鴻巣友季子さんの翻訳作品とエッセイの一覧
作品名 | 著者名 | 出版社 | 発売日 |
---|---|---|---|
ほんのささやかなこと | クレア・キーガン | 早川書房 | 2024/10/23 |
灯台へ (新潮文庫) | ヴァージニア・ウルフ | 新潮社 | 2024/09/30 |
NHK「100分de名著」ブックス マーガレット・ミッチェル 風と共に去りぬ 世紀の大ベストセラーの誤解をとく | 鴻巣友季子 | NHK出版 | 2024/09/26 |
老いぼれを燃やせ | マーガレット・アトウッド | 早川書房 | 2024/09/19 |
わたしたちの担うもの | アマンダ・ゴーマン | 文藝春秋 | 2023/12/19 |
誓願 (ハヤカワepi文庫) | マーガレット・アトウッド | 早川書房 | 2023/09/05 |
別冊NHK100分de名著 フェミニズム | 加藤陽子,鴻巣友季子, 上間陽子,上野千鶴子 | NHK出版 | 2023/06/23 |
緋色の記憶〔新版〕 (ハヤカワ・ミステリ文庫) | トマス・H・クック | 早川書房 | 2023/04/25 |
文学は予言する (新潮選書) | 鴻巣友季子 | 新潮社 | 2022/12/21 |
翻訳、一期一会 (翻訳問答シリーズ) | 鴻巣友季子,横尾忠則,多和田葉子, ダイアモンド☆ユカイ,斎藤真理子, 呉明益,温又柔,天野健太郎 | 左右社 | 2022/09/07 |
わたしたちの登る丘 (文春文庫) | アマンダ・ゴーマン | 文藝春秋 | 2022/05/10 |
翻訳教室 ――はじめの一歩 (ちくま文庫) | 鴻巣友季子 | 筑摩書房 | 2021/02/13 |
ふゆごもりのまえに | ジャン・ブレット | 福音館書店 | 2020/11/06 |
語りなおしシェイクスピア 1 テンペスト 獄中シェイクスピア劇団 | マーガレット・アトウッド | 集英社 | 2020/09/04 |
イエスの学校時代 | J・M・クッツェー | 早川書房 | 2020/04/16 |
ウェブスター辞書あるいは英語をめぐる冒険 | コーリー・スタンパー,鴻巣友季子, 竹内要江,木下眞穂,井口富美子, ラッシャー貴子,手嶋由美子 | 左右社 | 2020/04/13 |
昏き目の暗殺者 下 (ハヤカワepi文庫) | マーガレット・アトウッド | 早川書房 | 2019/09/29 |
昏き目の暗殺者 上 (ハヤカワepi文庫) | マーガレット・アトウッド | 早川書房 | 2019/09/28 |
謎とき『風と共に去りぬ』 (新潮選書) | 鴻巣友季子 | 新潮社 | 2018/12/26 |
マーガレット・ミッチェル 『風と共に去りぬ』2019年1月 (100分de名著) | 鴻巣友季子 | NHK出版 | 2018/12/25 |
翻訳ってなんだろう? (ちくまプリマー新書) | 鴻巣友季子 | 筑摩書房 | 2018/06/06 |
どこかでだれかがねむくなる | メアリー・リン・レイ, クリストファー・サイラス・ニール, こうのすゆきこ | 福音館書店 | 2016/09/10 |
ルイス・キャロル ポケットマスターピース 11 (集英社文庫ヘリテージシリーズ) | ルイス・キャロル 鴻巣友季子,芦田川祐子 | 集英社 | 2016/08/19 |
イエスの幼子時代 | J・M・クッツェー | 早川書房 | 2016/06/23 |
E・A・ポー ポケットマスターピース 09 (集英社文庫ヘリテージシリーズ) | エドガー・アラン・ポー,桜庭一樹, 鴻巣友季子,池末陽子,丸谷才一, 日夏耿之介,巽孝之,中里友香 | 集英社 | 2016/06/23 |
翻訳問答2 創作のヒミツ | 鴻巣友季子,奥泉光,円城塔, 角田光代,水村美苗,星野智幸 | 左右社 | 2016/01/20 |
風と共に去りぬ 第5巻 (新潮文庫) | マーガレット・ミッチェル | 新潮社 | 2015/06/26 |
風と共に去りぬ 第4巻 (新潮文庫) | マーガレット・ミッチェル | 新潮社 | 2015/05/28 |
風と共に去りぬ 第3巻 (新潮文庫) | マーガレット・ミッチェル | 新潮社 | 2015/04/30 |
