
The Guardian Readers’ Top 100 Novels of All Time
英ガーディアン紙が実施した読者投票による「史上最高の小説100冊」を一覧表にまとめました。
2026年5月に小説家・批評家・学者が選んだベスト100冊の発表後、世界各地から3,000名以上の読者が参加したリストです。洋書と邦訳の両方を確認できるようにしています。
- 英ガーディアン紙、読者が選んだ「史上最高の小説100冊」の一覧表
- 英ガーディアン紙、読者が選んだ「史上最高の小説100冊」とは
- 英ガーディアン紙、読者が選んだ「史上最高の小説100冊」第1位作品
- 英ガーディアン紙、読者が選んだ「史上最高の小説100冊」の邦訳作品
- アーシュラ・K・ル=グウィン「所有せざる人々」
- アーネスト・ヘミングウェイ「老人と海」ほか
- アルベール・カミュ「異邦人」ほか
- アルンダティ・ロイ「小さきものたちの神」
- アレクサンドル・デュマ「モンテ・クリスト伯」
- アンソニー・ドーア「すべての見えない光」
- イアン・マキューアン「贖罪」
- イーヴリン・ウォー「回想のブライズヘッド」
- ヴァージニア・ウルフ「灯台へ」ほか
- ヴィクトル・ユゴー「レ・ミゼラブル」
- ウィリアム・フォークナー「アブサロム、アブサロム!」
- ウラジーミル・ナボコフ「ロリータ」
- ウンベルト・エーコ「薔薇の名前」
- エイモア・トールズ「モスクワの伯爵」
- F・スコット・フィッツジェラルド「グレート・ギャツビー」
- エミール・ゾラ「ジェルミナール」
- エミリー・ブロンテ「嵐が丘」
- エレナ・フェッランテ「ナポリの物語 四部作」
- オスカー・ワイルド「ドリアン・グレイの肖像」
- オルダス・ハクスリー「すばらしい新世界」
- カート・ヴォネガット・ジュニア「スローターハウス5」
- カズオ・イシグロ「日の名残り」ほか
- ガブリエル・ガルシア=マルケス「百年の孤独」ほか
- ギュスターヴ・フローベール「ボヴァリー夫人」
- ギュンター・グラス「ブリキの太鼓」
- コーマック・マッカーシー「ブラッド・メリディアン」ほか
- サマセット・モーム「人間の絆」
- サルマン・ラシュディ「真夜中の子供たち」
- J・D・サリンジャー「ライ麦畑でつかまえて」
- ジェイムズ・ジョイス「ユリシーズ」
- ジェイン・オースティン「高慢と偏見」ほか
- シャーロット・ブロンテ「ジェーン・エア」
- ジャック・ケルアック「オン・ザ・ロード」
- ジョージ・エリオット「ミドルマーチ」
- ジョージ・オーウェル「1984」ほか
- ジョーゼフ・ヘラー「キャッチ=22」
- ジョゼフ・コンラッド「闇の奥」
- ジョン・アーヴィング「オウエンのために祈りを」
- ジョン・ウィリアムズ「ストーナー」
- ジョン・ケネディ・トゥール「愚か者同盟」
- ジョン・スタインベック「怒りの葡萄」ほか
- ジョン・ファウルズ「魔術師」
- ジョン・ル・カレ「ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ」
- スザンナ・クラーク「ピラネージ」ほか
- スタンダール「赤と黒」
- スティーヴン・キング「ザ・スタンド」
- セバスチャン・フォークス「よみがえる鳥の歌」
- ダグラス・アダムス「銀河ヒッチハイク・ガイド」
- ダフネ・デュ・モーリア「レベッカ」
- チャールズ・ディケンズ「荒涼館」ほか
- デイヴィッド・ミッチェル「クラウド・アトラス」
- トーマス・マン「魔の山」ほか
- ドナ・タート「黙約」
- トニ・モリスン「ビラウド」
- トマス・ハーディ「テス」
- トマス・ピンチョン「重力の虹」
- ハーパー・リー「アラバマ物語」
- バーバラ・キングソルヴァー「ポイズンウッド・バイブル」
- ハーマン・メルヴィル「白鯨」
- ヒラリー・マンテル「ウルフ・ホール」
- フョードル・ドストエフスキー「カラマーゾフの兄弟」ほか
- フランク・ハーバート「デューン 砂の惑星」
- マーガレット・アトウッド「侍女の物語」
- マーク・トウェイン「ハックルベリー・フィンの冒険」
- マルグリット・ユルスナール「ハドリアヌス帝の回想」
- マルセル・プルースト「失われた時を求めて」
- ミゲル・デ・セルバンテス「ドン・キホーテ」
- ミハイル・ブルガーコフ「巨匠とマルガリータ」
- ミラン・クンデラ「存在の耐えられない軽さ」
- メアリー・シェリー「フランケンシュタイン」
- リチャード・アダムズ「ウォーターシップ・ダウンのウサギたち」
- レフ・トルストイ「戦争と平和」ほか
- ロベルト・ボラーニョ「2666」
- ローレンス・スターン「トリストラム・シャンディ」
英ガーディアン紙、読者が選んだ「史上最高の小説100冊」の一覧表
邦訳作品の一覧表
| 順位 | 作品名 | 作家名 | 翻訳者名 | 出版社ほか | 発売日 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 指輪物語 | J・R・R・トールキン | 瀬田貞二, 田中明子 | 評論社文庫 | 2022/10 |
| 2 | ミドルマーチ | ジョージ・エリオット | 廣野由美子 | 光文社古典 新訳文庫 | 2019/01 |
| 3 | 高慢と偏見 | ジェイン・オースティン | 大島一彦 | 中公文庫 | 2017/12 |
| 4 | 怒りの葡萄 | ジョン・スタインベック | 伏見威蕃 | 新潮文庫 | 2015/09 |
| 5 | アラバマ物語 | ハーパー・リー | 上岡伸雄 | 早川書房 | 2023/06 |
| 6 | 戦争と平和 | レフ・トルストイ | 工藤精一郎 | 新潮文庫 | 2005/08 |
| 7 | 1984 | ジョージ・オーウェル | 田内志文 | 角川文庫 | 2021/03 |
| 8 | 百年の孤独 | ガブリエル・ガルシア=マルケス | 鼓直 | 新潮文庫 | 2024/06 |
| 8 | キャッチ=22 | ジョーゼフ・ヘラー | 飛田茂雄 | ハヤカワepi文庫 | 2016/03 |
| 10 | ユリシーズ | ジェイムズ・ジョイス | 高松雄一, 丸谷才一, 永川玲二 | 集英社文庫 ヘリテージ シリーズ | 2003/09 |
| 11 | アンナ・カレーニナ | レフ・トルストイ | 木村浩 | 新潮文庫 | 1989/11 |
| 12 | 白鯨 | ハーマン・メルヴィル | 八木敏雄 | 岩波文庫 | 2004/08 |
| 14 | 嵐が丘 | エミリー・ブロンテ | 鴻巣友季子 | 新潮文庫 | 2003/06 |
| 14 | ウルフ・ホール | ヒラリー・マンテル | 宇佐川晶子 | 早川書房 | 2011/07 |
| 15 | 失われた時を求めて | マルセル・プルースト | 吉川一義 | 岩波文庫 | 2010/11 |
| 16 | グレート・ギャツビー | F・スコット・フィッツジェラルド | 村上春樹 | 中央公論新社 村上春樹翻訳 ライブラリー | 2006/11 |
| 16 | 説得 | ジェイン・オースティン | 中野康司 | ちくま文庫 | 2008/11 |
| 16 | エデンの東 | ジョン・スタインベック | 土屋政雄 | ハヤカワepi文庫 | 2008/01 |
| 19 | 重力の虹 | トマス・ピンチョン | 佐藤良明 | 新潮社 | 2014/09 |
| 20 | ビラウド | トニ・モリスン | 吉田廸子 | ハヤカワepi文庫 | 2009/12 |
| 21 | カラマーゾフの兄弟 | フョードル・ドストエフスキー | 原卓也 | 新潮文庫 | 1978/07 |
| 21 | スローターハウス5 | カート・ヴォネガット・ジュニア | 伊藤典夫 | ハヤカワ文庫SF | 1978/12 |
| 23 | ドン・キホーテ | ミゲル・デ・セルバンテス | 牛島信明 | 岩波文庫 | 2001/01 |
| 24 | レ・ミゼラブル | ヴィクトル・ユゴー | 永山篤一 | 角川文庫 | 2012/12 |
| 25 | 罪と罰 | フョードル・ドストエフスキー | 米川正夫 | 角川文庫 | 2008/11 |
| 26 | ジェイン・エア | シャーロット・ブロンテ | 河島弘美 | 岩波文庫 | 2013/09 |
| 26 | 荒涼館 | チャールズ・ディケンズ | 佐々木徹 | 岩波文庫 | 2017/06 |
| 28 | ブラッド・メリディアン | コーマック・マッカーシー | 黒原敏行 | ハヤカワepi文庫 | 2018/08 |
| 29 | 大いなる遺産 | チャールズ・ディケンズ | 河合祥一郎 | 角川文庫 | 2025/06 |
| 29 | ハックルベリー・フィンの冒険 | マーク・トウェイン | 柴田元幸 | 研究社 | 2017/12 |
