今日は何の日?「海外文学編」
「今日は何の日?」を調べて見つけた、素敵な本と作家たち。そんな私の出会いの愉しみをおすそ分け。この発掘が、素敵な作品の復刊のきっかけになれたらうれしいです。
- 11月12日が誕生日&命日の外国の作家一覧
- 11月12日が誕生日&命日の作家の本
- 「死の接吻」アイラ・レヴィン
- 「ローズマリーの赤ちゃん」アイラ・レヴィン
- 「女だけの町」エリザベス・ギャスケル
- 「Halo」エリック・ニールンド
- 「謎の吸血湖」クリストファー・パイク
- 「匿名口座」クリストファー・ライク
- 「にぎやかな眠り」シャーロット・マクラウド
- 「猫が死体を連れてきた」シャーロット・マクラウド
- 「不気味な物語」ステファン・グラビンスキ
- 「火の書」ステファン・グラビンスキ
- 「知への賛歌 修道女フアナの手紙」ソル・フアナ
- 「抒情詩集」ソル・フアナ・イネス・デ・ラ・クルス
- 「僕には世界がふたつある」ニール・シャスタマン
- 「奪命者」ニール・シャスタマン
- 「隅の老人の事件簿」バロネス・オルツィ
- 「紅はこべ」バロネス・オルツィ
- 「誰がスティーヴィ・クライを造ったのか?」マイクル・ビショップ
- 「時の他に敵なし」マイクル・ビショップ
- 「ある詩人への挽歌」マイケル・イネス
- 「モモ」ミヒャエル・エンデ
- 「はてしない物語」ミヒャエル・エンデ
- 「ヴァンパイアアカデミー」リシェル・ミード
- 「ブックストアは危険がいっぱい」リシェル・ミード
- 「掃除婦のための手引き書」ルシア・ベルリン
- 「楽園の夕べ」ルシア・ベルリン
- 「黒い髪の悪魔」ローズマリー・ロジャーズ
- 「明るい部屋―写真についての覚書」ロラン・バルト
- 「ロラン・バルト 喪の日記」ロラン・バルト
11月12日が誕生日&命日の外国の作家一覧
年 | どんな日 | 名前 | 職業 | 国 |
---|---|---|---|---|
1615年 | 誕生日 | リチャード・バクスター | 聖職者、説教師、詩人 | イングランド |
1651年 | 誕生日 | ソル・フアナ・イネス・ デ・ラ・クルス | 詩人、修道女、劇作家 | スペイン |
1769年 | 誕生日 | アメリア・オーピー | 小説家、詩人 | イギリス |
1872年 | 誕生日 | カール・ブッセ | 詩人、作家 | ドイツ |
1887年 | 誕生日 | Marion Polk Angellotti | 作家 | アメリカ |
1888年 | 誕生日 | アン・パリッシュ | 小説家、児童文学作家 | アメリカ |
1909年 | 誕生日 | ラクシュミ・プラサド・デヴコタ | 詩人、劇作家、小説家 | ネパール |
1915年 | 誕生日 | ロラン・バルト | 哲学者、記号学者、批評家、 エッセイスト | フランス |
1922年 | 誕生日 | シャーロット・マクラウド | 推理作家 | アメリカ |
1928年 | 誕生日 | ボイ・ラファイエット・ デ・メンテ | 作家、ジャーナリスト、 冒険家 | アメリカ |
1929年 | 誕生日 | ミヒャエル・エンデ | 児童文学作家 | ドイツ |
1936年 | 誕生日 | ルシア・ベルリン | 作家、短編小説作家 | アメリカ |
1942年 | 誕生日 | J. Everett Prewitt | 小説家、元陸軍将校 | アメリカ |
1945年 | 誕生日 | マイクル・ビショップ | SF作家、ファンタジー作家 | アメリカ |
1955年 | 誕生日 | クリストファー・パイク | 作家 | アメリカ |
1957年 | 誕生日 | Andrée A. Michaud | 小説家、劇作家 | カナダ |
1957年 | 誕生日 | ロバート・ハッチンソン | 作家、エッセイスト | アメリカ |
1961年 | 誕生日 | クリストファー・ライク | 小説家 | アメリカ(日本) |
1962年 | 誕生日 | ニール・シャスタマン | 小説家 | アメリカ |
1964年 | 誕生日 | エリック・ニールンド | 小説家、テクニカルライター | アメリカ |
