今日は何の日?「海外文学編」
「今日は何の日?」を調べて見つけた、素敵な本と作家たち。そんな私の出会いの愉しみをおすそ分け。この発掘が、素敵な作品の復刊のきっかけになれたらうれしいです。
- 11月11日が誕生日&命日の外国の作家一覧
- 11月11日が誕生日&命日の作家の本
- 「モスカット一族」アイザック・バシェヴィス・シンガー
- 「ルブリンの魔術師」アイザック・バシェヴィス・シンガー
- 「霧の中の館」アンナ・キャサリン・グリーン
- 「より大きな希望」イルゼ・アイヒンガー
- 「映画と災厄」イルゼ・アイヒンガー
- 「天使は黒い翼をもつ」エリオット・チェイズ
- 「スローターハウス5」カート・ヴォネガット・ジュニア
- 「カート・ヴォネガット全短篇」カート・ヴォネガット
- 「アウラ/純な魂」カルロス・フエンテス
- 「誕生日」カルロス・フエンテス
- 「殺人者の記憶法」キム・ヨンハ
- 「新編・風と共に去りぬ レット・バトラー」ドナルド・マッケイグ
- 「名犬ノップ」ドナルド・マッケイグ
- 「最後のユダヤ人」ノア・ゴードン
- 「ペルシアの彼方へ 千年医師物語」ノア・ゴードン
- 「エスターハージー王子の冒険」ハンス・マグヌス・エンツェンスベルガー,ミヒャエル・ゾーヴァほか
- 「数の悪魔」ハンス・マグヌス・エンツェンスベルガー
- 「カラマーゾフの兄弟」フョードル・ドストエフスキー
- 「ステパンチコヴォ村とその住人たち」フョードル・ドストエフスキー
- 「テッドがおばあちゃんを見つけた夜」ペグ・ケレット
- 「パチンコ」ミン・ジン・リー
- 「リッツォス詩選集」ヤニス・リッツォス
11月11日が誕生日&命日の外国の作家一覧
年 | どんな日 | 名前 | 職業 | 国 |
---|---|---|---|---|
1493年 | 誕生日 | ベルナルド・タッソ | 詩人、宮廷人 | イタリア |
1544年 | 誕生日 | アントワーヌ・デュ・ヴェルディエ | 詩人、書誌学者 | フランス |
1821年 | 誕生日 | フョードル・ドストエフスキー | 小説家、思想家 | ロシア |
1836年 | 誕生日 | トマス・ベイリー・オールドッリッチ | 作家、詩人、批評家、 編集者 | アメリカ |
1844年 | 誕生日 | チャールズ・フェルトン・ピジン | 作家、統計学者、発明家 | アメリカ |
1846年 | 誕生日 | アンナ・キャサリン・グリーン | 推理小説作家 | アメリカ |
1883年 | 誕生日 | W・C・タトル | 作家 | アメリカ |
1901年 | 誕生日 | F・ヴァン・ウィック・メイソン | 歴史家、小説家 | アメリカ |
1903年 | 誕生日 | アイザック・バシェヴィス・シンガー | 作家 | アメリカ (ポーランド) |
1914年 | 誕生日 | ハワード・ファスト | 小説家 | アメリカ |
1919年 | 誕生日 | カッレ・パータロ | 小説家 | フィンランド |
1922年 | 誕生日 | カート・ヴォネガット | 小説家、エッセイスト 、劇作家 | アメリカ |
1926年 | 誕生日 | ノア・ゴードン | 小説家 | アメリカ |
1926年 | 誕生日 | ホセ・マヌエル・カバレロ・ボナルド | 小説家、講師、詩人 | スペイン |
1928年 | 誕生日 | カルロス・フエンテス | 作家、批評家 | メキシコ |
1929年 | 誕生日 | ハンス・マグヌス・エンツェンスベルガー | 作家、詩人、批評家、 翻訳家 | ドイツ |
1936年 | 誕生日 | ペグ・ケレット | 作家 | アメリカ |
