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「文学ラジオ空飛び猫たち」と読む海外文学/海外文学好きなふたりのゆるくて硬派なポッドキャスト番組の紹介本一覧

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「文学ラジオ空飛び猫たち」と読む海外文学/海外文学好きなふたりのゆるくて硬派なポッドキャスト番組の紹介本一覧
  1. 「文学ラジオ空飛び猫たち」の紹介本一覧表
  2. 「文学ラジオ空飛び猫たち」のこと
  3. 「文学ラジオ空飛び猫たち」の関連サイト
    1. 「空飛び猫たち」のこと、関連動画、ラジオほか
    2. ダイチさんのこと
    3. ミエさんのこと
  4. 「文学ラジオ空飛び猫たち」ゲスト回一覧
  5. 2024年「文学ラジオ空飛び猫たち」の紹介本
    1. 第178回「アフリカの日々」イサク・ディネセン
    2. 第177回「ブリクセン/ディネセンについての小さな本」スーネ・デ・スーザ・シュミット=マン
    3. 第176回「もうひとつの街」ミハル・アイヴァス
    4. 第175回「MONKEY vol. 34」岸本佐知子、柴田元幸ほか
    5. 第174回「独り 気高く 寂しく」アン・ドヒョン
    6. 第173回「ミダック横町」ナギーブ・マフフーズ
    7. 第171回、第172回「喉に棲むあるひとりの幽霊」デーリン・ニグリオファ
    8. 第170回「本の栞にぶら下がる」斎藤真理子
    9. 第169回「リーディング・リスト」レスリー・シモタカハラ
    10. 第168回「剃髪式」ボフミル・フラバル
    11. 第167回「二階のいい人」陳思宏
    12. 第166回「結婚/毒」トーヴェ・ディトレウセン
    13. 第165回「スイマーズ」ジュリー・オオツカ
    14. 第164回「花と夢」ツェリン・ヤンキー
    15. 第163回「ある一生」ローベルト・ゼーターラー
    16. 第162回「別れを告げない」ハン・ガン
    17. 第161回「少年が来る」クオン
    18. 第161回「関心領域」マーティン・エイミス
    19. 第158回「姉妹のように」クロエ・コルマン
    20. 第157回「死んでから俺にはいろんなことがあった」リカルド・アドルフォ
    21. 第156回「母を失うこと」サイディヤ・ハートマン
    22. 第155回「幽霊ホテルからの手紙」蔡駿
    23. 第154回「台湾漫遊鉄道のふたり」楊双子
    24. 第153回「寝煙草の危険」マリアーナ・エンリケス
    25. 第151回「コインロッカー・ベイビーズ」村上龍
    26. 第150回「オリンピア」デニス・ボック
    27. 第149回「十六の言葉」ナヴァー・エブラーヒーミー
    28. 第148回「魔法の夜」スティーヴン・ミルハウザー
    29. 第147回「塵に訊け」ジョン・ファンテ
    30. 第146回「野球場」村上春樹
    31. 第146回「中国行きのスロウボート」村上春樹
    32. 第145回「ハリケーンの季節」フェルナンダ・メルチョール
    33. 第144回「歩くこと、または飼いならされずに詩的な人生を生きる術」トマス・エスペダル
    34. 第143回「奥歯を噛みしめる 詩がうまれるとき」キム・ソヨン
    35. 第142回「そっと 静かに」ハン・ガン
    36. 第141回「若い芸術家の肖像」ジェイムズ・ジョイス
  6. 次ページ…2023年「文学ラジオ空飛び猫たち」の紹介本

