
英ガーディアン紙が発表した「史上最高の小説100冊」。その公式ページに掲載されたアンケートの回答者172名の「マイ・トップ10」のデータから、各自のトップ3を抽出して一覧表にしました。
そこから、投票者が自身のトップ3として激推ししたにもかかわらず、総合ベスト100冊からは惜しくも漏れてしまった名作たちを集めました。こちらは〈英米編〉として、イギリスとアメリカの作家の作品を紹介しています。
- 英ガーディアン紙ベスト100冊に選ばれなかった名作リスト
- 英ガーディアン紙「史上最高の小説100冊」のこと
- 英ガーディアン紙の100冊に選ばれなかった名作リスト〈英米編〉
- アーシュラ・K・ル=グウィン「影との戦い ゲド戦記1」
- アガサ・クリスティー「スリーピング・マーダー」
- アキール・シャルマ「ファミリー・ライフ」
- アリ・スミス「両方になる」
- アリソン・ベクダル「ファン・ホーム」
- アン・ブロンテ「ワイルドフェル・ホールの住人」
- アンジェラ・カーター「夜ごとのサーカス」
- E・アニー・プルー「シッピング・ニュース」
- E・M・フォースター「インドへの道」ほか
- E・L・ドクトロウ「ダニエル書」
- イーディス・ウォートン「国の慣習」
- ウィリアム・フォークナー「八月の光」ほか
- ウィリアム・ホープ・ホジソン「異次元を覗く家」
- ウラジーミル・ナボコフ「プニン」ほか
- S・E・ヒントン「アウトサイダーズ」
- カート・ヴォネガット・ジュニア「スローターハウス5」
- J・R・R・トールキン「指輪物語」
- J・L・カー「ひと月の夏」
- ジェイン・オースティン「分別と多感」
- ジェニファー・イーガン「ならずものがやってくる」
- ジェローム・K・ジェローム「ボートの三人男」
- シャーリィ・ジャクスン「ずっとお城で暮らしてる」
- ジョージ・エリオット「サイラス・マーナー」ほか
- ジョージ・オーウェル「動物農場」
- ジョーゼフ・ヘラー「なにかが起こった」
- ジョン・アーヴィング「サイダーハウス・ルール」
- ジョン・スタインベック「キャナリー・ロウ 缶詰横町」ほか
- ジョン・ドス・パソス「U.S.A.」
- スティーヴン・クレイン「勇気の赤い勲章」
- セアラ・オーン・ジュエット「とんがりモミの木の郷」
- ダイアナ・ウィン・ジョーンズ「九年目の魔法」
- ダニエル・キイス「アルジャーノンに花束を」
- ダニエル・デフォー「ロビンソン・クルーソー」ほか
- チャールズ・ディケンズ「オリヴァー・ツイスト」
- デューナ・バーンズ「夜の森」
- トーリ・ピーターズ「ディトランジション、ベイビー」
- トニ・モリスン「スーラ」
- ドン・デリーロ「リブラ時の秤」
- ナサニエル・ホーソーン「緋文字」
- ナンシー・ミットフォード「愛の追跡」
- パーシヴァル・エヴェレット「赤く染まる木々」
- ハーパー・リー「アラバマ物語」
- ハニフ・クレイシ「郊外のブッダ」
- ヒラリー・マンテル「鏡と光」
- フランシス・ハーディング「嘘の木」
- ヘレン・フィールディング「ブリジット・ジョーンズの日記」
- ヘンリー・ジェイムズ「鳩の翼」ほか
- ポール・オースター「リヴァイアサン」
- マックス・ポーター「悲しみは羽根をまとって」
- マデリン・ミラー「アキレウスの歌」
- マルカム・ラウリー「火山の下」
- ミュリエル・スパーク「あなたの自伝、お書きします」
- ミン・ジン・リー「パチンコ」
- リチャード・ヒューズ「ジャマイカの烈風」
- リチャード・ライト「ブラック・ボーイ」
- レイ・ブラッドベリ「華氏451度」
- レイラ・モトリー「夜の底を歩く」
- ロバート・ルイス・スティーヴンソン「ジキル博士とハイド氏」
英ガーディアン紙ベスト100冊に選ばれなかった名作リスト
| 順 位 | 投票者/作品名 | 作家名 | 翻訳者名 | 出版社ほか | 投票者英語 |
|---|---|---|---|---|---|
| 3 | Afterlives | アブドゥルラザク・グルナ | ― | ― | Maaza Mengiste |
| 2 | スリーピング・マーダー | アガサ・クリスティー | 綾川梓 | 早川書房 クリスティー文庫 | Kate Mosse |
| 1 | 第三の嘘 | アゴタ・クリストフ | 堀茂樹 | ハヤカワepi文庫 | Mazen Maarouf |
| 3 | ファミリー・ライフ | アキール・シャルマ | 小野正嗣 | 新潮クレスト・ ブックス | Nikesh Shukla |
| 2 | オネーギン | アレクサンドル・プーシキン | 池田健太郎 | 岩波文庫 | Nadifa Mohamed |
| 1 | Praiseworthy | アレクシス・ライト | ― | ― | Beejay Silcox |
| 2 | ベルリン・アレクサンダー広場 | アルフレート・デーブリーン | 早崎守俊 | KAWADE ルネサンス | PD Smith |