1947年 | 誕生日 | トレヴァー・ファーガソン | 小説家 | カナダ |
1952年 | 誕生日 | カマ・シウォール・カマンダ | 詩人、小説家、語り部、 劇作家 | コンゴ民主共和国 |
1954年 | 誕生日 | メアリー・ゲイツキル | 作家、エッセイスト、 短編小説家 | アメリカ |
1956年 | 誕生日 | ライナー・シェドリンスキ | 詩人、エッセイスト | ドイツ |
1968年 | 誕生日 | キム・ヨンハ(金英夏) | 小説家 | 韓国 |
1968年 | 誕生日 | ミン・ジン・リー | 作家、ジャーナリスト | アメリカ(韓国) |
1977年 | 誕生日 | マーシャ・メヘラーン | 小説家 | イラン |
1750年 | 命日 | アポストロ・ゼーノ | 文学者、歴史学者、 台本作家 | イタリア |
1878年 | 命日 | ステファン・ミトロフ・リュビシャ | 作家、政治家 | セルビア |
1917年 | 命日 | マリア・フィルミナ・ドス・レイス | 作家 | ブラジル |
1976年 | 命日 | ロバート・ハーディ・アンドリュース | 小説家、脚本家、 ラジオドラマ脚本家 | アメリカ |
1990年 | 命日 | エリオット・チェイズ | 小説家 | アメリカ |
1990年 | 命日 | ヤニス・リッツォス | 詩人、政治活動家 | ギリシャ |
2005年 | 命日 | ピーター・ドラッカー | 経営学者、教育者、作家 | アメリカ (オーストリア) |
2016年 | 命日 | イルゼ・アイヒンガー | 作家 | オーストリア |
2018年 | 命日 | ドナルド・マッケイグ | 小説家 | アメリカ |
リンクはAmazon、作家名で本を検索可能。
11月11日 – Wikipedia
今日は何の日/11月 – Wikipedia
誕生日をきっかけに新しい作家と出会うことが目的のページで、メインは本の紹介>誕生日&命日。ミスがないよう何度も見直していますが、心配な方はWikipedia等で再度確認してください。
11月11日が誕生日&命日の作家の本
「モスカット一族」アイザック・バシェヴィス・シンガー
『モスカット一族』
アイザック・B・シンガー,大﨑ふみ子
2020/07/31
未知谷
20世紀初頭、ポーランド・ワルシャワ
近代化と戦争に揺れるユダヤ人社会実利に聡く独善的で気難しい絶対的な長がいた栄華から三世代を経て、伝統的家族社会は内部から崩壊していく。その間、ポーランド独立回復を目指す数度の蜂起 ロシア革命、第一次世界大戦 独立回復、ポーランド・ソヴィエト戦争、ナチスのポーランド侵攻、第二次世界大戦…
100人以上の登場人物が蠢く、 900頁に迫る大長篇
作品の最高潮は最後のセンテンスに…!
お見事! とうなずくしかない ノーベル文学賞作家の筆力
「ルブリンの魔術師」アイザック・バシェヴィス・シンガー
『ルブリンの魔術師』
アイザック・B・シンガー,大﨑ふみ子
2000/01/01
吉夏社
物語作家シンガーの愛の世界。古都ワルシャワを舞台に魔術師ヤシャがくり広げる愛の綱わたり。やがてヤシャに人生の大きな転機が訪れる…。言葉の魔術師シンガーが描き出す波瀾万丈の華麗な世界。
「霧の中の館」アンナ・キャサリン・グリーン
『霧の中の館 (論創海外ミステリ)』
アンナ・キャサリン・グリーン,波多野健,梶本ルミ
2014/01/01
論創社
霧深い静かな夜に古びた館へ集まる人々。陽気な晩餐の裏で復讐劇の幕が静かに開く。「探偵小説の母」と呼ばれるA・K・グリーンの傑作中編集。ボーナストラックとして美少女探偵バイオレット・ストレンジ最後の事件を収録!