風と共に去りぬ 第2巻 (新潮文庫) | マーガレット・ミッチェル | 新潮社 | 2015/03/28 |
風と共に去りぬ 第1巻 (新潮文庫) | マーガレット・ミッチェル | 新潮社 | 2015/03/28 |
メリーさんのひつじ ほんとうにあったおはなし | ウィル・モーゼス, こうのすゆきこ | 福音館書店 | 2014/11/10 |
翻訳問答 英語と日本語行ったり来たり | 鴻巣友季子,片岡義男 | 左右社 | 2014/07/15 |
本の森 翻訳の泉 | 鴻巣友季子 | 作品社 | 2013/08/23 |
熟成する物語たち | 鴻巣友季子 | 新潮社 | 2012/04/27 |
遅い男 | J・M・クッツェー | 早川書房 | 2011/12/20 |
本の寄り道 | 鴻巣友季子 | 河出書房新社 | 2011/10/08 |
全身翻訳家 (ちくま文庫) | 鴻巣友季子 | 筑摩書房 | 2011/08/09 |
灯台へ/サルガッソーの広い海 (池澤夏樹=個人編集 世界文学全集) | ヴァージニア・ウルフ ジーン・リース 鴻巣友季子,小沢瑞穂 | 河出書房新社 | 2009/01/17 |
翻訳のココロ (ポプラ文庫) | 鴻巣友季子 | ポプラ社 | 2008/12/05 |
カーヴの隅の本棚 | 鴻巣友季子 | 文藝春秋 | 2008/10/29 |
孕むことば | 鴻巣友季子 | マガジンハウス | 2008/05/22 |
やみくも: 翻訳家、穴に落ちる | 鴻巣友季子 | 筑摩書房 | 2007/12/01 |
恥辱 (ハヤカワepi文庫) | J・M・クッツェー | 早川書房 | 2007/07/15 |
睡蓮の教室 (新潮クレスト・ブックス) | ルル・ワン | 新潮社 | 2006/10/28 |
ペネロピアド (新・世界の神話) | マーガレット・アトウッド | KADOKAWA | 2005/12/01 |
明治大正 翻訳ワンダーランド (新潮新書) | 鴻巣友季子 | 新潮社 | 2005/10/01 |
エリザベス・コステロ | J・M・クッツェー | 早川書房 | 2005/02/01 |
嵐が丘 (新潮文庫) | エミリー・ブロンテ | 新潮社 | 2003/06/28 |
メールのなかの見えないあなた (文春文庫) | キャサリン・ターボックス | 文藝春秋 | 2001/06/01 |
なぜ記憶が消えるのか 神経病理学者が見た不思議な世界 (新潮OH文庫) | ハロルド・L・クローアンズ | 新潮社 | 2001/04/01 |
器用な痛み | アンドリュー・ミラー | 白水社 | 2000/06/01 |
チャーミング・ビリー | アリス・マクダーモット | 早川書房 | 1999/11/01 |
燃える果樹園 (文春文庫) | シーナ・マッケイ | 文藝春秋 | 1999/09/01 |
ジャイアンツ・ハウス (新潮クレスト・ブックス) | エリザベス・マクラッケン | 新潮社 | 1999/07/01 |
失聴: 豊かな世界の発見 | ハンナ・メーカ | 晶文社 | 1998/07/01 |
特ダネをつかむ女 (扶桑社ミステリー) | エドナ・ブキャナン | 扶桑社 | 1997/07/01 |
星座は踊る | ジェイムズ・F・ボイラン | 河出書房新社 | 1997/06/01 |
バードケージ (ハヤカワ文庫) | ロバート・ローディ, エレイン・メイ | 早川書房 | 1996/11/01 |
これから話す物語 (新潮・現代世界の文学) | セース・ノーテボーム | 新潮社 | 1996/10/01 |
死の裁き (扶桑社ミステリー) | エドナ・ブキャナン | 扶桑社 | 1996/06/01 |
恐竜レッドの生き方 (新潮文庫) | ロバート・T・バッカー | 新潮社 | 1996/06/01 |
銀の水 | エイミー・ブルーム | 幻冬舎 | 1995/12/01 |
世界の川を旅する 外輪船でのんびり、ボートでアドベンチャー | マイケル ウッド | 白揚社 | 1995/06/10 |
マイアミ・トラップ (扶桑社ミステリー) | エドナ・ブキャナン | 扶桑社 | 1995/06/01 |
