海外文学とブックデザイン
本の表紙、装丁から出会う翻訳小説
翻訳小説への入口は表紙から
インテリアとしての海外文学
ジャケ買いしたい、ヒグチユウコさん装画の本
ヒグチユウコさん表紙の海外小説、エッセイ
「白猫、黒犬」ケリー・リンク
『白猫、黒犬』
ケリー・リンク,金子ゆき子
2024/10/25
集英社
奇想の天才が放つ、7つの童話を基にした万華鏡のような新作短篇集、2024年のローカス賞短篇集部門受賞作品。
親切な白猫の大麻農園(『白猫の離婚』)、妖精の婚約者が眠る地獄の底(『地下のプリンス・ハット』)、主人だけは絶対に入れてはいけない家(『スキンダーのヴェール』)……。夢と幻想、誘惑と謎に満ちた摩訶不思議な物語。変幻自在の物語の魔術師、ケリー・リンクの世界へようこそ――。
原題:White Cat, Black Dog
装画:ヒグチユウコ
「五月 その他の短篇」アリ・スミス
『五月 その他の短篇』
アリ・スミス,岸本佐知子
2023/03/24
河出書房新社
近所の木に身も世もなく恋をする「五月」、地下鉄駅構内で死神とすれちがう「生きるということ」、他人に見えないバグパイプの楽隊につきまとわれる「スコットランドのラブソング」、恋人がベッドの中で唐突に浮気を告白する「信じてほしい」、クリスマスイブの夜、三人の酔っぱらい女が教会のミサに乱入する「物語の温度」…。重層的な物語に身をゆだね、言葉の戯れを愉しむうちに、思いがけない場所に到達する12の短篇集。
「北京の秋」ボリス・ヴィアン
『北京の秋』
ボリス・ヴィアン,野崎歓
2022/08/23
河出書房新社
殺人、恋愛、実験、遺跡発掘、鉄道工事、存在しない生物たち…黄色い砂漠が広がるナンセンスの大地エグゾポタミー。稀代の作家・翻訳者・贋作者・ジャズトランペッターとして短い生を駆け抜けたヴィアンの魅力が詰まった最大最高の長篇、新訳決定版!「いうまでもないことだが、この作品には『中国』も『秋』も出てこない」
「僕は美しいひとを食べた」チェンティグローリア公爵
『僕は美しいひとを食べた』
チェンティグローリア公爵,大野露井
2022/02/03
彩流社
なぜ男は「美しいひと」を食べたのか。全篇にちりばめられた、古今東西の食人にまつわる膨大な逸話の引用から浮かび上がる、「真実の愛の行為」としての食人の姿とは。この、妖しい輝きを発する告白体の小説こそ、カニバリズム文学のイデアへの最接近を果たした奇書と呼んでも過言ではない。
「動物農園」ジョージ・オーウェル
『動物農園』
ジョージ・オーウェル,吉田健一,ヒグチユウコ
2022/09/20
中央公論新社
最低限の食料しか与えず、幼い命を死に追いやり、自分たちだけ温かく安全な家に住む人間を追い出すため動物たちは謀反を起こした。
動物たちは文字を覚え、「動物農園」を営んで、自らのために働く喜びを手に入れる。しかし一部の豚が君臨し始めると、動物たちが掲げた普遍の戒律は改竄され、恐怖と残酷な死が支配する世界に変わっていく――。非人間的な政治圧力を寓話的に批判したジョージ・オーウェルの世紀を超えた衝撃。発掘された名訳を描き下ろし装画とともに。
装幀・本文デザイン 名久井直子
「丸い地球のどこかの曲がり角で」ローレン・グロフ
『丸い地球のどこかの曲がり角で』
ローレン・グロフ,光野多惠子
2021/02/19
河出書房新社
爬虫類学者の父と、本屋を営んだ母。かつて暮らした家には蛇が住み着いていた。幽霊、粘菌、オオカミ、ハリケーン……自然との境界で浮かびあがる人間の意味を物語性豊かに描く11の短篇。
「双子のひみつ 魅惑のツイン文化史」ウィリアム・ヴァイニー,石田亜矢子
『双子のひみつ 魅惑のツイン文化史』
ウィリアム・ヴァイニー,石田亜矢子
2024/02/08
グラフィック社
なぜ男は「美しいひと」を食べたのか。全篇にちりばめられた、古今東西の食人にまつわる膨大な逸話の引用から浮かび上がる、「真実の愛の行為」としての食人の姿とは。この、妖しい輝きを発する告白体の小説こそ、カニバリズム文学のイデアへの最接近を果たした奇書と呼んでも過言ではない。
「MONKEY vol. 33」ブライアン・エヴンソン+柴田元幸
『MONKEY vol. 33 ブライアン・エヴンソン+柴田元幸 共同編集』
柴田元幸,斎藤真理子,西崎憲,ブライアン・エヴンソン
2024/06/15
スイッチ・パブリッシング
特集「ニュー・アメリカン・ホラー」
ホラーはいま、「旬」なのか。柴田元幸が信頼を寄せる作家、ブライアン・エヴンソンをゲストエディターに招き、いま新しい何かが起こりつつあるアメリカ現代ホラー小説を特集! 表紙はヒグチユウコによる描き下ろし作品。
ヒグチユウコさんの新刊、装画を手掛けた本
\小川洋子さんほか、小説の装画や画集も/
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