日本翻訳大賞の歴代二次選考作品一覧――海外文学ブックガイド的推薦文リンク集

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日本翻訳大賞の歴代二次選考作品一覧――海外文学ブックガイド的推薦文リンク集
  1. 「日本翻訳大賞」の歴代二次選考作品一覧表
  2. 「日本翻訳大賞」の読者推薦の推薦文リンク集(2014–2025)
  3. 第12回「日本翻訳大賞」2次選考対象作品
    1. 「中世イギリス聖女伝説」小野祥子、島﨑里子
    2. 「チョルノービリ・マニュアル 原発事故を生きる」ケイト・ブラウン、阿部純子ほか
    3. 「ドクトル・ガーリン」ウラジーミル・ソローキン、松下隆志
    4. 「トピーカ・スクール」ベン・ラーナー、川野太郎
    5. 「鳥の心臓の夏」ヴィクトリア・ロイド=バーロウ、上杉隼人
    6. 「猫にご用心」ウィリアム・ボールドウィン他、大久保ゆう
    7. 「二哈和他的白猫師尊 第3〜8巻」肉包不吃肉、石原理夏
    8. 「ハックルベリー・フィンの冒険」マーク・トウェイン、市川亮平
    9. 「バベル オックスフォード翻訳家革命秘史」R・F・クァン、古沢嘉通
    10. 「半生の絆」張愛玲、濱田麻矢
    11. 「一人娘」グアダルーペ・ネッテル、宇野和美
    12. 「病案本 Case File Compendium 3」肉包不吃肉、呉聖華
    13. 「氷河が融けゆく国・アイスランドの物語」アンドリ・スナイル・マグナソン、朱位昌併
    14. 「黙読 The Light in the Night 1、2」Priest、楊墨秋
    15. 「聊斎本紀」閻連科、谷川毅
    16. 「両膝を怪我したわたしの聖女」アンドレア・アブレウ、谷川毅
  4. 第11回「日本翻訳大賞」2次選考対象作品
    1. 「あなたの迷宮のなかへ」マリ=フィリップ・ジョンシュレー、村松潔
    2. 「エジプト人 シヌヘ」ミカ・ヴァルタリ、セルボ貴子
    3. 「石灰工場」トーマス・ベルンハルト、飯島雄太郎
    4. 「千秋 3」梦溪石、呉聖華
    5. 「父の革命日誌」チョン・ジア,橋本智保
    6. 「DV8 台北プライベートアイ2」紀蔚然、舩山むつみ
    7. 「とるに足りない細部」アダニーヤ・シブリー、山本薫
    8. 「日中競作唐代SFアンソロジー長安ラッパー李白」大恵和実、林久之、大久保洋子ほか
    9. 「ベル・ジャー」シルヴィア・プラス、小澤身和子
    10. 「物語ることの反撃 パレスチナ・ガザ作品集」リフアト・アルアライール、藤井光、岡真理
    11. 「夢のなかで責任がはじまる」デルモア・シュワルツ、小澤身和子
    12. 関連サイト

