
とりあえずは受賞作だけ、
最終候補作はあとで追加します。
- ピューリッツァー賞フィクション部門の歴代受賞作の一覧表
- ピューリッツァー賞フィクション部門受賞作の邦訳作品一覧表
- 「ピューリッツァー賞」とフィクション部門のこと
- 2025年「ピューリッツァー賞」フィクション部門のこと
- 気になる「ピューリッツァー賞」フィクション部門受賞作
- 2020年「ニッケル・ボーイズ」コルソン・ホワイトヘッド
- 2019年「オーバーストーリー」リチャード・パワーズ
- 2017年「地下鉄道」コルソン・ホワイトヘッド
- 2015年「すべての見えない光」アンソニー・ドーア
- 2011年「ならずものがやってくる」ジェニファー・イーガン
- 2009年「オリーヴ・キタリッジの生活」エリザベス・ストラウト
- 2008年「オスカー・ワオの短く凄まじい人生」ジュノ・ディアス
- 2007年「ザ・ロード」コーマック・マッカーシー
- 2005年「ギレアド」マリリン・ロビンソン
- 1999年「THE HOURS―めぐりあう時間たち 三人のダロウェイ夫人」マイケル・カニンガム
- 1981年「愚か者同盟」ジョン・ケネディ・トゥール
- 1979年「チーヴァー短篇選集」ジョン・チーヴァ―
- 1953年「老人と海」アーネスト・ヘミングウェイ
- 1937年「風と共に去りぬ」マーガレット・ミッチェル
- 1921年「無垢の時代」イーディス・ウォートン
ピューリッツァー賞フィクション部門の歴代受賞作の一覧表
年 | 作品名 | 作家名 | 英語名 |
---|---|---|---|
2025年 | ジェイムズ | パーシヴァル・エヴェレット | Percival Everett |
2024年 | Night Watch | ジェイン・アン・フィリップス | Jayne Anne Phillips |
2023年 | トラスト ー絆/わが人生/追憶の記/未来ー | エルナン・ディアズ | Hernan Diaz |
2023年 | Demon Copperhead | バーバラ・キングソルヴァー | Barbara Kingsolver |
2022年 | The Netanyahus | ジョシュア・コーエン | Joshua Cohen |
2021年 | The Night Watchman | ルイーズ・アードリック | Louise Erdrich |
2020年 | ニッケル・ボーイズ | コルソン・ホワイトヘッド | Colson Whitehead |
2019年 | オーバーストーリー | リチャード・パワーズ | Richard Powers |
2018年 | レス | アンドリュー・ショーン・ グリア | Andrew Sean Greer |
2017年 | 地下鉄道 | コルソン・ホワイトヘッド | Colson Whitehead |
2016年 | シンパサイザー | ヴィエト・タン・ウェン | Viet Thanh Nguyen |
2015年 | すべての見えない光 | アンソニー・ドーア | Anthony Doerr |
2014年 | ゴールドフィンチ | ドナ・タート | Donna Tartt |
2013年 | 半島の密使 | アダム・ジョンソン | Adam Johnson |
2012年 | 受賞作なし | ||
2011年 | ならずものがやってくる | ジェニファー・イーガン | Jennifer Egan |
2010年 | ティンカーズ | ポール・ハーディング | Paul Harding |
2009年 | オリーヴ・キタリッジの生活 | エリザベス・ストラウト | Elizabeth Strout |
2008年 | オスカー・ワオの短く凄まじい人生 | ジュノ・ディアス | Junot Díaz |
2007年 | ザ・ロード | コーマック・マッカーシー | Cormac McCarthy |
2006年 | マーチ家の父 もうひとつの若草物語 | ジェラルディン・ブルックス | Geraldine Brooks |
2005年 | ギレアド | マリリン・ロビンソン | Marilynne Robinson |
2004年 | 地図になかった世界 | エドワード・P・ジョーンズ | Edward P. Jones |
2003年 | ミドルセックス | ジェフリー・ユージェニデス | Jeffrey Eugenides |