| 2 | ベルリン・アレクサンダー広場 | アルフレート・デーブリーン | 早崎守俊 | KAWADE ルネサンス | Sukhdev Sandhu |
| 1 | 両方になる | アリ・スミス | 木原善彦 | 新潮クレスト・ ブックス | Lucy Knight |
| 3 | ジュビリー | アリス・マンロー | 小竹由美子 | 新潮クレスト・ ブックス | Lorrie Moore |
| 2 | ファン・ホーム ある家族の悲喜劇 | アリソン・ベクダル | 椎名ゆかり | 小学館集英社 プロダクション | Lucy Knight |
| 2 | やし酒飲み | エイモス・チュツオーラ | 土屋哲 | 岩波文庫 | Alain Mabanckou |
| 3 | やし酒飲み | エイモス・チュツオーラ | 土屋哲 | 岩波文庫 | Sandra Newman |
| 3 | Tongues I | アンダーズ・ニルセン | ― | ― | Mark Haddon |
| 2 | 夜ごとのサーカス | アンジェラ・カーター | 加藤光也 | 国書刊行会 | Joanne Harris |
| 1 | Latecomers | アニタ・ブルックナー | ― | ― | Hermione Lee |
| 2 | ワイルドフェル・ホールの住人 | アン・ブロンテ | 山口 弘恵 | みすず書房 | Samantha Ellis |
| 1 | The Years | アニー・エルノー | ― | ― | Natasha Walter |
| 3 | シッピング・ニュース | E・アニー・プルー | 上岡伸雄 | 集英社文庫 | Daisy Johnson |
| 1 | リグ・ヴェーダ讃歌 | 作者不詳 | 辻直四郎 | 岩波文庫 | Jeet Thayil |
| 2 | A Dance to the Music of Time | アンソニー・パウエル | ― | ― | Pratinav Anil |
| 1 | The Palliser Novels | アンソニー・トロロープ | ― | ― | Tom Crewe |
| 2 | Proxopera | ベネディクト・カイリー | ― | ― | Colum McCann |
| 2 | Mussel Feast | ビルギット・ヴァンデルベーケ | ― | ― | Natalie Haynes |
| 3 | あまりにも騒がしい孤独 | ボフミル・フラバル | 石川達夫 | 松籟社 東欧の想像力 | Alain Mabanckou |
| 1 | オリヴァー・ツイスト | チャールズ・ディケンズ | 加賀山卓朗 | 新潮文庫 | Joshua Cohen |
| 3 | Arrow of God | チヌア・アチェベ | ― | ― | Chigozie Obioma |
| 1 | 幼年期の構図 | クリスタ・ヴォルフ | 保坂一夫 | 恒文社 | Catherine Taylor |
| 2 | スラップ | クリストス・チョルカス | 湊圭史 | 現代企画室 オーストラリア 現代文学傑作選 | John Boyne |
| 1 | ほんのささやかなこと | クレア・キーガン | 鴻巣友季子 | 早川書房 | Amanda Craig |
| 1 | Citizen | クラウディア・ランキン | ― | ― | Candice Carty Williams |
| 1 | 恋する女たち | D・H・ロレンス | 福田恒存 | 新潮文庫 | Kieran Goddard |
| 1 | ロビンソン・クルーソー | ダニエル・デフォー | 唐戸信嘉 | 光文社古典 新訳文庫 | Benjamin Myers |
| 3 | ロクサーナ | ダニエル・デフォー | 宮崎孝一 | 槐書房 | Joshua Cohen |
| 3 | アルジャーノンに花束を | ダニエル・キイス | 小尾芙佐 | ハヤカワ文庫NV | Kit de Waal |
| 3 | North Woods | ダニエル・メイソン | ― | ― | Maggie O’Farrell |
| 2 | 神曲(全3巻) | ダンテ・アリギエーリ | 原基晶 | 講談社学術文庫 | Jeet Thayil |
| 2 | 九年目の魔法 | ダイアナ・ウィン・ジョーンズ | 浅羽莢子 | 創元推理文庫 | Imogen Russell Williams |
| 2 | 夜の森 | デューナ・バーンズ | 野島秀和 | 国書刊行会 | Lauren Elkin |
| 2 | リブラ時の秤 | ドン・デリーロ | 真野明裕 | 文藝春秋 | Dorian Lynskey |
| 2 | ダニエル書 | E・L・ドクトロウ | 渋谷雄三郎 | サンリオ文庫 | Maaza Mengiste |