「より大きな希望」イルゼ・アイヒンガー
『より大きな希望 (はじめて出逢う世界のおはなし)』
イルゼ・アイヒンガー,小林和貴子
2016/12/08
東宣出版
「すべてが青一色になる場所があるってことを信じ続けるんだ。何があろうとも、だよ」――ナチス・ドイツ合邦期のウィーンを舞台に、〈青一色の世界〉を探しもとめる少女エレンの軌跡を描いた物語。作家の自伝的要素に、歴史、宗教、伝説、民謡を織りまぜた10の断章が、イメージ豊かな幻想世界を紡ぎだす。ユダヤ系女性作家イルゼ・アイヒンガーの、最初にして唯一の長篇小説(1948年作品)。妖精文庫版より35年の時を経て、新訳にて復刊。
「映画と災厄」イルゼ・アイヒンガー
『映画と災厄: 生にフラッシュを』
イルゼ・アイヒンガー,小林和貴子
2019/10/30
東宣出版
ウーファ映画、リーフェンシュタール、ゴダール、ローレル&ハーディ、ウィリアム・キャッスル、ビートルズ……。オーストリア戦後文学の奇才アイヒンガーが、想起に向かって飛ぶ!
映画に端を発した自伝的エッセー55篇。
「天使は黒い翼をもつ」エリオット・チェイズ
『天使は黒い翼をもつ (海外文庫)』
エリオット・チェイズ,浜野アキオ
2019/12/27
新潮社
ホテルで抱いた女は、三日して部屋を出るとき、俺と一緒だった。最初は、南へ向かう旅の途中で捨てるつもりだった。だが、「悪い金なんてない」と言い放つ女には見るべきものがあった。俺には計画があった。一緒に脱獄するとき命を落とした仲間が残した、とびきりのヤマが。そして、計画には相棒が必要だ…。80年代に再発見され、「完璧なる強盗小説」と激賞された究極のノワールが、ついにそのヴェールを脱ぐ。故・小鷹信光氏が心から愛した破滅と愛憎の物語を魂に焼き付けよ!
「スローターハウス5」カート・ヴォネガット・ジュニア
『スローターハウス5 (ハヤカワ文庫)』
カート・ヴォネガット・ジュニア,和田誠,伊藤典夫
2003/08/18
早川書房
時の流れの呪縛から解き放たれたビリー・ピルグリムは、自分の生涯の未来と過去とを往来する、奇妙な時間旅行者になっていた。大富豪の娘と幸福な結婚生活を送り……異星人に誘拐されてトラルファマドール星の動物園に収容され……やがては第二次世界大戦でドイツ軍の捕虜となり、連合軍によるドレスデン無差別爆撃を受けるビリー。時間の迷路の果てに彼が見たものは何か? 著者自身の戦争体験をまじえた半自伝的長篇。
「カート・ヴォネガット全短篇」カート・ヴォネガット
『カート・ヴォネガット全短篇 1 バターより銃』
カート・ヴォネガット,大森望,浅倉久志,伊藤典夫,宮脇孝雄,鳴庭真人
2018/09/19
早川書房
優しいニヒリズムに満ちた傑作『タイタンの妖女』『猫のゆりかご』などで知られるヴォネガットが、その84年の生涯で著した全短篇を、8つのテーマに分類し集成。4分冊の第一巻には、「戦争」「女」テーマの21篇を収録する。
「アウラ/純な魂」カルロス・フエンテス
『アウラ/純な魂: 他四篇 フエンテス短篇集 (岩波文庫)』
カルロス・フエンテス,木村榮一
1995/07/17
岩波書店
「…月四千ペソ」.新聞広告にひかれてドンセーレス街を訪ねた青年フェリーペが,永遠に現在を生きるコンスエロ夫人のなかに迷い込む,幽冥界神話「アウラ」.ヨーロッパ文明との遍歴からメキシコへの逃れようのない回帰を兄妹の愛に重ねて描く「純な魂」.メキシコの代表的作家フエンテスが,不気味で幻想的な世界を作りあげる.
