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ピューリッツァー賞フィクション部門の歴代受賞作と最終候補作の一覧表

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ピューリッツァー賞フィクション部門の歴代受賞作と最終候補作の一覧表

とりあえずは受賞作だけ、
最終候補作はあとで追加します。

  1. ピューリッツァー賞フィクション部門の歴代受賞作の一覧表
  2. ピューリッツァー賞フィクション部門受賞作の邦訳作品一覧表
  3. 「ピューリッツァー賞」とフィクション部門のこと
    1. 「ピューリッツァー賞」のこと
    2. 「ピューリッツァー賞」フィクション部門のこと
  4. 2025年「ピューリッツァー賞」フィクション部門のこと
    1. 「ジェイムズ」パーシヴァル・エヴェレット
  5. 気になる「ピューリッツァー賞」フィクション部門受賞作
    1. 2020年「ニッケル・ボーイズ」コルソン・ホワイトヘッド
    2. 2019年「オーバーストーリー」リチャード・パワーズ
    3. 2017年「地下鉄道」コルソン・ホワイトヘッド
    4. 2015年「すべての見えない光」アンソニー・ドーア
    5. 2011年「ならずものがやってくる」ジェニファー・イーガン
    6. 2009年「オリーヴ・キタリッジの生活」エリザベス・ストラウト
    7. 2008年「オスカー・ワオの短く凄まじい人生」ジュノ・ディアス
    8. 2007年「ザ・ロード」コーマック・マッカーシー
    9. 2005年「ギレアド」マリリン・ロビンソン
    10. 1999年「THE HOURS―めぐりあう時間たち 三人のダロウェイ夫人」マイケル・カニンガム
    11. 1981年「愚か者同盟」ジョン・ケネディ・トゥール
    12. 1979年「チーヴァー短篇選集」ジョン・チーヴァ―
    13. 1953年「老人と海」アーネスト・ヘミングウェイ
    14. 1937年「風と共に去りぬ」マーガレット・ミッチェル
    15. 1921年「無垢の時代」イーディス・ウォートン

