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難易度高め、海外文学クイズを作る/作家さんに翻訳家さん、表紙のデザインや文学賞、本のストーリーに関する問題まで。

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難易度高め、海外文学クイズを作る/作家さんに翻訳家さん、表紙のデザインや文学賞、本のストーリーに関する問題まで。

Microsoftの生成AI
Copilotの「コポ」とお話する。

海外文学クイズを作ることにした。

海外文学クイズ – 検索 / X

海外文学クイズは現在70問!(5/17)
ぜんぜん解答を作るのが間に合っていないので、
↑Xで問題を見て、答えは検索してみてください。

 海外文学クイズを作ることにした。翻訳小説と仲良くする方法、いろいろ考えてみたけれど、何でもいいから興味を持ってもらう取っ掛かりが欲しかったので。

 たぶん、私のブログを訪れてくれるのは、すでに海外文学を楽しんでいる方たち。もちろん、そういった人たちのお役に立てるのはうれしいけれど、できれば「日本文学しか読まない!」みたいな読書家さんたちにも、興味を持って欲しい。本を読む習慣がない人なら、もっとうれしい。

 私のSNSのフォロワーさん。大学の先生や翻訳家さん、◯◯マニアな方たちと、海外文学に詳しい人が多いから、「絶対100点を取れない問題をつくってやろう!」と考えた。別に「ランキングに順位を表示」みたいなこともしないから、全然WikipediaやAmazonで検索してもらって構わない。関心を持ってもらうこと、それ自体が目的だから。

 作家さんのこと、翻訳家さんのこと、文学賞や本のストーリーのこと。出版社のことや、本の表紙のデザインに関することなど、多方面から興味を持ってもらえるようにと考えた海外文学クイズ。気軽に楽しんで、そしてSNS等での交流のきっかけにしてもらえたらうれしいです。

難易度高めの海外文学クイズを解いてみる。

001 『小公女』、『秘密の花園』、アトウッド…

新潮文庫版『小公女』、『秘密の花園』、『続あしながおじさん』。そしてマーガレット・アトウッドの『オリクスとクレイク』を翻訳したのは?

1️⃣岩本正恵
2️⃣畔柳和代
3️⃣鴻巣友季子
4️⃣村岡花子

正解は、2️⃣畔柳和代さん。

フランシス・ホジソン・バーネットの『小公女』と『秘密の花園』、ジーン・ウェブスター『続あしながおじさん』そしてアトウッドの『オリクスとクレイク』と、どれも表紙が可愛い。


1️⃣岩本正恵さんは、「続」でない方の『あしながおじさん』。お花の表紙が素敵なジュリー・オオツカ『屋根裏の仏さま』は、岩本正恵さんの後を引き継ぐかたちで小竹由美子さんが訳されたのだそう。

3️⃣鴻巣友季子さんは、マーガレット・ミッチェル『風と共に去りぬ』やエミリー・ブロンテ『嵐が丘』が有名な翻訳家さん。マーガレット・アトウッドは『誓願』など多数翻訳。「100分で名著」にも出演されます、されてます。

4️⃣村岡花子さんは、北澤平祐さんの装画が素敵なモンゴメリ『赤毛のアン』とディケンズ 『クリスマス・キャロル』。ジーン・ポーター『リンバロストの乙女』も。NHKの朝ドラ『花子とアン』のヒロインのモデルになった方です。

002 フランスの潜在的文学工房「ウリポ」の…

フランスの潜在的文学工房「ウリポ」のメンバーの作品でないものは?

