ノーベル文学賞の候補作家
ノーベル文学賞が期待される注目作家に、注目する
日本での翻訳作品がある作家を中心に、注目作家をまとめました。ノーベル文学賞の興味を持ったのは、今までまとめてきた新潮クレスト・ブックスやハヤカワepi文庫などに、受賞作家の作品が多数含まれていたから。
「2024年のノーベル文学賞予想!」ではなく、あくまでも注目したい作家さんなので、素敵な作家さんとの出会いの場として気軽にご利用ください。
- ノーベル文学賞の候補作家一覧
- ノーベル文学賞関連サイト
- ノーベル文学賞関連の読みものと本
- アドニス「暴力とイスラーム」
- アリ・スミス「秋」
- アミタヴ・ゴーシュ「飢えた潮」
- アンドレイ・クルコフ「ペンギンの憂鬱」
- アニター・デサイ「デリーの詩人」
- アン・カーソン「赤の自伝」
- アリエル・ドルフマン「死と乙女」
- ボート・シュトラウス「公園」
- 残雪「突囲表演」
- セース・ノーテボーム「儀式」
- セサル・アイラ「文学会議」
- チママンダ・ンゴズィ・アディーチェ「アメリカーナ」
- クラウディオ・マグリス「ミクロコスミ」
- コルム・トビーン「ノーラ・ウェブスター」
- コルソン・ホワイトヘッド「地下鉄道」
- ダーチャ・マライーニ「ひつじのドリー」
- ダーグ・ソールスター「NOVEL 11,BOOK 18」
- ダヴィド・ディオップ「飢えた潮」
- デイヴィッド・グロスマン「ヨナタンは名たんてい」
- デイヴィッド・ピース「TOKYO REDUX 下山迷宮」
ノーベル文学賞の候補作家一覧
リンクはAmazon検索
英語名は洋書、日本語の名前は邦訳された本へ
スクロールできます
2024年の注目作家だけでなく、ずっと受賞が期待されている作家さんも。情報元は英国のブックメーカーほか、下に掲載した関連サイト、本の紹介文などから。国については、Wikipediaのほかプロフィール等で調べましたが、出身と国籍の違いなどが曖昧なため、参考程度にしてください。
ノーベル文学賞関連サイト
ノーベル文学賞関連の読みものと本
《 2024 》
共同通信
村上春樹氏、賭け率で2番人気 ノーベル文学賞、1位は中国作家
産経ニュース
村上春樹氏はノーベル文学賞2番人気 中国作家1位、スティーブン・キング氏もリスト入り
鴻巣友季子の文学潮流|好書好日
(第18回)「とるに足りない細部」などノーベル文学賞発表前に海外文学新翻訳の収穫を一気読み
読売新聞
村上春樹氏・多和田葉子氏らノーベル文学賞受賞が期待される国内外の作家、読売新聞記者が紹介
《 2023 》
読売新聞
村上春樹氏は? 多和田葉子氏は?…ノーベル文学賞、発表迫る 期待される世界の作家たち
Literary Hub
Here are the bookies’ odds for the 2023 Nobel Prize in Literature.(英語)
《 2022 》
読売新聞
ノーベル文学賞、今夜発表…村上春樹氏・多和田葉子氏ら期待される世界の作家たち
朝日新聞デジタル
ノーベル文学賞の仏作家エルノー いまアメリカで読まれる切実さ(鴻巣友季子×柳原孝敦 対談)
Literary Hub
Here are the bookies’ odds for the 2022 Nobel Prize in Literature.(英語)
《 2021 》
スポーツ報知
村上春樹氏、16度目正直のノーベル文学賞はオッズ1位
朝日新聞デジタル
今年のノーベル文学賞は誰の手に あの出来事で選考に変化が?