「日本翻訳大賞」の歴代二次選考作品一覧表

対象作品作者翻訳者出版社
第12回中世イギリス聖女伝説小野祥子,島﨑里子小鳥遊書房
第12回チョルノービリ・マニュアル
原発事故を生きる
ケイト・ブラウン阿部純子,後藤倫代,
繁沢敦子,藤田怜史,
本行忠志(訳)日野川静枝,
ノーマ・フィールド(監訳)
緑風出版
第12回ドクトル・ガーリンウラジーミル・ソローキン松下隆志河出書房新社
第12回トピーカ・スクールベン・ラーナー川野太郎明庭社
第12回鳥の心臓の夏ヴィクトリア・ロイド=
バーロウ
上杉隼人朝日新聞出版
第12回猫にご用心
知られざる猫文学の世界
ウィリアム・ボールドウィン他大久保ゆう日本印刷出版
(soyogo books)
第12回二哈和他的白猫師尊 第3〜8巻肉包不吃肉石原理夏ソニー・ミュー
ジックソリュー
ションズ
第12回ハックルベリー・フィンの冒険マーク・トウェイン市川亮平小鳥遊書房
第12回バベル オックスフォード
翻訳家革命秘史 上・下
R・F・クァン古沢嘉通東京創元社
第12回半生の絆張愛玲濱田麻矢ハヤカワepi文庫
第12回一人娘グアダルーペ・ネッテル宇野和美現代書館
第12回病案本 Case File Compendium 3肉包不吃肉呉聖華すばる舎
第12回氷河が融けゆく国・アイスランドの物語アンドリ・スナイル・
マグナソン
朱位昌併青土社
第12回黙読 The Light in the Night 1、2Priest楊墨秋すばる舎
第12回聊斎本紀閻連科谷川毅河出書房新社
第12回両膝を怪我したわたしの聖女アンドレア・アブレウ村岡直子,五十嵐絢音国書刊行会
第11回あなたの迷宮のなかへマリ=フィリップ・
ジョンシュレー
村松潔新潮社
第11回エジプト人 シヌヘ上下巻ミカ・ヴァルタリ,菊川匡セルボ貴子みずいろブックス
第11回石灰工場トーマス・ベルンハルト飯島雄太郎河出書房新社
第11回千秋 3梦溪石呉聖華日販アイ・ピー・
エス
第11回父の革命日誌チョン・ジア橋本智保河出書房新社
第11回DV8 台北プライベートアイ2紀蔚然舩山むつみ文藝春秋
第11回とるに足りない細部アダニーヤ・シブリー山本薫河出書房新社
第11回日中競作唐代SFアンソロジー
長安ラッパー李白
大恵和実,円城塔,十三不塔,
立原透耶,灰都とおり
林久之,大久保洋子中央公論新社
第11回ベル・ジャーシルヴィア・プラス小澤身和子晶文社
第11回物語ることの反撃 パレスチナ・ガザ作品集リフアト・アルアライール,
岡真理
藤井光河出書房新社
第11回夢のなかで責任がはじまるデルモア・シュワルツ小澤身和子河出書房新社
第10回オリンピアデニス・ボック越前敏弥北烏山編集室
第10回ザ・ロング・グッドバイレイモンド・チャンドラー市川亮平小鳥遊書房
第10回三世と多感カレン・テイ・ヤマシタ牧野理英小鳥遊書房
第10回少女、女、ほかバーナディン・エヴァリスト渡辺佐智江白水社
第10回スマック
――シリアからのレシピと物語
アナス・アタッシ佐藤澄子2ndLap
第10回タッチング・フィーリングイヴ・コソフスキー・
セジウィック
岸まどか小鳥遊書房
第10回チョプラ警部の思いがけない相続ヴァシーム・カーン舩山むつみハーパーコリンズ・
ジャパン
第10回塵に訊けジョン・ファンテ栗原俊秀未知谷
第10回鹿川(ノクチョン)は糞に
塗(まみ)れて
イ・チャンドン中野宣子アストラハウス
第10回「普通」ってなんなのかなジョリー・フレミング,
リリック・ウィニック
上杉隼人文藝春秋
第9回赤の自伝アン・カーソン小磯洋光書肆侃侃房
第9回いずれすべては海の中にサラ・ピンスカー市田泉竹書房
第9回樵る: 激情トーマス・ベルンハルト初見基河出書房新社
第9回9つの人生
現代インドの聖なるものを求めて
ウィリアム・ダルリンプルパロミタ友美集英社
第9回サイボーグになるキム・チョヨプ,
キム・ウォニョン
牧野美加岩波書店
第9回その昔、N市では カシュニッツ短編傑作選マリー・ルイーゼ・
カシュニッツ
酒寄進一東京創元社
第9回太陽が死んだ日閻連科(えんれんか)泉京鹿,谷川毅河出書房新社
第9回トム・ソーヤーの冒険マーク・トウェイン市川亮平小鳥遊書房
第9回トランスジェンダー問題ショーン・フェイ高井ゆと里明石書店
第9回ブッチャー・ボーイパトリック・マッケイブ矢口誠国書刊行会
第9回冬牧場李娟(リー・ジュエン)河崎みゆきアストラハウス
第8回アンダー・ゼア・サムビル・ジャーマン,池田祐司久保田祐子リットー
ミュージック
第8回カランヂル駅ドラウジオ・ヴァレーラ伊藤秋仁春風社
第8回キルケマデリン・ミラー野沢佳織作品社
第8回消失の惑星【ほし】ジュリア・フィリップス井上里早川書房
第8回シブヤで目覚めてアンナ・ツィマ阿部賢一,須藤輝彦河出書房新社
第8回どんぐり喰いエルス・ペルフロム野坂悦子福音館書店
第8回ファットガールをめぐる13の物語モナ・アワド加藤有佳織,日野原慶書肆侃侃房
第8回星のせいにしてエマ・ドナヒュー吉田育未河出書房新社
第8回わが上海:1942年~1946年伊藤恵子麻生えりか小鳥遊書房
第8回私は男でフェミニストですチェ・スンボム金みんじょん世界思想社
第7回アフリカの森の女たちボニー・ヒューレット服部志帆,大石高典,
戸田美佳子
春風社
第7回キッズライクアスヒラリー・レイル林真紀サウザンブックス社
第7回セヘルが見なかった夜明けセラハッティン・
デミルタシュ
鈴木麻矢早川書房
第7回バグダードのフランケンシュタインアフマド・サアダーウィー柳谷あゆみ集英社
第7回歌え、葬られぬ者たちよ、歌えジェスミン・ウォード石川由美子作品社
第7回海と山のオムレツカルミネ・アバーテ関口英子新潮社
第7回海女たちホ・ヨンソン,許榮善姜信子,趙倫子新泉社
