全米図書賞の歴代受賞者一覧と日本人の受賞作家、邦訳作品

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全米図書賞の歴代受賞者と日本語訳された受賞作品一覧
  1. 全米図書賞とは
  2. 2025年の全米図書賞のこと
    1. 2025年の全米図書賞受賞作
    2. 候補作「ハンチバック」市川沙央
  3. 全米図書賞の歴代受賞作家一覧表
    1. フィクション部門
    2. 翻訳部門
    3. ノンフィクション部門
    4. 児童文学部門
    5. 詩部門
  4. 2024年全米図書賞受賞作
  5. 2024年全米図書賞・翻訳文学部門受賞作
    1. 「台湾漫遊鉄道のふたり」楊双子
    2. 「Taiwan Travelogue」Shuang-zi Yang,Lin King
  6. 2024年全米図書賞・フィクション部門受賞作
    1. 「ジェイムズ」パーシヴァル・エヴェレット
  7. 全米図書賞、日本人の受賞作家一覧
  8. 日本語で読める全米図書賞受賞作品「小説部門」
    1. 「友だち」シーグリッド・ヌーネス(2018年)
    2. 「歌え、葬られぬ者たちよ、歌え」ジェスミン・ウォード(2017年)
    3. 「地下鉄道」コルソン・ホワイトヘッド(2016年)
    4. 「一時帰還」フィル・クレイ(2014年)
    5. 「骨を引き上げろ」ジェスミン・ウォード(2011年)
    6. 「世界を回せ」コラム・マッキャン(2009年)
    7. 「煙の樹」デニス・ジョンソン(2007年)
    8. 「エコー・メイカー」リチャード・パワーズ(2006年)
    9. 「六月の組曲」ジュリア・グラス(2002年)
    10. 「コレクションズ」ジョナサン・フランゼン(2001年)
    11. 「イン・アメリカ」スーザン・ソンタグ(2000年)
    12. 「待ち暮らし」ハ・ジン(1999年)
    13. 「チャーミング・ビリー」アリス・マクダーモット(1998年)
    14. 「コールドマウンテン」チャールズ・フレイジャー(1997年)
    15. 「シッピング・ニュース」E・アニー・プルー(1993年)
    16. 「すべての美しい馬」コーマック・マッカーシー(1992年)

全米図書賞とは

National Book Foundation, Presenter of the National Book Awards
The Foundation's mission is to celebrate the best literature in America, expand its audience, and en...

全米図書賞 – Wikipedia

全米図書賞(NBA)は、アメリカ合衆国で毎年授与される文学賞である。毎年11月に開催される全米図書賞の最終式典で、全米図書財団が全米図書賞と2つの生涯功労賞を作家に授与する。

National Book Award – Wikipedia

1950年3月15日に、複数の出版社グループによって創設され、現在は全米図書協会(National Book Foundation)によって運営されている。2022年時点で、小説・ノンフィクション・詩・翻訳・児童文学の5部門があり、受賞者には副賞として賞金10,000ドルと銅の彫像が贈られる。

2025年の全米図書賞受賞作

フィクション部門
ラビ・アラメディン(Rabih Alameddine)
The True True Story of Raja the Gullible (and His Mother)

ノンフィクション部門
オマル・エル=アッカド(Omar El Akkad)
One Day, Everyone Will Have Always Been Against This

詩部門
パトリシア・スミス(Patricia Smith)
The Intentions of Thunder: New and Selected Poems

翻訳文学部門
ガブリエラ・カベソン=カマラ(Gabriela Cabezón Cámara)翻訳:ロビン・マイヤーズ(Robin Myers)
We Are Green and Trembling

児童文学部門
ダニエル・ナイエリ(Daniel Nayeri)
The Teacher of Nomad Land: A World War II Story

ベイルートの小さなアパートで、63歳のラジャと母親は隣同士で暮らしている。高校の哲学教師で、近所の「同性愛者」として知られるラジャは、読書、瞑想的な散歩、秩序、そして孤独を満喫している。80代の母親ザルファは、息子のプライバシーへの欲求を個人的な侮辱と捉えている。彼女はラジャの仕事と恋愛のすべてを、境界線など関係なく知りたがる。 (Google翻訳)

Winners of the 2025 National Book Awards Announced
Winners of the National Book Awards in the categories of Fiction, Nonfiction, Poetry, Translated Lit...

 2025年の全米図書賞・翻訳部門の最終候補に、新潮クレスト・ブックスでも刊行されている、ネージュ・シンノ『悲しき虎 (Sad Tiger)』(Natasha Lehrer訳)が選出されました。市川沙央さんの『ハンチバック (Hunchback)』(翻訳/ポリー・バートン訳)はロングリストに選出されています。