Literary Hub
Here are the bookies’ odds for the 2021 Nobel Prize in Literature.(英語)
《 2020 》
日本経済新聞
村上春樹さん、賭け3番人気 ノーベル文学賞8日発表
Literary Hub
Here are the bookies’ odds for the 2020 Nobel Prize in Literature.(英語)
《 ノーベル文学賞にまつわる本 》
Amazon
ノーベル文学賞にもっとも近い作家たち いま読みたい38人の素顔と作品
(青月社・編/2014年9月)
2014年に出版された本だけれど、ヨン・フォッセ(2023年)のほか、ペーター・ハントケ(2019年)、カズオ・イシグロ(2017年)、ボブ・ディラン(2016年)、スヴェトラーナ・アレクシエヴィチ(2015年)と、頼りになる。
Amazon
ノーベル文学賞のすべて
(都甲幸治・編/2021年9月)
歴代受賞者、50年を経て明かされる本当の候補作家、さらには未来の受賞者予想まで。
アドニス「暴力とイスラーム」
『暴力とイスラーム 政治・女性・詩人』
アドニス,フーリア・アブドゥルアヒド,片岡幸彦,伊藤直子,井形美代子,斎藤かぐみ,大林薫
2017/06/01
エディション・エフ
シリア詩人アドニスが精神分析学者を相手にイスラームとアラブを語る。宗教の暴力性と女性蔑視を問い、宗教と政治が結びつく危険性を糾弾し、信徒に深い思索を呼びかける。
アリ・スミス「秋」
『秋 (新潮クレスト・ブックス)』
アリ・スミス,木原善彦
2020/03/25
新潮社
分断が進む世界で小説に何ができるのか。新時代の希望を描く「EU離脱後」小説。EU離脱に揺れるイギリスのとある施設で眠る謎の老人と、彼を見舞う若い美術史家の女。かつて隣人同士だった二人の人生は、六〇年代に早世した女性アーティストを介して再び交錯し――不協和音が響く現代に、生きることの意味を改めて問いかける。『両方になる』で読者を驚かせた著者による、奇想とユーモアに満ちた話題作。
アミタヴ・ゴーシュ「飢えた潮」
『飢えた潮』
アミタヴ・ゴーシュ,岩堀兼一郎
2023/04/19
未知谷
インド ガンガーの河口に広がる大マングローブ地帯シュンドルボン 潮の力が産み出した輝かしい生態系と この地に流れ込む多様な人々の巡りあい・せめぎあいを背景に 神話・地質学・歴史・宗教・政治・動物行動学・気象・災害・言語学 すべてを包み込み、途方もないスケールで展開される21世紀世界文学の名作 ゴーシュにしか書けない、世界中で愛読される、特別な物語 日本の本棚におさまりきらなかったこの作品を、日本の読者にお届けします。 クラウド・ファンディングの支援を受けた特別廉価です!
アンドレイ・クルコフ「ペンギンの憂鬱」
『ペンギンの憂鬱 (新潮クレスト・ブックス)』
アンドレイ・クルコフ,沼野恭子
2004/09/29
新潮社
恋人に去られ孤独なヴィクトルは売れない短篇小説家。ソ連崩壊後、経営困難に陥った動物園から憂鬱症のペンギンを貰い受け、ミーシャと名づけて一緒に暮らしている。生活のために新聞の死亡記事を書く仕事を始めたヴィクトルだが、身辺に不穏な影がちらつく。他人の死が自分自身に迫ってくる。ウクライナはキーウ在住のロシア語作家による傑作長編小説。
アニター・デサイ「デリーの詩人」
『デリーの詩人 (現代インド文学選集 6 英語)』
アニター・デサイ,高橋明
1999/02/01
早川書房
出版社からのコメント
一九八六年に第一巻『ペシャーワル急行』を刊行したこの選集もようやく第六巻までこぎつけました。インド文学は物語性においても社会性においても非常に底が深く、読んでいて本当に面白いのですが、まだまだ日本で馴染みがないのが残念です。
アン・カーソン「赤の自伝」