2002年 | Empire Falls | リチャード・ルッソ | Richard Russo |
2001年 | カヴァリエ&クレイの驚くべき冒険 | マイケル・シェイボン | Michael Chabon |
2000年 | 停電の夜に | ジュンパ・ラヒリ | Jhumpa Lahiri |
1999年 | THE HOURS―めぐりあう時間たち | マイケル・カニンガム | Michael Cunningham |
1998年 | American Pastoral | フィリップ・ロス | Philip Roth |
1997年 | マーティン・ドレスラーの夢 | スティーヴン・ミルハウザー | Steven Millhauser |
1996年 | Independence Day | リチャード・フォード | Richard Ford |
1995年 | ストーン・ダイアリー | キャロル・シールズ | Carol Shields |
1994年 | シッピング・ニュース | E・アニー・プルー | E. Annie Proulx |
1993年 | ふしぎな山からの香り | リチャード・オレン・バトラー | Robert Olen Butler |
1992年 | 大農場 | ジェーン・スマイリー | Jane Smiley |
1991年 | さようならウサギ | ジョン・アップダイク | John Updike |
1990年 | マンボ・キングス、愛のうたを歌う | オスカー・イフェロス | Oscar Hijuelos |
1989年 | ブリージング・レッスン | アン・タイラー | Anne Tyler |
1988年 | ビラヴド-愛されし者 | トニ・モリソン | Toni Morrison |
1987年 | メンフィスへ帰る | ピーター・テイラー | Peter Taylor |
1986年 | ロンサム・ダブ | ラリー・マクマートリー | Larry McMurtry |
1985年 | Foreign Affairs | アリソン・ルーリー | Alison Lurie |
1984年 | 黄昏に燃えて | ウィリアム・ケネディ | William Kennedy |
1983年 | カラーパープル | アリス・ウォーカー | Alice Walker |
1982年 | 金持になったウサギ | ジョン・アップダイク | John Updike |
1981年 | 愚か者同盟 | ジョン・ケネディ・トゥール | John Kennedy Toole |
1980年 | 死刑執行人の歌 | ノーマン・メイラー | Norman Mailer |
1979年 | チーヴァー短篇選集 | ジョン・チーヴァー | John Cheever |
1978年 | Elbow Room | ジェームズ・マクファースン | James Alan McPherson |
1977年 | 受賞作なし | ||
1976年 | フンボルトの贈り物 | ソール・ベロウ | Saul Bellow |
1975年 | The Killer Angels | マイクル・シャーラ | Michael Shaara |
1974年 | 受賞作なし | ||
1973年 | マッケルヴァ家の娘 | ユードラ・ウェルティ | Eudora Welty |
1972年 | Angle of Repose | ウォーレス・ステグナー | Wallace Stegner |
1971年 | 受賞作なし | ||
1970年 | Collected Stories | ジーン・スタッフォード | Jean Stafford |
1969年 | House Made of Dawn | N・スコット・ママデイ | N. Scott Momaday |
1968年 | ナット・ターナーの告白 | ウィリアム・スタイロン | William Styron |
1967年 | 修理屋 | バーナード・マラマッド | Bernard Malamud |
1966年 | 蒼ざめた馬 蒼ざめた騎手 | キャサリン・アン・ポーター | Katherine Anne Porter |
1965年 | ハウランド家の人びと | シャーリー・アン・グロウ | Shirley Ann Grau |
1964年 | 受賞作なし | ||
