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藤井光さんの本と翻訳作品一覧/デニス・ジョンソン、アンソニー・ドーア、コルソン・ホワイトヘッドほか

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藤井光さんの本と翻訳作品一覧/デニス・ジョンソン、アンソニー・ドーア、コルソン・ホワイトヘッドほか
  1. 藤井光さんの本と翻訳作品の一覧
  2. 藤井光さんのこと
    1. 藤井光さんの関連サイト
  3. 藤井光さんの新刊
    1. 「アメリカ文学史への招待」橋本安央、藤井光、坂根隆広ほか
    2. 「ブリス・モンタージュ」リン・マー
    3. 「物語ることの反撃 パレスチナ・ガザ作品集」リフアト・アルアライール、岡真理
    4. 「ハーレム・シャッフル」コルソン・ホワイトヘッド
    5. 「すべての見えない光」アンソニー・ドーア
  4. 藤井光さんの本と翻訳作品
    1. 「アクティング・クラス」ニック・ドルナソ
    2. 「反乱者」ジーナ・アポストル
    3. 「その丘が黄金ならば」C・パム・ジャン
    4. 「血を分けた子ども」オクテイヴィア・E・バトラー
    5. 「デカメロン・プロジェクト」マーガレット・アトウッド他
    6. 「マレー素描集」アルフィアン・サアット
    7. 「断絶」リン・マー
    8. 「ニッケル・ボーイズ」コルソン・ホワイトヘッド
    9. 「ブラック・トムのバラード」ヴィクター・ラヴァル
    10. 「サブリナ」ニック・ドルナソ
    11. 「勇気の赤い勲章」スティーヴン・クレイン
    12. 「海の乙女の惜しみなさ」デニス・ジョンソン
    13. 「本にまつわる世界のことば」温又柔、斎藤真理子、中村菜穂、藤井光、藤野可織、松田青子
    14. 「21世紀×アメリカ小説×翻訳演習」藤井光
    15. 「西欧の東」ミロスラフ・ペンコフ
    16. 「戦時の音楽」レベッカ・マカーイ
    17. 「死体展覧会」ハサン・ブラーシム
    18. 「ターミナルから荒れ地へ」藤井光
    19. 「夜、僕らは輪になって歩く」ダニエル・アラルコン
    20. 「きっとあなたは、あの本が好き。」都甲幸治、武田将明、藤井光、藤野可織、朝吹真理子、和田忠彦、石井千湖、阿部賢一、岡和田晃、江南亜美子
    21. 「ミニチュアの妻」マヌエル・ゴンザレス
    22. 「遠い部屋、遠い奇跡」ダニヤール・ムイーヌッディーン
    23. 「アヴィニョン五重奏」ロレンス・ダレル
    24. 「かつては岸」ポール・ユーン
    25. 「大いなる不満」セス・フリード
    26. 「神は死んだ」ロン・カリー・ジュニア
    27. 「タイガーズ・ワイフ」テア・オブレヒト
    28. 「ロスト・シティ・レディオ」ダニエル・アラルコン
    29. 「デニーロ・ゲーム」サルバドール・プラセンシア
    30. 「紙の民」サルバドール・プラセンシア
    31. 「奪い尽くされ、焼き尽くされ」ウェルズ・タワー
    32. 「煙の樹」デニス・ジョンソン
  5. 藤井光さんの読みもの、インタビュー

