
Locus Award for Best Science Fiction Novel
アメリカの著名なSF・ファンタジー専門誌『Locus』が主催する、世界的な文学賞「ローカス賞」。このページでは、その中心部門である「SF長編部門」について、受賞作(洋書)と邦訳作品を一覧にまとめました。
また、他のSF文学賞との比較がしやすいよう、作家別に受賞作を掲載し、その紹介文も添えています。
- ローカス賞「SF長編部門」受賞作の一覧表
- 2026年のローカス賞受賞作
- 2026年ローカス賞「SF長編部門」受賞作
- ローカス賞とは
- ローカス賞「SF長編部門」の邦訳作品〈作家別〉
- アーカディ・マーティーン「平和という名の廃墟」
- アーシュラ・K・ル=グウィン「言の葉の樹」
- アイザック・アシモフ「ファウンデーションの彼方へ」
- アン・レッキー「亡霊星域」ほか
- ヴァーナー・ヴィンジ「レインボーズ・エンド」
- オースン・スコット・カード「死者の代弁者」
- キム・スタンリー・ロビンスン「グリーン・マーズ」ほか
- コニー・ウィリス「犬は勘定に入れません」ほか
- C・J・チェリイ「サイティーン」
- シェリー・プリースト「ボーンシェイカー」
- ジュリアン・メイ「多彩の地」
- ジョーン・D・ヴィンジ「雪の女王」
- ジョン・ヴァーリイ「ティーターン」
- ジョン・スコルジー「怪獣保護協会」ほか
- ダン・シモンズ「ハイペリオン」ほか
- チャーリー・ジェーン・アンダーズ「永遠の真夜中の都市」
- チャールズ・ストロス「アッチェレランド」
- チャイナ・ミエヴィル「言語都市」
- デイヴィッド・ブリン「ポストマン」ほか
- ニール・スティーヴンスン「ダイヤモンド・エイジ」ほか
- マーサ・ウェルズ「ネットワーク・エフェクト」ほか
- マイケル・シェイボン「ユダヤ警官同盟」
- メアリ・ロビネット・コワル「宇宙【そら】へ」
- ラリー・ニーヴン「インテグラル・ツリー」
- 劉慈欣「三体3 死神永生」
- ロイス・マクマスター・ビジョルド「ミラー・ダンス」ほか
ローカス賞「SF長編部門」受賞作の一覧表
ローカス賞「SF長編部門」の邦訳作品一覧表
| 作品名 | 作家名 | 翻訳者名 | 出版社ほか | 発売日 | 受賞年 |
|---|---|---|---|---|---|
| 平和という名の廃墟 | アーカディ・マーティーン | 内田昌之 | ハヤカワ文庫SF | 2022/10/18 | |
| 言の葉の樹 | アーシュラ・K・ル=グウィン | 小尾芙佐 | ハヤカワ文庫SF | 2002/06/30 | |
| ファウンデーションの彼方へ | アイザック・アシモフ | 岡部宏之 | ハヤカワ文庫SF | 1996/07/01 | |
| 星群艦隊 | アン・レッキー | 赤尾秀子 | 創元SF文庫 | 2016/10/29 | |
| 亡霊星域 | アン・レッキー | 大野万紀 | 創元SF文庫 | 2016/04/21 | |
| レインボーズ・エンド | ヴァーナー・ヴィンジ | 赤尾秀子 | 創元SF文庫 | 2009/04/05 | |
| 死者の代弁者 | オースン・スコット・カード | 中原尚哉 | ハヤカワ文庫SF | 2015/04/08 | |
| ブルー・マーズ | キム・スタンリー・ロビンスン | 大島豊 | 創元SF文庫 | 2017/04/21 | |
| グリーン・マーズ | キム・スタンリー・ロビンスン | 大島豊 | 創元SF文庫 | 2001/12/21 | |
| オール・クリア | コニー・ウィリス | 大森望 | ハヤカワ文庫SF | 2015/11/06 | |
| ブラックアウト | コニー・ウィリス | 大森望 | ハヤカワ文庫SF | 2015/07/23 | |
| 航路 | コニー・ウィリス | 大森望 | ハヤカワ文庫SF | 2013/08/27 | |
| 犬は勘定に入れません あるいは、 消えたヴィクトリア朝花瓶の謎 | コニー・ウィリス | 大森望 | ハヤカワ文庫SF | 2009/04/28 | |
| ドゥームズデイ・ブック | コニー・ウィリス | 大森望 | ハヤカワ文庫SF | 2003/03/15 | |
| サイティーン(全4巻) | C・J・チェリイ | 関口幸男 | ハヤカワ文庫SF | 1993/02/01 | |