| 31 | 日の名残り | カズオ・イシグロ | 土屋政雄 | ハヤカワepi文庫 | 2001/05 |
| 31 | ポイズンウッド・バイブル | バーバラ・キングソルヴァー | 永井喜久子 | DHC | 2001/07 |
| 31 | 巨匠とマルガリータ | ミハイル・ブルガーコフ | 石井信介 | 新潮文庫 | 2025/09 |
| 35 | 愚か者同盟 | ジョン・ケネディ・トゥール | 木原善彦 | 国書刊行会 | 2022/07 |
| 36 | モンテ・クリスト伯 | アレクサンドル・デュマ | 前山悠 | 光文社古典新訳文庫 | 2025/06 |
| 37 | ライ麦畑でつかまえて | J・D・サリンジャー | 野崎孝 | 白水Uブックス | 1984/05 |
| 37 | オウエンのために祈りを | ジョン・アーヴィング | 中野圭二 | 新潮文庫 | 2006/09 |
| 39 | ストーナー | ジョン・ウィリアムズ | 東江一紀 | 作品社 | 2014/09 |
| 39 | フランケンシュタイン | メアリー・シェリー | 芹沢恵 | 新潮文庫 | 2014/12 |
| 41 | 黙約 | ドナ・タート | 吉浦澄子 | 新潮文庫 | 2017/07 |
| 41 | 侍女の物語 | マーガレット・アトウッド | 斎藤英治 | ハヤカワepi文庫 | 2001/10 |
| 41 | 闇の奥 | ジョゼフ・コンラッド | 高見浩 | 新潮文庫 | 2022/10 |
| 46 | ウォーターシップ・ダウンの うさぎたち | リチャード・アダムズ | 神宮輝夫 | 評論社 | 2006/09 |
| 46 | 銀河ヒッチハイク・ガイド | ダグラス・アダムス | 安原和見 | 河出文庫 | 2005/09 |
| 46 | ロリータ | ウラジーミル・ナボコフ | 若島正 | 新潮文庫 | 2006/10 |
| 49 | デイヴィッド・コパフィールド | チャールズ・ディケンズ | 中野好夫 | 新潮文庫 | 1967/03 |
| 49 | 贖罪 | イアン・マキューアン | 小山太一 | 新潮文庫 | 2018/12 |
| 49 | 二都物語 | チャールズ・ディケンズ | 池央耿 | 光文社古典新訳文庫 | 2016/03 |
| 52 | 魔の山 | トーマス・マン | 高橋義孝 | 新潮文庫 | 1969/02 |
| 52 | 小さきものたちの神 | アルンダティ・ロイ | 工藤惺文 | DHC | 1998/05 |
| 52 | エマ | ジェイン・オースティン | 中野康司 | ちくま文庫 | 2005/10 |
| 52 | よみがえる鳥の歌 | セバスチャン・フォークス | 松本みどり | 扶桑社セレクト | 2002/06 |
| 57 | わたしを離さないで | カズオ・イシグロ | 土屋政雄 | ハヤカワepi文庫 | 2008/08 |
| 57 | クラウド・アトラス | デイヴィッド・ミッチェル | 中川千帆 | 河出書房新社 | 2013/01 |
| 57 | 2666 | ロベルト・ボラーニョ | 野谷文昭, 内田兆史, 久野量一 | 白水社 | 2012/09 |
| 60 | 抱擁 | A・S・バイアット | 栗原行雄 | 新潮文庫 | 2002/12 |
| 60 | モスクワの伯爵 | エイモア・トールズ | 宇佐川晶子 | ハヤカワ文庫NV | 2026/02 |
| 62 | 真夜中の子供たち | サルマン・ラシュディ | 寺門泰彦 | 岩波文庫 | 2020/05 |
| 63 | ブリキの太鼓 | ギュンター・グラス | 高本研一 | 集英社 | 1978/09 |
| 63 | 異邦人 | アルベール・カミュ | 窪田啓作 | 新潮文庫 | 1963/07 |
| 63 | レベッカ | ダフネ・デュ・モーリア | 茅野美ど里 | 新潮文庫 | 2008/02 |
| 63 | ナポリの物語 四部作 | エレナ・フェッランテ | 飯田亮介 | 早川書房 | 2017/07 |
| 63 | ボヴァリー夫人 | ギュスターヴ・フローベール | 芳川泰久 | 新潮文庫 | 2015/05 |
| 63 | ジェルミナール | エミール・ゾラ | 小田光雄 | 論創社 | 2008/12 |
| 70 | 灯台へ | ヴァージニア・ウルフ | 鴻巣友季子 | 新潮文庫 | 2024/09 |
| 70 | 所有せざる人々 | アーシュラ・K・ル=グウィン | 佐藤高子 | ハヤカワ文庫SF | 1986/07 |
| 70 | ピラネージ | スザンナ・クラーク | 原島文世 | 東京創元社 | 2022/04 |
| 73 | 存在の耐えられない軽さ | ミラン・クンデラ | 千野栄一 | 集英社文庫 | 1998/11 |
| 73 | オン・ザ・ロード | ジャック・ケルアック | 青山南 | 河出文庫 | 2010/06 |
| 75 | ティンカー、テイラー、ソルジャー、 スパイ | ジョン・ル・カレ | 村上博基 | ハヤカワ文庫NV | 2012/03 |
| 75 | 日はまた昇る | アーネスト・ヘミングウェイ | 高見浩 | 新潮文庫 | 2003/06 |
| 75 | 老人と海 | アーネスト・ヘミングウェイ | 高見浩 | 新潮文庫 | 2020/06 |
| 75 | 回想のブライズヘッド | イーヴリン・ウォー | 小野寺健 | 岩波文庫 | 2009/01 |
| 75 | すばらしい新世界 | オルダス・ハクスリー | 大森望 | ハヤカワepi文庫 | 2017/01 |
| 80 | ザ・スタンド | スティーヴン・キング | 深町眞理子 | 文藝春秋 | 2004/04 |
| 80 | ザ・ロード | コーマック・マッカーシー | 黒原敏行 | ハヤカワepi文庫 | 2010/05 |
| 80 | 赤と黒 | スタンダール | 野崎歓 | 光文社古典新訳文庫 | 2007/09 |
| 80 | ペスト | アルベール・カミュ | 宮崎嶺雄 | 新潮文庫 | 1969/10 |
| 80 | ドリアン・グレイの肖像 | オスカー・ワイルド | 河合祥一郎 | 角川文庫 | 2024/08 |
| 80 | 薔薇の名前 | ウンベルト・エーコ | 河島英昭, 河島思朗 | 東京創元社 | 2025/12 |
| 80 | トリストラム・シャンディ | ロレンス・スターン | 朱牟田夏雄 | 岩波文庫 | 1969/08 |
| 80 | テス | トマス・ハーディ | 井上宗次, 石田英二 | 岩波文庫 | 1960/10 |
| 80 | ハドリアヌス帝の回想 | マルグリット・ユルスナール | 多田智満子 | 白水社 | 2008/12 |
| 80 | ジョナサン・ストレンジと ミスター・ノレル | スザンナ・クラーク | 中村浩美 | ヴィレッジブックス | 2008/11 |
| 80 | 誰がために鐘は鳴る | アーネスト・ヘミングウェイ | 高見浩 | 新潮文庫 | 2018/02 |
| 80 | デューン 砂の惑星 | フランク・ハーバート | 酒井昭伸 | ハヤカワ文庫SF | 2016/01 |
| 80 | アブサロム、アブサロム! | ウィリアム・フォークナー | 藤平育子 | 岩波文庫 | 2011/10 |
| 93 | 魔術師 | ジョン・ファウルズ | 小笠原豊樹 | 河出文庫 | 1991/11 |
| 93 | 人間の絆 | サマセット・モーム | 金原瑞人 | 新潮文庫 | 2021/10 |
| 93 | ダロウェイ夫人 | ヴァージニア・ウルフ | 土屋政雄 | 光文社古典 新訳文庫 | 2010/05 |
| 93 | コレラの時代の愛 | ガブリエル・ガルシア=マルケス | 木村榮一 | 新潮社 | 2006/10 |
| 93 | 動物農場 | ジョージ・オーウェル | 山形浩生 | ハヤカワepi文庫 | 2017/01 |
| 93 | すべての見えない光 | アンソニー・ドーア | 藤井光 | ハヤカワepi文庫 | 2023/11 |
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英ガーディアン紙「史上最高の小説100冊」の一覧表

このページの一覧表は、こちらの有識者によるベスト100冊が発表された後に公開されたリストを元に作成しています。
英ガーディアン紙、読者が選んだ「史上最高の小説100冊」とは
The Guardian
Readers’ top 100 novels of all time
批評家や作家が選んだ「小説ベスト100」に続き、読者の皆様にもお気に入りの作品を伺いました。ウルグアイからスカイ島に至るまで、3,000人を超える読者から投票が寄せられました。ここに、読者が選んだリストを発表します。新たな「第1位」に輝いたのは……?
