全米図書賞の歴代受賞作家一覧
2018年に多和田葉子さんが『献灯使』、2020年に柳美里さんが『JR上野駅公園口』で全米図書賞・翻訳文学部門を受賞。2022年には多和田葉子さんが『地球にちりばめられて』で再び最終候補になったことや、受賞されたお二人がノーベル文学賞の候補(→ノーベル文学賞の候補作家一覧)として名前が上がったことでも話題になった全米図書賞。2024年は楊双子さんの『台湾漫遊鉄道のふたり』が翻訳部門を受賞しました。日本でも話題の作品なのでとてもうれしい。
とりあえずは全米図書賞の歴代受賞作家の一覧を作成。受賞作品は一覧表にもあとで追加予定。小説・ノンフィクション・詩・翻訳・児童文学の5部門の分類。翻訳部門のみ翻訳家名も記載(国名はあとで)。下に、日本語で読むことのできる、受賞作品を追加します。全米図書賞を入口に、海外文学に触れる機会が増えますように。
全米図書賞とは
全米図書賞(ぜんべいとしょしょう、英語: National Book Awards)は、アメリカで最も権威のある文学賞の一つ。1950年3月15日に、複数の出版社グループによって創設され、現在は全米図書協会(National Book Foundation)によって運営されている。2022年時点で、小説・ノンフィクション・詩・翻訳・児童文学の5部門があり、受賞者には副賞として賞金10,000ドルと銅の彫像が贈られる。
2024年全米図書賞・翻訳文学部門受賞作
楊双子「台湾漫遊鉄道のふたり」
『台湾漫遊鉄道のふたり』
楊双子,三浦裕子
2023/04/20
中央公論新社
2024年全米図書賞・翻訳文学部門
第十回日本翻訳大賞受賞作
炒米粉、魯肉飯、冬瓜茶……あなたとなら何十杯でも――。
結婚から逃げる日本人作家・千鶴子と、お仕着せの許婚をもつ台湾人通訳・千鶴。
ふたりは底知れぬ食欲と“秘めた傷”をお供に、昭和十三年、台湾縦貫鉄道の旅に出る。
「私はこの作品を過去の物語ではなく、現在こそ必要な物語として読んだ。
そして、ラストの仕掛けの巧妙さ。ああ、うまい。ただ甘いだけではない、苦みと切なさを伴う、極上の味わいだ。」
古内一絵さん大満足
「Taiwan Travelogue」Lin King
『Taiwan Travelogue』
Shuang-zi Yang,Lin King
2024/11/12
Graywolf Pr
受賞したLin King(金翎)さん翻訳の英語版
A bittersweet story of love between two women, nested in an artful exploration of language, history, and power
National Book Foundation, Presenter of the National Book Awards(英語)
全米図書賞公式サイト。
2024 National Book Awards Finalists Announced(英語)
2024年の最終候補作家。
Watch the 2024 National Book Awards Finalist Reading – National Book Foundation(英語)
2024年のファイナリストによる作品の朗読動画。
Youtube
2022 National Book Awards Finalist Reading(英語)
全米図書賞 – Wikipedia
《 全米図書賞関連のニュース 》
中央公論新社
2024年全米図書賞に単行本『台湾漫遊鉄道のふたり』がノミネート(2024.10.03)
日本経済新聞
多和田さんが最終候補 全米図書賞の翻訳文学部門(2022.10.05)
Web河出
全米図書賞受賞の柳美里『JR上野駅公園口』はこうして書かれた。(2020.11.20)
群像
36年ぶりの快挙!全米図書賞を受賞した多和田葉子作品の静かな迫力(阿部 公彦)(2018.12.22)
全米図書賞の歴代受賞作家一覧
「翻訳部門」の受賞作家一覧
受賞年 | 作家名(原著) | 翻訳家ほか |
---|---|---|
2024 | 楊双子 | Lin King |
2023 | Stenio Gardel | Bruna Dantas Lobato |
2022 | サマンタ・シュウェブリン | ミーガン・マクダウェル |
2021 | エリザ・シュア・デュサパン | Aneesa Abbas Higgins |
2020 | 柳美里 | モーガン・ジャイルズ |
2019 | クラスナホルカイ・ラースロー | Ottilie Mulzet |
2018 | 多和田葉子 | マーガレット満谷 |
1983 | シャルル・ボードレール | リチャード・ハワード |
1982 | 樋口一葉 | ロバート・L・ダンリー |
1982 | 作者未詳 | リービ英雄 |
1981 | フランシス・スティーグミュラー | |
1981 | アルノ・シュミット | ジョン・E・ウッズ |
1980 | チェーザレ・パヴェーゼ | ウィリアム・アロウスミス |
1980 | オシップ・マンデリシュターム | ジェーン・ゲリー・ハリス, コンスタンス・リンク |
1979 | セサル・バジェホ | クレイトン・エシェルマン, ホセ・ルビア・バルシア |
1978 | ウーヴェ・ゲオルク | リチャード・ウィンストン, クララ・ウィンストン |
1977 | 王実甫 | リーリー・チェン |
1975 | ミゲル・デ・ウナムーノ | アンソニー・ケリガン |
1974 | 後深草院二条 | カレン・ブラゼル |
1974 | オクタビオ・パス | ヘレン・R・レイン |
1974 | ポール・ヴァレリー | ジャクソン・マシューズ |
1973 | ウェルギリウス | アレン・マンデルボーム |
1972 | ジャック・モノー | オーストリン・ウェインハウス |
1971 | ベルトルト・ブレヒト | フランク・ジョーンズ |
1971 | 川端康成 | エドワード・サイデンステッカー |
1970 | ルイ=フェルディナン・セリーヌ | ラルフ・マンハイム |
1969 | イタロ・カルヴィーノ | ウィリアム・ウィーヴァー |
1968 | セーレン・キェルケゴール | ハワード・ホン,エドナ・ホン |
1967 | フリオ・コルタサル | グレゴリー・ラバッサ |
1967 | ジャコモ・カサノヴァ | ウィラード・タスク |
↑あとで受賞作、国名追加します。
リンクはAmazon、作家名で検索できます。スクロール、年、作家名などで並べ替えできます。
「小説部門」の受賞作家一覧
ノンフィクション、詩、児童文学部門と、受賞作品名はあとで追加します。
全米図書賞、日本人の受賞作家一覧
2020年
『Tokyo Ueno Station』
柳美里,モーガン・ジャイルズ
原著『JR上野駅公園口』
2018年
『The Emissary』
多和田葉子,マーガレット満谷
原著『献灯使』
1982年
『The Ten Thousand Leaves, Volume I: A Translation of Man’yoshu, Japan’s Premier Anthology of Classical Poetry』
リービ英雄
原著『万葉集』
1982年
『In The Shade Of Spring Leaves: The Life Of Higuchi Ichiyo, With Nine Of Her Best Stories』
樋口一葉,ロバート・L・ダンリー
原著『樋口一葉 その文学と生涯 ―貧しく、切なく、いじらしく』
1974年
『The Confessions of Lady Nijo』
後深草院二条,カレン・ブラゼル
原著『とはずがたり』
1971年
『The Sound of the Mountain』
川端康成,エドワード・サイデンステッカー
原著『山の音』
↑あとで受賞作追加します。
リンクはAmazon、作家名で検索できます。
フィクション、詩、児童文学もあとで作成します。
日本語で読める全米図書賞受賞作品
あとで受賞作品紹介、載せます。
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