| ボーンシェイカー | シェリー・プリースト | 市田泉 | ハヤカワ文庫SF | 2012/05/10 | |
| 多彩の地 | ジュリアン・メイ | 日夏響 | ハヤカワ文庫SF | 1983/06/01 | |
| 雪の女王 | ジョーン・D・ヴィンジ | 岡部宏之 | ハヤカワ文庫SF | 1987/09/01 | |
| ティーターン | ジョン・ヴァーリイ | 深町真理子 | 創元推理文庫 | 1982/??/?? | |
| 怪獣保護協会 | ジョン・スコルジー | 内田昌之 | ハヤカワ文庫SF | 2025/07/16 | |
| 星間帝国の皇女 ――ラスト・エンペロー | ジョン・スコルジー | 内田昌之 | ハヤカワ文庫SF | 2018/12/05 | |
| レッドスーツ | ジョン・スコルジー | 内田昌之 | ハヤカワ文庫SF | 2017/07/06 | |
| イリアム | ダン・シモンズ | 酒井昭伸 | ハヤカワ文庫SF | 2010/04/05 | |
| エンディミオンの覚醒 | ダン・シモンズ | 酒井昭伸 | ハヤカワ文庫SF | 2002/11/01 | |
| ハイペリオンの没落 | ダン・シモンズ | 酒井昭伸 | ハヤカワ文庫SF | 2001/03/01 | |
| ハイペリオン | ダン・シモンズ | 酒井昭伸 | ハヤカワ文庫SF | 2000/11/30 | |
| 永遠の真夜中の都市 | チャーリー・ジェーン・アンダーズ | 市田泉 | 創元海外SF叢書 | 2022/03/10 | |
| アッチェレランド | チャールズ・ストロス | 酒井昭伸 | 早川書房 海外SFノヴェルズ | 2009/02/25 | |
| 言語都市 | チャイナ・ミエヴィル | 内田昌之 | 新★ハヤカワ ・SF・シリーズ | 2013/02/26 | |
| ポストマン | デイヴィッド・ブリン | 大西憲 | ハヤカワ文庫SF | 1988/02/01 | |
| 知性化戦争 | デイヴィッド・ブリン | 酒井昭伸 | ハヤカワ文庫SF | 1990/06/01 | |
| スタータイド・ライジング | デイヴィッド・ブリン | 酒井昭伸 | ハヤカワ文庫SF | 1985/10/01 | |
| ダイヤモンド・エイジ | ニール・スティーヴンスン | 日暮雅通 | ハヤカワ文庫SF | 2006/03/01 | |
| クリプトノミコン(全4巻) | ニール・スティーヴンスン | 中原尚哉 | ハヤカワ文庫SF | 2002/04/01 | |
| システム・クラッシュ | マーサ・ウェルズ | 中原尚哉 | 創元SF文庫 | 2024/10/10 | |
| ネットワーク・エフェクト | マーサ・ウェルズ | 中原尚哉 | 創元SF文庫 | 2021/10/12 | |
| ユダヤ警官同盟 | マイケル・シェイボン | 黒原敏行 | 新潮文庫 | 2009/04/25 | |
| 宇宙【そら】へ | メアリ・ロビネット・コワル | 酒井昭伸 | ハヤカワ文庫SF | 2020/08/20 | |
| インテグラル・ツリー | ラリー・ニーヴン | 小隅黎 | ハヤカワ文庫SF | 1986/11/01 | |
| 三体III 死神永生 | 劉慈欣 | 大森望, 光吉さくら, ワン・チャイ, 泊功 | ハヤカワ文庫SF | 2024/06/19 | |
| ミラー・ダンス | ロイス・マクマスター・ビジョルド | 小木曽絢子 | 創元SF文庫 | 2002/08/01 | |
| バラヤー内乱 | ロイス・マクマスター・ビジョルド | 小木曽絢子 | 創元SF文庫 | 2000/12/01 |
↑リンクはAmazon、スクロール可。
作家名検索でこれまでの翻訳作品も確認できます。
発売日で並べ替えると、
最近刊行されたものがチェックできます。
ローカス賞「SF長編部門」受賞作の一覧表〈洋書〉
↑リンクはAmazon、
作家名で検索、スクロール可能、
右には英語の作家名、並べ替えできます。
洋書のリンクは基本的にはKindle、
表紙は楽天ブックスほか楽天市場の書店のもの。
説明文はGoogle翻訳などです。
2026年のローカス賞受賞作
2026年ローカス賞
〈SF長編部門〉
『Death of the Author』