| 3 | ダニエル書 | E・L・ドクトロウ | 渋谷雄三郎 | サンリオ文庫 | Sarah Crown |
| 2 | インドへの道 | E・M・フォースター | 小野寺健 | 河出文庫 | Shahidha Bari |
| 3 | モーリス | E・M・フォースター | 加賀山卓朗 | 光文社古典 新訳文庫 | Benjamin Myers |
| 3 | モーリス | E・M・フォースター | 加賀山卓朗 | 光文社古典 新訳文庫 | Yael van der Wouden |
| 3 | 国の慣習 | イーディス・ウォートン | 小林由杲 | ― | Hermione Lee |
| 2 | カントリー・ガール | エドナ・オブライエン | 大久保康雄 | 集英社文庫 | Nina Stibbe |
| 1 | 火の記憶 | エドゥアルド・ガレアーノ | 飯島みどり | みすず書房 | Uzma Aslam Khan |
| 2 | アルトゥーロの島 | エルサ・モランテ | 中山エツコ | 河出書房新社 | Naoise Dolan |
| 3 | ハリケーンの季節 | フェルナンダ・メルチョール | 宇野和美 | 早川書房 | Alex Needham |
| 3 | スウィム・トゥー・バーズにて | フラン・オブライエン | 大澤正佳 | 白水Uブックス | Colum McCann |
| 3 | 嘘の木 | フランシス・ハーディング | 児玉敦子 | 創元推理文庫 | Imogen Russell Williams |
| 3 | コレラの時代の愛 | ガブリエル・ガルシア=マルケス | 木村榮一 | 新潮社 | Michael Chabon |
| 2 | Trilby | ジョージ・デュ・モーリア | ― | ― | Joshua Cohen |
| 2 | ダニエル・デロンダ | ジョージ・エリオット | 藤田繁 | 彩流社 | Jacqueline Rose |
| 3 | サイラス・マーナー | ジョージ・エリオット | 小尾芙佐 | 光文社古典 新訳文庫 | Samantha Harvey |
| 2 | 動物農場 | ジョージ・オーウェル | 山形浩生 | ハヤカワepi文庫 | Parinoush Saniee |
| 2 | フィンツィ・コンティーニ家の庭 | ジョルジョ・バッサーニ | 大空幸子 | 新潮社 | Olivia Laing |
| 3 | ブリキの太鼓 | ギュンター・グラス | 高本研一 | 集英社 | Maya Jaggi |
| 3 | 少年が来る | ハン・ガン | 井手俊作 | CUON 新しい韓国の文学 | Philippe Sands |
| 1 | 郊外のブッダ | ハニフ・クレイシ | 古賀林幸 | 中央公論新社 | Nikesh Shukla |
| 2 | A Little Life | ハニヤ・ヤナギハラ | ― | ― | Florence Knapp |
| 2 | アラバマ物語 | ハーパー・リー | 上岡伸雄 | 早川書房 | Sarah Crown |
| 2 | ブリジット・ジョーンズの日記 | ヘレン・フィールディング | 亀井よし子 | 角川文庫 | Candice Carty Williams |
| 2 | 鳩の翼 | ヘンリー・ジェイムズ | 大原千代子 | 講談社文芸文庫 | Sarah Churchwell |
| 2 | 鏡と光 | ヒラリー・マンテル | 宇佐川晶子 | 早川書房 | Sian Cain |
| 3 | 切られた首 | アイリス・マードック | 工藤昭雄 | 新潮社 | Pratinav Anil |
| 3 | 鐘 | アイリス・マードック | 丸谷才一 | 集英社文庫 | David Shariatmadari |
| 3 | 海よ、海 | アイリス・マードック | 蛭川久康 | 集英社 | Nina Allan |
| 2 | 精霊たちの家 | イサベル・アジェンデ | 木村榮一 | 河出文庫 | Diana Evans |
| 2 | ドリナの橋 | イヴォ・アンドリッチ | 松谷健二 | 恒文社 東欧の文学 | Fiona Sampson |
| 2 | セポイの反乱 | ジェイムズ・G・ファレル | 岩元巌 | 新潮社 | Samantha Harvey |
| 1 | ひと月の夏 | J・L・カー | 小野寺健 | 白水Uブックス | Richard Osman |
| 1 | 指輪物語 | J・R・R・トールキン | 瀬田貞二, 田中明子 | 評論社文庫 | Adam Roberts |
| 2 | 若い藝術家の肖像 | ジェイムズ・ジョイス | 丸谷才一 | 集英社文庫 ヘリテージ シリーズ | Amit Chaudhuri |
| 2 | 若い藝術家の肖像 | ジェイムズ・ジョイス | 丸谷才一 | 集英社文庫 ヘリテージ シリーズ | Maya Jaggi |