1968年 | 誕生日 | キャスリーン・ハンナ | ミュージシャン、作家、 パンクZINEライター | アメリカ |
1976年 | 誕生日 | リシェル・ミード | 小説家 | アメリカ |
1979年 | 誕生日 | Liza Monroy | 小説家、回想録作家、 エッセイスト、教育者 | アメリカ |
1984年 | 誕生日 | ベンジャミン・マーティン | 作家 | 日本(アメリカ) |
1865年 | 命日 | エリザベス・ギャスケル | 小説家 | イギリス |
1872年 | 命日 | イサ・アスプ | 詩人 | フィンランド |
1936年 | 命日 | ステファン・グラビンスキ | 小説家 | ポーランド |
1947年 | 命日 | バロネス・オルツィ | 小説家 | イギリス (ハンガリー) |
1980年 | 命日 | クロード・モルガン | 小説家、ジャーナリスト、 政治活動家 | フランス |
1984年 | 命日 | チェスター・ハイムズ | 小説家 | アメリカ |
1989年 | 命日 | 林鍾国 | 詩人、評論家、歴史家 | 韓国 |
1994年 | 命日 | マイケル・イネス | 作家、文芸評論家、英文学者 | イギリス |
2004年 | 命日 | ルシア・ベルリン | 作家、短編小説作家 | アメリカ |
2007年 | 命日 | アイラ・レヴィン | 小説家、劇作家、作詞家 | アメリカ |
2019年 | 命日 | ジョージ・ファイファー | ジャーナリスト、小説家、 歴史家 | アメリカ |
2019年 | 命日 | ローズマリー・ロジャーズ | 小説家 | アメリカ (スリランカ) |
2023年 | 命日 | ニーナ・サドゥール | 小説家、劇作家 | ロシア |
リンクはAmazon、作家名で本を検索可能。
11月12日 – Wikipedia
今日は何の日/11月 – Wikipedia
誕生日をきっかけに新しい作家と出会うことが目的のページで、メインは本の紹介>誕生日&命日。ミスがないよう何度も見直していますが、心配な方はWikipedia等で再度確認してください。
11月12日が誕生日&命日の作家の本
「死の接吻」アイラ・レヴィン
『死の接吻 (ハヤカワ・ミステリ文庫)』
アイラ・レヴィン,中田耕治
1976/01/01
早川書房
二人は学生同士の恋人だった。女は妊娠しており、男は結婚を迫られていた。彼女をなんとかしなければならない。おれには野心があるのだ――冷酷非情のアプレゲール青年の練りあげた戦慄すべき完全犯罪。当時弱冠二十三歳の天才作家の手になる恐るべき傑作! アメリカ探偵作家クラブ賞最優秀処女長篇賞受賞作。
「ローズマリーの赤ちゃん」アイラ・レヴィン
『ローズマリーの赤ちゃん (ハヤカワ文庫NV)』
アイラ・レヴィン,高橋泰邦
2000/01/01
早川書房
ロマン・ポランスキー監督
映画『ローズマリーの赤ちゃん』原作
「女だけの町」エリザベス・ギャスケル
『女だけの町: クランフォード (岩波文庫)』
ギャスケル,小池滋
1986/08/18
岩波書店
ドラマ『クランフォード』原作
産業革命の荒波にぽつんととり残された田舎町クランフォード.浮世ばなれしたこの町に日々をいとなむ「淑女」の面々は,ちょっと風変りだけれど皆,底ぬけに善良な人たちばかり.イギリスの女性作家ギャスケル夫人(一八一〇―六五)が絶妙な味わいの人情噺さながら,ユーモアとペーソスたっぷりに語る女の世界.
「Halo」エリック・ニールンド
『Halo: The Fall of Reach (English Edition)』
(英語版)
Eric Nylund
2019/01/01
GALLERY BOOKS
The New York Times bestselling origin story of the Master Chief—part of the expanded universe based on the award-winning video game series Halo!