1963年 | 自動車泥棒 – 一つの思い出 | ウィリアム・フォークナー | William Faulkner |
1962年 | The Edge of Sadness | エドウィン・オコナー | Edwin O’Connor |
1961年 | ものまね鳥を殺すのは: アラバマ物語 | ハーパー・リー | Harper Lee |
1960年 | Advise & Consent | アレン・ドルーリー | Allen Drury |
1959年 | Travels of Jaimie McPheeters | ロバート・ルイス・テイラー | Robert Lewis Taylor |
1958年 | A Death in the Family | ジェームズ・アギー | James Agee |
1957年 | 受賞作なし | ||
1956年 | Andersonville | マッキンレイ・カンター | MacKinlay Kantor |
1955年 | 寓話 | ウィリアム・フォークナー | William Faulkner |
1954年 | 受賞作なし | ||
1953年 | 老人と海 | アーネスト・ヘミングウェイ | Ernest Hemingway |
1952年 | ケイン号の叛乱 | ハーマン・ウォーク | Herman Wouk |
1951年 | The Town | コンラッド・リクター | Conrad Richter |
1950年 | The Way West | A・B・ガスリー・Jr | A.B. Guthrie, Jr. |
1949年 | 儀仗兵 | ジェームズ・G・カズンズ | James Gould Cozzens |
1948年 | 南太平洋物語 | ジェームズ・A・ミッチェナー | James A. Michener |
1947年 | すべて王の臣 | ロバート・ペン・ウォーレン | Robert Penn Warren |
1946年 | 受賞作なし | ― | ― |
1945年 | アダノの鐘 | ジョン・ハーシー | John Hersey |
1944年 | 闇の中の旅 | マーティン・フレーヴィン | Martin Flavin |
1943年 | 竜の歯 | アプトン・シンクレア | Upton Sinclair |
1942年 | このわれらの生に | エレン・グラスゴー | Ellen Glasgow |
1941年 | 受賞作なし | ― | ― |
1940年 | 怒りの葡萄 | ジョン・スタインベック | John Steinbeck |
1939年 | 仔鹿物語 | マージョリー・キナン・ ローリングズ | Marjorie Kinnan Rawlings |
1938年 | 故ジョージ・アプリー | ジョン・P・マーカンド | J.P. Marquand |
1937年 | 風と共に去りぬ | マーガレット・ミッチェル | Margaret Mitchell |
1936年 | Honey in the Horn | ハルロド・L・デイヴィス | H.L. Davis |
1935年 | Now in November | ジョセフィン・ウィンスロー・ ジョンソン | Josephine Winslow Johnson |
1934年 | Lamb in His Bosom | キャロライン・ミラー | Caroline Miller |
1933年 | 商店 | T・S・ストリブリング | T.S. Stribling |
1932年 | 大地 | パール・S・バック | Pearl S. Buck |
1931年 | Years of Grace | マーガレット・エアー・ バーンズ | Margaret Ayer Barnes |
1930年 | 笑う少年 | オリヴァー・ラファージ | Oliver La Farge |
1929年 | スカーレット・シスター・メアリー、 | ジュリア・ピーターキン | Julia Peterkin |
1928年 | サン・ルイス・レイ橋 | ソーントン・ワイルダー | Thornton Wilder |
1927年 | 初秋 | ルイス・ブロムフィールド | Louis Bromfield |
1926年 | ドクターアロースミス | シンクレア・ルイス | Sinclair Lewis(辞退) |