第7回言葉の守り人ホルヘ・ミゲル・ココム・
ペッチ
吉田栄人国書刊行会
第7回洪水フィリップ・フォレスト澤田直,小黒昌文河出書房新社
第7回獄中シェイクスピア劇団マーガレット・アトウッド鴻巣友季子集英社
第7回最後のダ・ヴィンチの真実
510億円の「傑作」に群がった欲望
ベン・ルイス上杉隼人集英社インター
ナショナル
第7回忘却についての一般論ジョゼ・エドゥアルド・
アグアルーザ
木下眞穂白水社
第7回理由のない場所イーユン・リー篠森ゆりこ河出書房新社
第6回息吹テッド・チャン大森望早川書房
第6回おちびエドワード・ケアリー古屋美登里東京創元社
第6回オーバーストーリーリチャード・パワーズ木原善彦新潮社
第6回きのこのなぐさめロン・リット・ウーン枇谷玲子,中村冬美みすず書房
第6回亀裂――欧州国境と難民ギジェルモ・アブリル,
カルロス・スポットルノ
上野貴彦花伝社
第6回黒い豚の毛、白い豚の毛閻連科(えんれんか)谷川毅河出書房新社
第6回サッシーは大まじめマギー・ギブソン松田綾花小鳥遊書房
第6回三体劉欣慈(りゅうじきん)大森望,光吉さくら,
ワン・チャイ
早川書房
第6回惨憺たる光ペク・スリンカン・バンファ書肆侃侃房
第6回ダイヤモンド広場マルセー・ルドゥレダ田澤耕岩波文庫
第6回ソナーリ・デラニヤガラ佐藤澄子新潮社
第6回目覚めの森の美女ディアドラ・サリヴァン田中亜希子東京創元社
第5回淡い焰ウラジーミル・ナボコフ森慎一郎作品社
第5回エヴリデイデイヴィッド・レヴィサン三辺律子小峰書店
第5回最後に鴉がやってくるイタロ・カルヴィーノ関口英子国書刊行会
第5回さらば、シェヘラザードドナルド・E・
ウェストレイク
矢口誠国書刊行会
第5回82年生まれ、キム・ジヨンチョ・ナムジュ斎藤真理子筑摩書房
第5回バルザス=ブレイス
ブルターニュ古謡集
ラ・ヴィルマルケ,山内淳大場静枝,
小出石敦子,白川理恵
彩流社
第5回ヒロインズケイト・ザンブレノ西山敦子C.I.P.Books
第5回フィフティ・ピープルチョン・セラン斎藤真理子亜紀書房
第5回ホールピョン・ヘヨンカン・バンファ書肆侃侃房
第5回MUNCH ムンクステフン・クヴェーネラン枇谷玲子誠文堂新光社
第5回U&Iニコルソン・ベイカー有好宏文白水社
第5回リンカーンとさまよえる霊魂たちジョージ・ソーンダーズ上岡伸雄河出書房新社
第4回アオイガーデンピョン・ヘヨンきむふなCUON
第4回噓の木フランシス・ハーディング児玉敦子東京創元社
第4回サイモンvs人類平等化計画ベッキー・アルバータリ三辺律子岩波書店
第4回ただの黒人であることの重み
ニール・ホール詩集
ニール・ホール大森一輝彩流社
第4回中国が愛を知ったころ
張愛玲短篇選
張愛玲濱田麻矢岩波書店
第4回駐露全権公使 榎本武揚ヴャチェスラフ・
カリキンスキイ
藤田葵群像社
第4回七年の夜チョン・ユジョンカン・バンファ書肆侃侃房
第4回肺都エドワード・ケアリー古屋美登里東京創元社
第4回深い穴に落ちてしまったイバン・レピラ白川貴子東京創元社
第4回星空 The Starry Starry Nightジミー・リャオ天野健太郎トゥーヴァージンズ
第4回マッドジャーマンズ
ドイツ移民物語
ビルギット・ヴァイエ山口侑紀花伝社
第4回リラとわたし ナポリの物語1エレナ・フェッランテ飯田亮介早川書房
第4回私の名前はルーシー・バートンエリザベス・ストラウト小川高義早川書房
第3回アシュリーの戦争ゲイル・スマク・レモン新田享子KADOKAWA
第3回アメリカーナチママンダ・ンゴツィ・
アディーチェ
くぼたのぞみ河出書房新社
第3回アンニョン・エレナ金仁淑和田景子書肆侃々房
第3回オはオオタカのオヘレン・マクドナルド山川純子白水社
第3回黒い本オルハン・パムク鈴木麻矢藤原書店
第3回ジュリエットアリス・マンロー小竹由美子新潮社
第3回テラ・ノストラカルロス・フエンテス本田誠二水声社
第3回年月日閻連科谷川毅白水社
第3回屋根裏の仏さまジュリー・オオツカ小竹由美子,岩本正恵新潮社
第2回動きの悪魔ステファン・グラビンスキ芝田文乃国書刊行会
第2回フランドルの四季暦マリ・ゲヴェルス宮林寛河出書房新社
第2回春草裘山山(チウ・シャンシャン),
于暁飛
徳田好美,隅田和行日本僑報社
第2回クリスマス・キャロルチャールズ・ディケンズ井原慶一郎春風社
第2回夢へ翔けてミケーラ・デプリンス,
エレーン・デプリンス
田中奈津子ポプラ社
第2回キャロルパトリシア・ハイスミス柿沼瑛子河出文庫
第2回エンジェルメイカーニック・ハーカウェイ黒原敏行早川書房
第2回智異山李炳注(イ・ビョンジュ)松田暢裕東方出版
第2回25年目の「ただいま」サルー・ブライアリー舩山むつみ静山社
第2回教皇ヒュアキントスヴァーノン・リー中野善夫国書刊行会
第2回紙の動物園ケン・リュウ古沢嘉通早川書房
第1回SF的な宇宙で安全に暮らす
っていうこと
チャールズ・ユウ円城塔早川書房
第1回黄金時代ミハル・アイヴァス阿部賢一河出書房新社
第1回狼少女たちの聖ルーシー寮カレン・ラッセル松田青子河出書房新社
第1回火星の人アンディ・ウィアー小野田和子早川書房
第1回霧に橋を架けるキジ・ジョンスン三角和代東京創元社
第1回重力の虹トマス・ピンチョン佐藤良明新潮社
第1回資本論の新しい読み方ミヒャエル・ハインリッヒ明石英人,佐々木隆治,
斎藤幸平,隅田総一郎
堀之内出版
第1回低地ジュンパ・ラヒリ小川高義新潮社
第1回TTT: トラのトリオのトラウマ
トロジー
ギジェルモ・カブレラ・
インファンテ
寺尾隆吉現代企画室
第1回別荘ホセ・ドノソ寺尾隆吉現代企画室
第1回北斎と応為キャサリン・ゴヴィエモーゲンスタン陽子彩流社
第1回詩集 牢屋の鼠劉暁波田島安江書肆侃侃房

