![トマス・ピンチョン全小説/木原善彦「逆光」1ページ一言つぶやき&ピンチョン好きの先輩方とともに、難解Pさんを克服する](https://otomebungaku.com/wp-content/uploads/2025/02/thomaspynchon02-800x450.jpg)
ひょんなことから書くことになった、トマス・ピンチョンのまとめ記事。どうにか形になりました。
私自身はピンチョン未読、名前を知っている程度という、ほぼ知識ゼロの状態。木原善彦さんのつぶやきからスタートしたため、ピンチョン難解という先入観すらない。
なので、ピンチョン愛好家の方からすれば、おかしいところがたくさんあるとは思いますが、温かい目で見ていただけるとうれしいです。
このページには、トマス・ピンチョン作品の
ネタバレが含まれる可能性があります。
苦手な方は、十分気をつけてお歩きください。
ページ内の本の表紙は楽天ブックス
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↓目次から飛んでください↓
新潮社「トマス・ピンチョン全小説」の一覧
作品名 | 翻訳者 | ページ数 | 発売日 |
---|---|---|---|
メイスン&ディクスン(上) | 柴田元幸 | 544ページ | 2010/06/30 |
メイスン&ディクスン(下) | 柴田元幸 | 560ページ | 2010/06/30 |
逆光(上) | 木原善彦 | 864ページ | 2010/09/30 |
逆光(下) | 木原善彦 | 848ページ | 2010/09/30 |
スロー・ラーナー | 佐藤良明 | 320ページ | 2010/12/22 |
V.(上) | 小山太一,佐藤良明 | 384ページ | 2011/03/31 |
V.(下) | 小山太一,佐藤良明 | 400ページ | 2011/03/31 |
競売ナンバー49の叫び | 佐藤良明 | 304ページ | 2011/07/30 |
ヴァインランド | 佐藤良明 | 624ページ | 2011/10/31 |
LAヴァイス | 佐藤良明,栩木玲子 | 544ページ | 2012/04/27 |
重力の虹(上) | 佐藤良明 | 752ページ | 2014/09/30 |
重力の虹(下) | 佐藤良明 | 752ページ | 2014/09/30 |
ブリーディング・エッジ | 佐藤良明,栩木玲子 | 704ページ | 2021/05/26 |
↑リンクはAmazon、
ページ数、発売日等は公式サイトから。
スクロール可能、並べ替えもできます。
ピンチョンにまつわる研究書やガイド本も
新潮社
トマス・ピンチョン全小説| 全集・著作集
トマス・ピンチョン全小説|新潮社
まずは帯文からはじめよう「ピンチョン全小説」帯文集
ピンチョン好きの先輩方の書評、動画、ツイートつき
愛は(テロに)負ける?
でもおせっかいは勝つ!
世界を一変させた9.11を
76歳の巨星(ニューヨーカー)が幻視する。
IT技術が加速し、
陰謀渦巻く後期資本主義社会に
家族揃って殴りこむ、新時代鈍器文学
『ブリーディング・エッジ』
佐藤良明,栩木玲子(訳)
全米図書賞最終候補作
あの矢部太郎さんの書評、おすすめ!
波 矢部太郎「複雑な物語、8K的描写、長い!……けど面白い!」
池澤夏樹さんの書評も
世界はゲームだぜ 池澤夏樹
アサヒさんのYoutubeチャンネル
「音楽と文学は色ガラス」
トマス・ピンチョン『ブリーディング・エッジ』
《バブル崩壊後のサイバーパンク》
女性主人公の
生き生きとした会話は栩木玲子さんによるもの
Spotify
アフター6ジャンクション 2
夏の補習シリーズ「おしえて!ピンチョン先生!」佐藤良明先生
↑関西在住のあの方も登場
(出演ではない、29分ごろ)
Twilog (ツイログ)
KIHARA Yoshihiko「ブリーディング・エッジ」
(少しネタバレあり)
↑押すと開きます↑
ラリラリ探偵、ロスを行く――
かつて愛した女の面影を胸に、
街を覆う霧と靄の彼方に
私立探偵ドッグが見出したものとは。
世界文学最大の巨人の最新作は
ハードボイルド探偵小説!
しかも全米ベストセラー!
数々の謎を紐解く詳細解説付。
――グルーヴィ
『LAヴァイス』
佐藤良明,栩木玲子(訳)
牧眞司さんによる書評
翻訳ミステリー大賞シンジケート
ラリパッパ探偵が妄想と霊感で捜査するピンチョン『LAヴァイス』を読め!
《訳文はすごく軽快でノリノリ》
ホアキン・フェニックス主演で映画化
『インヒアレント・ヴァイス』
予告動画あります↓
Youtube
movie『インヒアレント・ヴァイス』予告編【HD】2015年4月18日公開
飛翔せよ、(文学の)冒険へ。
空想科学冒険少年スパイ超能力探偵
SM陰謀ミステリ歴史
フロンティア消滅直後の19世紀末アメリカ。
飛び立つは謎の飛行船<不都号(ふつごう)>
文学史にそびえる金字塔『重力の虹』を嗣ぐ
著者最大最長の長篇、堂々降臨。
目撃せよ、(光の)奇跡を。
幻想美少女数学ギャグ労働史
恋愛ポルノ革命テロ家族小説
父を殺された一家の復讐は成るのか?
大な人々の軌跡が交わったとき世界は――
ファン必読、ピンチョン未経験者驚倒間違いなし、現代世界文学の巨人が贈る、
21世紀最初の大傑作。
『逆光(上)』『逆光(下)』
木原善彦(訳)
まさかのピンチョン「Pさん」呼び!