Readers’ top 100 novels of all time | Fiction | The Guardian
The 100 best novels of all time | The Guardian
スティーヴン・キングやサルマン・ラシュディら170名以上の作家・批評家・学者へのアンケートを集計した100冊のリスト。
Move over Middlemarch! Readers’ top 100 novels | The Guardian
Who’s in, who’s out, and how many have you read? The story behind our 100 best novels list | The Guardian
How our list of the 100 best novels became a page turner | The Guardian
The 100 best novels written in English: the full list | The Guardian
2015年8月発表。文芸批評家のロバート・マクラム(Robert McCrum)が2年間の歳月をかけて選出した「英語で書かれた最高の小説100選」のリスト。
The 100 greatest novels of all time: The list | The Guardian
2003年10月発表。文芸批評家のロバート・マクラムによる「史上最高の小説100選」のリスト。
英ガーディアン紙、読者が選んだ「史上最高の小説100冊」第1位作品
J・R・R・トールキン「指輪物語」
『最新版 指輪物語1 旅の仲間 上 (評論社文庫)』
J・R・R・トールキン,瀬田貞二,田中明子
2022/10/19
評論社
瀬田・田中訳の集大成
ファンタジー文学の最高峰『指輪物語』が日本で初刊行された1972年から奇しくも50年目の2022年、訳文と固有名詞を全面的に見直した日本語訳の完成形として、本最新版をお届けします。
遠い昔、魔王サウロンが、悪しき力の限りを注ぎ込んで作った、指輪をめぐる物語。全世界に、一億人を超えるファンを持つ不滅のファンタジーが、ここに幕を開ける。
ピーター・ジャクソン監督
映画『ロード・オブ・ザ・リング』原作
Amazon Prime Video
映画『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズを検索
英ガーディアン紙、読者が選んだ「史上最高の小説100冊」の邦訳作品
アーシュラ・K・ル=グウィン「所有せざる人々」
『所有せざる人々 (ハヤカワ文庫SF)』
アーシュラ・K・ル=グウィン,佐藤高子
1986/07/01
早川書房
〔ヒューゴー賞/ネビュラ賞受賞〕理論物理学者シェヴェックは、やがて全世界をつなぐ架け橋となる一般時間理論を完成するために、そしてウラスとアナレスの間に存在する壁をうちこわすために、いまアナレスを離れ、ウラスへと旅立っていったが……SF界の女王が緻密な構成と流麗な筆致で築く一大ユートピア!
アーネスト・ヘミングウェイ「老人と海」ほか
『老人と海 (新潮文庫)』
ヘミングウェイ,高見浩
2020/06/24
新潮社
八十四日間の不漁に見舞われた老漁師は、自らを慕う少年に見送られ、ひとり小舟で海へ出た。やがてその釣綱に、大物の手応えが。見たこともない巨大カジキとの死闘を繰り広げた老人に、海はさらなる試練を課すのだが――。
自然の脅威と峻厳さに翻弄されながらも、決して屈することのない人間の精神を円熟の筆で描き切る。著者にノーベル文学賞をもたらした文学的到達点にして、永遠の傑作。
アルベール・カミュ「異邦人」ほか
『異邦人 (新潮文庫)』
カミュ,窪田啓作
1963/07/02
新潮社
母の死の翌日海水浴に行き、女と関係を結び、映画をみて笑いころげ、友人の女出入りに関係して人を殺害し、動機について「太陽のせい」と答える。判決は死刑であったが、自分は幸福であると確信し、処刑の日に大勢の見物人が憎悪の叫びをあげて迎えてくれることだけを望む。通常の論理的な一貫性が失われている男ムルソーを主人公に、理性や人間性の不合理を追求したカミュの代表作。
アルンダティ・ロイ「小さきものたちの神」
アルンダティ・ロイ
『小さきものたちの神』工藤惺文訳/DHC(1998年5月)
インド南西部のケララ州を舞台に描かれる家族の栄華と没落、確執と愛、そして伝統的なカースト制と闘いながら成長していく双子の兄妹エスタとラヘル。早熟なイギリス人のいとこの死を機に、「歴史の愛の掟」はその冷酷な鎌をふるい始めるー大地に根ざした壮大なユーモアとみずみずしい感覚でインド社会の小宇宙を描き出し、読者の五感に深い余韻を残す詩的な感動作。
アレクサンドル・デュマ「モンテ・クリスト伯」
『モンテ=クリスト伯1 (光文社古典新訳文庫)』
(全6巻)
アレクサンドル・デュマ,前山悠
2025/06/11
光文社
将来を嘱望された若き船乗りエドモン・ダンテスは、嫉妬した同僚に陥れられて、海に浮かぶおぞましい監獄で14年もの獄中生活を送ることに。絶望の中、他の囚人が壁を削る音に気づいた彼は……。息をつかせぬ展開と冒険、劇画風で情感豊かな描写。フランスの文豪デュマの心躍る代表作を、鮮烈な新訳で。各巻には作家や作品の周辺情報などを紹介する「読書ガイド」を収録。(全6巻)
ピエール・ニネ主演
映画『モンテ・クリスト伯』原作
(2025年)
アンソニー・ドーア「すべての見えない光」
『すべての見えない光 (ハヤカワepi文庫)』
アンソニー・ドーア,藤井光
2023/11/21
早川書房
ドイツ軍の侵攻が迫るパリ。盲目の少女マリー=ロールは父に連れられ、大伯父の住む海辺の町サン・マロへと避難する。一方ドイツの孤児院で育ち、ヒトラーユーゲントに加わったヴェルナーは、ラジオ修理の技術を買われ、やがてレジスタンスの放送を傍受すべく占領下のフランスへ。戦争が時代を翻弄するなか、交差するはずのなかった二人の運命が“見えない光”を介して近づくーピュリッツァー賞受賞の傑作小説を文庫化。
Netflix
ドラマ『すべての見えない光』原作
イアン・マキューアン「贖罪」
『贖罪 (新潮文庫)』
イアン・マキューアン,小山太一
2018/12/22
新潮社
たった一つの嘘が、人生を破壊する――。
少女の嘘が、愛し合う二人を引き裂いた。償いは可能なのか?現代英文学の最高傑作。
13歳の夏、作家を夢見るブライオニーは偽りの告発をした。姉セシーリアの恋人ロビーの破廉恥な罪を。それがどれほど禍根を残すかなど、考えもせずに――引き裂かれた恋人たちの運命。ロビーが味わう想像を絶する苦難。やがて第二次大戦が始まり、自らが犯した過ちを悔いたブライオニーは看護婦を志す。すべてを償うことは可能なのか。そしてあの夏の真実とは。現代英文学の金字塔的名作!
キーラ・ナイトレイ&ジェームズ・マカヴォイ
映画『つぐない』原作
イーヴリン・ウォー「回想のブライズヘッド」
『回想のブライズヘッド 上 (岩波文庫 赤)』
『回想のブライズヘッド 下 (岩波文庫 赤)』
イーヴリン・ウォー,小野寺健
2009/01/16
岩波書店
第2次大戦中,物語の語り手ライダーはブライズヘッドという広大な邸宅の敷地に駐屯する.「ここは前に来たことがある」.この侯爵邸の次男でライダーの大学時代の友セバスチアンをめぐる,華麗で,しかし精神的苦悩に満ちた青春の回想のドラマが始まる.20世紀イギリスの作家ウォー(1903-66)の代表作.(全2冊)
ヴァージニア・ウルフ「灯台へ」ほか
『灯台へ (新潮文庫)』
ヴァージニア・ウルフ,鴻巣友季子
2024/09/30
新潮社
映画化絶対不可能。
描かれるのはたった二日のできごと。
小説にはこんなことができるのか!
「ええ、いいですとも。あした、晴れるようならね」スコットランドの小さな島の別荘で、哲学者ラムジー氏の妻は末息子に約束した。少年は夜通し輝くあの夢の塔に行けると胸を躍らせる。そして十年の時が過ぎ、第一次大戦で一家は息子の一人を失い、再び別荘に集うーー。たった二日間のできごとだけで愛のゆるぎない力を描き出すことによって文学史を永遠に塗り替え、女性作家の地歩をも確立した英文学の傑作。
ヴィクトル・ユゴー「レ・ミゼラブル」
『レ・ミゼラブル (上) (角川文庫)』
『レ・ミゼラブル (下) (角川文庫)』
ヴィクトル・ユゴー,永山篤一
2012/12/20
KADOKAWA
貧しいジャン・ヴァルジャンはパンを盗んだ罪で監獄に送りこまれて十数年ものあいだ苦しみ、さらに出所後も差別に悩まされる。しかし、ある司教に出会ったことで生まれ変わった彼は、まったくちがう人生を歩きはじめる。そして、不幸な美女ファンテーヌと出会い、彼女を救おうとするが、執拗に追いまわすジャヴェール警部が行く手に立ちふさがる!