藤井光さんの本と翻訳作品の一覧

作品名著者翻訳者出版社発売日
アメリカ文学史への招待:
豊饒なる想像力
橋本安央,藤井光,坂根隆広池末陽子,大川淳,
古井義昭,舌津智之,
稲冨百合子,小南悠,
白川恵子,石原剛,
中村善雄,小林久美子,
水口陽子,畔柳和代,
金澤哲,出口菜摘,
ハーン小路恭子,
戸田慧,坂井隆,後藤篤,
木原善彦,西光希翔
法律文化社2025/03/15
ブリス・モンタージュ
(エクス・リブリス)
リン・マー藤井光白水社2025/03/03
物語ることの反撃
パレスチナ・ガザ作品集
リフアト・アルアライール,
岡真理
藤井光河出書房新社2024/12/03
ハーレム・シャッフルコルソン・ホワイトヘッド藤井光早川書房2023/11/21
すべての見えない光 (ハヤカワepi文庫)アンソニー・ドーア藤井光早川書房2023/11/21
絶縁村田沙耶香,
アルフィアンサアット,
ハオジンファン,
ウィワットルート
ウィワットウォンサー,
韓麗珠,
ラシャムジャ,
グエンゴックトゥ,
連明偉,
チョンセラン
藤井光,
大久保洋子,
福冨渉,
及川茜,
星泉,
野平宗弘,
吉川凪
小学館2022/12/16
アクティング・クラスニック・ドルナソ藤井光早川書房2022/12/06
反乱者 (エクス・リブリス)ジーナ・アポストル藤井光白水社2022/10/28
その丘が黄金ならばC・パム・ジャン藤井光早川書房2022/07/20
血を分けた子どもオクテイヴィア・E・バトラー藤井光河出書房新社2022/06/24
デカメロン・プロジェクト
パンデミックから生まれた29の物語
マーガレット・アトウッド他,
ニューヨーク・タイムズ・
マガジン
藤井光河出書房新社2021/12/04
マレー素描集アルフィアン・サアット藤井光書肆侃侃房2021/09/30
断絶 (エクス・リブリス)リン・マー藤井光白水社2021/03/25
現代アメリカ文学ポップコーン大盛青木耕平,加藤有佳織,
里内克巳,佐々木楓,
日野原慶,藤井光
書肆侃侃房2020/12/14
ニッケル・ボーイズコルソン・ホワイトヘッド藤井光早川書房2020/11/19
西への出口 (新潮クレスト・ブックス)モーシン・ハミッド藤井光新潮社2019/12/24
ブラック・トムのバラードヴィクター・ラヴァル藤井光東宣出版2019/12/02
サブリナニック・ドルナソ藤井光早川書房2019/10/17
勇気の赤い勲章 (光文社古典新訳文庫)スティーヴン・クレイン藤井光光文社2019/10/08
海の乙女の惜しみなさ
(エクス・リブリス)
デニス・ジョンソン藤井光白水社2019/07/31
本にまつわる世界のことば温又柔,斎藤真理子,
中村菜穂,藤井光,
藤野可織,松田青子
創元社2019/05/23
21世紀×アメリカ小説×翻訳演習藤井光研究社2019/05/20
芥川龍之介選 英米怪異・幻想譚澤西祐典,柴田元幸畔柳和代,藤井光,
岸本佐知子,西崎憲,
都甲幸治,大森望,
若島正,谷崎由依,
森慎一郎
岩波書店2018/11/22
西欧の東 (エクス・リブリス)ミロスラフ・ペンコフ藤井光白水社2018/10/26
戦時の音楽 (新潮クレスト・ブックス)レベッカ・マカーイ藤井光新潮社2018/06/29
アメリカ文化事典アメリカ学会丸善出版2018/01/25
死体展覧会 (エクス・リブリス)ハサン・ブラーシム藤井光白水社2017/10/24
文芸翻訳入門 言葉を紡ぎ直す人たち、
世界を紡ぎ直す言葉たち
藤井光フィルムアート社2017/03/24
ベスト・ストーリーズIII カボチャ頭若島正宮脇孝雄,上岡伸雄,
桃尾美佳,小林久美子,
渡辺佐智江,森慎一郎,
柴田元幸,谷崎由依,
藤井光,吉田恭子,
松田青子
早川書房2016/08/24
ベスト・ストーリーズII 蛇の靴若島正桃尾美佳,渡辺佐智江,
佐々木徹,木原善彦,
小林久美子,喜志哲雄,
宮脇孝雄,森慎一郎,
柴田元幸,岸本佐知子,
谷崎由依,藤井光,若島正
早川書房2016/04/22
世界文学への招待 (放送大学教材)宮下志朗,小野正嗣,
藤井光,岡真理,
部賢一,渡辺直紀,
マイケル・エメリック
放送大学教育振興会2016/03/20
ターミナルから荒れ地へ
「アメリカ」なき時代のアメリカ文学
藤井光中央公論新社2016/03/09
夜、僕らは輪になって歩く
(新潮クレスト・ブックス)
ダニエル・アラルコン藤井光新潮社2016/01/29
きっとあなたは、あの本が好き。
連想でつながる読書ガイド
都甲幸治,武田将明,
藤井光,藤野可織,
朝吹真理子,
和田忠彦,石井千湖,
阿部賢一,岡和田晃,
江南亜美子,今井キラ
立東舎2016/01/25
ミニチュアの妻 (エクス・リブリス)マヌエル・ゴンザレス藤井光白水社2015/12/19
ベスト・ストーリーズI
ぴょんぴょんウサギ球
若島正片岡義男,岸本佐知子,
木原善彦,佐々木徹,
柴田元幸,谷崎由依,
中村和恵,藤井光,
古屋美登里,桃尾美佳,
森慎一郎
早川書房2015/12/18
読んで、訳して、語り合う。
都甲幸治対談集
都甲幸治,堀江敏幸,
いしいしんじ,
岸本佐知子,内田樹,
沼野充義,芳川泰久,
柴田元幸,藤井光,
星野智幸,小野正嗣,
ポートレーターmiki
立東舎2015/10/09
ハリス・バーディック年代記:
14のものすごいものがたり
C・V・オールズバーグ他,
レモニー・スニケット
村上春樹,宇佐川晶子,
入江真佐子,小澤英実,
金原瑞人,代田亜香子,
川副智子,伊達淳,
島津やよい,相山夏奏,
幸田敦子,藤井光,永井淳
河出書房新社2015/08/21
遠い部屋、遠い奇跡
(エクス・リブリス)
ダニヤール・
ムイーヌッディーン
藤井光白水社2014/12/14
アヴィニョン五重奏V
クインクス クインクス
ロレンス・ダレル藤井光河出書房新社2014/11/15
ノーベル文学賞にもっとも近い作家たち都甲幸治,西脇雅彦,
石川清子,越野剛,
小澤英実,阿部賢一,
佐藤良明,土肥秀行,
楠瀬佳子,橋本智弘,
上岡伸雄,山口和彦,
原成吉,宮原一成,
水谷八也,山内功一郎,
日吉信貴,加藤洋介,
大野典宏,岡和田晃,
東條慎生,藤井光,
小田島恒志,青月社,
ポートレーターmiki
青月社2014/09/16
かつては岸 (エクス・リブリス)ポール・ユーン藤井光白水社2014/06/25
アヴィニョン五重奏IV セバスチャンロレンス・ダレル藤井光河出書房新社2014/06/15
大いなる不満 (新潮クレスト・ブックス)セス・フリード藤井光新潮社2014/05/30
アヴィニョン五重奏III
コンスタンス あるいは孤独な務め
ロレンス・ダレル藤井光河出書房新社2013/12/10
アヴィニョン五重奏II リヴィアロレンス・ダレル藤井光河出書房新社2013/05/18
Outside, America:
The Temporal Turn in Contemporary
American Fiction (English Edition)
Hikaru FujiiBloomsbury
USA Academic
2013/04/25
神は死んだ (エクス・リブリス)ロン・カリー・ジュニア藤井光白水社2013/04/11
アヴィニョン五重奏I
ムッシュー あるいは闇の君主
ロレンス・ダレル藤井光河出書房新社2012/11/07
タイガーズ・ワイフ
(新潮クレスト・ブックス)
テア・オブレヒト藤井光新潮社2012/08/24
クリス・ボルディック選
ゴシック短編小説集
クリス・ボルディック石塚則子,大沼由布,
金谷益道,下楠昌哉,
藤井光
春風社2012/02/15
ロスト・シティ・レディオ
(新潮クレスト・ブックス)
ダニエル・アラルコン藤井光新潮社2012/01/31
デニーロ・ゲーム (エクス・リブリス)ラウィ・ハージ藤井光白水社2011/08/12
紙の民サルバドール・プラセンシア藤井光白水社2011/07/26
奪い尽くされ、焼き尽くされ
(新潮クレスト・ブックス)
ウェルズ・タワー藤井光新潮社2010/07/01
煙の樹 (エクス・リブリス)デニス・ジョンソン藤井光白水社2010/02/01