| 3 | The Busconductor Hines | ジェームズ・ケルマン | ― | ― | James Meek |
| 3 | All That Is | ジェームズ・ソルター | ― | ― | Julie Myerson |
| 1 | Light Years | ジェームズ・ソルター | ― | ― | Sophie Mackintosh |
| 3 | 分別と多感 | ジェイン・オースティン | 中野康司 | ちくま文庫 | Katharine Viner |
| 1 | Old Filth Trilogy | ジェーン・ガーダム | ― | ― | Maggie O’Farrell |
| 1 | サラミスの兵士たち | ハビエル・セルカス | 宇野和美 | 河出書房新社 | Philippe Sands |
| 3 | Good Morning, Midnight | ジーン・リース | ― | ― | M. John Harrison |
| 3 | ならずものがやってくる | ジェニファー・イーガン | 谷崎由依 | ハヤカワepi文庫 | Natalie Haynes |
| 1 | ボートの三人男 | ジェローム・K・ジェローム | 丸谷才一 | 中公文庫 | Sukhdev Sandhu |
| 1 | U.S.A.(三部作) | ジョン・ドス・パソス | 渡辺利雄, 平野信行, 島田太郎 | 岩波文庫 | Dorian Lynskey |
| 3 | サイダーハウス・ルール | ジョン・アーヴィング | 真野明裕 | 文春文庫 | John Boyne |
| 1 | キャナリー・ロウ: 缶詰横町 | ジョン・スタインベック | 井上謙治 | 福武文庫 | Xan Brooks |
| 3 | エデンの東 | ジョン・スタインベック | 土屋政雄 | ハヤカワepi文庫 | Meg Rosoff |
| 2 | カップルズ | ジョン・アップダイク | 宮本陽吉 | 新潮文庫 | David Shariatmadari |
| 1 | なにかが起こった | ジョーゼフ・ヘラー | 篠原慎 | 角川書店 | John Self |
| 3 | 第千二夜物語 | ヨーゼフ・ロート | 平田達治 | 鳥影社 | Samantha Ellis |
| 3 | 石蹴り遊び | フリオ・コルタサル | 土岐恒二 | 水声社 フィクション の楽しみ | Alberto Manguel |
| 2 | 細雪 | 谷崎潤一郎 | ― | 新潮文庫 | Catherine Taylor |
| 2 | 飢え | クヌート・ハムスン | 山室静 | 主婦の友社 | Benjamin Myers |
| 2 | 飢え | クヌート・ハムスン | 山室静 | 主婦の友社 | Chigozie Obioma |
| 2 | スローターハウス5 | カート・ヴォネガット | 伊藤典夫 | ハヤカワ文庫SF | Lucas Rijneveld |
| 3 | 恋を覗く少年 | L・P・ハートリー | 蕗沢忠枝 | 新潮社 新鋭海外文學叢書 | Aida Edemariam |
| 2 | Lonesome Dove | ラリー・マクマートリー | ― | ― | Geoff Dyer |
| 3 | Lonesome Dove | ラリー・マクマートリー | ― | ― | Richard Osman |
| 3 | 夜の底を歩く | レイラ・モトリー | 井上里 | 早川書房 | Candice Carty Williams |
| 3 | イワン・イリイチの死 | レフ・トルストイ | 望月哲男 | 光文社古典 新訳文庫 | Melissa Broder |
| 1 | Who Will Run the Frog Hospital? | ローリー・ムーア | ― | ― | Saba Sams |
| 1 | Ducks, Newburyport | ルーシー・エルマン | ― | ― | Nina Stibbe |
| 3 | 赤毛のアン | ルーシー・モード・モンゴメリ | 村岡花子 | 講談社 | Florence Knapp |
| 1 | アキレウスの歌 | マデリン・ミラー | 川副智子 | 早川書房 | Nussaibah Younis |
| 1 | The Dirty Dust | Máirtín Ó Cadhain | ― | ― | Naoise Dolan |
| 2 | 火山の下 | マルカム・ラウリー | 斎藤兆史, 渡辺暁, 山崎暁子 | 白水社 | Nina Allan |
| 3 | ハドリアヌス帝の回想 | マルグリット・ユルスナール | 多田智満子 | 白水社 | David Diop |
| 2 | The Book of Night Women | マーロン・ジェイムズ | ― | ― | Bernardine Evaristo |