「文学ラジオ空飛び猫たち」の紹介本一覧表

放送回作品名作家名翻訳者出版社
番外編
第57回
別れを告げない (エクス・リブリス)ハン・ガン斎藤真理子白水社
番外編
第57回
二階のいい人 (台湾文学コレクション3)陳思宏白水紀子早川書房
番外編
第57回
歩くこと、または飼いならされずに
詩的な人生を生きる
トマス・エスペダル枇谷玲子河出書房新社
番外編
第57回
リーディング・リストレスリー・シモタカハラ加藤洋子北烏山編集室
番外編
第57回
塵に訊けジョン・ファンテ栗原俊秀未知谷
番外編
第57回
花と夢 (アジア文芸ライブラリー)ツェリン・ヤンキー星泉春秋社
番外編
第57回
少年が来る (新しい韓国の文学 15)ハン・ガン井出俊作クオン
番外編
第57回
ブリクセン/ディネセンについての
小さな本
スーネ・デ・スーザ・
シュミット=マン
枇谷玲子子ども時代
番外編
第57回
オリンピアデニス・ボック越前敏弥北烏山編集室
第178回アフリカの日々 (河出文庫)イサク・ディネセン横山貞子河出書房新社
第177回ブリクセン/ディネセンについての
小さな本
スーネ・デ・スーザ・
シュミット=マン
枇谷玲子子ども時代
第176回もうひとつの街 (河出文庫)ミハル・アイヴァス阿部賢一河出書房新社
第175回MONKEY vol. 34
特集 ここにもっといいものがある
岸本佐知子,柴田元幸ほかスイッチ・
パブリッシング
第174回独り 気高く 寂しくアン・ドヒョンハン・ソンレオークラ出版
第173回ミダック横町ナギーブ・マフフーズ香戸精一作品社
第172回喉に棲むあるひとりの幽霊デーリン・ニグリオファ吉田育未作品社
第171回喉に棲むあるひとりの幽霊デーリン・ニグリオファ吉田育未作品社
第170回本の栞にぶら下がる斎藤真理子岩波書店
第169回リーディング・リストレスリー・シモタカハラ加藤洋子北烏山編集室
第168回剃髪式 (フラバル・コレクション)ボフミル・フラバル阿部賢一松籟社
第167回二階のいい人 (台湾文学コレクション3)陳思宏 (ケヴィン・チェン)白水紀子早川書房
第166回結婚/毒――コペンハーゲン三部作トーヴェ・ディトレウセン枇谷玲子みすず書房
第165回スイマーズ (新潮クレスト・ブックス)ジュリー・オオツカ小竹由美子新潮社
第164回花と夢 (アジア文芸ライブラリー)ツェリン・ヤンキー星泉春秋社
第163回ある一生 (新潮クレスト・ブックス)ローベルト・ゼーターラー浅井晶子新潮社
第162回別れを告げない (エクス・リブリス)ハン・ガン斎藤真理子白水社
第161回少年が来る (新しい韓国の文学 15)ハン・ガン井出俊作クオン
第160回関心領域マーティン・エイミス北田絵里子早川書房
第159回関心領域 (映画)ジョナサン・グレイザー (監督)
第158回姉妹のようにクロエ・コルマン岩津航早川書房
第157回死んでから俺にはいろんなことがあったリカルド・アドルフォ木下眞穂書肆侃侃房
第156回母を失うこと 大西洋奴隷航路をたどる旅サイディヤ・ハートマン榎本空晶文社
第155回幽霊ホテルからの手紙蔡駿舩山むつみ文藝春秋
第154回台湾漫遊鉄道のふたり楊双子三浦裕子中央公論新社
第153回寝煙草の危険マリアーナ・エンリケス宮崎真紀国書刊行会
第152回三体 (Netflix版ドラマ)楊磊 (監督)早川書房
第151回コインロッカー・ベイビーズ
(講談社文庫
)
村上龍講談社
第150回オリンピアデニス・ボック越前敏弥北烏山編集室
第149回十六の言葉ナヴァー・エブラーヒーミー酒寄進一駒井組
第148回魔法の夜スティーヴン・ミルハウザー柴田元幸白水社
第147回塵に訊けジョン・ファンテ栗原俊秀未知谷
第146回野球場 (「回転木馬のデッドヒート
(講談社文庫)」に収録
)
村上春樹講談社
第146回中国行きのスロウボート (中公文庫)村上春樹中央公論新社
第145回ハリケーンの季節フェルナンダ・メルチョール宇野和美早川書房
第144回歩くこと、または飼いならされずに
詩的な人生を生きる
トマス・エスペダル枇谷玲子河出書房新社
第143回奥歯を噛みしめる 詩がうまれるときキム・ソヨン姜信子,
奥歯翻訳委員会
かたばみ書房
第142回そっと 静かに (新しい韓国の文学 18)ハン・ガン古川綾子クオン
第141回若い藝術家の肖像
(集英社文庫 ヘリテージシリーズ
)
ジェイムズ・ジョイス丸谷才一集英社
番外編
第45回
赤の自伝アン・カーソン小磯洋光書肆侃侃房
番外編
第45回
過去を売る男 (エクス・リブリス)ジョゼ・エドゥアルド・
アグアルーザ
木下眞穂白水社
番外編
第45回
亡霊の地陳思宏 (ケヴィン・チェン)三須祐介早川書房
番外編
第45回
いずれすべては海の中に (竹書房文庫)サラ・ピンスカー市田泉竹書房
番外編
第45回
トラスト―絆/わが人生/追憶の記/未来―エルナン・ディアズ井上里早川書房
番外編
第45回
終わりのない日々 (エクス・リブリス)セバスチャン・バリー木原善彦白水社
番外編
第45回
彼女はマリウポリからやってきたナターシャ・ヴォーディン川東雅樹白水社
番外編
第45回
惑う星リチャード・パワーズ木原善彦新潮社
番外編
第45回
チェヴェングールアンドレイ・プラトーノフ工藤順,石井優貴作品社
第140回吹きさらう風
(創造するラテンアメリカ 8
)
セルバ・アルマダ宇野和美松籟社
第139回逃げ道ナオミ・イシグロ竹内要江早川書房
第138回すべての見えない光 (Netflixドラマ)ショーン・レヴィ (監督)
第137回ピュウキャサリン・レイシー井上里岩波書店
第136回数学者の朝 (セレクション韓・詩 3)キム・ソヨン姜信子クオン
第135回この世界からは出ていくけれどキム・チョヨプカン・バンファ,
ユン・ジヨン
早川書房
第134回インディアナ、インディアナレアード・ハント柴田元幸twililight
第133回すべての、白いものたちの (河出文庫)ハン・ガン斎藤真理子河出書房新社
第132回不快な夕闇マリーケ・ルカス・
ライネフェルト
國森由美子早川書房
第131回HHhH: プラハ、1942年
(創元文芸文庫
)
ローラン・ビネ高橋啓東京創元社
第130回アンダー・ゼア・サム
ブルックリンの青年が覗いた
ローリング・ストーンズの奥
座敷
ビル・ジャーマン,池田祐司久保田祐子リットー
ミュージック
第129回終わりのない日々 (エクス・リブリス)セバスチャン・バリー木原善彦白水社
第128回彼女はマリウポリからやってきたナターシャ・ヴォーディン川東雅樹白水社
番外編
第38回
遠きにありて、ウルは遅れるだろう
(エクス・リブリス
)
ペ・スア斎藤真理子白水社
番外編
第38回
四書閻連科桑島道夫岩波書店
番外編
第38回
オレンジ色の世界カレン・ラッセル松田青子河出書房新社
番外編
第38回
寝煙草の危険マリアーナ・エンリケス宮崎真紀国書刊行会
番外編
第38回
彼女はマリウポリからやってきたナターシャ・ヴォーディン川東雅樹白水社
番外編
第38回
不快な夕闇マリーケ・ルカス・
ライネフェルト
國森由美子早川書房
番外編
第38回
ミダック横町ナギーブ・マフフーズ香戸精一作品社
第127回ここから世界が始まる
トルーマン・カポーティ初期短篇
トルーマン・カポーティ小川高義新潮社
第126回トラスト―絆/わが人生/追憶の記/未来―エルナン・ディアズ井上里早川書房
第125回亡霊の地陳思宏 (ケヴィン・チェン)三須祐介早川書房
第124回うけいれるにはクララ・デュポン=モノ松本百合子早川書房
第123回五月 その他の短編アリ・スミス岸本佐知子河出書房新社
第122回僕には名前があった
(セレクション韓・詩 2
)
オ・ウン吉川凪クオン
第121回グレイス・イヤー: 少女たちの聖域キム・リゲット堀江里美早川書房
第120回過去を売る男 (エクス・リブリス)ジョゼ・エドゥアルド・
アグアルーザ
木下眞穂白水社
第119回チェヴェングールアンドレイ・プラトーノフ工藤順,石井優貴作品社
第118回街とその不確かな壁村上春樹新潮社
第117回街とその不確かな壁村上春樹新潮社
第116回聖なる証 (マグノリアブックス)エマ・ドナヒュー吉田育未オークラ出版
第115回辮髪のシャーロック・ホームズ
神探福邇の事件
簿
莫理斯 (トレヴァー・モリス)舩山むつみ文藝春秋
第114回嫉妬/事件 (ハヤカワepi文庫)アニー・エルノー堀茂樹,菊地よしみ早川書房
第113回いずれすべては海の中に (竹書房文庫)サラ・ピンスカー市田泉竹書房
第112回地球の果ての温室でキム・チョヨプカン・バンファ早川書房
第111回闇の左手 (ハヤカワSF文庫)アーシュラ・K・ル=グウィン小尾芙佐早川書房
第110回ポーランドのボクサー
(エクス・リブリス
)
エドゥアルド・ハルフォン松本健二白水社
第109回雨に打たれてアンネマリー・
シュヴァルツェンバッハ
酒寄進一書肆侃侃房
第108回惑う星リチャード・パワーズ木原善彦新潮社
第107回大聖堂 (村上春樹翻訳ライブラリー)レイモンド・カーヴァー村上春樹中央公論新社
第106回赤の自伝アン・カーソン小磯洋光書肆侃侃房
第105回花びらとその他の不穏な物語グアダルーペ・ネッテル宇野和美現代書館
第104回野原 (新潮クレスト・ブックス)ローベルト・ゼーターラー浅井晶子新潮社
第103回密やかな結晶 (講談社文庫)小川洋子講談社
第102回インド夜想曲 (白水Uブックス)アントニオ・タブッキ須賀敦子白水社
第101回タイタンの妖女 (ハヤカワSF文庫)カート・ヴォネガット・ジュニア浅倉久志早川書房
第100回越境 (ハヤカワepi文庫)コーマック・マッカーシー黒原敏行早川書房
第99回奇跡も語る者がいなければ
(新潮クレスト・ブックス
)
ジョン・マグレガー真野泰新潮社
第98回歩道橋の魔術師 (河出文庫)呉明益天野健太郎河出書房新社
