子どもたちだけが信じる話が』ほか
阿井幸作・訳「厳冬之棺」
『厳冬之棺 (ハヤカワ・ミステリ文庫)』
孫沁文,阿井幸作
早川書房
「本格ミステリベスト10」第2位ほか
■孫沁文『厳冬之棺』
■周浩暉『7人殺される』
■陸秋槎『ガーンズバック変換』(共訳)
■宝樹『時間の王』(共訳)
■九把刀『あの頃、君を追いかけた』(共訳)
■紫金陳『知能犯之罠 (官僚謀殺シリーズ)』ほか
粟飯原文子・訳「楽園」
『楽園 (グルナ・コレクション)』
アブドゥルラザク・グルナ,粟飯原文子
白水社
1994年度ブッカー賞最終候補作
■アブドゥルラザク・グルナ『楽園』
■オインカン・ブレイスウェイト『マイ・シスター、シリアルキラー』
■チゴズィエ・オビオマ『ぼくらが漁師だったころ』『小さきものたちのオーケストラ』
■アチェベ 『崩れゆく絆』
■マアザ・メンギステ『影の王』
■アルンダティ・ロイ『ゲリラと森を行く』ほか
相原真理子・訳「検屍官」
『検屍官 (講談社文庫)』
パトリシア・コーンウェル,相原真理子
講談社
■パトリシア・コーンウェル『検屍官』『異邦人』
■ドナルド・トランプ,トニー・シュウォーツ『トランプ自伝』
■ターシャ・テューダー『ターシャ・テューダーの世界』『ターシャ・テューダーのクックブック』
■ピーター・マンデル他『ネコの偏差値』
■ナサニエル・フィルブリック『白鯨との闘い』
■トーヴァ・マーティン『ターシャ・テューダーのガーデン』
■ハリー・デイヴィス『ミニチュアの世界 ターシャ・テューダーのドールハウス』
■ロバート K.レスラー,トム・シャットマン『FBI心理分析官―異常殺人者たちの素顔に迫る衝撃の手記』ほか
アンナ・クィンドレン、アン・ファディマン、エズメイ・ラジーコデル、ケート・チャールズ、サラ・ラヴェット、スティーヴン・C・ランディン、ナタリー・アンジェ、ナタリー・エインジャー、バーニー・S・シーゲル、バーバラ・ウッドハウス、ピーター・エイブラハムズ、フィリップ・ザゾヴ、フランシーヌ・マシューズ、リチャード・カリールほか
青木悦子・訳「ヴァイオリン職人と消えた北欧楽器」
『ヴァイオリン職人と消えた北欧楽器 (創元推理文庫)』
ポール・アダム,青木悦子
東京創元社
■クイーム・マクドネル『平凡すぎて殺される』
■ポール・アダム『ヴァイオリン職人と消えた北欧楽器』
■マイクル・コリータ『深い森の灯台』
■ノーラ・ロバーツ『あの頃を思い出して』
■J・D・ロブ『死者のカーテンコール イヴ&ローク57』
■ジェシー・ハンター『よい子はみんな天国へ』
■リチャード・ビアード『永遠の一日』
■マイケル・R・ペリー『テッド・バンディの帰還』
青木純子・訳「湖畔荘」
『湖畔荘 上 (創元推理文庫)』
ケイト・モートン,青木純子
東京創元社
ミステリが読みたい!第2位ほか
ロンドン警視庁の女性刑事セイディはあるネグレクト事件の失策で謹慎処分となり、ロンドンを離れ、コーンウォールで過ごすうちに、打ち捨てられた屋敷を発見した。そして70年前、そこで赤ん坊消失事件があり、迷宮入りになっていることを知った彼女は謎に満ちたこの赤ん坊消失事件を調べ始める。ミッドサマー・パーティの夜、そこで何があったのか? 職務上の失敗と自分自身の抱える問題と70年前の事件が交錯し、謎は深まる!