スパイになりたいハリエットのいじめ解決法 | ルイーズ・フィッツヒュー | 講談社 | 1995/05/01 |
キャディ・ボーイの憂鬱 | デヴィッド・ヌーナン | ベネッセ コーポレーション | 1995/03/01 |
惑星の恋人たち | ジェイムズ・F・ボイラン | 河出書房新社 | 1995/02/01 |
メリディアン144 (海外文学セレクション) | メグ・ファイルズ | 東京創元社 | 1994/10/01 |
ゴースト・パラダイス (講談社文庫) | テリー・プラチェット | 講談社 | 1994/08/01 |
つりにいこうよ | メアリー・シュトルツ, パット・カミングス | 講談社 | 1993/06/01 |
甲羅男にカブト虫女 | エイモス・チュツオーラ | 筑摩書房 | 1993/03/01 |
愛と憎しみの果て 上 (創元ノヴェルズ) | ダグラス・スコット | 東京創元社 | 1993/03/01 |
愛と憎しみの果て 下 (創元ノヴェルズ) | ダグラス・スコット | 東京創元社 | 1993/03/01 |
遠い星からきたノーム3 ウィングス | テリー・プラチェット,木村直代 | 講談社 | 1992/12/01 |
遠い星からきたノーム2 ディガーズ | テリー・プラチェット,木村直代 | 講談社 | 1992/11/01 |
遠い星からきたノーム1 トラッカーズ | テリー・プラチェット,木村直代 | 講談社 | 1992/09/01 |
地獄への逃走 上 (創元ノヴェルズ) | ダグラス・スコット | 東京創元社 | 1992/05/01 |
地獄への逃走 下 (創元ノヴェルズ) | ダグラス・スコット | 東京創元社 | 1992/05/01 |
インフォームド・コンセント:消えた同意書 | ハロルド・L・クローアンズ | 白揚社 | 1991/04/01 |
あした、億万長者 | ルイーズ・フィッツヒュー,久住卓也 | 講談社 | 1990/09/01 |
ゴースト・フライト (創元ノヴェルズ) | ウイリアム・カッツ | 東京創元社 | 1990/03/01 |
SEX PISTOLS CUTーUP セックス・ピストルズ写真集 | Ray Stevenson,Dennis Morris | シンコー ミュージック・ エンタテイメント | 1989/02/01 |
優しく殺して (創元推理文庫) | アン・モリス | 東京創元社 | 1988/10/01 |
↑リンク、発売日はAmazon。
著者名、発売日等で並べ替えできます。
スマホは縦横スクロール可能。
鴻巣さんの名前は著書以外は基本抜き。
鴻巣友季子さんの新刊
「ほんのささやかなこと」クレア・キーガン
『ほんのささやかなこと』
クレア・キーガン,鴻巣友季子
2024/10/23
早川書房
キリアン・マーフィー主演映画原作
1985年、アイルランドの小さな町。寒さが厳しくなり石炭の販売に忙しいビル・ファーロングは、町が見て見ぬふりをしていた女子修道院の〝秘密″を目撃し――優しく静謐な文体で多くの読者に愛される現代アイルランド文学の旗手が贈る、史実に基づいた傑作中篇
「灯台へ」ヴァージニア・ウルフ
『灯台へ (新潮文庫)』
ヴァージニア・ウルフ,鴻巣友季子
2024/09/30
新潮社
映画化絶対不可能。
描かれるのはたった二日のできごと。
小説にはこんなことができるのか!
「ええ、いいですとも。あした、晴れるようならね」スコットランドの小さな島の別荘で、哲学者ラムジー氏の妻は末息子に約束した。少年は夜通し輝くあの夢の塔に行けると胸を躍らせる。そして十年の時が過ぎ、第一次大戦で一家は息子の一人を失い、再び別荘に集うーー。たった二日間のできごとだけで愛のゆるぎない力を描き出すことによって文学史を永遠に塗り替え、女性作家の地歩をも確立した英文学の傑作。
↑ヴァージニア・ウルフは、
別記事でまとめる予定です。
「NHK「100分de名著」ブックス マーガレット・ミッチェル 風と共に去りぬ」鴻巣友季子
『NHK「100分de名著」ブックス マーガレット・ミッチェル 風と共に去りぬ: 世紀の大ベストセラーの誤解をとく』
鴻巣友季子
2024/09/26
NHK出版
「世紀のロマンス小説」ではない?
