
英ガーディアン紙が2009年に発表した「読むべき1000冊」リストのうち、「コメディ」に分類される約150冊をもとに、おすすめの海外コメディとブラックユーモア小説をまとめました。
抱腹絶倒の滑稽小説から、文学的で愉快な作品、現代社会の不条理を鋭く風刺した傑作まで、その並びにはイギリスで選ばれたリストならではの個性が光ります。「コメディ」の小説リスト(洋書)とは別に、邦訳作品の一覧表もあわせて掲載しています。
- 英ガーディアン紙の必読書1000冊「コメディ小説」の邦訳一覧表
- 英ガーディアン紙の必読書1000冊「コメディ小説」の一覧表(洋書)
- 英ガーディアン紙の読むべき1000冊とコメディ小説
- おすすめコメディ小説/ブラックユーモア
- 「やんごとなき読者」アラン・ベネット
- 「バーチェスターの塔」アンソニー・トロロープ
- 「ペンギンの憂鬱」アンドレイ・クルコフ
- 「一握の塵」イーヴリン・ウォー
- 「卑しい肉体」イーヴリン・ウォー
- 「黒いいたずら」イーヴリン・ウォー
- 「ご遺体」イーヴリン・ウォー
- 「スクープ」イーヴリン・ウォー
- 「大転落」イーヴリン・ウォー
- 「オブローモフ」イワン・ゴンチャロフ
- 「グッドマン・イン・アフリカ」ウィリアム・ボイド
- 「9990個のチーズ」ヴィレム・エルスホット
- 「青白い炎」ウラジーミル・ナボコフ
- 「淡い焔」ウラジーミル・ナボコフ
- 「プニン」ウラジーミル・ナボコフ
- 「チャンピオンたちの朝食」カート・ヴォネガット
- 「ブヴァールとペキュシェ」ギュスターヴ・フローベール
- 「いかさま師ノリス」クリストファー・イシャウッド
- 「楽しい川辺」ケネス・グレアム
- 「お菓子とビール」サマセット・モーム
- 「モロイ」サミュエル・ベケット
- 「ブライト・ライツ、ビッグ・シティ」ジェイ・マキナニー
- 「フィネガンズ・ウェイク」ジェイムズ・ジョイス
- 「ボートの三人男」ジェローム・K・ジェローム
- 「10・1/2章で書かれた世界の歴史」ジュリアン・バーンズ
- 「フロベールの鸚鵡」ジュリアン・バーンズ
- 「キャッチ=22」ジョーゼフ・ヘラー
- 「桶物語」ジョナサン・スウィフト
- 「煙滅」ジョルジュ・ペレック
- 「人生使用法」ジョルジュ・ペレック
- 「イーストウィックの魔女たち」ジョン・アップダイク
- 「愚か者同盟」ジョン・ケネディ・トゥール
- 「最後の晩餐の作り方」ジョン・ランチェスター
- 「マーティン・チャズルウィット」チャールズ・ディケンズ
- 「ピクウィック・クラブ」チャールズ・ディケンズ
- 「交換教授」デイヴィッド・ロッジ
- 「素敵な仕事」デイヴィッド・ロッジ
- 「運命論者ジャックとその主人」ドニ・ディドロ
- 「ハンフリー・クリンカー」トバイアス・スモレット
- 「ロデリック・ランダムの冒険」トバイアス・スモレット
- 「ウィンブルドンの毒殺魔」ナイジェル・ウィリアムズ
- 「死せる魂」ニコライ・ゴーゴリ
- 「ハイ・フィデリティ」ニック・ホーンビィ
- 「よくできた女」バーバラ・ピム
- 「ウースター家の掟」P・G・ウッドハウス
- 「サンキュー、ジーヴス」P・G・ウッドハウス
- 「ジーヴスと朝のよろこび」P・G・ウッドハウス
- 「ブランディングズ城は荒れ模様」P・G・ウッドハウス
- 「イリワッカー」ピーター・ケアリー
- 「魔女と呼ばれて」フェイ・ウェルドン
- 「城」フランツ・カフカ
- 「ブリジット・ジョーンズの日記」ヘレン・フィールディング
- 「ジョウゼフ・アンドルーズ」ヘンリー・フィールディング
- 「トム・ジョウンズ」ヘンリー・フィールディング
- 「わたしは英国王に給仕した」ボフミル・フラバル
- 「不思議な少年」マーク・トウェイン
- 「夜中に犬に起こった奇妙な事件」マーク・ハッドン
- 「フェンス」マグナス・ミルズ
- 「ズリイカ・ドブソン」マックス・ビアボーム
- 「ドン・キホーテ」ミゲル・デ・セルバンテス
- 「あなたの自伝、お書きします」ミュリエル・スパーク
- 「ミス・ブロウディの青春」ミュリエル・スパーク
- 「地下鉄のザジ」レーモン・クノー
- 「耳ラッパ」レオノーラ・キャリントン
- 「おれたち、ザ・コミットメンツ」ロディ・ドイル
- 「トリストラム・シャンディ」ローレンス・スターン
英ガーディアン紙の必読書1000冊「コメディ小説」の邦訳一覧表
| 作品名 | 作家名 | 翻訳者名 | 出版社ほか | 発売日 |
|---|---|---|---|---|
| バーバリー・レーン28番地 | アーミステッド・モーピン | 中江昌彦 | ソニーマガジンズ | 2001/01/20 |
| 網のなか | アイリス・マードック | 鈴木寧 | 白水社 | 1965/??/?? |
| やんごとなき読者 | アラン・ベネット | 市川恵里 | 白水Uブックス | 2021/08/28 |
| ジル・ブラース物語 | アラン=ルネ・ルサージュ | 杉捷夫 | 岩波文庫 | 1953/05/05 |
| アングロ・サクソンの姿勢 | アンガス・ウィルソン | 永川玲二 | 集英社 | 1977/??/?? |
| バーチェスターの塔 | アンソニー・トロロープ | 木下善貞 | 開文社出版 | 2011/06/01 |
| ペンギンの憂鬱 | アンドレイ・クルコフ | 沼野恭子 | 新潮クレスト・ ブックス | 2004/09/29 |
| 一握の塵 | イーヴリン・ウォー | 奥山康治 | 彩流社 | 1996/10/14 |
| 卑しい肉体 | イーヴリン・ウォー | 大久保譲 | 新人物往来社 | 2012/09/12 |
| 黒いいたずら | イーヴリン・ウォー | 吉田健一 | 白水Uブックス | 1984/11/01 |
| ご遺体 | イーヴリン・ウォー | 小林章夫 | 光文社古典新訳文庫 | 2013/03/12 |
| スクープ | イーヴリン・ウォー | 高儀進 | 白水社 エクス・リブリス・ クラシックス | 2015/05/19 |
| 大転落 | イーヴリン・ウォー | 富山太佳夫 | 岩波文庫 | 1991/06/17 |
| ポール・ペニフェザーの冒険 | イーヴリン・ウォー | 柴田稔彦 | 福武文庫 | 1991/04/01 |
| オブローモフ | イワン・ゴンチャロフ | 米川正夫 | 岩波文庫 | 1976/02/16 |
| グッドマン・イン・アフリカ | ウィリアム・ボイド | 菊地よしみ | ハヤカワ文庫NV | 1994/12/01 |
| バリー・リンドン | ウィリアム・メイクピース・ サッカレー | 深町真理子 | 角川文庫 | 1976/06/30 |
| 9990個のチーズ | ヴィレム・エルスホット | 金原瑞人, 谷垣暁美 | ウェッジ | 2003/06/18 |
| 青白い炎 | ウラジーミル・ナボコフ | 富士川義之 | 岩波文庫 | 2014/06/18 |
| 淡い焔 | ウラジーミル・ナボコフ | 森慎一郎 | 作品社 | 2018/11/20 |
| プニン | ウラジーミル・ナボコフ | 大橋吉之輔 | 文遊社 | 2012/09/26 |
| トーノ・バンゲイ | H・G・ウェルズ | 中西信太郎 | 岩波文庫 | 1953/09/05 |
| 金蝿 | エドマンド・クリスピン | 加納秀夫 | ハヤカワ・ミステリ | 1957/12/01 |
| チャンピオンたちの朝食 | カート・ヴォネガット・ジュニア | 浅倉久志 | ハヤカワ文庫SF | |
| レイク・ウォビゴンの人々 | ギャリソン・キーラ | 熊谷鉱司 | 東京書籍 | 1993/07/01 |
| ブヴァールとペキュシェ | ギュスターヴ・フローベール | 菅谷憲興 | 作品社 | 2019/08/23 |