候補作「ハンチバック」市川沙央

ハンチバック
市川沙央
2019/10/16
文藝春秋
2025年全米図書賞ロングリスト

「本を読むたび背骨は曲がり肺を潰し喉に孔を穿ち歩いては頭をぶつけ、私の身体は生きるために壊れてきた。」

井沢釈華の背骨は、右肺を押し潰すかたちで極度に湾曲している。
両親が遺したグループホームの十畳の自室から釈華は、あらゆる言葉を送りだすーー。

全米図書賞の歴代受賞作家一覧表

フィクション部門

受賞年作家名作品名作家名英語
2025ラビ・アラメディンThe True True Story of Raja
the Gullible (and His Mother)
Rabih Alameddine
2024パーシヴァル・エヴェレットジェイムズPercival Everett
2023ジャスティン・トーレスBlackoutsJustin Torres
2022テス・ガンティThe Rabbit HutchTess Gunty
2021ジェイソン・モットHell of a BookJason Mott
2020チャールズ・ユウInterior ChinatownCharles Yu
2019スーザン・チョイTrust ExerciseSusan Choi
2018シーグリッド・ヌーネス友だちSigrid Nunez
2017ジェスミン・ウォード歌え、葬られぬ者たちよ、歌えJesmyn Ward
2016コルソン・ホワイトヘッド地下鉄道Colson Whitehead
2015アダム・ジョンソンFortune SmilesAdam Johnson
2014フィル・クレイ一時帰還Phil Klay
2013ジェイムズ・マクブライドThe Good Lord BirdJames McBride
2012ルイーズ・アードリックThe Round HouseLouise Erdrich
2011ジェスミン・ウォード骨を引き上げろJesmyn Ward
2010ジェイミー・ゴードンLord of MisruleJaimy Gordon
2009コラム・マッキャン世界を回せColum McCann
2008ピーター・マシーセンShadow CountryPeter Matthiessen
2007デニス・ジョンソン煙の樹Denis Johnson
2006リチャード・パワーズエコー・メイカーRichard Powers
2005ウィリアム・T・ヴォルマンEurope CentralWilliam T. Vollmann
2004リリー・タックThe News from ParaguayLily Tuck
2003シャーリー・ハザードThe Great FireShirley Hazzard
2002ジュリア・グラス六月の組曲Julia Glass
2001ジョナサン・フランゼンコレクションズJonathan Franzen
2000スーザン・ソンタグイン・アメリカSusan Sontag
1999ハ・ジン待ち暮らしHa Jin
1998アリス・マクダーモットチャーミング・ビリーAlice McDermott
1997チャールズ・フレイジャーコールドマウンテンCharles Frazier
1996アンドレア・バレットShip Fever and Other StoriesAndrea Barrett
1995フィリップ・ロスSabbath’s TheaterPhilip Roth
1994ウィリアム・ギャディスA Frolic of His OwnWilliam Gaddis
1993E・アニー・プルーシッピング・ニュースE. Annie Proulx
1992コーマック・マッカーシーすべての美しい馬Cormac McCarthy
1991ノーマン・ラッシュMatingNorman Rush
1990チャールズ・ジョンソン中間航路Charles Johnson
1989ジョン・ケイシーSpartinaJohn Casey
1988ピート・デクスターパリス・トラウトPete Dexter
1987ラリー・ヘインマンPaco’s StoryLarry Heinemann
1986E・L・ドクトロウ紐育万国博覧会E.L. Doctorow
1985ボブ・シャコーチスEasy in the IslandsBob Shacochis
1985ドン・デリーロホワイト・ノイズDon DeLillo
1984エレン・ギルクリスト80年代アメリカ女性作家短篇選Ellen Gilchrist
1984ハリエット・ドウアイバーラの石Harriet Doerr
1983アリス・ウォーカーカラーパープルAlice Walker
1983ユードラ・ウェルティCollected Stories of Eudora WeltyEudora Welty
1983グロリア・ネイラーThe Women of Brewster PlaceGloria Naylor
1982ジョン・アップダイク金持になったウサギJohn Updike
1982ロブ・F・デューDale Loves Sophie to DeathRobb Forman Dew
1982ウィリアム・マックスウェルSo Long, See You TomorrowWilliam Maxwell
1981アレン・アレンズバーグSister WolfAllen Alansberg
1981ジョン・チーヴァーThe Stories of John CheeverJohn Cheever
1981ライト・モリスPlains SongWright Morris
1980フレデリック・ポールJEMFrederik Pohl
1980ジョン・D・マクドナルドThe Green RipperJohn D. MacDonald
1980ジョン・アーヴィングガープの世界John Irving
1980ルイス・ラムーアBendigo ShafterLouis L’Amour
1980ウォルター・ワンゲリンブック・オブ・ザ・ダンカウWalter Wangerin
1980ウィリアム・スタイロンソフィーの選択William Styron
1980ウィリアム・ワルトンバーディWilliam Walton
1979ティム・オブライエンカチアートを追跡してTim O’Brien
1978メアリー・リー・セットルBlood TiesMary Lee Settle
1977ウォーレス・ステグナーThe Spectator BirdWallace Stegner
1976ウィリアム・ギャディスJRWilliam Gaddis
1975ロバート・ストーンドッグ・ソルジャーRobert Stone
1975トマス・ウィリアムズThe Hair of Harold RouxThomas Williams
1974アイザック・バシェヴィス・
シンガー
羽の冠・銀の冠Isaac Bashevis Singer
1974トマス・ピンチョン重力の虹Thomas Pynchon
1973ジョン・バースキマイラJohn Barth
1973ジョン・ウィリアムズAugustusJohn Edward Williams
1972フラナリー・オコナーフラナリー・オコナー全短篇Flannery O’Connor
1971ソール・ベローサムラー氏の惑星Saul Bellow
1970ジョイス・キャロル・オーツかれらJoyce Carol Oates
1969イエールジ・コジンスキー異境Jerzy Kosinski
1968ソーントン・ワイルダー第八の日にThornton Wilder
1967バーナード・マラマッド修理屋Bernard Malamud
1966キャサリン・アン・ポーターThe Collected Stories
of Katherine Anne Porter
Katherine Anne Porter
1965ソール・ベローハーツォグSaul Bellow
1964ジョン・アップダイクケンタウロスJohn Updike
1963J・F・パワーズMorte D’UrbanJ. F. Powers
1962ウォーカー・パーシー映画狂時代Walker Percy
1961コンラッド・リクターThe Waters of KronosConrad Richter
1960フィリップ・ロスさようならコロンバスPhilip Roth
1959バーナード・マラマッド魔法のたるBernard Malamud
1958ジョン・チーヴァーワップショット家の人びとJohn Cheever
1957ライト・モリス視界Wright Morris
1956ジョン・オハラTen North FrederickJohn O’Hara
1955ウィリアム・フォークナー寓話William Faulkner
1954ソール・ベローオーギー・マーチの冒険Saul Bellow
1953ラルフ・エリソン見えない人間Ralph Ellison
1952ジェームズ・ジョーンズ地上より永遠にJames Jones
1951ウィリアム・フォークナーThe Collected Stories
of William Faulkner
William Faulkner
1950ネルソン・オルグレン黄金の腕Nelson Algren