■ジェシー・バートン『ミニチュア作家』
■ケイト・モートン『湖畔荘』『秘密』『忘れられた花園』
■ケイト・アトキンソン『ライフ・アフター・ライフ』『世界が終わるわけではなく』
■シルヴィア・モレノ=ガルシア『メキシカン・ゴシック』
■B・S・ジョンソン『老人ホーム 一夜の出来事』
■ミロラド・パヴィチ『風の裏側』
■フェリぺ・アルファウ『ロコス亭 (奇人たちの情景)』
■クリストファー・バックリー『リトル・グリーンメン』ほか
アンドルー・クルミー、ギルバート・アデア、ゲーリー・ワイス、クリストファー・ムーア、C・ジェイ・コックス、スーザン・カンデル、ナンシー・クルリック、パティ・デーヴィス、マリーナ・レヴィツカ、ミロラド・パヴィチ、ローレンス・ノーフォーク、ローラリー・サマーほか
青木順子・訳「わたしの糸」
『わたしの糸』
トーリル・コーヴェ,青木順子
西村書店
■トーリル・コーヴェ『わたしの糸』『うちってやっぱりなんかへん?』
■グロー・ダーレ,スヴァイン・ニーフース『パパと怒り鬼―話してごらん、だれかに』(共訳)
青木千鶴・訳「二流小説家」
『二流小説家 (ハヤカワ・ミステリ文庫)』
デイヴィッド・ゴードン,青木千鶴
早川書房
「このミステリーがすごい!」「週刊文春ミステリーベスト10」「ミステリが読みたい!」史上初の3冠達成
残忍な手口で四人の女性を殺害したとして死刑判決を受けたダリアン・クレイから、しがない小説家のハリーに手紙が届く。死刑執行を目前にしたダリアンが事件の全貌を語る本の執筆を依頼してきたのだ。世間を震撼させた殺人鬼の告白本! ベストセラー間違いなし! だが刑務所に面会に赴いたハリーは思いもかけぬ条件を突きつけられる……『ミステリが読みたい!』をはじめ三大ベストテンの第一位を完全制覇した超話題作
■デイヴィッド・ゴードン『二流小説家』『用心棒』
■ヴァージニア・フェイト『ミセス・マーチの果てしない猜疑心』
■ブルース・ダシルヴァ『記者魂』
■ジェイソン・レナルズ『エレベーター』
■ブライアン・グルーリー『湖は餓えて煙る』
■ジェイムズ・A・マクラフリン『熊の皮』
■ロバート・ジャクソン・ベネット『カンパニー・マン』
■スコット・ミシェル『おいしいワインに殺意をそえて』ほか
ケン・ユーロ、C・S・リチャードソン、ジャニス・スタインバーグ、ジョー・マック、ティナ・セスキス、マリー・フィリップス、リチャード・イエーツほか
青木智美・訳「星の王子さま」
『星の王子さま 80周年記念・愛蔵版』
アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリ,青木智美
玄光社
青木創・訳「ローマ帽子の秘密」
『ローマ帽子の秘密 (角川文庫)』
エラリー・クイーン,越前敏弥,青木創
KADOKAWA
青木久惠・訳「そして誰もいなくなった」
『そして誰もいなくなった (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)』
アガサ・クリスティー,青木久惠
文藝春秋
その孤島に招き寄せられたのは、たがいに面識もない、職業や年齢もさまざまな十人の男女だった。だが、招待主の姿は島にはなく、やがて夕食の席上、彼らの過去の犯罪を暴き立てる謎の声が……そして無気味な童謡の歌詞通りに、彼らが一人ずつ殺されてゆく! 強烈なサスペンスに彩られた最高傑作! 新訳決定版! (解説・赤川次郎/装幀・真鍋博)
青木日出夫・訳「愛のゆくえ」
『愛のゆくえ (ハヤカワepi文庫)』
リチャード・ブローティガン,青木日出夫
早川書房
ここは人々が一番大切な思いを綴った本だけを保管する珍しい図書館。住み込み館員の私は、もう三年も外に出ていない。そんな私がある夜やって来た完璧すぎる容姿に悩む美女と恋に落ちた。そして彼女の妊娠をきっかけに思わぬ遠出をするはめになる。歩くだけで羨望と嫉妬の視線を集める彼女は行く先々で騒動を起こしてゆく。ようやく旅を終えた私たちの前には新しい世界が開けていた…不器用な男女の風変わりな恋物語。
青木雄造・訳「荒涼館」
『荒涼館 1 (ちくま文庫)』