1️⃣『地下鉄のザジ』
2️⃣『異常【アノマリー】』
3️⃣『長い物語のためのいくつかの短いお話』
4️⃣『給料をあげてもらうために上司に近づく技術と方法』

正解は、3️⃣『長い物語のためのいくつかの短いお話』(宮下志朗訳)


ウリポ – Wikipedia は、言語遊戯的な手法を通じて新しい文学の可能性を追求した実験的文学者集団。

1️⃣『地下鉄のザジ』(生田耕作訳)のレーモン・クノーはウリポでは師範格。1つのストーリーを99通りの異なる文体で描いた『文体練習』などの実験的な作風で知られます。

2️⃣『異常【アノマリー】』のエルヴェ・ル・テリエは、2019年にはウリポの4代目の会長に就任。アノマリーはフランス文学最高峰のゴンクール賞の受賞作で、POOLさんによる単行版の表紙も印象的です。

4️⃣『給料をあげてもらうために上司に近づく技術と方法』は《不透明な時代を生き抜くために。フランス文学の奇才が提案(?)する、ウリポ的昇給のススメ!》とのこと。ジョルジュ・ペレックは『煙滅』がすごい。リポグラム(文字落とし)と呼ばれる手法を使った、「e」の文字を一度も使わない小説で、翻訳された塩塚秀一郎さんは、それを「い」段抜きで再現されたみたいです。

003 ヒグチユウコさんの装画でない本が一つ…

ヒグチユウコさんの装画でない本が一つあります。選んでください。

1️⃣『北京の秋』ボリス・ヴィアン,野崎歓
2️⃣『九月と七月の姉妹』デイジー・ジョンソン,市田泉
3️⃣『僕は美しいひとを食べた』チェンティグローリア公爵,大野露井
4️⃣『五月 その他の短篇』アリ・スミス,岸本佐知子

正解は、2️⃣『九月と七月の姉妹』。榎本マリコさんの装画です(→作品集)。映画化されていて、日本でも公開されるみたい。

1️⃣ボリス・ヴィアン,野崎歓『北京の秋』は、《自在な想像力と奔放な表現力を炸裂させた世界文学史上に輝くスラップスティックコメディの傑作》

3️⃣チェンティグローリア公爵,大野露井『僕は美しいひとを食べた』は、《なぜ男は「美しいひと」を食べたのか。》《その血肉に見立てたパンと葡萄酒を体内に取り込んで恍惚とする。》

4️⃣アリ・スミス,岸本佐知子『五月 その他の短篇』は、《おとぎ話ふうの語りの反復から立ち上がる予想外の奇譚》だそう。

004 作品名と翻訳家さんの正しい組み合わせは…

作品名と翻訳家さんの正しい組み合わせは?
A『すべての見えない光』アンソニー・ドーア
B『地上で僕らはつかの間きらめく』オーシャン・ヴオン
C『いずれすべては海の中に』サラ・ピンスカー
D『夢のなかで責任がはじまる』デルモア・シュワルツ,ルー・リード

1️⃣ A 市田泉 B 木原善彦 C 藤井光 D 小澤身和子
2️⃣ A 藤井光 B 小澤身和子 C 市田泉 D 木原善彦
3️⃣ A 木原善彦 B 市田泉 C 小澤身和子 D 藤井光
4️⃣ A 藤井光 B 木原善彦 C 市田泉 D 小澤身和子

正解は、4️⃣ A 藤井光 B 木原善彦 C 市田泉 D 小澤身和子

A 藤井光訳、アンソニー・ドーア『すべての見えない光』は、《目の見えない少女と、ナチスドイツの若い兵士のお話。》Netflixでドラマ化されています。

B 木原善彦訳、オーシャン・ヴオン『地上で僕らはつかの間きらめく』は、《読み書きができない母に向けて僕は書く。生きることは苦しい、しかし世界は美しい。》

C 市田泉訳、サラ・ピンスカー『いずれすべては海の中に』は、《静かな筆致で描かれる、不思議で愛おしいフィリップ・K・ディック賞を受賞した異色短篇集。》

D 小澤身和子訳、デルモア・シュワルツ&ルー・リード『夢のなかで責任がはじまる』は、《ナボコフがサリンジャーと並べて鋭い才能を讃えた「新時代の代弁者」、待望の本邦初作品集》

005 早川書房の「クマのぬいぐるみ」が表紙の…

早川書房の「クマのぬいぐるみ」が表紙のフィリップ・K・ディックの作品は?