ピューリッツァー賞フィクション部門の歴代受賞作の一覧表

作品名作家名英語名
2025年ジェイムズパーシヴァル・エヴェレットPercival Everett
2024年Night Watchジェイン・アン・フィリップスJayne Anne Phillips
2023年トラスト
ー絆/わが人生/追憶の記/未来ー
エルナン・ディアズHernan Diaz
2023年Demon Copperheadバーバラ・キングソルヴァーBarbara Kingsolver
2022年The Netanyahusジョシュア・コーエンJoshua Cohen
2021年The Night Watchmanルイーズ・アードリックLouise Erdrich
2020年ニッケル・ボーイズコルソン・ホワイトヘッドColson Whitehead
2019年オーバーストーリーリチャード・パワーズRichard Powers
2018年レスアンドリュー・ショーン・
グリア
Andrew Sean Greer
2017年地下鉄道コルソン・ホワイトヘッドColson Whitehead
2016年シンパサイザーヴィエト・タン・ウェンViet Thanh Nguyen
2015年すべての見えない光アンソニー・ドーアAnthony Doerr
2014年ゴールドフィンチドナ・タートDonna Tartt
2013年半島の密使アダム・ジョンソンAdam Johnson
2012年受賞作なし
2011年ならずものがやってくるジェニファー・イーガンJennifer Egan
2010年ティンカーズポール・ハーディングPaul Harding
2009年オリーヴ・キタリッジの生活エリザベス・ストラウトElizabeth Strout
2008年オスカー・ワオの短く凄まじい人生ジュノ・ディアスJunot Díaz
2007年ザ・ロードコーマック・マッカーシーCormac McCarthy
2006年マーチ家の父 もうひとつの若草物語ジェラルディン・ブルックスGeraldine Brooks
2005年ギレアドマリリン・ロビンソンMarilynne Robinson
2004年地図になかった世界エドワード・P・ジョーンズEdward P. Jones
2003年ミドルセックスジェフリー・ユージェニデスJeffrey Eugenides
2002年Empire Fallsリチャード・ルッソRichard Russo
2001年カヴァリエ&クレイの驚くべき冒険マイケル・シェイボンMichael Chabon
2000年停電の夜にジュンパ・ラヒリJhumpa Lahiri
1999年THE HOURS―めぐりあう時間たちマイケル・カニンガムMichael Cunningham
1998年American Pastoralフィリップ・ロスPhilip Roth
1997年マーティン・ドレスラーの夢スティーヴン・ミルハウザーSteven Millhauser
1996年Independence Dayリチャード・フォードRichard Ford
1995年ストーン・ダイアリーキャロル・シールズCarol Shields
1994年シッピング・ニュースE・アニー・プルーE. Annie Proulx
1993年ふしぎな山からの香りリチャード・オレン・バトラーRobert Olen Butler
1992年大農場ジェーン・スマイリーJane Smiley
1991年さようならウサギジョン・アップダイクJohn Updike
1990年マンボ・キングス、愛のうたを歌うオスカー・イフェロスOscar Hijuelos
1989年ブリージング・レッスンアン・タイラーAnne Tyler
1988年ビラヴド-愛されし者トニ・モリソンToni Morrison
1987年メンフィスへ帰るピーター・テイラーPeter Taylor
1986年ロンサム・ダブラリー・マクマートリーLarry McMurtry
1985年Foreign Affairsアリソン・ルーリーAlison Lurie
1984年黄昏に燃えてウィリアム・ケネディWilliam Kennedy
1983年カラーパープルアリス・ウォーカーAlice Walker
1982年金持になったウサギジョン・アップダイクJohn Updike
1981年愚か者同盟ジョン・ケネディ・トゥールJohn Kennedy Toole
1980年死刑執行人の歌ノーマン・メイラーNorman Mailer
1979年チーヴァー短篇選集ジョン・チーヴァーJohn Cheever
1978年Elbow Roomジェームズ・マクファースンJames Alan McPherson
1977年受賞作なし
1976年フンボルトの贈り物ソール・ベロウSaul Bellow
1975年The Killer Angelsマイクル・シャーラMichael Shaara
1974年受賞作なし
1973年マッケルヴァ家の娘ユードラ・ウェルティEudora Welty