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本の表紙は楽天ブックスです。

「日本翻訳大賞」の読者推薦の推薦文リンク集(2014–2025)

日本翻訳大賞 公式HP

募集期間は、2026年1月15日(木)から1月31日(土)24時まで。対象となるのは、2024年12月1日から2025年12月31日までに発表された翻訳作品です。

第十二回の選考委員は、岸本佐知子、斎藤真理子、柴田元幸、西崎憲、松永美穂らのレギュラーメンバーに加え、今年はゲスト選考委員に木原善彦さんが加わります。

これにより、上記期間中に木原さんが翻訳した作品や、翻訳に協力した作品、解説・帯の推薦文等を寄せた作品は推薦対象外となります。

日本翻訳大賞 公式HP
第十二回日本翻訳大賞開催決定 より

日本翻訳大賞の歴代受賞作品一覧表
翻訳家が読者とつくる、翻訳者のための賞「日本翻訳大賞」。その歴代受賞作品を一覧にまとめました。これまで選ばれた作品の翻訳者名や出版社、受賞年などを確認できます。あわせて、最終候補に残った作品も紹介して...

第12回「日本翻訳大賞」2次選考対象作品

「中世イギリス聖女伝説」小野祥子、島﨑里子

中世イギリス聖女伝説
小野祥子,島﨑里子
2025/12/12
小鳥遊書房

父と子と全能なる聖霊の御名によって、ここに聖女たちの受難の物語が幕を開ける。処女性をテーマとした、「聖キャサリンの殉教」「聖マーガレットの生涯と殉教」「聖ジュリアーナの生涯と受難」「聖なる乙女の純潔」を収録。中世の宗教的、社会的、心理的な文脈の中で女性がいかに生きたのかを捉え直す。

「チョルノービリ・マニュアル 原発事故を生きる」ケイト・ブラウン、阿部純子ほか

チョルノービリ・マニュアル 原発事故を生きる
ケイト・ブラウン,阿部純子,後藤倫代,繁沢敦子,藤田怜史,本行忠志(訳)日野川静枝,ノーマ・フィールド(監訳)
2025/03/03
緑風出版