チャールズ・ディケンズ,青木雄造,小池滋
筑摩書房
エスタ。この、出生の謎をもつ美少女の語りを軸として展開する多彩な物語。その背景となる「ジャーンディス対ジャーンディス事件」とは何か?上流夫人の秘密とは?野心的な弁護士の策動、奇妙な慈善事業家、アヘン中毒の代書人、相次ぐ事件…。イギリス19世紀を代表する作家ディケンズが、小説の面白さのすべてを盛り込み、読者に息もつかせぬ興奮の世界をくりひろげる。
秋草俊一郎・訳「ソーンダーズ先生の小説教室」
『ソーンダーズ先生の小説教室 ロシア文学に学ぶ書くこと、読むこと、生きること』
ジョージ・ソーンダーズ,秋草俊一郎,柳田麻里
フィルムアート社
シラキュース大学の創作講座を20 年にわたって担当し、小説家志望の若き学生たちに小説の書き方と読み方を教えてきた小説家ジョージ・ソーンダーズ。
ソーンダーズの名物授業を再現した本書では、ロシア文学の巨匠による7本の短編を読み解き、読者に頁を繰らせるためにいかなる技法やテクニックが駆使されているのかを解説する。現代アメリカの短編小説の名手が、ユーモアたっぷりでいざなう、ロシア文学のそぞろ歩き。
私たちはなぜ読み、書き、生きるのか──その答えを探る、時空を超えた軽やかな小説の旅へ。
浅井晶子・訳「ある一生」
『ある一生 (新潮クレスト・ブックス)』
ローベルト・ゼーターラー,浅井晶子
新潮社
吹雪の白い静寂のなかに消えていった、あの光景。アルプスの山とともに生きた、名もなき男の生涯。雪山で遭難したヤギ飼いとの邂逅に導かれるように、20世紀の時代の荒波にもまれながら、誰に知られるともなく生きたある男の生涯。その人生を織りなす、瞬くような忘れがたき時間が、なぜこんなにも胸に迫るのだろう。80万部を超えるベストセラー、英語圏でも絶賛! 現代オーストリア文学の名手が紡ぐ恩寵に満ちた物語。
浅倉久志・訳「変種第二号」
『変種第二号 (ハヤカワ文庫SF)』
フィリップ・K・ディック,大森望,浅倉久志,若島正
早川書房
米ソの全面戦争により地球全土は荒廃、わずかに残るのは戦い続ける両軍の兵士だけとなった世界。米軍が投入した“新兵器”によって戦局は大きな転換点を迎えていた……。「スクリーマーズ」のタイトルで映画化されたディック短篇中屈指の傑作である表題作、特殊能力を持った黄金の青年を描く「ゴールデン・マン」(映画化名「NEXT-ネクスト-」)、本邦初訳短篇「戦利船」ほか、戦争をテーマにした全9篇を収録する傑作選 [収録作品] 「たそがれの朝食」 「ゴールデン・マン」 「安定社会」 「戦利船」 「火星潜入」 「歴戦の勇士」 「奉仕するもの」 「ジョンの世界」 「変種第二号」
安達眞弓「クマのプーさん展公式図録 百町森のうた」
『クマのプーさん展公式図録 百町森のうた』
安達まみ
ブルーシープ
ようこそ、プーと仲間たちの森へ
東京・立川のPLAY! MUSEUM で開催(2022年7月16日~10月2日)の「クマのプーさん」展公式図録です。E.H.シェパードが1950~60年代に描き下ろした、約100点の貴重な原画をすべて掲載しました。ページをめくるたびにあらわれる色鮮やかな原画が、プーたちが過ごす百町森や、モデルとなったアッシュダウンの森を歩き楽しむような世界へいざないます。
展覧会を監修した安達まみさんの解説、50のキーワードで綴られる「プー辞典」、作家・梨木香歩さんの寄稿文「森のなかを行こう」も収録。知っているようで知らなかった「クマのプーさん」を一層身近に感じられる1冊です。
安達眞弓・訳「死んだレモン」
『死んだレモン (創元推理文庫)』
フィン・ベル,安達眞弓
東京創元社
車いす生活者のフィンが越してきたニュージーランド最南端の町。そこでは26年前に少女失踪事件が起きていた。事件から6週間後、隣家のゾイル家の土地から彼女の骨の一部が発見された。住人たちは逮捕されたが、遺体が見つからず釈放され未解決となった。事件とゾイル家の関わりは明らかなのに証拠がない場合、どうすればいいのか? ゾイル家の不気味な三兄弟を調べ始めるフィン。だが彼らに命を狙われ……。ナイオ・マーシュ賞受賞の斬新なデビュー・ミステリ!