20世紀のロマンス小説として知られる大長編『風と共に去りぬ』。しかし、原文を精緻に読むと、その本質が「恋愛」ではないことがわかるという。「ヒロインは二人いる」「実は戦争小説である」「ディストピア小説としても読める」「養護と扶養という視点で読むと面白い」――。翻訳を手がけた著者だからこそたどり着いた、実に多様な読み方を味わう。Eテレ「100分de名著」テキストに、特別章・ブックガイドなどを大幅加筆のうえ、書籍化。
「老いぼれを燃やせ」マーガレット・アトウッド
『老いぼれを燃やせ』
マーガレット・アトウッド,鴻巣友季子
2024/09/19
早川書房
「老いぼれを燃やせ」-老人ホームで暮らすウィルマは視力が衰え、幻覚症状が現れていた。踊り騒ぐ小さな人の群れが見えるのだ。ある日、米国の老人ホーム連続放火事件の報せが入る。やがて彼女の施設も暴徒に取り囲まれ…。
「アルフィンランド」-ファンタジー小説シリーズで成功を収めたコンスタンスは、かつて恋人に酷く裏切られた経験があった。そんな彼女が仕組む復讐とは?「蘇えりし者」「ダークレディ」とで三部作を成す。
「岩のマットレス」-ヴァーナは退職後、北極圏クルーズ船で旅に出た。そこにいたのは、高校時代に彼女の人生を変えた男。これまで4人の夫を看取ってきた彼女は、ある計画を立て…。
「フリーズドライ花婿」-インチキ骨董商のサムには妄想癖があった。自分が殺され女性医師に解剖されるところを思うと、心が癒やされるという。そんなサムがオークション用の倉庫で出くわしたものは?
人間心理の闇を見つめ、痛いほど的確に、強烈なユーモアをもって描き出す9つの作品を所収。予言的ディストピア小説『侍女の物語』の著者による傑作短篇集!
↑別記事でまとめています
「わたしたちの担うもの」アマンダ・ゴーマン
『わたしたちの担うもの』
アマンダ・ゴーマン,鴻巣友季子
2024/06/26
文藝春秋
2021年の大統領就任式で桂冠詩人となり、瑞々しいパフォーマンスで世界に衝撃を与えたアマンダ・ゴーマンの第一作品集。
彼女の詩は苦難の瞬間をとらえ、希望と癒しのリリックに変える。
歴史、言語、アイデンティティをかけめぐり、
想像力豊かに、そして親密に、ことばをコラージュし、ときに消去する。
パンデミックの悲嘆をうけとめ、悲痛のときに光をあてる。
彼女はわたしたちの過去からのメッセンジャー、未来への声だ――。
「誓願」マーガレット・アトウッド
『誓願 (ハヤカワepi文庫)』
マーガレット・アトウッド,鴻巣友季子
2023/09/05
早川書房
過酷な男尊女卑政策をとる独裁国家ギレアデ。その司令官の娘アグネスは、よき妻となるための教えに従いつつ、違和感も覚えていた。隣国の高校生デイジーは平和に暮らすある日、両親を殺され、やがて危険な任務に身を投じていく。ギレアデの中枢では、指導者のリディア小母が秘かな賭けに出ていた。まるで異なる3人の女性がいま、手を組み、国家の闇に挑む。『侍女の物語』の15年後を描いた、ブッカー賞受賞作。解説/小川公代
鴻巣友季子さんの翻訳作品一覧、著書一覧
\鴻巣友季子さんの著書、翻訳一覧/
姉妹ブログ、表紙つきの作家別一覧です。
復刊して欲しい鴻巣友季子さんの翻訳作品
『スパイになりたいハリエットのいじめ解決法』
ルイーズ・フィッツヒュー,鴻巣友季子