第97回スモモの木の啓示 (エクス・リブリス)ショクーフェ・アーザル堤幸白水社
第96回彼女の思い出/逆さまの森
(新潮モダン・クラシックス
)
J・D・サリンジャー金原瑞人新潮社
第95回異常【アノマリー】エルヴェ・ル・テリエ加藤かおり早川書房
第94回その丘が黄金ならばC・パム・ジャン藤井光早川書房
第93回地図と拳小川哲集英社
第92回地図と拳小川哲集英社
第91回あの人たちが本を焼いた日
(ブックスならんですわる
)
ジーン・リース西崎憲,安藤しを亜紀書房
第90回名もなき人たちのテーブルマイケル・オンダーチェ田栗美奈子作品社
第89回夏の夜の夢・あらし (新潮文庫)シェイクスピア福田恆存新潮社
第89回夏の夜の夢・間違いの喜劇
(ちくま文庫 シェイクスピア全集 4
)
シェイクスピア松岡和子筑摩書房
第88回消失の惑星【ほし】ジュリア・フィリップス井上里早川書房
第87回引き出しに夕方をしまっておいた
(セレクション韓・詩
)
ハン・ガンきむふな,
斎藤真理子
クオン
第86回海辺のカフカ 下 (新潮文庫)村上春樹新潮社
第85回海辺のカフカ 上 (新潮文庫)村上春樹新潮社
第84回路上の陽光ラシャムジャ星泉書肆侃侃房
第83回マレー素描集アルフィアン・サアット藤井光書肆侃侃房
第82回プロジェクト・ヘイル・メアリー 下アンディ・ウィアー小野田和子早川書房
第81回プロジェクト・ヘイル・メアリー 上アンディ・ウィアー小野田和子早川書房
第80回戦時の音楽 (新潮クレスト・ブックス)レベッカ・マカーイ藤井光新潮社
第79回10:04 (エクス・リブリス)ベン・ラーナー木原善彦白水社
第78回詩人キム・ソヨン 一文字の辞典キム・ソヨン姜信子,一文字辞典
翻訳委員会
クオン
第77回パッセンジャーリサ・ラッツ杉山直子小鳥遊書房
第76回赤い魚の夫婦グアダルーペ・ネッテル宇野和美現代書館
第75回そこのみにて光輝く (河出文庫)佐藤泰志河出書房新社
第74回星の時クラリッセ・リスペクトル福嶋伸洋河出書房新社
第73回星のせいにしてエマ・ドナヒュー吉田育未河出書房新社
第72回テナントバーナード・マラマッド青山南みすず書房
第71回幼年期の終わり (光文社古典新訳文庫)クラーク池田真紀子光文社
第70回恋するアダム (新潮クレスト・ブックス)イアン・マキューアン村松潔新潮社
第69回人間の土地 (新潮文庫)サン=テグジュペリ堀口大學新潮社
第68回最後のライオニ
韓国パンデミックSF小説
キム・チョヨプ,デュナ,
チョン・ソヨン,キム・イファン,
ペ・ミョンフン,イ・ジョンサン
斎藤真理子,
清水博之,
古川綾子
河出書房新社
第67回デカメロン・プロジェクト
パンデミックから生まれた29の物
ニューヨークタイムズマガジン,
マーガレット・アトウッドほか
藤井光ほか河出書房新社
第66回円: 劉慈欣短篇集 (ハヤカワ文庫SF)劉慈欣大森望,泊功,
齊藤正高
早川書房
第65回地上で僕らはつかの間きらめく
(新潮クレスト・ブックス
)
オーシャン・ヴォン木原善彦新潮社
第64回行く、行った、行ってしまった
(エクス・リブリス
)
ジェニー・エルペンベック浅井晶子白水社
第63回夜想曲集: 音楽と夕暮れをめぐる
五つの物語 (ハヤカワepi文庫
)
カズオ・イシグロ土屋政雄早川書房
第62回マーダーボット・ダイアリー
ネットワーク・エフェクト (創元SF文庫
)
マーサ・ウェルズ中原尚哉東京創元社
第61回蛇の言葉を話した男アンドルス・キヴィラフク関口涼子河出書房新社
第60回蛇の言葉を話した男アンドルス・キヴィラフク関口涼子河出書房新社
第59回ムーン・パレス (新潮文庫)ポール・オースター柴田元幸新潮社
第58回時砂の王 (ハヤカワ文庫)小川一水早川書房
第57回停電の夜に (新潮文庫)ジュンパ・ラヒリ小川高義新潮社
第56回シンプルな情熱 (ハヤカワepi文庫)アニー・エルノー堀茂樹早川書房
第55回女のいない男たち (文春文庫)村上春樹文藝春秋
第54回ドライブ・マイ・カー (映画)濱口竜介 (監督)
第53回エルサレムゴンサロ・M・タヴァレス木下眞穂河出書房新社
第52回こうしてあなたたちは時間戦争に負ける
(新☆ハヤカワ・SF・シリーズ
)
アマルエルモフタール&
マックスグラッドストーン
山田和子早川書房
第51回ザリガニの鳴くところ
(ハヤカワ文庫NV
)
ディーリア・オーエンズ友廣純早川書房
第50回もののあはれ ケン・リュウ短篇傑作集2
(ハヤカワ文庫
)
ケン・リュウ古沢嘉通早川書房
第49回老人と海 (新潮文庫)ヘミングウェイ福田恆存,高見浩新潮社
第48回世界の終りとハードボイルド・
ワンダーランド 下 (新潮文庫
)
村上春樹新潮社
第47回世界の終りとハードボイルド・
ワンダーランド 上 (新潮文庫
)
村上春樹新潮社
第46回シブヤで目覚めてアンナ・ツィマ阿部賢一,須藤輝彦河出書房新社
第45回三体Ⅲ 死神永生 下 (ハヤカワ文庫SF)劉慈欣大森望,光吉さくら,
ワン・チャイ,泊功
早川書房
第44回三体Ⅲ 死神永生 上 (ハヤカワ文庫SF)劉慈欣大森望,光吉さくら,
ワン・チャイ,泊功
早川書房
第43回地下鉄道 (ハヤカワepi文庫)コルソン・ホワイトヘッド谷崎由依早川書房
第42回掃除婦のための手引き書
ルシア・ベルリン作品集 (講談社文庫
)
ルシア・ベルリン岸本佐知子講談社
第41回アコーディオン弾きの息子
(新潮クレスト・ブックス
)
ベルナルド・アチャガ金子奈美新潮社
第40回マーダーボット・ダイアリー 下
(創元SF文庫
)
マーサ・ウェルズ中原尚哉東京創元社
第40回マーダーボット・ダイアリー 上
(創元SF文庫
)
マーサ・ウェルズ中原尚哉東京創元社
第39回失われたいくつかの物の目録ユーディット・シャランスキー細井直子河出書房新社
第38回フライデー・ブラックナナ・クワメ・
アジェイブレニヤー
押野素子駒草出版
第37回1984年に生まれて郝景芳櫻庭ゆみ子中央公論新社
第36回クララとお日さま (ハヤカワepi文庫)カズオ・イシグロ土屋政雄早川書房
第35回わたしたちが光の速さで進めないなら
(ハヤカワ文庫NV
)
キム・チョヨプカン・バンファ,
ユン・ジヨン
早川書房
第34回中国・アメリカ 謎SF柴田元幸,小島敬太白水社
第33回MONKEY vol.23
特集 ここにいいものがある
柴田元幸,岸本佐知子ほかスイッチ・
パブリッシング
第32回忘却についての一般論
(エクス・リブリス
)
ジョゼ・エドゥアルド・
アグアルーザ
木下眞穂白水社
第31回魔法にかかった男
(ブッツァーティ短篇集 1
)
ディーノ・ブッツァーティ長野徹東宣出版
第30回冬の夜ひとりの旅人が (白水Uブックス)イタロ・カルヴィーノ脇功白水社
第29回プレイバック (ハヤカワ・ミステリ文庫)レイモンド・チャンドラー村上春樹早川書房
第28回回復する人間 (エクス・リブリス)ハン・ガン斎藤真理子白水社
第27回ストーナージョン・ウィリアムズ東江一紀作品社
第26回ストーナージョン・ウィリアムズ東江一紀作品社
第25回[改訳]通話 (ボラーニョ・コレクション)ロベルト・ボラーニョ松本健二白水社
第24回アカシアは花咲く: モンタージュ
(東欧の想像力
)
デボラ・フォーゲル加藤有子松籟社
第23回ハーモニー (ハヤカワ文庫JA)伊藤計劃早川書房
第22回虐殺器官 (ハヤカワ文庫JA)伊藤計劃早川書房
第21回ボーン・クロックスデイヴィッド・ミッチェル北川依子早川書房
第20回ボーン・クロックスデイヴィッド・ミッチェル北川依子早川書房
第19回コレクションズ (上) (ハヤカワepi文庫)ジョナサン・フランゼン黒原敏行早川書房
第19回コレクションズ (下) (ハヤカワepi文庫)ジョナサン・フランゼン黒原敏行早川書房
第18回ブロードウェイ・バウンド
(ニール・サイモン戯曲集〈4〉に収録
)
ニール・サイモン鳴海四郎,酒井洋子早川書房
第17回内なる町から来た話ショーン・タン岸本佐知子河出書房新社
第16回日本人の恋びとイサベル・アジェンデ木村裕美河出書房新社
第15回黄色い雨 (河出文庫)フリオ・リャマサーレス木村榮一河出書房新社
第14回無頭の鷹 (「誕生日の子どもたち
(文春文庫)」に収録
)
トルーマン・カポーティ村上春樹文藝春秋
第14回無頭の鷹 (「カポーティ短篇集
(ちくま文庫)」に収録
)
トルーマン・カポーティ河野一郎筑摩書房
第13回すべての見えない光
(新潮クレスト・ブックス
)
アンソニー・ドーア藤井光新潮社
第12回ワールズ・エンド(世界の果て)
(村上春樹翻訳ライブラリー
)
ポール・セロー村上春樹中央公論新社
第11回ミラノ 霧の風景 (「須賀敦子全集
(第1巻) (河出文庫)」に収録
)
須賀敦子河出書房新社
第10回ザ・ロード (ハヤカワepi文庫)コーマック・マッカーシー黒原敏行早川書房
第9回キオスク (はじめて出逢う
世界のおはなし オーストリア編
)
ローベルト・ゼーターラー酒寄進一東宣出版
第8回一人称単数 (文春文庫)村上春樹文藝春秋
第7回一人称単数 (文春文庫)村上春樹文藝春秋
第6回三体Ⅱ 黒暗森林 下 (ハヤカワ文庫SF)劉慈欣大森望,立原透耶,
上原かおり,泊功
早川書房
第5回三体Ⅱ 黒暗森林 上 (ハヤカワ文庫SF)劉慈欣大森望,立原透耶,
上原かおり,泊功
早川書房
第4回三体 (ハヤカワ文庫SF)劉慈欣,立原透耶大森望,光吉さくら,
ワンチャイ
早川書房
第3回西瓜糖の日々 (河出文庫)リチャード・ブローティガン藤本和子河出書房新社
第2回ロング・グッドバイ
(ハヤカワ・ミステリ文庫
)
レイモンド・チャンドラー村上春樹早川書房
第2回長いお別れ (ハヤカワ・ミステリ文庫)レイモンド・チャンドラー清水俊二早川書房
第1回ギリシャ語の時間
(韓国文学のオクリモノ
)
ハン・ガン斎藤真理子晶文社