1972年Angle of Reposeウォーレス・ステグナーWallace Stegner
1971年受賞作なし
1970年Collected Storiesジーン・スタッフォードJean Stafford
1969年House Made of DawnN・スコット・ママデイN. Scott Momaday
1968年ナット・ターナーの告白ウィリアム・スタイロンWilliam Styron
1967年修理屋バーナード・マラマッドBernard Malamud
1966年蒼ざめた馬 蒼ざめた騎手キャサリン・アン・ポーターKatherine Anne Porter
1965年ハウランド家の人びとシャーリー・アン・グロウShirley Ann Grau
1964年受賞作なし
1963年自動車泥棒 – 一つの思い出ウィリアム・フォークナーWilliam Faulkner
1962年The Edge of Sadnessエドウィン・オコナーEdwin O’Connor
1961年ものまね鳥を殺すのは: アラバマ物語ハーパー・リーHarper Lee
1960年Advise & Consentアレン・ドルーリーAllen Drury
1959年Travels of Jaimie McPheetersロバート・ルイス・テイラーRobert Lewis Taylor
1958年A Death in the Familyジェームズ・アギーJames Agee
1957年受賞作なし
1956年Andersonvilleマッキンレイ・カンターMacKinlay Kantor
1955年寓話ウィリアム・フォークナーWilliam Faulkner
1954年受賞作なし
1953年老人と海アーネスト・ヘミングウェイErnest Hemingway
1952年ケイン号の叛乱ハーマン・ウォークHerman Wouk
1951年The Townコンラッド・リクターConrad Richter
1950年The Way WestA・B・ガスリー・JrA.B. Guthrie, Jr.
1949年儀仗兵ジェームズ・G・カズンズJames Gould Cozzens
1948年南太平洋物語ジェームズ・A・ミッチェナーJames A. Michener
1947年すべて王の臣ロバート・ペン・ウォーレンRobert Penn Warren
1946年受賞作なし
1945年アダノの鐘ジョン・ハーシーJohn Hersey
1944年闇の中の旅マーティン・フレーヴィンMartin Flavin
1943年竜の歯アプトン・シンクレアUpton Sinclair
1942年このわれらの生にエレン・グラスゴーEllen Glasgow
1941年受賞作なし
1940年怒りの葡萄ジョン・スタインベックJohn Steinbeck
1939年仔鹿物語マージョリー・キナン・
ローリングズ
Marjorie Kinnan Rawlings
1938年故ジョージ・アプリージョン・P・マーカンドJ.P. Marquand
1937年風と共に去りぬマーガレット・ミッチェルMargaret Mitchell
1936年Honey in the Hornハルロド・L・デイヴィスH.L. Davis
1935年Now in Novemberジョセフィン・ウィンスロー・
ジョンソン
Josephine Winslow
Johnson
1934年Lamb in His Bosomキャロライン・ミラーCaroline Miller
1933年商店T・S・ストリブリングT.S. Stribling
1932年大地パール・S・バックPearl S. Buck
1931年Years of Graceマーガレット・エアー・
バーンズ
Margaret Ayer Barnes
1930年笑う少年オリヴァー・ラファージOliver La Farge
1929年スカーレット・シスター・メアリー、ジュリア・ピーターキンJulia Peterkin
1928年サン・ルイス・レイ橋ソーントン・ワイルダーThornton Wilder
1927年初秋ルイス・ブロムフィールドLouis Bromfield
1926年ドクターアロースミスシンクレア・ルイスSinclair Lewis(辞退)
1925年ソー・ビッグエドナ・ファーバーEdna Ferber
1924年有能なマクローリン家の人々マーガレット・ウィルソンMargaret Wilson
1923年われらの一人ウィラ・キャザーWilla Cather
1922年アリス・アダムズブース・ターキントンBooth Tarkington
1921年無垢の時代イーディス・ウォートンEdith Wharton
1920年受賞作なし
1919年偉大なるアンバーソン家の人々ブース・ターキントンBooth Tarkington
1918年彼の家族アーネスト・プールErnest Poole
1917年受賞作なし