ンネディ・オコラフォー
〈ファンタジイ長編部門〉
『The Everlasting』
アリックス・E・ハロウ
〈ホラー長編部門〉
『The Buffalo Hunter Hunter』
スティーヴン・グレアム・ジョーンズ
〈ヤングアダルト部門〉
『Starstrike (Moonstorm Book 2)』
ユーン・ハ・リー
〈第一長編部門〉
『Sour Cherry』
ナタリア・テオドリドゥ
〈翻訳部門〉
『On the Calculation of Volume (Book III)』
ソルヴェイ・バレ, Sophia Hersi Smith & Jennifer
〈中長編部門〉
『The River Has Roots』
アマル・エル=モフタール
〈中編部門〉
『We Begin Where Infinity Ends』
Somto Ihezue
〈短編部門〉
『In My Country』
トーマス・ハ
〈アンソロジー部門〉
『We Will Rise Again』
マルカ・オールダー,アナリー・ニューイッツ,カレン・ロード
〈短編集部門〉
『Uncertain Sons and Other Stories』
トーマス・ハ
〈雑誌部門〉
『Clarkesworld』
〈出版社部門〉
Orbit
〈編集者部門〉
Neil Clarke
〈アーティスト部門〉
John Picacio
〈イラスト・アートブック部門〉
『The Space Cat』
ンネディ・オコラフォー,タナ・フォード
〈ノンフィクション部門〉
『Enshittification』
コリイ・ドクトロウ
〈2026年特別賞〉
スペキュレイティブ・ライティング・コミュニティへの貢献
The Submission Grinder, David Steffen & Volunteers
2026年ローカス賞「SF長編部門」受賞作
ンネディ・オコラフォー「Death of the Author」
『Death of the Author』
Nnedi Okorafor
2025/01/14
William Morrow
物語の未来はここにある。
障害を抱え、結婚には消極的で、医学や法律といった高収入の仕事よりも執筆に情熱を傾けるゼルーは、大家族の中で常に疎外感を抱えていた。そんな彼女の人生は、姉の豪華なカリブ海での結婚式の最中に、大学の職をあっけなく解雇され、さらに追い打ちをかけるように、小説がまたしても出版社に拒否されたことで一変する。
キャリアも夢も一瞬にして打ち砕かれたゼルーは、ただ自分のためだけに何かを書くことを決意する。出来上がったのは、これまで彼女の平凡なキャリアを彩ってきた静かで文学的な小説とは全く異なる作品だった。それは、人類文明の廃墟となった大地で、アンドロイドとAIが戦争を繰り広げる、遥か未来を舞台にした壮大な物語。ゼルーはそれを『錆びついたロボットたち』と名付けた。
2026年のローカス賞「SF長編部門」最終候補作
2026年ローカス賞
〈SF長編部門〉最終候補作
『The Folded Sky』
エリザベス・ベア
『Picks & Shovels』
コリイ・ドクトロウ
『Notes from a Regicide』
アイザック・フェルマン
『When We Were Real』
ダリル・グレゴリイ
『All That We See or Seem』
ケン・リュウ
『Where the Axe Is Buried』
レイ・ネイラー
『Slow Gods』
クレア・ノース
『The Shattering Peace』
ジョン・スコルジー
『Shroud』
エイドリアン・チャイコフスキー
ローカス賞は、カリフォルニア州オークランドに拠点を置く月刊SFファンタジー雑誌「ローカス」の読者による投票で選ばれる、毎年恒例の文学賞です。授賞式は毎年晩餐会で行われます。
Locus Award – Wikipedia
元々はローカス誌の購読者のみを対象とした投票だったが、現在は誰でも投票できるようになっている。ただし、購読者の投票は非購読者の投票の2倍の価値がある。この賞は1971年に創設され、当初はヒューゴー賞への提案や推薦を行うことを目的としていた。今では、SF、ファンタジー、ホラー文学における権威ある賞とみなされている。
ローカス賞「SF長編部門」の邦訳作品〈作家別〉