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作家名で検索、スクロール可能、
並べ替えもできます。

 受賞者が複数いる回は、「ウエスタン部門」や「ペーパー・バック」「ハードカバー」など、部門が細かく分かれていた際のものです。詳細はWikipediaでご確認ください。

 一応、フィクション部門と翻訳部門については、別ページで最終候補作と邦訳の一覧表を作成予定です。

翻訳部門

受賞年作家名作品名翻訳家国地域
2025ガブリエラ・カベソン・カマラWe Are Green and
Trembling
Robin Myersアルゼンチン
2024楊双子台湾漫遊鉄道のふたりLin King台湾
2023Stenio GardelThe Words That
Remain
Bruna Dantas Lobatoブラジル
2022サマンタ・シュウェブリンSeven Empty Housesミーガン・マクダウェルアルゼンチン
2021エリザ・シュア・デュサパンWinter in SokchoAneesa Abbas Higginsスイス
2020柳美里JR上野駅公園口モーガン・ジャイルズ日本
2019クラスナホルカイ・ラースローBaron Wenckheim’s
Homecoming
Ottilie Mulzetハンガリー
2018多和田葉子献灯使マーガレット満谷日本
1983シャルル・ボードレール悪の華リチャード・ハワードフランス
1982樋口一葉樋口一葉
その文学と生涯
ロバート・L・ダンリー日本
1982作者未詳万葉集リービ英雄日本
1981フロベール?フロベール書簡集フランシス・
スティーグミュラー
フランス
1981アルノ・シュミットEvening Edged in Goldジョン・E・ウッズドイツ
1980チェーザレ・パヴェーゼ働き疲れてウィリアム・アロウスミスイタリア
1980オシップ・マンデリシュターム全散文と書簡ジェーン・ゲリー・ハリス,
コンスタンス・リンク
ロシア
1979セサル・バジェホThe Complete
Posthumous Poetry
クレイトン・エシェルマン,
ホセ・ルビア・バルシア
ペルー
1978ウーヴェ・ゲオルクIn the Deserts of
This Earth
リチャード・ウィンストン,
クララ・ウィンストン
ドイツ
1977王実甫西廂記リーリー・チェン中国
1975ミゲル・デ・ウナムーノキリスト教の苦悶アンソニー・ケリガンスペイン
1974後深草院二条とはずがたりカレン・ブラゼル日本
1974オクタビオ・パスAlternating Currentヘレン・R・レインメキシコ
1974ポール・ヴァレリーテスト氏ジャクソン・マシューズフランス
1973ウェルギリウスアエネーイスアレン・マンデルボーム古代ローマ
1972ジャック・モノー偶然と必然オーストリン・
ウェインハウス
フランス
1971ベルトルト・ブレヒト屠殺場の聖ヨハンナフランク・ジョーンズドイツ
1971川端康成山の音エドワード・
サイデンステッカー
日本
1970ルイ=フェルディナン・セリーヌ城から城へラルフ・マンハイムフランス
1969イタロ・カルヴィーノレ・コスミコミケウィリアム・ウィーヴァーイタリア
1968セーレン・キェルケゴールJournals and Papersハワード・ホン,
エドナ・ホン
デンマーク
1967フリオ・コルタサル石蹴り遊びグレゴリー・ラバッサアルゼンチン
1967ジャコモ・カサノヴァカザノヴァ回想録ウィラード・タスクイタリア