フランス文学の金字塔にして娯楽小説の真髄が、コンパクトな新訳で登場!
ウィリアム・フォークナー「アブサロム、アブサロム!」
『アブサロム、アブサロム! (上) (岩波文庫)』
『アブサロム、アブサロム! (下) (岩波文庫)』
ウィリアム・フォークナー,藤平育子
岩波書店
九月の午後、藤の咲き乱れる古家で、喪服姿のローザが語り出す半世紀前の一族の悲劇。1833年ミシシッピに忽然と現れたヘンリー・サトペンは、無一物から農場主にのし上がり、ローザの姉と結婚、二人の子を得る。そのサトペン一族はなぜ非業の死に滅びたのか? 南部の男たちの血と南部の女たちの涙が綴る一大叙事詩。(全2冊)
ウラジーミル・ナボコフ「ロリータ」
『ロリータ (新潮文庫)』
ウラジーミル・ナボコフ,若島正
2006/10/30
新潮社
「ロリータ、我が命の光、我が腰の炎。我が罪、我が魂。ロ・リー・タ。…」世界文学の最高傑作と呼ばれながら、ここまで誤解多き作品も数少ない。中年男の少女への倒錯した恋を描く恋愛小説であると同時に、ミステリでありロード・ノヴェルであり、今も論争が続く文学的謎を孕む至高の存在でもある。多様な読みを可能とする「真の古典」の、ときに爆笑を、ときに涙を誘う決定版新訳。注釈付。
ウンベルト・エーコ「薔薇の名前」
『薔薇の名前[完全版] 上 (海外文学セレクション)』
『薔薇の名前[完全版] 下 (海外文学セレクション)』
ウンベルト・エーコ,河島英昭,河島思朗
2025/12/25
東京創元社
物語はメルクの修道院で老修道士アドソが、見習修道士時代のある七日間の出来事を回顧しながら綴った手記の仏訳をエーコが手に入れたことから始まる。そこに記された、北イタリアの修道院で起きた修道士連続怪死事件が、聖務日課の時系列に従って、第三日まで語られていく。これまでの河島英昭先生訳に古典語専門の河島思朗先生による見直し、訂正が加わり、巻頭には、ごく短い二〇一二年版へのエーコ自身の付記が加えられている。
ショーン・コネリー主演
映画『薔薇の名前』原作
エイモア・トールズ「モスクワの伯爵」
『モスクワの伯爵 上 (ハヤカワ文庫NV)』
『モスクワの伯爵 下 (ハヤカワ文庫NV)』
エイモア・トールズ,宇佐川晶子
2026/2/18
早川書房
1922年、モスクワ。革命政府から無期限の軟禁刑を下されたロストフ伯爵。高級ホテルのスイートに住んでいたが、今後は屋根裏で暮らさねばならない。ホテルから出れば銃殺刑が待っている。そんな逆境で伯爵が選んだのは、紳士の流儀を貫くこと。人をもてなし、身のまわりを整え、人生を投げ出さない。やがて彼は宿泊中のおしゃまな少女ニーナや従業員たちと友情を深めてゆき…。全米200万部突破した心温まる希望の物語。
F・スコット・フィッツジェラルド「グレート・ギャツビー」
『グレート・ギャツビー (村上春樹翻訳ライブラリー)』
スコット・フィッツジェラルド,村上春樹
2006/11/01
中央公論新社
村上春樹が人生で巡り会った、最も大切な小説を、あなたに。新しい翻訳で二十一世紀に鮮やかに甦る、哀しくも美しい、ひと夏の物語ー。読書家として夢中になり、小説家として目標のひとつとしてきたフィッツジェラルドの傑作に、翻訳家として挑む、構想二十年、満を持しての訳業。
レオナルド・ディカプリオ主演
映画『華麗なるギャツビー』原作
エミール・ゾラ「ジェルミナール」
『ジェルミナール』
エミール・ゾラ,小田光雄
2008/12/01
論創社
近代産業社会の資本と労働の相剋!資本家と労働者の対立はその家族をも巻き込んだ過酷なストライキに突入する。
クロード・ベリ監督
映画『ジェルミナル』原作
エミリー・ブロンテ「嵐が丘」
『嵐が丘 (新潮文庫)』
エミリー・ブロンテ,鴻巣友季子
2003/06/28
新潮社
寒風吹きすさぶヨークシャーにそびえる〈嵐が丘〉の屋敷。その主人に拾われたヒースクリフは、屋敷の娘キャサリンに焦がれながら、若主人の虐待を耐え忍んできた。そんな彼にもたらされたキャサリンの結婚話。絶望に打ちひしがれて屋敷を去ったヒースクリフは、やがて莫大な富を得、復讐に燃えて戻ってきた……。一世紀半にわたって世界の女性を虜にした恋愛小説の“新世紀決定版”。
マーゴット・ロビー&ジェイコブ・エロルディ
2026年映画『嵐が丘』原作小説
エレナ・フェッランテ「ナポリの物語 四部作」
『リラとわたし (ナポリの物語 1)』
エレナ・フェッランテ,飯田亮介
2017/07/06
早川書房
ニューヨーク・タイムズ紙が選ぶ
「21世紀のベスト100冊」第1位
長年の友人、リラが姿を消した。6歳のときに出会った、リラとわたし。反抗的で横暴で痩せっぽちで、でもずば抜けた頭脳を持つ聡明なリラ。わたしはその才能をうらやみつつも彼女に憧れ、友人となるが――。ナポリの下町を舞台に、猛々しく奔放なリラと本好きのエレナの成長と友情を描いた、世界的ベストセラー。
オスカー・ワイルド「ドリアン・グレイの肖像」
『新訳 ドリアン・グレイの肖像 (角川文庫)』
オスカー・ワイルド,河合祥一郎
2024/08/23
KADOKAWA
純真な青年ドリアンは天使のような美貌を買われ、肖像画のモデルになる。それは素晴らしい出来になるが、快楽主義者ヘンリー卿に若さが有限だと気づかされ絶望。「永遠に若いのが僕で、年をとるのがこの絵なら、魂だって差し出す!」以来、青年に代わり、絵が年老いていく。誰かを裏切れば絵は醜く歪み、破滅させれば邪悪に黒ずむ。××すれば…。現実と虚構、同性愛の記号が交差する異端の名作。徹底解説91P。最新研究を反映した新訳!
オルダス・ハクスリー「すばらしい新世界」
『すばらしい新世界〔新訳版〕 (ハヤカワepi文庫)』
オルダス・ハクスリー,大森望
2017/01/07
早川書房
『一九八四年』と並ぶディストピア小説の古典にして『ハーモニー』の原点
すべてを破壊した“九年戦争”の終結後、暴力を排除し、共生・個性・安定をスローガンとする清潔で文明的な世界が形成された。人間は受精卵の段階から選別され、5つの階級に分けられて徹底的に管理・区別されていた。あらゆる問題は消え、幸福が実現されたこの美しい世界で、孤独をかこっていた青年バーナードは、休暇で出かけた保護区で野人ジョンに出会う。すべてのディストピア小説の源流にして不朽の名作、新訳版!