「謎の吸血湖」クリストファー・パイク
『謎の吸血湖 ヤングホラー・シリーズ (集英社文庫)』
クリストファー・パイク,黒木三世
1997/06/20
集英社
ミシガン州の田舎町ポイントにある湖は夏でも水が冷たい。その湖畔にある高校で女子学生が銃を乱射、男女二人を殺すという惨劇が起きた。しかし逮捕された生徒は「あいつら、人間じゃない!」と親友アンジェラに訴える。とまどう彼女にフットボール選手のジムが近づく。彼こそ血に飢えたモンスターだと名指しされた青年だった…。インディアンに伝わる魔物伝説、そして湖に隠された恐ろしい秘密とは?初登場!全米で話題の新ホラー。
「匿名口座」クリストファー・ライク
『匿名口座 上』
クリストファー・ライク,土屋京子
2019/12/27
新潮社
「管理運用を一任されている口座は三千以上ある。六十億スイスフランを超える現金、有価証券、貴金属が、我々の直接管理下にあるわけだ。顧客に代わって、我々の一存で動かせる資産だ。その株や債券を売り払い、USB株を買えるだけ買う」「そんなことは、絶対にだめだ!顧客の財産をあたかも自分の財産のように運用するのが、銀行の義務ではないか」「だから、そう言ってるんじゃありませんか。我々は、顧客の金を自分の財産のように運用するんだ」。スイスの大銀行を犯罪が蝕むとき国際金融界の黙示録が始まる。
「にぎやかな眠り」シャーロット・マクラウド
『にぎやかな眠り【新版】 (創元推理文庫)』
シャーロット・マクラウド,髙田惠子
2015/10/30
東京創元社
農業大学があることくらいが特徴の田舎町バラクラヴァに、今年もクリスマスがやってきた。町をあげての盛大な浮かれ騒ぎを見に、人々が大勢押し寄せる季節が。毎年の喧噪に業を煮やした大学教授のシャンディは、自らも派手なイルミネーションを設置して妨害を試みるが、それが事件を招いてしまう。留守中の自宅で、友人の妻が変死していたのだ! アガサ賞生涯功労賞作家が贈る、万人に愛された傑作ミステリ〈シャンディ教授〉シリーズ第1作!
「猫が死体を連れてきた」シャーロット・マクラウド
『猫が死体を連れてきた【新版】 (創元推理文庫)』
シャーロット・マクラウド,髙田惠子
2016/04/28
東京創元社
秋を迎えたバラクラヴァ郡。いつもどおり早朝から自宅の床みがきをしていたローマックス夫人は、飼い猫がくわえてきたものを見て、ぎょっとした。アングレー教授のかつらだ! 頭が薄くなってきたことをひた隠しにしている(つもりの)下宿人を怒らせないよう、早速かつらを返しにいった夫人だったが、部屋はもぬけのから。このとき、当人は博物館の裏で冷たくなっていた……。シャンディ教授大活躍の傑作ミステリシリーズ第4弾。
「不気味な物語」ステファン・グラビンスキ
『不気味な物語』
ステファン・グラビンスキ,芝田文乃
2018/12/23
国書刊行会
死と官能が纏繞するポーランドの奇譚12篇――
生誕130年を迎え、中欧幻想文学を代表する作家として近年大きく評価が高まっているステファン・グラビンスキ。ポーランド随一の狂気的恐怖小説作家による単行本『不気味な物語』(1922)『情熱』(1930)の中から、本邦初訳の11篇と代表作の鮮やかな新訳1篇を収録する、傑作短篇集。
「火の書」ステファン・グラビンスキ
『火の書』
ステファン・グラビンスキ,芝田文乃
2017/08/29
国書刊行会
生誕130年を迎えた、ポーランド随一の狂気的恐怖小説作家ステファン・グラビンスキによる怪奇幻想作品集。〈火〉をテーマとする短篇小説と、自伝的エッセイ、インタビューを収録。目眩めく紅蓮色の怪夢、病み憑きの陶酔と惑乱の書。
「知への賛歌 修道女フアナの手紙」ソル・フアナ
『知への賛歌――修道女フアナの手紙 (光文社古典新訳文庫)』
ソル・フアナ,旦敬介
2007/10/11
光文社
詩こそが最高の文学だった17世紀末。ソル・フアナはそんな時代に世界で最も愛された詩人だ。美貌の修道女でありながら、恋愛や抑圧的な社会への抗議をテーマとした作品を残した。彼女の思想を明快に表現した詩と2通の手紙を、詳細な解説とともにまとめたわが国初の試み。
「抒情詩集」ソル・フアナ・イネス・デ・ラ・クルス
『抒情詩集 (ロス・クラシコス) (ロス・クラシコス 10)』
ソル・フアナ・イネス・デ・ラ・クルス,中井博康
2017/10/30
CUON
17世紀後半、スペイン植民地時代のメキシコ。天賦の詩才に恵まれたソル・フアナは、主体的な生き方を貫くために、あえて修道女となった。男性優位の価値観が支配する社会にあって、教会権力からの抑圧にもさらされながら、女性の自立を求めてなされた文学的達成の精華!