Twilog (ツイログ)
KIHARA Yoshihiko「逆光」1頁=1ツイート
翻訳者の木原善彦さんの
ためになる?《1ページ1つぶやき》
236日(約8ヶ月)も続けてた。
Twilog (ツイログ)
稲見/マリエッティ「#逆光を読む」
「口ひげ固定バンド」に
興味がある方は↑こちらがおすすめ。
(詐欺のような)美しい結末へ 大森望
(波 2010年10月号より)
翻訳ミステリー大賞シンジケート
候補じゃないけどこれも読め! 第1回『逆光』(執筆者・大森望)
大森望さんも、かなり推してる。
かいぶつが、あらわれた
池澤夏樹
今さら「V.」について
何を言うことがあるだろうか。
世界文学の新古典(モダン・クラシック)、
30年ぶりの新訳。
ぼうけんが、はじまる
柴田元幸
作者の並外れた頭のよさと、
同じく人並みではない馬鹿っぽさ。
「V.」の訳者は、
その両方にしなやかに反応できる人であって。今回の二人はその意味で(も)最高。
天才の衝撃的デビュー作にして、
記念碑的名作。
『V.(上)』『V.(下)』
小山太一,佐藤良明(訳)
全米図書賞最終候補作
最も優れた新人作家に贈られる
フォークナー賞受賞作
《フォークナー賞を受けるが、ピンチョンはマスコミを避けて遠くの山までバスで逃げだした》
松岡正剛の千夜千冊
456夜 『V.』 トマス・ピンチョン
青春の『V.』若島正
(波 2011年4月号より)
帯に対する、佐藤良明さんの感想
サトチョンの<トマス・ピンチョン全小説>
翻訳日記
V. 上・下 到着。
〈時を超えて〉
封印された60年代の「革命」の記憶。
いまだ元妻を忘れられぬ中年ヒッピーと
失われた母を求める14歳の少女は――。
『重力の虹』から17年の沈黙を破って現れた
大作、初訳より13年の時を経て
【改訳決定版&重量級解説!】
『ヴァインランド』
佐藤良明(訳)
アサヒさんのYoutubeチャンネル
「音楽と文学は色ガラス」
トマス・ピンチョン『ヴァインランド』
《ポップカルチャーで現代文学に殴り込み》
星野智幸さんによる書評
ALL REVIEWS
『ヴァインランド』(新潮社)
『ヴァインランド』の現代版
と言われる映画が制作されたみたい。
(一応、2025年公開予定)
監督は『LAヴァイス』の映画化もした
ポール・トーマス・アンダーソン。
わたしを塔から連れ出して――
痛快にして哀切、稠密にして滑稽。
最速で読者を連れ去る永遠の名篇、新訳!
熱狂的人気を誇る、永遠の名作、新訳
『競売ナンバー49の叫び』
佐藤良明(訳)
「49の手引き」
巻末には詳細なガイド、とても親切。
新潮社HPの説明には、
《天才作家が驚愕のスピードで連れ去る狂熱の探偵小説》
牧眞司さんによる
ちくま文庫版(訳・志村正雄)の書評
ALL REVIEWS
『競売ナンバー49の叫び』(筑摩書房)
米光一成さんの書評
匿名は卑怯か?ネット社会を1966年に予見!?『競売ナンバー49の叫び』
冒頭から楽しげ
アサヒさんのYoutubeチャンネル
「音楽と文学は色ガラス」
現代アメリカ小説オススメ10冊(入門編)前編
かいぶつが、うまれた 事件的新訳
天才だけが持つ衝撃力と、
意外なほどの叙情性。
全篇必読、世界文学の巨人唯一の短篇集。
『スロー・ラーナー』
佐藤良明(訳)
豊崎由美さんの書評
新潮社
「あなた」の若さがとても眩しいっ
(波 2011年1月号より)
スロー・ラーナー – Wikipedia
《10年以上新作のなかったピンチョンが、自己の思い出と作品批評を交えた序文を付して、20代で書いた5つの作品をまとめ上げたもの。》
ちくま文庫版はこんな表紙↓
『スロー・ラーナー (ちくま文庫)』
新大陸に線を引け――。
ときは独立戦争直前、ふたりの天文学者の
アメリカ測量珍道中が始まる。
現代世界文学の巨人、
超弩級天才作家の新たなる代表作。
珍道中は、続く――。
どこが目的地だったやら?
滑稽にして壮大、深い感動を呼ぶ旅の果ては。
名翻訳家が10年の歳月を注ぎ込んだ、
渾身の訳業。
『メイスン&ディクスン(上)』
『メイスン&ディクスン(下)』
柴田元幸(訳)
柴田元幸さん、この翻訳で、
日本翻訳文化賞を受賞されました
《登場人物たちの素っ頓狂な会話が
笑いを誘います》
訳者・柴田元幸さんインタビュー
トマス・ピンチョン全小説
目指したのは「笑えるピンチョン」
(聞き手・都甲幸治さん)
奥泉光さんによる書評
好書好日
ピンチョン「メイスン&ディクスン」書評
都甲幸治さんの書評
トマス・ピンチョン全小説|新潮社
未来の作家 都甲幸治
さいだいの かいぶつが あらわれた
全米図書賞受賞作
世界文学史の最高峰に屹立する伝説の傑作が
その真の相貌を現す待望の新訳。
じんるいに ひかりを あたえますか?
ピューリッツァー賞受賞拒否作
「読解不能」「猥雑」と賞の授与を拒否された
超問題作の謎を解きほぐす快訳。
『重力の虹(上)』
『重力の虹(下)』
佐藤良明(訳)
第25回全米図書賞受賞作
訳者・佐藤良明さんの手書き、細かい!
