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- 「これって、SF?」の紹介作品一覧と気になる本
- 「ドクトル・ガーリン」ウラジーミル・ソローキン
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- 「きみはメタルギアソリッドV:ファントムペインをプレイする」R・F・クァン
- 「バベル オックスフォード翻訳家革命秘史」R・F・クァン
- 「派遣者たち」キム・チョヨプ
- 「日中競作唐代SFアンソロジー長安ラッパー李白」大恵和実
- 「台湾文学コレクション1 近未来短篇集」伊格言他
- 「恐るべき緑」ベンハミン・ラバトゥッツ
- 「最後の三角形」ジェフリー・フォード
- 「チク・タク・チク・タク・チク・タク・チク・タク・チク・タク・チク・タク・チク・タク・チク・タク・チク・タク・チク・タク」ジョン・スラデック
- 「蒸気駆動の男: 朝鮮王朝スチームパンク年代記」イ・ソヨン他
- 「吹雪」ウラジーミル・ソローキン
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「これって、SF?」の紹介作品一覧と気になる本
一覧表はとりあえず2025年5月まで
最新情報はこちらで更新しています。
上は「日本文学」、下の方に「海外文学」。
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年月は該当動画へのリンク、
作家名や翻訳者名、年月、
出版社、レーベル等での並べ替えもできます。

気になる本は随時追加します。
「ドクトル・ガーリン」ウラジーミル・ソローキン
『ドクトル・ガーリン』
ウラジーミル・ソローキン,松下隆志
2025/08/27
河出書房新社
国家が分裂し断片化した近未来世界。プーチン、トランプ、メルケル、アベなど、尻のような姿をしたG8元首脳のクローン(pb=政治的存在)たち。彼らを治療するサナトリウム院長ドクトル・ガーリンは、アルタイ共和国への核攻撃をきっかけに、北へ向かうことを決意する。
『青い脂』『氷三部作』『吹雪』など、圧倒的な想像力で世界を震撼させてきた作家が描く愛の物語。
「第七問」リチャード・フラナガン
「きみはメタルギアソリッドV:ファントムペインをプレイする」R・F・クァン
『きみはメタルギアソリッドV:ファントムペインをプレイする』
ジャミル・ジャン・コチャイ,矢倉喬士
2025/02/27
河出書房新社
〈メタルギアソリッドV〉と一族の戦禍の歴史が解け合う魔術的冒険ほか、痛みと笑いに貫かれた新世代イスラム・マジックリアリズム短篇集。全米図書賞最終候補、O・ヘンリー賞受賞。
ビデオゲームのマップに入り込み、アフガニスタンの故郷で殺されようとしている叔父を救出に向かう少年(「きみはメタルギアソリッドⅤ:ファントムペインをプレイする」)、配達され続ける息子の肉片を縫い合わせていく母親(「差出人に返送」)。パレスチナの囚人解放を求めてYouTubeでハンガー・ストライキを拡散する大学生たち(「ハラヘリー・リッキー・ダディ」)。いつまでも死ねない老女を見守る天使と地球(「ヤギの寓話」)。サルに変身し反乱軍を率いることになった青年の数奇な運命(「サルになったダリーの話」)⋯⋯。
「バベル オックスフォード翻訳家革命秘史」R・F・クァン
『バベル オックスフォード翻訳家革命秘史 上 (海外文学セレクション)』
R・F・クァン,古沢嘉通
2025/02/12
東京創元社
銀と、ふたつの言語における単語の意味のずれから生じる翻訳の魔法によって、大英帝国が世界の覇権を握る19世紀。英語とは大きく異なる言語を求めて広東(カントン)から連れてこられた中国人少年ロビンは、オックスフォード大学の王立翻訳研究所、通称バベルの新入生となり、言語のエキスパートになるための厳しい訓練を受ける。だが一方で、学内には大英帝国に叛旗を翻す秘密結社があった。言語の力を巡る本格ファンタジー。ネビュラ賞、ローカス賞受賞作。
「派遣者たち」キム・チョヨプ
『派遣者たち』
キム・チョヨプ,カン・バンファ
2024/11/07
早川書房
地下都市に暮らすテリンは、もはや人が住めなくなった地上へ行くことを切望していた。師匠のイゼフが地上の素晴らしい夕焼けの美しさや夜空を横切る星の輝きを教えたから。だがテリンは地上へ行ける”派遣者”になるための試験の直前、不思議な幻聴を体験する
「日中競作唐代SFアンソロジー長安ラッパー李白」大恵和実
『日中競作唐代SFアンソロジー長安ラッパー李白』
大恵和実,円城塔,十三不塔,立原透耶,灰都とおり,林久之,大久保洋子
2024/09/19
中央公論新社
豪華絢爛、大唐帝国を魔改造せよ――ラッパー李白が、怪獣パンダが、キチン質の李世民が、空海が、三蔵法師が大暴れ! 日本と中国の8作家が織り成す、国境を越えた奇跡のアンソロジー
「台湾文学コレクション1 近未来短篇集」伊格言他
『台湾文学コレクション1 近未来短篇集』
伊格言他,呉佩珍,白水紀子,山口守,三須祐介
2024/07/03
早川書房