アーカディ・マーティーン「平和という名の廃墟」
『平和という名の廃墟 上 (ハヤカワ文庫SF)』
『平和という名の廃墟 下 (ハヤカワ文庫SF)』
アーカディ・マーティーン,内田昌之
2022/10/18
早川書房
銀河を支配する帝国テイクスカラアンに、採鉱ステーションのルスエルから派遣されてきた新任大使マヒート。帝国で勃発した皇位継承権をめぐる陰謀劇に巻き込まれながらも難局を乗り切った彼女は休暇を取りルスエルへ帰還していた。その前に現れたのは帝国で彼女と行動をともにしていた案内役のスリー・シーグラスで!?前作『帝国という名の記憶』に続いてヒューゴー賞を受賞、あわせてローカス賞を受賞した傑作宇宙SF。
アーシュラ・K・ル=グウィン「言の葉の樹」
『言の葉の樹 (ハヤカワ文庫SF)』
アーシュラ・K・ル=グウィン,小尾芙佐
1977/07/20
早川書房
古い象形文字で書かれた、詩や小説、歴史書、哲学書など、過去のあらゆる本が焚書にされる惑星アカ。科学技術の進んだ大宇宙連合―エクーメンと接触後、圧政がしかれているアカは、伝統的な文化を捨て去り、新たな道を進みはじめていた。そんな世界に観察員として、地球から派遣された若き女性サティが知った伝統文化“語り”とは……『闇の左手』と同じ“ハイニッシュ・ユニヴァース”を舞台に描いたローカス賞受賞作。
アイザック・アシモフ「ファウンデーションの彼方へ」
『ファウンデーションの彼方へ 上 銀河帝国興亡史 (ハヤカワ文庫SF)』
『ファウンデーションの彼方へ 下 銀河帝国興亡史 (ハヤカワ文庫SF)』
アイザック・アシモフ,岡部宏之
1996/07/01
早川書房
銀と、ふたつの言語における単語の意味のずれから生じる翻訳の魔法によって、大英帝国が世界の覇権を握る19世紀。英語とは大きく異なる言語を求めて広東(カントン)から連れてこられた中国人少年ロビンは、オックスフォード大学の王立翻訳研究所、通称バベルの新入生となり、言語のエキスパートになるための厳しい訓練を受ける。だが一方で、学内には大英帝国に叛旗を翻す秘密結社があった。言語の力を巡る本格ファンタジー。ネビュラ賞、ローカス賞受賞作。
アン・レッキー「亡霊星域」ほか
『亡霊星域 (創元SF文庫)』
アン・レッキー,赤尾秀子,鈴木康士
2016/04/21
東京創元社
星雲賞、ヒューゴー賞、ネビュラ賞など計12冠制覇 本格宇宙SFのニュー・スタンダード、『叛逆航路』第2部。
ついに内戦が始まった。かつては宇宙戦艦のAIであり、いまはただひとりの生体兵器“属躰(アンシラリー)”となった“わたし”は、宿敵のアナーンダから艦隊司令官に任じられる。“わたし”は復讐心を胸に秘め、正体を隠して新たな艦で出航する――大切な人の妹が住む星系を守るために。乏しい情報と未熟な副官、誰が敵か味方かもわからない困難な状況ながら、かつての悲劇はくりかえさないと決意して……。星雲賞、ヒューゴー賞、ネビュラ賞など計12冠制覇、本格宇宙SFのニュー・スタンダード第2弾!/解説=大野万紀
ヴァーナー・ヴィンジ「レインボーズ・エンド」
『レインボーズ・エンド 上 (創元SF文庫)』
『レインボーズ・エンド 下 (創元SF文庫)』
ヴァーナー・ヴィンジ,赤尾秀子
2009/04/05
東京創元社
発端はサッカーの試合で流れたCMだった。そこから人間をマインド・コントロールする細菌兵器開発の可能性を察知したEU諜報局は、これを阻止するため正体不明のハッカー、“ウサギ”を雇い、サンディエゴのバイオ研究所を一時的にのっとる作戦に出た。ネットワークとウェアラブル・コンピューティングが築き上げる近未来社会を描破する、ローカス賞・ヒューゴー賞受賞の大作。
オースン・スコット・カード「死者の代弁者」
『死者の代弁者〔新訳版〕(上) (ハヤカワ文庫SF)』
『死者の代弁者〔新訳版〕(下) (ハヤカワ文庫SF)』
オースン・スコット・カード,中原尚哉,鷲尾直広
2015/04/8
早川書房
エンダーによる異星種族バガー皆殺しから3000年後、銀河各地へと植民地を広げていた人類は、ついに第二の知的異星種族と遭遇した。新たに入植したルシタニア星に棲むピギー族が、高い知性を持つことが発見されたのだ。バガーのときと同じ過ちを繰り返さないため、人類は慎重にピギー族と接する。そのころエンダーは、姉ヴァレンタインとともにトロンヘイム星を訪れていたが……ヒューゴー/ネビュラ両賞に輝く続篇登場!