『重力の虹』配線図
ふくろうさんたちによる
トマス・ピンチョン『重力の虹』読書Wiki
↓
『重力の虹』、『JR』の書評もいい
友の会会員が選ぶ「今年の3冊」DAY.9|ALL REVIEWS 友の会 公式
松尾清貴さんの付箋使いが素晴らしい
ピンチョン『重力の虹』をとにかく読み通したい人へのアドバイス
↑誰が出てきたら貼るとか、具体的!
斎藤環さんの書評
ALL REVIEWS
『トマス・ピンチョン全小説 重力の虹』(新潮社)
《行動主義の勝利予見したサイバーパンク》
佐藤良明さんのインタビュー
波 佐藤良明「永遠の虹――翻訳を終えて」
(笑)がたくさん
アサヒさんのYoutubeチャンネル
「音楽と文学は色ガラス」
トマス・ピンチョン『重力の虹』の物語(前半)
《ピューリッツァー賞が審査拒否した奇書》
世界を震撼させた『重力の虹』の物語(後半)
うれしい全部試し読みできる!「トマス・ピンチョン全小説」
新潮社
試し読み | 『メイスン&ディクスン(上)』柴田元幸/訳
試し読み | 『メイスン&ディクスン(下)』柴田元幸/訳
試し読み | 『逆光(上)』木原善彦/訳
試し読み | 『逆光(下)』木原善彦/訳
試し読み | 『スロー・ラーナー』佐藤良明/訳
試し読み | 『V.(上)』小山太一/訳、佐藤良明/訳
試し読み | 『V.(下)』小山太一/訳、佐藤良明/訳
試し読み | 『競売ナンバー49の叫び』佐藤良明/訳
試し読み | 『ヴァインランド』佐藤良明/訳
試し読み | 『LAヴァイス』栩木玲子/訳、佐藤良明/訳
試し読み | 『重力の虹(上)』佐藤良明/訳
試し読み | 『重力の虹(下)』佐藤良明/訳
試し読み | 『ブリーディング・エッジ』佐藤良明/訳、栩木玲子/訳
「トマス・ピンチョン全小説」は、新潮社HPのそれぞれの本のページから、試し読みができるようになっています。
作品ごとの文体の違いを読み比べられるので、「セリフが多くて読みやすそう」とか「難解そうだな」とか「その言い方!」など、購入前に確認できる。
目次と、冒頭からの数ページが読めるため、注釈の量や配置の仕方、特殊なルビの振り方なんかも確認可能で、「翻訳者さん、たくさん調べたんだろうな」ってことも、よくわかる。
読むのが難解だと言うことは、翻訳したり、人に内容を説明したりする方は、もっと深く理解する必要があるということ。そしてそれを、ピンチョン初めてという人でも、ある程度読める形で届けなければならない。それって二重にも三重にも大変なこと。
ピンチョン先生こと、佐藤良明さんも、柴田元幸さんや木原善彦さんも、皆さんそんな素振りは見せないけれど、やっぱり難解な本を翻訳するって、すごく大変なことだと思う。
翻訳家さんたちが、「どうしたらこの面白さが伝わるかな」と試行錯誤した、翻訳やルビ、注釈の工夫も、小説の内容と一緒に、感じていただけたらと思います。
トマス・ピンチョン「逆光」から、難解Pさんを克服する
「逆光 (上)」トマス・ピンチョン
『逆光 (上)』
トマス・ピンチョン,木原善彦
2010/09/30
新潮社
《 862ページ 》
第1回Twitter文学賞(海外)第2位
フロンティア消滅直後の19世紀末アメリカ。飛び立つは謎の飛行船“不都号”。文学史にそびえる金字塔『重力の虹』を嗣ぐ著者最大最長の長篇、空想科学冒険少年スパイ超能力探偵SM陰謀ミステリ歴史。
「逆光 (下)」トマス・ピンチョン
『逆光 (下)』
トマス・ピンチョン,木原善彦
2010/09/30
新潮社
《 845ページ 》
“侵入者”は実在していた。歪み始める時間と空間、儚き者たちの恋と運命。“不都号”の面々は自分たちの任務に疑問を抱き始める。トラヴァース家の長兄リーフは賭博師として流浪を続け、次兄フランクはメキシコ革命に身を投じた。末っ子キットはヴァイブ家の元を去り大西洋を渡る。そして唯一の娘「嵐の子」レイクは…。
膨大に登場する、愚かしくも滑稽な人物の数々。その愛しさと哀しさ。もつれ合う彼らの生は、やがて訪れる驚愕の一瞬を目撃すべく、急速に収斂してゆくー。
歴史小説にしてSF、恋愛小説にしてポルノ、テロ小説にして大河家族小説。綿密な史実の積み重ねが現代を照射し、荒唐無稽な挿話が涙を誘う。文学の垣根を超える貪欲さと自由さが(改めて)世界中の絶賛と茫然を呼んだ空前絶後の巨篇、世界への祈り。
木原善彦「逆光」1ページ一言つぶやきとともに
Twilog
KIHARA Yoshihiko「逆光」
KIHARA Yoshihiko「#pcyom」
↑「Pさん」呼びがなごむ、翻訳家・木原善彦さんの「逆光」1ページ一言つぶやき。上下巻合わせて約1700ページ分、古いものから順番に読めます。
posfie(旧Togetter)
ピンチョンの『逆光』をつぶやく その1
ポストモダン英文学の代表的作家による作品、日本語版翻訳者本人が解説をツイート(トゥギャッター編集部Xのポストより)。
ピンチョンの『逆光』をつぶやく その2
ピンチョンの『逆光』をつぶやく その3
ピンチョンの『逆光』をつぶやく その4
ピンチョンの『逆光』をつぶやく その5
前から、気になっていた翻訳家・木原善彦さんのXのユーザー名。トマス・ピンチョン『逆光』に出てくる「砂漠都市シャンバラ」のことのよう。そして、木原さんのTwitter開始の理由が、この「逆光精読者」による『逆光』1頁=1ツイートだったということを、改めて知る。