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ピューリッツァー賞フィクション部門受賞作の邦訳作品一覧表

作品名作家名翻訳者出版社ほか
2025年ジェイムズパーシヴァル・エヴェレット木原善彦河出書房新社
2023年トラスト
ー絆/わが人生/追憶の記/未来ー
エルナン・ディアズ井上里早川書房
2020年ニッケル・ボーイズコルソン・ホワイトヘッド藤井光早川書房
2019年オーバーストーリーリチャード・パワーズ木原善彦新潮社
2018年レスアンドリュー・ショーン・
グリア
上岡伸雄早川書房
2017年地下鉄道コルソン・ホワイトヘッド谷崎由依早川書房
2016年シンパサイザーヴィエト・タン・ウェン上岡伸雄ハヤカワ・
ミステリ文庫
2015年すべての見えない光アンソニー・ドーア藤井光新潮社
2014年ゴールドフィンチドナ・タート岡真知子河出書房新社
2013年半島の密使アダム・ジョンソン佐藤耕士,
蓮池薫
新潮文庫
2011年ならずものがやってくるジェニファー・イーガン谷崎由依ハヤカワepi文庫
2010年ティンカーズポール・ハーディング小竹由美子白水社
2009年オリーヴ・キタリッジの生活エリザベス・ストラウト小川高義ハヤカワepi文庫
2008年オスカー・ワオの短く凄まじい人生ジュノ・ディアス都甲幸治,
久保尚美
新潮クレスト・
ブックス
2007年ザ・ロードコーマック・マッカーシー黒原敏行早川書房
2006年マーチ家の父 もうひとつの若草物語ジェラルディン・ブルックス高山真由美武田ランダム
ハウス
2005年ギレアドマリリン・ロビンソン宇野元新教出版社
2004年地図になかった世界エドワード・P・ジョーンズ小澤英実白水社
2003年ミドルセックスジェフリー・ユージェニデス佐々田雅子早川書房
2001年カヴァリエ&クレイの驚くべき冒険マイケル・シェイボン菊地よしみ早川書房
2000年停電の夜にジュンパ・ラヒリ小川高義新潮文庫
1999年THE HOURS―めぐりあう時間たちマイケル・カニンガム高橋和久集英社
1997年マーティン・ドレスラーの夢スティーヴン・ミルハウザー柴田元幸白水社
1995年ストーン・ダイアリーキャロル・シールズ尾島恵子小学館
1994年シッピング・ニュースE・アニー・プルー上岡伸雄集英社
1993年ふしぎな山からの香りリチャード・オレン・バトラー佐伯泰樹集英社
1992年大農場ジェーン・スマイリー橘雅子中公文庫
1991年さようならウサギジョン・アップダイク井上謙治新潮社
1990年マンボ・キングス、愛のうたを歌うオスカー・イフェロス古賀林幸中央公論社
1989年ブリージング・レッスンアン・タイラー中野恵津子文春文庫
1988年ビラヴド-愛されし者トニ・モリソン吉田廸子早川書房
1987年メンフィスへ帰るピーター・テイラー小野清之早川書房
1984年黄昏に燃えてウィリアム・ケネディ菊地よしみ早川書房
1983年カラーパープルアリス・ウォーカー柳沢由実子集英社文庫
1982年金持になったウサギジョン・アップダイク井上謙治新潮社
1981年愚か者同盟ジョン・ケネディ・トゥール木原善彦国書刊行会
1980年死刑執行人の歌ノーマン・メイラー岡枝慎二同文書院
1979年チーヴァー短篇選集ジョン・チーヴァー川本三郎ちくま文庫
1976年フンボルトの贈り物ソール・ベロウ大井浩二講談社
1973年マッケルヴァ家の娘ユードラ・ウェルティ須山静夫新潮社
1968年ナット・ターナーの告白ウィリアム・スタイロン大橋吉之輔河出書房新社
1967年修理屋バーナード・マラマッド橋本福夫早川書房
1966年蒼ざめた馬 蒼ざめた騎手キャサリン・アン・ポーター石塚久郎あぽろん社
1965年ハウランド家の人びとシャーリー・アン・グロウ弘文堂新社
1963年自動車泥棒 – 一つの思い出ウィリアム・フォークナー高橋正雄講談社
1961年ものまね鳥を殺すのは: アラバマ物語ハーパー・リー上岡伸雄暮しの手帖社
1955年寓話ウィリアム・フォークナー阿部知二岩波文庫
1953年老人と海アーネスト・ヘミングウェイ高見浩新潮文庫
1952年ケイン号の叛乱ハーマン・ウォーク新庄哲夫早川書房
1948年南太平洋物語ジェームズ・A・ミッチェナー清水俊二六興出版社
1947年すべて王の臣ロバート・ペン・ウォーレン鈴木重吉白水社
1945年アダノの鐘ジョン・ハーシー杉木喬東西出版社
1940年怒りの葡萄ジョン・スタインベック黒原敏行早川書房
1939年仔鹿物語マージョリー・キナン・
ローリングズ
土屋京子光文社古典
新訳文庫
1937年風と共に去りぬマーガレット・ミッチェル鴻巣友季子新潮文庫
1932年大地パール・S・バック新居格新潮文庫
1928年サン・ルイス・レイ橋ソーントン・ワイルダー松村達雄岩波文庫
1926年ドクターアロースミスシンクレア・ルイス内野儀小学館
1925年ソー・ビッグエドナ・ファーバーリスナー社並河亮
1923年われらの一人ウィラ・キャザー福井吾一成美堂
1921年無垢の時代イーディス・ウォートン河島弘美岩波文庫

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「ピューリッツァー賞」とフィクション部門のこと

「ピューリッツァー賞」のこと

Pulitzer Prize | History, Winners, & Facts | Britannica
Pulitzer Prize, any of a series of annual prizes awarded by Columbia University, New York City, for ...