1925年 | ソー・ビッグ | エドナ・ファーバー | Edna Ferber |
1924年 | 有能なマクローリン家の人々 | マーガレット・ウィルソン | Margaret Wilson |
1923年 | われらの一人 | ウィラ・キャザー | Willa Cather |
1922年 | アリス・アダムズ | ブース・ターキントン | Booth Tarkington |
1921年 | 無垢の時代 | イーディス・ウォートン | Edith Wharton |
1920年 | 受賞作なし | ― | ― |
1919年 | 偉大なるアンバーソン家の人々 | ブース・ターキントン | Booth Tarkington |
1918年 | 彼の家族 | アーネスト・プール | Ernest Poole |
1917年 | 受賞作なし | ― | ― |
作家名でAmazon検索、スクロール可能。
英語名での並べ替えもできます。
ピューリッツァー賞フィクション部門受賞作の邦訳作品一覧表
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作家名はAmazon検索。
出版社、翻訳家名等で並べ替えできます。
「ピューリッツァー賞」とフィクション部門のこと
「ピューリッツァー賞」のこと

The Pulitzer Prizes
Pulitzer Prize – Wikipedia
ピューリッツァー賞 – Wikipedia
ピューリッツァー賞(ピューリッツァーしょう、英: Pulitzer Prize)は、アメリカ合衆国における新聞、雑誌、オンライン上の報道、文学、作曲の功績に対して授与される賞である。
文学戯曲(6部門)
- フィクション部門-アメリカの作家による、できればアメリカの生活を題材とする、卓越したフィクション小説に対して贈られる。
- 戯曲部門-アメリカの劇作家による、できれば起源が独創的でアメリカの生活を題材とする、卓越した戯曲に対して贈られる。
- 歴史部門(英語版)-アメリカの歴史についての卓越した、かつ適切に文書化された本に対して贈られる。
- 伝記及び自伝部門-アメリカの作家による、卓越した伝記、自伝または回想録に対して贈られる。
- 詩部門-アメリカの詩人による卓越したオリジナルの詩集に対して贈られる。
- 一般ノンフィクション部門-アメリカの作家による卓越した、かつ適切に文書化されたノンフィクションの本(ほかのどの部門においても考査対象とならないもの)に対して贈られる。
「ピューリッツァー賞」フィクション部門のこと
The Pulitzer Prizes
Winners and Finalists by Category
Wikipedia
Pulitzer Prize for Fiction
ピューリッツァー賞 フィクション部門
ピューリッツァー賞 フィクション部門(ピューリッツァーしょう フィクションぶもん)はピューリッツァー賞の部門の一つで、アメリカ人著者による優れたフィクションが選ばれる。1948年以前はピューリッツァー賞 小説部門という名前であった。
The Pulitzer Prizes(英語)
Fiction – The Pulitzer Prizes(英語)
Novel – The Pulitzer Prizes(英語)
ピューリッツァー賞 – Wikipedia
ピューリッツァー賞 フィクション部門 – Wikipedia
ピューリッツァー賞 小説部門 – Wikipedia
Pulitzer Prize | History, Winners, & Facts | Britannica(英語)
Pulitzer Prize – Wikipedia(英語)
Pulitzer Prize for Fiction – Wikipedia(英語)
2025年「ピューリッツァー賞」フィクション部門のこと

The Pulitzer Prizes
2025 Pulitzer Prize Winners & Finalists
James, by Percival Everett (Doubleday)
「ジェイムズ」パーシヴァル・エヴェレット
『ジェイムズ』
パーシヴァル・エヴェレット,木原善彦
2025/06/27
河出書房新社
全米図書賞&ピュリツァー賞、驚異のW受賞!
ブリティッシュ・ブック・アワード、カーネギー賞、カーカス賞受賞!