| 3 | 悲しみは羽根をまとって | マックス・ポーター | 桑原洋子 | 早川書房 | Lucas Rijneveld |
| 3 | ダイヤモンド広場 | マルセー・ルドゥレダ | 田澤耕 | 岩波文庫 | Mazen Maarouf |
| 3 | パチンコ | ミン・ジン・リー | 池田真紀子 | 文春文庫 | Roxane Gay |
| 2 | あなたの自伝、お書きします | ミュリエル・スパーク | 木村政則 | 河出書房新社 | Ali Smith |
| 3 | 愛の追跡 | ナンシー・ミットフォード | 奥山康治 | 彩流社 | Lisa Allardice |
| 1 | 緋文字 | ナサニエル・ホーソーン | 小川高義 | 光文社古典 新訳文庫 | Ben Markovits |
| 2 | Drive Your Plow Over the Bones of the Dead | オルガ・トカルチュク | ― | ― | Saba Sams |
| 3 | リヴァイアサン | ポール・オースター | 柴田元幸 | 新潮文庫 | Fiona Sturges |
| 2 | The Blue Flower | ペネロピ・フィッツジェラルド | ― | ― | Jon Day |
| 3 | 赤く染まる木々 | パーシヴァル・エヴェレット | 上野元美 | 早川書房 | Nussaibah Younis |
| 1 | スミラの雪の感覚 | ペーター・ホゥ | 染田屋茂 | 新潮社 | Daisy Johnson |
| 2 | 聊斎志異 | 蒲松齢 | 柴田天馬 | ちくま学芸文庫 | Yan Lianke |
| 1 | 華氏451度 | レイ・ブラッドベリ | 伊藤典夫 | ハヤカワ文庫SF | Joanne Harris |
| 2 | ジャマイカの烈風 | リチャード・ヒューズ | 小野寺健 | 晶文社 | Meg Rosoff |
| 1 | ブラック・ボーイ ある幼少期の記録 | リチャード・ライト | 野崎孝 | 岩波文庫 | David Diop |
| 2 | ジキル博士とハイド氏 | ロバート・ルイス・スティーヴンソン | 田内志文 | 角川文庫 | Ian Rankin |
| 1 | A Flag for Sunrise | ロバート・ストーン | ― | ― | Lorrie Moore |
| 1 | 五番目の男 | ロバートソン・デイヴィス | 行方昭夫 | ベネッセ コーポレーション | David Shariatmadari |
| 2 | 夜明けの約束 | ロマン・ガリ | 岩津航 | 共和国 世界浪曼派 | Mazen Maarouf |
| 3 | アウトサイダーズ | S・E・ヒントン | 唐沢則幸 | あすなろ書房 | Matt Haig |
| 1 | Clarissa Harlowe | サミュエル・リチャードソン | ― | ― | Laura Wilson |
| 3 | Clarissa, Or, the History of a Young Lady | サミュエル・リチャードソン | ― | ― | Jennifer Egan |
| 3 | Ghost Wall | サラ・モス | ― | ― | Bernardine Evaristo |
| 1 | とんがりモミの木の郷 | セアラ・オーン・ジュエット | 河島弘美 | 岩波文庫 | Sarah Moss |
| 3 | ずっとお城で暮らしてる | シャーリィ・ジャクスン | 市田泉 | 創元推理文庫 | Joanne Harris |
| 1 | Savushun | スィーミーン・ダーネシュヴァル | ― | ― | Parinoush Saniee |
| 3 | 赤と黒 | スタンダール | 野崎歓 | 光文社古典 新訳文庫 | Tom Crewe |
| 2 | 勇気の赤い勲章 | スティーヴン・クレイン | 藤井光 | 光文社古典 新訳文庫 | Rachel Kushner |
| 3 | Lolly Willowes, Or, the Loving Huntsman | シルヴィア・タウンゼンド・ ウォーナー | ― | ― | Jo Hamya |
| 1 | スーラ | トニ・モリスン | 大社淑子 | ハヤカワepi文庫 | Jack Edwards |
| 2 | ディトランジション、ベイビー | トーリ・ピーターズ | 吉田育未 | 河出書房新社 | Nussaibah Younis |
| 3 | 少女ソフィアの夏 | トーベ・ヤンソン | 渡部翠 | 講談社 | Lucy Knight |
| 3 | 薔薇の名前 | ウンベルト・エーコ | 河島英昭, 河島思朗 | 東京創元社 | RF Kuang |