『赤の自伝』
アン・カーソン,小磯洋光
2022/09/14
書肆侃侃房
怪物と英雄が恋をした。言葉が存在を解放する。
ノーベル文学賞最有力とも言われるアン・カーソンの代表作。
古代ギリシアの詩人ステシコロスが描いた怪物ゲリュオンと英雄ヘラクレスの神話が、ロマンスとなって現代に甦る。詩と小説のハイブリッド形式〈ヴァース・ノベル〉で再創造された、アン・カーソンの代表作ついに邦訳。
アリエル・ドルフマン「死と乙女」
『死と乙女 (岩波文庫)』
アリエル・ドルフマン,飯島みどり
2023/08/10
岩波書店
シリア詩人アドニスが精神分析学者を相手にイスラームとアラブを語る。宗教の暴力性と女性蔑視を問い、宗教と政治が結びつく危険性を糾弾し、信徒に深い思索を呼びかける。「あの医者よ。」海辺に立つ一軒家。シューベルトの四重奏曲から逃げ続ける女主人公パウリナが不意の客人の声に探りあてたものとは何だったのか。それぞれの過去を抱えた三人が息詰まる密室劇をおりなす。平和を装う恐怖、真実と責任追及、国家暴力の闇という人類の今日的アポリアを撃つ、チリ発・傑作戯曲の新訳。
ボート・シュトラウス「公園」
『公園 (ドイツ現代戯曲選30 第19巻)』
ボート・シュトラウス,寺尾格
2006/08/01
論創社
残雪「突囲表演」
『突囲表演 (河出文庫)』
残雪,近藤直子
2020/9/5
河出書房新社
カフカやピンチョンと並ぶ天衣無縫の想像力。
現代中国の鬼才による代表作が、ついに文庫化。X女史の年齢は諸説紛々二十八通りあり、ピンは五十歳からキリは二十二歳まで。
容姿は「皺だらけ」とも「性感(セクシー)」とも噂され、小さな煎り豆屋を営みながら、
裏で五香街(ウーシャンチェ)の住人たちを狂気へと誘う……。
セース・ノーテボーム「儀式」
『儀式』
セース・ノーテボーム,松永美穂
2004/02/20
早川書房
1950-70 年代のアムステルダムを背景に、複雑な過去をもつ知的な自由人、インニと日常のルーティーンさえ儀式と捉えて過ごす狂気と紙一重のターズ父子が繰り広げる物語。
セサル・アイラ「文学会議」
『文学会議 (新潮クレスト・ブックス)』
セサル・アイラ,柳原孝敦
2015/10/30
新潮社
奔放なウィットと想像力の炸裂する、アルゼンチン作家の衝撃作。小説家でマッド・サイエンティストの〈私〉は、文学会議に出席する文豪のクローンを作製しようと企む。しかし小さな手違いから大惨事が――。奇想天外な表題作のほか「マオとレーニン」というパンク少女たちと街角で出会った〈私〉がスーパーを襲撃するまでを描く「試練」を併録。世界的名声を誇る作家による、渾身の2篇。
チママンダ・ンゴズィ・アディーチェ「アメリカーナ」
『アメリカーナ 上 (河出文庫)』
チママンダ・ンゴズィ・アディーチェ,くぼたのぞみ
2019/12/06
河出書房新社
高校時代に永遠の愛を約束したイフェメルとオビンゼ。アメリカ留学を目指す二人の前に、現実の壁が立ちはだかる。オビンゼと離れてアメリカに渡ったイフェメルを待っていたのは、階級、イデオロギー、人種で色分けされた、想像すらしたことのない世界だった。世界を魅了する物語作家が三つの大陸を舞台に描く傑作長篇。
クラウディオ・マグリス「ミクロコスミ」
『ミクロコスミ (世界浪曼派)』
クラウディオ・マグリス,二宮大輔
2022/01/25
共和国
作者の生地トリエステを舞台に、カフェから山岳地帯、小島、教会にいたるまで、アドリア海に面したこの境界の地の歴史と空間を縦横無尽に描き出し、微に入り細を穿ちながら、そこに小宇宙(ミクロコスミ)を浮上させる稀有のロマン。近年もカフカ賞を受賞し、ノーベル文学賞候補となるなど、現代イタリア文学の巨匠として君臨する小説家/研究者、クラウディオ・マグリスの代表作。
コルム・トビーン「ノーラ・ウェブスター」