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(Special thanks/ねじまき鳥さん)

《解説、雑誌掲載》

フライデー・ブラック
ナナ・クワメ・アジェイ=ブレニヤー,押野素子/駒草出版
(解説・藤井光)

獅子渡り鼻 (講談社文庫)
小野正嗣/講談社
(文庫解説・ 藤井光)

EYESCREAM(アイスクリーム) 2017年12月号
スペースシャワーネットワーク
特集「Sense(s) of American Fiction アメリカの夜」(藤井光監修)

Them magazine(ゼムマガジン) 2017年 12 月号
「アメリカの文学の今を、誰も知らない」
Righters
ヴィクター・ラヴァルの短編「想い出のスカフタフェットル

Them magazine(ゼムマガジン) 2017年 10 月号
「Brit YOUTH」
Righters
アダム・ジョンソンの短編「Nirvana

新潮 2017年 08 月号
新潮社
レベッカ・マカーイの短編「惜しまれつつ世を去った人々の博物館

早稲田文学 2016年秋号
早稲田文学会
筑摩書房
ドラガン・トドロヴィッチ/クリス・クリーヴ/アリ・スミス「Refugee Tales(抄)

早稲田文学 2015年冬号
早稲田文学会
筑摩書房
責任編集 藤井光「ぼくたちはなぜ動かずにいられないのか? ——世界文学ケモノ道」、ロイ・キージー「待ち時間」ほか

GRANTA JAPAN with 早稲田文学 02
早川書房
ダニエル・アラルコンの短篇「

早稲田文学 2014年冬号
早稲田文学会
筑摩書房
Gaza Writes Back(ガザ・ライツ・バック)」ほか

Sports Graphic Number Do Summer2014 達人が教える 山旅に行こう。
文藝春秋
リレー連載/ラッセル・ホーバン「ジンギス・カーンの幻の馬

GRANTA JAPAN with 早稲田文学 01
早川書房
デイヴィッド・ミッチェル「ミスタードーナツによる主題の変奏

藤井光さんのこと

翻訳家・藤井光の仕事を支える、本棚と本の話 | ブルータス| BRUTUS.jp
編集者、翻訳者、校正者……本をつくる仕事人たちは、普段どのような本をそばに置き、本をつくっているのだろうか。本のプロに聞いた、仕事を支える本棚と本の話。 本記事も掲載されている、BRUTUS「理想の本...

ブルータス| BRUTUS.jp
翻訳家・藤井光の仕事を支える、本棚と本の話

 2023年12月15日発売の「理想の本棚。」特集の「BRUTUS」。「本をつくる棚。」に藤井光さんの素敵な本棚。「現実にフィクションの手法を織り混ぜる海外文学3冊」を紹介。BRUTUSのInstagramには愛犬の写真も。

 あとがきの最後の文で、ご家族に感謝の言葉を述べられていて、改めて素敵な方だなと思う。すべてではないのかもしれないけれど、ネットで読める他の作品もそうだった。

変わりつつある世界を訳す。自分が、すこし変わる:翻訳家・藤井光に訊く|ヒルズライフ
膨張する世界の一端をつかまえたいとき、翻訳は大切な回路になる。しかし、何を、どのように訳せば、その一端をとらえたことになるのだろうか。折しも翻訳という営みは、AIの普及などに伴い、だんだんと時間をかけ...

ヒルズライフ HILLS LIFE
変わりつつある世界を訳す。自分が、すこし変わる:翻訳家・藤井光に訊く

インタビュー連載「編集できない世界をめぐる対話」第9回のゲストは、アメリカ文学研究者・翻訳家の藤井光さん。

Youtube「東大TV / UTokyo TV」
【21世紀英語圏小説とその翻訳──共感と断絶をめぐって】藤井光_2023年度冬学期:高校生と大学生のための金曜特別講座(約2時間15分)

京フェス2019レポート

京都SFフェスティバル2019レポート 大野万紀|THATTA ONLINE

 藤井光さんと木原善彦さんのツーショット。京都SFフェスティバル2019本会企画「実験小説を語る」についてのレポート(大野万紀さんのHPより)。こちらでYahoo!検索→「実験小説を語る」、こちらでXのポストを検索が可能→(#kyofes2019)。京都SFフェスティバルに参加者の方の投稿を見ることができます。

藤井光さんの関連サイト

藤井光さんの新刊

「アメリカ文学史への招待」橋本安央、藤井光、坂根隆広ほか

アメリカ文学史への招待: 豊饒なる想像力
橋本安央,藤井光,坂根隆広,池末陽子,大川淳,古井義昭,舌津智之,稲冨百合子,小南悠,白川恵子,石原剛,中村善雄,小林久美子,水口陽子,畔柳和代,金澤哲,出口菜摘,戸田慧,ハーン小路恭子,坂井隆,後藤篤,木原善彦,西光希翔
2025/03/15
法律文化社

17世紀入植時代の始まりから近代文学として立ち現われ、内包する革新的精神をもとに文学史観を大きく変容させてきたアメリカ文学。文学作品をめぐる視点が後退しつつあるいま、文学史の原点に立ち戻り、狭義の文学を文学作品として読む姿勢を基軸として代表的な30作品を取り上げる。世界文学におけるアメリカ文学、アメリカ文学と日本文学の関連性などにも視野を広げ、日本語読者が読むべき読書リストも付す。