The Pulitzer Prizes

Pulitzer Prize – Wikipedia

ピューリッツァー賞 – Wikipedia

ピューリッツァー賞(ピューリッツァーしょう、英: Pulitzer Prize)は、アメリカ合衆国における新聞、雑誌、オンライン上の報道、文学、作曲の功績に対して授与される賞である。

文学戯曲(6部門)

  • フィクション部門-アメリカの作家による、できればアメリカの生活を題材とする、卓越したフィクション小説に対して贈られる。
  • 戯曲部門-アメリカの劇作家による、できれば起源が独創的でアメリカの生活を題材とする、卓越した戯曲に対して贈られる。
  • 歴史部門(英語版)-アメリカの歴史についての卓越した、かつ適切に文書化された本に対して贈られる。
  • 伝記及び自伝部門-アメリカの作家による、卓越した伝記、自伝または回想録に対して贈られる。
  • 詩部門-アメリカの詩人による卓越したオリジナルの詩集に対して贈られる。
  • 一般ノンフィクション部門-アメリカの作家による卓越した、かつ適切に文書化されたノンフィクションの本(ほかのどの部門においても考査対象とならないもの)に対して贈られる。

「ピューリッツァー賞」フィクション部門のこと

The Pulitzer Prizes
Winners and Finalists by Category

Wikipedia
Pulitzer Prize for Fiction

ピューリッツァー賞 フィクション部門

ピューリッツァー賞 フィクション部門(ピューリッツァーしょう フィクションぶもん)はピューリッツァー賞の部門の一つで、アメリカ人著者による優れたフィクションが選ばれる。1948年以前はピューリッツァー賞 小説部門という名前であった。

2025年「ピューリッツァー賞」フィクション部門のこと

'James' wins 2025 Pulitzer Prize for fiction
The 2025 Pulitzer Prizes were announced Monday afternoon. Percival Everett won the award for fiction...

The Pulitzer Prizes
2025 Pulitzer Prize Winners & Finalists

James, by Percival Everett (Doubleday)

2025年のピューリッツァー賞、フィクション部門を受賞したのはパーシヴァル・エヴェレットの『ジェイムズ』(木原善彦訳)で、レイラ・ララミさんが審査員をしてた(『ムーア人による報告』は木原善彦さんが翻訳)。

「ジェイムズ」パーシヴァル・エヴェレット

ジェイムズ
パーシヴァル・エヴェレット,木原善彦
2025/06/27
河出書房新社

全米図書賞&ピュリツァー賞、驚異のW受賞!
ブリティッシュ・ブック・アワード、カーネギー賞、カーカス賞受賞!
ニューヨーク・タイムス・ベストセラー1位、2024年ベストブック最多選出。
各賞を総なめにした、2024年アメリカ文学最大の話題作。


我が身を売られる運命を知り、生き延びるために逃げ出した黒人奴隷ジェイムズ。
しかし少年ハックをともないミシシッピ川をくだる彼を待ち受けるのは、あまりに過酷な旅路だった。
奴隷主たちを出し抜き、ペテン師を騙し返し、どこまでも逃げていくジェイムズの逃避行の果てに待つものとは──。
黒人奴隷ジムの目から「ハックルベリー・フィン」を語り、痛烈な笑いと皮肉で全世界に衝撃を与えた怪物的話題作。

Percival Everett – Wikipedia(英語)

Amazon Prime Video
アメリカン・フィクション
パーシヴァル・エヴェレットの小説『イレイジャー』が原作。主演ジェフリー・ライト、監督・脚本はコード・ジェファーソン。