↑本のリンクはAmazon、スクロール可能。放送回からそのままポッドキャストが聴けるXのポストなどへ飛べます。のちに文庫化した作品は、出版社や表紙の雰囲気が変わらないもののみ、一部変更しています。

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海外文学のススメ from:radiocatwings

↑こちらからも、これまで紹介した本を確認できます。このリンクだと、シンプルにタイトルを確認できて便利です。リポストやコメント、あとで聴くためのブックマークの際にご活用ください。

「文学ラジオ空飛び猫たち」のこと

文学ラジオ空飛び猫たち|note
硬派な文学作品を楽もう!をコンセプトに案内役のダイチとミエがゆるく文学作品を紹介するpodcast番組です。 100回を突破! Twitter→@cafecatwings Instagram→@caf...


 海外文学の楽しみ方っていろいろある。私自身はミステリーが好きではあるのだけれど、それとは別に、これから読んでいきたいと思うような本がある。そんな本が揃っていているのが、「文学ラジオ空飛び猫たち」というポッドキャスト番組。

 「文学ラジオ空飛び猫たち」は、毎週月曜日の朝7時に配信している、ダイチさんとミエさんのポッドキャスト番組。オンラインで知り合い番組を始めたというふたりは、海外文学と猫が好き。やや硬派な文学作品についての感想を、読書会をするような感じでゆるく話す様子は、なんとなく、休日の午後を思わせる。


 名前の由来は、村上春樹さんが翻訳したアーシュラ・K・ル・グウィンの『空飛び猫』から。素敵な文学作品を教えてもらえること、生の感想が聞けることの良さはもちろんのこと、BGMとして流していられるような、ゆったりした空気がいい。ふたりの人柄のせいか、そこまで押しが強く感じられないところにも好感が持てる。

 初回の放送を聴いてもらえばわかる通り、本の趣味が同じというわけではない。そのふたりがお互いに本をおすすめし合い、お互いに影響されて、今まで読んだことのない新しい作家の本を読む。リスナー云々の前に、このふたりの間で、読書会が開かれている。

 以前は、東京と京都という離れた土地で暮らしていたふたり。オンラインでラジオ番組をはじめたものの、1周年を迎えても対面を果たせず、初めて対面でのライブトークができたのは、配信100回記念でのこと(番外編 第20回)。ひとつひとつは本の紹介、でも聴き方によっては、「文学ラジオ空飛び猫たち」としての活動の広がりとともに、ふたりの変化や成長みたいなものを感じとることができる。


 ゆるりとした回が多めな番組だけれど、中には「三体」の回など、テンションがやや高めになる回もある。話が止まらないふたり。落ち着いた印象だった、ミエさんも楽しげだ。ちょっといけない楽しみ方なのかもしれないが、個人的には、ミエさんの発言に少し困惑するダイチさん、という状況が好きだったりする。

 その状況がさっそく訪れそうなのが、この年末年始。ふたりが選んだのは、柴田元幸さんが翻訳したポール・オースターの鈍器本『4321』でも、今年文庫化が話題になったガブリエル・ガルシア=マルケスの『百年の孤独』でもなく、あの作家の本を紹介するという。しかも年末と年始の2回とも。

 ヒントは、昨年惜しくも亡くなられた「コ」で始まるアメリカの大物作家さん(ミエさんが大好きなのだそう)。その責めたチョイスに、これを書いている「2024年海外文学ベスト5」の時点でもう、不安げなダイチさんが面白い。ちなみに12月23日(月)は番外編。その作家さんの紹介回は12月30日(月)と、1月6日(月)だそう。

note「文学ラジオ空飛び猫たち」
「2024年海外文学ベスト5」


 彼らは、ごく当たり前のことをしているように言うけれど、こんなふうに、ふたりで毎週欠かさず配信をし続けるのって、かなりすごいこと(2020年6月から4年以上)。だから紹介作品が150冊以上にもなったわけで。自分たちにできることをコツコツ続けてきた、そういう真面目さみたいなところも、いいなと思いました。

 海外の文学作品のおすすめを教えて欲しい、読書好きな方も、自分では普段手には取らないような本が読みたい方も、ふたりのやりとりを微笑ましく見て(聴いて)いたい方にも、おすすめなポッドキャスト番組。

 「文学ラジオ空飛び猫たち通信」というニュースレターもあるようで(サポーター用の有料版も)、ページに飛んでみたら、「これから紹介する予定の本」が載っていました。そちらもぜひ。

 実は、このブログでも書評などと一緒におふたりのポッドキャストへのリンクを、こっそり貼らせていただいているのですが、過去のものなどは少し探しにくい(まあ、作品名を検索すれば出てくるのだけれど)。

 ということで、「文学ラジオ空飛び猫たち」で紹介された本の一覧表を作りました。自分用に。ほんと、もう海外文学のおすすめを聞かれたら、この一覧表を提出したいくらい、表紙も内容も素敵な本ばかり。

 こうして一覧表(↑上にあります)にすると、作家、翻訳家、出版社などの好みの傾向がわかって面白い。作家名や、放送回などで並べ替えできるようにもなっているので、便利に使っていただけたらと思います。

【追記】これ、アジア文学なども多かったりするから、文学ジャンル(国)の分類もつけたら面白いかも。でも字が小さくなり過ぎてしまうかな。できそうだったら項目を加えます。

 ちなみに、私自身はまだ聴き始めたばかりの新米リスナー。このページを作りながらたくさん聴いたというだけなので、いろいろおかしいところがあったらごめんなさい。

「文学ラジオ空飛び猫たち」の関連サイト

「空飛び猫たち」のこと、関連動画、ラジオほか

関連サイト

文学ラジオ空飛び猫たち|note

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「文学ラジオ空飛び猫たち」ポッドキャスト – Apple Podcast

文学ラジオ空飛び猫たち – YouTube

文学ラジオ空飛び猫たち通信

文学ラジオ空飛び猫たち – LISTEN
文字起こし、たぶん自動。文章を読みながらポッドキャストを聞くことができる。


文学フリマWebカタログ+エントリー
文学ラジオ空飛び猫たち [文学フリマ京都9・小説|海外文学・翻訳]
「出店リスト」から、これまでの文学フリマの出店情報を見ることができます。

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文学ラジオ空飛び猫たち – 読書メーター


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文学ラジオ空飛び猫たち – ダイチとミエ
ポッドキャストのフォロー数などが影響するみたい。

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「ブック」カテゴリからは、他の読書系ポッドキャストも探せて楽しい。

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Listen Notes
文学ラジオ空飛び猫たち (podcast) – ダイチとミエ
「Listen Score」「Global Rank」のほか、どこの国のリスナーが多いかもわかる。


Youtube「越前敏弥」
『ストーナー』&『オリンピア』 どこが似ていてどこがちがう?(2024.06.16)
出演者は越前敏弥(翻訳者)、酒井七海(もくめ書店)、ダイチ&ミエ(文学ラジオ 空飛び猫たち)、ないとうふみこ(翻訳者)、樋口真理(北烏山編集室)。

Youtube「ヨルの好きな本たち」
ヨルのポッドキャスト ep.3 【文学ラジオ空飛び猫たち】さんとのコラボトーク / アリ・スミス『五月その他の短篇』感想 / 海外文学情報どこで入手してる?etc…(2023.07.11)

Spotify「K-BOOKらじお」
♯11 Podcast「文学ラジオ空飛び猫たち」に聞く―記念すべき1回目のテーマ本が『ギリシャ語の時間』でした(2022.08.12)

K-BOOK振興会Xより
「【#kbookらじお】8/12配信「わたし、これ読みました」に、Podcast「文学ラジオ空飛び猫たち」のダイチさん、ミエさんをお招きし、たくさん本を紹介してます!