旧ソ連のチョルノービリ(チェルノブイリ)原発事故とは何だったのか?著者は30年後の現地を訪れ、事故処理に投入された兵士のその後、汚染地域の住民や環境影響を調べるため、聞き取り調査を行い、公文書館で貴重な文書を発掘する。放射能を封じ込めたつもりでも、放射性同位体は独自の環境を作り出し、まるで繁殖するかのように、ひとつの事故が別の事故を生み出し、事故の影響は無限に続いてゆく。福島原発事故も含め原発事故は、社会や国家が管理することの不可能な、長期にわたる健康影響や環境破壊をもたらすことを明らかにする。

「ドクトル・ガーリン」ウラジーミル・ソローキン、松下隆志

ドクトル・ガーリン
ウラジーミル・ソローキン,松下隆志
2025/08/27
河出書房新社

国家が分裂し断片化した近未来世界。プーチン、トランプ、メルケル、アベなど、尻のような姿をしたG8元首脳のクローン(pb=政治的存在)たち。彼らを治療するサナトリウム院長ドクトル・ガーリンは、アルタイ共和国への核攻撃をきっかけに、北へ向かうことを決意する。

『青い脂』『氷三部作』『吹雪』など、圧倒的な想像力で世界を震撼させてきた作家が描く愛の物語。

「トピーカ・スクール」ベン・ラーナー、川野太郎

トピーカ・スクール
ベン・ラーナー,川野太郎
2025/07/28
明庭社

1997年、中西部カンザス州トピーカ。高校生のアダム・ゴードン〔…〕競技ディベートの名手であるアダムが、自分のスピーチのなかにみた暴力性。ともに臨床心理士のアダムの両親が紐解きはじめた、自らの記憶。母ジェーンの葛藤と彼女が闘ったトピーカの「男性たち」。父ジョナサンが心の奥底に隠した弱さ。言葉の限界にそれぞれの形で向き合う家族の語りに、アダムの同級生ダレンの声が織りこまれる。クラスにとってよそものだった彼を待つ事件。それは避けられなかったのか? そして、アダムが最後に選び取ったスピーチとは。

複数の声が時代を行き来しながら、米国の現在を照射する。『10:04』の作者が、知性と繊細さをもって共同体を描きだす、小説の新しい可能性。

「鳥の心臓の夏」ヴィクトリア・ロイド=バーロウ、上杉隼人

鳥の心臓の夏
ヴィクトリア・ロイド=バーロウ,上杉隼人
2025/03/21
朝日新聞出版

「自閉症者のもどかしさをここまで情緒的に綴る文章は僕には書けない」–『自閉症の僕が跳びはねる理由』著者・東田直樹氏推薦! 

自閉スペクトラム症のサンデーは白いものしか口にしない。他人のかかわりは暗記したマナーブックの指南通り。自分のルールを守りながら、娘のドリーと二人ひっそりと暮らしている。しかし、ある夏の日、唐突に現れた自由奔放で謎の魅力をもつ隣人によって、これまでの日常が侵されていく。一方で、ドリーは隣人に惹かれていく。幼い頃から母親にその特性をみとめてもらえなかったサンデー。現在も、唯一の愛する家族である娘との関係に悩み続けている。自身も同じ特性をもつ著者の初めての作品にして、ブッカー賞ノミネート作。

「猫にご用心」ウィリアム・ボールドウィン他、大久保ゆう

猫にご用心 知られざる猫文学の世界 (soyogo books)
ウィリアム・ボールドウィン,ウィリアム・クーム,ジョン・ダンロップ,マリオン・フローレンス・ランシング,アビー・モートン・ディアズ,モード・D・ハヴィランド,大久保ゆう
2025/03/28
日本印刷(株)出版・メディア事業部

「猫にご用心」、それはかつて稀覯書として知る人ぞ知るものであった物語。シェイクスピアから現代のアニメやゲームまで、時を超えて幅広いジャンルの作品で語り継がれる猫の王様・グリマルキンとは?歴史に埋もれた奇書の謎を追うスリリングな解説と合わせて、世にも珍しい猫文学のアンソロジーを、ぜひお楽しみください。