| ブヴァールとペキュシェ | ギュスターヴ・フローベール | 鈴木健郎 | 岩波文庫 | 1954/10/25 |
| 貝殻の上のヴィーナス | キルゴア・トラウト | 藤井かよ | ハヤカワ文庫SF | 1980/04/01 |
| ラッキー・ジム | キングズレー・エイミス | 福田陸太郎 | 三笠書房 | 1958/??/?? |
| いかさま師ノリス | クリストファー・イシャウッド | 木村政則 | 白水社 エクス・リブリス・ クラシックス | 2020/11/28 |
| 叔母との旅 | グレアム・グリーン | 小倉多加志 | 早川書房 | 1981/03/11 |
| ハバナの男 | グレアム・グリーン | 田中西二郎 | 早川書房 | 1979/12/07 |
| 楽しい川辺 | ケネス・グレアム | 麻生九美 | 光文社古典新訳文庫 | 2025/05/13 |
| たのしい川べ | ケネス・グレアム | 石井桃子 | 岩波少年文庫 | 2002/07/18 |
| 楽しい川辺 | ケネス・グレアム, ロバート・イングペン | 杉田七重 | 西村書店 | 2017/03/28 |
| お菓子とビール | サマセット・モーム | 行方昭夫 | 岩波文庫 | 2011/07/16 |
| モロイ | サミュエル・ベケット | 宇野邦一 | 河出書房新社 | 2019/05/24 |
| ブライト・ライツ、ビッグ・シティ | ジェイ・マキナニー | 高橋源一郎 | 新潮文庫 | 1991/05/01 |
| フィネガンズ・ウェイク | ジェイムズ・ジョイス | 柳瀬尚紀 | 河出書房新社 | 1991/09/01 |
| ボートの三人男 | ジェローム・K・ジェローム | 丸谷才一 | 中公文庫 | 2010/03/25 |
| ボートの三人男 もちろん犬も | ジェローム・K・ジェローム | 小山太一 | 光文社古典新訳文庫 | 2018/04/10 |
| フロベールの鸚鵡 | ジュリアン・バーンズ | 斎藤昌三 | 白水Uブックス | 1993/10/01 |
| 10・1/2章で書かれた世界の歴史 | ジュリアン・バーンズ | 丹治愛, 丹治敏衛 | 白水Uブックス | 1995/08/01 |
| 陽気なドン・カミロ | ジョヴァンニ・グァレスキ | 岡田眞吉 | 文芸春秋新社 | 1953/??/?? |
| 無名なるイギリス人の日記 | ジョージ・グロウスミス | 梅宮創造 | 河出興産 | 1994/12/01 |
| キャッチ=22 | ジョーゼフ・ヘラー | 飛田茂雄 | ハヤカワepi文庫 | 2016/03/09 |
| 桶物語 | ジョナサン・スウィフト | 深町弘三 | 岩波文庫 | 1968/01/16 |
| 煙滅 | ジョルジュ・ペレック | 塩塚秀一郎 | 水声社 | 2009/12/26 |
| 人生使用法 | ジョルジュ・ペレック | 酒詰治男 | 水声社 | 1997/07/19 |
| イーストウィックの魔女たち | ジョン・アップダイク | 大浦暁生 | 新潮文庫 | 1991/01/01 |
| 愚か者同盟 | ジョン・ケネディ・トゥール | 木原善彦 | 国書刊行会 | 2022/07/28 |
| 最後の晩餐の作り方 | ジョン・ランチェスター | 小梨直 | 新潮文庫 | 2006/06/01 |
| オーギー・マーチの冒険 | ソール・ベロー | 渋谷雄三郎 | 早川書房 | 1981/07/01 |
| ピクウィック・クラブ | チャールズ・ディケンズ | 北川悌二 | ちくま文庫 | 1990/02/01 |
| マーティン・チャズルウィット | チャールズ・ディケンズ | 北川悌二 | ちくま文庫 | 1993/08/01 |
| 交換教授: 二つのキャンパスの物語 | デイヴィッド・ロッジ | 高儀進 | 白水Uブックス | 2013/08/23 |
| 素敵な仕事 | デイヴィッド・ロッジ | 高儀進 | 大和書房 | 1991/10/01 |
| グノーシスの薔薇 | デヴィッド・マドセン | 大久保譲 | KADOKAWA | 2004/12/01 |
| 運命論者ジャックとその主人 | ドニ・ディドロ | 王寺賢太, 田口卓臣 | 白水社 | 2022/04/29 |
| ハンフリー・クリンカー | トバイアス・スモレット | 根岸彰 | 鳥影社 | 2024/12/13 |
| ロデリック・ランダムの冒険 | トバイアス・スモレット | 伊藤弘之, 竹下裕俊, 堀正広, 村田倫子, 加茂淳一, 田畑智司, 村田和穂 | 荒竹出版 | 1999/12/01 |
| ウィンブルドンの毒殺魔 | ナイジェル・ウィリアムズ | 高儀進 | ハヤカワ・ミステリ | 1993/04/01 |
| 死せる魂 | ニコライ・ゴーゴリ | 東海晃久 | 河出書房新社 | 2016/09/27 |
| 死せる魂 | ニコライ・ゴーゴリ | 平井肇, 横田瑞穂 | 岩波文庫 | 1977/03/16 |
| ハイ・フィデリティ | ニック・ホーンビィ | 森田義信 | ハヤカワepi文庫 | 2022/12/21 |
| よくできた女 | バーバラ・ピム | 芦津かおり | みすず書房 | 2010/11/26 |
| ウースター家の掟 | P・G・ウッドハウス | 森村たまき | 国書刊行会 | 2006/03/01 |
| 恋人海を渡る | P・G・ウッドハウス | 岡成志 | 東成社 | 1940/??/?? |
| サンキュー、ジーヴス | P・G・ウッドハウス | 森村たまき | 国書刊行会 | 2006/12/01 |
| ジーヴスと朝のよろこび | P・G・ウッドハウス | 森村たまき | 国書刊行会 | 2007/04/01 |
| ブランディングズ城は荒れ模様 | P・G・ウッドハウス | 森村たまき | 国書刊行会 | 2009/02/25 |
| イリワッカー | ピーター・ケアリー | 小川高義 | 白水社 | 1995/10/01 |
| ポートノイの不満 | フィリップ・ロス | 宮本陽吉 | 集英社文庫 | 1978/??/?? |
| 魔女と呼ばれて | フェイ・ウェルドン | 森沢麻里 | 集英社文庫 | 1993/11/19 |
| 城 | フランツ・カフカ | 池内紀 | 白水Uブックス | 2006/06/01 |
| 城 | フランツ・カフカ | 丘沢静也 | 光文社古典新訳文庫 | 2024/11/12 |
| 城 | フランツ・カフカ | 前田敬作 | 新潮文庫 | 1971/05/04 |
| ブリジット・ジョーンズの日記 | ヘレン・フィールディング | 亀井よし子 | 角川文庫 | 2015/04/25 |
| ジョウゼフ・アンドルーズ | ヘンリー・フィールディング | 朱牟田夏雄 | 岩波文庫 | 2009/04/16 |
| トム・ジョウンズ | ヘンリー・フィールディング | 朱牟田夏雄 | 岩波文庫 | 1975/06/16 |
| わたしは英国王に給仕した | ボフミル・フラバル | 阿部賢一 | 河出文庫 | 2019/03/06 |
| 不思議な少年 | マーク・トウェイン | 中野好夫 | 岩波文庫 | 1999/12/16 |
| 不思議な少年44号 | マーク・トウェイン | 大久保博 | 角川文庫 | 2010/08/25 |
| ミステリアス・ストレンジャー44号 | マーク・トウェイン | 山本長一, 佐藤豊 | 彩流社 | 1995/09/01 |
| 夜中に犬に起こった奇妙な事件 | マーク・ハッドン | 小尾芙佐 | ハヤカワepi文庫 | 2016/04/07 |