(講談社/1995年)
ハリエット。小学六年生の女の子。作家志望。メモ魔。趣味はスパイ。スパイするときは、古いジーンズとフードつきパーカ、変装用めがねを着用。ノートブック・ペン・懐中電灯・水筒・ボーイスカウト用万能ナイフの七つ道具を装備。ノートブックには、友だちや近所の人たちの悪口や行動など、人には見せられないスパイメモがびっしり。けれどそのノートブックを落とし、同級生たちに拾われてしまう。
復刊ドットコム
『スパイになりたいハリエットのいじめ解決法』 投票ページ
Apple TV
アニメ『ハリエットはスパイ』放送中
『これから話す物語』
セース・ノーテボーム,鴻巣友季子
(筑摩書房/1996年)
男はアムステルダムの部屋でいつも通り床に就いた。目覚めたのはリスボンのホテルの一室だった。「私は別の誰かになったのか?」 死が口を開けた瞬間から閉じようとするまでの〈二秒間〉に放り出された、宇宙一孤独な男の物語。
復刊ドットコム
『これから話す物語』投票ページ
鴻巣友季子さんのXより
『これから話す物語』訳したのはもう21年前なんだ、と自分で驚く。これ、ほんとにいい小説(ノベラ)なので、どこかで復刊してもらえないかな…。
『甲羅男にカブト虫女』
エイモス・チュツオーラ,鴻巣友季子
(筑摩書房/1993年)
あのチュツオーラが還ってきた。アフリカ・ヨルバ族の民話をたずさえて――悪は悪のまま栄え、善人はだまされたままだ――太古の闇を秘めるアフリカの真の姿。
復刊ドットコム
「エイモス・チュツオーラ」復刊リクエスト一覧
鴻巣友季子さんのXより
遺作『甲羅男にカブト虫女』を復刊or文庫化してくれる版元さんありませんか…
「遠い星からきたノーム」三部作
『トラッカーズ』『ディガーズ』
『ウィングス』
テリー・プラチェット,鴻巣友季子
(講談社/1992年)
土地開発がすすんで住み処を失ったノーム10人は、次なる地を求めて駐車場のトラックにもぐり込んだ。着いたところは、アーノルド・ブロス(1905年創業)のストア。そこには何千人ものノームがいて、フロアごとに共和国をつくって勢力争いをしていた。創業者を神と崇め奉って。デパートが老朽のため取り壊されることも知らずに-。人間社会を諷刺した絶妙のおもしろさ。
石切り場で自給自足の生活をはじめたノームたちは、ここで迎える初めての冬に不安を感じていた。食料の蓄えもへり、大きな屋根だと思っていた空からは、トンガッテいる冷たい雨が降ってきた。そこへ、石切り場を再開するために、人間どもがトラックに乗ってやってきた。またもや住み処を追われて右往左往するノームたち。ノームの的はずれな人間界解釈に、笑いがいっぱい。
一万五千年前、ノームたちは宇宙船に乗って地球を偵察にやってきた。そして、偵察船が故障しノームたちは地球に残されたが、宇宙船は今でも、どこかの星でノームたちの帰りを待ちつづけているという。そこでマスクリンは考えた。シングをつけてフロリダへ行けば、その宇宙船を呼びよせることができるかもしれないと…。無限の可能性を秘めた、スーパーファンタジー。
復刊ドットコム
『遠い星からきたノーム 全3巻』投票ページ
鴻巣友季子さんのXより
テリー・プラチェット「遠い星からきたノーム」3部作、復刊にご興味のある版元さんはありませんか?