ニューヨーク・タイムス・ベストセラー1位、2024年ベストブック最多選出。
各賞を総なめにした、2024年アメリカ文学最大の話題作。
我が身を売られる運命を知り、生き延びるために逃げ出した黒人奴隷ジェイムズ。
しかし少年ハックをともないミシシッピ川をくだる彼を待ち受けるのは、あまりに過酷な旅路だった。
奴隷主たちを出し抜き、ペテン師を騙し返し、どこまでも逃げていくジェイムズの逃避行の果てに待つものとは──。
黒人奴隷ジムの目から「ハックルベリー・フィン」を語り、痛烈な笑いと皮肉で全世界に衝撃を与えた怪物的話題作。
Percival Everett – Wikipedia(英語)
Amazon Prime Video
「アメリカン・フィクション」
パーシヴァル・エヴェレットの小説『イレイジャー』が原作。主演ジェフリー・ライト、監督・脚本はコード・ジェファーソン。
Youtube「Late Night with Seth Meyers」
Percival Everett Explains Why He Hopes His Book James Gets Banned(英語/約8分)
テレビ番組に出演したパーシヴァル・エヴェレットさん。
AP News
Percival Everett’s ‘James’ is a finalist for the PEN/Faulkner prize for fiction
ペン/フォークナー賞の最終候補に。
気になる「ピューリッツァー賞」フィクション部門受賞作
2020年「ニッケル・ボーイズ」コルソン・ホワイトヘッド
『ニッケル・ボーイズ』
コルソン・ホワイトヘッド,藤井光
早川書房
2020/11/19
アマプラで『ニッケル・ボーイズ』配信中
1960年代アメリカ。アフリカ系アメリカ人の真面目な少年エルウッドは、無実の罪により少年院ニッケル校に送られる。しかし校内には信じがたい暴力や虐待が蔓延していた――。実在した少年院をモデルに描かれた長篇小説。ニューヨークタイムズ・ベストセラー。
2019年「オーバーストーリー」リチャード・パワーズ
『オーバーストーリー』
リチャード・パワーズ,木原善彦
2019/10/30
新潮社
アメリカ最後の原始林を救え。米現代文学の旗手が放つ、森羅を覆い尽す物語。撃墜されるも東南アジアの聖木に救われた兵士、四世代に亘り栗の木を撮影し続けた一族の末裔、感電死から甦った女子大生……アメリカ最後の手つかずの森に聳える巨木に「召命」された彼らの使命とは。南北戦争前のニューヨークから20世紀後半のアメリカ西海岸の「森林戦争」までを描き切る、今年度ピュリッツァー賞受賞作。
2017年「地下鉄道」コルソン・ホワイトヘッド
『地下鉄道 (ハヤカワepi文庫)』
コルソン・ホワイトヘッド,谷崎由依
2020/10/15
早川書房
19世紀、アメリカ。南部の農園で過酷な生活を送る奴隷の少女コーラは、新入りの少年シーザーから奴隷を逃がす“地下鉄道”の話を聞き、ともに逃亡を決意する。冷酷な奴隷狩り人リッジウェイに追われながらも、コーラは地下をひそかに走る鉄道に乗り、さまざまな州をわたり、人に助けられ、また裏切られながら、自由が待つという北をめざす。ピュリッツアー賞、全米図書賞、アーサー・C・クラーク賞受賞作。
2015年「すべての見えない光」アンソニー・ドーア
『すべての見えない光 (ハヤカワepi文庫)』
アンソニー・ドーア,藤井光
2023/11/21
早川書房
第三回日本翻訳大賞受賞作
Netflixでドラマ化
『すべての見えない光』
ドイツ軍の侵攻が迫るパリ。盲目の少女マリー=ロールは父に連れられ、大伯父の住む海辺の町サン・マロへと避難する。一方ドイツの孤児院で育ち、ヒトラーユーゲントに加わったヴェルナーは、ラジオ修理の技術を買われ、やがてレジスタンスの放送を傍受すべく占領下のフランスへ。戦争が時代を翻弄するなか、交差するはずのなかった二人の運命が“見えない光”を介して近づくーピュリッツァー賞受賞の傑作小説を文庫化。
