
David Bowie
BOWIE’S TOP 100 BOOKS
デヴィッド・ボウイが2013年に公開した、自身のお気に入りの本100冊をまとめた読書リスト「DAVID BOWIE’S TOP 100 BOOKS」を一覧表にまとめました。
このページでは、初出時に75冊のみ掲載されていたリストの100冊すべてについて、洋書と邦訳の両方を確認できるようにしています。
- デヴィッド・ボウイの愛読書リスト
- デヴィッド・ボウイのベスト100冊とは
- デヴィッド・ボウイの本棚から
- 「真昼の暗黒」アーサー・ケストラー
- 「引き裂かれた自己」R・D・レイン
- 「ベルリン・アレクサンダー広場」アルフレート・デーブリーン
- 「異邦人」アルベール・カミュ
- 「時計じかけのオレンジ」アントニイ・バージェス
- 「卑しい肉体」イーヴリン・ウォー
- 「死の床に横たわりて」ウィリアム・フォークナー
- 「ロリータ」ウラジーミル・ナボコフ
- 「グレート・ギャツビー」F・スコット・フィッツジェラルド
- 「ボヴァリー夫人」ギュスターヴ・フローベール
- 「ミステリー・トレイン」グリール・マーカス
- 「いかさま師ノリス」クリストファー・イシャウッド
- 「アメリカの陰謀とヘンリー・キッシンジャー」クリストファー・ヒッチンス
- 「アウトサイダー」コリン・ウィルソン
- 「荊の城」サラ・ウォーターズ
- 「イングランド紀行」J・B・プリーストリー
- 「西洋美術解読事典」ジェイムズ・ホール
- 「オン・ザ・ロード」ジャック・ケルアック
- 「山猫」ジュゼッペ・トマージ・ディ・ランペドゥーサ
- 「オスカー・ワオの短く凄まじい人生」ジュノ・ディアス
- 「神々の沈黙」ジュリアン・ジェインズ
- 「1984」ジョージ・オーウェル
- 「鯨の腹のなかで」ジョージ・オーウェル
- 「愚か者同盟」ジョン・ケネディ・トゥール
- 「頭がないということ」ダグラス・E・ハーディング
- 「神曲 地獄篇」ダンテ・アリギエーリ
- 「チャタレイ夫人の恋人」D・H・ロレンス
- 「荒地」T・S・エリオット
- 「フランシス・ベイコン・インタヴュー」デイヴィッド・シルヴェスター
- 「コースト・オブ・ユートピア」トム・ストッパード
- 「冷血」トルーマン・カポーティ
- 「ホワイト・ノイズ」ドン・デリーロ
- 「いなごの日」ナサニエル・ウェスト
- 「パッシング」ネラ・ラーセン
- 「魔の聖堂」ピーター・アクロイド
- 「スウィート・ソウル・ミュージック」ピーター・ギュラルニック
- 「マクティーグ」フランク・ノリス
- 「ソングライン」ブルース・チャトウィン
- 「イリアス」ホメロス
- 「ワンダー・ボーイズ」ブルース・チャトウィン
- 「午後の曳航」三島由紀夫
- 「巨匠とマルガリータ」ミハイル・ブルガーコフ
- 「ミス・ブロウディの青春」ミュリエル・スパーク
- 「ブラック・ボーイ」リチャード・ライト
- 「終わりなき闇」ルーパート・トムソン
デヴィッド・ボウイの愛読書リスト
邦訳作品の一覧表
↑リンクはAmazon、スクロール可。
作家名検索や並べ替えもできます。
複数の邦訳が存在する作品については、
代表的な一冊を掲載しています。
愛読書の一覧表(洋書)
↑リンクはAmazon、アルファベット順。
作家名で検索、スクロール可能、
右には英語の作家名、並べ替えできます。
洋書のリンクは基本的にはKindle、
下の本の表紙は楽天ブックスです。
デヴィッド・ボウイのオリジナルリストに掲載されている、現在入手困難な雑誌やコミック、明確な1冊が特定できない作品に関しては、Goodreadsで選定されていたアンソロジー本(傑作選)へのリンク、またはAmazonでの該当タイトルの検索結果ページへのリンクを採用しています。
デヴィッド・ボウイのベスト100冊とは
Bowie’s top 100 books

Bowie’s top 100 books – the complete list — David Bowie
デヴィッド・ボウイが2013年の大回顧展『DAVID BOWIE is』のために選んだ、人生と音楽に多大な影響を与えた書籍のリストです。
不朽の古典文学から、SF、音楽、ポップカルチャー、そして日本の文学まで、ボウイの幅広い関心が凝縮されています。
“Lend us a book we can read up alone”