| フェンス | マグナス・ミルズ | たいらかずひと | DHC | 2000/07/01 |
| ズリイカ・ドブソン | マックス・ビアボーム | 佐々木徹 横山茂雄(編) | 新人物往来社 | 2010/10/22 |
| ドン・キホーテ | ミゲル・デ・セルバンテス | 牛島信明 | 岩波少年文庫 | 2000/06/16 |
| ドン・キホーテ | ミゲル・デ・セルバンテス | 牛島信明 | 岩波文庫 | 2001/01/16 |
| あなたの自伝、お書きします | ミュリエル・スパーク | 木村政則 | 河出書房新社 | 2016/07/21 |
| 運転席 | ミュリエル・スパーク | 深町真理子 | ハヤカワ・ ノヴェルズ | 1972/??/?? |
| ブロディ先生の青春 | ミュリエル・スパーク | 木村政則 | 河出書房新社 | 2015/09/25 |
| 貧しい娘たち (「ミス・ブロウディの青春」所収) | ミュリエル・スパーク | 岡照雄 | 筑摩書房 | 1973/??/?? |
| ミス・ブロウディの青春 | ミュリエル・スパーク | 岡照雄 | 白水Uブックス | 2015/09/16 |
| 地下鉄のザジ | レーモン・クノー | 生田耕作 | 中公文庫 | 2021/09/22 |
| 耳ラッパ: 幻の聖杯物語 | レオノーラ・キャリントン | 野中雅代 | 工作舎 | 2003/07/01 |
| おれたち、ザ・コミットメンツ | ロディ・ドイル | 関口和之 | 集英社 | 1991/06/01 |
| トリストラム・シャンディ | ロレンス・スターン | 朱牟田夏雄 | 岩波文庫 | 1969/08/16 |
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作家名検索でこれまでの翻訳作品も確認できます。
翻訳者、出版社での並べ替えも可能です。
すべてではありませんが、複数訳がある作品は、異なる訳者による版も掲載しています。
ここでの「コメディ」の基準は、英ガーディアン紙の書評チームによる分類に基づいています。爆笑を保証するものではありません。
英ガーディアン紙の必読書1000冊「コメディ小説」の一覧表(洋書)
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コメディの洋書おすすめ作品
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「洋書/コメディ」ベストセラー順
英ガーディアン紙の読むべき1000冊とコメディ小説

The Guardian
1000 novels everyone must read: the definitive list
誰もが読むべき小説1000選:決定版リスト
コメディ小説は、ユーモアのあるフィクションで構成された長編小説です。P・G・ウッドハウス、ヘンリー・フィールディング、マーク・トウェイン、ジョン・ケネディ・トゥールなど、多くの著名な作家がコメディ小説を執筆しています。
コメディ小説は、扱われるテーマの深刻さに関わらず、作品の主旨(語り口やプロット)を滑稽または風刺的に表現するという作者の文学的選択によって定義されることが多いです。
ブラックユーモア(または、ダークコメディ、ブラックコメディ、ブラックユーモア、暗いコメディ、絞首台ユーモア、病的なユーモアとも呼ばれる) は、一般的にタブーとされる主題、特に通常は深刻であったり話し合うのが苦痛であると考えられる主題を軽く扱うコメディのスタイルであり、視聴者に不快感、深刻な考え、および娯楽を引き起こすことを目的としています。
おすすめコメディ小説/ブラックユーモア
「やんごとなき読者」アラン・ベネット
『やんごとなき読者 (白水Uブックス)』
アラン・ベネット,市川恵里
2021/08/28
白水社
ある日、愛犬を追ってウィンザー城の裏庭にやってきた女王陛下は、移動図書館の車と、本を借りにきていた厨房の下働きの少年に出くわす。あくまでも礼儀上、一冊借りたことが、人生を変える、本の世界への入り口となったー。エリザベス二世を主人公に、ユーモアと、読書についての鋭い洞察と、本好きをうなずかせる名言に満ちた物語。
「バーチェスターの塔」アンソニー・トロロープ
『バーチェスターの塔』
アンソニー・トロロープ,木下善貞
2011/06/01
開文社出版
未亡人となった美女エレナーを獲得するのは新主教の付牧師スロープか、イタリア育ちの彫刻家スタンホープか、大執事がオックスフォードから呼び寄せたアラビンか。個性的な作中人物が賑やかに現れてビクトリア時代を再現する。
「ペンギンの憂鬱」アンドレイ・クルコフ
『ペンギンの憂鬱 (新潮クレスト・ブックス)』
アンドレイ・クルコフ,沼野恭子
2004/09/29
新潮社
恋人に去られ孤独なヴィクトルは売れない短篇小説家。ソ連崩壊後、経営困難に陥った動物園から憂鬱症のペンギンを貰い受け、ミーシャと名づけて一緒に暮らしている。生活のために新聞の死亡記事を書く仕事を始めたヴィクトルだが、身辺に不穏な影がちらつく。他人の死が自分自身に迫ってくる。ウクライナはキーウ在住のロシア語作家による傑作長編小説。
「一握の塵」イーヴリン・ウォー
『一握の塵』
イーヴリン・ウォー,奥山康治
1996/10/14
彩流社
愛息の死をきっかけに知る妻の情事──片田舎の城館での平穏な日々は、一転悲しきファルスとなり、思いがけない結末をアマゾンの奥地で迎える。現代英国文壇きっての名文家ウォーの最高傑作! アメリカ版の〈もうひとつの結末〉を付す。
「卑しい肉体」イーヴリン・ウォー
『卑しい肉体 (20世紀イギリス小説個性派セレクション 5)』
イーヴリン・ウォー,大久保譲
2012/09/12
新人物往来社
1930年の刊行当時話題だった、上流階級・知識階級の無軌道な若者たち「ブライト・ヤング・シングス」の倦怠と軽薄に満ちた生態を内側から描き、イーヴリン・ウォーを人気作家へ押し上げた、不毛感に満ちた群像劇。
「黒いいたずら」イーヴリン・ウォー
イーヴリン・ウォー
『黒いいたずら (白水Uブックス)』吉田健一訳/白水社(1984年1月)
英国帰りの皇帝が祖国の近代化に着手するが、この機に乗じようとする英仏領事、詐欺師、反乱軍が入り乱れて大騒動が展開する。
「ご遺体」イーヴリン・ウォー
『ご遺体 (光文社古典新訳文庫)』
イーヴリン・ウォー,小林章夫
2013/03/12
光文社
英国出身でペット葬儀社勤務のデニスは、友人の葬儀の手配のためハリウッドでも評判の葬儀社“囁きの園”を訪れ、そこのコスメ係と恋に落ちる。だが彼女の上司である腕利き遺体処理師もまた、奇怪な方法で彼女の気を引いていたのだった…容赦ないブラック・ユーモアが光る中編佳作。
「スクープ」イーヴリン・ウォー
『スクープ (エクス・リブリス・クラシックス)』
イーヴリン・ウォー,高儀進
2015/05/19
白水社
新聞で「田園便り」を担当する独身男ウィリアムは、手違いから、突如外国特派員に任命される。派遣されたのは、政変が噂されるアフリカの独裁国家。怪しいスパイや政商が暗躍し、ライバル記者たちが報道合戦を繰り広げるなか、ウィリアムは人生初の恋に落ち、思いがけずスクープをものにするのだが…。
「大転落」イーヴリン・ウォー
『大転落 (岩波文庫 赤)』
イーヴリン・ウォー,大久保譲
2012/09/12
新人物往来社
映画化『おとぼけハレハレ学園』
「あなたも学校の先生におなりで.猥褻行為で退学の学生さんは大半がそうですから」.学友の乱痴気パーティに巻きこまれ,あげくに放校処分をくらってしまったポール・ペニフェザー君.わけ知り顔の門番の言葉におくられ,教職斡旋所の門をくぐるが…….かくして我らが主人公の多事多難な人生航路が始まる.抱腹絶倒の滑稽小説.