キム・スタンリー・ロビンスン「グリーン・マーズ」ほか
キム・スタンリー・ロビンスン
『グリーン・マーズ〈上〉 (創元SF文庫)』『グリーン・マーズ〈下〉 (創元SF文庫)』大島豊訳/東京創元社(2001年12月)
2061年のカタストロフィののち、火星社会は驚くべき復興を遂げていた。いまや火星を支配している暫定統治機構は地球の超国籍企業体そのものであり、火星の緑化がもたらす可能なかぎりの富を手に入れようとしている。秘密コロニーに潜んだ“最初の百人”の生き残りたちは、これに対抗するべくレジスタンス活動に出るが…。
現代SF界の最前線に立つ著者が、『レッド・マーズ』に続いて驚異的な取材力と卓越した想像力を駆使して放つ、途方もなくリアルな未来の火星像。ヒューゴー賞・ローカス賞受賞作。
コニー・ウィリス「犬は勘定に入れません」ほか
『犬は勘定に入れません 上―あるいは、消えたヴィクトリア朝花瓶の謎 (ハヤカワ文庫SF)』
『犬は勘定に入れません 下―あるいは、消えたヴィクトリア朝花瓶の謎 (ハヤカワ文庫SF)』
コニー・ウィリス,大森望,松尾たいこ
2009/04/28
早川書房
人類はついに過去への時間旅行を実現した。その技術を利用し、オックスフォード大学は、第二次大戦中、空襲で焼失したコヴェントリー大聖堂復元計画に協力している。史学部の大学院生ネッドは、大聖堂にあったはずの “主教の鳥株” を探せと計画の責任者レイディ・シュラプネルに命じられた。だが、21世紀と20世紀を何度も往復して疲労困憊、とうとう過労で倒れてしまった!? SFと本格ミステリを絶妙に融合させた話題作。ヒューゴー賞・ローカス賞受賞。
C・J・チェリイ「サイティーン」
C・J・チェリイ
『サイティーン 1 (ハヤカワ文庫SF)』『サイティーン 2 (ハヤカワ文庫SF)』『サイティーン 3 (ハヤカワ文庫SF)』『サイティーン 4 (ハヤカワ文庫SF)』関口幸男訳/早川書房(1993年2月ほか)
〈辺境〉星域における反地球勢力〈同盟〉の中心地、惑星サイティーン。ここでは植民政策にともなう人員増強のため、徹底した遺伝子操作とテープ学習によって人間が“製造”されていた。この技術を管理する遺伝子工学研究所は、ひとりの老獪な女性科学者アリアンが全権を掌握している。才能と権力をほしいままにする彼女が極秘のうちにすすめる、きわめて危険な試みとは。ヒューゴー賞に輝く傑作SF巨篇、堂々の開幕。
シェリー・プリースト「ボーンシェイカー」
『ボーンシェイカー ぜんまい仕掛けの都市 (ハヤカワ文庫SF)』
シェリー・プリースト,市田泉
2012/05/10
早川書房
ブライアはライフルとガスマスクを手に、閉ざされた街へ降り立ったー息子を救えるのはあたししかいない。掘削用ドリルマシン“ボーンシェイカー”が暴走し地下の毒ガスが噴出、シアトルの街は見境なく人間を襲う“腐れ人”が跋扈する地獄と化し、高い壁で閉鎖された。ブライアは、消えた父を追って街へ入った息子ジークを救うため、自らも壁の内側にむかう…。ネオ・スチームパンクの旗手によるローカス賞受賞作。
ジュリアン・メイ「多彩の地」
ジュリアン・メイ
『多彩の地 上―エグザイル・サーガ1 (ハヤカワ文庫SF)』『多彩の地 下―エグザイル・サーガ1 (ハヤカワ文庫SF)』日夏響訳/早川書房(1983年6月)
ジョーン・D・ヴィンジ「雪の女王」