Bowie’s top 100 books – the complete list — David Bowie
「一人でじっくり読める本を貸してくれないか」
※この一節は、デヴィッド・ボウイが1973年に発表した『Drive-In Saturday』の歌詞の冒頭に登場する有名なフレーズ。
「デヴィッド・ボウイのベスト100冊」完全版の公式ページでは、初出時に75冊しか掲載されていなかったことへの補足とともに、この言葉が導入として置かれています(訳はDeepL翻訳)。
「Bowie’s Books デヴィッド・ボウイの人生を変えた100冊」ジョン・オコーネル
『Bowie’s Books——デヴィッド・ボウイの人生を変えた100冊』
ジョン・オコーネル,菅野楽章
2021/09/30
亜紀書房
兄の影響を受けて、ビートやモッズにはじまり当時のカルチャーの洗礼を受けた少年は、生涯かけて数えきれない数の本を読んできた。
文学、音楽、アート、ファッションなど膨大な知識は、ありとあらゆるものに解体され、歌詞、曲、ヴィジュアルなど、もう一度ボウイの創造物として作り直されている。〈本はボウイの音楽と人生の羅針盤だった〉–ボウイ自身が選んだ100冊を語り尽くすファン垂涎の一冊。
「私が研究する唯一の芸術は、盗めるものだけだ。」—デヴィッド・ボウイ
Bowie’s Bookshelf: The Hundred Books that Changed David Bowie’s Life
デヴィッド・ボウイが亡くなる3年前、彼は人生を変えた100冊の本のリストを公開した。彼の選んだ本は、フィクションとノンフィクション、文学的なものと型破りなものに及び、時代を超えた名作から眉をひそめるような難解なものまで含まれている。「現代音楽とポップカルチャーの定義に貢献したアーティストの型破りな伝記」(Mental Floss )で、それらすべてを発見しよう。
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BOWIE’S TOP 100 BOOKS – THE COMPLETE LIST(2013年10月2日)
松岡正剛の千夜千冊
1860夜『Bowie’s Books』 ジョン・オコーネル
朝日新聞デジタル
デビッド・ボウイ大回顧展「DAVID BOWIE is」特集
rockinon.com
David Bowie (デヴィッド・ボウイ) を知る
Amazon
『デヴィッド・ボウイ・イズ 復刻版』ヴィクトリア・ブロークス,ジェフリー・マーシュ,野中モモ
『Bowie’s Bookshelf: The Hundred Books that Changed David Bowie’s Life』John O’Connell
『David Bowie Is… (Museum of Contemporary Art, Chicago: Exhibition Catalogues)』Victoria Broackes, Geoffrey Marsh
デヴィッド・ボウイの本棚から
「真昼の暗黒」アーサー・ケストラー
『真昼の暗黒 (岩波文庫 赤)』
アーサー・ケストラー,中島賢二
2009/08/18
岩波書店
独房No.404に収監された元人民委員ルバショフ.覚えのない罪への三回の審問と獄中の回想,壁越しの囚人同士の交信に浮かぶ古参党員の運命.No.1とは誰か.なぜ自白は行われたか.スターリン時代の粛清の論理と戦慄のモスクワ裁判を描いて世界を震撼させたベストセラー.心理小説の傑作(1940年刊).【解説=岡田久雄】
「引き裂かれた自己」R・D・レイン
『引き裂かれた自己: 狂気の現象学 (ちくま学芸文庫)』
R・D・レイン,天野衛
2017/01/10
筑摩書房
世界から隔絶されているように感じられ、絶望的な孤独のなかで自分自身が分断されていく―統合失調症とはそうした病である。しかし、患者の世界に徹底的に寄り添い、彼らの声に真摯に耳を傾けていくなかでみえてくるのは、苛烈な現実に身を置かざるをえなかったひとりの人間が、それでもなんとか生きようと苦闘する、その姿である。従来の精神医療のあり方に疑問を抱き、反精神医学運動の旗手となった異才の精神科医R.D.レイン。その主著にして、ドゥルーズ=ガタリらの現代思想や、今日のサブカルチャーにも多大な影響を与えつづける古典的名著。