ノンフィクション部門

受賞年作家名作品名作家名英語
2025オマル・エル=アッカドOne Day, Everyone
Will Have Always Been
Against This
Omar El Akkad
2024ジェイソン・デ・レオンSoldiers and KingsJason De León
2023ネッド・ブラックホークThe Rediscovery of AmericaNed Blackhawk
2022イマニ・ペリーSouth to AmericaImani Perry
2021ティヤ・マイルズAll That She CarriedTiya Miles
2020レス・ペインThe Dead Are ArisingLes Payne
Tamara Payne
2019サラ・M・ブルームThe Yellow HouseSarah M. Broom
2018ジェフリー・C・スチュワートThe New NegroJeffrey C. Stewart
2017マーシャ・ゲッセンThe Future Is HistoryMasha Gessen
2016イブラム・X・ケンディStamped from the BeginningIbram X. Kendi
2015タナハシ・コーツ世界と僕のあいだにTa-Nehisi Coates
2014エヴァン・オスノスAge of AmbitionEvan Osnos
2013ジョージ・パッカー綻びゆくアメリカGeorge Packer
2012キャサリン・ブーいつまでも美しくKatherine Boo
2011スティーヴン・グリーンブラット一四一七年、その一冊が
すべてを変えた
Stephen Greenblatt
2010パティ・スミスジャスト・キッズPatti Smith
2009T・J・スタイルズThe First TycoonT. J. Stiles
2008アネット・ゴードン・リードThe Hemingses of MonticelloAnnette Gordon-Reed
2007ティム・ワイナーCIA秘録Tim Weiner
2006ティモシー・イーガンThe Worst Hard TimeTimothy Egan
2005ジョーン・ディディオン悲しみにある者Joan Didion
2004ケヴィン・ボイルArc of JusticeKevin Boyle
2003カルロス・アイルWaiting for Snow in HavanaCarlos Eire
2002ロバート・A・キャロMaster of the SenateRobert A. Caro
2001アンドリュー・ソロモン真昼の悪魔Andrew Solomon
2000ナサニエル・フィルブリック復讐する海Nathaniel Philbrick
1999ジョン・ダワー敗北を抱きしめてJohn W. Dower
1998エドワード・ボールSlaves in the FamilyEdward Ball
1997ジョゼフ・J・エリスAmerican SphinxJoseph J. Ellis
1996ジェイムズ・キャロルAn American RequiemJames Carroll
1995ティナ・ローゼンバーグ過去と闘う国々Tina Rosenberg
1994シャーウィン・B・ヌーランド人間らしい死にかたSherwin B. Nuland
1993ゴア・ヴィダルUnited StatesGore Vidal
1992ポール・モネットBecoming a ManPaul Monette
1991オルランド・パターソンFreedom, Vol. 1Orlando Patterson
1990ロン・チャーナウモルガン家Ron Chernow
1989トーマス・フリードマンベイルートからエルサレムへThomas L. Friedman
1988ニール・シーハン輝ける嘘Neil Sheehan
1987リチャード・ローズ原子爆弾の誕生Richard Rhodes
1986バリー・ロペス極北の夢Barry Lopez
1985J・アンソニー・ルーカスCommon GroundJ. Anthony Lukas
1984ロバート・V・レミニAndrew Jackson and the
Course of American
Democracy, 1833–1845
Robert V. Remini
1983フォックス・バターフィールド中国人Fox Butterfield
1983ジェイムズ・ファローズナショナル・ディフェンスJames Fallows
1982トレイシー・キダー超マシン誕生Tracy Kidder
1982ヴィクター・S・ナヴァスキーハリウッドの密告者Victor Saul Navasky
1981マキシーン・ホン・キングストンアメリカの中国人Maxine Hong Kingston
1981ジェーン・クレイマーラスト・カウボーイJane Kramer
1980トム・ウルフザ・ライト・スタッフTom Wolfe
1980ピーター・マシーセン雪豹Peter Matthiessen
1963リオン・エデルHenry James, Vol. II
Henry James, Vol. III
Leon Edel
1962ルイス・マンフォード歴史の都市明日の都市Lewis Mumford
1961ウィリアム・L・シャイラー第三帝国の興亡William L.Shirer
1960リチャード・エルマンジェイムズ・ジョイス伝Richard David Ellmann
1959J・クリストファー・ヘロルドMistress to an AgeJ. Christopher Herold
1958カサリン・ドリンカー・ボーエンThe Lion and the ThroneCatherine
Drinker Bowen
1957ジョージ・ケナンソヴェト革命とアメリカGeorge F. Kennan
1956ハーバート・クブリAn American in ItalyHerbert Kubly
1955ジョセフ・ウッド・クルーチThe Measure of ManJoseph Wood Krutch
1954ブルース・カットンA Stillness at AppomattoxBruce Catton
1953バーナード・デ・ボォートThe Course of EmpireBernard De Voto,
1952レイチェル・カーソンわれらをめぐる海Rachel Carson
1951ニュートン・アーヴィンHerman MelvilleNewton Arvin
1950ラルフ・L・ラスクThe Life of Ralph Waldo
Emerson
Ralph L. Rusk

