
ハヤカワepi文庫の一覧表(ジャンル分類つき)
作品名 | 作家名 | 翻訳者 | ジャンル | 発売日 |
---|---|---|---|---|
あたらしい名前 | ノヴァイオレット・ブラワヨ | 谷崎由依 | アフリカ文学 | 2025.04.23 |
半生【はんせい】の絆 | 張愛玲 | 濱田麻矢 | 中国文学 | 2025.03.19 |
異常【アノマリー】 | エルヴェ・ル・テリエ | 加藤かおり | フランス文学 | 2024.12.04 |
三つ編み | レティシア・コロンバニ | 齋藤可津子 | フランス文学 | 2024.10.23 |
すべての見えない光 | アンソニー・ドーア | 藤井光 | 英米文学 | 2023.11.21 |
哀れなるものたち | アラスター・グレイ | 高橋和久 | 英米文学 | 2023.09.26 |
誓願 | マーガレット・アトウッド | 鴻巣友季子 | 英米文学 | 2023.09.05 |
クララとお日さま | カズオ・イシグロ | 土屋政雄 | 英米文学 | 2023.07.19 |
ノー・カントリー・フォー・ オールド・メン | コーマック・マッカーシー | 黒原敏行 | 英米文学 | 2023.03.23 |
ハイ・フィデリティ | ニック・ホーンビィ | 森田義信 | 英米文学 | 2022.12.21 |
嫉妬/事件 | アニー・エルノー | 堀茂樹 | フランス文学 | 2022.10.26 |
タール・ベイビー | トニ・モリスン | 藤本和子 | 英米文学 | 2022.10.18 |
無垢の博物館 上 | オルハン・パムク | 宮下遼 | トルコ文学 | 2022.08.03 |
無垢の博物館 下 | オルハン・パムク | 宮下遼 | トルコ文学 | 2022.08.03 |
私の名前はルーシー・バートン | エリザベス・ストラウト | 小川高義 | 英米文学 | 2022.06.22 |
ウエスト・サイド・ストーリー 〔新訳版〕 | アーヴィング・シュルマン | 北田絵里子 | 英米文学 | 2021.11.03 |
地下鉄道 | コルソン・ホワイトヘッド | 谷崎由依 | 英米文学 | 2020.10.15 |
ちいさな国で | ガエル・ファイユ | 加藤かおり | フランス文学 | 2020.04.02 |
ベル・カント | アン・パチェット | 山本やよい | 英米文学 | 2019.10.17 |
昏き目の暗殺者 上 | マーガレット・アトウッド | 鴻巣友季子 | 英米文学 | 2019.09.28 |
昏き目の暗殺者 下 | マーガレット・アトウッド | 鴻巣友季子 | 英米文学 | 2019.09.28 |
浮世の画家〔新版〕 | カズオ・イシグロ | 飛田茂雄 | 英米文学 | 2019.01.10 |
ブラッド・メリディアン あるいは西部の夕陽の赤 | コーマック・マッカーシー | 黒原敏行 | 英米文学 | 2018.08.21 |
書店主フィクリーのものがたり | ガブリエル・ゼヴィン | 小尾芙佐 | 英米文学 | 2017.12.06 |
後継者たち | ウィリアム・ゴールディング | 小川和夫 | 英米文学 | 2017.11.07 |
忘れられた巨人 | カズオ・イシグロ | 土屋政雄 | 英米文学 | 2017.10.14 |
蠅の王〔新訳版〕 | ウィリアム・ゴールディング | 黒原敏行 | 英米文学 | 2017.04.20 |
海を照らす光 上 | M・L・ステッドマン | 古屋美登里 | 英米文学 | 2017.02.23 |
海を照らす光 下 | M・L・ステッドマン | 古屋美登里 | 英米文学 | 2017.02.23 |
すばらしい新世界〔新訳版〕 | オルダス・ハクスリー | 大森望 | 英米文学 | 2017.01.07 |
動物農場〔新訳版〕 | ジョージ・オーウェル | 山形浩生 | 英米文学 | 2017.01.07 |
夜中に犬に起こった奇妙な事件 | マーク・ハッドン | 小尾芙佐 | 英米文学 | 2016.04.07 |
キャッチ=22〔新版〕 上 | ジョーゼフ・ヘラー | 飛田茂雄 | 英米文学 | 2016.03.09 |