「ベルリン・アレクサンダー広場」アルフレート・デーブリーン
『ベルリン・アレクサンダー広場 (KAWADEルネサンス)』
アルフレート・デーブリーン,早崎守俊
2012/06/22
河出書房新社
『ユリシーズ』『特性のない男』などとともに20世紀前半を代表する前衛文学の記念碑的巨編、奇蹟の復活。1920年代、刑務所から出所した男がベルリンの底辺を彷徨するー都市と人間のたたかいを実験的手法を駆使しつつ、壮大なポリフォニーとして描き出す、近年、再評価の声が高いデーブリーンの代表作。
「異邦人」アルベール・カミュ
『異邦人 (新潮文庫)』
カミュ,窪田啓作
1963/07/02
新潮社
私ははじめて、世界の優しい無関心に、心をひらいた。太陽の眩しさを理由にアラビア人を殺し、死刑判決を受けたのちも幸福であると確信する主人公ムルソー。不条理をテーマにした、著者の代表作。
母の死の翌日海水浴に行き、女と関係を結び、映画をみて笑いころげ、友人の女出入りに関係して人を殺害し、動機について「太陽のせい」と答える。判決は死刑であったが、自分は幸福であると確信し、処刑の日に大勢の見物人が憎悪の叫びをあげて迎えてくれることだけを望む。通常の論理的な一貫性が失われている男ムルソーを主人公に、理性や人間性の不合理を追求したカミュの代表作。
「時計じかけのオレンジ」アントニイ・バージェス
『時計じかけのオレンジ 完全版 (ハヤカワepi文庫)』
アントニイ・バージェス,乾信一郎
2008/09/05
早川書房
近未来の高度管理社会。15歳の少年アレックスは、平凡で機械的な毎日にうんざりしていた。そこで彼が見つけた唯一の気晴らしは超暴力。仲間とともに夜の街をさまよい、盗み、破壊、暴行、殺人をけたたましく笑いながら繰りかえす。だがやがて、国家の手が少年に迫る。スタンリー・キューブリック監督映画原作にして、英国の二十世紀文学を代表するベスト・クラシック。幻の最終章を付加した完全版。解説/柳下毅一郎
「卑しい肉体」イーヴリン・ウォー
『卑しい肉体 (20世紀イギリス小説個性派セレクション 5)』
イーヴリン・ウォー,大久保譲
2012/09/12
新人物往来社
1930年の刊行当時話題だった、上流階級・知識階級の無軌道な若者たち「ブライト・ヤング・シングス」の倦怠と軽薄に満ちた生態を内側から描き、イーヴリン・ウォーを人気作家へ押し上げた、不毛感に満ちた群像劇。
「死の床に横たわりて」ウィリアム・フォークナー
『死の床に横たわりて (講談社文芸文庫)』
ウィリアム・フォークナー,佐伯彰一
2000/12/01
講談社
「生きてるのは、つまりは、長いあいだじっと死んでいれるようにと準備する為じゃ」という父の言葉にとりつかれたアディは、夫に、自分の遺体を父の眠るジェファソンまで運んで埋めるように遺言を残して死ぬ。家族6人は洪水で橋が流失した川を棺桶と共に渡る。15人の59回にわたる内的独白から成るこの小説は、南部の貧農一家を立体的に描き出す。
「ロリータ」ウラジーミル・ナボコフ
『ロリータ (新潮文庫)』
ウラジーミル・ナボコフ,若島正
2006/10/30
新潮社
「ロリータ、我が命の光、我が腰の炎。我が罪、我が魂。ロ・リー・タ。…」世界文学の最高傑作と呼ばれながら、ここまで誤解多き作品も数少ない。中年男の少女への倒錯した恋を描く恋愛小説であると同時に、ミステリでありロード・ノヴェルであり、今も論争が続く文学的謎を孕む至高の存在でもある。多様な読みを可能とする「真の古典」の、ときに爆笑を、ときに涙を誘う決定版新訳。注釈付。
「グレート・ギャツビー」F・スコット・フィッツジェラルド
『グレート・ギャツビー (村上春樹翻訳ライブラリー)』
スコット・フィッツジェラルド,村上春樹
2006/11/01
中央公論新社
〈表紙は楽天ブックス〉
村上春樹が人生で巡り会った、最も大切な小説を、あなたに。新しい翻訳で二十一世紀に鮮やかに甦る、哀しくも美しい、ひと夏の物語ー。読書家として夢中になり、小説家として目標のひとつとしてきたフィッツジェラルドの傑作に、翻訳家として挑む、構想二十年、満を持しての訳業。
「ボヴァリー夫人」ギュスターヴ・フローベール
『ボヴァリー夫人 (新潮文庫)』
ギュスターヴ・フローベール,芳川泰久
2015/05/28
新潮社
娘時代に恋愛小説を読み耽った美しいエンマは、田舎医者シャルルとの退屈な新婚生活に倦んでいた。やがてエンマは夫の目を盗んで、色男のロドルフや青年書記レオンとの情事にのめりこみ莫大な借金を残して服毒自殺を遂げる。そして――。