| 1 | 影との戦い: ゲド戦記 1 | アーシュラ・K・ル=グウィン | 清水真砂子 | 岩波少年文庫 | Imogen Russell Williams |
| 1 | The Enigma of Arrival | V・S・ナイポール | ― | ― | Amit Chaudhuri |
| 3 | The Enigma of Arrival | V・S・ナイポール | ― | ― | Tanjil Rashid |
| 1 | The Golden Gate | ヴィクラム・セス | ― | ― | Rishi Dastidar |
| 3 | プニン | ウラジーミル・ナボコフ | 大橋吉之輔 | 文遊社 | Ben Markovits |
| 2 | セバスチャン・ナイトの真実の生涯 | ウラジーミル・ナボコフ | 富士川義之 | 講談社文芸文庫 | Derek Owusu |
| 3 | Shadows on the Rock | ウィラ・キャザー | ― | ― | Sarah Moss |
| 3 | 死の床に横たわりて | ウィリアム・フォークナー | 佐伯彰一 | 講談社文芸文庫 | Rachel Kushner |
| 2 | 八月の光 | ウィリアム・フォークナー | 加島祥造 | 新潮文庫 | Lorrie Moore |
| 3 | 八月の光 | ウィリアム・フォークナー | 加島祥造 | 新潮文庫 | Stephen King |
| 1 | 異次元を覗く家 | ウィリアム・ホープ・ホジソン | 荒俣宏 | アトリエサード ナイトランド叢書 | M. John Harrison |
| 1 | 密やかな結晶 | 小川洋子 | ― | 講談社文庫 | Natalie Haynes |
| 2 | Nw | ゼイディー・スミス | ― | ― | Nikesh Shukla |
| 1 | Nw | ゼイディー・スミス | ― | ― | Roxane Gay |
↑リンクはAmazon。
作家名でのAmazon検索や並べ替えもできます。
アルファベット順です。
一番右の列に投票者の英語名を記載しています。複数訳のある作品は、表紙・翻訳者・内容説明を参考に一冊を選んで掲載していますが、作品リンクからほかの翻訳者による本も検索できます。
英ガーディアン紙「史上最高の小説100冊」のこと
英ガーディアン紙「史上最高の小説100冊」の一覧表

英ガーディアン紙が2026年5月に発表した「史上最高の小説100冊」については、こちらでまとめています。
英ガーディアン紙「史上最高の小説100冊」の「MY TOP 10」
The Guardian
The 100 best novels of all time
100冊のランキングの一番下、1位の作品のすぐ下にある「See all the votes」から、アンケートに参加した172人それぞれの「MY TOP 10」を見ることができます。
英ガーディアン紙の100冊関連のまとめ記事
英ガーディアン紙の100冊に選ばれなかった名作リスト〈英米編〉
投票者が自身のトップ3として激推ししたにもかかわらず、英ガーディアン紙「史上最高の小説100冊」からは惜しくも漏れてしまった名作たちを集めました。こちらは〈英米編〉として、イギリスとアメリカの作家の作品を紹介しています。下の表紙は楽天ブックスもしくは楽天の書店のものです。
アーシュラ・K・ル=グウィン「影との戦い ゲド戦記1」
『影との戦い: ゲド戦記 1 (岩波少年文庫 588)』
アーシュラ・K・ル=グウィン,清水真砂子
2009/01/16
岩波書店
大魔法使いオジオンに、才能を見出された少年ゲド。自分に並はずれた能力がそなわっていることを知ると、魔法の力にさらに磨きをかけようと、魔法の学院に入る。得意になった彼は禁じられた呪文を唱え、自らの〈影〉を呼び出してしまい、〈影〉との果てしない戦いに引き込まれていくことになる。大賢人ゲドの若き日の物語。
アガサ・クリスティー「スリーピング・マーダー」
『スリーピング・マーダー (クリスティー文庫)』
アガサ・クリスティー,綾川梓
2004/11/18
早川書房
若妻グエンダはヴィクトリア朝風の家で新生活を始めた。だが、奇妙なことに初めて見るはずの家の中に既視感を抱く。ある日、彼女は観劇中、芝居の終幕近くの台詞を聞いて突如失神した。彼女は家の中で殺人が行なわれた記憶をふいに思い出したというが……ミス・マープルが回想の中の殺人に挑む。
アキール・シャルマ「ファミリー・ライフ」
『ファミリー・ライフ (新潮クレスト・ブックス)』
アキール・シャルマ,小野正嗣
2018/01/31
新潮社
家族の暮らしを一変させた、ある夏の事故。愛情と祈りに満ちた感動の家族小説。インドからアメリカに渡り、ささやかな幸福を築いてきた移民一家の日常が、夏休みのプールの事故で暗転する。意識が戻らない兄、介護の毎日に疲弊する両親、そして悲しみの中で成長していく弟――。痛切な愛情と祈りにあふれる自伝的長篇を、繊細であたたかな小野正嗣訳で。フォリオ賞・国際IMPACダブリン文学賞受賞作。