カート・ヴォネガット・ジュニア「スローターハウス5」
『スローターハウス5 (ハヤカワ文庫 SF)』
カート・ヴォネガット・ジュニア,和田誠,伊藤典夫
1978/12/31
早川書房
時の流れの呪縛から解き放たれたビリー・ピルグリムは、自分の生涯の未来と過去とを往来する、奇妙な時間旅行者になっていた。大富豪の娘と幸福な結婚生活を送り……異星人に誘拐されてトラルファマドール星の動物園に収容され……やがては第二次世界大戦でドイツ軍の捕虜となり、連合軍によるドレスデン無差別爆撃を受けるビリー。時間の迷路の果てに彼が見たものは何か? 著者自身の戦争体験をまじえた半自伝的長篇。
ジョージ・ロイ・ヒル監督
映画『スローターハウス5』原作
カズオ・イシグロ「日の名残り」ほか
『日の名残り (ハヤカワepi文庫)』
カズオ・イシグロ,土屋政雄
2001/05/23
早川書房
品格ある執事の道を追求し続けてきたスティーブンスは、短い旅に出た。美しい田園風景の道すがら様々な思い出がよぎる。長年仕えたダーリントン卿への敬慕、執事の鑑だった亡父、共に働いた女中頭への淡い想い、二つの大戦の間に邸内で催された重要な外交会議の数々――過ぎ去りし遠い思い出は、今なお輝きを増して胸のなかで生き続ける。
1989年英国最高峰の文学賞・ブッカー賞受賞。映画化でも話題に。
アンソニー・ホプキンス&エマ・トンプソン
映画『日の名残り』原作
ガブリエル・ガルシア=マルケス「百年の孤独」ほか
『百年の孤独 (新潮文庫)』
ガブリエル・ガルシア=マルケス,鼓直
2024/06/26
新潮社
〈解説=筒井康隆〉
蜃気楼の村マコンドを開墾しながら、愛なき世界を生きる孤独な一族、その百年の物語。錬金術に魅了される家長。いとこでもある妻とその子供たち。そしてどこからか到来する文明の印……。目も眩むような不思議な出来事が延々と続くが、予言者が羊皮紙に書き残した謎が解読された時、一族の波乱に満ちた歴史は劇的な最後を迎えるのだった。世界的ベストセラーとなった20世紀文学屈指の傑作。
監督ラウラ・モーラ&カルロス・モレノ
Netflixドラマ『百年の孤独』原作小説
ギュスターヴ・フローベール「ボヴァリー夫人」
『ボヴァリー夫人 (新潮文庫)』
ギュスターヴ・フローベール,芳川泰久
2015/05/28
新潮社
娘時代に恋愛小説を読み耽った美しいエンマは、田舎医者シャルルとの退屈な新婚生活に倦んでいた。やがてエンマは夫の目を盗んで、色男のロドルフや青年書記レオンとの情事にのめりこみ莫大な借金を残して服毒自殺を遂げる。そして――。
一地方のありふれた姦通事件を、芸術に昇華させたフランス近代小説の金字塔。徹底した推敲を施した原文の息づかいそのままに、日本語に再現した決定版新訳。
ギュンター・グラス「ブリキの太鼓」
3歳の時から成長のとまった小男のオスカルの半生を太鼓にのせて語る、死者のためのレクイエム。猥雑、怪奇、偏執のイメージの奔流の中で悪のビートがなり響く。ノーベル文学賞受賞作家の出世作。
フォルカー・シュレンドルフ監督
映画『ブリキの太鼓』原作
コーマック・マッカーシー「ブラッド・メリディアン」ほか
『ブラッド・メリディアン あるいは西部の夕陽の赤 (ハヤカワepi文庫)』
コーマック・マッカーシー,黒原敏行
2018/08/21
早川書房
19世紀半ばのアメリカ。14歳で家出した少年は、各地を放浪した末にグラントン大尉の率いるインディアン討伐隊に加わった。彼はそこで隊の一員である異形の大男、ホールデン判事を知る。戦争は神だーにこやかにそう述べる判事とともに、一行は荒野をわたり、暴虐の限りをつくす旅をつづけるが。美しく情け容赦のない世界とそこで生きる人々の生と死を冷徹な筆致で描き上げた、マッカーシー初期の代表作。
サマセット・モーム「人間の絆」
『人間の絆(上) (新潮文庫)』
『人間の絆(下) (新潮文庫)』
サマセット・モーム,金原瑞人
2021/10/28
新潮社
幼くして両親を失い、牧師である伯父に育てられた青年フィリップ。不自由な足のために劣等感にさいなまれて育ったが、いつしか信仰心を失い、芸術に魅了されてパリに渡る。しかし若き芸術家仲間と交流する中で、自らの才能の限界を知り、彼の中で何かが音を立てて崩れ去る。やむなくイギリスに戻り、医学を志すことになるのだが……。誠実な魂の遍歴を描いたS・モームの決定的代表作を新訳。
サルマン・ラシュディ「真夜中の子供たち」
『真夜中の子供たち(上) (岩波文庫)』
『真夜中の子供たち(下) (岩波文庫)』
サルマン・ラシュディ,寺門泰彦
2020/05/16
岩波書店
1947年8月15日、インド独立の日の真夜中に、不思議な能力とともに生まれた子供たち。なかでも0時ちょうどに生まれたサリームの運命は、革命、戦争、そして古い物語と魔法が絡みあう祖国の歴史と分かちがたく結びつきー。刊行当時「『百年の孤独』以来の衝撃」とも言われた、20世紀小説を代表する一作。1993年“ブッカー賞の中のブッカー賞”を、2008年“ベスト・オブ・ブッカー賞”を受賞。
J・D・サリンジャー「ライ麦畑でつかまえて」
『ライ麦畑でつかまえて (白水Uブックス)』
J・D・サリンジャー,野崎孝
1984/05/20
白水社
インチキ野郎は大嫌い! おとなの儀礼的な処世術やまやかしに反発し、虚栄と悪の華に飾られた巨大な人工都市ニューヨークの街を、たったひとりでさまよいつづける16歳の少年の目に映じたものは何か? 病める高度文明社会への辛辣な批判を秘めて若い世代の共感を呼ぶ永遠のベストセラー。
ジェイムズ・ジョイス「ユリシーズ」
『ユリシーズ 1 (集英社文庫 ヘリテージシリーズ)』
『ユリシーズ 2 (集英社文庫 ヘリテージシリーズ)』
ジェイムズ・ジョイス,高松雄一,丸谷才一,永川玲二
2003/09/19
集英社
ダブリン、1904年6月16日。私立学校の臨時教師スティーヴンは、22歳、作家を志している。浜辺を散策した後、新聞社へ。同じ頃、新聞の広告を取る外交員ブルームの一日も始まる。38歳、ユダヤ人。妻モリーの朝食を準備した後、知人の葬儀に参列し、新聞社へ。二人はまだ出会わない。スティーヴンは酒場へ繰り出し、ブルームは広告の資料を調べるため国立図書館へ向かう。時刻は午後1時。
ジェイン・オースティン「高慢と偏見」ほか
『高慢と偏見 (中公文庫)』
ジェイン・オースティン,大島一彦
2017/12/22
中央公論新社
経済的理由で好きでもない人と結婚していいものだろうか。いつの時代も幸福な結婚を考える女性の悩みは変わらない。エリザベスとダーシーの誤解からはじまるラブロマンスは、いつ読んでも瑞々しく、オースティンの細やかな心理描写は、ときおり毒もはらむがユーモラスで、読後は幸せな気持ちにさせてくれる。愛らしい十九世紀の挿絵五十余点収載。
シャーロット・ブロンテ「ジェーン・エア」
『ジェイン・エア(上) (岩波文庫)』
『ジェイン・エア(下) (岩波文庫)』
シャーロット・ブロンテ,河島弘美
2013/09/19
岩波書店
幼くして孤児となり、親類に疎まれ寄宿学校に入れられたジェイン。十八歳の冬、自由と自立を志して旅立つ――家庭教師として雇われた森深い邸で待つ新しい運命。自らの信念と感情に従って考え行動するジェインの率直で饒舌な語りは、今なお読者を魅きつけてやまない。ブロンテ姉妹のひとりシャーロット(1816-55)の代表作。新訳。(全2冊)
ミア・ワシコウスカ&マイケル・ファスベンダー
映画『ジェーン・エア』原作
ジャック・ケルアック「オン・ザ・ロード」
『オン・ザ・ロード (河出文庫)』
ジャック・ケルアック,青山南
2014/02/27
河出書房新社
若い作家サルとその親友ディーンは、自由を求めて広大なアメリカ大陸を疾駆する。順応の50年代から叛逆の60年代へ、カウンターカルチャー花開く時代の幕開けを告げ、後のあらゆる文化に決定的な影響を与えた伝説の書。バロウズやギンズバーグ等実在モデルでも話題を呼び、ボブ・ディランに「ぼくの人生を変えた本」と言わしめた青春のバイブル『路上』が半世紀ぶりの新訳で甦る。
ジョージ・エリオット「ミドルマーチ」
『ミドルマーチ1 (光文社古典新訳文庫)』
ジョージ・エリオット,廣野由美子
2019/01/08
光文社
英ガーディアン紙
「史上最高の小説100冊」第1位
知的で美しいドロシア・ブルックは二十歳前の娘だが、自分の人生を偉大な目的に捧げることを熱烈に願い、温厚でハンサムな准男爵を退けて、学究生活に打ち込んでいる厳めしい五十がらみの牧師と婚約する……。地方都市ミドルマーチを舞台に緻密な人間描写で織りなす壮大な物語。「偉大なイギリス小説100」第1位(2015年、BBC調べ)に選ばれた、英国小説の最高峰、ついに開幕。〈全4巻〉
ジョージ・オーウェル「1984」ほか
『1984 (角川文庫)』
ジョージ・オーウェル,田内志文
2021/03/24
KADOKAWA
「ビッグ・ブラザーが見ている」