「オブローモフ」イワン・ゴンチャロフ
『オブローモフ 上 (岩波文庫 赤)』
『オブローモフ 中 (岩波文庫 赤)』
『オブローモフ 下 (岩波文庫 赤)』
イワン・ゴンチャロフ,米川正夫
1976/02/16
岩波書店
懶惰と無気力が骨の髄までしみこんでいるロシアの青年貴族オブローモフ。オネーギン、ペチョーリン、ルージンなどの系譜につらなる「無用者」「余計者」の典型を見事なまでに描き切ったゴンチャロフの代表作。
ゴンチャロフ
『オブローモフの夢 (光文社古典新訳文庫)』安岡治子訳/光文社(2024年5月)
役所勤めもやめ、怠惰な日々を日々を送る青年貴族オブローモフ。朝、目覚めても起き上がる気力も湧かない彼が微睡むうちに見る夢を綴った「オブローモフの夢」。長編『オブローモフ』完成の十年前に発表され、作品全体の土台となったこの一章を独立させて文庫化した。全編の抄訳付き。
行動力ゼロ、気力なし、決断力ゼロ。それでも(だからこそ)ロシアン文学史上ナンバーワンの「愛されキャラ」であるオブローモフとは何者か?
「グッドマン・イン・アフリカ」ウィリアム・ボイド
ウィリアム・ボイド
『グッドマン・イン・アフリカ (ハヤカワ文庫)』菊地よしみ訳/早川書房(1994年12月)
→映画『グッドマン・イン・アフリカ』
特別出演:ショーン・コネリー
いくらクリスマスとはいえ、気温30度以上のアフリカでサンタクロースになったり、雷に打たれたメイドの遺体の始末に右往左往したり、外交官も楽じゃない。かつてイギリス領だった西アフリカの国キンジャンジャ。その州都にあるイギリス高等副弁務官事務所に勤める書記官モーガン・リーフィーは、酒と女で気をまぎらわせながら、上司一家の理不尽な要求にこたえようと東奔西走するが…サマセット・モーム賞受賞の話題作。
「9990個のチーズ」ヴィレム・エルスホット
『9990個のチーズ』
ヴィレム・エルスホット,金原瑞人,谷垣暁美
2003/06/18
ウェッジ
舞台はゴッホが絵画を学んだ土地ベルギーのアントワープ。もうすぐ50歳になる造船会社の事務員ラールマンスは、金持ちの知人にすすめられて、オランダのチーズ会社と代理店契約をむすぶ。運送会社から9990個の真紅のエダムチーズがとどいた。
「青白い炎」ウラジーミル・ナボコフ
『青白い炎 (岩波文庫)』
ウラジーミル・ナボコフ,富士川義之
2014/06/18
岩波書店
帝政ロシアで生まれ、亡命作家としての生涯を送ったナボコフ(1899-1977)。999行から成る長篇詩に、前書きと詳細かつ膨大な註釈、そして索引まで付した学問的註釈書のような体裁のこの〈小説〉は、いったいどう読んだらいいのだろうか。はたして〈真実〉とは? 諧謔を好んだ『ロリータ』の作者による文学的遊戯に満ちた問題作。
「淡い焔」ウラジーミル・ナボコフ
『淡い焔』
ウラジーミル・ナボコフ,森慎一郎
2018/11/20
作品社
詩から註釈へ、註釈から詩へ、註釈から註釈へ……
幾重もの層を渡り歩きながら奇妙な物語世界へといざなう、『ロリータ』と並び称されるナボコフの英語小説の傑作!
架空の詩人による九九九行の詩、架空の編者が添えたまえがき、註釈、索引
「プニン」ウラジーミル・ナボコフ
『プニン』
ウラジーミル・ナボコフ,大橋吉之輔
2012/09/26
文遊社
亡命ロシア人プニン教授のアメリカでの生活を、ユーモア溢れる軽妙なタッチで、ときにアイロニカルな悲哀をおりまぜ描いた長編小説。
読むたびに内容が変わるこの本を、読み終えることはできるのだろうか。
プニン的なるものの力を、わたしたちはつい見逃す。はっきりと指さすことはできず、注視すると消えてしまう。書けないはずのものを明瞭に描くナボコフは、だからたしかに魔術師なのだ。もしかしてこの小説の本文は、プニンというひとつの単語なのかも知れない。 円城塔
「チャンピオンたちの朝食」カート・ヴォネガット
カート・ヴォネガット・ジュニア
『チャンピオンたちの朝食 (ハヤカワ文庫SF)』菊地よしみ訳/早川書房(1989年12月)
次々と傑作を発表しながら、ポルノ小説と誤解され、まったく芽のでないSF作家キルゴア・トラウト。3度の結婚にも失敗し、話し相手はオウムだけー不遇の生活を送る彼のもとに、ある日、アート・フェスティバルの招待状がまいこんだ。
開催地は中西部にあるミッドランド・シティ。その地でトラウトは、1人の人物と出会い、人生の一大転機をむかえることに…エンドウマメ、恐竜、トラック、国旗、商標など、著者の手になる大胆で自由奔放なイラストが多数ちりばめられ、絵と文章が一体となって不思議な魅力をもたらす、涙と笑いの傑作長篇。
「ブヴァールとペキュシェ」ギュスターヴ・フローベール
『ブヴァールとペキュシェ』
ギュスターヴ・フローベール,菅谷憲興
2019/08/23
作品社
翻訳も、解説も、訳注もほぼ完璧である。この作品を読まずに、もはや文学は語れない。自信をもってそう断言できることの至福の喜び……。–蓮實重彦
膨大な知の言説(ディスクール)の引用がおりなす反=小説(アンチ・ロマン)の極北が、詳細な注によってその全貌が初めて明らかに!