児童文学部門

受賞年作家名作家名英語
2025ダニエル・ナイエリDaniel Nayeri
2024Shifa Saltagi SafadiShifa Saltagi Safadi
2023ダン・サンタットDan Santat
2022サバア・タヒアSabaa Tahir
2021マリンダ・ローMalinda Lo
2020ケイスン・キャレンダーKacen Callender
2019マーティン・W・サンドラーMartin W. Sandler
2018エリザベス・アセヴェドElizabeth Acevedo
2017ロビン・ベンウェイRobin Benway
2016ジョン・ルイス(共)John Lewis
2016アンドリュー・アイディン(共)Andrew Aydin
2016ネイト・パウエル(画)Nathan Powell
2015ニール・シャスタマンNeal Shusterman
2014ジャクリーン・ウッドソンJacqueline Woodson
2013シンシア・カドハタCynthia Kadohata
2012ウィリアム・アレグザンダーWilliam Alexander
2011タィン=ハ・ライThanhha Lai
2010キャスリン・アースキンKathryn Erskine
2009フィリップ・フースPhillip M. Hoose
2008ジュード・ワトソンJude Watson
(Judy Blundell)
2007シャーマン・アレクシーSherman Alexie
2006M・T・アンダーソンM. T. Anderson
2005ジーン・バーズオールJeanne Birdsall
2004ピート・ハウトマンPeter Hautman
2003ポリー・ホーヴァートPolly Horvath
2002ナンシー・ファーマーNancy Farmer
2001ヴァージニア・ユウワー・ウルフVirginia Euwer Wolff
2000グロリア・ウィーランGloria Whelan
1999キンバリー・ウィリス・ホルトKimberly Willis Holt
1998ルイス・サッカーLouis Sachar
1997ハン・ノーランHan Nolan
1996ヴィクター・マルティネスVictor Martinez
1983ウィリアム・スタイグWilliam Steig
1983ジーン・フリッツJean Fritz
1983ジェームズ・クロス・ギブリンJames Cross Giblin
1983ジョイス・キャロル・トーマスJoyce Carol Thomas
1983バーバラ・クーニーBarbara Cooney
1983ポーラ・フォックスPaula Fox
1983メリーアン・ホバーマンMary Ann Hoberman
1983ベティー・フレイザー(画)Betty Fraser
1982ウィーダ・セベスティアンOuida Sebestyen
1982スーザン・ボナーズSusan Bonners
1982ピーター・スピアーPeter Spier
1982モーリス・センダックMaurice Sendak
1982ロイド・アリグザンダーLloyd Alexander
1981アリソン C・ヘルツィヒ(共)Alison Cragin Herzig
1981ジェーン・ローレンス(共)Jane Lawrence Mali
1981ビバリー・クリアリーBeverly Cleary
1981ベッツィ・バイアースBetsy Byars
1980ジョアン W・ブロスJoan W. Blos
1980マドレイン・ラングルMadeleine L’Engle
1979キャサリン・パターソンKatherine Paterson
1978ジュディス・コール(共)Judith Kohl
1978ハーバート・コール(共)Herbert R. Kohl
1977キャサリン・パターソンKatherine Paterson
1976ウォルター・D・エドモンズWalter D. Edmonds
1975ヴァジニア・ハミルトンVirginia Hamilton
1974エレノア・カメロンEleanor Cameron
1973アーシュラ・K・ル=グウィンUrsula K. Le Guin
1972ドナルド・バーセルミDonald Barthelme
1971ロイド・アリグザンダーLloyd Alexander
1970アイザック・バシェヴィス・シンガーIsaac Bashevis Singer
1969マインダート・ディヤングMeindert De Jong

詩部門

受賞年作家名
2025パトリシア・スミス
2024レーナー・ハラフ・トゥッファーハ
2023Craig Santos Perez
2022John Keene Punks
2021マーティン・エスパーダ
2020チェ・ドンミ
2019アーサー・ジー
2018ジャスティン・フィリップ・リード
2017フランク・ビダート
2016ダニエル・ボルズツキー
2015ロビン・コステ・ルイス
2014ルイーズ・グリュック
2013Mary Szybist
2012デイヴィッド・フェリー
2011ニッキー・フィニー
2010テレンス・ヘイズ
2009キース・ウォルドロップ
2008マーク・ドティ
2007ロバート・ハス
2006ナサニエル・マッキー
2005W・S・マーウィン
2004ジーン・ヴァレンティン
2003C・K・ウィリアムズ
2002ルース・ストーン
2001アラン・デュガン
2000ルシール・クリフトン
1999アイ
1998ガーナード・スターン
1997ウィリアム・モリス・メレディス・ジュニア
1996ヘイデン・カルース
1995スタンリー・クニッツ
1994ジェイムズ・テイト
1993A・R・アモンズ
1992メアリー・オリヴァー
1991フィリップ・レヴィン
1983ゴールウェイ・キネル
1983チャールズ・ライト
1982ウィリアム・ブロンク
1981リゼル・ミュラー
1980フィリップ・レヴィン
1979ジェイムズ・メリル
1978ハワード・ネメロフ
1977リチャード・エバハート
1976ジョン・アッシュベリー
1975マリリン・ハッカー
1974アドリエンヌ・リッチ
1974アレン・ギンズバーグ
1973A・R・アモンズ
1972ハワード・モス
1972フランク・オハラ
1971モナ・ヴァン・ダイン
1970エリザベス・ビショップ
1969ジョン・ベリーマン
1968ロバート・ブライ
1967ジェイムズ・メリル
1966ジェイムズ・ディッキー
1965セオドー・レトキ
1964ジョン・クロウ・ランサム
1963ウィリアム・スタフォード
1962アラン・デュガン
1961ランダル・ジャレル
1960ロバート・ローウェル
1959セオドー・レトキ
1958ロバート・ペン・ウォーレン
1957リチャード・ウィルバー
1956W・H・オーデン
1955ウォレス・スティーヴンズ
1954コンラッド・エイケン
1953アーチボルト・マクリーシュ
1952マリアンヌ・ムーア
1951ウォレス・スティーヴンズ
1950ウィリアム・カーロス・ウィリアムズ