「ブリス・モンタージュ」リン・マー

ブリス・モンタージュ (エクス・リブリス)
リン・マー,藤井光
2025/03/03
白水社

“全米批評家協会賞”受賞作品。前作の長篇『断絶』が好評の中国出身の米国作家による、不可思議な語り口と冷徹な観察眼が冴える8篇を収録。現代アメリカの心象風景を巧みに切り取る短篇集。

「物語ることの反撃 パレスチナ・ガザ作品集」リフアト・アルアライール、岡真理

物語ることの反撃 パレスチナ・ガザ作品集
リフアト・アルアライール,岡真理,藤井光
2024/12/03
河出書房新社

現代パレスチナを代表する詩人が編み遺した、ガザの若き作家たちによる23篇。過酷な「日常」を書き留め、暴力と占領に物語ることで抵抗する、魂の作品集。

2023年12月、イスラエル軍の空爆によって命を落としたパレスチナの詩人、リフアト・アルアライール。忘却に抗うため、そして想像力によってあたらしい現実を立ち上げるため、彼が私たちに届けた、23の反撃の物語。

ルアライール。忘却に抗うため、そして想像力によってあたらしい現実を立ち上げるため、彼が私たちに届けた、23の反撃の物語。

「ハーレム・シャッフル」コルソン・ホワイトヘッド

ハーレム・シャッフル
コルソン・ホワイトヘッド,藤井光
2023/11/21
早川書房

まっとうな人生を求めて、ハーレム地区で誠実に働くカーニー。だが生活のため、従弟がもちこむ盗品を売ることもあった。ある日、従弟の起こした事件で、カーニーは裏社会の争いに巻き込まれる。表と裏の二重生活の末に彼が選んだのは? 『地下鉄道』著者新作

「すべての見えない光」アンソニー・ドーア

すべての見えない光 (ハヤカワepi文庫)
アンソニー・ドーア,藤井光
2023/11/21
早川書房
第三回日本翻訳大賞受賞作

Netflixでドラマ化
すべての見えない光

ドイツ軍の侵攻が迫るパリ。盲目の少女マリー=ロールは父に連れられ、大伯父の住む海辺の町サン・マロへと避難する。一方ドイツの孤児院で育ち、ヒトラーユーゲントに加わったヴェルナーは、ラジオ修理の技術を買われ、やがてレジスタンスの放送を傍受すべく占領下のフランスへ。戦争が時代を翻弄するなか、交差するはずのなかった二人の運命が“見えない光”を介して近づくーピュリッツァー賞受賞の傑作小説を文庫化。

藤井光さんの本と翻訳作品

少しずつ追加します。

「アクティング・クラス」ニック・ドルナソ

アクティング・クラス
ニック・ドルナソ,藤井光
2022/12/06
早川書房

倦怠期の夫婦、シングルマザーにヌードモデル。社会にうまく馴染めない10人は、人生の変化を求めて演技教室に通い始める。謎の男ジョン・スミスが指導する即興演技クラスに参加するうちに、現実と演技の境界は曖昧に。カラフルに彩られた不穏さが響き渡る新作

「反乱者」ジーナ・アポストル

反乱者 (エクス・リブリス)
ジーナ・アポストル,藤井光
 2022/10/28
白水社

 フィリピン出身のミステリー作家兼翻訳者マグサリンは、新作小説の案を練り始める。そこへ一件のメールが届くー送信者はその小説の主人公である、映画監督キアラだった。
 キアラの父親も映画監督であり、1970年代にベトナム戦争中の米軍による虐殺事件を扱った映画をフィリピンで撮影したのち、失踪していた。キアラは、1901年にフィリピン・サマール島のバランギガでも同様の事件が起きていたことを知り、それをみずから映画化するために、マグサリンに現地での通訳を願い出たのだ。

 こうして始まった二人の旅の物語に、キアラが書いた映画の脚本の主人公、1901年当時のサマール島に上陸したアメリカ人の女性写真家カッサンドラの物語が絡み合う。彼女が目撃するのは、米比戦争で駐屯する米軍と服従を強いられる島民という、支配と被支配の構図だ。マグサリンはその脚本に、実在の女戦士、フィリピン人のカシアナ・ナシオナレスを登場させる。かくして米比戦争の虐殺事件をめぐる物語は、さまざまに視点を変え、時空を超越して、交錯していく……。
 フィリピン出身の作家が放つ、超絶メタフィクション長篇。

「その丘が黄金ならば」C・パム・ジャン

その丘が黄金ならば
C・パム・ジャン,藤井光
 2022/07/20
早川書房

父が亡くなり、孤児になったサムとルーシー。二人は亡骸を埋葬する場所を探すため、広大な土地を彷徨う。それは、中国系移民の過去をめぐる壮大な旅の始まりだった──。ゴールドラッシュ以後の西部を舞台にしたブッカー賞候補作。オバマ元大統領が薦める一冊

「血を分けた子ども」オクテイヴィア・E・バトラー

血を分けた子ども
オクテイヴィア・E・バトラー,藤井光
河出書房新社
2022/06/24

強大な力と高い知性を持つ節足生物「トリク」が支配する地で、トリクの保護を受けて暮らす人間たち。人間は、トリクの卵を男性の体内に宿し、育て上げるという役割を担っていたー。究極の男性妊娠小説である表題作から集大成まで異星人・伝染病・生殖etc.をめぐり宿命と光を描いた、ジャネル・モネイ、N・K・ジェミシンらが崇拝する伝説的SF作家の代表作。ヒューゴー賞、ネビュラ賞、ローカス賞、三冠受賞!