一地方のありふれた姦通事件を、芸術に昇華させたフランス近代小説の金字塔。徹底した推敲を施した原文の息づかいそのままに、日本語に再現した決定版新訳。
「ミステリー・トレイン」グリール・マーカス
『ミステリー・トレイン: ロック音楽にみるアメリカ像』
グリール・マーカス,三井徹
1989/03/01
第三文明社
プリングスティーンが絶賛するロック評論の不朽の名著。原書第2版の大幅な改訂にもとづく改訳と、詳細な訳註による増補版ミステリー・トレイン。著者自身による詳細なディスコグラフィ付き。
「いかさま師ノリス」クリストファー・イシャウッド
『いかさま師ノリス (エクス・リブリス・クラシックス)』
クリストファー・イシャウッド,木村政則
2020/11/28
白水社
恐怖はいつの間にか、もうそこに。
1930年代、ワイマール文化が咲き誇るベルリン。語り手ウィリアムはアーサー・ノリスと知り合った。立派な身なりをした教養人で貿易業をしているという。ノリスを介しウィリアムは癖のある面々と出会う。ノリスは贅沢な乱痴気生活をしては困窮して姿を消し、次に現われたときには大金を手にしている。彼はまた、多くのベルリン市民と同じように政治にも関心を見せた。ある時、ウィリアムは彼に代わり、取引先に知り合いの男爵を引き合わせるよう頼まれる。だが実は、ノリスの取引先とはさる情報機関だった……。
「アメリカの陰謀とヘンリー・キッシンジャー」クリストファー・ヒッチンス
『アメリカの陰謀とヘンリー・キッシンジャー』
クリストファー・ヒッチンス,井上泰浩
2002/09/05
集英社
9・11。アメリカはなぜ狙われたのか。インドシナで、バングラデシュ、東チモール、チリなどで元国務長官のキッシンジャーは何をしたか。ノーベル平和賞受賞者の真実の姿が今明らかになる。
「アウトサイダー」コリン・ウィルソン
『アウトサイダー(上) (中公文庫)』
『アウトサイダー(下) (中公文庫)』
コリン・ウィルソン,中村保男
2012/12/20
中央公論新社
アウトサイダーとはインサイダー(社会人)の対立概念。社会に適応せず、秩序の内側に留まることを拒絶する…。H.G.ウェルズ、カミュ、ヘミングウェイ、ニーチェ、ゴッホ、ニジンスキー、アラビアのロレンスらアウトサイダーたちの作品や人物を論じ、全世界に衝撃を与えた著者二十五歳の処女作。
「荊の城」サラ・ウォーターズ
『荊の城 上 (創元推理文庫)』
『荊の城 下 (創元推理文庫)』
サラ・ウォーターズ,中村有希
2004/04/22
東京創元社
パク・チャヌク監督作品
韓国映画『お嬢さん』原作小説
イギリスBBC
ドラマ『荊の城』原作小説
CWA(英国推理作家協会)最優秀歴史ミステリ長編賞(ヒストリカル・ダガー)受賞
19世紀半ばのロンドン。17歳になる孤児スウは、故買屋の一家とともに暮らしていた。そんな彼女に顔見知りの詐欺師がある計画を持ちかける。とある令嬢をたぶらかして結婚し、その財産をそっくり奪い取ろうというのだ。スウの役割は令嬢の新しい侍女。スウはためらいながらも、話にのることにするのだが……。『半身』のウォーターズ、待望の第2弾。
「イングランド紀行」J・B・プリーストリー
『イングランド紀行 上 (岩波文庫 赤)』
『イングランド紀行 上 (岩波文庫 赤)』
プリーストリー,橋本槇矩
2007/08/17
岩波書店
ミュアの『スコットランド紀行』の姉妹編。『夜の来訪者』で知られるイングランドの劇作家・小説家プリーストリー(一八九四ー一九八四)が、一九三〇年代のイングランド各地の印象と人々の気質の違いを鋭い観察眼で描いた古典的紀行。本邦初訳。
「西洋美術解読事典」ジェイムズ・ホール
『西洋美術解読事典: 絵画・彫刻における主題と象徴』
ジェイムズ・ホール,高階秀爾,高橋達史,高橋裕子,太田泰人,西野嘉章,沼辺信一,諸川春樹,浦上雅司,越川倫明
2021/04/08
河出書房新社
世界でもっとも人気の高い美術基礎事典。主題・人物・概念・象徴など、美術関係に出てくるキーワードや用語がくまなく掲載された西洋美術の理解に不可欠な決定版。
西洋美術史研究の巨匠 高階秀爾 監修
主題・人物・概念・象徴など、
美術に関するキーワードや用語が網羅された
「読み解きと鑑賞」のための基本図書西洋美術の理解に必須の超ロングセラー!