毎日一回、ピンチョン『逆光(上下)』(新潮社)についてつぶやく。ことを目標にします。一日一ページのペースなら五年くらいの長期計画ということで。どうなることやら。
KIHARA Yoshihiko Xより(2010年10月20日)
【逆光 上027】Pさんの小説はいつも、食べ物描写がおいしそう。村上春樹さんの小説もそう。Pさんはウクレレとハワイも大好きみたい。#pcyom
KIHARA Yoshihiko Xより(2010年10月23日)
【逆光 上038頁】Pさんは「煙」や「皮下注射」の話が大好き。#pcyom
KIHARA Yoshihiko Xより(2010年10月24日)
【逆光 上848頁】マヨネーズで殺されそうになる、このエピソード。悪のりという人もいそうですが、私はかなり好きです。特に最後の「巨大な嘔吐的円弧を描いて」ぴゅーっと飛び出すところ。#pcyom
KIHARA Yoshihiko Xより(2010年12月28日)
いや、Pさんて(笑)。トマス・ピンチョンのことを名前ぐらいしか知らない私。その前に現れた、翻訳家・木原善彦さんの「Pさん」呼びの一言ツイート(2010年)。まさか、ピンチョンの作品が『百年の孤独』と並ぶレベルの難解な作品だなんて、夢にも思わない。
改めてXをお散歩してみたら、ピンチョンが積読になってる人、挫折した人、読んで読書嫌いになった人をちょこちょこ見かけた。でも、そんなことが信じられないほど、木原善彦さんの一言ツイートは楽しかった。
ずいぶん昔のつぶやきを掘り起こしてしまったため、木原さんは、「あはは」とちょっぴり恥ずかしがってはいたけれど、このつぶやきだったら、ピンチョン難しい、わかんない、怖いとなっている読者と、未来の読者の心を、必ずやほぐしてくれるはず。
誰にも見られず、そのままにしておくなんて、もったいない。だって今、私も読んではいるけれど、まだ読み終えられずにいるぐらいの分量なんだもの。
【追記】この一連のつぶやきを見ていて感じた、ピンチョンの小説とのつきあい方。お話の中に入り込んで、どっぷり浸かるのもいいのだけれど、一歩引いた、メタ的な視点から読むことが、物語に翻弄され、迷子にならないコツな気がする。
Twilog (ツイログ)
稲見/マリエッティ「#逆光を読む」
口ひげ固定バンドの画像がうれしい。その他リンク、画像も多め。
《よければアリ・スミスの『両方になる』ポストも》とおすすめされた(木原善彦・訳)。
私と同じことを考えていたのが稲見さん。↑二つ上のTogetterを、せっせと手入力されてたのもこの方。そして、この稲見さんもツワモノで、同じく1ページ1つぶやきを2年近くも続けられてた。
「Pさん」呼びでなごみたいならピンチョン研究者(researchmap)でもある木原善彦さんの一言つぶやき、「口ひげ固定バンド」について詳しく知りたいなら、稲見さんのつぶやきをおすすめします(「歯形のついたバー」のことも)。
2010年
09月30日 木原善彦・訳の『逆光(上)』『逆光(下)』 発売
10月20日「逆光精読者」アカウントにて『逆光』1日に必ず1頁=1ツイートを開始
12月29日『逆光 上』862ページを読了
2011年
01月18日『逆光 下』を読み始める
06月15日『逆光』1日に必ず1頁=1ツイート完遂
06月22日 木原善彦・著『ピンチョンの『逆光』を読む』発売
《一応、これまでの経緯》
2010年、『逆光』発売の約1ヶ月後の10月20日より、「逆光精読者」というアカウント名で(稲見さんのXのポストより)から、『逆光』について1日に必ず1頁=1ツイートをつぶやくという試みをスタート。
それは『ピンチョンの『逆光』を読む』発売を目前に控えた2011年6月15日まで、236日(約8ヶ月)にわたって続いた。
木原さんが自ら発案した試みであった(と思われる)が、同時期に開催されていた伊藤聡さん提案の「ピンチョンマラソン」に便乗し、その後はハッシュタグ「#pcyom」を使用する。
その伊藤聡さん提案の「ピンチョンマラソン」は、『トマス・ピンチョン全小説』の柴田元幸さん翻訳の1作目『メイスン&ディクスン』の発売&イベントに合わせて開催されていたもののよう。
木原さんのツイートはその一連のツイート群の中で、ひときわ異彩を放っていた。当然だ、ひとりで8ヶ月も続けていたのだから。そのことにより、このブログを執筆する、私に発見され、現在に至る。
ピンチョンWikiとともに「逆光」の世界を歩く
木原善彦さんの一言つぶやきで知った、ピンチョンウィキ。WebサイトのAgainst the Day(逆光)のページを覗いてみたら、早速《The translation is by Yoshihiko Kihara.》という文字を見つけた。
【逆光】『逆光』原著出版時には出版と同時に有志がウィキ形式の注釈をあっという間に作成していきました(M&Dのときはまだそうするだけのインフラがありませんでしたが)。おかげでピンチョンウィキの『逆光』ページの充実度はナンバーワン。翻訳でも大いに助けられた。#pcyom
KIHARA Yoshihiko Xより(2010年10月20日)
ページ下にある「Alphabetical Index(アルファベット順索引)」からは、登場人物の紹介から用語の説明まで全部、ページ番号つきで掲載(ページ数は英語版の本のもの)。そして「Spoiler-free Annotations by Page(ページごとのネタバレなしの注釈)」もとっても充実している。