2011年「ならずものがやってくる」ジェニファー・イーガン
『ならずものがやってくる (ハヤカワepi文庫)』
ジェニファー・イーガン,谷崎由依
2015/04/22
早川書房
ふと目に留まった見知らぬ人の鞄と、そこからのぞく財布。サーシャはこらえきれず財布に手を伸ばすが…。
問題を抱える若い女性と、その上司の元パンクロッカーからはじまる物語は、過去と未来を行き来しながら、二人が人生の軌跡を交えた人々につながっていく。あふれる詩情と優れた構成で描かれる、さまざまな生の落胆と希望。世界的ベストセラーとなったピュリッツァー賞、全米批評家協会賞受賞作。
2009年「オリーヴ・キタリッジの生活」エリザベス・ストラウト
『オリーヴ・キタリッジの生活』
エリザベス・ストラウト,小川高義
2012/10/04
早川書房
フランシス・マクドーマンド主演でドラマ化
『オリーヴ・キタリッジ』
アメリカ北東部にある小さな港町クロズビー。一見何も起こらない町の暮らしだが、人々の心にはまれに嵐も吹き荒れて、いつまでも癒えない傷痕を残していくー。住人のひとりオリーヴ・キタリッジは、繊細で、気分屋で、傍若無人。その言動が生む波紋は、ときに激しく、ときにひそやかに周囲に広がっていく。人生の苦しみや喜び、後悔や希望を静かな筆致で描き上げ、ピュリッツァー賞に輝いた連作短篇集。
2008年「オスカー・ワオの短く凄まじい人生」ジュノ・ディアス
『オスカー・ワオの短く凄まじい人生 (新潮クレスト・ブックス)』
ジュノ・ディアス,都甲幸治,久保尚美
2011/02/25
新潮社
オスカーはファンタジー小説やロールプレイング・ゲームに夢中のオタク青年。心優しいロマンチストだが、女の子にはまったくモテない。不甲斐ない息子の行く末を心配した母親は彼を祖国ドミニカへ送り込み、彼は自分の一族が「フク」と呼ばれるカリブの呪いに囚われていることを知る。独裁者トルヒーヨの政権下で虐殺された祖父、禁じられた恋によって国を追われた母、母との確執から家をとびだした姉。それぞれにフクをめぐる物語があった―。英語とスペイン語、マジックリアリズムとオタク文化が激突する、全く新しいアメリカ文学の声。ピュリツァー賞、全米批評家協会賞をダブル受賞、英米で100万部のベストセラーとなった傑作長篇。
2007年「ザ・ロード」コーマック・マッカーシー
空には暗雲がたれこめ、気温は下がりつづける。目前には、植物も死に絶え、降り積もる灰に覆われて廃墟と化した世界。そのなかを父と子は、南への道をたどる。掠奪や殺人をためらわない人間たちの手から逃れ、わずかに残った食物を探し、お互いのみを生きるよすがとして――。
世界は本当に終わってしまったのか? 現代文学の巨匠が、荒れ果てた大陸を漂流する父子の旅路を描きあげた渾身の長篇。ピュリッツァー賞受賞作。(解説:小池昌代)
2005年「ギレアド」マリリン・ロビンソン
『ギレアド』
マリリン・ロビンソン,宇野元
2017/10/25
新教出版社
2005年ピューリツァー賞・全米批評家賞受賞小説 アイオワ州のギレアドという片田舎の町。 カルヴァンとバルトを愛読する老牧師が自らの死期を意識し、若い妻との間にもうけた幼い息子に手紙を綴る。南北戦争から冷戦期にいたる三代にわたる牧師一家の信仰の継承と屈折。帰郷した知己の青年と妻との関係。自らの揺れる心。隣人たちの人生――。 「私はこの本の虜になった」バラク・オバマ。
1999年「THE HOURS―めぐりあう時間たち 三人のダロウェイ夫人」マイケル・カニンガム
『THE HOURS―めぐりあう時間たち 三人のダロウェイ夫人』
マイケル・カニンガム,高橋和久
2003/04/04
集英社
メリル・ストリープ主演
メリル・ストリープ主演 映画「めぐりあう時間たち」原作