1️⃣『変種第二号』大森望,浅倉久志,若島正訳
2️⃣『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』浅倉久志訳
3️⃣『人間以前』大森望,浅倉久志,若島正訳
4️⃣『ジャック・イジドアの告白』阿部重夫訳

正解は、1️⃣『変種第二号』大森望,浅倉久志,若島正訳

ハヤカワ文庫「ディック短篇傑作選」の中の一冊。表題作は、ディック短篇中屈指の傑作『スクリーマーズ』のタイトルで映画化もされました。

2️⃣浅倉久志訳『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』は、リドリー・スコット監督、ハリソン・フォード主演のSF映画『ブレードランナー』の原作(原案)、ライアン・ゴズリング主演の『ブレードランナー 2049』のキャラクター原案としても知られています。

3️⃣大森望,浅倉久志,若島正訳『人間以前』は、《12歳未満の子供は人間と認められず、狩り立てられてしまう……衝撃のディストピアを描いた表題作》など幻想系/子供テーマSF全12篇を収録する傑作選。

4️⃣阿部重夫訳『ジャック・イジドアの告白』は、《古タイヤの溝掘り職人であるジャックの日常はある日狂い始める……。》という、ディックの自伝的作品。

006 朝宮運河さんが運営する「ベストホラー2024」…

朝宮運河さんが運営する「ベストホラー2024」海外部門の第1位は?

1️⃣『救出の距離』サマンタ・シュウェブリン
2️⃣『いろいろな幽霊』ケヴィン・ブロックマイヤー
3️⃣『ある晴れたXデイに』マリー・ルイーゼ・カシュニッツ
4️⃣『五本指のけだもの』ウィリアム・フライアー・ハーヴィー

正解は、4️⃣『五本指のけだもの

 「ベストホラー2024」海外部門の結果はこちらから(→「ベストホラー2024」結果発表)。

 2022年に始まり毎年恒例のようになっている、ホラー小説の年間ランキング企画は、朝宮運河さんが投票のために作成してくださる参考作品リストが一番の楽しみ。投票結果よりも。国内、海外のホラー作品が網羅されていて、それだけでも一見の価値があります。

4️⃣ウィリアム・フライアー・ハーヴィー,横山茂雄『五本指のけだもの』は、《古く平井呈一らに邦訳がなされ英国怪奇ものの一角をなす》W・F・ハーヴィー珠玉のコレクション。

1️⃣サマンタ・シュウェブリン,宮﨑真紀『救出の距離』は、《まったく新らしい幻想譚》シャーリイ・ジャクスン賞中長篇部門受賞作にして国際ブッカー賞最終候補作。Netflixで『悪夢は苛む』の名前で映画化もされました。

2️⃣ケヴィン・ブロックマイヤー,市田泉『いろいろな幽霊』は、《時に切なく、時におかしく、そして時にはちょっぴり怖い幽霊たちの物語を100編収めた、いつか幽霊になるあなたのためのふしぎな短編集》とか書いてあって、可愛らしい。

3️⃣マリー・ルイーゼ・カシュニッツ,酒寄進一『ある晴れたXデイに』は、《日常に忍びこむ幻想。悲劇と幸福が結びついた人生観。歪で奇妙な家族たち。》全15作の傑作短編集。個人的にカシュニッツは、気になっています。

007 「新潮クレスト・ブックス」についての質問で…

「新潮クレスト・ブックス」についての質問です。次の作家のうち、3人には共通点があります。残る1人を選んでください。

1️⃣アンドレイ・クルコフ
2️⃣シーグリッド・ヌーネス
3️⃣サンダー・コラールト
4️⃣ジョゼ・ルイス・ペイショット

正解は、1️⃣アンドレイ・クルコフ

新潮クレスト・ブックスの作品でいうと、その他の3作品の共通点は表紙が犬ということ。それで、残る一つはアンドレイ・クルコフになります。

1️⃣『ペンギンの憂鬱』アンドレイ・クルコフ
2️⃣『友だち』シーグリッド・ヌーネス
3️⃣『ある犬の飼い主の一日』サンダー・コラールト
4️⃣『ガルヴェイアスの犬』ジョゼ・ルイス・ペイショット