「僕には世界がふたつある」ニール・シャスタマン
『僕には世界がふたつある』
ニール・シャスタマン,金原瑞人,西田佳子
2017/07/26
集英社
妄想や幻覚にとらわれた15歳の少年は、
学校で誰かに殺されそうな気配に日々おびえる一方、
船長やオウムと一緒に、海賊船に乗る世界にも生きるようになる。
いつしか夢と現実は混ざりはじめ……。精神疾患の予測不能な海を航行する、闘病と成長の物語。
2015年度全米図書賞児童文学部門受賞作品。
「奪命者」ニール・シャスタマン
『奪命者 (講談社文庫)』
ニール・シャスタマン,池田真紀子
1994/04/01
集英社
コンピューターのデータ処理能力は発達を続け、人類は無限の知識を手に入れた。そして2042年を機に「不死の時代」へ突入する。が、地球に定住できる人数は限られていたため、サイズと呼ばれる聖職者たちが、ヒトの命を奪うことになった。その後継者と目された少年と少女は「ユートピア」で何を見たのか?
「隅の老人の事件簿」バロネス・オルツィ
『隅の老人の事件簿 (創元推理文庫 シャーロック・ホームズのライヴァルたち)』
ノア・ゴードン,木村光二
1977/08/19
東京創元社
隅の老人の活躍! フェンチャーチ街の謎、地下鉄の怪事件、ミス・エリオット事件、ダートムア・テラスの悲劇、ペブマーシュ殺し、リッスン・グローヴの謎、トレマーン事件、商船〈アルテミス〉号の危難、コリーニ伯爵の失踪、エアシャムの惨劇、《バーンズデール荘園》の悲劇、リージェント・パークの殺人、隅の老人最後の事件、を収録。
「紅はこべ」バロネス・オルツィ
『紅はこべ【新訳版】 (創元推理文庫)』
バロネス・オルツィ,圷香織
2022/09/20
東京創元社
1789年フランス革命が勃発。民衆が蜂起、これまで自分たちを虐げていた貴族を次々とギロチン台に送りこんでいった。そんななか貴族たちにイギリスから救いの手を差し伸べたのが、謎の集団〈紅はこべ〉。その計画は大胆無比、予告状が届いて数時間のうちに、厳重な警備を嘲笑うかのような鮮やかな手並みで王党派や貴族たちを安全なイギリスの地に逃がすのだ。激動の時代の英仏を舞台に繰り広げられる絢爛たる歴史冒険大ロマン小説。
「誰がスティーヴィ・クライを造ったのか?」マイクル・ビショップ
『誰がスティーヴィ・クライを造ったのか? (ドーキー・アーカイヴ)』
マイクル・ビショップ,横山茂雄,若島正,小野田和子
2017/11/24
国書刊行会
アメリカ南部ジョージアの小さな町に住むスティーヴィ・クライは数年前夫を亡くし二人の子どもを養うためフリーランスライターとして生計をたてていた。ある日愛用する電動タイプライターが故障し、修理から戻ってくると、なんとひとりでに文章を打ち始めた!妄想か、現実か?その文章はスティーヴィの不安と悪夢、欲望と恐怖を活写したものだった。それを読むうちに彼女はーそして読者もー現実と虚構の区別がつかなくなり…ネビュラ賞作家ビジョップによる異形のモダン・ホラーにして怒涛のメタ・ホラー・エンターテインメント!巻末に“30年後の作者あとがき”を収録。(1984年作)
「時の他に敵なし」マイクル・ビショップ
『時の他に敵なし (竹書房文庫)』
ハンス・マグヌス・エンツェンスベルガー,竹書房
2021/05/31
竹書房
ジョシュアには子供の頃から不思議な力があった。太古の時代を繰り返し夢に見るのだ。
それは夢と呼ぶには、あまりにリアルだった。
彼は夢のことを“魂遊旅行”と呼んでいた。