木原さんの一言つぶやきの用語説明要素を強くした感じ(というか、たぶんこちらが元祖)で、一緒に本を読み進めながら楽しめるのがいい。英語のページですが、Google翻訳などを利用すれば読めるのでぜひ。
Thomas Pynchon – Wikipedia(英語)
Against the Day – Wikipedia(逆光/英語)
Principal_characters / Against the Day – Wikipedia(登場人物/英語)
Thomas Pynchon bibliography – Wikipedia(英語)
そしてWikipediaと言えば、英語版のトマス・ピンチョン、逆光のWikipediaもなかなか良い。Plot summary(あらすじ)、Principal characters(主要登場人物)の紹介、テーマや、出版前の憶測、批評家の反応など。
Mason & Dixon『メイスン&ディクスン』のページではあらすじがエピソードごとに分かれていたりして、結構読み応えがあります。
木原善彦「ピンチョンの『逆光』を読む」
『ピンチョンの『逆光』を読むー空間と時間、光と闇』
木原善彦
2011/06/22
世界思想社
木原さんからすれば、一言つぶやきの方よりも、こっちの本を購入して欲しいはず(でも、売り切れてる?)。
ピンチョン先生こと、佐藤良明さんもブログで《きっと準備のよい人なのだろう》とおっしゃられていたけれど、あのピンチョン最大の長編約1700ページを翻訳しながら、この本を書き上げていたなんて、驚きだ。
フロンティアが消滅したアメリカと世界大戦へと突き進むヨーロッパを舞台に“偶然の仲間”の冒険、トラヴァース一家の復讐、無数の人々の出会いと別れが交錯する物語『逆光』。ポストモダン文学の巨人ピンチョンの千ページを超える傑作の訳者が贈る、ひとつの創造的注釈書。
そして、トマス・ピンチョン「重力の虹」に挑む
「重力の虹 (上)」トマス・ピンチョン
『重力の虹(上)』
トマス・ピンチョン,佐藤良明
2014/09/30
新潮社
《 752ページ 》
第25回全米図書賞受賞作
ネビュラ賞長編小説部門最終候補作
「一筋の叫びが空を裂いて飛んでくる。」V2ロケットが超音速で落ちてくる。突然の死をもたらすナチの新型兵器の恐怖が覆うロンドン、1944年。その調査に当たる主人公スロースロップが作成するのは謎のナンパ地図。やつは予知が出来るのか、それともロケットが呼ばれるのか。因果の逆転、探求の旅の始まり。
キーワードは…“勃起”!ロケットはペニスか。バナナはロケットか。歴史小説?科学小説?ミステリ?ポルノ?ギャグ?SF?ファンタジー?
カテゴリーなど飛び越えて、物理数学工学などほんの序の口、神話に宗教、経済学に心理学、革命に暴力に陰謀史観、セックス・ドラッグ・ロックンロールのカウンター・カルチャーに女装や男色、ボンデージ、フェティッシュ鞭にロリータ超能力やら降霊術、自動書記に怪盗スパイに海賊アナキスト…天才作家の百科全書的な知の坩堝から立ち昇る、「虹」の彼方には何が見えるのかー?
「重力の虹 (下)」トマス・ピンチョン
『重力の虹(下)』
トマス・ピンチョン,佐藤良明
2014/09/30
新潮社
《 752ページ 》
スロースロップはロケットマンとなった。どんなとこでもひとっ飛び!怪盗に依頼されてハッシシを掘り返したり、ねんごろになった女優の娘(超美少女)を探したりしながらも、目指すは“黒の装置”。だが、追う者であり追われる者スロースロップのパラノイアはいつしかアンチ=パラノイアへと転じていく。
去った女を偲び、失った友を夢見る日々の中、縮まっていく“かれら”の包囲網ー。一方、“ゾーン”で絡み合う“陰謀”の網は巨大な広がりを見せていた。“バックファイア作戦”とは。“ヘルメス計画”とは。謎の物質“イミポレックスG”とは…。
“ザ・ファーム”にOSS、NW7、TsAGI、IClにIGファルベン、GE、モーガン、フリーメイスン…虹の彼方、真っ白な闇の果てに“白き冥王”ヴァイスマンは何を夢見たのか。“かれら”に抗う術はあるのか。
錯綜する妄想、遁走する意味。ここは哄笑だけが響く迷宮かー文学者をもってして「読解不能」と言わしめた超弩級の怪作を、果敢に解きほぐす渾身の解説、註は必読。
「重力の虹」Wiki、ピンチョンWikiとともに
トマス・ピンチョン『重力の虹』読書Wiki
章リスト
[1.ビヨンド・ザ・ゼロ]
[2.カジノ・ヘルマン・ゲーリングでの休暇]
[3.イン・ザ・ゾーン(上巻)]
[3.イン・ザ・ゾーン(下巻)]
[4.カウンターフォース]
[Read Me]トマス・ピンチョン『重力の虹』Wiki使い方
[章リスト] [人物リスト]
[組織リスト] [企業リスト]
[場所リスト]…
海外文学ブログ「ボヘミアの海岸線」のふくろうさんと、三柴ゆよしさんがscrapboxで作成された『重力の虹』読書Wiki(詳細)。ふくろうさんの、こちらの書評もいい→友の会会員が選ぶ「今年の3冊」。
ピンチョン『重力の虹』(佐藤良明 訳) あらすじメモ
第1部 ビヨンド・ザ・ゼロ
第2部 カジノ・ヘルマン・ゲーリングでの休暇
第3部 イン・ザ・ゾーン…
物理パラノイアさん作成の『重力の虹』あらすじ版Wiki。どちらのWikiも、「重力の虹」の世界を歩く上での素晴らしい道しるべになってくれそう。