ジョーン・D・ヴィンジ
『雪の女王 上 (ハヤカワ文庫SF)』『雪の女王 下 (ハヤカワ文庫SF)』岡部宏之訳/早川書房(1987年9月)
惑星ティアマットにいま〈交替〉のときが訪れようとしていた。〈双子〉と呼ばれる太陽がブラックホールである〈黒い門〉に近づくとき、もうひとつの太陽〈夏の星〉は輝きを増し、〈主導世界〉と唯一の連絡路である〈黒い門〉は使用不能となる。ティアマットは通商停止の世界、大宇宙の孤島となるのだ。150年にわたって〈冬の女王〉の治世は終わり〈交替〉を象徴する〈祭り〉とともに、〈夏の女王〉の治世が始まる。だが、〈生命の水〉によって永遠の若さを保つ〈雪の女王〉アリエンロードは、むざむざと〈冬〉を〈夏〉にあけわたす気はなかった…ヒューゴー賞受賞作!
ジョン・ヴァーリイ「ティーターン」
ジョーン・D・ヴィンジ
『ティーターン (創元推理文庫)』深町真理子訳/東京創元社(1982年)
ジョン・スコルジー「怪獣保護協会」ほか
『怪獣保護協会 (ハヤカワ文庫SF)』
ジョン・スコルジー,内田昌之
2025/07/16
早川書房
突然、仕事を失ったジェイミーは「大型動物」保護組織で働くことに。ところが連れていかれた現場は、体長150メートルの「怪獣」が闊歩する、並行世界の地球だった! ジェイミーは驚きながらも絶滅の危機に瀕している怪獣の保護にとりくむ。だが、怪獣を悪用しようとする億万長者の陰謀で、怪獣の惑星と地球に危険が迫る!? 星雲賞・ローカス賞受賞、〈老人と宇宙〉著者による、アメリカ発の怪獣SF。
装画/開田裕治
解説/ガイガン山崎★推薦のことば
精緻で用意周到な科学設定! センス・オブ・ワンダーな世界観! この小説は永遠に保護すべし!
――小島秀夫(ゲームクリエイター)
ダン・シモンズ「ハイペリオン」ほか
『ハイペリオン (上) (ハヤカワ文庫SF)』
『ハイペリオン (下) (ハヤカワ文庫SF)』
ダン・シモンズ,酒井昭伸
2000/11/30
早川書房
時は二八世紀、人類社会の辺境に位置する惑星ハイペリオン――今まさに、この星にある謎の遺跡〈時間の墓標〉に封じられた、時を超越する怪物シュライクが解きはなたれようとしていた。その謎を解明すべく送りだされた七人の巡礼者が、旅の途上で語る数奇な人生の物語とは……
チャーリー・ジェーン・アンダーズ「永遠の真夜中の都市」
『永遠の真夜中の都市 (創元海外SF叢書 17)』
チャーリー・ジェーン・アンダーズ,市田泉
2022/03/10
東京創元社
常に太陽に同じ面を向ける植民惑星の、永遠の昼と夜に挟まれた黄昏地帯で、ゆるやかに衰退してゆく人類。ソフィーは愛する対象であり革命を志すビアンカをかばって町を追放されるが、永遠の夜の中で異質な知的生命体と出会い、人類がこの過酷な惑星で生き延びるための重大な秘密に迫ってゆく……。ネビュラ賞・ローカス賞受賞『空のあらゆる鳥を』の新鋭作家が放つ、ローカス賞SF長編部門受賞・ヒューゴー賞候補作。
解説=三村美衣
チャールズ・ストロス「アッチェレランド」
『アッチェレランド (海外SFノヴェルズ)』
チャールズ・ストロス,酒井昭伸
2009/02/25
早川書房