「デカメロン・プロジェクト」マーガレット・アトウッド他

デカメロン・プロジェクト ; パンデミックから生まれた29の物語
マーガレット・アトウッド他,ニューヨーク・タイムズ・マガジン,藤井光
河出書房新社
2021/12/04

アパートの扉にスプレーで記されていく“V”の字、悲しい記憶を洗い流すエステ、宇宙から派遣された謎のタコ型エイリアン、女子刑務所からの脱獄、遅れていく“時”の流れ、ロックダウン解除後の世界…。ベスト禍で紡がれた名作『デカメロン』にならい、ユニークな視点と着想で書き下ろされた個性的アンソロジー。さまざまな言語、人種、ジャンルからなる世界の作家が書き下ろした、コロナ禍のいまを生きるための物語。

「マレー素描集」アルフィアン・サアット

マレー素描集
アルフィアン・サアット,藤井光
書肆侃侃房
2021/09/30

48の掌編のつらなりによって現在のシンガポール社会を巧みに描き出したマレー系作家による短編集。
フランク・オコナー国際短編賞候補。

「断絶」リン・マー

断絶 (エクス・リブリス)
リン・マー,藤井光
白水社
2021/03/25

中国発の未知の病「シェン熱」が世界を襲い、感染者はゾンビ化し、死に至る。無人となったニューヨークから最後に脱出した中国移民のキャンディスは、ある生存者のグループに拾われ、安全な“施設”へと向かう。生存をかけたその旅路の果てはー?中国系米国作家が放つ、震撼のパンデミック小説!

「ニッケル・ボーイズ」コルソン・ホワイトヘッド

ニッケル・ボーイズ
コルソン・ホワイトヘッド,藤井光
早川書房
2020/11/19
アマプラで『ニッケル・ボーイズ』配信中

1960年代アメリカ。アフリカ系アメリカ人の真面目な少年エルウッドは、無実の罪により少年院ニッケル校に送られる。しかし校内には信じがたい暴力や虐待が蔓延していた――。実在した少年院をモデルに描かれた長篇小説。ニューヨークタイムズ・ベストセラー。

「ブラック・トムのバラード」ヴィクター・ラヴァル

ブラック・トムのバラード
ヴィクター・ラヴァル,藤井光
東宣出版
2019/12/02

シャーリィ・ジャクスン賞、英国幻想文学大賞受賞! 

相反するすべての思いをこめて、H・P・ラヴクラフトに捧げるーー「レッド・フックの恐怖」から90年後、アフリカ系アメリカ人作家ヴィクター・ラヴァルがラヴクラフトの世界を語り直す。

「サブリナ」ニック・ドルナソ

サブリナ
ニック・ドルナソ,藤井光
2019/10/17
早川書房

グラフィックノベル初のブッカー賞ノミネート作品
ある女性が失踪した。その後、彼女に関する衝撃的な映像を収めたテープが新聞社に送られてくる。その映像はインターネットを席捲し、噂や憶測、陰謀論が湧き上がる。ゼイディー・スミス、エイドリアン・トミネ絶賛。現代社会を映し出す傑作グラフィックノベル。

「勇気の赤い勲章」スティーヴン・クレイン

勇気の赤い勲章 (光文社古典新訳文庫)
スティーヴン・クレイン,藤井光
光文社
2019/10/08

戦場での英雄的活躍に憧れ、北軍に志願したヘンリー。進軍の停滞で焦らされた末に戦いが始まり、興奮のうちに射撃し続けた彼だったが、執念深く襲いかかる敵軍の包囲に遭うや、高揚はたやすく恐慌へと変わるのであった。南北戦争を舞台に色彩豊かに描かれるアメリカ戦争文学の傑作。

「海の乙女の惜しみなさ」デニス・ジョンソン

海の乙女の惜しみなさ (エクス・リブリス)
デニス・ジョンソン,藤井光
白水社
2019/07/31

《どん底から救済を夢見る人々の姿》

2017年に没した著者が死の直前に脱稿した、26年ぶりの短篇集。『ジーザス・サン』の流れを汲みつつ、どん底から救済を夢見る人々の姿を通して、アメリカ的精神のゆくえを冷徹に見つめる5篇を収録。

「本にまつわる世界のことば」温又柔、斎藤真理子、中村菜穂、藤井光、藤野可織、松田青子

本にまつわる世界のことば
温又柔,斎藤真理子,中村菜穂,藤井光,藤野可織,松田青子
創元社
2019/05/23

本や読書と共に育まれてきた人々は独特のことばを作り出してきた。それらの表現は、ことばや本というものを新しい目で見るきっかけとなり、「ことばをめぐることば」の豊かさを知る機会を与えてくれる。本書では、各国の「本にまつわることば」を集め、現代の人気作家、翻訳家たちが書き下ろしたショートストーリーやエッセイと共に紹介する。

「21世紀×アメリカ小説×翻訳演習」藤井光

21世紀×アメリカ小説×翻訳演習
藤井光
研究社
2019/05/20

現代アメリカ小説と文芸翻訳の最前線

現代アメリカ文学を中心に、文芸翻訳の基礎から応用まで、多様な訳文候補との対話という形で解説。語順や話法、アメリカ文化などに特有の語彙や、比喩・仕草の訳し方といった昔ながらのトピックから、現代の英語文学で流行中の現在形の語りまで、現在の文芸翻訳のさまざまな側面を垣間見つつ、優秀訳文と著者の訳文例を提示する参考書。加えて、故・岩本正恵さんの仕事を引き継ぎながら、21世紀のアメリカ文学の「いま」と今後を展望する。

「西欧の東」ミロスラフ・ペンコフ

西欧の東 (エクス・リブリス)
ミロスラフ・ペンコフ,藤井光
白水社
2018/10/26

過去と現在、故郷と異国の距離を埋める

過去と現在、故郷と異国の距離、土地と血の持つ意味……〈BBC国際短篇小説賞〉および〈O・ヘンリー賞〉受賞作を含む、ブルガリア出身の新鋭による鮮烈なデビュー短篇集。