2024年全米図書賞受賞作

小説部門(FICTION)
James
Percival Everett

ノンフィクション部門
(NONFICTION)
Soldiers and Kings: Survival and Hope in the World of Human Smuggling
Jason De León

詩部門(POETRY)
Something About Living
Lena Khalaf Tuffaha

翻訳部門(TRANSLATION)
Taiwan Travelogue
Shuang-zi Yang,Lin King

児童文学部門
(YOUNG PEOPLE’S LITERATURE)
Kareem Between
Shifa Saltagi Safadi

2024年全米図書賞・翻訳文学部門受賞作

「台湾漫遊鉄道のふたり」楊双子

台湾漫遊鉄道のふたり
楊双子,三浦裕子
2023/04/20
中央公論新社
2024年全米図書賞・翻訳文学部門
第十回日本翻訳大賞受賞作

炒米粉、魯肉飯、冬瓜茶……あなたとなら何十杯でも――。
結婚から逃げる日本人作家・千鶴子と、お仕着せの許婚をもつ台湾人通訳・千鶴。
ふたりは底知れぬ食欲と“秘めた傷”をお供に、昭和十三年、台湾縦貫鉄道の旅に出る。

「私はこの作品を過去の物語ではなく、現在こそ必要な物語として読んだ。
そして、ラストの仕掛けの巧妙さ。ああ、うまい。ただ甘いだけではない、苦みと切なさを伴う、極上の味わいだ。」
古内一絵さん大満足

「Taiwan Travelogue」Shuang-zi Yang,Lin King

Taiwan Travelogue
Shuang-zi Yang,Lin King
2024/11/12
Graywolf Pr
受賞したLin King(金翎)さん訳の英語版

言語、歴史、権力を巧みに探求した二人の女性の間のほろ苦い愛の物語 (Google翻訳)

2024年全米図書賞・フィクション部門受賞作

「ジェイムズ」パーシヴァル・エヴェレット

ジェイムズ
パーシヴァル・エヴェレット,木原善彦
2025/06/27
河出書房新社
2024年全米図書賞フィクション部門受賞作

全米図書賞&ピュリツァー賞、驚異のW受賞!
ブリティッシュ・ブック・アワード、カーネギー賞、カーカス賞受賞!
ニューヨーク・タイムス・ベストセラー1位、2024年ベストブック最多選出。
各賞を総なめにした、2024年アメリカ文学最大の話題作。


我が身を売られる運命を知り、生き延びるために逃げ出した黒人奴隷ジェイムズ。
しかし少年ハックをともないミシシッピ川をくだる彼を待ち受けるのは、あまりに過酷な旅路だった。
奴隷主たちを出し抜き、ペテン師を騙し返し、どこまでも逃げていくジェイムズの逃避行の果てに待つものとは──。
黒人奴隷ジムの目から「ハックルベリー・フィン」を語り、痛烈な笑いと皮肉で全世界に衝撃を与えた怪物的話題作。

全米図書賞、日本人の受賞作家一覧

2020年
Tokyo Ueno Station
柳美里,モーガン・ジャイルズ
原著『JR上野駅公園口

2018年
The Emissary
多和田葉子,マーガレット満谷
原著『献灯使

1982年
The Ten Thousand Leaves, Volume I: A Translation of Man’yoshu, Japan’s Premier Anthology of Classical Poetry
リービ英雄
原著『万葉集

1982年
In The Shade Of Spring Leaves: The Life Of Higuchi Ichiyo, With Nine Of Her Best Stories
樋口一葉,ロバート・L・ダンリー
原著『樋口一葉 その文学と生涯 ―貧しく、切なく、いじらしく

1974年
The Confessions of Lady Nijo
後深草院二条,カレン・ブラゼル
原著『とはずがたり

1971年
The Sound of the Mountain
川端康成,エドワード・サイデンステッカー
原著『山の音

日本語で読める全米図書賞受賞作品「小説部門」

「友だち」シーグリッド・ヌーネス(2018年)