そして元祖ピンチョンWiki。ページ下にある「Alphabetical Index(アルファベット順索引)」にはアルファベット順にまとめられた、『重力の虹』の登場人物、イベント、その他すべての情報。英語ではありますが相関図的な「Character Map」のPDFもダウンロード可能。
「Page by Page Annotations(ページごとの注釈)」は、とても詳しく書かれているので、このピンチョンWikiと並走してもいし、「もう自力だけで読むのは無理だ」となったときに頼ってみるのも良さそう。必ずや助けになってくれると思います(ただしネタバレには注意)。
Gravity’s Rainbow – Wikipedia(重力の虹/英語)
Part 1: Beyond the Zero (21 episodes)
Part 2: Une Perm au Casino Hermann Goering (8 episodes)
Part 3: In the Zone (32 episodes)…
そして、『重力の虹』の英語版のWikipedia。ピンチョンWikiの情報量には敵わないけれど、あらすじが結構詳細に書かれているので、どんな話なのか把握するには、とても良い。ちなみに、日本版はこんな感じ。→重力の虹 – Wikipedia
ピンチョン先生こと、佐藤良明先生とともに
『重力の虹』配線図 | 新潮社
サトチョンの<トマス・ピンチョン全小説>翻訳日記
『重力の虹』主な人物と組織のつながり
「『重力の虹』配線図」、近日ダウンロード
『重力の虹』翻訳日記
サトチョンこと佐藤良明による『重力の虹』日本語版、知識のサイト
新潮社の『重力の虹』のページに、訳者・佐藤良明さん手書きの《『重力の虹』配線図》があります。登場人物と組織の相互関連を示す配線図、とても細かい。PDFがダウンロードできます。
配線図の話は、佐藤先生のブログにも(2014年12月)。《パソコン画面で拡大すると、私のような老眼でも、きれいに読めます。》とのこと。
【追記】佐藤良明先生の『重力の虹』翻訳日記というブログを発見。こちらも参考になりそうです。
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アフター6ジャンクション 2
夏の補習シリーズ「おしえて!ピンチョン先生!」佐藤良明先生(約49分)
そして、TBSラジオのライムスター宇多丸さんの番組、アトロクの「ピンチョン特集」に出演された際のお話。そこで提案されていたのは、《1冊の本の中にあるたくさんの物語から数ページのエピソードを取り出して読む》ということ。
登場人物がたくさんいて、1冊の本の中にたくさんの物語がある、ピンチョンの小説。メインのストーリーを無理やり理解しようとするよりも、1つずつでも、小さなエピソードを読んでいく方が、挫折せずに楽しめそう。
先生のおすすめは、『重力の虹』の「電球」バイロンの物語。Wikipediaを見てみたら、《ハロルド・ブルームはバイロンの挿話を20世紀文学の最も優れた作品の一つとして数えることが出来る》と書かれていて、これは期待できそう。
ピンチョン先生こと佐藤良明先生、他にも初心者向けから玄人向けまでたくさんの質問に答えてくださっているので、ぜひ聴いてみて。とても楽しいです。
松尾清貴さんの付箋の使い方を参考に
ピンチョン『重力の虹』をとにかく読み通したい人へのアドバイス。
①付箋を二種類用意し、②チチェーリンとエンツィアンが登場したら貼る。これで四分の三は読めます。
スロースロップやプレンティスを追うと挫折しがちなので、最初はチチェーリンとエンツィアンの対立に軸を絞ると読みやすいでしょう。
付箋の使い方。こんな方法があるなんて、考えたこともなかった。こうやって目印をつけていけば、迷子になることもなくなりそう。こちらで掲載したあとに書いてくださった、松尾さんの追記ポストも、参考になりそうです。
門前に客ありとも報ずるを許すなかれ
『重力の虹』のスロースロップはどこへ消えたのか?:トマス・ピンチョン『重力の虹』雑考
後半、ネタバレあり
ブログには、松尾さんの『重力の虹』の感想文も。ネタバレありですが、とても良い。たぶんピンチョンが書くよりも、わかりやすい(笑)。長文だけど、最後まで読んだので、私はもう半分わかったような気でいる。
「アサヒ 音楽と文学は色ガラス」の動画とともに
YouTube「アサヒ 音楽と文学は色ガラス」
ピューリッツァー賞が審査拒否した奇書 世界文学の最高峰トマス・ピンチョン『重力の虹』の物語(前半)(現代文学)(約32分)
人間ロケットは死を超越するか? 主人公解体の衝撃的ラスト。世界を震撼させた『重力の虹』の物語(後半)(約32分)
ハードなピンチョンとソフトなピンチョン
アサヒさんによるピンチョン動画でためになったのがこの話。どの本がハードで、どの本がソフトと感じたのか、具体的なタイトルをあげてくださっている。
入門編と言われることの多い『競売ナンバー49の叫び』が意外と難しかった、ということなど(短いという意味で入門編と言われることが多い)、実際に読んだからこその感想は為になる。
文章を読むのとは違って、お話を聞くといイメージがしやすく、いろいろな本が読みたくなってきます。
【追記】個人的には、エヴァン・ダーラ『失われたスクラップブック』(木原善彦訳)紹介回が好き。後ろに映る本棚も気になります。
ピンチョン「重力の虹」は、対象年齢18歳以上?