「戦時の音楽」レベッカ・マカーイ

戦時の音楽 (新潮クレスト・ブックス)
レベッカ・マカーイ,藤井光
新潮社
2018/06/29

音楽と戦争、幻想と歴史が交錯し、響き合う、17の物語。名手による待望の初短篇集。往年の名ヴァイオリニスト。サーカスの象使い。大学教授になりすますシェフ。時代や運命の不条理に翻弄されつつも何かを生み出そうと苦闘する人々の物語は、作家自身の家族史をも織り込みながら、繫がり合うように広がっていく。ベスト・アメリカン・ショート・ストーリーズに4年連続選出された名手による、驚異に満ちた17篇。

「死体展覧会」ハサン・ブラーシム

死体展覧会 (エクス・リブリス)
ハサン・ブラーシム,藤井光
白水社
2017/10/24

現実か、悪夢か。現実性と非現実性が交錯する14の物語。イラクにはびこる不条理な暴力を、亡命イラク人作家が冷徹かつ幻想的に描き出す。現代アラブ文学の新鋭が放つ鮮烈な短篇集。PEN翻訳文学賞、英国インディペンデント紙外国文学賞受賞。既刊2冊から14篇を選んでアメリカで出版された英訳版からの翻訳。

「ターミナルから荒れ地へ」藤井光

ターミナルから荒れ地へ 「アメリカ」なき時代のアメリカ文学
藤井光
中央公論新社
2016/03/09

アメリカ文学は、ようやく「偉大なるアメリカ」を語らない、ただの文学になった――移民が増え人口構成が変化し、価値観がゆさぶられるような出来事の連続する現代アメリカで、社会を映す文学はどう変わっているのか。

独自の感覚で今現在の文学を注視する気鋭の翻訳家が、「文学史」ではまだ語られない90年代以降のアメリカ文学やその周辺の変化を、真摯にときにユーモラスにつづる。

「夜、僕らは輪になって歩く」ダニエル・アラルコン

夜、僕らは輪になって歩く (新潮クレスト・ブックス)
ダニエル・アラルコン,藤井光
新潮社
2016/01/29

伝説の小劇団の公演旅行は、小さな噓をきっかけに思わぬ悲劇を生む――。内戦終結後、出所した劇作家を迎えて十数年ぶりに再結成された小劇団は、山あいの町をまわる公演旅行に出発する。しかし、役者たちの胸にくすぶる失われた家族、叶わぬ夢、愛しい人をめぐる痛みの記憶は、小さな噓をきっかけにして、波紋が広がるように彼らの人生を狂わせ、次第に追いつめていく――。ペルー系の俊英が放つ話題作。

「きっとあなたは、あの本が好き。」都甲幸治、武田将明、藤井光、藤野可織、朝吹真理子、和田忠彦、石井千湖、阿部賢一、岡和田晃、江南亜美子

きっとあなたは、あの本が好き。連想でつながる読書ガイド
都甲幸治,武田将明,藤井光,藤野可織,朝吹真理子,和田忠彦,石井千湖,阿部賢一,岡和田晃,江南亜美子,今井キラ
立東舎
2016/01/25

この本を読めば、きっとあなたに最適な1冊が見つかるでしょう——10人の作家・翻訳家・書評家が、とっておきの本を紹介する読書ガイド!

『オスカー・ワオの短く凄まじい人生』の翻訳で知られる都甲幸治を中心に、芥川賞作家や翻訳家、書評家たちが集まって、ヨーロッパやアメリカから日本まで、不朽の名作からベストセラーまで、縦横無尽に語り尽くします。

「ミニチュアの妻」マヌエル・ゴンザレス

ミニチュアの妻 (エクス・リブリス)
マヌエル・ゴンザレス,藤井光
白水社
2015/12/19

「ミニチュアの妻」:妻をミニチュア化してしまった男の語りによる家庭劇。小型化を専門とする仕事に従事する語り手は、どういうわけか偶然、家で妻をマグカップ大に縮めてしまう。家庭に仕事は持ち込まないと誓ったのに…と、いささか的外れな後悔の念を覚えつつ、主人公は妻を元に戻すべく悪戦苦闘する。

「遠い部屋、遠い奇跡」ダニヤール・ムイーヌッディーン

遠い部屋、遠い奇跡 (エクス・リブリス)
ダニヤール・ムイーヌッディーン,藤井光
白水社
2014/12/14

1970年代から現代までの、パキスタンのさまざまな土地と人々を鮮やかに描き出す連作短篇集。オー・ヘンリー賞受賞の短篇を含む8篇を収録した、全米図書賞とピュリツァー賞最終候補作品。チェーホフとマンローのような優雅さ、深遠さをあわせ持つ、パキスタン系作家による心を打つデビュー作。

「アヴィニョン五重奏」ロレンス・ダレル

アヴィニョン五重奏I ムッシュー あるいは闇の君主 (アヴィニョン五重奏【全5巻】) 
ロレンス・ダレル,藤井光
河出書房新社
2012/11/07

『ユリシーズ』に始まるモダニズム文学最後の超大作。名著『アレクサンドリア四重奏』につづく壮大な物語の迷宮がついに扉をひらく。第1巻『ムッシュー』は、語り手ブルース、精神を病むその妻シルヴィー、シルヴィーの兄でありブルースの恋人ピエールの三人を軸に、ピエールの自殺の報に接したブルースが、急遽アヴィニョンに駆けつけるところからはじまる。謎に満ちた友の死の原因を追って、舞台は南仏プロヴァンスからエジプトの小麦色の砂漠地帯と雄大なナイルへ、そして夕陽が運河に映えるヴェネツィアへと移っていくーピエールの自殺はグノーシス主義に関係があるのか?彼の出自と、テンプル騎士団の隠された財宝との関わりは?謎が謎をよぶ物語が宿命の土地で幕を開ける。

