ニューヨーク・タイムズ紙が選ぶ、2025年「今年注目を集めた100冊」の一覧表

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ニューヨーク・タイムズ紙が選ぶ2025年「今年注目を集めた100冊」の一覧表/New York Times 100 Notable Books of 2025

New York Times
100 Notable Books of 2025

ニューヨーク・タイムズ「今年注目を集めた100冊」の一覧表

作家名作品名作家名英語ジャンル
エイダ・リモンStartlementAda Limónフィクション
アダム・ロスPlayworldAdam Rossフィクション
アレグラ・グッドマンIsolaAllegra Goodmanフィクション
Amie BarrodaleTripAmie Barrodaleフィクション
Amity GaigeHeartwoodAmity Gaigeフィクション
アンドリュー・ロス・
ソーキン
1929Andrew Ross Sorkinノンフィク
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Anjet DaanjeThe Remembered SoldierAnjet Daanjeフィクション
アニカ・ノーリンThe ColonyAnnika Norlinフィクション
アルンダティ・ロイMother Mary Comes to MeArundhati Royノンフィク
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バーバラ・デミックDaughters of the Bamboo GroveBarbara Demickノンフィク
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Bench AnsfieldBorn in FlamesBench Ansfieldノンフィク
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ブランドン・M・テリーShattered Dreams, Infinite HopeBrandon M. Terryノンフィク
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ブライアン・
ゴールドストーン
There Is No Place for UsBrian Goldstoneノンフィク
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Caleb GayleBlack MosesCaleb Gayleノンフィク
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Charlotte WoodStone Yard DevotionalCharlotte Woodフィクション
クロエ・ダルトンRaising HareChloe Daltonノンフィク
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クリス・パヴォーネThe DoormanChris Pavoneフィクション
Christine WebbThe Arrogant ApeChristine Webbノンフィク
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クリスティーナ・リベラ=
ガルサ
Death Takes MeCristina Rivera Garzaフィクション
ダン・ネーデルCrumbDan Nadelノンフィク
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Dani FrancisSilver EliteDani Francisフィクション
ダニエル・ケールマンThe DirectorDaniel Kehlmannフィクション
ダニエル・クラウスAngel DownDaniel Krausフィクション
デイヴィッド・サロイFleshDavid Szalayフィクション
デニーズ・ミーナThe Good LiarDenise Minaフィクション
Dennard DayleHow to Dodge a CannonballDennard Dayleフィクション
Elizabeth Evitts DickinsonClaire McCardellElizabeth Evitts Dickinsonノンフィク
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エズラ・クライン(共)AbundanceEzra Klein,
Derek Thompson
ノンフィク
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デレク・トンプソン(共)AbundanceEzra Klein,
Derek Thompson
ノンフィク
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Gaëlle BélemThe Rarest FruitGaëlle Bélemフィクション
ジェラルディン・ブルックスMemorial DaysA MemoirGeraldine Brooksノンフィク
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Giaime AlongeThe Feeling of IronGiaime Alongeフィクション
ジョヴァナ・マダロッソThe Tokyo SuiteGiovana Madalossoフィクション
Haley Cohen GillilandA Flower Traveled in My BloodHaley Cohen Gillilandノンフィク
ション
ハン・ガンWe Do Not PartHan Kangフィクション
イアン・レズリーJohn and PaulIan Leslieノンフィク
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イアン・マキューアンWhat We Can KnowIan McEwanフィクション
Jen HatmakerAwakeJen Hatmakerノンフィク
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ジル・レポアWe the PeopleJill Leporeノンフィク
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ジョー・ヒルKing SorrowJoe Hillフィクション
ジョン・バンヴィルVenetian VespersJohn Banvilleフィクション
John BirdsallWhat Is Queer Food?John Birdsallノンフィク
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ジョン・J・レノンThe Tragedy of True CrimeJohn J. Lennonノンフィク
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ジョン・シーブルックThe Spinach KingJohn Seabrookノンフィク
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ジョン・W・ミラーThe Last ManagerJohn W. Millerノンフィク
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ヨナス・ハッセン・ケミリThe SistersJonas Hassen Khemiriフィクション
Jonathan MahlerThe Gods of New YorkJonathan Mahlerノンフィク