「いかさま師ノリス」クリストファー・イシャウッド
『いかさま師ノリス (エクス・リブリス・クラシックス)』
クリストファー・イシャウッド,木村政則
2020/11/28
白水社
恐怖はいつの間にか、もうそこに。
1930年代、ワイマール文化が咲き誇るベルリン。語り手ウィリアムはアーサー・ノリスと知り合った。立派な身なりをした教養人で貿易業をしているという。ノリスを介しウィリアムは癖のある面々と出会う。ノリスは贅沢な乱痴気生活をしては困窮して姿を消し、次に現われたときには大金を手にしている。彼はまた、多くのベルリン市民と同じように政治にも関心を見せた。ある時、ウィリアムは彼に代わり、取引先に知り合いの男爵を引き合わせるよう頼まれる。だが実は、ノリスの取引先とはさる情報機関だった……。
「楽しい川辺」ケネス・グレアム
『楽しい川辺』
ケネス・グレアム,ロバート・イングペン,杉田七重
2017/03/28
西村書店
春の大掃除を放り出し、外に飛び出していったモグラは、川辺を愛する川ネズミや、ぶっきらぼうだけれど優しいアナグマ、うぬぼれ屋のヒキガエルに出会い、心おどる冒険に乗り出していきます。ところが、無鉄砲なヒキガエルのせいで、仲間はとんだ騒ぎに巻き込まれて…。動物自然ファンタジーの名作。イギリスの豊かな田園に暮らすゆかいな動物たちの冒険。国際アンデルセン賞受賞画家であるロバート・イングペンの美しい挿し絵と、読みやすい新訳によるカラー豪華愛蔵版。
「お菓子とビール」サマセット・モーム
『お菓子とビール (岩波文庫)』
サマセット・モーム,行方昭夫
2011/07/16
岩波書店
『人間の絆』『月と六ペンス』と並ぶ、モーム(1874-1965)円熟期の代表作。最近亡くなった有名作家の伝記執筆を託された三文文士の友人から、作家の無名時代の情報提供を依頼された語り手の頭に蘇る、作家とその最初の妻と過ごした日々の楽しい思い出……。人間の、人生の裏表をユーモラスに見つめる、一種の文壇小説。
「モロイ」サミュエル・ベケット
『モロイ』
サミュエル・ベケット,宇野邦一
2019/05/24
河出書房新社
20世紀最大の作家による20世紀文学の到達点。最新の研究成果を反映した新訳がついに登場! フランス語からの個人訳第1弾。
『モロイ』を読む前と読んだあとでは、事情はすっかり変わってしまう。文学をとおして描かれる人生というものが、あっさりぶち壊される。それと同時に、とんでもない何かが立ち上がってくる。――野崎歓(投込栞より)
「ブライト・ライツ、ビッグ・シティ」ジェイ・マキナニー
ジェイ・マキナニー
『ブライト・ライツ、ビッグ・シティ (新潮文庫)』高橋源一郎訳/新潮社(1991年5月)
→映画『再会の街/ブライトライツ・ビッグシティ』
出演:マイケル・J・フォックス、キーファー・サザーランド
いつもと変わりなく月曜日がやって来る。10時間つづけて眠り、ようやくきみは目を覚ます。日曜日のことは誰も知らない…。ニューヨークの一流出版社調査課に勤めながら、毎夜ナイトクラブに通い、コカインに溺れる「きみ」。きらびやかな大都会に生きる若者の姿を静かな声で語って絶大な反響を呼んだ、「心に真っ直ぐ突き刺さってくる小説」。80年代アメリカ青春小説の金字塔。
「フィネガンズ・ウェイク」ジェイムズ・ジョイス
『フィネガンズ・ウェイク I・II』
ジェイムズ・ジョイス,柳瀬尚紀
2024/08/26
河出書房新社
『ユリシーズ』に続いて死の間際まで書き継がれ、20世紀最大の文学的事件とされる奇書の画期的全訳。ダブリン西郊の居酒屋を営む一家と、現実・歴史・神話が絡みあう重層的物語。
「ボートの三人男」ジェローム・K・ジェローム
『ボートの三人男 (中公文庫)』
ジェローム・K・ジェローム,丸谷才一
2010/03/25
中央公論新社
気鬱にとりつかれた三人の紳士が犬をお供に、テムズ河をボートで漕ぎだした。歴史を秘めた町や村、城や森をたどり、愉快で滑稽、皮肉で珍妙な河の旅が続く。数々のオマージュ作品を生み、いまだ世界で愛読されている英国ユーモア小説の古典。
ジェローム・K・ジェローム
『ボートの三人男 もちろん犬も (光文社古典新訳文庫)』小山太一訳/光文社(2018年4月)
ありとあらゆる病気に罹っていると判断した僕は、休養と変化を求めて、友人ハリスとジョージ、そして犬のモンモランシーとともに、ボートに荷物を積み込み(歯ブラシは入れた?)、テムズ河を遡上する旅に出る。景勝地を巡ってゆっくりするはずが、トラブルとハプニングの連続で…。
料理へのこだわり、武勇伝くらべ、やせがまん対決、パブでの騒動…独身男三人で旅をすれば、あることないことで議論になり、他人に迷惑をかけたりかけられたり、大まじめだからこそ「ふふっ」と笑える事態に事欠かない。英国ユーモア小説の傑作!
「10・1/2章で書かれた世界の歴史」ジュリアン・バーンズ
ジュリアン・バーンズ
『10・1/2章で書かれた世界の歴史』丹治愛、丹治敏衛訳/白水社(1995年8月)
ノアの箱舟の密航者が語る航海の真実、中世フランスで実際にあった奇妙な「虫裁判」、ジェリコーの大作「メデューサ号の筏」制作の顛末、月面で啓示を受けてアララト山に箱舟を捜しにでかける元宇宙飛行士……崇高にして滑稽なる人類の歴史に挑む。『フロベールの鸚鵡』の作家の知的で愉快な小説。
「フロベールの鸚鵡」ジュリアン・バーンズ
ジュリアン・バーンズ
『フロベールの鸚鵡 (白水Uブックス)』斎藤昌三訳/白水社(1993年10月)
偉大なるフロベールの故郷ルーアンを訪ねた「僕」は、博物館で、彼が『純な心』を執筆する際に常に手元に置いていた鸚鵡の剥製を見つける。だがのちに訪れたフロベール邸のはなれには、もう一羽の鸚鵡が鎮座していた。いったい本物はどちら?フロベールという作家にさまざまな角度から覗き眼鏡をあて、文学的にして愉快な小説。
「キャッチ=22」ジョーゼフ・ヘラー
『キャッチ=22〔新版〕(上) (ハヤカワepi文庫)』
『キャッチ=22〔新版〕(下) (ハヤカワepi文庫)』
ジョーゼフ・ヘラー,飛田茂雄
2016/03/09
早川書房
第二次大戦末期。中部イタリアの米空軍基地に勤務するヨッサリアン大尉の願いはただ一つ、生き延びること。仮病を使い、狂気を装い、なんとか出撃を免れようとするのだが……。強烈なブラック・ユーモアで戦争の狂気、現代社会の不条理を鋭く風刺し、アメリカ文学に新たな地平を切り開いた傑作。解説/松田青子
「桶物語」ジョナサン・スウィフト
『桶物語・書物戦争 他一篇 (岩波文庫 赤)』
ジョナサン・スウィフト,深町弘三
1968/01/16
岩波書店
人間は本当は卑しい現世的欲望に動かされている、もったいぶった体裁はそれを隠すための巧みな仮面にすぎないと喝破して、宗教界の争いを徹底的に諷刺した『桶物語』。近代と古代の学問の愚烈な優劣論争を痛烈に暴露した『書物戦争』。いずれにも、若き日のスウィフト(1667-1745)の自信に満ちた諧謔と皮肉が躍動している。
「煙滅」ジョルジュ・ペレック
「人生使用法」ジョルジュ・ペレック
『人生使用法』
ジョルジュ・ペレック,酒詰治男
1992/07/01
水声社
登場人物、1000人以上!パリ市中のアパルトマンでジグゾーパズルに没頭する英国人大富豪バートルブースや、建物を往き過ぎるさまざまな人物と各々の部屋に注がれた視線が織りなす奇想天外な人間喜劇。
「イーストウィックの魔女たち」ジョン・アップダイク
ジョン・アップダイク
『イーストウィックの魔女たち (新潮文庫)』大浦暁生訳/新潮社(1991年1月)
海辺の小さな町イーストウィックに住む3人の魅力的な現代の魔女たち。魔女といっても、いずれも30代の女ざかりで、離婚して子供を抱え、彫刻家、チェロ奏者、新聞記者と自立した生活を送っている。時には小さな魔法で恋のとりもちをしたり、意地悪をしてみたり。そんな3人の前に、いわくありげな中年の独身男が現れて…。女性の優しさと恐ろしさを映しだす大人のための現代の寓話。
「愚か者同盟」ジョン・ケネディ・トゥール
『愚か者同盟』
ジョン・ケネディ・トゥール,木原善彦
2022/07/28
国書刊行会
イグネイシャスは、潰れかけのアパレル工場、次いで零細ホットドッグ移動販売業者で職を得るが、職場では仕事を放り出し、事務所をリボンで飾り付けつつ黒人たちの労働デモを扇動したり、ホットドッグをつまみ食いした挙句に声を掛けてきた怪しい男に屋台を押し付けて映画に出かけたりするなど、好き勝手やり放題。やがて今度は職場から放り出され、警察にも追われるようになったイグネイシャスは、一癖も二癖もある奇人変人たちを巻き込んだり巻き込まれたりしながら逃亡劇を繰り広げ、ニューオーリンズの街に大騒動を巻き起こすーー!!!