時は、21世紀の初頭。マンフレッド・マックスは、行く先々で見知らぬ誰かにオリジナルなアイデアを無償で提供し、富を授けていく恵与経済(アガルミクス)の実践者。彼のヘッドアップ・ディスプレイの片隅では、複数の接続チャネルが常時、情報洪水を投げかけている。ある日、マンフレッドは立ち寄ったアムステルダムで、予期せぬ接触を受けた。元KGBのAIが亡命の支援を要請しているが、どうやらその正体は学名パヌリルス・インテルルプトゥス――ロブスターのアップロードらしい。人類圏が〈特異点(シンギュラリティ)〉を迎える前に隔絶された避難所へと泳ぎ去りたいというのだが……。
チャイナ・ミエヴィル「言語都市」
『言語都市 (新★ハヤカワ・SF・シリーズ)』
チャイナ・ミエヴィル,内田昌之
2013/02/26
早川書房
遙かな未来、人類は辺境の惑星アリエカに居留地“エンバシータウン”を建設し、謎めいた先住種族と共存していた。アリエカ人は、口に相当する二つの器官から同時に発話するという特殊な言語構造を持っている。そのため人類は、彼らと意思疎通できる能力を備えた“大使”をクローン生成し外交を行っていた。だが、平穏だったアリエカ社会は、ある日を境に大きな変化に見舞われる。新任大使エズ/ラーが赴任、異端の力を持つエズ/ラーの言葉は、あたかも麻薬のようにアリエカ人の間に浸透し、この星を動乱の渦に巻き込んでいった…。現代SFの旗手が描く新世代の異星SF。ローカス賞SF長篇部門受賞。
デイヴィッド・ブリン「ポストマン」ほか
『ポストマン 改訳版 (ハヤカワ文庫SF)』
デイヴィッド・ブリン,大西憲
1998/02/01
早川書房
〈表紙はブックオフ〉
最終戦争ですべてが崩壊し、廃墟となったアメリカで、人々は小さな集落をきずき、やっと生きのびていた。ゴードンは、そんな世界をひとりで生き抜いてきた男だった。だが、山中に遺棄された郵便配達のジープを発見したとき、彼の運命は大きく変わった。郵便配達の制服を着たゴードンは、アメリカ再建をめざし、孤立無援の戦いに挑むが…キャンベル記念賞、ローカス賞受賞、ケビン・コスナー監督・主演で映画化の話題作。
ニール・スティーヴンスン「ダイヤモンド・エイジ」ほか
『ダイヤモンド・エイジ 上 (ハヤカワ文庫SF)』
『ダイヤモンド・エイジ 下 (ハヤカワ文庫SF)』
ニール・スティーヴンスン,日暮雅通
2006/03/31
早川書房
近未来、ナノテクの発達により、文明社会は大きく変貌していた。世界は国家ごとではなく、人種・宗教・主義・趣味などを共有する者の集まりからなる、多種多様な“国家都市”に細分化されている。上海の貴族フィンクル=マグロウ卿は、孫娘の教育用にナノテクの枠をきわめた初等読本の作製を依頼するが…ダイヤモンドをはじめ、すべてをナノテクで作りだせるようになった近未来を描く、ヒューゴー賞・ローカス賞受賞作。
マーサ・ウェルズ「ネットワーク・エフェクト」ほか
『ネットワーク・エフェクト: マーダーボット・ダイアリー (創元SF文庫)』
マーサ・ウェルズ,中原尚哉
2021/10/12
東京創元社
【ヒューゴー賞・ネビュラ賞・ローカス賞受賞】かつて大量殺人を犯したとされたが、その記憶を消されていた人型警備ユニットの“弊機”。プリザベーション連合に落ち着いた弊機は警備役として惑星調査任務に赴くが、絶体絶命の危機に。はたして弊機は人間たちを守り抜き、大好きな連続ドラマ鑑賞への耽溺に戻れるのか? ヒューゴー賞・ネビュラ賞・ローカス賞・日本翻訳大賞受賞『マーダーボット・ダイアリー』、待望の続編!