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ジュリア・ヨッフェMotherlandJulia Ioffeノンフィク
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ジュリアン・ボーガーI Seek a Kind PersonJulian Borgerノンフィク
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カレン・ハオEmpire of AIKaren Haoノンフィク
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ケイト・サマースケイルThe PeepshowKate Summerscaleノンフィク
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Katie YeeMaggie; or, A Man and a Woman
Walk Into a Bar
Katie Yeeフィクション
ケン・ベルソンEvery Day Is SundayKen Belsonノンフィク
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Kevin SackMother EmanuelKevin Sackノンフィク
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ケヴィン・ヤングNight WatchKevin Youngフィクション
キラン・デサイThe Loneliness of Sonia and SunnyKiran Desaiフィクション
Kylie Lee BakerBat Eater and Other Names for
Cora Zeng
Kylie Lee Bakerフィクション
リリー・キングHeart the LoverLily Kingフィクション
Lucas SchaeferThe SlipLucas Schaeferフィクション
マーガレット・アトウッドBook of LivesMargaret Atwoodノンフィク
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マルレーン・ハウスホーファーKilling StellaMarlen Haushoferフィクション
メーガ・マジュムダールA Guardian and a ThiefMegha Majumdarフィクション
マイケル・トーマスThe Broken KingMichael Thomasノンフィク
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Michelle AdamsThe ContainmentMichelle Adamsノンフィク
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ニコラス・ボッグスBaldwinNicholas Boggsノンフィク
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オマル・エル=アッカドOne Day, Everyone Will Have
Always Been Against This
Omar El Akkadノンフィク
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パトリック・マギーApple in ChinaPatrick McGeeノンフィク
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Patrick RyanBuckeyePatrick Ryanフィクション
ピーター・ベイナートBeing Jewish After the Destruction
of Gaza
Peter Beinartノンフィク
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R・F・クァンKatabasisR.F. Kuangフィクション
Regina BlackAugust LaneRegina Blackフィクション
リック・アトキンソンThe Fate of the DayRick Atkinsonノンフィク
ション
ロブ・ダンThe Call of the HoneyguideRob Dunnノンフィク
ション
ロン・チャーナウMark TwainRon Chernowノンフィク
ション
ロザリン・ドレクスラーTo SmithereensRosalyn Drexlerフィクション
ルビー・タンドーAll ConsumingRuby Tandohノンフィク
ション
サム・タネンハウスBuckleySam Tanenhausノンフィク
ション
Sangu MandannaA Witch’s Guide to Magical
Innkeeping
Sangu Mandannaフィクション
サラ・マクリーンThese Summer StormsSarah MacLeanフィクション
サラ・ウィン=ウィリアムズCareless PeopleSarah Wynn-Williamsノンフィク
ション
スコット・アンダーソンKing of KingsScott Andersonノンフィク
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シドハース・カーラThe ZorgSiddharth Karaノンフィク
ション
ソルヴェイ・バレOn the Calculation of Volume
(Book III)
Solvej Balleフィクション
ソフィア・
ローゼンフェルド
The Age of ChoiceSophia Rosenfeldノンフィク
ション
Sophie ElmhirstA Marriage at SeaSophie Elmhirstノンフィク
ション
ソフィー・ギルバートGirl on GirlSophie Gilbertノンフィク
ション
Stephanie WambuguLonely CrowdsStephanie Wambuguフィクション
スティーヴン・グレアム・
ジョーンズ
The Buffalo Hunter HunterStephen Graham Jonesフィクション
スティーヴン・グリーンブラットDark RenaissanceStephen Greenblattノンフィク
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スー・プリドーWild ThingSue Prideauxノンフィク
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スーザン・コリンズSunrise on the ReapingSuzanne Collinsフィクション
スヴェン・ベッカートCapitalismSven Beckertノンフィク
ション
T.J. AlexanderA Gentleman’s GentlemanT.J. Alexanderフィクション
タシュ・アウThe SouthTash Awフィクション
トマス・ピンチョンShadow TicketThomas Pynchonフィクション
V・E・シュワブBury Our Bones in the Midnight SoilV.E. Schwabフィクション
Victor SuthammanontHollow SpacesVictor Suthammanontフィクション
ヴィンチェンツォ・ラトロニコPerfectionVincenzo Latronicoフィクション
ヴァージニア・フェイトVictorian PsychoVirginia Feitoフィクション
Xenobe PurvisThe HoundingXenobe Purvisフィクション
イーユン・リーThings in Nature Merely GrowYiyun Liノンフィク
ション