鴻巣友季子さんの書評、コラム
鴻巣友季子さんの書評については、後日別ページで作家別にまとめる予定です。
好書好日
鴻巣友季子の文学潮流
(第18回) 「とるに足りない細部」などノーベル文学賞発表前に海外文学新翻訳の収穫を一気読み
(第17回) ヴァージニア・ウルフ自選短編集「月曜か火曜」 画期的な新訳の明晰さ
(第16回) 試みに満ちた「私たち小説」の収穫 朝比奈秋、ジュリー・オオツカ、小林エリカを読む
(第15回)話法の魔術で読ませる「約束」と「みどりいせき」
(第14回)「関心領域」映画・原作が問いかける「悪」との向き合い方
(第13回)「女性は存在しない」!? メイル・ゲイズ(男性の眼差し)を超えて
(第12回)イレネ・バジェホ「パピルスのなかの永遠」に導かれ、詩と詩が歩んできた道のりについて考える
(第11回)水と時間の流れを描く「ここにとどまる」物語
(第10回)芥川賞作品「東京都同情塔」を魔女文学として読むと
(第9回)「孤独」の蔓延と、寂しんぼ時代の光
(第8回)母と娘の葛藤、歴史と社会のなかで描く「少女、女、ほか」「母を失うこと」
(第7回)人間の本性、書くことの本質に迫る4作品 中村文則「列」、サール「人類の深奥に秘められた記憶」
(第6回)ノーベル文学賞発表を前にトニ・モリスンとジュンパ・ラヒリを読む
(第5回)映画「バービー」は日本でうけてる? 「死」と「不安」のダブルミーニングを読み解く
(第4回)「M」「ハンチバック」「月」が問いかける文学と当事者性
(第3回)差別や偏見を含んだ古典、新訳やリメイクが与える新たな視点
(第2回)創造と盗用、表現の本質に向き合う「エタンプの預言者」「鈍色幻視行」
(第1回)真実と虚構、二項対立超える物語の力 村上春樹「街とその不確かな壁」を読む
鴻巣友季子|好書好日
人とは悼むもの 死へ向かう生をさまよいながら 鴻巣友季子〈朝日新聞文芸時評23年3月〉
家を出る者たち 「偶然の家族」映り込む時代 鴻巣友季子〈朝日新聞文芸時評23年2月〉
国や時を超えて 文学は、いまを予見する 鴻巣友季子〈朝日新聞文芸時評2023年1月〉
【本棚の常備薬】#4 愛に生きる 運命に抗う強さとしたたかさ 翻訳家・鴻巣友季子
鴻巣友季子さんの書評
ALL REVIEWS
鴻巣 友季子の書評/解説/選評一覧 | 書評家
『楽しみと日々: 壺中天書架記』(法政大学出版局) – 著者:高遠 弘美
『シャーロック・ホームズの凱旋』(中央公論新社) – 著者:森見 登美彦
『ルクレツィアの肖像』(新潮社) – 著者:マギー・オファーレル 翻訳:小竹 由美子
『不時着する流星たち』(KADOKAWA) – 著者:小川 洋子
『左川ちか全集』(書肆侃侃房) – 著者:左川 ちか
『べつの言葉で』(新潮社) – 著者:ジュンパ ラヒリ 翻訳:中嶋 浩郎
『謎とき『風と共に去りぬ』: 矛盾と葛藤にみちた世界文学』(新潮社) – 著者:鴻巣 友季子 – 小川 公代による書評
翻訳家・鴻巣友季子さんと過ごす魅惑の「文学的」ワイン会
群像 | 講談社
川上弘美の現在地。物語るために遠ざかり、小説全体であらわしていく、川上文学の魅力に迫る。(川上 弘美,鴻巣 友季子)
翻訳家・鴻巣友季子がアツくすすめる「戦いと正義の時代に光を投げかける」2022年の小説28作品、一挙公開…!(鴻巣 友季子)
「読むプロ」翻訳家の鴻巣友季子がおすすめ「年末年始に“絶対に読みたい”2022年の小説」28作品を大公開する…!