2013年05月

アヴィニョン五重奏II リヴィア』ロレンス・ダレル,藤井光

2013年12月

アヴィニョン五重奏III コンスタンス あるいは孤独な務め』ロレンス・ダレル,藤井光

2014年06月

アヴィニョン五重奏IV セバスチャン』ロレンス・ダレル,藤井光

2014年11月

アヴィニョン五重奏V クインクス クインクス』ロレンス・ダレル,藤井光

「かつては岸」ポール・ユーン

かつては岸 (エクス・リブリス)
ポール・ユーン,藤井光
白水社
2014/06/25

「かつては岸」:島のリゾートホテルに滞在するアメリカの未亡人と、その給仕を務める半島出身のウェイター。それぞれ大切な家族を亡くした二人が抱える悲しみは、やがて島の岸辺で交錯する。「残骸に囲まれて」:1947年春。アメリカ軍による軍事演習が続くなか、島のそばに爆弾が投下される。行方不明の息子を探して、老夫婦は日本軍が遺棄していったトロール船に乗り、海に向かう。

「大いなる不満」セス・フリード

大いなる不満 (新潮クレスト・ブックス)
セス・フリード,藤井光
新潮社
2014/05/30

ねじれたユーモアと奇想が爆発する、異色の新鋭によるデビュー短篇集。古代人のミイラに出会った科学者たちの悲喜劇。なぜか毎年繰り返される死者続出のピクニック。数多の美女と一人の醜男が王に仕える奇妙なハーレム。平均寿命1億分の4秒の微小生物に見る叡智。現代アメリカ文学の新潮流をリードする若き鬼才による、苦くも心躍るデビュー短篇集。プッシュカート賞受賞作2篇を含む11篇。

「神は死んだ」ロン・カリー・ジュニア

神は死んだ (エクス・リブリス)
ロン・カリー・ジュニア,藤井光
白水社
2013/04/11

「神の肉」を食べたために、知性が高度に発達した犬へのインタビューをはじめ、「神の不在」がもたらす「ねじれ」の諸相に、斬新な語りとポップな感性で切り込む。全米で話題騒然の新人による、異色の9篇を収めた連作短篇集。“ニューヨーク公立図書館若獅子賞”受賞作品。

「タイガーズ・ワイフ」テア・オブレヒト

タイガーズ・ワイフ (新潮クレスト・ブックス)
テア・オブレヒト,藤井光
新潮社
2012/08/24

紛争の繰り返される土地で苦闘する若き女医のもとに、祖父が亡くなったという知らせが届く。やはり医師だった祖父は、病を隠して家を離れ、辺境の小さな町で人生を終えたのだという。祖父は何を求めて旅をしていたのか?答えを探す彼女の前に現れた二つの物語ー自分は死なないと嘯き、祖父に賭けを挑んだ“不死身の男”の話、そして爆撃された動物園から抜け出したトラと心を通わせ、“トラの嫁”と呼ばれたろうあの少女の話。事実とも幻想ともつかない二つの物語は、語られることのなかった祖父の人生を浮き彫りにしていくー。史上最年少でオレンジ賞を受賞した若きセルビア系女性作家による、驚異のデビュー長篇。全米図書賞最終候補作。

「ロスト・シティ・レディオ」ダニエル・アラルコン

ロスト・シティ・レディオ (新潮クレスト・ブックス)
ダニエル・アラルコン,藤井光
新潮社
2012/01/31

舞台は内戦状態にある架空の国の首都。行方不明者を探すラジオ番組「ロスト・シティ・レディオ」の女性パーソナリティーのもとを、ある日ひとりの少年が訪ねてくる。ジャングルの村の人々が少年に託した行方不明者リストには、彼女の夫の名前もあった。次第に明らかになる夫の過去、そして暴力に支配された国の姿ー。巧みなサスペンスと鮮烈な語り。英語圏、スペイン語圏の双方で高い評価を獲得してきたペルー系アメリカ人作家による初長篇。PEN/USA賞、ドイツ・国際文学賞、受賞作。

「デニーロ・ゲーム」サルバドール・プラセンシア

デニーロ・ゲーム (エクス・リブリス)
サルバドール・プラセンシア,藤井光
白水社
2011/07/26

内戦下のベイルートで、キリスト教民兵組織が支配する地区に暮らすアルメニア系の少年バッサーム。幼なじみのジョルジュは「デニーロ」というあだ名で呼ばれている。二人はジョルジュが働くカジノから金をくすね、ガソリンを盗んではバイクを乗り回す日々を送る。ジョルジュはカジノを運営する民兵組織に引き抜かれ、イスラエルで訓練を受けるかたわら、密造酒や麻薬の取引をバッサームに持ちかけ、次第に二人は疎遠になっていく。ある日、バッサームはある殺人事件の嫌疑をかけられ、民兵組織に連行され拷問を受けるが、ジョルジュの叔母の計らいによって解放される。彼はレバノン国外に逃れる決心を固め、その資金を手に入れるため、カジノの売上を強奪する。脱出の直前、キリスト教勢力の最高司令官が暗殺され、それに関与した容疑をかけられたバッサームを、ジョルジュが連行しにやってくる…。

「紙の民」サルバドール・プラセンシア

紙の民
サルバドール・プラセンシア,藤井光
白水社
2011/07/26

上空から見下ろす作者“土星”の存在に気づき、自由意志を求めて立ち上がった登場人物たち。ページの上で繰り広げられる奇想天外な「対土星戦争」の行方は?メキシコ出身の鬼才による鮮烈な処女小説。