これは危険だ。『重力の虹』の試し読み、『LAヴァイス』の軽い喋りと比べたら、真面目な文章のように見えたので油断してた。「下」の方の試し読みは、冒頭からそんな感じ。
実は上のアサヒさんの動画も、どういう顔をして聴いていたらいいのかわからない言葉が連呼されてて、ずっと「キャーっ」という感じになってた。どうしよう、これ、若いお姉さんにおすすめしても大丈夫だろうか。
これを書いている私自身は、ピンチョン作品は未読です。でも、『重力の虹』の説明文を見ると完全に大人向けで「卑猥だ!」とピューリッツァー賞に拒否されてしまったのも、わかる気がする。やっぱり「乙女」向けではない作品なのかな。難解さの前に、別のハードルが立ちふさがっている。
実は『重力の虹』は全米図書賞を受賞しているだけでなく、「アメリカのSFの賞の中でも最も重要な賞」とされる、ネビュラ賞長編小説部門最終候補作(1974年)にもなっている。
ということは、それらを乗り越えた先にはきっと、「あー、最後まで読んでよかった」と思えるような何かがあるということ(たぶん)。だから怖いもの見たさで、ちょっと読んでみたい気もしているのだけれど、やめておいた方がいいのかな。
人を選びます。それは事実です。文学の専門家だから読めるということはない。ピンチョンの誘う世界に入っていきたいかどうかが重要で。ウマが合えば、二度目を読むし、二度目はグンと面白くなる。三回読んだらよく分かったという人はけっこういます。
読者層のことについては、佐藤良明先生が、アトロクでお話されている。トマス・ピンチョンは《一般でない人に好まれる》作品。本物の文学や前衛文学を好む人などに人気で、万人受けするタイプの作家ではないみたい。なので、合わない人がいるのは無理のないこと。そう言われて諦めるかどうか、それはそれぞれが決めること。
1回目でわかるなんてことはまずない。2回目に読んだときに作家が意図していたものが見えてくる。
1回目ではわからない伏線が、2回目読むとするするわかる。
でも、一つ上に書いた、佐藤先生のインタビューを読むと、二回、三回と読んだら、見えてくるものが違ってきそうな感じ。
そのことについては、光文社古典新訳文庫のプルースト「失われた時を求めて」対談動画(高遠弘美×古屋美登里)で、古屋さんもこう話されている。
一度目を読む元気さえないのに、二度も読むだなんて。でも、専門家である先生方がそうなのだから、一回読んだだけで理解できないと嘆く必要なんてなかったということ。
そう、理解できないのは自分のせいではなくて、そもそも最初から、最低でも二度は読まないと、わからない作品だというだけのこと。それは、面倒くさい喋り方(書き方)をする、Pさんのせい。
Twilog
KIHARA Yoshihiko「逆光」
KIHARA Yoshihiko「#pcyom」
↑「Pさん」呼びがなごむ、翻訳家・木原善彦さんの「逆光」1ページ一言つぶやき。上下巻合わせて約1700ページ分、古いものから順番に読めます。
複雑で難解な小説だ。でも、ピンチョン作品のことを立派な作品だからと構えて、話が通じず、手も足も出ない、分厚い壁のように考える必要はない。木原善彦さんがつぶやきで「Pさん」呼びをしていたように、私たちもそう呼べばいい。
これを書いているのは、あの偉大なるピンチョンではなく、Pさんだと。だから「もう、Pさんは気難しいんだから」とか「Pさん、ぶっ飛んでて話についていけないよ!」とか「下ネタ多すぎ!」とか言いながら、気軽に読めばいい。そんなふうに、小さく文句を言いながら読むことができたなら、もうピンチョンも、その作品のことも怖くなくなる。
こうした時代の変化のなかで輝きを失ったものも多い。だがピンチョンは違う。それは、彼が尊敬されたいなんて少しも思っていないからだ。ただ極端に優れた言語能力を駆使して、読者を笑わせ楽しませたいだけなのである。だからこそ今、「ピンチョン全小説」が刊行されることには大きな意味がある。
この都甲幸治さんの言葉を信じるなら、ピンチョン自身だって、そんなふうに構えて読んで欲しいなんて思っていない。ただみんなを笑わせて、驚かせて、ちょっぴり翻弄したいだけ。
だからピンチョン作品を恐れる必要はない。好奇心旺盛で、人を楽しませるのが大好きで、でもちょっと面倒くさい感じの、おじさんだか、おじいさんだか、お兄さんの話。それを私たちは聞いているだけなのだから。
トマス・ピンチョン作品の登場人物リスト
トマス・ピンチョン作品全般
登場人物リストや人物相関図(Character Map)を載せているWebサイトやブログを集めました。物語の感想やあらすじのまとめ、分析等をされてる素敵なブログがたくさんあるので、Google等の検索リンクも一緒に。SNS検索ではピンチョン好き仲間、読めない仲間も探せます。
登場人物リストの中にはPDF形式のものもありますが、スマホなどでも安全にダウンロードできるという保証はありませんので、その辺は自己責任でお願いします。
【追記】カラフルで可愛らしい登場人物リストを見ていたら、なんだかピンチョンの小説を読むためにリストを作るのではなく、その登場人物リストを作るために、本を読みたいと思ってしまった。私の場合、その方が楽しめるかもしれない。
ピンチョン 登場人物 – Google 検索
ピンチョン 相関図 – Google 検索
pynchon character – Google 検索
pynchon character map – Google 検索
ピンチョン blog – Google 検索
「#トマス・ピンチョン」の人気タグ記事一覧|note
トマス・ピンチョンとは 読書の人気・最新記事を集めました – はてな
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メイスン&ディクスン 人物リスト
『メイスン&ディクスン(上)』
『メイスン&ディクスン(下)』
柴田元幸(訳)
Thomas Pynchon Wiki | Mason & Dixon(英語)
Mason & Dixon | The book lovers Wiki | Fandom(英語)