小説は歴史・生命・自分を更新し続ける!2021年に読むべき24冊
パンデミックの時代に「詩」が力を発揮!2021年必読の24冊(鴻巣 友季子)
シスターフッド、男子バディ…文学ではせめて連帯を!2020年必読の23冊
コロナ禍で100万部ベストセラーが誕生!2020年に読むべき23冊(鴻巣 友季子)
鴻巣 友季子 Yukiko Konosu | 学術文庫&選書メチエ
Book Bang -ブックバン-
【神楽坂ブック倶楽部PRESENTS】『風と共に去りぬ』にツッコミまくる夜――鴻巣友季子(翻訳家/評論家)柚木麻子(作家)峰なゆか(漫画家)
罪と文学はどう向き合っていくのか。林真理子版『風と共に去りぬ』では? | レビュー
影の存在だった女性辞書編纂者 その足跡をたどった歴史大河小説 | レビュー
タグ「鴻巣友季子」一覧
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英語作家が有利?どうなるノーベル文学賞 鴻巣友季子さんと考える
(2024年10月10日/2024年11月29日まで視聴可能)
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【男尊女卑地獄】「お伽話ではない現実を映す物語」「女が働くことが当たり前ではない世界がある」翻訳家・鴻巣友季子×宇垣美里で語る『侍女の物語』から読み解く”女性の自由”(第1回/全2回)(約23分)
【生きづらさの根源】「私は自由を選べているか?」宇垣美里×翻訳家・鴻巣友季子で語る!「虎に翼」『侍女の物語』が教えてくれた”真の自由”を掴む生き方(第2回/全2回)(約23分)
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【やりたいことがない】「達成癖をつければ人生は好転する」「未来から逆算して生きると人生が楽しくなる」肉乃小路ニクヨ×翻訳家・鴻巣友季子で語る”やりたいこと”の作り方(第1回/全2回)(約23分)
【愛は身勝手】「なぜ”あの男”に無性に惹かれる?」「マッチングアプリに外見しか興味ない人ばかりで絶望」不朽の名作『風と共に去りぬ』に学ぶ”最強のモテ術”と”女の人生の楽しみ方”(第2回/全2回)(約24分)
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読み終わった後に、すごく幸福な余韻が続く——『灯台へ』訳者・鴻巣友季子さん インタビュー(約26分)
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鴻巣友季子氏出演! 「文学は何を予言してきたのか?~近著『文学は予言する』をテキストに文学と世界を語る~」(2023年2月22日放送・前半無料パート)出演:鴻巣友季子・島田雅彦・白井聡・ジョー横溝(約1時間18分)
YouTube「ABEMA Prime #アベプラ【公式】」
【禁書】歴史の隠ぺい?改ざん?アメリカの学校からLGBT&黒人差別の本が消える?差別表現の修正は?|アベプラ(約20分)
YouTube「文学系チャンネル【スケザネ図書館】」
妄想文学全集ダイジェスト!イベント「みんなで世界文学全集を妄想する」の見どころをギュッとお届け!【スケザネ図書館】【鴻巣友季子】【三宅香帆】【山本貴光】【渡辺祐真】(約15分)
YouTube「Lionsgate Movies」
Small Things Like These (2024) Official Trailer – Cillian Murphy, Emily Watson(約2分/英語)
映画「Small Things Like These」予告編。クレア・キーガン「ほんのささやかなこと」はキリアン・マーフィー主演で映画化。
YouTube「Mirai CHANNEL」
翻訳と舞台芸術】ワールド・シアター・ウィーク特別対談④(約1時間4分)
YouTube「丸善ジュンク堂オンラインコンテンツ」
星野智幸(作家)×鴻巣友季子(翻訳家)物語の魅力は終わらない(約1時間12分)
YouTube「飯田橋文学会」
飯田橋文学会 〈現代作家アーカイヴ〉 文学インタヴュー 第14回 奥泉 光(収録日:2018年4月25日)ダイジェスト「翻訳と創作」
SPINEAR(スピナー)
Vol.189 「聖と俗」の言葉〜詩と小説と翻訳を考える | TAKRAM RADIO(約42分)
Vol.190 言葉との距離感〜表現芸術と死の準備(約52分)
Takram・渡邉康太郎さんのラジオ番組に出演。
AuDee(オーディー)
TOKYO SPEAKEASY|ラサール石井さんと翻訳家 鴻巣友季子さんの話を盗み聞き・・・ラサールさんが「翻訳家」 鴻巣さんに気になるあれこれを聞く!(約48分)