↑リンクはAmazon、
作家名で検索、スクロール可能、
右には英語の作家名、並べ替えもできます。

洋書のリンクは基本的にはKindle、
表紙は楽天ブックスなど、
下の本紹介の説明文はGoogle翻訳したものです。

ニューヨーク・タイムズ「今年注目を集めた100冊」とは

「New York Times 100 Notable Books of 2025」のこと

nytimes.com


100 Notable Books of 2025 – The New York Times
今年注目を集めた100冊

ニューヨーク・タイムズ・ブックレビューは毎年12月初頭に「今年注目を集めた100冊」を発表している。レビュー済のフィクション、ノンフィクションからそれぞれ50冊ずつ計100冊がノミネートされ、そこからフィクション、ノンフィクションでさらにそれぞれ5冊ずつ計10冊が「今年最も良かった本」として表彰される。

ニューヨーク・タイムズ・ブックレビュー – Wikipedia

 ニューヨーク・タイムズ紙が選ぶ、2025年「今年注目を集めた100冊」の一覧表を作成しました。

 洋書を読まない方も楽しんでいただけるよう、選出された作品(洋書)紹介の下に、すでに邦訳されているその作家の作品の情報を添えました。2025年注目の本がずらりと並ぶニューヨークタイムズ紙のリスト、読者の方はもちろん、翻訳家や出版社の方にも活用していただければうれしいです。

The New York Times
The 10 Best Books of 2025

12月2日には、その中から2025年のベストブック10も発表されていました (見られるのは購読者のみ)。

気になる作家の作品&邦訳既刊メモ

R・F・クァン

Katabasis
R.F. Kuang
2025/08/26
HarperVoyager

カタバシス(古代ギリシャ語の名詞)。英雄が冥界へと降りていく物語。大学院生のアリス・ローの唯一の目標は、分析魔術の分野で最も聡明な人物になること。しかし、彼女の夢を叶えられる唯一の人物は、都合の悪いことに地獄に死んでしまった。アリスは最大のライバル、ピーター・マードックと共に、彼を追っている。

しかし、地獄は哲学者たちが言うような場所ではなく、そのルールは正反対。生きてそこから脱出するためには、彼女とピーターは協力しなければならない。もし彼らが何かについて合意できるとすればだが。彼らは勝利を収めるのか、それとも互いに殺し合うのか?

2025年、最も予想外のラブストーリーは、R.F.クアンによるサンデー・タイムズ紙ベストセラー1位の新作小説で地獄となるだろう。

アダム・ロス

Playworld
Adam Ross
2025/01/07
Knopf

成長小説というよりは、誤った教育の物語と言える『プレイワールド』は、笑いと心痛に満ちた壮大なスケールの小説です。

アダム・ロスは、グリフィンと彼の愛に満ちた(しかし崩壊しつつある)家族の生活に読者を没入させながら、ジミー・カーターが退任し、B級セレブのロナルド・レーガンが台頭するマンハッタンの街全体と時代の精神を想起させます。時代の過剰さを体現し、子供たちの行動にほとんど関心がないように見える大人たちに囲まれ、グリフィンは若さと成熟、依存と愛、演技と真の人生との闘いの境界線を自ら模索していきます。

ミスター・ピーナッツ』谷垣暁美訳/国書刊行会(2013年7月)


アルンダティ・ロイ

Mother Mary Comes to Me
Arundhati Roy
2025/09/04
Penguin

18歳で逃げ出した母親の死に対する自身の激しい反応に心を痛め、そして「少し恥ずかしく」さえ感じながら、アルンダティは
『マザー・メアリーが私のところに来る』の執筆に着手した。その結果生まれたのが、幼少期から現在まで、ケーララ州からデリーまで、著者の人生を綴った、驚異的で、当惑させ、そして驚くほどユーモラスな、唯一無二でありながら普遍的な物語である。

至上の幸福をつかさどる家 (アジア文芸ライブラリー)』パロミタ友美訳/春秋社(2025年5月)

アレグラ・グッドマン

Isola: Reese’s Book Club: A Novel
Allegra Goodman
2025/02/04
The Dial Press

巨万の富を相続したマルグリットは、裕福で優雅な人生を歩む運命にあった。しかし、孤児となった彼女は、謎めいて気まぐれな後見人から遺産を使い果たし、ヌーベルフランスへの遠征に同行するよう強要される。しかし、その旅は予期せぬ展開を迎える。裏切りの罪で告発されたマルグリットは、残酷な罰を受け、小さな島に置き去りにされるのだ。

ねじれた直感 (集英社文庫)』雨沢泰訳/集英社(2012年8月)

イアン・マキューアン

What We Can Know
Ian McEwan
2025/05/20
Knopf

2014年、親しい友人や同僚を招いた晩餐会で、著名な詩人フランシス・ブランディは妻の誕生日を祝い、彼女に捧げる新作詩「ヴィヴィアンに捧ぐコロナ」を朗読した。客たちは詩に耳を傾け、ワインをたっぷり飲み干し、美味しい食事を堪能した。ろうそくの灯るテーブルを囲む人々は、この詩のメッセージについて、後世の人々が推測を巡らせることになるとは知る由もなかった。この詩の写本は未だ見つかっておらず、永遠の謎として残されている。