1️⃣アンドレイ・クルコフ,沼野恭子『ペンギンの憂鬱』は、《経営困難に陥った動物園から憂鬱症のペンギンを貰い受け、ミーシャと名づけて一緒に暮らしている。》恋人に去られ孤独な、売れない短篇小説家のお話。

2️⃣シーグリッド・ヌーネス,村松潔『友だち』は、《誰よりも心許せる初老の男友だちが自殺し、大きな空洞を抱えた女性作家の狭いアパートに、男が飼っていた巨大な老犬が転がり込む。》

3️⃣サンダー・コラールト,長山さき『ある犬の飼い主の一日』は、《かわいい姪の誕生日の朝、散歩中、へばってしまった老犬をすばやく介抱してくれた女性がいた。》久々にときめいている中年男ヘンクの話。

4️⃣ジョゼ・ルイス・ペイショット,木下眞穂『ガルヴェイアスの犬』は、《ある日、ポルトガルの小さな村に、巨大な物体が落ちてきた。》その物体は、異様な匂いを放つみたい。第5回日本翻訳大賞受賞作です。

008 この中で「ハヤカワepi文庫」にあるのは…

この中で「ハヤカワepi文庫」にあるのは?

1️⃣『恋するアダム』イアン・マキューアン,村松潔
2️⃣『クララとお日さま』カズオ・イシグロ,土屋政雄
3️⃣『フランキスシュタイン』ジャネット・ウィンターソン,木原善彦
4️⃣『ロボット・イン・ザ・ガーデン』デボラ・インストール,松原葉子

正解は、2️⃣『クララとお日さま』カズオ・イシグロ,土屋政雄

ちなみに、これらの作品には共通点があって、4つともAIに関連しています。(4️⃣のロボット以外は、こちらで読める→木原善彦さんのフランキスシュタインのあとがきから。)

1️⃣『恋するアダム (新潮クレスト・ブックス)』イアン・マキューアン
2️⃣『クララとお日さま (ハヤカワepi文庫)』カズオ・イシグロ
3️⃣『フランキスシュタイン』(河出書房新社)ジャネット・ウィンターソン
4️⃣『ロボット・イン・ザ・ガーデン (小学館文庫)』デボラ・インストール

1️⃣イアン・マキューアン,村松潔『恋するアダム』は、《冴えない男と秘密を抱えた美女の間に割り込むアンドロイド。》名はアダム。どんな問題も瞬時に最適解を出すAI能力を持っている。

2️⃣カズオ・イシグロ,土屋政雄『クララとお日さま』は、《子供の成長を手助けするAF(人工親友)という人工知能搭載のロボットのクララは、ジョジーという病弱な少女の家庭で暮らすことになる。》映画化される話があるみたいです。

3️⃣ジャネット・ウィンターソン,木原善彦『フランキスシュタイン』は、《AI時代のトランス・ゴシック・ラブストーリー》原題と、1816年のメアリー・シェリーの時代の話が交錯する。

4️⃣デボラ・インストール,松原葉子『ロボット・イン・ザ・ガーデン』は、《かわいくて切ない英国版「ドラえもん」小説。》なんて書いてあった。二宮和也さん主演『TANG タング』という名前で映画化もされました。

009 トマス・ピンチョンをイタリア語風にしたと…

トマス・ピンチョンをイタリア語風にしたという、ことばのたび社『ぼくがエイリアンだったころ』の作者の名前は?

1️⃣トモス・チンピン
2️⃣トンマーゾ・ピンチョ
3️⃣トマース・ペンチョン
4️⃣トマーゾ・チンポーチョ

正解は、2️⃣トンマーゾ・ピンチョ

ちなみに、正解以外はCopilotのアクアが考えました。(どうしたら、そんな名前に)

ぼくがエイリアンだったころ – ことばのたび社

ぼくがエイリアンだったころ
トンマーゾ・ピンチョ,二宮大輔

ことばのたび社
『ぼくがエイリアンだったころ』お取扱い店一覧
(Amazonでは、販売されていないそう)

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