成長したジョシュアは、夢に出てくるのが石器時代だと知り、古人類学者のブレアに夢について話す。
ブレアは“魂遊旅行”が本物だと認め、ジョシュアを国家的なタイムトラベルプロジェクトへ誘う。
「ある詩人への挽歌」マイケル・イネス
『ある詩人への挽歌 (創元推理文庫)』
マイケル・イネス,高沢治
2021/11/29
東京創元社
【名作ミステリ新訳プロジェクト】
クリスマスの朝、エルカニー城主ラナルド・ガスリー墜落死の報がもたらされた。自殺か他殺かすら曖昧で、唯一状況に通じていると考えられた城主の姪は恋人と駆け落ちし行方が知れない。ラナルドの謎めいた死をめぐって、キンケイグ村の靴直しユーアン・ベル、大雪で立往生し城に身を寄せていた青年ノエル、捜査に当たったアプルビイ警部らの語りで状況が明かされていく。ウィリアム・ダンバーの詩「詩人たちへの挽歌」を通奏低音として、幾重にも隠され次第に厚みを増す真相。イネスの最高傑作にしてオールタイムベスト級ミステリ。
「モモ」ミヒャエル・エンデ
『モモ: 時間どろぼうとぬすまれた時間を人間にとりかえしてくれた女の子のふしぎな物語 (岩波少年少女の本 37)』
ミヒャエル・エンデ,大島かおり
1976/09/24
岩波書店
時間どろぼうとぬすまれた時間を人間にとりかえしてくれた女の子のふしぎな物語 時間に追われ、人間本来の生き方を忘れてしまっている現代の人々に、風変りな少女モモが時間の真の意味を気づかせます。
「はてしない物語」ミヒャエル・エンデ
『はてしない物語』
ミヒャエル・エンデ,上田真而子,佐藤真理子
1982/06/07
岩波書店
10歳のバスチアンは本を読んでいた――ファンタージエン国は、正体不明の〈虚無〉におかされ滅亡寸前。その国を救うには、人間界から子どもを連れてくるほかない……。映画化された大長編ファンタジー。
「ヴァンパイアアカデミー」リシェル・ミード
『ヴァンパイア アカデミー 1 (ソフトバンク文庫)』
リシェル・ミード,山本のり,中村有以
2009/12/17
ソフトバンククリエイティブ
映画『ヴァンパイア・アカデミー』原作
命あるヴァンパイア“モロイ”を保護する聖ウラジーミル学園。そこに暮す問題児ローズはモロイ王族でもある親友リサを護衛するガーディンになるのが夢。そして二人は不思議な“絆”で結ばれていた。そんなローズの前に熟練ガーディアンのディミトリがあらわれる。彼との特訓を通じ、強く惹かれるローズ。しかし二人は教官と生徒。ローズは禁断の愛に苦しんでいた。やがて、安全なはずの学園内でリサの身を脅かす事件が発生。しかも犯人はローズとリサ以外は誰も知らない、リサの特別な能力のことを知っているようだ。犯人の狙いとは?そして不思議な“絆”とリサの能力の正体とは…。
「ブックストアは危険がいっぱい」リシェル・ミード
『ブックストアは危険がいっぱい (角川文庫)』
リシェル・ミード,須麻カオル
2010/11/25
角川書店
エメラルド・シティ・ブックス&カフェは居心地のいいブックストア。一見普通の店ですが、一つだけ変わったところがありました。それは、書店員がサキュバス・夢魔だということです。男性を虜にして魂を奪う夢魔は、たとえ本当に愛している相手でも、キスしただけで命を奪ってしまう危険な存在。これじゃ、恋愛なんてできやしない。ジョージナの不幸な恋愛体質の行方は?全米で大人気のパラノーマルロマンスがついに登場。
「掃除婦のための手引き書」ルシア・ベルリン