「オン・ザ・ロード」ジャック・ケルアック
『オン・ザ・ロード (河出文庫)』
ジャック・ケルアック,青山南
2014/02/27
河出書房新社
若い作家サルとその親友ディーンは、自由を求めて広大なアメリカ大陸を疾駆する。順応の50年代から叛逆の60年代へ、カウンターカルチャー花開く時代の幕開けを告げ、後のあらゆる文化に決定的な影響を与えた伝説の書。バロウズやギンズバーグ等実在モデルでも話題を呼び、ボブ・ディランに「ぼくの人生を変えた本」と言わしめた青春のバイブル『路上』が半世紀ぶりの新訳で甦る。
「山猫」ジュゼッペ・トマージ・ディ・ランペドゥーサ
一八六〇年春、ガリバルディ上陸に動揺するシチリア。祖国統一戦争のさなか改革派の甥と新興階級の娘の結婚に滅びを予感する貴族。ストレーガ賞に輝く長篇、ヴィスコンティ映画の原作を、初めてイタリア語原典から翻訳。
「オスカー・ワオの短く凄まじい人生」ジュノ・ディアス
『オスカー・ワオの短く凄まじい人生 (新潮クレスト・ブックス)』
ジュノ・ディアス,都甲幸治,久保尚美
2011/02/25
新潮社
オスカーはファンタジー小説やロールプレイング・ゲームに夢中のオタク青年。心優しいロマンチストだが、女の子にはまったくモテない。不甲斐ない息子の行く末を心配した母親は彼を祖国ドミニカへ送り込み、彼は自分の一族が「フク」と呼ばれるカリブの呪いに囚われていることを知る。独裁者トルヒーヨの政権下で虐殺された祖父、禁じられた恋によって国を追われた母、母との確執から家をとびだした姉。それぞれにフクをめぐる物語があった―。英語とスペイン語、マジックリアリズムとオタク文化が激突する、全く新しいアメリカ文学の声。ピュリツァー賞、全米批評家協会賞をダブル受賞、英米で100万部のベストセラーとなった傑作長篇。
「神々の沈黙」ジュリアン・ジェインズ
『神々の沈黙──意識の誕生と文明の興亡』
ジュリアン・ジェインズ,柴田裕之
2005/04/06
紀伊國屋書店
3000年前まで人類は「意識」を持っていなかった!古代文明は、意識を持つ前の「二分心」の持ち主の創造物。豊富な文献と古代遺跡の分析から、意識の誕生をめぐる壮大な仮説を提唱。
「1984」ジョージ・オーウェル
『1984 (角川文庫)』
ジョージ・オーウェル,田内志文
2021/03/24
KADOKAWA
「ビッグ・ブラザーが見ている」党があらゆる行動を監視し、言語も思想も管理された近未来世界。過去の捏造に従事するウィンストンは記憶と真実を留めるため、密かに日記を書き始めた。若い娘ジュリアから意外な愛の告白を受け逢瀬を重ねる中、伝説の反逆組織の男に声をかけられ、禁断の本を入手する。だがそれは恐るべき未来への扉であったー圧倒的リーダビリティの新訳で堪能するディストピア小説の最高傑作。
「鯨の腹のなかで」ジョージ・オーウェル
『オーウェル評論集 3 新装版 鯨の腹のなかで (平凡社ライブラリー)』
ジョージ・オーウェル,川端康雄
2009/12/01
平凡社
鯨の腹のなかのヘンリー・ミラー、真昼の暗黒のなかのケストラー、「人間らしさ」を護るディケンズ、「人間らしさ」を呪うスウィフト、「すぐれた通俗詩人」キプリングー。“危機の時代の文学”をテーマに、オーウェルの代表的な作家論五篇を収録。
「愚か者同盟」ジョン・ケネディ・トゥール
『愚か者同盟』
ジョン・ケネディ・トゥール,木原善彦
2022/07/28
国書刊行会
イグネイシャスは、潰れかけのアパレル工場、次いで零細ホットドッグ移動販売業者で職を得るが、職場では仕事を放り出し、事務所をリボンで飾り付けつつ黒人たちの労働デモを扇動したり、ホットドッグをつまみ食いした挙句に声を掛けてきた怪しい男に屋台を押し付けて映画に出かけたりするなど、好き勝手やり放題。やがて今度は職場から放り出され、警察にも追われるようになったイグネイシャスは、一癖も二癖もある奇人変人たちを巻き込んだり巻き込まれたりしながら逃亡劇を繰り広げ、ニューオーリンズの街に大騒動を巻き起こすーー!!!