「最後の晩餐の作り方」ジョン・ランチェスター
『最後の晩餐の作り方 (新潮文庫)』
ジョン・ランチェスター,小梨直
2006/06/01
新潮社
博識で多弁で気取り屋、イギリス人でありながら大のフランス好き、独善的でどこかひょうきんな美食家、そして冷酷緻密な人殺し。プロヴァンスを旅行中の彼はある新婚夫婦を執拗に追跡している。何のために?-発表されるや、そのすさまじい博覧強記に絶賛の嵐が吹き荒れた。汁気たっぷりの料理と才気たっぷりの文章の後には、必ず死体が付いてきます。各賞を総なめの問題作。
「マーティン・チャズルウィット」チャールズ・ディケンズ
チャールズ・ディケンズ
『マーティン・チャズルウィット 上 (ちくま文庫)』北川悌二訳/筑摩書房(1993年8月)
『マーティン・チャズルウィット 中 (ちくま文庫)』北川悌二訳/筑摩書房(1993年9月)
『マーティン・チャズルウィット 下 (ちくま文庫)』北川悌二訳/筑摩書房(1993年10月)
「だれもみな自己のことばかり。わしのことを考えてくれる者は誰一人いない」とマーティン老人はいう。しかし彼とて利己心の塊なのだ。ペックスニフは偽善者、保険金目当てに父を毒殺しようとする息子などチャズルウィット一族はみな筋金入りの利己主義者だ。これらがぶつかり合ってのさぎ、ぺてんの数々。一族をめぐる出来事を通してイギリス社会に遍在した利己心に筆を向けた、デイケンズの問題作。
「ピクウィック・クラブ」チャールズ・ディケンズ
『ピクウィック・クラブ 上 (ちくま文庫)』
『ピクウィック・クラブ 中 (ちくま文庫)』
『ピクウィック・クラブ 下 (ちくま文庫)』
チャールズ・ディケンズ,北川悌二
1990/02/01ほか
筑摩書房
実業界を引退した裕福な紳士にしてクラブの会長ピクウィック氏は、新たにつくった通信部の仕事として各地の風俗を調査報告すべく、3人の会員とともに旅に出る。もとより無邪気で素朴、人間愛の化身とも言うべき人物であるので、旅行は単なる調査にとどまるわけがなく、行く先々で世の虚偽を暴き悪を懲らしめ苦境にある人々を救わないわけにはいかない。しかし、その善意が飛び切りのものだったのでしばしば空回りしてしまい、悪人の奸計にかかり、滑稽な失敗をしてしまうのだった。
「交換教授」デイヴィッド・ロッジ
『交換教授: 二つのキャンパスの物語(改訳) (白水Uブックス)』
デイヴィッド・ロッジ,高儀進
2013/08/23
白水社
1969年、大学で英文学を教えるアメリカ人の教師モリス・ザップと、イギリス人の教師フィリップ・スワローが交換教授となって半年間互いにポストを取り換える。やがて二人は文化的メンタリティーだけではなく、なんと妻をも「交換」することになる……。コミック・ノヴェルの最高傑作を、待望の改訳一巻本で贈る!
「素敵な仕事」デイヴィッド・ロッジ
デイヴィッド・ロッジ
『素敵な仕事』高儀進訳/大和書房(1991年10月)
仕事ひと筋の鋳物会社社長と美人で記号論的唯物論者の大学講師が繰りひろげる奇想天外で素敵な小説。
「運命論者ジャックとその主人」ドニ・ディドロ
『運命論者ジャックとその主人[新装版]』
ドニ・ディドロ,王寺賢太,田口卓臣
2022/04/29
白水社
装画/よしながふみ
うわべは「主人」とその従者「ジャック」のあてど知れない遍歴譚だ。旅する二人と出会う人びと、散りばめられたエロティックな小噺、首を突っ込む語り手らによる快活、怒涛の会話活劇が繰り広げられるが、とはいえその内実は、破天荒なストーリー展開、逸脱につぐ逸脱……主人はいつになったら、ジャックの恋の話を聞けるのか。「物語性」の決定的な欠如そのものが物語たりえていること、それこそがこの小説の身上だ。
「ハンフリー・クリンカー」トバイアス・スモレット
『ハンフリー・クリンカー』
トバイアス・スモレット,根岸彰
2024/12/13
鳥影社
鋭い社会批評とユーモアが織りなす、紀行小説の傑作。
18世紀のイギリス社会を活き活きと描き、人間の運命の「劇的な展開」をテーマにした書簡体の作品。
画期的新訳ついに完成!【解説】フランク・フェルゼンシュタイン Frank Felsenstein(ボール州立大学名誉教授)
「ロデリック・ランダムの冒険」トバイアス・スモレット
トバイアス・スモレット
『ロデリック・ランダムの冒険』伊藤弘之、竹下裕俊、堀正広、村田倫子、加茂淳一、田畑智司、村田和穂訳/荒竹出版(1999年12月)
『ロビンソン・クルーソー』に匹敵する世界文学で読書の快楽を!不滅のジャンル、ピカレスクの代名詞と言われる18世紀英国小説の傑作、待望の本邦初訳。ヨーロッパ、南米を舞台に戦乱とロマンスに彩られた青春の物語り。
「ウィンブルドンの毒殺魔」ナイジェル・ウィリアムズ
ナイジェル・ウィリアムズ
『ウィンブルドンの毒殺魔 (ハヤカワ・ミステリ)』高儀進訳/早川書房(1993年4月)
妻を殺そう。そう思いたってからというもの、ヘンリーの頭の中は、太った醜悪な妻をどうやったら始末できるかということで、いっぱいだった。絞め殺す。崖からつきおとす?それとも、自動車に細工して事故に見せかける。いや、毒殺がいい。毒殺こそ、わが大英帝国の伝統と誇りにつちかわれてきた、秘めやかで美的な殺人方法だ。〔…〕だが、ヘンリーの細やかな気配りと努力にもかかわらず、妻はそう簡単に毒殺させてはくれなかった。
「死せる魂」ニコライ・ゴーゴリ
『死せる魂(上) (岩波文庫 赤)』
『死せる魂(中) (岩波文庫 赤)』
『死せる魂(下) (岩波文庫 赤)』
ニコライ・ゴーゴリ,平井肇,横田瑞穂
1977/03/16
岩波書店
詐欺師チチコフは戸籍面では生きていることになっている死んだ農奴を買いあつめて、これを抵当にして銀行から金を引出すため、ロシア各地を遍歴する。作者はこの遍歴のなかで、随所に道徳的破綻者を発見し、それに対して鋭い社会的解剖を加え、腐敗したロシアの全貌と、その生活につつまれた「夢」とを白日の下に暴露して、誤った社会制度と国家組織に痛烈な批判を下す。
「ハイ・フィデリティ」ニック・ホーンビィ
『ハイ・フィデリティ (ハヤカワepi文庫)』
ニック・ホーンビィ,森田義信
2022/12/21
早川書房