ピンチョンWikiの方は、登場人物だけのものはないけれど、用語なども含め、アルファベット別になっているのが便利。英語版ですがページ別にも見られるので、順を追っていけば、その都度出てくる人物を教えてもらえます。ブラウザ翻訳を使用すると見やすいです。
逆光 人物リスト
Thomas Pynchon Wiki | Against the Day(英語)
Principal_characters / Against the Day – Wikipedia(英語)
関係ないけれど、『AGAINST THE DAY/逆光』の登場人物「CHUMS OF CHANCE/偶然の仲間」と名乗る、飛行船「Inconvenience/不都号」に乗り込んだ少年たちへのトリビュートとしてデザインされた、フーディー(パーカー)とスウェットを発見(→Chums of CHANCE | STORES)。
スロー・ラーナー 人物リスト
『スロー・ラーナー』
佐藤良明(訳)
短編集なので、とりあえずWikipediaだけ。英語版にはあらすじがあります(今見たら、ピンチョンWikiにもページがなかった)。
V.人物リスト
トマス・ピンチョン『V.』とはなにか?|レゴと文学
「V.登場人物表」(PDF/GoogleDocsで表示)
『V.』トマス・ピンチョン – ガリガリ博士の箱(人物相関図/PDF/Googleドライブ)
Thomas Pynchon Wiki | V., a Novel(英語)
V. Characters – Wikipedia(英語)
V. Characters | GradeSaver(英語)
「レゴと文学」 さんのページ、上にはV.のあらすじ、一番下に「V.登場人物表」があって、PDFをダウンロード可能。国書刊行会版サイズで、印刷して切ってのりづけすると、なんとしおりになるのだそう(光文社古典新訳文庫の登場人物しおりみたい)。
「ガリガリ博士の箱」さんのものは、関係性もわかる人物相関図でとても見やすい。PDFをダウンロード可能で、私のスマホ(Android)だとGoogleドキュメントで表示されました。ブログには他にもチャンドラーやフォークナーの人物相関図があって素晴らしい。
競売ナンバー49の叫び
『競売ナンバー49の叫び』
佐藤良明(訳)
The Crying of Lot 49: Character List | SparkNotes(英語)
The Crying of Lot 49 Characters | GradeSaver(英語)
Thomas Pynchon Wiki | The Crying of Lot 49(英語)
The Crying of Lot 49 Characters – Wikipedia(英語)
ヴァインランド 人物リスト
『ヴァインランド』
佐藤良明(訳)
トマス・ピンチョン『ヴァインランド』登場人物リスト|石版!
Thomas Pynchon Wiki | Vineland(英語)
「石版!」さんのブログにテキストによる登場人物リスト。お引越しされたけれど、そのまま残してくださるよう。
LAヴァイス 人物リスト
『LAヴァイス』
佐藤良明,栩木玲子(訳)
『LAヴァイス』トマス・ピンチョン – ガリガリ博士の箱(人物相関図/PDF/Googleドライブ)
Situation Normal
LAヴァイス – 登場人物など (前半) – Inherent Vice (I.V.)
LAヴァイス – 登場人物など (後半) – Inherent Vice (I.V.)
『LAヴァイス』登場人物一覧 改訂2版:サトチョンの<トマス・ピンチョン全小説>翻訳日記(PDF)
Thomas Pynchon Wiki | Inherent Vice(英語)
「ガリガリ博士の箱」さんの人物相関図、『V.』だけでなく『LAヴァイス』も。爽やかな色合いでとても見やすい。PDFはパソコンからだとブラウザ表示から「Googleドライブで開く」を選択可能。スマホだとGoogleドキュメント表示になりました。
「Situation Normal」さんの登場人物リストはカラフルな表。人名と飲食店、車・バイク、地名、バンド名、その他で色分けされているそう。すごい。
サトチョンこと翻訳家の佐藤良明さんのブログにも登場人物リストがありました。私の場合、パソコンからは見れましたが、スマホは真っ黒画面で表示できず。ブログには、映画『インヒアレント・ヴァイス』の相関図(顔写真付き)もありました。
重力の虹 人物リスト
トマス・ピンチョン『重力の虹』読書Wikiの人物リスト、人数がすごい。よく見たら本名と通称の両方がある人もいました。
「Character Map | Gravity’s Rainbow」は。「Character Map」の項目の下の色のついた「character map」のリンクを押すと、英語の人物相関図のPDFがダウンロードできます。
ブリーディング・エッジ 人物リスト
『ブリーディング・エッジ』
佐藤良明,栩木玲子(訳)
ピンチョン『ブリーディング・エッジ』を読むという異様な体験をした: わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいる
木石岳 / Gaku Kiishi / Asahi (macaroom)さんのXより
ブリーディング・エッジ読む方は参考にどうぞ。
Thomas Pynchon Wiki | Gravity’s Rainbow(英語)
Character Map | Gravity’s Rainbow(英語)
「わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいる」さんは、表タイプの人物リスト。《実際に出てくるのは100人を超える》そうで、その一部のリストです。
macaroom.のアサヒ(木石岳)さんのXには、ブリーディング・エッジの手描きの相関図。「嗅ぎつける」とか書いてあって、いろいろ参考になりそう。もちろんYoutube動画も。
愛でる、コンプリートしたくなる「ピンチョン全小説」の素敵な装丁
理想の本棚、他人の「ピンチョン全小説」大人買いを見て楽しむ
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