「誕生日」カルロス・フエンテス
『誕生日』
カルロス・フエンテス,八重樫克彦
2012/09/21
作品社
過去でありながら、未来でもある混沌の現在=螺旋状の時間。家であり、町であり、一つの世界である場所=流転する空間。自分自身であり、同時に他の誰もである存在=互換しうる私。 目眩めく迷宮の小説! 『アウラ』をも凌駕する、メキシコの文豪による神妙の傑作。
「殺人者の記憶法」キム・ヨンハ
『殺人者の記憶法 (新しい韓国の文学 17)』
キム・ヨンハ,吉川凪
2017/10/30
CUON
ソル・ギョング、キム・ナムギル、ソリョン(AOA)
映画「殺人者の記憶法」原作
田舎の獣医キム・ビョンスの裏の顔は、冷徹な殺人犯だった。現在は引退して古典や経典に親しみ詩を書きながら平穏な日々を送る彼には認知症の兆候が現れ始めている。そんな時、偶然出会った男が連続殺人犯だと直感し、次の狙いが愛娘のウニだと確信したビョンスは、混濁していく記憶力と格闘しながら人生最後の殺人を企てる―-。
虚と実のあわいをさまよう記憶に翻弄される人間を見事に描き、結末に向かって読み進める読者の記憶までをも翻弄する韓国長編ミステリー小説の傑作。
「新編・風と共に去りぬ レット・バトラー」ドナルド・マッケイグ
『新編・風と共に去りぬ レット・バトラー1 (ゴマ文庫)』
ドナルド・マッケイグ,池田真紀子
2008/06/10
ゴマブックス
チャールストンの大農場主の長男・レット。奴隷を酷使する父に反抗し、士官学校は放校、決闘騒ぎを起こして実家から勘当される。南部を旅立ち、商人として各地を放浪するレットは、持ち前の商才を発揮しはじめる。ひとかどの男となり、南部に立ち寄ったレットは、バーベキューパーティで、スカーレットという美しい少女と衝撃的な出会いをするが…。
「名犬ノップ」ドナルド・マッケイグ
『名犬ノップ』
ドナルド・マッケイグ,大西央士
1994/04/01
集英社
ボーダーコリー犬のノップは、ルイス・バークホルダーの農場の牧畜犬。牧羊犬競技大会のチャンピオンでもあったノップは、ライバル飼い主の陰謀で誘拐されてしまう。消えたノップの行方を、ルイスは懸命に捜し求める…。
「最後のユダヤ人」ノア・ゴードン
『最後のユダヤ人』
ノア・ゴードン,木村光二
2021/06/01
未知谷
「キリスト教への改宗か追放か」スペインを追われるユダヤ教徒たち。聖遺物をめぐる事件で孤児となった十三歳のヨナは、父と兄の殺害者への復讐心を胸にスペイン国内を逃亡しつつ成長する。グラナダで会ったジプシーのミンゴから価値の多様性を学び、船員見習いとして行き着いたジブラルタル。武具師への敬愛と別れ、医師との必然的出会い、「肉体を癒す」医師になって働くと、心の癒しから怨讐の忘却へと成長していた。-1492年、ユダヤ人がスペインから追放された歴史的事件から始まる歴史小説。ケ・レエル賞(スペイン)、ジョバンニ・ボッカチオ文学賞(イタリア)受賞作!
「ペルシアの彼方へ 千年医師物語」ノア・ゴードン
『ペルシアの彼方へ 上 (角川文庫 千年医師物語 1)』
ノア・ゴードン,竹内さなみ
2001/06/22
KADOKAWA
映画『千年医師物語 ペルシアの彼方へ』原作
千年医師物語ーそれは医師となるべく力を宿した家系の、世紀を越えた運命の物語。始まりは十一世紀ロンドン。いまだ争いと迷信の絶えない時代、一人の少年が遙かペルシアへと旅立ったーロブ・J・コール。手に触れた相手の死期を瞬時に悟るその能力に、彼は両親の死をもって気づいたのだ。運命に導かれ、医師への道をたどるロブ。貧困と孤独に打ちのめされながらも、数奇な出逢いに助けられ、ついにペルシアへ足を踏み入れる!ヨーロッパ各国で大絶賛、ドイツでは五百万部の大ベストセラーとなった不朽の名作。夢、希望、愛、友情、憎悪、全てが盛り込まれた壮大な物語が今、感動の嵐を巻き起こす…。
「エスターハージー王子の冒険」ハンス・マグヌス・エンツェンスベルガー,ミヒャエル・ゾーヴァほか
『エスターハージー王子の冒険』
イレーネ・ディーシェ,ハンス・マグヌス・エンツェンスベルガー,ミヒャエル・ゾーヴァ,那須田淳,木本栄