『掃除婦のための手引き書 ――ルシア・ベルリン作品集 (講談社文庫)』
ルシア・ベルリン,岸本佐知子
2022/03/15
講談社
毎日バスに揺られて他人の家に通いながら、ひたすら死ぬことを思う掃除婦(「掃除婦のための手引き書」)。
道路の舗装材を友だちの名前みたいだと感じてしまう、独りぼっちの少女(「マカダム」)。波乱万丈の人生から紡いだ鮮やかな言葉で、本国アメリカで衝撃を与えた奇跡の作家。
大反響を呼んだ初の邦訳短編集。
「楽園の夕べ」ルシア・ベルリン
『楽園の夕べ ルシア・ベルリン作品集』
ルシア・ベルリン,岸本佐知子
2010/11/25
講談社
人生を物語に刻んで。
ロングセラー『掃除婦のための手引き書』(2020年本屋大賞翻訳小説部門第2位)、『すべての月、すべての年』に続く待望の短編集。「彼女の書く文章はほかの誰とも似ていない。読むものの心を鷲づかみにして、五感を強く揺さぶる。読んだときは文字であったはずのものが、本を閉じて思い返すと、色彩や声や匂いをともなった「体験」に変わっている。(中略)まるで自分もそこにいて、それらを見、聞き、感じたような錯覚にとらわれる。それほどに、彼女の言葉の刻印力は強い。」(「訳者あとがき」より)
「黒い髪の悪魔」ローズマリー・ロジャーズ
『黒い髪の悪魔 (マグノリアロマンス)』
ローズマリー・ロジャーズ,樫尾朋花
2017/11/09
オークラ出版
フランスの修道院で教育を受け帰国したレインは、父親が銃で撃たれたことで彼が義賊の〈ネイヴ〉だと知ってしまう。彼女は〈ネイヴ〉に扮し、治安判事の目を父からそらそうとする。しかし、レインが狙った馬車に乗っていた男は、偽のおいはぎにひるまなかった。その男──フィリップにとらえられた彼女は、自分の性別を隠そうとしたが無駄だった。女であることを知られ、着衣を乱されたレインに、誰に命じられてこの馬車を襲ったのかとフィリップは詰問する。事情を話し、なんとか解放してもらおうとこころみたが──。
「明るい部屋―写真についての覚書」ロラン・バルト
『明るい部屋―写真についての覚書』
ロラン・バルト,花輪光
1997/06/07
みすず書房
現象学的な方法によって、写真の本質・ノエマ(それはかつてあった)を明証しようとした写真論。私事について語ることの少なかったバルトが、直接的に母の死について触れると同時に、写真の核心に迫った彼のイメージ論の決算。
「ロラン・バルト 喪の日記」ロラン・バルト
『ロラン・バルト 喪の日記 新装版』
ロラン・バルト,石川美子
2023/05/22
みすず書房
最愛の母アンリエットは1977年10月25日に亡くなる。その死は、たんなる悲しみをこえた絶望的な思いをもたらし、残酷な喪のなかで、バルトはカードに日記を書きはじめた。二年近くのあいだに書かれたカードは320枚、バルト自身によって五つに分けられ『喪の日記』と名づけられた。
とぎれとぎれの言葉が、すこしずつかたちをなして、ひとつの作品の輪郭をえがきはじめるのが日記からかいまみられる。そうして、母の写真をめぐる作品『明るい部屋』が生まれたのだった。
『喪の日記』は、最晩年のバルトがのこした苦悩の刻跡であり、愛するひとを失った者が「新たな生」をはじめようとする懸命の物語である。そこから浮かびあがってくるのは、言葉で生かされている者が言葉にすがって立ち上がろうとする静やかなすがたなのである。
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