ならずものがやってくる | ジェニファー・イーガン | 谷崎由依 | 英米文学 | 2015.04.22 |
怒りの葡萄〔新訳版〕 上 | ジョン・スタインベック | 黒原敏行 | 英米文学 | 2014.12.19 |
怒りの葡萄〔新訳版〕 下 | ジョン・スタインベック | 黒原敏行 | 英米文学 | 2014.12.19 |
千の輝く太陽 | カーレド・ホッセイニ | 土屋政雄 | 英米文学 | 2014.09.30 |
ウィンターズ・テイル 上 | マーク・ヘルプリン | 岩原明子 | 英米文学 | 2014.05.22 |
ウィンターズ・テイル 下 | マーク・ヘルプリン | 岩原明子 | 英米文学 | 2014.05.22 |
虹をつかむ男 | ジェイムズ・サーバー | 鳴海四郎 | 英米文学 | 2014.01.24 |
国境の向こう側 | グレアム・グリーン | 高橋和久 | 英米文学 | 2013.11.22 |
素数たちの孤独 | パオロ・ジョルダーノ | 飯田亮介 | イタリア文学 | 2013.06.06 |
見えない日本の紳士たち | グレアム・グリーン | 高橋和久 | 英米文学 | 2013.04.24 |
雪〔新訳版〕 上 | オルハン・パムク | 宮下遼 | トルコ文学 | 2012.12.07 |
雪〔新訳版〕 下 | オルハン・パムク | 宮下遼 | トルコ文学 | 2012.12.07 |
オリーヴ・キタリッジの生活 | エリザベス・ストラウト | 小川高義 | 英米文学 | 2012.10.05 |
日はまた昇る〔新訳版〕 | アーネスト・ヘミングウェイ | 土屋政雄 | 英米文学 | 2012.03.23 |
マジック・フォー・ビギナーズ | ケリー・リンク | 柴田元幸 | 英米文学 | 2012.02.23 |
わたしの名は赤〔新訳版〕 上 | オルハン・パムク | 宮下遼 | トルコ文学 | 2012.01.25 |
わたしの名は赤〔新訳版〕 下 | オルハン・パムク | 宮下遼 | トルコ文学 | 2012.01.25 |
コレクションズ 上 | ジョナサン・フランゼン | 黒原敏行 | 英米文学 | 2011.08.10 |
コレクションズ 下 | ジョナサン・フランゼン | 黒原敏行 | 英米文学 | 2011.08.10 |
夜想曲集 音楽と夕暮れを めぐる五つの物語 | カズオ・イシグロ | 土屋政雄 | 英米文学 | 2011.02.04 |
観光 | ラッタウット・ラープチャ ルーンサップ | 古屋美登里 | 英米文学 | 2010.08.25 |
パラダイス | トニ・モリスン | 大社淑子 | 英米文学 | 2010.06.24 |
ザ・ロード | コーマック・マッカーシー | 黒原敏行 | 英米文学 | 2010.05.21 |
ジャズ | トニ・モリスン | 大社淑子 | 英米文学 | 2010.02.10 |
平原の町 | コーマック・マッカーシー | 黒原敏行 | 英米文学 | 2010.01.22 |
ビラヴド | トニ・モリスン | 吉田廸子 | 英米文学 | 2009.12.18 |
越境 | コーマック・マッカーシー | 黒原敏行 | 英米文学 | 2009.09.10 |
スーラ | トニ・モリスン | 大社淑子 | 英米文学 | 2009.08.07 |
一九八四年(新訳版) | ジョージ・オーウェル | 高橋和久 | 英米文学 | 2009.07.18 |
ソロモンの歌 | トニ・モリスン | 金田真澄 | 英米文学 | 2009.07.09 |
時計じかけのオレンジ 〔完全版〕 | アントニイ・バージェス | 乾信一郎 | 英米文学 | 2008.09.05 |
わたしを離さないで | カズオ・イシグロ | 土屋政雄 | 英米文学 | 2008.08.22 |
息子を奪ったあなたへ | クリス・クリーヴ | 匝瑳玲子 | 英米文学 | 2008.07.08 |
どちらでもいい | アゴタ・クリストフ | 堀茂樹 | フランス文学 | 2008.05.09 |
エデンの東 3 | ジョン・スタインベック | 土屋政雄 | 英米文学 | 2008.02.22 |