Youtube「Late Night with Seth Meyers」
Percival Everett Explains Why He Hopes His Book James Gets Banned(英語/約8分)
テレビ番組に出演したパーシヴァル・エヴェレットさん。

AP News
Percival Everett’s ‘James’ is a finalist for the PEN/Faulkner prize for fiction
ペン/フォークナー賞の最終候補に。

気になる「ピューリッツァー賞」フィクション部門受賞作

2020年「ニッケル・ボーイズ」コルソン・ホワイトヘッド

ニッケル・ボーイズ
コルソン・ホワイトヘッド,藤井光
早川書房
2020/11/19
アマプラで『ニッケル・ボーイズ』配信中

1960年代アメリカ。アフリカ系アメリカ人の真面目な少年エルウッドは、無実の罪により少年院ニッケル校に送られる。しかし校内には信じがたい暴力や虐待が蔓延していた――。実在した少年院をモデルに描かれた長篇小説。ニューヨークタイムズ・ベストセラー。

2019年「オーバーストーリー」リチャード・パワーズ

オーバーストーリー
リチャード・パワーズ,木原善彦
2019/10/30
新潮社

アメリカ最後の原始林を救え。米現代文学の旗手が放つ、森羅を覆い尽す物語。撃墜されるも東南アジアの聖木に救われた兵士、四世代に亘り栗の木を撮影し続けた一族の末裔、感電死から甦った女子大生……アメリカ最後の手つかずの森に聳える巨木に「召命」された彼らの使命とは。南北戦争前のニューヨークから20世紀後半のアメリカ西海岸の「森林戦争」までを描き切る、今年度ピュリッツァー賞受賞作。

2017年「地下鉄道」コルソン・ホワイトヘッド

地下鉄道 (ハヤカワepi文庫)
コルソン・ホワイトヘッド,谷崎由依
2020/10/15
早川書房

19世紀、アメリカ。南部の農園で過酷な生活を送る奴隷の少女コーラは、新入りの少年シーザーから奴隷を逃がす“地下鉄道”の話を聞き、ともに逃亡を決意する。冷酷な奴隷狩り人リッジウェイに追われながらも、コーラは地下をひそかに走る鉄道に乗り、さまざまな州をわたり、人に助けられ、また裏切られながら、自由が待つという北をめざす。ピュリッツアー賞、全米図書賞、アーサー・C・クラーク賞受賞作。

2015年「すべての見えない光」アンソニー・ドーア

すべての見えない光 (ハヤカワepi文庫)
アンソニー・ドーア,藤井光
2023/11/21
早川書房
第三回日本翻訳大賞受賞作

Netflixでドラマ化
すべての見えない光

ドイツ軍の侵攻が迫るパリ。盲目の少女マリー=ロールは父に連れられ、大伯父の住む海辺の町サン・マロへと避難する。一方ドイツの孤児院で育ち、ヒトラーユーゲントに加わったヴェルナーは、ラジオ修理の技術を買われ、やがてレジスタンスの放送を傍受すべく占領下のフランスへ。戦争が時代を翻弄するなか、交差するはずのなかった二人の運命が“見えない光”を介して近づくーピュリッツァー賞受賞の傑作小説を文庫化。

2011年「ならずものがやってくる」ジェニファー・イーガン

ならずものがやってくる (ハヤカワepi文庫)
ジェニファー・イーガン,谷崎由依
2015/04/22
早川書房

ふと目に留まった見知らぬ人の鞄と、そこからのぞく財布。サーシャはこらえきれず財布に手を伸ばすが…。

問題を抱える若い女性と、その上司の元パンクロッカーからはじまる物語は、過去と未来を行き来しながら、二人が人生の軌跡を交えた人々につながっていく。あふれる詩情と優れた構成で描かれる、さまざまな生の落胆と希望。世界的ベストセラーとなったピュリッツァー賞、全米批評家協会賞受賞作。