友だち (新潮クレスト・ブックス)
シーグリッド・ヌーネス,村松潔
2020/01/30
新潮社

物言わぬ犬の哀しみを抱きとめて、わたしは静かに言葉を紡ぎつづける。誰よりも心許せる初老の男友だちが自殺し、大きな空洞を抱えた女性作家の狭いアパートに、男が飼っていた巨大な老犬が転がり込む。真冬のニューヨーク。次第に衰えゆく犬との残された時間の中で、愛や友情のかたち、老いること、記憶や書くことの意味について、深い思索が丹念に綴られてゆく……。2018年全米図書賞受賞作。

「歌え、葬られぬ者たちよ、歌え」ジェスミン・ウォード(2017年)

歌え、葬られぬ者たちよ、歌え
ジェスミン・ウォード,石川由美子
2020/03/25
作品社

アメリカ南部で困難を生き抜く家族の絆の物語であり、臓腑に響く力強いロードノヴェルでありながら、生者ならぬものが跳梁するマジックリアリズム的手法がちりばめられた、壮大で美しく澄みわたる叙事詩。現代アメリカ文学を代表する、傑作長篇小説。全米図書賞受賞作!

「地下鉄道」コルソン・ホワイトヘッド(2016年)

地下鉄道 (ハヤカワepi文庫)
コルソン・ホワイトヘッド,谷崎由依
2020/10/15
早川書房
ピュリッツアー賞、全米図書賞
アーサー・C・クラーク賞受賞作

19世紀、アメリカ。南部の農園で過酷な生活を送る奴隷の少女コーラは、新入りの少年シーザーから奴隷を逃がす“地下鉄道”の話を聞き、ともに逃亡を決意する。冷酷な奴隷狩り人リッジウェイに追われながらも、コーラは地下をひそかに走る鉄道に乗り、さまざまな州をわたり、人に助けられ、また裏切られながら、自由が待つという北をめざす。ピュリッツアー賞、全米図書賞、アーサー・C・クラーク賞受賞作。

「一時帰還」フィル・クレイ(2014年)

一時帰還
フィル・クレイ,上岡伸雄
2015/07/24
岩波書店

戦場――そこに大義など、ありはしない。
戦闘地域の真っ只中だけではない。銃後の日常でも、帰還兵たちは自身の生の極限に直面する。彼らに慰めや癒しを与える、幸福な物語や簡単な答えなど、どこにも存在しない。蛮行と信仰、罪と恐怖、不安、無力感――生々しい戦場の現実から浮かび上がる戦争の無意味さ、愚かさ、人間の悲しみが読む者の心を撃つ。自身も海兵隊員として戦場の最前線に臨んでいた著者の体験を反映した本作は、2014年、アメリカでも最も権威あるナショナル・ブック・アワード(全米図書賞)を受賞した。

「骨を引き上げろ」ジェスミン・ウォード(2011年)

骨を引き上げろ
ジェスミン・ウォード,石川由美子
2021/09/02
作品社

全米図書賞受賞作!
子を宿した15 歳の少女エシュと、南部の過酷な社会環境に立ち向かうその家族たち、仲間たち。そして彼らの運命を一変させる、あの巨大ハリケーンの襲来。フォークナーの再来との呼び声も高い、現代アメリカ文学最重要の作家による神話のごとき傑作。

「世界を回せ」コラム・マッキャン(2009年)

世界を回せ 上
コラム・マッキャン,小山太一,宮本朋子
2013/06/11
河出書房新社

1974年夏。ニューヨーク。一人の若者が、空に踏み出した。世界貿易センターのツインタワー間で、命綱なしの綱渡り。その奇跡の行動が下界に魔力を及ぼしたかのように地上では、出自も年齢も環境も異なる人々がひそかにつながりはじめるー全米図書賞・国際IMPACダブリン文学賞受賞作。

「煙の樹」デニス・ジョンソン(2007年)

煙の樹 (EXLIBRIS)
デニス・ジョンソン,藤井光
2010/02/01
白水社

< ベトナム戦争 >と戦争という病
 1963年、ケネディ大統領暗殺がラジオで報じられるシーンから物語は始まる。日本軍の捕虜になった経験をもち、戦争が人生のすべての元米軍大佐サンズと、その甥スキップによる、ベトナム戦争での情報作戦を中心に展開する。
 兵士として従軍するヒューストン兄弟、児童支援の看護師キャシー、大佐に付き従う軍曹ストーム、ベトナム人情報員グエンやチュンなど、大佐やスキップに惹きつけられ、翻弄され、戦争に憑かれていく登場人物たち……。
 作戦の全体像が見えないまま、物語はゆるやかに、うねるように進んでいく。

「エコー・メイカー」リチャード・パワーズ(2006年)

エコー・メイカー
リチャード・パワーズ,黒原敏行
2012/09/28
新潮社

マークが、事故に遭った。カリン・シュルーターはこの世に残ったたった一人の肉親の急を知らせる深夜の電話に、駆り立てられるように故郷へと戻る。カーニー。ネブラスカ州の鶴の町。繁殖地へと渡る無数の鳥たちが羽を休めるプラット川を望む小さな田舎町へと。頭部に損傷を受け、生死の境を彷徨うマーク。だが、奇跡的な生還を歓び、言葉を失ったマークの長い長いリハビリにキャリアをなげうって献身したカリンを待っていたのは、自分を姉と認めぬ弟の言葉だった。