エデンの東 4 | ジョン・スタインベック | 土屋政雄 | 英米文学 | 2008.02.22 |
エデンの東 1 | ジョン・スタインベック | 土屋政雄 | 英米文学 | 2008.01.24 |
エデンの東 2 | ジョン・スタインベック | 土屋政雄 | 英米文学 | 2008.01.24 |
君のためなら千回でも 上 | カーレド・ホッセイニ | 佐藤耕士 | 英米文学 | 2007.12.19 |
君のためなら千回でも 下 | カーレド・ホッセイニ | 佐藤耕士 | 英米文学 | 2007.12.19 |
恥辱 | J・M・クッツェー | 鴻巣友季子 | 英米文学 | 2007.07.06 |
充たされざる者 | カズオ・イシグロ | 古賀林幸 | 英米文学 | 2007.05.24 |
バルザックと小さな中国の お針子 | ダイ・シージエ | 新島進 | フランス文学 | 2007.03.08 |
ヒューマン・ファクター 〔新訳版〕 | グレアム・グリーン | 加賀山卓朗 | 英米文学 | 2006.10.12 |
ブライトン・ロック | グレアム・グリーン | 丸谷才一 | 英米文学 | 2006.06.23 |
昨日 | アゴタ・クリストフ | 堀茂樹 | フランス文学 | 2006.05.09 |
わたしたちが孤児だったころ | カズオ・イシグロ | 入江真佐子 | 英米文学 | 2006.03.23 |
事件の核心 | グレアム・グリーン | 小田島雄志 | 英米文学 | 2005.12.16 |
二十一の短篇〔新訳版〕 | グレアム・グリーン | 高橋和久 | 英米文学 | 2005.06.09 |
おとなしいアメリカ人 | グレアム・グリーン | 田中西二郎 | 英米文学 | 2004.08.18 |
カメレオンのための音楽 | トルーマン・カポーティ | 野坂昭如 | 英米文学 | 2002.11.28 |
愛のゆくえ | リチャード・ブローティガン | 青木日出夫 | 英米文学 | 2002.08.21 |
シンプルな情熱 | アニー・エルノー | 堀茂樹 | フランス文学 | 2002.07.25 |
第三の嘘 | アゴタ・クリストフ | 堀茂樹 | フランス文学 | 2002.03.15 |
うたかたの日々 | ボリス・ヴィアン | 伊東守男 | フランス文学 | 2002.01.18 |
ふたりの証拠 | アゴタ・クリストフ | 堀茂樹 | フランス文学 | 2001.11.16 |
侍女の物語 | マーガレット・アトウッド | 斎藤英治 | 英米文学 | 2001.10.25 |
遠い山なみの光 | カズオ・イシグロ | 小野寺健 | 英米文学 | 2001.09.07 |
生は彼方に | ミラン・クンデラ | 西永良成 | フランス文学 | 2001.07.11 |
青い眼がほしい | トニ・モリスン | 大社淑子 | 英米文学 | 2001.06.15 |
ヘビトンボの季節に自殺した 五人姉妹 | ジェフリー・ユージェニデス | 佐々田雅子 | 英米文学 | 2001.06.15 |
悪童日記 | アゴタ・クリストフ | 堀茂樹 | フランス文学 | 2001.05.23 |
日の名残り | カズオ・イシグロ | 土屋政雄 | 英米文学 | 2001.05.23 |
すべての美しい馬 | コーマック・マッカーシー | 黒原敏行 | 英米文学 | 2001.05.23 |
心臓抜き | ボリス・ヴィアン | 滝田文彦 | フランス文学 | 2001.05.23 |
第三の男 | グレアム・グリーン | 小津次郎 | 英米文学 | 2001.05.23 |
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ハヤカワepi文庫のこと
早川書房オフィシャルサイト
ハヤカワepi文庫
2001年(平成13年)5月創刊。海外小説のレーベルで、No.1はグレアム・グリーン『第三の男』。epi は “epic(叙事詩)” および “epicentre(発信源)” に由来する。「良質な海外文学作品を若い感性を持つ読者に向けて発信」と謳われている。一部は文庫NVからの移行・改訳。