1999/10/1
評論社
繁栄を誇るウサギ(ハージー)の一族、エスターハージー伯爵家に存亡の危機が。そこで王子はお嫁探しの旅に出た…。ドイツのベルリンを舞台に展開するウサギの冒険物語。
「数の悪魔」ハンス・マグヌス・エンツェンスベルガー
『数の悪魔: 算数・数学が楽しくなる12夜』
ハンス・マグヌス・エンツェンスベルガー,丘沢静也
1998/08/01
晶文社
算数が大嫌いなロバートの夢に現れた「数の悪魔」による真夜中のレッスン。1や0のマジック、素数の謎、累乗と平方根、パスカルの三角形、順列・組合わせなど、果てしなく不思議な数の世界を楽しむ本。
「カラマーゾフの兄弟」フョードル・ドストエフスキー
『カラマーゾフの兄弟〈上〉 (新潮文庫)』
ドストエフスキー,原卓也
1978/07/20
新潮社
物欲の権化のような父フョードル・カラマーゾフの血を、それぞれ相異なりながらも色濃く引いた三人の兄弟。放蕩無頼な情熱漢ドミートリイ、冷徹な知性人イワン、敬虔な修道者で物語の主人公であるアリョーシャ。そして、フョードルの私生児と噂されるスメルジャコフ。これらの人物の交錯が作り出す愛憎の地獄図絵の中に、神と人間という根本問題を据え置いた世界文学屈指の名作。
「ステパンチコヴォ村とその住人たち」フョードル・ドストエフスキー
『ステパンチコヴォ村とその住人たち (光文社古典新訳文庫)』
ドストエフスキー,高橋知之
2022/09/13
光文社
奇天烈な人物たちが巻き起こすドタバタ笑劇
都会で暮らす私は、育ての親であるおじの召使から、故郷での異常事態について知らされる。祖母に取り入った居候フォマー・フォミッチが、口八丁を弄して家庭の権力をほしいままにしているというのだ。彼と対決すべくかの地に向かうが、癖のある客人や親戚たちの思惑にも翻弄され、予想外の展開に……
『貧しき人々』『白夜』での成功の後、シベリア流刑に処されたドストエフスキーが、獄中での「万巻の書物にも達する」見聞を元に書き上げた本作。新しい体験と実験が盛り込まれ、プロットの妙、キャラクターの多彩さ、文体の緻密さという点でもきわめて高い完成度を誇る。、文豪初期の知られざる傑作!
「テッドがおばあちゃんを見つけた夜」ペグ・ケレット
『テッドがおばあちゃんを見つけた夜』
ペグ・ケレット,スカイエマ,吉上恭太
2011/05/17
徳間書店
中学一年の少年テッドは、両親とアルツハイマー症候群のおばあちゃんと共に、小さな町に暮らしている。ある日、町で銀行強盗事件がおきた。犯人は、未だ逃走中。その晩テッドは、おばあちゃんとの留守番中に、あやしい男に出くわす。テッドは男に無理やり車に乗せられ…。男はいったい誰? テッドは無事逃げられるのか? 置きざりにしてしまったおばあちゃんは? 危機を乗りこえ身近な人の大切さに気づいていく少年の成長を、テンポよく描いた物語。
「パチンコ」ミン・ジン・リー
『パチンコ 上 (文春文庫)』
ミン・ジン・リー,池田真紀子
2023/07/05
文藝春秋
Apple TVでドラマ化
ユン・ヨジョン、イ・ミンホほか出演
『Pachinko パチンコ』
日韓併合下の釜山沖の小さな島、影島。下宿屋の娘、キム・ソンジャは、粋な仲買人のハンスと出会い、恋に落ちて身籠るが、実はハンスには妻子がいた。妊娠を恥じる彼女に牧師のイサクが手を差し伸べる。二人はイサクの兄が住む大阪の鶴橋へ。しかし過酷な日々が待ち受けていた――。全世界で共感を呼んだ大作、ついに文庫化!
「リッツォス詩選集」ヤニス・リッツォス
『リッツォス詩選集――附:谷内修三「中井久夫の訳詩を読む」』
ヤニス・リッツォス,中井久夫
2014/07/01
作品社
軍事独裁政権下、離島に流刑されながらも数多くの詩を紡ぎつづけた抵抗詩人リッツォス、そのきわめて音域の広い調べが、彫琢された名訳でよみがえる! 「ヤニス・リッツォスとともに、われわれは、現代ギリシャの庶民生活のただ中に降り立つ」――中井久夫。詩の翻訳過程を踏まえた、谷内修三「中井久夫の訳詩を読む」を併録。
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