Spotify「世界のねじを巻くラジオ」
映画『イミテーションゲーム』や映像化された小説について語る(2022.03.02)

文学ラジオ空飛び猫たちさんと読書について語る回(2021.10.24)

Spotify
読書用BGM by 空飛び猫たち+ねじまき – playlist by ねじまきラジオ

ダイチさんのこと

関連サイト

ダイチ【文学ラジオパーソナリティ】【小説限定の読書会主催者】(@welovestory) / X

Instagram
ダイチ 文学ラジオパーソナリティ&読書会主催者(@booklogd)
読書記録、猫がとってもいい味出してる。毎年読んだ本のベスト9を発表。

Threads
ダイチ 文学ラジオパーソナリティ&読書会主催者(@booklogd)

ダイチ|note
「共感」と「感情移入」の違い、読書記録、編集のこと。

Linktree
ダイチ | Twitter, Instagram

小説が好き!の会【小説に限定した読書会】 | Peatix
主催する読書会「小説が好き!の会」のスケジュール。

Pairing Talk Radio | Podcast on Spotify
毎回ある2人がワインを一本飲み干す間に、それぞれの人生を語るポッドキャスト。「空飛び猫たち」の時とは別の顔を知ることができる。ミエさんの出演回も。

Spotify「勝手に”ドキュメント72時間”をしゃべるラジオ」
ゲスト回『ヤンキーインターン、働くと暮らすと都会と地方と。』(ダイチさん)(2024.09.20)

Spotify「白米FM (仮)」
#19-1 薦欲 ~センスは欲望からはじまる~【ダイチさんゲスト回】(2024.06.04)
「文学ラジオ空飛び猫たち」の収録秘話や、ペアリングトークラジオの話も。

Amazon
ゆかいな知性 : Audibleオーディオブック
「文学編」で『彗星ブッククラブ』主宰の森さんとダイチさんがトーク。

NHK
ノーベル賞2024 文学賞に韓国の現代文学代表する作家 ハン・ガン氏 アジア出身女性で初 | NHK | ノーベル賞2024

ミエさんのこと

関連サイト

ミエ | 文学ラジオ空飛び猫たち(@hitsuji_meguru) / X

Instagram
ミエ | 文学ラジオ空飛び猫たち(@hitsujiwomeguru.cafe)

Facebook
羊をめぐるカフェ | Kyoto-shi Kyoto
2023年3月まで、京都祇園で日曜日の昼に本の話ができる「羊をめぐるカフェ」をされてたそう(営業終了)。

Instagram
〈営業終了のお知らせ〉…(2023.03.28)
その場所、祇園文学スナック懶惰はお酒と本を嗜むお店。現在、その日曜昼枠は、別の方が「TO THE HAPPY FEW」という「本の話ができるカフェ」をされてるみたいです。

ミエ | 羊をめぐるカフェ|note

Linktree
ミエ | 羊をめぐるカフェ


Spotify「Pairing Talk Radio」
vintage#6-1【ペアリングトーク回前編】ミエ&ねじまき ~京都人が語る京都~(2023.04.19)

vintage#6-2【ペアリングトーク回後編】ミエ&ねじまき ~羊をめぐるカフェであったことなど~(2023.04.22)

「文学ラジオ空飛び猫たち」ゲスト回一覧

ヨルさん 第123回
エリンギさん 番外編第10回 第49回
藤ふくろうさん 番外編第38回 番外編第39回
ほんのれんラジオ 番外編第58回

ねじまきラジオさん
番外編第12回 第59回 番外編第19回 第70回 番外編第33回 第111回 第151回 番外編第49回

ふっかー復活委員長さん 番外編第13回
東京小説読書会・ウラノさん 番外編第11回
阪大ビブリオバトル・大西さん、堀内さん
番外編第31回 番外編第32回

翻訳家・枇谷玲子さん
番外編第54回 第177回
翻訳家・吉田育未さん
番外編第22回 番外編第23回 第116回 番外編第35回 第171回 第172回

翻訳家・久保田祐子さん
第130回 番外編第41回
翻訳家・新田享子さん
番外編第47回 番外編第48回

↑Xのポストを検索しすぎて固まってしまったため、Spotify for Creatorsへのリンクです。

2024年「文学ラジオ空飛び猫たち」の紹介本

note
文学ラジオ空飛び猫たちの2024年のノート

放送日放送回タイトル
12月23日番外編 第58回「人文書ってどう読みますか?」(ゲスト:ほんのれんラジオ)
12月16日番外編 第57回「2024年海外文学ベスト5」
12月09日第178回世界エッセイの金字塔『アフリカの日々』イサク・ディネセン著、横山貞子訳
12月02日第177回著者への特別インタビュー収録!デンマークを代表する作家の生涯と作品『ブリクセン/ディネセンについての小さな本』
11月25日第176回夢の中を覗くような読書体験『もうひとつの街』ミハル・アイヴァス著、阿部賢一訳
11月18日第175回海外文学好きにはたまらない競訳、ふたたび!『MONKEY vol. 34 特集 ここにもっといいものがある。』岸本佐知子+柴田元幸短篇競訳
11月11日第174回心を強くする詩集「独り 気高く 寂しく」アン・ドヒョン著、ハン・ソンレ訳
11月04日番外編 第56回「ハン・ガンのノーベル文学賞受賞特集+ヨーロッパ文芸フェスティバルのミニレポ」
10月28日番外編 第55回「リスナーからのお便り紹介回#10」
10月21日第173回エジプト初ノーベル文学賞作家の群像劇「ミダック横町」ナギーブ・マフフーズ著、香戸精一訳
10月14日第172回哀歌(クイネ)と共鳴した人生(ゲスト:翻訳者 吉田育未さん)「喉に棲むあるひとりの幽霊 (後編)」デーリン・ニグリオファ著、吉田育未訳
10月07日第171回18世紀アイルランドの詩人とリンクしていく感情(ゲスト:翻訳者 吉田育未さん)「喉に棲むあるひとりの幽霊 」(前編)デーリン・ニグリオファ著、吉田育未訳
09月30日第170回人生を通過した数々の文学から見えてくるもの「本の栞にぶら下がる」斎藤真理子著
09月23日第169回文学によって人生を見直す父と娘「リーディング・リスト」レスリー・シモタカハラ著、加藤洋子訳
09月16日第168回新しいチェコスロヴァキアに乾杯!「剃髪式」ボフミル・フラバル著、阿部賢一訳
09月09日第167回台湾とベルリンを舞台に自己を解放する物語「二階のいい人」陳思宏著、白水紀子訳
09月02日番外編 第54回「どうして北欧言語の翻訳家に?」(ゲスト:翻訳家 枇谷玲子さん )
08月26日第166回コペンハーゲン三部作を翻訳者と語る「結婚/毒」トーヴェ・ディトレウセン著、枇谷玲子訳
08月19日第165回彼女が人生の中で覚えていること「スイマーズ」ジュリー・オオツカ著、小竹由美子訳
08月12日第164回チベットの都会で強く生きる女性たちの物語「花と夢」ツェリン・ヤンキー著、星泉訳
08月05日番外編 第53回「リスナーからのお便り紹介回#9」
07月29日第163回自分の人生は決して悪くなかった「ある一生」ローベルト・ゼーターラー著、浅井晶子訳
07月22日第162回究極の愛についての小説であることを願う「別れを告げない」ハン・ガン著、斎藤真理子訳
07月15日第161回傷ついた者たちへの鎮魂曲「少年が来る」ハン・ガン著、井出俊作訳
07月08日第160回映画と原作を比較②:原作は映画と全然違う「関心領域」マーティン・エイミス著、北田絵里子訳
07月01日第159回映画と原作を比較①:映画は見終わってから始まる「映画 関心領域 」ジョナサン・グレイザー監督作品
06月24日第158回現代に突きつける戦時下の空白だった物語「姉妹のように」クロエ・コルマン著、岩津航訳
06月17日番外編 第52回文学ラジオ4周年突破!「直近のお知らせと振り返り」
06月10日第157回ダメ男の暴走劇「死んでから俺にはいろんなことがあった」リカルド・アドルフォ著、木下眞穂訳
06月03日第156回空白と対峙したとき人はどうするか?「母を失うこと 大西洋奴隷航路をたどる旅」サイディヤ・ハートマン著、榎本空訳
05月27日第155回中国のスティーヴン・キングがついに来た!「幽霊ホテルからの手紙」蔡駿著、舩山むつみ訳
05月20日第154回埋められない溝を見事に描いた台湾グルメ小説「台湾漫遊鉄道のふたり」楊双子著、三浦裕子訳
05月13日番外編 第51回今年も的中なるか!?「第十回日本翻訳大賞を予想する」
05月06日番外編 第50回「リスナーからのお便り紹介回#8」
04月29日第153回ホラーは人間の本質を描く「寝煙草の危険」マリアーナ・エンリケス著、宮崎真紀訳
04月22日第152回第152回 あの話題作を原作と比較!「Netflix版ドラマ 三体」
04月15日番外編 第49回「おもしろい本の見つけ方」(ゲスト:ねじまきラジオさん )
04月08日第151回今も色褪せない破壊的な物語「コインロッカー・ベイビーズ」村上龍 著(ゲスト:ねじまきラジオさん)
04月01日第150回家族の眩い日々と苦難の物語「オリンピア」デニス・ボック著、越前敏弥訳
03月25日第149回言葉を翻訳することで解放されていく「十六の言葉」ナヴァー・エブラーヒーミー著、酒寄進一訳
03月18日番外編 第48回「ZINEと書評講座の裏話、ポッドキャスト、創作に役立つ類語辞典」(ゲスト:翻訳家 新田享子さん )
03月11日番外編 第47回「『翻訳者、豊崎由美と読んで書く』紹介回」(ゲスト:翻訳家 新田享子さん )
03月04日第149回眠れない夜に「魔法の夜」スティーヴン・ミルハウザー著、柴田元幸訳
02月26日第148回ビートニクの先駆けによる名作長編「塵に訊け」ジョン・ファンテ著、栗原俊秀訳
02月12日第147回魔女を殺したのは何か?「ハリケーンの季節」フェルナンダ・メルチョール著、宇野和美訳
02月05日第146回歩くことは、最高の社交だ「歩くこと、または飼いならされずに詩的な人生を生きる術」トマス・エスペダル著、枇谷玲子訳
01月22日第146回詩人の感性に触れるエッセイ集「奥歯を噛みしめる 詩がうまれるとき」キム・ソヨン著、姜信子監訳、 奥歯翻訳委員会訳
01月15日第145回作家が書けなかった時期に綴ったエッセイ集「そっと 静かに」ハン・ガン、古川綾子訳
01月08日第144回芸術家を目指す若者の苦難の道のり「若い芸術家の肖像」ジェイムズ・ジョイス著、丸谷才一訳
01月01日番外編 第46回2023年総まとめ回!「2023年の振り返り&ポッドキャストウィークエンドの思い出」