夢みるピーターの七つの冒険』真野泰訳、金子恵(絵)/中央公論新社(2023年9月)
恋するアダム (新潮クレスト・ブックス)』村松潔訳/新潮社(2021年1月)
贖罪 (新潮文庫)』小山太一訳/新潮社(2018年12月)ほか

イーユン・リー

Things in Nature Merely Grow
Yiyun Li
2025/05/20
Farrar, Straus and Giroux

息子ジェームズの死を前に、イーユン・リーは、驚くべき反抗的な姿勢で、ラディカルな受容を綴った。

「この事実をうまく言い表す術はない」と、イーユン・リーは本書の冒頭で述べている。

「認めざるを得ないこの事実を、うまく言葉で表現する術はない。…夫と私は二人の子供を授かり、二人とも亡くした。ヴィンセントは2017年、16歳で、ジェームズは2024年、19歳だった。二人とも自殺を選び、自宅からそう遠くない場所で亡くなった。」

自然のものはただ育つ』篠森ゆりこ訳/河出書房新社(2025年11月)
水曜生まれの子』篠森ゆりこ訳/河出書房新社(2025年2月)
千年の祈り (河出文庫)』篠森ゆりこ訳/河出書房新社(2023年10月)ほか

ヴァージニア・フェイト

Victorian Psycho: A Novel
Virginia Feito
2025/02/04
Liveright Pub Corp

忍耐。ウィニフレッドは忍耐強くいなければならない。クリスマスが近づいているからだ。彼女はアンソール・ハウスの大切な人たちのために、特別な贈り物を用意している。皮肉たっぷりのウィットに富み、衝撃的な結末を迎える『ヴィクトリアン・サイコ』は、読者を象徴的な新時代のサイコパスの冷酷な精神世界へと誘う。

ケイト・サマースケイル

The Peepshow: The Murders at Rillington Place
Kate Summerscale
2025/05/06
Penguin Press

1953年3月、ロンドン警察はノッティング・ヒルにある薄汚い長屋、リリントン・プレイス10番地で、壁に隠された3人の若い女性の遺体を発見した。建物内を捜索すると、床下からさらに遺体が見つかり、さらに庭には人骨が山積みになっていた。警察は、1階のアパートの住人である、物静かな元警察官レグ・クリスティーを全国規模で捜索した。しかし、警察は3年前にリリントン・プレイス10番地で発生した二重殺人事件を既に捜査しており、犯人は絞首刑に処されていた。果たして、犯人を間違えたのだろうか?

サラ・マクリーン

These Summer Storms
Sarah MacLean
2025/07/08
Ballantine Books

アリス・ストームは、ロードアイランド州沖にある家族の壮大な私有島で、5年間も歓迎されていなかった。追い出されて以来、ストーム家の名声、影響力、そして莫大な資産を以て人生を築いてきたのだ。しかし、彼女の偉大な父親の衝撃的な死が、全てを変えてしまう。

悪魔は壁の花に恋をする (ライムブックス)』岸川由美訳/原書房(2023年12月)
堕ちた天使への祝福 上・下 (竹書房文庫)』辻早苗訳/竹書房(2022年6月)ほか
侯爵と恋に落ちるための9つの冒険 (ラズベリーブックス)』加藤洋子訳/竹書房(2011年2月)

トマス・ピンチョン

Shadow Ticket
Thomas Pynchon
2025/10/07
Penguin Press

トマス・ピンチョンの新作小説

1932年のミルウォーキー。世界恐慌の真っ只中、禁酒法の廃止が目前に迫り、アル・カポネは連邦刑務所に収監され、私立探偵業は労使関係から家庭内問題へと移行しつつあった。

かつてスト破りから私立探偵へと転身したヒックス・マクタガートは、職の安定を手に入れたと思っていたが、ある日、ウィスコンシン州のチーズ財宝の相続人が放浪の身になったため、その相続人を捜索し連れ戻すという、ごく普通の任務に派遣される。

気がつけば、彼は大洋横断定期船に乗せられ、ハンガリーへとたどり着いていた。そこは海岸線もなく、異星の言葉が飛び交い、どんな警官でも定年後も暮らせるほどのペストリーが溢れている。そしてもちろん、彼が追っているはずの逃亡中の相続人の姿はどこにも見当たらない。