党があらゆる行動を監視し、言語も思想も管理された近未来世界。過去の捏造に従事するウィンストンは記憶と真実を留めるため、密かに日記を書き始めた。若い娘ジュリアから意外な愛の告白を受け逢瀬を重ねる中、伝説の反逆組織の男に声をかけられ、禁断の本を入手する。だがそれは恐るべき未来への扉であったー圧倒的リーダビリティの新訳で堪能するディストピア小説の最高傑作。
ジョーゼフ・ヘラー「キャッチ=22」
『キャッチ=22〔新版〕(上) (ハヤカワepi文庫)』
『キャッチ=22〔新版〕(下) (ハヤカワepi文庫)』
ジョーゼフ・ヘラー,飛田茂雄
2016/03/09
早川書房
第二次大戦末期。中部イタリアの米空軍基地に勤務するヨッサリアン大尉の願いはただ一つ、生き延びること。仮病を使い、狂気を装い、なんとか出撃を免れようとするのだが……。強烈なブラック・ユーモアで戦争の狂気、現代社会の不条理を鋭く風刺し、アメリカ文学に新たな地平を切り開いた傑作。解説/松田青子
ジョゼフ・コンラッド「闇の奥」
『闇の奥 (新潮文庫)』
ジョゼフ・コンラッド,高見浩
2022/10/28
新潮社
19世紀末。アフリカ大陸の中央部に派遣された船乗りマーロウは、奥地出張所にいるという象牙貿易で業績を上げた社員、クルツの噂を聞く。鬱蒼たる大密林を横目に河を遡航するマーロウの蒸気船は、原住民の襲撃に見舞われながらも最奥に辿り着く。そこで目にしたクルツの信じがたい姿とは――。著者の実体験をもとにし、大自然の魔性と植民地主義の闇を凝視した、世界文学史に異彩を放つ傑作。
フランシス・フォード・コッポラ監督
映画「地獄の黙示録」原作
ジョン・アーヴィング「オウエンのために祈りを」
『オウエンのために祈りを 上巻 (新潮文庫)』
『オウエンのために祈りを 下巻 (新潮文庫)』
ジョン・アーヴィング,中野圭二
2006/09/01
中央公論新社
5歳児ぐらいの身長、一度聞いたら忘れられないへんな声、ずば抜けた頭脳を持つぼくの親友オウエンを、ある日過酷な運命が襲った。ピンチヒッターで打ったボールが、大好きだったぼくの母の命を奪ったのだ。ぼくは神様の道具なんだと言い続ける彼にとって、出来事にはすべて意味がある。他人と少し違う姿に生れたオウエンに与えられた使命とは?米文学巨匠による現代の福音書。
ジョン・ウィリアムズ「ストーナー」
『ストーナー』
ジョン・ウィリアムズ,東江一紀
2014/09/28
作品社
これはただ、ひとりの男が大学に進んで教師になる物語にすぎない。しかし、これほど魅力にあふれた作品は誰も読んだことがないだろう。――トム・ハンクス
半世紀前に刊行された小説が、いま、世界中に静かな熱狂を巻き起こしている。
名翻訳家が命を賭して最期に訳した、“完璧に美しい小説”
ジョン・ケネディ・トゥール「愚か者同盟」
『愚か者同盟』
ジョン・ケネディ・トゥール,木原善彦
2022/07/28
国書刊行会
イグネイシャスは、潰れかけのアパレル工場、次いで零細ホットドッグ移動販売業者で職を得るが、職場では仕事を放り出し、事務所をリボンで飾り付けつつ黒人たちの労働デモを扇動したり、ホットドッグをつまみ食いした挙句に声を掛けてきた怪しい男に屋台を押し付けて映画に出かけたりするなど、好き勝手やり放題。やがて今度は職場から放り出され、警察にも追われるようになったイグネイシャスは、一癖も二癖もある奇人変人たちを巻き込んだり巻き込まれたりしながら逃亡劇を繰り広げ、ニューオーリンズの街に大騒動を巻き起こすーー!!!
ジョン・スタインベック「怒りの葡萄」ほか
『怒りの葡萄(上) (新潮文庫)』
『怒りの葡萄(下) (新潮文庫)』
ジョン・スタインベック,伏見威蕃
2015/09/27
新潮社
米国オクラホマ州を激しい砂嵐が襲い、先祖が血と汗で開拓した農地は耕作不可能となった。大銀行に土地を奪われた農民たちは、トラックに家財を詰め、故郷を捨てて、“乳と蜜が流れる”新天地カリフォルニアを目指したが……。ジョード一家に焦点をあて、1930年代のアメリカ大恐慌期に、苦境を切り抜けようとする情愛深い家族の姿を描いた、ノーベル文学賞作家による不朽の名作。
ジョン・ファウルズ「魔術師」
ジョン・ファウルズ
『魔術師 上・下 (河出文庫)』小笠原豊樹訳/河出書房新社(1991年11月)
イギリスの中産階級に生れ、オクスフォードを出た青年ニコラス・アーフェは、すでに人生にある種の虚しさを感じていた。ある女性とのエロティックな恋が終ったのをきっかけに、英語教師としてエーゲ海の孤島に渡る。そしてそこで不思議な老人コンヒスに出会う。次々と起きる、複雑怪奇な出来事…。サスペンスあふれる恋愛小説、冒険小説、そしてオカルティズム哲学の稀有な物語。
ジョン・ル・カレ「ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ」
『ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ〔新訳版〕 (ハヤカワ文庫NV)』
ジョン・ル・カレ,村上博基
2012/03/31
早川書房
英国情報部“サーカス”の中枢に潜むソ連の二重スパイを探せ。引退生活から呼び戻された元情報部員スマイリーは、困難な任務を託された。二重スパイはかつての仇敵、ソ連情報部のカーラが操っているという。スマイリーは膨大な記録を調べ、関係者の証言を集めて核心に迫る。やがて明かされる裏切者の正体は?スマイリーとカーラの宿命の対決を描き、スパイ小説の頂点を極めた三部作の第一弾。著者の序文を付した新訳版。
スザンナ・クラーク「ピラネージ」ほか
『ピラネージ』
スザンナ・クラーク,原島文世
2022/04/11
東京創元社
この奇妙な館にひとり暮らす「僕」が、自分の過去に、そして世界に疑問を抱いたとき、彼の世界はまわりはじめる・・・・・・そこは、海からの潮に洗われ、古代めいた彫像に飾られた数多の広間が連なる館。
世界幻想文学大賞、ヒューゴー賞、ミソピーイク賞、ローカス賞新人賞を受賞した世界的ベストセラー『ジョナサン・ストレンジとミスター・ノレル』の著者の傑作幻想小説。
スタンダール「赤と黒」
『赤と黒 (上) (光文社古典新訳文庫)』
『赤と黒 (下) (光文社古典新訳文庫)』
スタンダール,野崎歓
2007/09/06
光文社
スタンダールの代表作に新訳登場。ナポレオン失脚後のフランス、貧しい家に育った青年ジュリヤン・ソレルは、立身のため僧職に身を投じる。やがて貴族であるレナール家の家庭教師となり、その美貌からレナール夫人に慕われるようになる。ジュリヤンは金持ちへの反発と野心から、夫人を誘惑するのだが……。才知と美貌で激動の時代を駈けぬけた主人公の誇り高き精神を、新たな解釈で生き生きと描き出す。
スティーヴン・キング「ザ・スタンド」
『ザ・スタンド 1 (文春文庫)』
『ザ・スタンド 2 (文春文庫)』
スティーヴン・キング,深町眞理子
2004/04/07ほか
文春文庫
猛然たる致死率と感染力を持つインフルエンザ・ウイルスが漏洩した。それと知らず、それぞれの人生を真摯に生きる人々。未婚で妊娠した学生、突然の成功に惑うロックシンガー、人の暖かさを知った放浪の青年…彼らの流す絶望と悲嘆の涙のなか、静かに世界は死滅してゆく。巨匠畢生の超大作、壮大な滅びの物語を序曲に開幕。
セバスチャン・フォークス「よみがえる鳥の歌」
『よみがえる鳥の歌 上 (扶桑社セレクト)』
『よみがえる鳥の歌 下 (扶桑社セレクト)』
セバスチャン・フォークス,松本みどり
2002/06/01
扶桑社
1910年、フランス。紡績工場を訪ねて英国からやってきた青年スティーヴンは、工場経営者の若き妻イザベルと出会った。夫妻の秘密をかいま見るうち、スティーヴンの心に恋情が生まれていた。アミアンの工場と、ソンム河畔の美しい風景のなか、徐々に感情は深まっていく。やがて狂おしい愛が爆発したとき、彼とイザベルに新たな世界がひらけたーだが、それから6年後、スティーヴンはまったくちがう場所で生きていた。そこは第一次世界大戦の最大の激戦地、フランス戦線の塹壕のなかだった。
ダグラス・アダムス「銀河ヒッチハイク・ガイド」
『銀河ヒッチハイク・ガイド (河出文庫)』
ダグラス・アダムス,安原和見
2005/09/03
河出書房新社
銀河バイパス建設のため、ある日突然、地球が消滅。どこをとっても平凡な英国人アーサー・デントは、最後の生き残りとなる。アーサーは、たまたま地球に居た宇宙人フォードと、宇宙でヒッチハイクをするハメに。必要なのは、タオルと“ガイド”-。シュールでブラック、途方もなくばかばかしいSFコメディ大傑作。
ダフネ・デュ・モーリア「レベッカ」
『レベッカ(上) (新潮文庫)』
『レベッカ(下) (新潮文庫)』
ダフネ・デュ・モーリア,茅野美ど里
2008/02/28
新潮社