阿部賢一・訳「シブヤで目覚めて」
『シブヤで目覚めて』
アンナ・ツィマ,阿部賢一,須藤輝彦
河出書房新社
チェコで日本文学を学ぶヤナは、謎の日本人作家の研究に夢中。一方その頃ヤナの「分身」は渋谷をさまよい歩いていて──。プラハと東京が重なり合う、新世代幻想ジャパネスク小説! 装画:植田りょうたろう
阿部大樹「翻訳目錄」
『翻訳目錄』
阿部大樹,タダジュン
雷鳥社
2020年に日本翻訳大賞を受賞した、
精神科医が“私的なノート”に書き溜める、
国や地域、時代をまたぐ味わい深いことばたちを、
ひろく紹介する、ちいさな目録。
“名無しの翻訳”、“時代とともに消えた言葉”、
“意味の移り変わり”など
私たちの、“くちのききかた”からこぼれた60個の欠片を、
版画家・タダジュンの挿絵とともにしずかに眺める。
雨海弘美・訳「Hマートで泣きながら」
『Hマートで泣きながら』
ミシェル・ザウナー,雨海弘美
集英社クリエイティブ
「Hマート」は、アジアの食材を専門に扱うアメリカのスーパーマーケット。人々が「故郷のかけら」や「自分のかけら」を探しにくるところ。――韓国人の母とアメリカ人の父のあいだに生まれたミシェルは、アイデンティティに揺れる十代のときに音楽活動にのめりこみ、猛反対する母親とは険悪な関係に。それから十年、やっとわだかまりがとけかかったころ、母親の病気が発覚。辛い闘病生活の末に母は亡くなってしまう。喪失感から立ち直れず、途方にくれていた彼女を癒してくれたのは、セラピーでも旅行でもなく――韓国料理だった。
天沢退二郎・訳「シチリアを征服したクマ王国の物語」
『シチリアを征服したクマ王国の物語 (福音館文庫 物語)』
ディーノ・ブッツァーティ,天沢退二郎,増山暁子
福音館書店
とおいむかし、クマたちは高くそびえる山の中で静かにくらしていた。ところが厳しい冬がやってきて、飢えと寒さにたまりかねたクマたちは山を下り、人間の住む平地をめざす。行く手に待ち受けるのは、残忍な大公に、ばけ猫、人食い鬼。ゆうれいもいれば、魔法使いもいる。さてはてクマたちの運命やいかに。さあ、それではまばたきもしないできこうではないか。おもしろく、やがて悲しい、シチリアを征服したクマ王国の物語を。
天野健太郎・訳「歩道橋の魔術師」
『歩道橋の魔術師 (河出文庫)』
呉明益,天野健太郎
河出書房新社
1979年、台北。中華商場の魔術師に魅せられた子どもたち。現実と幻想、過去と未来が溶けあう、どこか懐かしい極上の物語。現代台湾を代表する作家の連作短篇。単行本未収録短篇を併録。
雨沢泰・訳「白の闇」
『白の闇 (河出文庫)』
ジョゼ・サラマーゴ,雨沢泰
河出書房新社
「いいえ、先生、わたしは眼鏡もかけたことがないのです」。突然の失明が巻き起こす未曾有の事態。運転中の男から、車泥棒、篤実な目医者、美しき娼婦へと、「ミルク色の海」が感染していく。善意と悪意の狭間で人間の価値が試される。ノーベル賞作家が、「真に恐ろしい暴力的な状況」に挑み、世界を震撼させた傑作長篇。
荒俣宏・訳「ハリー・クラーク絵 アンデルセン童話集」
『ハリー・クラーク絵 アンデルセン童話集 上 (文春文庫)』
アンデルセン,荒俣宏
文藝春秋
北欧デンマークに生まれたハンス・アンデルセン。その暗く神秘に満ちた世界を、荒俣宏が紹介する。アイルランドの若きステンドグラス職人だったハリー・クラークの、みずみずしく研ぎ澄まされた美しいイラストが彩る奇跡の童話集。上巻は「おやゆび姫」「皇帝の新しい服(はだかの王様)」「みにくいアヒルの子」など14篇を収録。
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