「奪い尽くされ、焼き尽くされ」ウェルズ・タワー

奪い尽くされ、焼き尽くされ (新潮クレスト・ブックス)
ウェルズ・タワー,藤井光
新潮社
2010/07/01

夏休みを持てあます少女。認知症の父と過ごす中年男。移動遊園地に集う人々。暴虐の限りを尽くすヴァイキングの男たちー。多彩な視点と鮮烈な語りが、人々の静かな絶望、消えずに燃え残った願い、湧き出す暴力の気配を描き出す。アメリカン・ドリームなき21世紀のアメリカ人の姿とその内面を、絶妙の心理描写と独特のユーモアで浮き彫りにする全9篇。ニューヨーク・タイムズ紙、タイム誌ほか各紙誌が絶賛した驚異の新人によるデビュー短篇集。

「煙の樹」デニス・ジョンソン

煙の樹 (エクス・リブリス)
デニス・ジョンソン,藤井光
白水社
2010/02/01

ベトナム戦争を真正面から描いた傑作長篇。『ジーザス・サン』の作家が到達した、『エレクトリック・レディランド』!「全米図書賞」受賞作品。

藤井光さんの読みもの、インタビュー

関連サイト

藤井光|好書好日

文庫この新刊!|好書好日(朝日新聞読書面に連載)

伊坂幸太郎の手腕が光る「死神の精度」 藤井光が薦める文庫この新刊!(2025.03.12)

死後の世界をめぐる一夜の旅を描く「ぼくのことをたくさん話そう」(2025.01.15)

SF的仕掛けから人間の本質に迫る「わたしたちが光の速さで進めないなら」(2024.11.06)

英ブッカー賞 したたかに権威と注目高める 東京大学准教授・藤井光(2022.06.22)

Web河出
ジャネール・モネイやN・K・ジェミシンらが崇拝する伝説的SF作家の代表作がついに刊行!――藤井光による「訳者あとがき」を無料公開

Hayakawa Books & Magazines(β)
【冒頭試し読み】2020年ブッカー賞候補作、C・パム・ジャン『その丘が黄金ならば』藤井光訳

新潮社
『戦時の音楽』 レベッカ・マカーイ、藤井光/訳

『夜、僕らは輪になって歩く』 ダニエル・アラルコン、藤井光/訳

『大いなる不満』 セス・フリード、藤井光/訳
新潮社HPに訳者あとがき。

考える人 | 新潮社
赤を背景とした恋人たち | 短篇小説を読む | レベッカ・マカーイ , 藤井光

[訳者まえがき]レベッカ・マカーイ「赤を背景とした恋人たち」 | 短篇小説を読む | 藤井光


東京大学文学部・大学院人文社会系研究科
教員エッセイ 「私の選択」 気がついたときには、もう選択は終わっていた(2024年)

note「工作舎」
翻訳家 藤井光さんとプリーモ・レーヴィ『周期律』──わたしの仕事と工作舎の本#7

Instagram「brutusmag」
ブルータス | 翻訳家・藤井光さんの、本をつくる棚📚 藤井さんの仕事場兼書架。2階分の高さの棚は圧巻で、文学研究書や小説の原書が並んでいる。増え続ける蔵書と、それらを受け入れてくれる棚のつくり方について聞いた。 発売中のBRUTUS最新号は「理想の本棚。」(2023年12月17日)

BRUTUS.jp
藤井光、柳下毅一郎、岸本佐知子etc.。海外文芸は翻訳者で選ぶ(2023.2.5)

現代文芸論研究室
現代文芸論研究室主催シンポジウム「世界解釈としての文学」

国際交流基金
文芸対話プロジェクト”YOMU”第3回トークセッション「マレーシアと日本 ~文学の交差点」(2022年12月10日)

北海道大学 大学院文学研究院・大学院文学院・文学部
大学院で学んだことで役に立っていないことはほぼない – 北海道大学 大学院文学研究院・大学院文学院・文学部(2021年08月24日)

日本経済新聞
夕霧花園 タン・トゥアンエン著(評・藤井光/2023年4月8日)

ケアの倫理とエンパワメント 小川公代著(評・藤井光/2021年10月23日)

翻訳家 藤井光(1) 『草地は緑に輝いて』物語に息づく場所の記憶(2020年5月28日)

翻訳家 藤井光(2) 『庭』脆く生々しい日常 浮き彫り(2020年6月4日)

翻訳家 藤井光(3) 『メモリー・ウォール』人は言葉と土地でできている(2020年6月11日)

翻訳家 藤井光(4) 『ガザに地下鉄が走る日』 救済への祈りと想像力(2020年6月18日)

米文学、奴隷制や南北戦争に脚光 不穏な「今」を問う(2018年3月8日)

UTokyo BiblioPlaza
現代アメリカ文学ポップコーン大盛(2022)

21世紀×アメリカ小説×翻訳演習|東京大学教員の著作を著者自らが語る広場(2021)

ANTENNA
時間をかけて他人の言葉に身を委ねる「表現としての翻訳」とは – 藤井光インタビュー(2021.06.21)

図書出版 松柏社
藤井光 ♣失われた場所としての「輝く草地」(2020.8.3)

TRANSLATOR’s
「フェイク」が溢れる時代だからこそ考えたい 作家が作る、フィクションの意義(2020年1月17日)

朝日新聞デジタルマガジン&[and]
「第二の思春期」の社会人が読むべき翻訳小説は 藤井光さんに聞く(2017.10.04)

IHJ Programs
藤井 光氏が語る「アメリカ”なき”アメリカ文学」(2017年6月20日)

京都産業大学
文化学部国際文化学科リレー講座「文化の“いま”を考える」第2回~アメリカ文学の「いま」を翻訳する~講師:藤井 光(翻訳家)(2017.01.11)

文春オンライン
アメリカ文学の現在を読み解く『ターミナルから荒れ地へ 「アメリカ」なき時代のアメリカ文学』 (藤井光 著)(2016/05/29)

web ふらんす
藤井光「世界の片隅で、世界文学を読む」(2015.07.30)

note「石井千湖」
藤井光さんに聞く「アメリカ文学の“音”って?」(2014年6月27日)

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