第178回「アフリカの日々」イサク・ディネセン

アフリカの日々 (河出文庫)
イサク・ディネセン,横山貞子
河出書房新社

北欧の高貴な魂が始原の大地に出会うとき、奇跡のようなエッセイが生まれる。天性のひらめきをもつ料理人カマンテ、美しきガゼルのルル、時代から追放されたイギリス人デニス、見事な踊り手でもある土地の古老たち。風と合体し、土地の匂いに同化したものだけが、ここでは生きていられる。世界文学の金字塔。

第177回「ブリクセン/ディネセンについての小さな本」スーネ・デ・スーザ・シュミット=マン

ブリクセン/ディネセンについての小さな本
スーネ・デ・スーザ・シュミット=マン,枇谷玲子
子ども時代

カレン・ブリクセン/イサク・ディネセンという主に二つの作家名で知られ、英語とデンマーク語の二言語で作品を発表した女性作家についてのブックガイド。『アフリカの日々』や『冬の物語』、『バベットの晩餐会』をはじめとする作品には何が描かれていたのか?ギーオウ・ブランデス賞受賞作。

第176回「もうひとつの街」ミハル・アイヴァス

もうひとつの街 (河出文庫)
ミハル・アイヴァス,阿部賢一
白水社

語 プラハの古書店で見つけた菫色の本に誘われ“もうひとつの街”に迷い込んだ“私”。地下礼拝堂の怪しい儀式、鐘楼を泳ぐ巨大なサメ、ジャングルと化す図書館、民族叙事詩を朗誦する鳥…。街の秘密を探るうち、“私”はこの異形の楽園に魅了されー。現代チェコ文学の鬼才による、幻惑と陶酔の悪魔的冒険譚。

第175回「MONKEY vol. 34」岸本佐知子、柴田元幸ほか

MONKEY vol. 34 特集 ここにもっといいものがある。
柴田元幸,岸本佐知子,ブレイディみかこ,坂口恭平,川上弘美,古川日出男
スイッチ・パブリッシング

10月15日発売の今号は、「ここにもっといいものがある。 岸本佐知子+柴田元幸 短篇競訳」と題した、岸本佐知子と柴田元幸が選んで訳した海外文学作品特集の第2弾です。第1弾の『MONKEY vol. 23 特集 ここにいいものがある。』(2021年2月刊)では、二人がセレクトした6作家8作品を掲載。同特集はその後、『アホウドリの迷信現代英語圏異色短篇コレクション』(2022年9月刊)として単行本化されました。その際に二人が「またこの企画をやりたい」と語っていた特集が、満を持して復活します。今号でも、二人がセレクトした充実のラインナップをお届け。

また、姉妹ユニットとして活躍しているアーティスト髙田安規子・政子が表紙と特集ページ全てのアートワークを担当し、物語の世界観をアートで表現しています。

加えて、ブレイディみかこ、古川日出男、川上弘美、岸本佐知子という豪華ラインナップの執筆陣による連載も続きます。

第174回「独り 気高く 寂しく」アン・ドヒョン

独り 気高く 寂しく
アン・ドヒョン,ハン・ソンレ
オークラ出版

韓国を代表する詩人、アン・ドヒョン。光州事件以降、文学より切実なことがあまりに多かった時代。詩の力、言葉の力で、心を守り抜こうとした、いまなお、読み継がれる詩集が待望の翻訳刊行。世界を席巻した韓国ドラマ『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』で朗読された「練炭一つ」を収録!

第173回「ミダック横町」ナギーブ・マフフーズ

ミダック横町
ナギーブ・マフフーズ,香戸精一
作品社

ミダック横町が過ぎ去りし時代の偉大なる遺産で、かつてはカイロの街に真珠のごとく光り輝いたであろうことは間違いない。カイロの下町に生きる個性豊かな人々の姿を軽妙に描く、ノーベル文学賞作家による円熟の傑作長編、本邦初訳!

第171回、第172回「喉に棲むあるひとりの幽霊」デーリン・ニグリオファ

喉に棲むあるひとりの幽霊
デーリン・ニグリオファ,吉田育未
作品社

恋をした。その人は18世紀の詩人だったーー。
殺害された夫の死体を発見した貴婦人アイリーン・ドブ・ニコネル(18世紀アイルランドに実在)は、その血を手ですくって飲み、深い悲しみから哀歌(クイネ)を歌った。アイリーン・ドブの詩は何世紀にもわたって旅をし、3人の子どもと夫とともに暮らす、ある母親のもとにたどり着く。家事、育児、度重なる引っ越しの両立に疲れ果てた彼女は、自身の人生と共鳴するアイリーン・ドブの世界に夢中になり、やがて彼女の日常を詩が侵食し始めるーー。
他者の声を解放することで自らの声を発見していく過程を描き、《ニューヨーク・タイムズ》ほか各紙で話題となった、日記、哀歌、翻訳、詩人たちの人生が混交する、異色の散文作品(オートフィクション)。

第170回「本の栞にぶら下がる」斎藤真理子

本の栞にぶら下がる
斎藤真理子
岩波書店

『82年生まれ、キム・ジヨン』など、数々の話題作の翻訳を手がける著者が綴った、珠玉の読書エッセイ。文学に刻まれた朝鮮と日本の歴史をたどり、埋もれた詩人や作家に光を当て、人間が疫病や戦争に向き合ってきた経験をひもとくなど、韓国文学に止まらない古今の本を取り上げながら、その普遍性を今に開く25篇。