飯田橋文学会
翻訳家・鴻巣友季子が語る『風と共に去りぬ』の魅力(約12分)
note「ラジオ版 学問ノススメ(JFN公式)」
鴻巣友季子さん「ラジオ版学問ノススメ スペシャルエディション」
試聴版。オリジナル版は購入後に視聴可能。
鴻巣友季子さんの読みもの、インタビュー
NIKKEI Financial
「2024年ノーベル文学賞を見晴らす」(2024年10月6日)
波 | 新潮社の電子書籍
鴻巣友季子「読む人びととしての『灯台へ』(2024年10月号掲載)
波 鴻巣友季子「人間の抱える洞(うつお)を照らしだす傑作」(2024年8月号掲載)
朝日新聞出版さんぽ
【特別試し読み】鴻巣友季子さん集中連載「小説、この小さきもの~孤独、共感、個人~」第1部から「はじめに」と第2章冒頭公開!/なぜ人は小説に共感を求めようとするのか? 小説が書かれる・読まれる歴史の背景を(2024年7月5日)
集英社 文芸ステーション
『虚史のリズム』論考 鴻巣友季子「蝟集する鼠、語られる歴史──奥泉光論」(「すばる」2024年10月号転載)
NHK出版デジタルマガジン
世紀の大ベストセラーの誤解をとく──鴻巣友季子さんと読む、マーガレット・ミッチェル『風と共に去りぬ』【NHK100分de名著ブックス】(2024/09/26)
女性を支配する「階級」——フェミニズムを知るための4講義【鴻巣友季子さんが読む、アトウッド『侍女の物語』『誓願』 別冊NHK100分de名著】(2023/06/23)
文春オンライン
「民主主義が消滅する瀬戸際の戦いだ」民主党全国大会での朗誦でハリス候補を強力援護…若き桂冠詩人アマンダ・ゴーマンが新作に込めた意志とは(2024/09/04)
読売新聞
カナダのノーベル文学賞作家、アリス・マンローさんを悼む……「女性の絆や生き方、母と娘などを書いてきた」(2024/06/10)
毎日新聞
今週の本棚:鴻巣友季子・評『翻訳とパラテクスト ユングマン、アイスネル、クンデラ』『生と死を分ける翻訳…』(2024/05/11)
青春と読書
モアメド・ムブガル・サール『人類の深奥に秘められた記憶』を鴻巣友季子さんが読む人類や性別、時空を超えて錯綜する、多声の織りなす物語(2023年10月20日)
考える人|新潮社
文学は予言する|鴻巣友季子
最終回 パンデミックの世界に響く詩の言葉 | 文学は予言する | 鴻巣友季子 」(2022年12月15日)
東京新聞 TOKYO Web
悲劇と笑い 解釈巧み アトウッドさん新作を相次ぎ邦訳 鴻巣友季子さん(翻訳家)(2021年1月16日)
文藝春秋 電子版
ノーベル文学賞 女性詩人の言葉 | 鴻巣 友季子(2020/11/26)
AERA dot.(アエラドット)
きっかけは“トップオタ”…翻訳家・鴻巣友季子と『風と共に去りぬ』の出合い
『風と共に去りぬ』主人公の「恋愛オンチ」ぶりを指摘 翻訳家・鴻巣友季子
鴻巣友季子の意外なきっかけ 翻訳家への道は写真週刊誌と運転手」
林真理子さんとの対談。
AERA dot.(アエラドット)
読者の心をつかむ独自の視線と鋭い言語力 鴻巣友季子<現代の肖像>
言語と文化の壁を超えた翻訳文学が受賞 「セクハラ騒動後」のノーベル文学賞
文学はヘイトの反動で豊かになる 日韓関係冷え込む中で“反比例”
鴻巣友季子が村上春樹新作から読み解いた「親になりたがる男たち」
外国文学は小学生から読んでいたが、最も影響を受けたのは安部公房の『箱男』 ——アノヒトの読書遍歴:鴻巣友季子さん(前編)
作家・片岡義男さんの小説のタイトルの付け方のセンスに影響を受けた ——アノヒトの読書遍歴:鴻巣友季子さん(後編)
鴻巣友季子 – dot.検索結果
考える人|新潮社
謎とき対談 風と共にサリンジャー | 鴻巣友季子×竹内康浩『謎ときサリンジャー 「自殺」したのは誰なのか』刊行記念対談 | 鴻巣友季子,竹内康浩
ぴあ音楽
鴻巣友季子が語る、マーガレット・アトウッド作品の魅力「『侍女の物語』は警告の書だったのに対し、『誓願』は現実を映す鏡」
FILT
挫折したけど中身を知りたい『名著の話』 古市憲寿×鴻巣友季子
note「集英社文芸・公式」
【インタビュー前半】マーガレット・アトウッド 聞き手・翻訳/鴻巣友季子「閉じこめられること」と「解放されること」、 そして「復讐」と「赦し」を巡る物語
【インタビュー後半】マーガレット・アトウッド 聞き手・翻訳/鴻巣友季子「シェイクスピアの物語は、無限に解釈が可能なのです」
小説丸
「翻訳者は語る 鴻巣友季子さん」
東京新聞 TOKYO Web
文芸この1年 佐々木敦さん×鴻巣友季子さん 対談(上)
文芸この1年 佐々木敦さん×鴻巣友季子さん 対談(下)
読みもの等、随時追加します。
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