「頭がないということ」ダグラス・E・ハーディング
『頭がないということ ―禅と明白なことの再発見―』
ダグラス・E・ハーディング,髙木悠鼓
2025/12/17
ナチュラルスピリット
「私の人生の最高の日、いわゆる生まれ変わった日は、自分には頭がないことに気づいた日である」。
第二次世界大戦のさなか、「私とは何か?」を真剣に探求していた若きハーディングが、ある日「自分には頭がない」ことを発見して驚愕し、それからの長い年月、あらゆる角度からその意味を問い続けた。長い自己探求の末に訪れた「頭がない経験」が綴られた一冊。
「神曲 地獄篇」ダンテ・アリギエーリ
『神曲 地獄篇 (講談社学術文庫)』
ダンテ・アリギエリ,原基晶
2014/06/11
講談社
『神曲』には、訳の古さ、原典の曖昧さ、訳語選択の問題など、それぞれに難点がある。しかし本訳は評価の高いペトロツキ版(1968年刊)を訳出の軸として、原典に忠実でありながら、平明な訳文を実現。訳注は、当該の見開き内に収め、読み易く編集。訳注、各歌解説には、世界的ダンテ学者として名高い故ジョルジョ・パドアンに師事した訳者が、『神曲』研究の最先端の成果を盛り込んだ。ダンテ『神曲』の訳本の決定版です。
「チャタレイ夫人の恋人」D・H・ロレンス
『完訳チャタレイ夫人の恋人 (新潮文庫)』
D・H・ロレンス,伊藤整,伊藤礼
1996/11/22
新潮社
森番のメラーズによって情熱的な性を知ったクリフォード卿夫人――現代の愛の不信を描いて、「チャタレイ裁判」で話題を呼んだ作品。
コンスタンスは炭鉱を所有する貴族クリフォード卿と結婚した。しかし夫が戦争で下半身不随となり、夫婦間に性の関係がなくなったため、次第に恐ろしい空虚感にさいなまれるようになる。そしてついに、散歩の途中で出会った森番メラーズと偶然に結ばれてしまう。それは肉体から始まった関係だったが、それゆえ真実の愛となった――。現代の愛への強い不信と魂の真の解放を描いた問題作。
「荒地」T・S・エリオット
『荒地 (岩波文庫)』
T・S・エリオット,岩崎宗治
2010/08/20
岩波書店
「四月は最も残酷な月……」と鮮烈な言葉で始まる『荒地』は、20世紀モダニズム詩の金字塔である。本書には、『プルーフロックその他の観察』から『荒地』までのT.S.エリオット(1888-1965)の主要な詩を収録し、その前期の詩作の歩みをたどれるようにした。難解な詩を味読できるよう詳細な訳注を付した文庫決定版。
「フランシス・ベイコン・インタヴュー」デイヴィッド・シルヴェスター
『フランシス・ベイコン・インタヴュー (ちくま学芸文庫)』
デイヴィッド・シルヴェスター,小林等
2018/06/08
筑摩書房
歪んだ人物の顔、強烈な色彩。混沌を極めたアトリエから生み出されるベイコンの三幅対(トリプティック)は、特異な秩序をもって観る者に訴えかけてくるー「写実主義の崖っぷちを歩いているような絵を描きたいのです」。ベイコンが絵画を通じて表現しようとしたのは、まさに残酷なまでの生々しい現実だったー「芸術作品が残酷に見えるのは、現実が残酷だからです」。20世紀を代表する画家フランシス・ベイコンが自身の過去や制作過程について語った貴重な対談集『肉への慈悲』、待望の文庫化。
「コースト・オブ・ユートピア」トム・ストッパード
『トム・ストッパード (1) コースト・オブ・ユートピア――ユートピアの岸へ(ハヤカワ演劇文庫)』
トム・ストッパード,広田敦郎
2010/01/30
早川書房
混迷の19世紀ロシア。若き知識人ゲルツェンは、民衆を苛む専制政と農奴制の転覆を決意し、祖国を飛び出す。亡命先は革命の嵐吹き荒れる約束の地、パリ。だがそこで彼が目にしたのは、あまりにも無情な「理想郷」の現実だった…。人間の生きる意味とは?“歴史”に目的はあるのか?時代を拓いた革命家たちの生涯を等身大に描き切り、トニー賞7部門を制覇した、英国演劇界の巨人渾身の一大歴史叙事詩。第二回小田島雄志・翻訳戯曲賞受賞作品。
「冷血」トルーマン・カポーティ
『冷血 (新潮文庫)』
トルーマン・カポーティ,佐々田雅子
2006/06/28
新潮社
カンザス州の片田舎で起きた一家4人惨殺事件。被害者は皆ロープで縛られ、至近距離から散弾銃で射殺されていた。このあまりにも惨い犯行に、著者は5年余りの歳月を費やして綿密な取材を遂行。そして犯人2名が絞首刑に処せられるまでを見届けた。捜査の手法、犯罪者の心理、死刑制度の是非、そして取材者のモラルー。様々な物議をかもした、衝撃のノンフィクション・ノヴェル。
「ホワイト・ノイズ」ドン・デリーロ
『ホワイト・ノイズ』
ドン・デリーロ,都甲幸治,日吉信貴
2022/12/23
水声社
世界には二種類の人間がいる。-甚大な汚染事故、消費社会の猛威、情報メディアの氾濫、オカルトの蔓延、謎の新薬の魔手、いびつな家族関係、愛の失墜、そして、来るべき“死”に対する底なしの恐怖…。日常を引き裂くこの混沌を、不安を、哀切を、はたして人々は乗り越えられるのか?現代アメリカ文学の鬼才ドン・デリーロの代表作にして問題作、そして今なお人間の実存を穿つポストモダン文学随一の傑作が、より深く胸を打つ魅力的な“新訳”として装いも新たに登場!!