マイケル・シェイボン「ユダヤ警官同盟」
『ユダヤ警官同盟〈上〉 (新潮文庫)』
『ユダヤ警官同盟〈下〉 (新潮文庫)』
マイケル・シェイボン,黒原敏行
2009/04/25
新潮社
安ホテルでヤク中が殺された。傍らにチェス盤。後頭部に一発。プロか。時は2007年、アラスカ・シトカ特別区。流浪のユダヤ人が築いたその地は2ヶ月後に米国への返還を控え、警察もやる気がない。だが、酒浸りの日々を送る殺人課刑事ランツマンはチェス盤の謎に興味を引かれ、捜査を開始するー。ピューリッツァー賞受賞作家による刑事たちのハードボイルド・ワンダーランド、開幕。ヒューゴー賞、ネビュラ賞、ローカス賞三冠制覇。
メアリ・ロビネット・コワル「宇宙【そら】へ」
『宇宙【そら】へ 上 (ハヤカワ文庫SF)』
『宇宙【そら】へ 下 (ハヤカワ文庫SF)』
メアリ・ロビネット・コワル,酒井昭伸
2020/08/20
早川書房
1952年、巨大隕石が突如、ワシントンD.C.近海に落下した。衝撃波と津波によりアメリカ東海岸は壊滅する。第二次大戦に従軍した元パイロットで数学の博士号を持つエルマは、夫ナサニエルとともにこの厄災を生き延びた。だが、エルマの計算により、隕石落下に起因して、環境の激変が起こると判明する。人類が生き残るためには宇宙開発に乗りださなければならないが……。ヒューゴー賞、ネビュラ賞、ローカス賞受賞の傑作!ハヤカワ文庫SF創刊50周年記念作品
ラリー・ニーヴン「インテグラル・ツリー」
ラリー・ニーヴン
『インテグラル・ツリー (ハヤカワ文庫SF)』小隅黎訳/早川書房(1986年11月)
中性子星ヴォイの周囲をめぐる直径数万キロの濃密な大気の輪〈スモーク・リング〉は、奇怪な動植物にあふれた、自由落下状態の楽園だった。なかを漂う巨大な積分記号形の樹“インテグラル・ツリー”では、地球からやってきた播種ラム・シップの乗員の末裔たちが、牧歌的な暮らしを営んでいる。だかそのクィン一族に、いま飢饉の恐怖が忍びよろうとしていた。新たな食料を見つけて一族を救うべく、壮大な旅に出た若者たちが遭遇したものは?
ハードSFの巨匠が『リングワールド』にまさるとも劣らぬ魅力的でカラフルな世界をみごとに創造し、ファンを熱狂させた最新SF!ローカス賞受賞。
劉慈欣「三体3 死神永生」
『三体3 死神永生 上 (ハヤカワ文庫SF)』
『三体3 死神永生 下 (ハヤカワ文庫SF)』
劉慈欣,大森望,光吉さくら,ワン・チャイ,泊功
2024/06/19
早川書房
世界的ベストセラー三部作、完結篇! 〈ローカス賞受賞〉三体世界の太陽系侵略に対抗すべく、侵略艦隊の懐に人類のスパイをひとり送るーー奇想天外なこの「階梯計画」を実現に導いたのは、若き航空宇宙エンジニアの【程心/チェン・シン】。計画の鍵を握るのは孤独な男・【雲天明/ユン・ティエンミン】。この二人の関係が宇宙全体の運命を動かすとはまだ誰も知らなかった……。
ロイス・マクマスター・ビジョルド「ミラー・ダンス」ほか
『ミラー・ダンス 上 (創元SF文庫)』
『ミラー・ダンス 下 (創元SF文庫)』
ロイス・マクマスター・ビジョルド,小木曽絢子
2002/08/01
東京創元社
【ヒューゴー賞・ローカス賞受賞】
マイルズの留守に乗じて傭兵艦隊に潜入した、彼そっくりの偽者――クローンのマーク。特命任務と偽って快速艇とコマンド部隊を手に入れ、ジャクソン統一惑星へ侵攻するが、マイルズならぬ身、攻略にしくじり進退きわまってしまう。急遽あとを追ったマイルズだったが、マークたちの救出作戦敢行のさなか、敵弾の直撃を受け……マイルズが死んだ!?


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