『ノーラ・ウェブスター (新潮クレスト・ブックス)』
コルム・トビーン,栩木伸明
2017/11/30
新潮社
夫に先立たれた専業主婦の三年間。「平凡な人生」のおどろくべき輝き――。夫を突然亡くしたアイルランドの専業主婦、ノーラ、四十六歳。子供たちを抱え、二十年ぶりに元の職場に再就職したノーラが、同僚の嫌がらせにもめげず、娘たち息子たちとぶつかりながらも、ゆっくりと自己を立て直し、生きる歓びを発見していくさまを丹念に描く。アイルランドを代表する作家が自身の母を投影した自伝的小説。
コルソン・ホワイトヘッド「地下鉄道」
『地下鉄道 (ハヤカワepi文庫)』
コルソン・ホワイトヘッド,谷崎由依
2020/10/15
早川書房
19世紀、アメリカ。南部の農園で過酷な生活を送る奴隷の少女コーラは、新入りの少年シーザーから奴隷を逃がす“地下鉄道”の話を聞き、ともに逃亡を決意する。冷酷な奴隷狩り人リッジウェイに追われながらも、コーラは地下をひそかに走る鉄道に乗り、さまざまな州をわたり、人に助けられ、また裏切られながら、自由が待つという北をめざす。ピュリッツアー賞、全米図書賞、アーサー・C・クラーク賞受賞作。
ダーチャ・マライーニ「ひつじのドリー」
『ひつじのドリー』
ダーチャ・マライーニ,望月紀子,さかたきよこ
2016/09/01
未来社
運命なんてはねつけろ!
イタリアを代表する作家・詩人・劇作家、ダーチャ・マライーニによる子どもから読める短篇集。クローン問題を訴えるために国連に行くおばあさんひつじ、王家に仕えていたことを鼻にかけているガラスの鍋ぶた、こびと家に生まれたのっぽの娘スピル、実験用に捕まってしまった親友を助ける血統書つきの犬、毛皮にされた母親を助け出すきつねの女の子……風変わりな登場人物たちに巻き起こる、魅惑の冒険譚10篇。
ダーグ・ソールスター「NOVEL 11,BOOK 18」
『NOVEL 11,BOOK 18 – ノヴェル・イレブン、ブック・エイティーン』
ダーグ・ソールスター,村上春樹
2015/04/09
中央公論新社
この世で最も素晴らしい幸福とは短い幸福であるということが、ビョーン・ハンセンには心の底でわかっていた。ノルウェイ文学界の最も刺激的な作家ソールスター。巧妙なストーリーテリング、型破りな展開、オリジナリティ際だつその小説世界を村上春樹が初めて日本に紹介するー
ダヴィド・ディオップ「飢えた潮」
『夜、すべての血は黒い』
ダヴィド・ディオップ,加藤かおり
2024/07/18
早川書房
仏軍セネガル兵アルファは、友人を看取っていた。痛みから解放するため殺してほしいという友の願いは叶えられないまま。恐怖と罪悪感に取り憑かれたアルファは、やがて敵兵を捕らえ、残虐な儀式をくり返す。第一次大戦の兵士の心理を描くブッカー国際賞受賞作
デイヴィッド・グロスマン「ヨナタンは名たんてい」
『ヨナタンは名たんてい』
デイヴィッド・グロスマン,ギラド・ソフェル,もたいなつう
2014/07/01
光村教育図書
ある日、ヨナタンの赤いスリッパが消えた。ココアを飲むとき用の、緑色のマグも消えた。クマちゃんも、パパのめがねも、ママのむらさき色のマフラーも消えた。どろぼうを、つかまえなくちゃ!ヨナタンはたんていになって、どろぼうがブツをかくしそうな場所をさがしはじめた…。イスラエルの国民的作家グロスマンがおくる、ほろりと泣けるストーリー。
デイヴィッド・ピース「TOKYO REDUX 下山迷宮」
『TOKYO REDUX 下山迷宮』
デイヴィッド・ピース,黒原敏行
2021/08/24
文藝春秋
1949年、7月。GHQ占領下の東京で、国鉄総裁が出勤途中に姿を消し、深夜の鉄路で発見された。列車にはねられた無残な轢断死体として――。戦後最大の怪事件、「下山事件」。その闇にイギリス作家が挑む未曾有のミステリー大作。
コメント