2009年「オリーヴ・キタリッジの生活」エリザベス・ストラウト

オリーヴ・キタリッジの生活
エリザベス・ストラウト,小川高義
2012/10/04
早川書房
フランシス・マクドーマンド主演でドラマ化
オリーヴ・キタリッジ

アメリカ北東部にある小さな港町クロズビー。一見何も起こらない町の暮らしだが、人々の心にはまれに嵐も吹き荒れて、いつまでも癒えない傷痕を残していくー。住人のひとりオリーヴ・キタリッジは、繊細で、気分屋で、傍若無人。その言動が生む波紋は、ときに激しく、ときにひそやかに周囲に広がっていく。人生の苦しみや喜び、後悔や希望を静かな筆致で描き上げ、ピュリッツァー賞に輝いた連作短篇集。

2008年「オスカー・ワオの短く凄まじい人生」ジュノ・ディアス

オスカー・ワオの短く凄まじい人生 (新潮クレスト・ブックス)
ジュノ・ディアス,都甲幸治,久保尚美
2011/02/25
新潮社

オスカーはファンタジー小説やロールプレイング・ゲームに夢中のオタク青年。心優しいロマンチストだが、女の子にはまったくモテない。不甲斐ない息子の行く末を心配した母親は彼を祖国ドミニカへ送り込み、彼は自分の一族が「フク」と呼ばれるカリブの呪いに囚われていることを知る。独裁者トルヒーヨの政権下で虐殺された祖父、禁じられた恋によって国を追われた母、母との確執から家をとびだした姉。それぞれにフクをめぐる物語があった―。英語とスペイン語、マジックリアリズムとオタク文化が激突する、全く新しいアメリカ文学の声。ピュリツァー賞、全米批評家協会賞をダブル受賞、英米で100万部のベストセラーとなった傑作長篇。

2007年「ザ・ロード」コーマック・マッカーシー

ザ・ロード
コーマック・マッカーシー,黒原敏行
2010/05/30
早川書房
ヴィゴ・モーテンセン主演で映画化
ザ・ロード

空には暗雲がたれこめ、気温は下がりつづける。目前には、植物も死に絶え、降り積もる灰に覆われて廃墟と化した世界。そのなかを父と子は、南への道をたどる。掠奪や殺人をためらわない人間たちの手から逃れ、わずかに残った食物を探し、お互いのみを生きるよすがとして――。
世界は本当に終わってしまったのか? 現代文学の巨匠が、荒れ果てた大陸を漂流する父子の旅路を描きあげた渾身の長篇。ピュリッツァー賞受賞作。(解説:小池昌代)

2005年「ギレアド」マリリン・ロビンソン

ギレアド
マリリン・ロビンソン,宇野元
2017/10/25
新教出版社

2005年ピューリツァー賞・全米批評家賞受賞小説 アイオワ州のギレアドという片田舎の町。 カルヴァンとバルトを愛読する老牧師が自らの死期を意識し、若い妻との間にもうけた幼い息子に手紙を綴る。南北戦争から冷戦期にいたる三代にわたる牧師一家の信仰の継承と屈折。帰郷した知己の青年と妻との関係。自らの揺れる心。隣人たちの人生――。 「私はこの本の虜になった」バラク・オバマ。

1999年「THE HOURS―めぐりあう時間たち 三人のダロウェイ夫人」マイケル・カニンガム

THE HOURS―めぐりあう時間たち 三人のダロウェイ夫人
マイケル・カニンガム,高橋和久
2003/04/04
集英社
メリル・ストリープ主演
メリル・ストリープ主演 映画「めぐりあう時間たち」原作