第169回「リーディング・リスト」レスリー・シモタカハラ

リーディング・リスト
レスリー・シモタカハラ,加藤洋子
北烏山編集室

日系カナダ人4世の著者の手による自伝小説(オートフィクション)。本書の著者であり主人公でもあるレスリー・シモタカハラは、名門ブラウン大学で文学博士号を取得、カナダの田舎の大学で文学を講じている。だが、学生から〈史上最悪の教授〉と揶揄され、転職も恋愛も失敗、精神的にひどく追いつめられてトロントの実家へ帰郷。定年退職した父のために作った「リーディングリスト」=読むべき本リストに添って、日系カナダ人としての両親や祖父母の人生をたどり、自分自身の生と死を見つめる日々を送ることになる。

本書は13章から成りたっており、各章のタイトルがすべて、リストの作品名、つまり英米加の文学作品の名前になっている。たとえば、ソロー『森の生活』、ウォートン『歓楽の家』、ジョイス『ダブリナーズ』、ウルフ『ダロウェイ夫人』、ナボコフ『ロリータ』、ハメット『マルタの鷹』など。この13作品はすべて翻訳が出ていて、日本語で読むことができる。
解説・倉本さおり(書評家)

第168回「剃髪式」ボフミル・フラバル

剃髪式 (フラバル・コレクション)
ボフミル・フラバル,阿部賢一
松籟社

ボヘミア地方ヌィンブルクのビール醸造所を舞台に、建国間もないチェコスロヴァキアの「新しい」生活を、一読したら忘れられない魅力的な登場人物たちに託していきいきと描き出す。「ビール醸造所で育った」作家が自身の母親を語り手に設定して書き上げた意欲作。

第167回「二階のいい人」陳思宏

二階のいい人 (台湾文学コレクション3)
陳思宏,白水紀子
早川書房

ベルリンに住む弟のもとに滞在することになった台湾の高校教師。疎遠だった弟とぎこちなく交流しながら、彼女は持ってきた亡き母のノートをめくる。美容師だった母は、自宅の二階でひそかに営んでいたもう一つの「仕事」の顧客、「いい人」たちについて書き記していたのだった…。『亡霊の地』の注目作家が放つ新たな傑作。

第166回「結婚/毒」トーヴェ・ディトレウセン

結婚/毒――コペンハーゲン三部作
トーヴェ・ディトレウセン,枇谷玲子
みすず書房

自らの経験の全てを題材として、女性のアイデンティティをめぐる葛藤をオートフィクション/回想記として世に出したトーヴェ。自分に正直にあろうとする人間の生きるむずかしさを、文学と人生で表した。
ナチス・ドイツの影が迫り来る時代のコペンハーゲンを舞台に描かれる、記念碑的三部作を一巻にして贈る。

第165回「スイマーズ」ジュリー・オオツカ

スイマーズ (新潮クレスト・ブックス)
ジュリー・オオツカ,小竹由美子
新潮社

わたしたちはどんな痛みからも解き放たれる。泳いでいる、そのときだけは。過食、リストラ、憂鬱症ーー地下の市民プールを愛し、通いつめる人達は、日常では様々なことに悩み苦しんでいる。そのうちのひとり、アリスは認知症になり、娘が会いに来ても誰なのかわからなくなって、ついに施設に入ることになる。瞬時にきえてしまうような、かけがえのない人生のきらめきを捉えた米カーネギー賞受賞作。

第164回「花と夢」ツェリン・ヤンキー

花と夢 (アジア文芸ライブラリー)
ツェリン・ヤンキー,星泉
春秋社

ラサのナイトクラブで働きながら場末のアパートで身を寄せ合って暮らす四人の女性たちの共同生活と、やがて訪れる悲痛な運命・・・・・・。家父長制やミソジニー、搾取、農村の困窮などの犠牲となり、傷を抱えながら生きる女性たちの姿を慈愛に満ちた筆致で描き出す。チベット発、シスターフッドの物語。英国PEN翻訳賞受賞作。

装幀:佐野裕哉 装画:荻原美里

第163回「ある一生」ローベルト・ゼーターラー

ある一生 (新潮クレスト・ブックス)
ローベルト・ゼーターラー,浅井晶子
新潮社

20世紀初頭、幼くして母を亡くし、アルプスの農場主のもと過酷な労働をしいられて育ったアンドレアス・エッガーはある日、雪山で瀕死のヤギ飼いと出会い、「死ぬときには氷の女に出会う」と告げられるー。生まれてはじめての恋、山肌に燃える文字で刻まれた愛の言葉。危険と背中合わせのロープウェイ建設事業に汗を流す、つつましくも幸せな日々に起こったある晩の雪崩。そして、戦争を伝えるラジオ。時代の荒波にもまれ、誰に知られることもなく生きた男の生涯。その人生を織りなす瞬くような時間。恩寵に満ちた心ゆすぶられる物語。

第162回「別れを告げない」ハン・ガン

別れを告げない (エクス・リブリス)
ハン・ガン,斎藤真理子
白水社

4・3事件を生き延びたインソンの母親が、夢でうなされないように布団の下に糸鋸を敷いて寝ていた部屋にも入る。夢とも現実ともつかない中でインソンがあらわれ、鳥を仲立ちにして静かに語り合う。そこで初めてキョンハはインソンがこの4年間ここで何をし、何を考えていたかを知る。認知症が進んだ母親の壮絶な介護、そして、母親が命ある限りあきらめず追い求めた真実への執念も…。韓国人として初のメディシス賞受賞作。

第161回「少年が来る」クオン

少年が来る (新しい韓国の文学 15)
ハン・ガン,井手俊作
クオン

1980 年5月18 日、韓国全羅南道の光州を中心として起きた民主化抗争、光州事件。戒厳軍の武力鎮圧によって5月27日に終息するまでに、夥しい数の活動家や学生や市民が犠牲になった。抗争で命を落とした者がその時何を想い、生存者や家族は事件後どんな生を余儀なくされたのか。その一人一人の生を深く見つめ描き出すことで、「韓国の地方で起きた過去の話」ではなく、時間や地域を越えた鎮魂の物語となっている。

第161回「関心領域」マーティン・エイミス

関心領域
マーティン・エイミス,北田絵里子
早川書房
第160回では映画関心領域』を紹介

第96回アカデミー賞2部門受賞!「今世紀最も重要な映画」と評された『関心領域』の原作小説――おのれを「正常」だと信じ続ける強制収容所のナチ司令官、司令官の妻との不倫をもくろむ将校、死体処理の仕事をしながら生き延びるユダヤ人。おぞましい殺戮を前に露わになる人間の狂気、欲望、そして──。諷刺と皮肉を得意とする作家エイミスが描きだす、ホロコーストという「鏡」に映し出された人間の本質。

第158回「姉妹のように」クロエ・コルマン

姉妹のように
クロエ・コルマン,岩津航
早川書房

著者クロエの親族だったコルマン三姉妹は、幼くしてナチの強制収容所で亡くなり、その人生の物語は空白のまま。クロエは生存者や資料をあたるうちに、彼女たちと実の姉妹だったかのような別の三姉妹の存在を知る。第2回「日本の学生が選ぶゴンクール賞」受賞作

第157回「死んでから俺にはいろんなことがあった」リカルド・アドルフォ

死んでから俺にはいろんなことがあった
リカルド・アドルフォ,木下眞穂
書肆侃侃房

郵便配達をしていた俺は故郷の「くに」から逃げてきた。妻のカルラと幼い息子とともに「島」で不法滞在している。買い物をした帰りに乗っていた地下鉄が故障で止まってしまい、右も左もわからない場所で降ろされてしまった一家。なんとか家にたどり着こうとあれこれ画策するが、やることなすことすべてが裏目に出て━━。周囲から存在を認められず、無視され続ける移民の親子は、果たしてどうなるのか?

第156回「母を失うこと」サイディヤ・ハートマン

母を失うこと 大西洋奴隷航路をたどる旅
サイディヤ・ハートマン,榎本空
晶文社

作家・研究者のサイディヤ・ハートマンが、かつて奴隷が旅をした大西洋奴隷航路を遡り、ガーナへと旅をする思索の物語。奴隷になるとはいかなることか?そして、奴隷制の後を生きるとはいかなることか?ガーナでの人々と出会い、途絶えた家族の系譜、奴隷貿易の悲惨な記録などから、歴史を剥ぎ取られ母を失った人々の声を時を超えてよみがえらせる、現代ブラック・スタディーズの古典的作品にして、紀行文学の傑作。

第155回「幽霊ホテルからの手紙」蔡駿

幽霊ホテルからの手紙
蔡駿,舩山むつみ
文藝春秋

〈中国のスティーヴン・キング〉と呼ばれる?疑小?(サスペンス小説)の第一人者にして、累計発行部数1千万部を超える大ベストセラー作家が放つ、巧緻を極めたサスペンスホラー!