人生は謎。時を超えてめぐりあう三人のダロウェイ夫人。六月のある美しい朝。三人の女の特別の一日が始まる…ヴァージニア-ロンドン郊外。1923年。文学史上の傑作『ダロウェイ夫人』を書き始めようとする…ローラー-ロサンジェルス。1949年。『ダロウェイ夫人』を愛読する主婦。夫の誕生パーティを計画し、息子とケーキを作り始める…クラリッサ-ニューヨーク。20世紀の終わり。『ダロウェイ夫人』と同じ名ゆえに元恋人リチャードにミセス・ダロウェイと呼ばれる編集者。文学賞を取った彼のためにパーティを開こうと、花を買いに行く…異なる時代を生きる三人の「時間」はいつしか運命的に絡み合い、奔流のように予想もつかぬ結末へ…。ピュリッツァ賞&PEN/フォークナー賞受賞。本年度アカデミー賞受賞、映画「めぐりあう時間たち」原作。
1981年「愚か者同盟」ジョン・ケネディ・トゥール
『愚か者同盟』
ジョン・ケネディ・トゥール,木原善彦
2022/07/28
国書刊行会
イグネイシャスは、潰れかけのアパレル工場、次いで零細ホットドッグ移動販売業者で職を得るが、職場では仕事を放り出し、事務所をリボンで飾り付けつつ黒人たちの労働デモを扇動したり、ホットドッグをつまみ食いした挙句に声を掛けてきた怪しい男に屋台を押し付けて映画に出かけたりするなど、好き勝手やり放題。やがて今度は職場から放り出され、警察にも追われるようになったイグネイシャスは、一癖も二癖もある奇人変人たちを巻き込んだり巻き込まれたりしながら逃亡劇を繰り広げ、ニューオーリンズの街に大騒動を巻き起こすーー!!!
1979年「チーヴァー短篇選集」ジョン・チーヴァ―
『チーヴァー短篇選集 (ちくま文庫)』
ジョン・チーヴァ―,川本三郎
筑摩書房
ジョン・チーヴァーは、サリンジャーと同時代に都会派の小説家として活躍した。小説世界は繊細で、精妙で、静かな緊張感に満ちている。サバービアの憂鬱、中産階級の孤独、東海岸を書きつづけた。長篇小説もあるが、本領は短篇にある。ピュリッツァー賞、全米批評家協会賞を受賞した『The Stories of John Cheever』のなかから選んだ、メランコリーが漂う極上の15篇
1953年「老人と海」アーネスト・ヘミングウェイ
『老人と海 (新潮文庫)』
ヘミングウェイ,高見浩
2020/06/24
新潮社
八十四日間の不漁に見舞われた老漁師は、自らを慕う少年に見送られ、ひとり小舟で海へ出た。やがてその釣綱に、大物の手応えが。見たこともない巨大カジキとの死闘を繰り広げた老人に、海はさらなる試練を課すのだが――。自然の脅威と峻厳さに翻弄されながらも、決して屈することのない人間の精神を円熟の筆で描き切る。著者にノーベル文学賞をもたらした文学的到達点にして、永遠の傑作。
1937年「風と共に去りぬ」マーガレット・ミッチェル
『風と共に去りぬ 第1巻 (新潮文庫)』
マーガレット・ミッチェル,鴻巣友季子
2015/03/28
新潮社
アメリカ南部の大農園〈タラ〉に生まれたスカーレット・オハラは16歳。輝くような若さと美しさを満喫し、激しい気性だが言い寄る男には事欠かなかった。しかし、想いを寄せるアシュリがメラニーと結婚すると聞いて自棄になり、別の男と結婚したのも束の間、南北戦争が勃発。スカーレットの怒濤の人生が幕を開ける――。小説・映画で世界を席巻した永遠のベストセラーが新訳で蘇る!
1921年「無垢の時代」イーディス・ウォートン
『無垢の時代 (岩波文庫)』
イーディス・ウォートン,河島弘美
2023/06/15
岩波書店
ピューリッツァー賞受賞作 588ページ
八七〇年代初頭、ある一月の宵。純真で貞淑なメイとの婚約発表を間近に控えたニューランドは、社交界の人々が集う歌劇場で、幼なじみのエレンに再会する――。二人の女性の間で揺れ惑う青年の姿を通じて、伝統と変化の対立の只中にある〈オールド・ニューヨーク〉の社会を鮮やかに描き出す。ピューリッツァー賞受賞。
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