「二哈和他的白猫師尊 第3〜8巻」肉包不吃肉、石原理夏

小説「二哈和他的白猫師尊」第3巻 (ハスキーとかれのしろねこしずん)
肉包不吃肉,石原理夏
2025/01/11
株式会社ソニー・ミュージックソリューションズ

前世で師昧を失った天裂。いよいよ今世でもその時がやってきた。しかし、またしても謎の黒幕の謀略によって、天裂の発生は前世より三年も早まっている。生き返って以来、まだ十分師昧を守れるほどには霊力を高められていない墨燃は、目の前で繰り広げられる既視感のある光景に大きな焦りを募らせつつ、ついにある決断を下した。もう一度目覚めると、そばには師昧がいて、自分も彼もまだ生きていることに歓喜する墨燃。だが、それもつかの間、薛蒙に衝撃的な言葉を告げられる。数日後、失意に沈む玉衡門下の弟子三人の元へ、無悲寺の懐罪大師が訪ねてきた…。

「ハックルベリー・フィンの冒険」マーク・トウェイン、市川亮平

ハックルベリー・フィンの冒険
マーク・トウェイン,市川亮平
2025/05/30
小鳥遊書房

「さあ、いいか、これでオレは地獄行きだぁ!」
トム・ソーヤーとの冒険で大金を得たハックは、まっとうな生活を送っていたけれど、金目当ての飲んだくれの父親が現れた!
ハックは黒人奴隷のジムとともに、筏でミシシッピ川を下る冒険に出かける!
トウェインのあの名作を、生き生きした新しい訳で読み直してみませんか?

描き下ろしのイラスト多数掲載!

「バベル オックスフォード翻訳家革命秘史」R・F・クァン、古沢嘉通

銀と、ふたつの言語における単語の意味のずれから生じる翻訳の魔法によって、大英帝国が世界の覇権を握る19世紀。英語とは大きく異なる言語を求めて広東(カントン)から連れてこられた中国人少年ロビンは、オックスフォード大学の王立翻訳研究所、通称バベルの新入生となり、言語のエキスパートになるための厳しい訓練を受ける。だが一方で、学内には大英帝国に叛旗を翻す秘密結社があった。言語の力を巡る本格ファンタジー。ネビュラ賞、ローカス賞受賞作。

「半生の絆」張愛玲、濱田麻矢

半生【はんせい】の絆 (ハヤカワepi文庫)
張愛玲,濱田麻矢
2025/03/19
早川書房

【20世紀中国きっての恋愛小説の名手、張愛玲による珠玉の長篇『半生の絆』、満を持して刊行!】1930年代初め。南京の保守的な家から飛び出し、上海で働いていた世鈞は、同じ工場に勤める曼楨と恋に落ちた。しかし、互いの家族による期待と圧力、友情と嫉妬が絡み合う人間関係、さらには残酷な裏切りによって、二人は引き裂かれてしまう。別々の人生を歩んだ二人は戦後まもなく再会するが、それは過去には戻れないと思い知るためだった……。

「一人娘」グアダルーペ・ネッテル、宇野和美

一人娘
グアダルーペ・ネッテル,宇野和美
2025/11/26
現代書館

2023年ブッカー賞最終候補作。
語り手の私と親友のアリナは親友で、20代のころはお互いに「子どもは産まない」と誓い合った仲だった。その意志をかたくなに貫く私とは裏腹に、アリナは結婚し、やがて子ども(イネス)を身ごもる。そんななか、主人公はアパートの隣に暮らす母子家庭の男の子とだんだん交流を深めていく。

「病案本 Case File Compendium 3」肉包不吃肉、呉聖華

病案本 Case File Compendium 3 (PLEIADES PRESS)
肉包不吃肉,呉聖華,yoco
2025/09/02
すばる舎

再び専属医になってほしいと頼む賀予だったが、謝清呈は首を縦に振らなかった。体調を崩した賀予は、父・賀継威から衝撃的な事実を知る。その後、母・呂芝書は、賀予に気分転換を兼ねて大作映画『審判』の撮影のインターン参加を勧め、賀予も母の提案を受け入れて参加することに。するとなんと撮影には謝清呈と陳慢も監修として参加をしており、しかも二人はスタッフ用として用意されたホテルの同じ部屋に宿泊しているではないか。賀予の心は謝清呈と陳慢を見た時から乱れ始める。

そんなある晩、賀予はひょんなことから謝清呈と撮影班スタッフたちと共に、翌日に使用する撮影スタジオの様子を見に行くことになり、そこで予想外な事件が起きるのだった……。

「氷河が融けゆく国・アイスランドの物語」アンドリ・スナイル・マグナソン、朱位昌併

氷河が融けゆく国・アイスランドの物語
アンドリ・スナイル・マグナソン,朱位昌併
2025/08/26
青土社

火山の麓で、氷河の上で、崇高な大地の前で――
アイスランドに生きる作者が自分自身や家族、これまで関わってきた人たちの視点、そして古くから伝わる伝承や北欧神話から、人と自然の「これまで」と「今」と「これから」を書き留める。すべての人に送る、物語のような随想録。
アイスランド本屋大賞、Tiziano Terzani賞(イタリアの国際文学賞)を受賞し、30か国以上で翻訳された話題作