「六月の組曲」ジュリア・グラス(2002年)

六月の組曲
ジュリア・グラス,石山淳
2003/12/01
ディーエイチシー

1989年6月。妻の死後、ポールは思い立ったようにギリシャを訪れる。妻と過ごした半生を振り返り、その思い出を捨て、新たな一歩を踏みだすために。1995年6月。父ポールの死後、フェンノは久しぶりに故郷スコットランドに帰る。その旅で、それまで気づかなかった、エイズで亡くなった友人と家族への深い愛に気づかされる。

「コレクションズ」ジョナサン・フランゼン(2001年)

コレクションズ(上) (ハヤカワepi文庫)
ジョナサン・フランゼン,黒原敏行
2011/08/10
早川書房

ランバート家の老家長アルフレッドは頑固そのもの。妻イーニッドはなにかと落胆する日々を過ごしている。成人した子供たちの生活も理想通りとはいえない――裕福な銀行員だが妻子と喧嘩ばかりの長男ゲイリー。学生と関係を持ち勤務先の大学をくびになった次男チップ。末っ子の一人娘、才気あふれるシェフのデニースは恋愛がうまくいかない。卓越した筆力で描写される五人の運命とその絆の行方は? 全米図書賞、ジェイムズ・テイト・ブラック記念賞受賞の傑作

「イン・アメリカ」スーザン・ソンタグ(2000年)

イン・アメリカ
スーザン・ソンタグ,木幡和枝
2016/05/27
河出書房新社

かくして、女優はアメリカへ渡った。ポーランド移民がシェイクスピア劇を通じてスターになるまで。史実をもとにソンタグが描く、大長編ロマン。全米図書賞受賞作。

「待ち暮らし」ハ・ジン(1999年)

待ち暮らし
ハ・ジン,土屋京子
2000/12/01
早川書房

毎夏、軍医の孔林は妻を離婚しようとして帰省しては失敗していた。妻、淑玉には愛情を感じたことはなく、いまや林は看護婦の呉曼娜を愛している。そのため、離婚を申請しに人民法院へ出向くのだが、淑玉は裁判官の前に立つと最後の最後になって考えを翻すのだった。

「チャーミング・ビリー」アリス・マクダーモット(1998年)

チャーミング・ビリー
アリス・マクダーモット,鴻巣友季子
1999/11/01
早川書房

ビリーには誰もが惚れこんだものさ-心やさしく、筆まめな男、気のきいたおしゃべりで周囲を楽しませる陽気な男。第二次世界大戦から帰ってきたビリーといとこのデニスは、ロングアイランドの海辺で、アイルランドからやって来ていた娘エヴァとその姉メアリに出会い、恋に落ちた。夏が終わり、きっと戻ってくると約束してエヴァは故郷へ帰っていった。ビリーは連日、エヴァに宛てた手紙を書き、もどってくるときの資金まで工面して送りつづけた。だがある日、エヴァがアイルランドで亡くなったとの知らせが…。

「コールドマウンテン」チャールズ・フレイジャー(1997年)

コールドマウンテン
チャールズ・フレイジャー,土屋政雄
2004/03/01
新潮社

南北戦争の末期、負傷した南軍兵士インマンは、収容された病院から脱走ー恋人エイダが待つ故郷へ向けて、500キロの徒歩の旅が始まった。多くの危険と困難に遭遇し、誘惑や裏切りの試練にさらされながら、彼が遭遇する様々な出来事、そして人人。時には翻弄され、またある時は救われるインマンの過酷な運命…。壮大なアメリカの原風景を丹念に描いた叙事詩、至高のラブストーリー。

「シッピング・ニュース」E・アニー・プルー(1993年)

シッピング・ニュース (集英社文庫)
E・アニー・プルー,上岡伸雄
2002/02/20
集英社
ケビン・スペイシー主演
映画『シッピング・ニュース』原作

クオイルは不器用な三十男。三流新聞を解雇され、浮気をし放題の性悪女の女房は事故で死んだ。父母も借金を抱え自殺。彼は人生をやり直すために二人の娘たちと唯一の血縁の叔母を伴い、父祖の地ニューファンドランドへ渡る。そこには一族の名のついた岬があり、叔母が昔捨てた家があった。クオイルは船の情報ー港湾(シッピング)ニュースを書く記者として雇われ、島の生活を始める…。ピュリッツアー賞、全米図書賞W受賞。

「すべての美しい馬」コーマック・マッカーシー(1992年)

すべての美しい馬 (ハヤカワepi文庫)
コーマック・マッカーシー,黒原敏行
2001/05/31
早川書房

1949年。祖父が死に、愛する牧場が人手に渡ることを知った16歳のジョン・グレイディは、自分の人生を選びとるために親友と愛馬と共にメキシコへ越境した。途中で年下の少年を一人、道連れに加え、三人は予想だにしない運命の渦中へと踏みこんでいく。至高の恋と苛烈な暴力を鮮烈に描く永遠のアメリカ青春小説。

後日、追加します。

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