「いなごの日」ナサニエル・ウェスト
『いなごの日/クール・ミリオン: ナサニエル・ウエスト傑作選 (新潮文庫)』
ナサニエル・ウエスト,柴田元幸
2017/04/28
新潮社
絵描きの眼に映った、ハリウッドの夢の影で貧しく生きる人々を描いた「いなごの日」。立身出世を目指す少年の身に起る悲劇の数々を描き、アメリカン・ドリームを徹底して暗転した「クール・ミリオン」。グロテスクなブラック・ユーモアを炸裂させて三〇年代のアメリカを駆け抜けて早世したウエスト、その代表的な長編に短編二篇を加えた永久保存版作品集。《村上柴田翻訳堂》シリーズ。
「パッシング」ネラ・ラーセン
『パッシング/流砂にのまれて』
ネラ・ラーセン,鵜殿えりか
2022/03/18
みすず書房
「パッシング」とは、肌の色の白い黒人が自らを白人と称して行動する実践である。幼なじみの女性が再会する。どちらもパッシングができるほど肌が白いが、アイリーンは黒人社会で堅実な家庭を築き、クレアは黒人であることを隠して白人と結婚生活を送っていた。クレアが子ども時代に暮らしていた黒人コミュニティに惹かれ、再接近したとき、事件が起きる。「心から欲しいと思うものを手に入れるためには、何でもする人間なのよ、わたしは」(『パッシング』)。
「魔の聖堂」ピーター・アクロイド
『魔の聖堂 (白水Uブックス)』
ピーター・アクロイド,矢野浩三郎
2023/12/13
白水社
18世紀初め、ロンドン大火後の都市計画の一環として建設中の七つの教会に異端の聖堂建築家ニコラス・ダイアーが秘かに仕掛けた企みとは。一方、現代のロンドンでは教会周辺で少年ばかりを狙った連続殺人が発生、手掛かりもないまま深まる謎に、捜査を指揮するホークスムア警視正は次第に事件の奥に潜む闇に呑み込まれていく。円環する時間と重層する空間、魔都ロンドンの過去と現在が交錯する都市迷宮小説。ウィットブレッド賞・ガーディアン小説賞受賞作。
「スウィート・ソウル・ミュージック」ピーター・ギュラルニック
『スウィート・ソウル・ミュージック―リズム・アンド・ブルースと南部の自由への夢』
ピーター・ギュラルニック,新井崇嗣
2005/03/01
シンコーミュージック
過渡期にある国家に起きた様々な騒動とそこに生じた解放的エネルギーを見事にとらえた本書は、サム・クック、レイ・チャールズ、ジェイムズ・ブラウン、ソロモン・バーク、アレサ・フランクリン、オーティス・レディング、アル・グリーンといった伝説的アーティスト、ゴスペルとリズム・アンド・ブルースを融合してサザン・ソウル・ミュージックを創り上げた人々の物語である。
「マクティーグ」フランク・ノリス
『マクティーグ (ルリユール叢書)』
フランク・ノリス,高野泰志
2019/09/26
幻戯書房
突如その男の内側に住む獣が身をもたげ、目を覚ました。
ゾラをも凌ぐアメリカ自然主義の、最高の宿命小説。
怪物シュトロハイムに映画『グリード』を
作らせた、ノワール文学の先駆的作品!