海外文学の名作、旬なものを読みたいなら、この「ハヤカワepi文庫」(と新潮クレスト・ブックス)を抑えておけ、というくらい魅力的なラインナップが揃うレーベル。ちょっぴり大人な印象で、ノーベル文学賞の受賞者、候補者として名前が上がるような、話題の作家の名前も並ぶ。
新潮クレスト・ブックスと違うのは、それが文庫本(価格)で読めるということ。翻訳小説は、鈍器本になるようなページ数の大作も多いから、手に取りやすいお値段なのはかなりありがたい。
映画化やドラマ化された作品の評価も高い。アンソニー・ドーアの「哀れなるものたち」やアラスター・グレイの「すべての見えない光」、マーガレット・アトウッドの「侍女の物語」など、どれも話題作ばかり。これだけでも原作小説を手に取りたくなってくる。
個人的な疑問。「ハヤカワepi文庫」の読み方、私は「エピぶんこ」って読んでしまっているけど、もしかして「イーピーアイぶんこ」だったりして。
2009年(平成21年)
4月 – この月以降の新刊より、文庫のサイズが縦に大きくなり、活字の大きい「トールサイズ」になる。既刊も重版時等にサイズ変更される。
そう、ハヤカワ文庫は「トールサイズ」といって、一般的な文庫本よりも背が高く、その分、文字が読みやすい(老眼にも優しい)。そうは言っても通常のブックカバーには入らないので、「ハヤカワ文庫トールサイズ対応」のブックカバーを探します(レビュー要確認)。
「本棚の文庫本の段に入らない」と嘆いている方は、一冊だと仲間はずれな感じになってしまうので、買うならぜひ本棚一段分、キレイに揃えてしまいましょう。
【追記】早川書房の編集者・窪木竜也さん出演の渋谷のラジオ「渋谷の本屋さん」(2016年)のポッドキャストを聴きました。翻訳作品の見つけ方(エージェント)から、翻訳権独占、SNSで本が話題になったときの一連の流れ、早川書房の服装(スーツ)のお話まで、とても興味深かったです(11分ごろから)。
Hayakawa Books & Magazines(β)
ハヤカワepi文庫
早川書房オフィシャルサイト
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サロンクリスティ(@salon_christie) / X
神田の早川書房の本社ビル1Fには、「サロンクリスティ」という名のベーカリー&カフェがある。
すべての見えない光 | Netflix (ネットフリックス) 公式サイト
ドラマ化、Netflixで2023年11月2日配信開始。
哀れなるものたち|20世紀スタジオ公式
映画化、2024年1月26日(金)より公開。
Hulu(フールー)
ハンドメイズ・テイル/侍女の物語
2022年11月25日(金)より、Huluでシーズン5の配信がスタート。
映画.com
「ハンドメイズ・テイル 侍女の物語」最終シーズンがついに制作開始(2024年9月11日)
ハヤカワepi文庫の新刊
「あたらしい名前」ノヴァイオレット・ブラワヨ
『あたらしい名前 (ハヤカワepi文庫)』
ノヴァイオレット・ブラワヨ,谷崎由依
2025/04/23
早川書房
ジンバブエで生まれ育った少女は、やがて「自由の国」アメリカへ。生々しい現実を子供の視点から軽やかに描いた傑作長篇を文庫化
「半生【はんせい】の絆」張愛玲
『半生【はんせい】の絆 (ハヤカワepi文庫)』
張愛玲,濱田麻矢
2025/03/19
早川書房
中国で魯迅と並んで評価される、伝説の作家の代表作を新訳・文庫で刊行。一生ぶん続くことは叶わなかった、男女の恋の運命をめぐる傑作
「異常【アノマリー】」エルヴェ・ル・テリエ
『異常【アノマリー】 (ハヤカワepi文庫)』
エルヴェ・ル・テリエ,加藤かおり
2024/12/04
早川書房
殺し屋、売れない作家、軍人の妻、癌を告知された男。彼らが乗り合わせたのは偶然か、誰かの選択か。エールフランス006便がニューヨークに向けて降下をはじめたとき、異常な乱気流に巻きこまれる。約三カ月後、ニューヨーク行きのエールフランス006便。そこには彼らがいた。誰一人欠けることなく、自らの行き先を知ることなく。巧みなストーリーテリングと、人生をめぐる洞察が国際的な称賛をうける長篇小説。