ジョン・キューザック主演
映画『ハイ・フィデリティ』原作
ロブ、35歳、さえないレコードショップの店主。最近、恋人に振られたばかり。でも気にしない。弁護士の恋人は、出世してから変わってしまって、音楽の趣味も合わなくなっていたから。自分には店があり、家に自慢のコレクションが並んでいる…それで満足だと思っていたのに、この寂しさはなんだろう?こじれた青春の行き着く果てにロブが出会ったものは?映画化・ドラマ化もされた90年代英国の名作。
「よくできた女」バーバラ・ピム
『よくできた女 (文学シリーズ lettres)』
バーバラ・ピム,芦津かおり
2010/11/26
みすず書房
舞台は、また食料配給がつづく戦後のロンドン・ヒロイン兼語り手のミルドレッドは30過ぎの独身女性。両親の残してくれたささやかな収入に頼りつつ、パートタイムで働く彼女は、親しい牧師姉弟や旧友と交流したり、教区活動に加わったりしながら平穏な生活を送っている。そんな彼女の住むフラット上階に、文化人類学者のヘレナと海軍将校の夫が引っ越してきた。
「ウースター家の掟」P・G・ウッドハウス
『ウースター家の掟 (ウッドハウス・コレクション)』
P・G・ウッドハウス,森村たまき
2006/03/01
国書刊行会
バーティーついに刑務所入りか?極北的理不尽美少女の無理難題を前に、またまたスープに浸かり続けるご主人様。ありとあらゆる難問を解決し続ける天才執事ジーヴス、今回のお手並みはいかに。
「サンキュー、ジーヴス」P・G・ウッドハウス
『サンキュー、ジーヴス (ウッドハウス・コレクション)』
P・G・ウッドハウス,森村たまき
2006/03/01
国書刊行会
バンジョレレを習い始めたバーティーはご近所から苦情を浴びせられ、田舎のコテージで練習を再開。だがジーヴスにも辞められて新たな執事を雇い入れるが…シリーズ第6弾。
「ジーヴスと朝のよろこび」P・G・ウッドハウス
『ジーヴスと朝のよろこび (ウッドハウス・コレクション)』
P・G・ウッドハウス,森村たまき
2007/04/01
国書刊行会
うむ、これによって、地平線は目に見えて明るさを増したと言わねばならない。友人たちのこじれた結婚問題を解決しようと鬼門スティープル・バンプレイに赴いたバーティーは、隣町で開催される仮装舞踏会に出るため“船乗りシンドバッド”のコスチュームを入手する。その衣装には、シンドバッドには不可欠なジンジャー色をした頬ひげも付いていた。…シリーズ第7弾。
「ブランディングズ城は荒れ模様」P・G・ウッドハウス
『ブランディングズ城は荒れ模様 (ウッドハウス・スペシャル)』
P・G・ウッドハウス,森村たまき
2009/02/25
国書刊行会
若い恋人たちの恋路を阻む階級差の壁と不幸な誤解、高貴なる豚エンプレスを襲うどす黒い影。大英帝国社交界を震撼させるギャリー伯父さんのスキャンダラスな回想録の行方は?『夏の稲妻』で大活躍のお仲間に、マンモス出版社のワンマン社長ティルベリー卿、ハンサム・リッチで気のいいモンティ・ボドキンら、強力新キャラクターも続々登場して、ブランディングズ城はいよいよ大混乱。
「イリワッカー」ピーター・ケアリー
ピーター・ケアリー
『イリワッカー 上 (新しいイギリスの小説)』
『イリワッカー 下 (新しいイギリスの小説)』小川高義訳/白水社(1995年10月)
「イリワッカー」とはオーストラリア口語で「プロのペテン師」のことを指す。当年139歳のおそろしく元気なペテン師が語る滑稽にして感動的なホラ話の中に、親子三代の確執とあの大陸の歴史が浮かび上がる。いま最も生きのいいブッカー賞作家による現代小説の壮大なる傑作、ついに邦訳なる!
「魔女と呼ばれて」フェイ・ウェルドン
『魔女と呼ばれて (集英社文庫)』
フェイ・ウェルドン,森沢麻里
1993/11/19
集英社
ロザンヌ・バー&メリル・ストリープ
映画『シー・デビル』原作
ルースは身長185cm、体重95kgの大女。ある日、浮気な夫ボッボがいった。「お前は魔女だ!すべてをぶち壊してしまう」この一言で、ルースはメラメラとめざめた。よし魔女になってやる。20世紀の魔女は呪文は使わない。アタマと才覚を武器に、大金を手にして“自己改造計画”に着手。最終目標ー、夫が愛した金髪美人の流行作家メアリーそのものに変身して復讐をとげること。
「城」フランツ・カフカ
『城 (新潮文庫)』
フランツ・カフカ,前田敬作
1971/05/04
新潮社
測量師のKは深い雪の中に横たわる村に到着するが、仕事を依頼された城の伯爵家からは何の連絡もない。村での生活が始まると、村長に翻弄されたり、正体不明の助手をつけられたり、はては宿屋の酒場で働く女性と同棲する羽目に陥る。しかし、神秘的な“城”は外来者Kに対して永遠にその門を開こうとしない…。職業が人間の唯一の存在形式となった現代人の疎外された姿を抉り出す。
フランツ・カフカ
『城 (光文社古典新訳文庫)』丘沢静也訳/光文社(2024年12月)
『城 (白水Uブックス)』池内紀訳/白水社(2006年6月)
ある冬の夜ふけ、測量士Kは深い雪のなかに横たわる村に到着する。城から依頼された仕事だったが、城に近づこうにもいっこうにたどり着けず、役所の対応に振りまわされてしまう……。絶望せず、へこたれない測量士Kの奇妙な、喜劇的ともいえる日常のリアルを描いたカフカ最後の未完の長編。最新の史的批判版にもとづく解像度の高い決定訳で贈るカフカの最高傑作。
「ブリジット・ジョーンズの日記」ヘレン・フィールディング
『ブリジット・ジョーンズの日記 (角川文庫)』
ヘレン・フィールディング,亀井よし子
2015/04/25
KADOKAWA
レネー・ゼルウィガー主演で映画化
『ブリジット・ジョーンズの日記』
ロンドンの出版社に勤めるブリジット・ジョーンズは30代前半、独身。目下、最大の目標は節酒、禁煙、ダイエット、内面の安定と充実。だが、郊外の実家では両親は熟年離婚の危機まっただなかで、ブリジットにはボーイフレンドのひとりもいない。あこがれの上司、ダニエルと個人的なメールのやりとりをするようになったものの、関係は危険な予感につつまれていてー。世界中の女性が共感したロングセラーシリーズ、ここに誕生!