第154回「台湾漫遊鉄道のふたり」楊双子

台湾漫遊鉄道のふたり
楊双子,三浦裕子
中央公論新社

炒米粉、魯肉飯、冬瓜茶……あなたとなら何十杯でも――。
結婚から逃げる日本人作家・千鶴子と、お仕着せの許婚をもつ台湾人通訳・千鶴。
ふたりは底知れぬ食欲と“秘めた傷”をお供に、昭和十三年、台湾縦貫鉄道の旅に出る。

「私はこの作品を過去の物語ではなく、現在こそ必要な物語として読んだ。
そして、ラストの仕掛けの巧妙さ。ああ、うまい。ただ甘いだけではない、苦みと切なさを伴う、極上の味わいだ。」
古内一絵さん大満足

第153回「寝煙草の危険」マリアーナ・エンリケス

寝煙草の危険
マリアーナ・エンリケス,宮﨑真紀
国書刊行会

寝煙草の火で老婆が焼け死ぬ臭いで目覚める夜更け、
庭から現れどこまでも付き纏う腐った赤ん坊の幽霊、
愛するロック・スターの屍肉を貪る少女たち、
死んだはずの虚ろな子供が大量に溢れ返る街……

〈文学界のロック・スター〉〈ホラー・プリンセス〉エンリケスによる、12篇のゴシカルな恐怖の祭典がついに開幕!!!

第151回「コインロッカー・ベイビーズ」村上龍

1972年夏、キクとハシはコインロッカーで生まれた。母親を探して九州の孤島から消えたハシを追い、東京へとやって来たキクは、鰐のガリバーと暮らすアネモネに出会う。キクは小笠原の深海に眠るダチュラの力で街を破壊し、絶対の解放を希求する。毒薬のようで清々(すがすが)しい衝撃の現代文学の傑作が新装版に!

第150回「オリンピア」デニス・ボック

オリンピア
デニス・ボック,越前敏弥
北烏山編集室

記憶と鎮魂のファミリー・ヒストリー

第2次世界大戦をきっかけにドイツからカナダへ移住した家族を描く連作短編集。静かで平和に見える一族の生と死が詩情豊かに語られる。点景としてのオリンピック、断片としての家族の歴史。

――レニ・リーフェンシュタールが編集したあとの映像から、この話を語ることはできないだろう。何マイルにも及ぶサブプロットや暗示的な映像が切り刻まれて黒いリボンに何度もまとめられ、忘れ去られた。

――ぼくたち家族の才能は永遠のものだと思っていた。

装釘 宗利淳一

第149回「十六の言葉」ナヴァー・エブラーヒーミー

十六の言葉
ナヴァー・エブラーヒーミー,酒寄進一
駒井組

「誰しも人生で最初に覚える言葉がある。その言葉が見事に私を不意打ちにした。ちょうど、ここで取りあげる十六の言葉と同じように。その言葉から身を守ることは、ただの一度も成功したことがない。『ほかにも言語はあるんだぞ。おまえの母語だ。おまえがいま口にしているのがお前の言語だと思ったらまちがいだ』十六の言葉は繰り返しそういうメッセージを送りつけてきた。私は何度も何度もその十六の言葉を突きつけられてきた。」(プロローグより)

第148回「魔法の夜」スティーヴン・ミルハウザー

魔法の夜
スティーヴン・ミルハウザー,柴田元幸
白水社

《作家の神髄が凝縮された、魅惑の中篇! 》
百貨店のマネキン、月下のブランコ、屋根裏部屋のピエロと目覚める人形など、作家の神髄が凝縮。眠られぬ読者に贈る、魅惑の中篇!

「月の光線の下、マネキンの隠れた生が目覚めていく。指にかすかな震えが生じる。片方の手首がわずかに曲がる。サングラスの奥で、瞼がゆっくり閉じて開く。」(本文より)

《月の光でお読みください。》

第147回「塵に訊け」ジョン・ファンテ

塵に訊け
ジョン・ファンテ,栗原俊秀
未知谷

30年代の頽廃、ビートニクの先駆所は照りつける太陽と視界を奪う砂漠の塵が舞うロサンゼルスーワラチを履いたメキシコ娘カミラ作家志望のイタリア系アルトゥーロ差別される者どうしの共感が恋に震え、疾駆し、うなり、転げる生80年の再刊で沸騰した名著の新訳。

第146回「野球場」村上春樹

「それはメリー・ゴーラウンドによく似ている。それは定まった 場所を定まった速度で巡回しているだけのことなのだ。どこにも行かないし、降りることも乗りかえることもできない。誰をも抜かないし、誰にも抜かれない」人生という回転木馬の上で、人は仮想の敵に向けて熾烈なデッド・ヒートをくりひろげる。事実と小説とのあわいを絶妙にすくいとった、村上春樹の8つのスケッチ。

第146回「中国行きのスロウボート」村上春樹

中国行きのスロウボート (中公文庫)
村上春樹
中央公論新社

青春の追憶と内なる魂の旅を描く表題作ほか6篇。著者初の短篇集。

第145回「ハリケーンの季節」フェルナンダ・メルチョール

ハリケーンの季節
フェルナンダ・メルチョール,宇野和美
早川書房

とある村で、〈魔女〉の死体が見つかる。彼女は村の女たちに薬草を処方し、堕胎もしてやっていた。彼女を殺したのは一体誰か–。暴力と貧困がはびこる現代メキシコの田舎を舞台に狂気と悲哀を描き、名だたる文学賞候補となった西語圏文壇新星による傑作長篇

第144回「歩くこと、または飼いならされずに詩的な人生を生きる術」トマス・エスペダル

歩くこと、または飼いならされずに詩的な人生を生きる術
トマス・エスペダル,枇谷玲子
河出書房新社

通りを、アスファルトを、山道を、海岸沿いを、並んで、ひとりで、知覚を冴え渡らせ、無と化し、鳥の声に耳を澄ませ、寡黙に、饒舌に、物悲しく、意気揚々と、自由を求めー歩く。自分の人生を、主体的に歩き続けるとはどういうことだろう?古今東西の作家、音楽家、思想家たちの言葉に触れながら思策を深める渉猟の記録。現代ノルウェー文学の金字塔的作品、ついに邦訳!!

第143回「奥歯を噛みしめる 詩がうまれるとき」キム・ソヨン

奥歯を噛みしめる 詩がうまれるとき
キム・ソヨン,姜信子,奥歯翻訳委員会
かたばみ書房

世界の終末を描く『沈んだ世界』『結晶世界』、スピルバーグ監督が映画化した『太陽の帝国』などで知られるSF界の異才J・G・バラード。ミステリー・現代小説ファンからも広く熱狂的な支持を集めるそのバラードが、30年にわたって発表してきた書評とエッセイが初めて一冊になりました。

第142回「そっと 静かに」ハン・ガン

そっと 静かに (新しい韓国の文学 18)
ハン・ガン,古川綾子
クオン

「歌は翼を広げて、私たちの生の上へと滑り出す。歌がなくて、その翼で生の上へと滑空する瞬間すらもなかったら、私たちの苦しみはどれほど重さを増すだろうか」――本文より
ハン・ガンが「書きたいのに、書けなかった」と回想する時期に生まれた本書には、音楽との出会い、さまざまな思い出にまつわる歌、著者自身がつくった歌について綴られている。著者の繊細な感性に触れるエッセイ集の初邦訳。
巻末にはオリジナルアルバムの音源情報も収録!

第141回「若い芸術家の肖像」ジェイムズ・ジョイス

若い藝術家の肖像 (集英社文庫 ヘリテージシリーズ)
ジェイムズ・ジョイス,丸谷才一
集英社

あの難解とされた名作はこんなにも面白かった! 鮮やかな丸谷流新解釈が冴える『ユリシーズ』へと繋がるジョイスの半自伝的小説。英文学者丸谷才一の研究・翻訳の集大成、読売文学賞受賞作、文庫化。

次ページ…2023年「文学ラジオ空飛び猫たち」の紹介本

note
文学ラジオ空飛び猫たちの2023年のノート

ただいま、追加作業中。
2023年のタイトル一覧表はできました。

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