アリ・スミス「両方になる」
『両方になる (新潮クレスト・ブックス)』
アリ・スミス,木原善彦
2018/09/27
新潮社
15世紀イタリアに生きたルネサンスの画家と、母を失ったばかりの21世紀のイギリスの少女。二人の物語は時空を超えて響き合い、男と女、絵と下絵、事実と虚構の境界をも鮮やかに塗り替えていく。そして再読したとき、物語はまったく別の顔を見せるー。未だかつてない楽しさと驚きに満ちた長篇小説。コスタ賞、ベイリーズ賞、ゴールドスミス賞受賞作。
アリソン・ベクダル「ファン・ホーム」
『ファン・ホーム ある家族の悲喜劇〈新装版〉』
アリソン・ベクダル,椎名ゆかり
2017/12/21
小学館集英社プロダクション
ペンシルベニア州の片田舎で葬儀屋を営む家庭の長女として育てられたアリソン。英語教師として働きながら自らの耽美的な世界にひきこもる父親とは、互いに関心を持たないまま冷淡な関係が続いていた。やがて大学生になり、自分がレズビアンであることを自覚しカミングアウトしたアリソンは、父もまた自分と同じ同性愛者であることを知る。その事実を知って数週間後、自殺とも言えるような事故によって父親が死んだ。 いったい私は、父の何を知っていたと言えるのだろうーー?
アン・ブロンテ「ワイルドフェル・ホールの住人」
アン・ブロンテ
『ワイルドフェル・ホールの住人 (ブロンテ全集 9)』蛭川久康訳/みすず書房(1996年2月)
夫の暴虐に耐えたヘレンが掴む、新しい愛。末妹アンが兄ブランウェルへの深い思いを込めて描いた、本邦初訳の大作。
タラ・フィッツジェラルド主演
BBCドラマ『ワイルドフェル屋敷の人々』原作
著者の弟ブランウェル・ブロンテの生涯や性格のいくつかの側面は、『ワイルドフェル・ホールの住人』に登場するヘレンの夫アーサー・ハンティンドンのそれと重なる部分がある。
The Tenant of Wildfell Hall – Wikipedia
アン・ブロンテ(1820年1月17日 – 1849年5月28日)は、イギリスの小説家。ヨークシャーのソーントン生れ。ブロンテ三姉妹の末妹。アクトン・ベル (Acton Bell) のペンネームを使用した。
…彼女の最初の小説『アグネス・グレイ』は姉エミリーの『嵐が丘』三巻と共に出版された。シャーロットの『ジェーン・エア』が出版されたのはその一ヶ月後であった。2作目の小説『ワイルドフェル・ホールの住人』は1848年、兄のブランウェル・ブロンテ(31歳没)および4番目の姉のエミリー(30歳没)の死の直前に出版された。
アン・ブロンテ – Wikipedia
アンジェラ・カーター「夜ごとのサーカス」
アンジェラ・カーター
『夜ごとのサーカス (文学の冒険シリーズ)』加藤光也訳/国書刊行会(2000年9月)
背中に翼のはえた空中ブランコ乗りの女が語る世にも不思議な身の上話。英国のマジックリアリスト、アンジェラ・カーターの奔放な想像力と過激な幻想、豊饒な語りが結実した、80年代を代表する傑作。
E・アニー・プルー「シッピング・ニュース」
E・アニー・プルー
『シッピング・ニュース (集英社文庫)』上岡伸雄訳/集英社(2002年2月)
クオイルは不器用な三十男。三流新聞を解雇され、浮気をし放題の性悪女の女房は事故で死んだ。父母も借金を抱え自殺。彼は人生をやり直すために二人の娘たちと唯一の血縁の叔母を伴い、父祖の地ニューファンドランドへ渡る。そこには一族の名のついた岬があり、叔母が昔捨てた家があった。クオイルは船の情報ー港湾(シッピング)ニュースを書く記者として雇われ、島の生活を始める…。ピュリッツアー賞、全米図書賞W受賞。
ケビン・スペイシー主演
映画『シッピング・ニュース』原作
E・M・フォースター「インドへの道」ほか
『インドへの道 (河出文庫)』
E・M・フォースター,小野寺健
2022/10/06
河出書房新社
大英帝国統治下のインドの地方都市を舞台に、多様な登場人物の理解と無理解を緻密に描き、人種や宗教、東洋と西洋、支配と非支配といった文化的対立を、壮大なスケールで示した不朽の名作。
E・L・ドクトロウ「ダニエル書」
E・L・ドクトロウ
『ダニエル書 (サンリオ文庫)』渋谷雄三郎訳/サンリオ(1985年8月)
『ダニエルの書』(1971年)は、E・L・ドクトロウによる半歴史小説で、ジュリアスとエセル・ローゼンバーグの生涯、裁判、処刑を大まかに基にしている。ドクトロウは、ポールとロシェル・アイザックソン夫妻(ローゼンバーグ夫妻のモデル)の物語を、彼らの長男ダニエルと妹スーザンという、1960年代の政治に深く関わる大学生の人物を通して描いている。
イーディス・ウォートン「国の慣習」
イーディス・ウォートン
『国の慣習 上・下』小林由杲訳/Independently published(2025年4月)
シドニー・スウィーニー主演映画化予定!