「ジョウゼフ・アンドルーズ」ヘンリー・フィールディング
『ジョウゼフ・アンドルーズ 上 (岩波文庫 赤)』
『ジョウゼフ・アンドルーズ 下 (岩波文庫 赤)』
ヘンリー・フィールディング,朱牟田夏雄
2009/04/16ほか
岩波書店
“英国小説の父”とも呼ばれるフィールディング(1707-54)。この小説は、当時人気を博していた書簡体小説『パミラ』に対抗して書かれた。人間性に対する鋭い洞察、真実に徹した精神を喜劇の衣に包んで表現。虚飾を嫌い、庶民の大らかな善良さを愛する作者の意識が全編を覆い、“物語”を読む原初的な楽しさに満ちている。
「トム・ジョウンズ」ヘンリー・フィールディング
『トム・ジョウンズ 1 改版 (岩波文庫 赤)』
(全4巻)
ヘンリー・フィールディング,朱牟田夏雄
1975/06/16ほか
岩波書店
英国サマセットシャの名望家オールワージ氏が帰宅すると寝床の中に赤ん坊が…。無鉄砲だが正直率直、陽気に生き抜いてゆく捨て子トムの波瀾万丈の物語。法律家、新聞社主宰としても活躍したフィールディング(一七〇七ー五四)の健康な精神が生んだ名篇。
「わたしは英国王に給仕した」ボフミル・フラバル
『わたしは英国王に給仕した (河出文庫)』
ボフミル・フラバル,阿部賢一
2019/03/06
河出書房新社
百万長者を夢見てホテルの給仕見習いとなったチェコ人の若者。出世しながら高級ホテルを転々とし、戦時中はナチスの施設で給仕を務め、やがて念願叶って巨万の富を得るがー。時代のうねりの中で成り上がっていく男の人生にふりかかる、シュールでグロテスクな悲喜劇の数々!奇想天外な語りが炸裂する、物悲しくも可笑しい東欧文学の大傑作。
「不思議な少年」マーク・トウェイン
『不思議な少年 (岩波文庫)』
マーク・トウェイン,中野好夫
1999/12/16
岩波書店
16世紀のオーストリアの小村に,ある日忽然と美少年が現れた.名をサタンといった.村の3人の少年は,彼の巧みな語り口にのせられて不思議な世界へ入りこむ…作者は,アメリカの楽天主義を代表する作家だといわれるが,この作品は彼の全く別の一面-人間不信とペシミズムに彩られ,奇妙に人を惹きつける.(解説=亀井俊介)(改版)
「夜中に犬に起こった奇妙な事件」マーク・ハッドン
『夜中に犬に起こった奇妙な事件 (ハヤカワepi文庫)』
マーク・ハッドン,小尾芙佐
2016/04/07
早川書房
近所の犬を殺したのは誰なのか?
少年の推理は見たことのない世界へ読者を誘う
ひとと上手くつきあえない15歳のクリストファーは、近所の犬が殺されているところに出くわす。シャーロック・ホームズが大好きな彼は、探偵となって犯人を探しだすまでを、一冊の本にまとめようと決める。勇気を出して聞きこみをつづけ、得意の物理と数学、そしてたぐいまれな記憶力で事件の核心へと迫っていくクリストファーだが……冒険を通じて成長する少年の姿が多くの共感を呼び、全世界で舞台化された感動の物語
「フェンス」マグナス・ミルズ
『フェンス』
マグナス・ミルズ,たいらかずひと
2000/07/01
DHC
スコットランドのフェンス職人3人組は、家畜を囲い込むことに異様なまでに執着する農場主たちのために、最新技術をもちいたフェンスを建てている。会社に命じられおもむく先々では、いつもちょっとした事故で人が死ぬ。3人はフェンスを建て、ビールを飲み、死体を埋める単調な生活をくりかえす。農場主の要求は堅固化、高層化の一途をたどり…トマス・ピンチョンに絶賛され、1988年度のブッカー賞を最後まで争ったブラックユーモアあふれる怪作。
「ズリイカ・ドブソン」マックス・ビアボーム
『ズリイカ・ドブソン (20世紀イギリス小説個性派セレクション)』
マックス・ビアボーム,佐々木徹,横山茂雄
2010/10/22
新人物往来社
世界的に有名な奇術師で、どんな男性も一目で虜になる魅力の持ち主ズリイカ・ドブソン嬢。自分に惚れる男性には恋心を持てない彼女が、たった1人自分になびかなかった公爵に恋をするが……。
「ドン・キホーテ」ミゲル・デ・セルバンテス
『ドン・キホーテ (岩波少年文庫)』
ミゲル・デ・セルバンテス,牛島信明
2000/06/16
岩波書店
騎士道物語に夢中になりすぎた郷士とその従者の荒唐無稽な話と思われがちなこの長編古典『ドン・キホーテ』を,ふたりの人間性に焦点をあてて真の面白さを浮き彫りにした画期的な編集.
「あなたの自伝、お書きします」ミュリエル・スパーク
『あなたの自伝、お書きします』
ミュリエル・スパーク,木村政則
2016/07/21
河出書房新社
作家の卵フラーは、自伝協会なる組織に雇われ、名士ぞろいの会員の自伝執筆を手伝うことになった。やがて奇妙なことに、会員たちはフラーが書いた小説の登場人物と同じ台詞を口にしだし、小説そっくりの事件が!一方、フラーは念願の小説出版の話を反故にされ、唯一の原稿も盗まれてしまう。自伝協会と出版撤回には何か関連が?フラーは原稿を無事取り返し、出版することができるのか?スパークの幻の傑作、ついに登場!
「ミス・ブロウディの青春」ミュリエル・スパーク
『ミス・ブロウディの青春 (白水Uブックス 海外小説永遠の本棚)』
ミュリエル・スパーク,岡照雄
2015/09/16
白水社
1930年代のエディンバラ、女子学園の教師ジーン・ブロウディはお気に入りの生徒を集め、彼女たちを「一流中の一流」にするための独自の教育を授けた。その圧倒的な個性と情熱に心酔し、“ブロウディ組”と呼ばれるようになった六人の少女は高等部にあがってもブロウディ先生のもとに集まり、親衛隊として、先生の教育方針に疑念を抱き追放を画策する校長に抵抗したが…。20世紀イギリス文学を代表する名作。
「地下鉄のザジ」レーモン・クノー
『地下鉄のザジ-新版 (中公文庫)』
レーモン・クノー,生田耕作
2021/09/22
中央公論新社
地下鉄に乗ることを楽しみにパリを訪れたお転婆少女ザジ。あいにくのストで念願かなわず、街へさまよい出たザジは奇妙な大人たちと一夜を過ごす。俗語満載の会話ときわどい笑い、そして斬新な実験的表現の数々に世界が度肝を抜かれたフランス前衛小説の名作。映画公開時の植草甚一による作品評、千野帽子による新版解説を付す。
「耳ラッパ」レオノーラ・キャリントン
『耳ラッパ: 幻の聖杯物語』
レオノーラ・キャリントン,野中雅代
2003/07/01
工作舎
風の老女マリアンは不思議な耳らっぱを手にして老人ホームへ。そこには個性豊かな仲間と奇想天外な冒険が待っていた。魂の遍歴を描く女性シュルレアリストが贈る、92歳のアリスの幻想譚。
「おれたち、ザ・コミットメンツ」ロディ・ドイル
『おれたち、ザ・コミットメンツ』
ロディ・ドイル,関口和之
1991/06/01
集英社
バックヴォーカルの子たちはかわいいし、レパートリーだってふえた。ソロもOK。衣装もばっちり…。目立ちたがり屋のダブリン子が結成したソウルバンド。その素っ頓狂な騒動を描く傑作音楽小説。
「トリストラム・シャンディ」ローレンス・スターン
『トリストラム・シャンディ 上 (岩波文庫 赤)』
『トリストラム・シャンディ 中 (岩波文庫 赤)』
『トリストラム・シャンディ 下 (岩波文庫 赤)』
ローレンス・スターン,朱牟田夏雄
1969/08/16
岩波書店
プルーストやジョイス、ウルフ等の“意識の流れ派”の源流とも先駆的作品ともいわれる本書だが、内容・形式ともに奇抜そのもので、話しは劈頭から脱線また脱線、独特の告白体を駆使して目まぐるしく移り変る連想の流れは、いつか一種不思議なユーモアの世界をつくり出し、我々はただ流れに身を任せ漂うばかりである。1760〜1767年。

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