ゆうべ、またマンダレーに行った夢を見た――この文学史に残る神秘的な一文で始まる、ゴシックロマンの金字塔、待望の新訳。海難事故で妻を亡くした貴族のマキシムに出会い、後妻に迎えられたわたし。だが彼の優雅な邸宅マンダレーには、美貌の先妻レベッカの存在感が色濃く遺されていた。彼女を慕う家政婦頭には敵意の視線を向けられ、わたしは不安と嫉妬に苛まれるようになり……。
アルフレッド・ヒッチコック監督
ジョーン・フォンテイン&ローレンス・オリヴィエ
映画『レベッカ』原作
チャールズ・ディケンズ「荒涼館」ほか
『荒涼館(一) (岩波文庫)』
『荒涼館(二) (岩波文庫)』
『荒涼館(三) (岩波文庫)』
『荒涼館(四) (岩波文庫)』
チャールズ・ディケンズ,河合祥一郎
2017/06/17ほか
岩波書店
「おまえはおかあさんの恥でした」──両親の名も顔も知らず厳しい代母に育てられたエスターと、あまたの人を破滅させてなお継続する「ジャーンダイス訴訟」。この二つをつなぐ輪は何か? ミステリと社会小説を融合し、呪われた裁判に巻き込まれる人々を軸に、貴族から孤児まで、19世紀英国の全体を書ききったディケンズの代表作。(全四冊)
デイヴィッド・ミッチェル「クラウド・アトラス」
『クラウド・アトラス 上』
『クラウド・アトラス 下』
デイヴィッド・ミッチェル,中川千帆
2013/01/22
河出書房新社
19世紀の南太平洋を船で旅するサンフランシスコ出身の公証人。第二次大戦前のベルギーで天才作曲家に師事する若き音楽家。1970年代のアメリカ西海岸で原発の不正を追及する女性ジャーナリスト。現代ロンドンでインチキ出版社を営む老編集者。近未来の韓国でウエイトレスとして生きるファブリカント。遠い未来のハワイで人類絶滅の危機を迎える文明の守り手。身体のどこかに不思議な彗星のあざを持つ主人公たちが、支配と暴力と抑圧に抗して叫びをあげる。現代英語圏屈指のストーリーテラーの代表作。
トム・ハンクス主演
映画『クラウドアトラス』原作
トーマス・マン「魔の山」ほか
『魔の山(上) (新潮文庫)』
『魔の山(下) (新潮文庫)』
トーマス・マン,高橋義孝
1969/02/25
新潮社
第一次大戦前、ハンブルク生れの青年ハンス・カストルプはスイス高原ダヴォスのサナトリウムで療養生活を送る。無垢な青年が、ロシア婦人ショーシャを愛し、理性と道徳に絶対の信頼を置く民主主義者セテムブリーニ、独裁によって神の国をうち樹てようとする虚無主義者ナフタ等と知り合い自己を形成してゆく過程を描き、“人間”と“人生”の真相を追究したドイツ教養小説の大作。
ドナ・タート「黙約」
『黙約(上) (新潮文庫)』
『黙約(下) (新潮文庫)』
ドナ・タート,吉浦澄子
2017/07/28
新潮社
〈下巻に村上春樹「解説」を収録〉
緑の蔦に覆われた大学の古い建物、深い霧に包まれる森。東部ヴァーモント州の大学に編入した主人公リチャードは、衒学的なモロー教授のもとで古代ギリシアの世界に耽 する学生五人と知り合う。そしてある夜、バッコス祭の神秘を再現する熱狂の中で凄惨な事件が起こった。美と恐怖と狂気が彼らを駆り立てる──『罪と罰』を彷彿とさせる傑作長編小説! 『シークレット・ヒストリー』を改題。
トニ・モリスン「ビラウド」
『ビラヴド―トニ・モリスン・セレクション (ハヤカワepi文庫)』
トニ・モリスン,吉田廸子
2009/12/10
早川書房
元奴隷のセサとその娘は幽霊屋敷に暮らしていた。長年怒れる霊に蹂躙されてきたが、セサはそれが彼女の死んだ赤ん坊の復讐と信じ耐え続けた。やがて、旧知の仲間が幽霊を追い払い、屋敷に平穏が訪れるかに思えた。しかし、謎の若い女「ビラヴド」の到来が、再び母娘を狂気の日々に追い込む。死んだ赤ん坊の墓碑銘と同じ名のこの女は、一体何者なのか?ノーベル賞受賞の契機となった著者の代表作。ピュリッツァー賞受賞。
トマス・ハーディ「テス」
『テス 上 (岩波文庫 赤)』
『テス 下 (岩波文庫 赤)』
トマス・ハーディ,井上宗次,石田英二
1960/10/05
岩波書店
テスは美貌と豊満な肉体にめぐまれ,しかも純な心と強い感受性の持主だが,貧困ゆえにつぎつぎと苛酷な運命にもてあそばれ,一歩一歩と悲劇的な破局にむかって歩んでゆく.その無残な生涯が緊密な構成でリアリスティックに描き出される.英国の作家トマス・ハーディ(1840―1928)の数多い小説のなかで最も有名な代表作.
トマス・ピンチョン「重力の虹」
『トマス・ピンチョン 全小説 重力の虹[上] (Thomas Pynchon Complete Collection)』
トマス・ピンチョン,佐藤良明
2014/09/30
新潮社
世界文学史上に空前の伝説を刻んだ33万語、100万字超の巨篇――新訳成る! 耳をつんざく叫びとともに、V2ロケット爆弾が空を切り裂き飛んでくる。ロンドン、一九四四年。情報局から調査の命を受けたスロースロップ中尉は――。 ピューリッツァー賞が「卑猥」「通読不能」と審査を拒否した超危険作にして、今なお現代文学の最先端に屹立する金字塔がついに新訳。詳細な註と膝を打つ解説、索引を付す
ハーパー・リー「アラバマ物語」
『ものまね鳥を殺すのは: アラバマ物語〔新訳版〕』
ハーパー・リー,上岡伸雄
2023/06/20
早川書房
「これは覚えておいてくれ。ものまね鳥を殺すのは罪なんだ」 1930年代、アメリカ南部。白人女性への暴行の嫌疑がかけられた黒人男性の弁護についたアティカスは、無垢な存在を殺すのは罪なのだと子どもたちに話す。 アメリカ南部にはびこる人種差別と、周囲の白人の反発にもかかわらず正義のために闘う父の姿を、 アティカスの娘スカウトの無垢な瞳を通じて克明に描いた、全世界4000万部超の不朽の名作の新訳。1961年ピュ
バーバラ・キングソルヴァー「ポイズンウッド・バイブル」
『ポイズンウッド・バイブル』
バーバラ・キングソルヴァー,永井喜久子
2001/07/01
DHC
1959年、アメリカ人宣教師家族が、ベルギー領コンゴに降り立った。過酷な大自然、政治的混乱をとおして、家族が選んだ道は?キングソルヴァー最大のヒット作、ついに刊行。
ハーマン・メルヴィル「白鯨」
『白鯨(上) (新潮文庫)』
『白鯨(中) (新潮文庫)』
『白鯨(下) (新潮文庫)』
ハーマン・メルヴィル,田中西二郎
1952/02/04
新潮社
巨大な白い鯨〈モービィ・ディック〉をめぐって繰り広げられる、アメリカの作家メルヴィル(1819-1891)の最高傑作。本書は海洋冒険小説の枠組みに納まりきらない、法外なスケールとスタイルを誇る、象徴性に満ちあふれた「知的ごった煮」であり、およそ鯨に関することは何もかも盛り込んだ「鯨の百科全書」でもある。新訳(全3冊)
ヒラリー・マンテル「ウルフ・ホール」
『ウルフ・ホール 上』
『ウルフ・ホール 下』
ヒラリー・マンテル,宇佐川晶子
2011/07/08
早川書房
16世紀のイギリス、ロンドン。息子が生まれないと悩む国王ヘンリー八世は、王妃との離婚を願う。しかし、教皇の反対により、一向に離婚協議は進まない。トマス・クロムウェルは、卑しい生まれから自らの才覚だけで生きてきた男。数カ国語を流暢に話し、記憶力に優れ、駆け引きに長けた戦略家だった。仕える枢機卿の権勢が衰えていくなか、クロムウェルはヘンリー八世に目をかけられるようになるがー16世紀のイギリス宮廷を、希代の天才政治家クロムウェルの目から描いた興奮の歴史大作。ブッカー賞、全米批評家協会賞、ウォルター・スコット賞受賞。
BBCドラマ
『ウルフ・ホール』原作小説
フョードル・ドストエフスキー「カラマーゾフの兄弟」ほか
『カラマーゾフの兄弟〈上〉 (新潮文庫)』
『カラマーゾフの兄弟〈中〉 (新潮文庫)』
『カラマーゾフの兄弟〈下〉 (新潮文庫)』
ドストエフスキー,原卓也
1978/07/20
新潮社
物欲の権化のような父フョードル・カラマーゾフの血を、それぞれ相異なりながらも色濃く引いた三人の兄弟。放蕩無頼な情熱漢ドミートリイ、冷徹な知性人イワン、敬虔な修道者で物語の主人公であるアリョーシャ。そして、フョードルの私生児と噂されるスメルジャコフ。これらの人物の交錯が作り出す愛憎の地獄図絵の中に、神と人間という根本問題を据え置いた世界文学屈指の名作。
フランク・ハーバート「デューン 砂の惑星」
『デューン 砂の惑星〔新訳版〕 (上) (ハヤカワ文庫SF)』
『デューン 砂の惑星〔新訳版〕 (中) (ハヤカワ文庫SF)』
『デューン 砂の惑星〔新訳版〕 (下) (ハヤカワ文庫SF)』
フランク・ハーバート,酒井昭伸
2016/01/22
早川書房
アトレイデス公爵は皇帝の命を受け、惑星アラキスに移封されることになる。過酷な砂漠の惑星アラキスは、抗老化作用を持つ香料メランジの唯一の産地である。宿敵ハルコンネン家に代わりそこを支配することは、表面的には公爵家に大きな名誉と富を約束する。皇帝やハルコンネン男爵の罠だと知りつつ、公爵は息子ポールの未来のため惑星アラキスに乗り込むが……ヒューゴー・ネビュラ両賞受賞の壮大な未来叙事詩を新訳で!
ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督&ティモシー・シャラメ
映画『DUNE/デューン 砂の惑星』原作
マーガレット・アトウッド「侍女の物語」
『侍女の物語 (ハヤカワepi文庫)』
マーガレット・アトウッド,斎藤英治
2001/10/24
早川書房
ギレアデ共和国の侍女オブフレッド。彼女の役目はただひとつ、配属先の邸宅の主である司令官の子を産むことだ。しかし彼女は夫と幼い娘と暮らしていた時代、仕事や財産を持っていた昔を忘れることができない。監視と処刑の恐怖に怯えながら逃亡の道を探る彼女の生活に、ある日希望の光がさしこむが……。自由を奪われた近未来社会でもがく人々を描く、カナダ総督文学賞、アーサー・C・クラーク賞受賞作。解説/落合恵子
エリザベス・モス主演
ドラマ「ハンドメイズ・テイル/侍女の物語」原作
マーク・トウェイン「ハックルベリー・フィンの冒険」
『ハックルベリー・フィンの冒けん』
マーク・トウェイン,柴田元幸
2017/12/19
研究社
★柴田元幸氏がいちばん訳したかったあの名作、ついに翻訳刊行。
●オリジナル・イラスト174点収録
●訳者 柴田元幸氏の作品解題付き(2017年、第6回早稲田大学坪内逍遙大賞受賞)
「トム・ソーヤーの冒けん」てゆう本をよんでない人はおれのこと知らないわけだけど、それはべつにかまわない。あれはマーク・トウェインさんてゆう人がつくった本で、まあだいたいはホントのことが書いてある。ところどころこちょうしたとこもあるけど、だいたいはホントのことが書いてある。べつにそれくらいなんでもない。だれだってどこかで、一どや二どはウソつくものだから。
マルグリット・ユルスナール「ハドリアヌス帝の回想」
『ハドリアヌス帝の回想』
マルグリット・ユルスナール,多田智満子
2008/12/16
白水社
旅とギリシア、芸術と美少年を偏愛したローマ五賢帝の一人ハドリアヌス。命の終焉でその稀有な生涯が内側から生きて語られる、「ひとつの夢による肖像」。著者円熟期の最高傑作。(巻末エッセイ:堀江敏幸)
マルセル・プルースト「失われた時を求めて」
『失われた時を求めて(1)――スワン家のほうへI (岩波文庫)』
(全14冊)
プルースト,吉川一義
2014/02/27
岩波書店
ひとかけらのマドレーヌを口にしたとたん襲われる戦慄。「この歓びは、どこからやって来たのだろう?」 日本の水中花のように芯ひらく想い出――サンザシの香り、鐘の音、コンブレーでの幼い日々。プルースト研究で仏アカデミー学術大賞受賞の第一人者が精確清新な訳文でいざなう、重層する世界の深み。当時の図版を多数収録。(全14巻)
ミゲル・デ・セルバンテス「ドン・キホーテ」
『ドン・キホーテ (前篇一) (岩波文庫 赤)』
(全6冊)
セルバンテス,牛島信明
2001/01/16
岩波書店
騎士道物語を読み過ぎて妄想にとらわれた初老の紳士が,古ぼけた甲冑に身を固め,やせ馬ロシナンテにまたがって旅に出る.決定的な時代錯誤と肉体的脆弱さで,行く先々で嘲笑の的となるが….主人公ドン・キホーテをはじめ登場する誰も彼もがとめどもなく饒舌な,おなじみセルバンテス(1547-1616)の代表作.新訳.(全6冊)
ミハイル・ブルガーコフ「巨匠とマルガリータ」
『巨匠とマルガリータ (新潮文庫)』
ミハイル・ブルガーコフ,石井信介
2025/02/12
東京創元社
「原稿は 燃えないのです」
独裁政権の言論弾圧に屈することなく優雅なる反逆を貫き、死後発表されるや世界でセンセーションを巻き起こした文豪ブルガーコフの最高傑作にして極上のエンターテインメント!
ある春の晴れた日、モスクワに悪魔が現れた。黒魔術の教授を名乗る悪魔は、チェック柄の背広を着た邪悪なのっぽ、グラスでウオッカを飲む巨大黒ネコ、口から牙がのぞく赤毛の殺し屋、全裸の女吸血鬼ら手下を従え、首都に大混乱を巻き起こす。
ミラン・クンデラ「存在の耐えられない軽さ」
『存在の耐えられない軽さ (集英社文庫)』
ミラン・クンデラ,千野栄一
1998/11/20
集英社
苦悩する恋人たち。不思議な三角関係。男は、ひとりの男に特別な感情を抱いた。鮮烈でエロチック…。プラハの悲劇的政治状況下での男と女のかぎりない愛と転落を、美しく描きだす哲学的恋愛小説。
フィリップ・カウフマン監督、主人公トマシュにダニエル・デイ=ルイス、テレーザにジュリエット・ビノシュを迎え、1988年に映画公開された原作小説。
フィリップ・カウフマン監督
映画『存在の耐えられない軽さ』原作
メアリー・シェリー「フランケンシュタイン」
『フランケンシュタイン (新潮文庫)』
メアリー・シェリー,芹沢恵
2014/12/22
新潮社
若き科学者ヴィクター・フランケンシュタインは、生命の起源に迫る研究に打ち込んでいた。あるとき、ついに彼は生命の創造という神をも恐れぬ行いに手を染める。だが、創り上げた“怪物”はあまりに恐ろしい容貌をしていた。故郷へ逃亡した彼は、醜さゆえの孤独にあえぎ、彼を憎んだ“怪物”に、追い詰められることなろうとは知る由もなかった。天才女性作家が遺した伝説の名著。
リチャード・アダムズ「ウォーターシップ・ダウンのウサギたち」
『ウォーターシップ・ダウンのウサギたち(上) (ファンタジー・クラシックス)』
『ウォーターシップ・ダウンのウサギたち(下) (ファンタジー・クラシックス)』
リチャード・アダムズ,神宮輝夫
2006/09/01
評論社
「すごく恐ろしいことだ!近づいてくる。ぐんぐんやって来る」。予知能力のあるファイバーの言葉を信じて、十一匹のウサギが旅に出た。いったいどこに平和な土地があるのか!?小さなウサギたちの大きな冒険…世界中をとりこにした名作が、今、改訳新版でよみがえる。
レフ・トルストイ「戦争と平和」ほか
『戦争と平和1 (光文社古典新訳文庫)』
(全6巻)
トルストイ,望月哲男
2008/07/10ほか
光文社
『戦争と平和 (全6巻)Kindle版』
始まりは1805年夏、ペテルブルグでの夜会。全ヨーロッパ秩序の再編を狙う独裁者ナポレオンとの戦争(祖国戦争)の時代を舞台に、ロシア貴族の興亡から大地に生きる農民にいたるまで、国難に立ち向かうロシアの人びとの姿を描いたトルストイの代表作。全6巻。
ロベルト・ボラーニョ「2666」
『2666』
ロベルト・ボラーニョ,野谷文昭,内田兆史,久野量一
2012/09/26
白水社
謎の作家アルチンボルディを研究する四人の文学教授、メキシコ北部の国境の街に暮らすチリ人哲学教授、ボクシングの試合を取材するアフリカ系アメリカ人記者、女性連続殺人事件を追う捜査官たち…彼らが行き着く先は?そしてアルチンボルディの正体とは?2008年度全米批評家協会賞受賞。
ローレンス・スターン「トリストラム・シャンディ」
『トリストラム・シャンディ 上 (岩波文庫 赤)』
『トリストラム・シャンディ 中 (岩波文庫 赤)』
『トリストラム・シャンディ 下 (岩波文庫 赤)』
ローレンス・スターン,朱牟田夏雄
1969/08/16
岩波書店
プルーストやジョイス、ウルフ等の“意識の流れ派”の源流とも先駆的作品ともいわれる本書だが、内容・形式ともに奇抜そのもので、話しは劈頭から脱線また脱線、独特の告白体を駆使して目まぐるしく移り変る連想の流れは、いつか一種不思議なユーモアの世界をつくり出し、我々はただ流れに身を任せ漂うばかりである。1760〜1767年。

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