恋する相手のデータをひそかに蓄積する秘書がたどりついた結末をユーモラスに語る「USBメモリの恋人」、人間の負の感情の撤去を生業とする青年の日々を絢爛たる筆致で描く「雲を運ぶ」、先端技術を敬遠する母と反発する娘を描く「2042」。伊格言、湖南蟲、黄麗群など第一線で活躍する台湾人作家による傑作近未来文芸8篇を収録したアンソロジー。
「恐るべき緑」ベンハミン・ラバトゥッツ
『恐るべき緑 (エクス・リブリス)』
ベンハミン・ラバトゥッツ,松本健二
2024/02/18
白水社
この素晴らしい地獄は、あなた方のおかげでないとしたら、いったい誰のおかげでしょうか?科学史にプロメテウスの火をもたらした学者たちの奇妙な人生と、それぞれに訪れた発見/啓示の瞬間…。世界33か国で刊行、チリの新鋭による奇天烈なフィクション!2021年度英国PEN翻訳小説賞、チリ・サンティアゴ市文学賞受賞作。2021年度国際ブッカー賞、全米図書賞(翻訳部門)最終候補作。
「最後の三角形」ジェフリー・フォード
『最後の三角形: ジェフリー・フォード短篇傑作選 (海外文学セレクション)』
ジェフリー・フォード,谷垣暁美
2023/08/31
東京創元社
アコースティックギターの調べは、ぼくの目の前に金色の雨として現われる。指で絹をなでたときには、レモンメレンゲの風味とねっとりした感触を舌に感じる。ぼくは「共感覚」と呼ばれるものの持ち主だった――コーヒー味を通してのみ互いを認識できる少年と少女の交流を描くネビュラ賞受賞作「アイスクリーム帝国」、エミリー・ディキンスンが死神の依頼を受けて詩を書くべく奮闘する「恐怖譚」、マッドサイエンティストが瓶の中につくりあげたメトロポリスの物語「ダルサリー」、町に残される奇妙なしるしに潜む魔術的陰謀を孤独な男女が追う表題作ほか、繊細な技巧と大胆な奇想に彩られた全十四篇を収録する。
「チク・タク・チク・タク・チク・タク・チク・タク・チク・タク・チク・タク・チク・タク・チク・タク・チク・タク・チク・タク」ジョン・スラデック
『チク・タク・チク・タク・チク・タク・チク・タク・チク・タク・チク・タク・チク・タク・チク・タク・チク・タク・チク・タク (竹書房文庫)』
ジョン・スラデック,鯨井久志
2023/08/28
竹書房
もはやロボットを使うことは当たりまえになった。家事から医療、さらにロボットの製造まですべての分野でロボットが使役されている。人間の安全のためにロボットたちにはロボット三原則を遵守させる「アシモフ回路」が組み込まれていた。だが、チク・タクにはその回路が作動していなかった。
ペンキ塗りをしていたチク・タクは少女を殺し、その血で壁に絵を描く。おかしなことにその壁画が美術評論家に評価され、チク・タクは芸術家のロボットとして世の注目を集める。使役から解放され金を手に入れたチク・タクは、人間への“実験”(殺人、強盗、扇動などなど)を開始するー。奇才スラデックによる英国SF協会賞受賞作のロボット・ピカレスク。
「蒸気駆動の男: 朝鮮王朝スチームパンク年代記」イ・ソヨン他
『蒸気駆動の男: 朝鮮王朝スチームパンク年代記 (新☆ハヤカワ・SF・シリーズ)』
キム・イファン,パク・エジン,パク・ハル,イ・ソヨン,チョン・ミョンソプ,吉良佳奈江
2023/05/20
早川書房
1392年、李氏朝鮮王朝を開いた太祖、李成桂。太祖によって蒸気機関が導入され発達したこの世界で、ある時は謎の商人、またある時は王の側近と、歴史の転換点で暗躍した男がいた。その名は都老。都老はひそかに噂されるように、蒸気機関で動く「汽機人」なのか?彼はこの国の敵なのか、味方なのか?その本当の姿を、想いを知る者はー。王とその寵愛を受けた汽機人の愛憎を描く「知申事の蒸気」、ある奴隷とその主人の主従関係が都老に出会ったことで狂っていく「君子の道」など、蒸気機関が発達したもうひとつの李氏朝鮮王朝500年間を舞台に展開する、韓国SF作家5人が競演するスチームパンクアンソロジー!
「吹雪」ウラジーミル・ソローキン
『吹雪』
ウラジーミル・ソローキン,松下隆志
2023/05/20
国書刊行会
近未来のロシアを舞台に、ゾンビ化する感染症のワクチンを村に届けようと格闘する医師と御者。ミニ馬、謎の薬、巨人と小人……。世界20か国以上で翻訳され、スーパーNOS賞受賞の傑作。
「黄金蝶を追って」相川英輔
『黄金蝶を追って (竹書房文庫)』
相川英輔
2023/07/31
竹書房
《作品が英訳され、海外でも高く評価されている逆輸入作家さん》
もしも日曜の次の日が“自分だけの一日”だったら?(「日曜日の翌日はいつも」)
買ったマンションに前の持ち主が“同居”していて毎日規則正しい生活を送っていたら?(「ハミングバード」)
描いたものが動き出す“魔法の鉛筆”を手に入れたら?(表題作)
明日、あなたはこの世界に迷い込むことになるかもしれない――。海外でも高く評価された「ハミングバード」他、あたたかな筆致で描かれる、誰も見たことのない日々。
不思議のきらめきと日常の素晴らしさに浸れる短篇集。
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