「三つ編み」レティシア・コロンバニ
『三つ編み (ハヤカワepi文庫)』
レティシア・コロンバニ,齋藤可津子
2024/10/23
早川書房
国も境遇も違う三人の女性。唯一重なるのは、自分の意志を貫く勇気。インド、不可触民のスミタは娘に教育を受けさせようとするが、願いは潰される。イタリア、ジュリアは、家族経営の会社を倒産から救うため、金持ちとの望まぬ結婚を母に懇願される。カナダ、弁護士のサラは女性初のトップの座を目前に、癌の告知を受ける。三人が運命と闘うことを選んだとき、髪をたどってつながるはずのない物語が交差する。
「すべての見えない光」アンソニー・ドーア
『すべての見えない光 (ハヤカワepi文庫)』
アンソニー・ドーア,藤井光
2023/11/21
早川書房
Netflixでドラマ化
『すべての見えない光』
ドイツ軍の侵攻が迫るパリ。盲目の少女マリー=ロールは父に連れられ、大伯父の住む海辺の町サン・マロへと避難する。一方ドイツの孤児院で育ち、ヒトラーユーゲントに加わったヴェルナーは、ラジオ修理の技術を買われ、やがてレジスタンスの放送を傍受すべく占領下のフランスへ。戦争が時代を翻弄するなか、交差するはずのなかった二人の運命が“見えない光”を介して近づくーピュリッツァー賞受賞の傑作小説を文庫化。
「哀れなるものたち」アラスター・グレイ
『哀れなるものたち (ハヤカワepi文庫)』
アラスター・グレイ,高橋和久
2023/09/26
早川書房
エマ・ストーン主演で映画化
『哀れなるものたち』
19世紀末、グラスゴー。異端の科学者バクスターは驚異の手術に成功する。身投げした女性に胎児の脳を移植して蘇生させたのだ。その女性――成熟した肉体と無垢な精神をもつベラは、バクスターの友人マッキャンドルスら男たちを惹きつける。彼らの思いをよそに、ベラは旧弊な街を飛び出し、旅するなかで急速な成長をとげる。そのとき、彼女が知った真実とは? 知的な仕掛けと奇想によって甦るゴシック小説の傑作。映画化原作
「誓願」マーガレット・アトウッド
『誓願 (ハヤカワepi文庫)』
マーガレット・アトウッド,鴻巣友季子
2023/09/05
早川書房
過酷な男尊女卑政策をとる独裁国家ギレアデ。その司令官の娘アグネスは、よき妻となるための教えに従いつつ、違和感も覚えていた。隣国の高校生デイジーは平和に暮らすある日、両親を殺され、やがて危険な任務に身を投じていく。ギレアデの中枢では、指導者のリディア小母が秘かな賭けに出ていた。まるで異なる3人の女性がいま、手を組み、国家の闇に挑む。『侍女の物語』の15年後を描いた、ブッカー賞受賞作。解説/小川公代
「クララとお日さま」カズオ・イシグロ
『クララとお日さま (ハヤカワepi文庫)』
カズオ・イシグロ,土屋政雄
2023/07/19
早川書房
クララは子供の成長を手助けするAF(人工親友)として開発された人工知能搭載のロボット。店頭から街行く人々や来店する客を観察しながら、自分を買ってくれる人が来ることを待ち続けている。ある日、ジョジーという病弱な少女の家庭に買い取られ、やがて二人は友情を育んでいくが、一家には大きな秘密があった…愛とは、知性とは、家族とは?根源的な問題に迫る感動作。ノーベル文学賞受賞第一作。
ハヤカワepi文庫の作家別一覧
\姉妹ブログでまとめています/
作家別の一覧、発売日早見表、Amazon作家名検索。一部表紙画像なしなのは、Amazonのきまぐれによるコピペ作業に疲れてしまったせいなので、クリック先で確認してください。
この海外文学ブログでも、国(文学)の分類付き一覧表を作る予定です。
ハヤカワepi文庫の関連の読みもの
Hayakawa Books & Magazines(β)
密かに進む異常事態を見抜けるか? 衝撃のエンタメ小説『異常【アノマリー】』文庫版、12月4日発売(2024年11月22日)
困難に立ち向かう女性たちをつなぐ小説『三つ編み』(レティシア・コロンバニ)文庫版、10月23日に発売(2024年10月22日)
あとで書評なども追加します。
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