「黙読 The Light in the Night 1、2」Priest、楊墨秋

黙読 The Light in the Night 1 (PLEIADES PRESS)
黙読 The Light in the Night 2 (PLEIADES PRESS)
Priest,楊墨秋
2025/04/24、2025/07/26
すばる舎

煌びやかな繁華街と未開発の旧市街が隣り合わせに共存する街・燕城市。ある日、若い男の死体が発見される。公安局刑事隊の隊長・駱聞舟(ルオ・ウェンジョウ)は早速捜査に乗り出すが、犯罪組織の存在や警察内部の思惑も絡み合い、単純と思われた事件は次第に複雑になっていく。事件の真相をつかむため、駱聞舟は「犯罪」の才能があり、同じ男に思いを寄せる恋敵でもある費渡(フェイ・ドゥ)の力を借りることになり……。

「聊斎本紀」閻連科、谷川毅

聊斎本紀
閻連科,谷川毅
2025/05/27
河出書房新社

古典『聊斎志異』を巨匠が再創作。絵画の中で生を得る絵師、人間の心臓を食べて転生する妖女など、世にも不思議な36の物語。

「両膝を怪我したわたしの聖女」アンドレア・アブレウ、谷川毅

両膝を怪我したわたしの聖女
アンドレア・アブレウ,村岡直子,五十嵐絢音
2025/05/16
国書刊行会

決 壊 す る 文 体
ーー圧倒的な感情がほとばしり、膨れ上がり自壊する言葉の群れが未熟な欲望を覆い尽くす。10歳の少女らを閉じ込めるひどく退屈な夏休み、早熟なふたりの過激で破滅的な友情。スペイン最南カナリア諸島発、世界18カ国語に翻訳の問題作。

第11回「日本翻訳大賞」2次選考対象作品

「あなたの迷宮のなかへ」マリ=フィリップ・ジョンシュレー、村松潔

あなたの迷宮のなかへ:カフカへの失われた愛の手紙 (新潮クレスト・ブックス)
マリ=フィリップ・ジョンシュレー,村松潔
2024/02/29
新潮社

20世紀最大の作家に宛てた百通以上の幻の手紙から甦る、一人の女性の人生。

没後百年を迎えるカフカの恋人として知られるチェコ人女性ミレナ。カフカから彼女への手紙は後に出版されたが、失われてしまったミレナからの手紙には何が書かれていたのか。作家への愛と情熱、父や夫との葛藤、そして自身の孤独と叫び――別離後もカフカを慕い続け、強制収容所で絶命した女性の魂を、現代の女性作家が明らかにする。

「エジプト人 シヌヘ」ミカ・ヴァルタリ、セルボ貴子

エジプト人シヌヘ上巻
エジプト人シヌヘ下巻
ミカ・ヴァルタリ,セルボ貴子,菊川匡
2024/05/10
みずいろブックス(静風社)

世界中の人々を魅了してやまない古代エジプト文明が克明に描かれた歴史長編小説。 古代エジプト文明の栄華を誇る新王朝時代末期に生を受けた主人公シヌヘの一代記。テーベで頭蓋切開医師となり、シリア、バビロン、ヒッタイト、クレタ島への壮大な旅が始まる。各地で医術を学びながら思いも寄らない運命に巻き込まれていく。

「石灰工場」トーマス・ベルンハルト、飯島雄太郎

石灰工場
トーマス・ベルンハルト,飯島雄太郎
2024/09/24
河出書房新社

廃墟の石灰工場で聴覚の研究を続けていた男はなぜ妻を射殺したのかー。加害と被害、妄想と錯乱が反転しながら破滅へとつきすすむ戦慄の代表作。日本にベルンハルトを知らしめた伝説的長編、43年目に新訳。

「千秋 3」梦溪石、呉聖華

千秋 3 (ヴォワリエブックス)
梦溪石,呉聖華
2021/03/26
日販アイ・ピー・エス

玉髄(ぎょくずい)を求め、陳恭(チェンゴン)一行と砂漠を進む沈嶠(シェンチアオ)。
しかし、吹き荒れる砂嵐の中、道案内の男が姿を消した。舞い上がる黄砂に視界を奪われ、足を踏み外した沈嶠は晏無師(イエンウースー)とともに、地底に沈んだ古城に辿り着いた。
陳恭一行と再び合流した二人は、何者かに襲われながらも、玉髄を目指して地下宮を進む。
だがその途中、陳恭が毒に侵され、解毒するには玉蓯蓉(ぎょくじゅよう)の実が必要だと判明する。
光の届かぬ闇の中、負傷して人格が変わった晏無師と、沈嶠は……