ヒックスが彼女に追いつく頃には、ナチス、ソ連のエージェント、イギリスの対スパイ、スウィングミュージシャン、超常現象の実践者、アウトローのバイクライダーなど、彼らと関わる様々な問題に巻き込まれている。ヒックスには、金銭を受け取るどころか、それらに対処する資格などない。

全く理解できない歴史に囲まれ、その内外の見通すこともできないヒックスにとって唯一の救いは、ビッグバンド時代の幕開けであり、たまたま彼がかなりダンスが上手いことだけだ。しかし、それが彼をリンディホップでミルウォーキーの普通の世界(もしかしたらもう存在しないかもしれない)へと連れ戻せるかどうかは、また別の問題だ。

ブリーディング・エッジ』佐藤良明、栩木玲子訳/新潮社(2021年5月)
重力の虹(上)(下)』佐藤良明訳/新潮社(2014年9月)
ヴァインランド』佐藤良明訳/新潮社(2011年10月)
逆光(上)(下)』木原善彦訳/新潮社(2010年9月)
メイスン&ディクスン(上)(下)』柴田元幸訳/新潮社(2010年6月)ほか

ハン・ガン

We Do Not Part: A Novel
Han Kang, e. yaewon, Paige Aniyah Morris
2025/01/21
Hogarth

ある冬の朝、ソウルで、キョンハは友人のインソンから病院へ見舞いに来るようにとの緊急のメッセージを受け取る。インソンは事故で怪我をしており、愛する白い鳥アマを救うために、自分が住んでいる済州島へ戻るようキョンハに懇願する。

キョンハが到着したとき、島は猛吹雪に見舞われていた。彼女は何としてもインソンの家にたどり着かなければならないが、夜が更け始めると、凍てつく風とスコールが彼女の足を引っ張る。彼女は動物を救うのに間に合うだろうか、あるいは一歩ごとに襲いかかるひどい寒さに耐えられるだろうかと不安に駆られる。

雪の世界に迷い込んだ彼女は、友人の家で待ち受ける、目もくらむような暗闇への突入とは、まだ想像もしていなかった。

光と糸』斎藤真理子訳/河出書房新社(2025年12月)
涙の箱』きむふな訳、junaida(絵)/評論社(2025年8月)
別れを告げない (エクス・リブリス)』斎藤真理子訳/白水社(2024年03月)
すべての、白いものたちの (河出文庫)』斎藤真理子訳/河出書房新社(2023年02月)
少年が来る (新しい韓国の文学 15)』井手俊作訳/クオン(2016年10月)

V・E・シュワブ

Bury Our Bones in the Midnight Soil
V. E. Schwab
2025/06/10
Tor

これは人生についての物語…
どのように終わり、そしてどのように再び始まるのか。

絶対に見逃せない、不死と飢餓を描いた、複雑に絡み合ったゴシック物語。ベストセラー『アディ・ラルーの見えない人生』の著者が贈る。

アディ・ラルーの誰も知らない人生 上・下』高里ひろ訳/早川書房(2022年2月)

マーガレット・アトウッド

Book of Lives
Margaret Atwood
2025/11/04
Doubleday

マーガレット・アトウッドの創造の世界に浸り、人生、芸術、そしてその間にあるあらゆるものが渦巻く奔放な世界に浸りましょう。現代最高の作家が自らの物語を語ります。

「過去25年間、いや、これまでで最も素晴らしく、面白く、そして寛大な自伝」—ボストン・グローブ

ダンシング・ガールズ』岸本佐知子訳/白水社(2025年9月)
誓願 (ハヤカワepi文庫)』鴻巣友季子訳/早川書房(2023年9月)
侍女の物語 (ハヤカワepi文庫)』斎藤英治訳/早川書房(2001年10月)ほか

マルレーン・ハウスホーファー

Killing Stella
Marlen Haushofer, Shaun Whiteside
2025/07/08
New Directions

不気味で緊迫感があり、そして常に冷静な視点で描かれた『ドリームホテル』は、テクノロジーの魅惑的な性質を巧みに探求している。テクノロジーは生活を便利にする一方で、私たちを束縛する。ララミは、私たちが自由であり続けるためには、どれだけのプライバシーを守らなければならないのか、そして、最も侵襲的な形態の監視でさえ、私たちの真の姿を捉えることができるのかを問いかける。

人殺しは夕方やってきた』松永美穂訳/書肆侃侃房(2024年4月)
バルトルの冒険: ネコの物語』諏訪功訳/同学社(2007年6月)
』諏訪功、森正史訳/同学社(1997年11月)

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