人生は謎。時を超えてめぐりあう三人のダロウェイ夫人。六月のある美しい朝。三人の女の特別の一日が始まる…ヴァージニア-ロンドン郊外。1923年。文学史上の傑作『ダロウェイ夫人』を書き始めようとする…ローラー-ロサンジェルス。1949年。『ダロウェイ夫人』を愛読する主婦。夫の誕生パーティを計画し、息子とケーキを作り始める…クラリッサ-ニューヨーク。20世紀の終わり。『ダロウェイ夫人』と同じ名ゆえに元恋人リチャードにミセス・ダロウェイと呼ばれる編集者。文学賞を取った彼のためにパーティを開こうと、花を買いに行く…異なる時代を生きる三人の「時間」はいつしか運命的に絡み合い、奔流のように予想もつかぬ結末へ…。ピュリッツァ賞&PEN/フォークナー賞受賞。本年度アカデミー賞受賞、映画「めぐりあう時間たち」原作。

1981年「愚か者同盟」ジョン・ケネディ・トゥール

愚か者同盟
ジョン・ケネディ・トゥール,木原善彦
2022/07/28
国書刊行会

イグネイシャスは、潰れかけのアパレル工場、次いで零細ホットドッグ移動販売業者で職を得るが、職場では仕事を放り出し、事務所をリボンで飾り付けつつ黒人たちの労働デモを扇動したり、ホットドッグをつまみ食いした挙句に声を掛けてきた怪しい男に屋台を押し付けて映画に出かけたりするなど、好き勝手やり放題。やがて今度は職場から放り出され、警察にも追われるようになったイグネイシャスは、一癖も二癖もある奇人変人たちを巻き込んだり巻き込まれたりしながら逃亡劇を繰り広げ、ニューオーリンズの街に大騒動を巻き起こすーー!!!

1979年「チーヴァー短篇選集」ジョン・チーヴァ―

チーヴァー短篇選集 (ちくま文庫)
ジョン・チーヴァ―,川本三郎
筑摩書房

ジョン・チーヴァーは、サリンジャーと同時代に都会派の小説家として活躍した。小説世界は繊細で、精妙で、静かな緊張感に満ちている。サバービアの憂鬱、中産階級の孤独、東海岸を書きつづけた。長篇小説もあるが、本領は短篇にある。ピュリッツァー賞、全米批評家協会賞を受賞した『The Stories of John Cheever』のなかから選んだ、メランコリーが漂う極上の15篇

1953年「老人と海」アーネスト・ヘミングウェイ

老人と海 (新潮文庫)
ヘミングウェイ,高見浩
 2020/06/24
新潮社

八十四日間の不漁に見舞われた老漁師は、自らを慕う少年に見送られ、ひとり小舟で海へ出た。やがてその釣綱に、大物の手応えが。見たこともない巨大カジキとの死闘を繰り広げた老人に、海はさらなる試練を課すのだが――。自然の脅威と峻厳さに翻弄されながらも、決して屈することのない人間の精神を円熟の筆で描き切る。著者にノーベル文学賞をもたらした文学的到達点にして、永遠の傑作。

1937年「風と共に去りぬ」マーガレット・ミッチェル

風と共に去りぬ 第1巻 (新潮文庫)
マーガレット・ミッチェル,鴻巣友季子
2015/03/28
新潮社

アメリカ南部の大農園〈タラ〉に生まれたスカーレット・オハラは16歳。輝くような若さと美しさを満喫し、激しい気性だが言い寄る男には事欠かなかった。しかし、想いを寄せるアシュリがメラニーと結婚すると聞いて自棄になり、別の男と結婚したのも束の間、南北戦争が勃発。スカーレットの怒濤の人生が幕を開ける――。小説・映画で世界を席巻した永遠のベストセラーが新訳で蘇る!

1921年「無垢の時代」イーディス・ウォートン

無垢の時代 (岩波文庫)
イーディス・ウォートン,河島弘美
2023/06/15
岩波書店
ピューリッツァー賞受賞作 588ページ

八七〇年代初頭、ある一月の宵。純真で貞淑なメイとの婚約発表を間近に控えたニューランドは、社交界の人々が集う歌劇場で、幼なじみのエレンに再会する――。二人の女性の間で揺れ惑う青年の姿を通じて、伝統と変化の対立の只中にある〈オールド・ニューヨーク〉の社会を鮮やかに描き出す。ピューリッツァー賞受賞。

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