その頃、長安の都では異変が起きていた。

「父の革命日誌」チョン・ジア,橋本智保

父の革命日誌
チョン・ジア,橋本智保
2024/02/27
河出書房新社

パルチザンとして闘争を繰り広げ、投獄され、それでも社会主義者として生きた父。そんな父の葬儀のために故郷に帰ったアリの前に現れたのは、思いもよらない弔問客たちだった。かつて武装し闘った敵、生涯確執のあった叔父、元パルチザンの盟友たち、謎の見知らぬ少女…。知らなかった父を知るたびに、歴史の痛みで絡まった糸がほどけてゆく。悲しみと笑いが乱反射する、父と娘の葬儀の三日間。発禁作家による長編話題作。

「DV8 台北プライベートアイ2」紀蔚然、舩山むつみ

DV8 台北プライベートアイ2
紀蔚然,舩山むつみ
2024/05/24
文藝春秋

元劇作家にして大学教授。異色の私立探偵、呉誠が帰ってきた!風光明媚な“台湾のベニス”淡水で20年前の連続殺人事件の謎に迫る。

「とるに足りない細部」アダニーヤ・シブリー、山本薫

とるに足りない細部
アダニーヤ・シブリー,山本薫
2024/08/26
河出書房新社

1949年8月、ナクバ(大災厄)渦中のパレスチナ/イスラエルで起きたレイプ殺人と、現代でその痕跡を辿るパレスチナ人女性。二つの時代における極限状況下の〈日常〉を抉る傑作中篇。
この作品の「細部」に宿っているものは、私の精神世界を激しく揺さぶり、皮膚の内側を震えさせる。この本の中の言葉の粒子に引き摺り込まれ、永遠に忘れられない体験になり今も私を切り刻んでいる。

「日中競作唐代SFアンソロジー長安ラッパー李白」大恵和実、林久之、大久保洋子ほか

日中競作唐代SFアンソロジー長安ラッパー李白
大恵和実,円城塔,十三不塔,立原透耶,灰都とおり,林久之,大久保洋子
2024/09/19
中央公論新社

豪華絢爛、大唐帝国を魔改造せよ――ラッパー李白が、怪獣パンダが、キチン質の李世民が、空海が、三蔵法師が大暴れ! 日本と中国の8作家が織り成す、国境を越えた奇跡のアンソロジー

「ベル・ジャー」シルヴィア・プラス、小澤身和子

ベル・ジャー
シルヴィア・プラス,小澤身和子
2024/07/25
晶文社

わたしは。ぜんぶ覚えている。あの痛みも、暗闇も――。
ピュリツァ―賞受賞の天才詩人が書き残した伝説的長編小説、20年ぶりの新訳。


優秀な大学生のエスター・グリーンウッドはニューヨークのファッション誌でのインターンを勝ち取ったとき、
夢がついに叶うと信じて喜んだ。しかし、退屈なパーティー、偽善的に感じられる恋人、
空虚なだけのニューヨークでの生活に違和感を覚え、世界が支離滅裂なものに感じられる。
そして、とあることをきっかけに精神のバランスが徐々に崩れていく。

「物語ることの反撃 パレスチナ・ガザ作品集」リフアト・アルアライール、藤井光、岡真理

物語ることの反撃 パレスチナ・ガザ作品集
リフアト・アルアライール,藤井光,岡真理
2024/12/03
河出書房新社

現代パレスチナを代表する詩人が編み遺した、ガザの若き作家たちによる23篇。過酷な「日常」を書き留め、暴力と占領に物語ることで抵抗する、魂の作品集。

2023年12月、イスラエル軍の空爆によって命を落としたパレスチナの詩人、リフアト・アルアライール。忘却に抗うため、そして想像力によってあたらしい現実を立ち上げるため、彼が私たちに届けた、23の反撃の物語。

「夢のなかで責任がはじまる」デルモア・シュワルツ、小澤身和子

夢のなかで責任がはじまる
デルモア・シュワルツ,小澤身和子
2024/07/22
河出書房新社

「夢のなかで責任がはじまる」という一作の短編により鮮烈な登場を果たすや、ウラジーミル・ナボコフ、T・S・エリオットらにその鋭い才能を絶賛され、20世紀アメリカ文学史上に一条の軌跡を残した伝説的作家デルモア・シュワルツ。
サリンジャー、チーヴァー、フィッツジェラルドの系譜に連なる、若者たちの焦りと輝きをクールな筆致で捉えた「新世代の代弁者」、待望の本邦初作品集。

●序文=ルー・リード
●装幀=クラフト・エヴィング商會(吉田浩美・吉田篤弘)

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