「ソングライン」ブルース・チャトウィン
『ソングライン (series on the move)』
ブルース・チャトウィン,北田絵里子
2009/02/27
英治出版
オーストラリア全土に迷路のようにのびる目にはみえない道ーソングライン。アボリジニの人々はその道々で出会ったあらゆるものの名前を歌いながら、世界を創りあげていった。かつてのドリームタイムに大陸を旅した伝説のトーテムの物語に導かれ、チャトウィンは赤土の大地に踏み出す。人はなぜ放浪するのかー絶えずさすらいつづけずにはいられない人間の性を追い求めたチャトウィンが、旅の終わりに見出したノマティックな生き方の真実とは?死の直前で書き上げたチャトウィン渾身の力作。
「イリアス」ホメロス
『ホメロス イリアス 上 (岩波文庫 赤)』
『ホメロス イリアス 下 (岩波文庫 赤)』
ホメロス,松平千秋
1992/09/16
岩波書店
一○年にわたるトロイア戦争の末期、物語は、激情家で心優しいギリシア軍第一の勇将アキレウスと王アガメムノンの、火を吐くような舌戦で始まる。トロイア軍の総大将ヘクトル、アキレウスの親友パトロクロス、その敵討ちに奮戦するアキレウスら、勇者たちの騎士道的な戦いと死を描いた大英雄叙事詩。格調高く明快な新訳。
「ワンダー・ボーイズ」ブルース・チャトウィン
『ワンダー・ボーイズ (ハヤカワ文庫NV)』
マイケル・シェイボン,菊地よしみ
2000/08/01
早川書房
マイケル・ダグラス主演
映画『ワンダー・ボーイズ』原作
まいった。大学教授で作家のグレイディは危機に瀕していた。書いても書いても原稿が完成しないのだ。そのうえ妻には逃げられ、愛人からは妊娠を告げられる始末。そこへ破滅型の担当編集者クラブツリーがやって来て、事態はさらに混沌としてきた。ひょんなことから、彼はクラブツリーと変わり者の教え子ジェイムズと共に狂乱の週末を過ごす羽目に…書くことに取り憑かれた人々の狂騒をシニカルに描く、ポップ・ノヴェル。
「午後の曳航」三島由紀夫
『午後の曳航 (新潮文庫)』
三島由紀夫
2020/10/28
新潮社
【新装版、新・三島由紀夫】
僕たちが許しているのだ。父親、教師ら塵芥(ごみ)の存在を――。
38歳の三島が子供世代の目で描く、大人の虚妄。〔新解説〕久間十義
十三歳の登は自室の抽斗(ひきだし)奥に小さな穴を発見した。穴から覗く隣室の母の姿は艶めかしい。晩夏には、母が航海士の竜二とまぐわう姿を目撃する。竜二の、死すら厭わぬ船乗り精神と屈強な肉体に憧れる登にとって、彼が海を捨て母を選び、登の父となる生ぬるい未来は屈辱だった。彼を英雄に戻すため、登は仲間と悪魔的計画を立てる。
大人社会の綻びを突く衝撃の長編。解説・田中美代子/久間十義。
「巨匠とマルガリータ」ミハイル・ブルガーコフ
『巨匠とマルガリータ (新潮文庫)』
ミハイル・ブルガーコフ,石井信介
2025/02/12
東京創元社
「原稿は 燃えないのです」
独裁政権の言論弾圧に屈することなく優雅なる反逆を貫き、死後発表されるや世界でセンセーションを巻き起こした文豪ブルガーコフの最高傑作にして極上のエンターテインメント!
ある春の晴れた日、モスクワに悪魔が現れた。黒魔術の教授を名乗る悪魔は、チェック柄の背広を着た邪悪なのっぽ、グラスでウオッカを飲む巨大黒ネコ、口から牙がのぞく赤毛の殺し屋、全裸の女吸血鬼ら手下を従え、首都に大混乱を巻き起こす。
「ミス・ブロウディの青春」ミュリエル・スパーク
『ミス・ブロウディの青春 (白水Uブックス 海外小説永遠の本棚)』
ミュリエル・スパーク,岡照雄
2015/09/16
白水社
1930年代のエディンバラ、女子学園の教師ジーン・ブロウディはお気に入りの生徒を集め、彼女たちを「一流中の一流」にするための独自の教育を授けた。その圧倒的な個性と情熱に心酔し、“ブロウディ組”と呼ばれるようになった六人の少女は高等部にあがってもブロウディ先生のもとに集まり、親衛隊として、先生の教育方針に疑念を抱き追放を画策する校長に抵抗したが…。20世紀イギリス文学を代表する名作。
「ブラック・ボーイ」リチャード・ライト
『ブラック・ボーイ 上: ある幼少期の記録 (岩波文庫 赤)』
『ブラック・ボーイ 下: ある幼少期の記録 (岩波文庫 赤)』
リチャード・ライト,野崎孝
2009/12/16
岩波書店
Change!をうたう21世紀のアメリカ。だが1世紀前は?没後50年になる黒人作家ライト(1908-60)が証す凄まじい貧困。南部に生まれた気性烈しい子供は、大人への妥協を拒み衝突を繰返す。叔父が殺され初めて人種を意識した事件、南部の苛烈な現実へのめざめを湛えた少年の眼。叙情とバイオレンス漂う自伝小説。
「終わりなき闇」ルーパート・トムソン
『終わりなき闇 (講談社文庫)』
ルーパート・トムソン,斉藤伯好
1997/09/01
講談社
「君は特別な患者だ」と医師は言った。頭に銃弾を浴びて失った視力が深い闇に包まれると回復してくる。家族からも恋人からも訣別して夜の街を彷徨う男ブロム。そして次々に起こる不思議な出来事。妄想か、現実か!真綿で締めつけられるような恐怖の連続。夢魔のように読者を幻惑する戦慄のサイコスリラー。


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