20世紀初頭、ニューヨーク。新興成金の両親とともに中西部からやってきたアンディーン・スプラッグは、野心と美貌を武器に社交界の階段を駆け上がっていく。アメリカとフランスを舞台に、女性初のピューリッツァー賞作家がさまざまな慣習の違いを巧みな筆致でユーモアと皮肉たっぷりに描くアメリカ文学の傑作。
ウィリアム・フォークナー「八月の光」ほか
『八月の光 (光文社古典新訳文庫)』
フォークナー,黒原敏行
2018/05/09
光文社
お腹の子の父親を追って旅する女、肌は白いが黒人の血を引いているという労働者、支離滅裂な言動から辞職を余儀なくされた牧師……近代化の波が押し寄せる米国南部の町ジェファソンで、過去に呪われたように生きる人々の生は、一連の壮絶な事件へと収斂していく。ノーベル賞受賞作家の代表的作品。20世紀アメリカ文学の傑作!
ウィリアム・ホープ・ホジソン「異次元を覗く家」
『異次元を覗く家 (ナイトランド叢書)』
ウィリアム・ホープ・ホジスン,荒俣宏
2015/10/22
書苑新社
海外の怪奇幻想小説から、傑作を選りすぐり、一流の翻訳で、ホラー愛好者に贈るナイトランド叢書。第4回配本は、荒俣宏・訳のホジスンの傑作!ラヴクラフトの先駆をなす宇宙的恐怖!廃墟に遺された手記が物語るのは、異次元から侵入する怪物たちとの闘争と、太陽さえもが死を迎える世界の終末……。〈ボーダーランド三部作〉の一つとして名高いSFホラーの傑作! 書き下ろし訳者あとがき付。
ウラジーミル・ナボコフ「プニン」ほか
『プニン』
ウラジーミル・ナボコフ,大橋吉之輔
2012/09/26
文遊社
亡命ロシア人プニン教授のアメリカでの生活を、ユーモア溢れる軽妙なタッチで、ときにアイロニカルな悲哀をおりまぜ描いた長編小説。
読むたびに内容が変わるこの本を、読み終えることはできるのだろうか。
Amazon.co.jp: プニン : ウラジーミル・ナボコフ
プニン的なるものの力を、わたしたちはつい見逃す。はっきりと指さすことはできず、注視すると消えてしまう。書けないはずのものを明瞭に描くナボコフは、だからたしかに魔術師なのだ。もしかしてこの小説の本文は、プニンというひとつの単語なのかも知れない。 円城塔
S・E・ヒントン「アウトサイダーズ」
『アウトサイダーズ』
S・E・ヒントン,唐沢則幸
2000/05/01
あすなろ書房
グループの対立、殺人と逃亡、そして友の死…。高校生作家ならではのみずみずしい感性が光るアメリカ青春小説の傑作、待望の再刊。
フランシス・フォード・コッポラ監督
映画『アウトサイダー』原作
カート・ヴォネガット・ジュニア「スローターハウス5」
『スローターハウス5 (ハヤカワ文庫 SF)』
カート・ヴォネガット・ジュニア,和田誠,伊藤典夫
1978/12/31
早川書房
時の流れの呪縛から解き放たれたビリー・ピルグリムは、自分の生涯の未来と過去とを往来する、奇妙な時間旅行者になっていた。大富豪の娘と幸福な結婚生活を送り……異星人に誘拐されてトラルファマドール星の動物園に収容され……やがては第二次世界大戦でドイツ軍の捕虜となり、連合軍によるドレスデン無差別爆撃を受けるビリー。時間の迷路の果てに彼が見たものは何か? 著者自身の戦争体験をまじえた半自伝的長篇。
ジョージ・ロイ・ヒル監督
映画『スローターハウス5』原作
J・R・R・トールキン「指輪物語」
『最新版 指輪物語1 旅の仲間 上 (評論社文庫)』
『最新版 指輪物語2 旅の仲間 下 (評論社文庫)』
(全7巻)
J・R・R・トールキン,瀬田貞二,田中明子
2022/10/19
評論社
瀬田・田中訳の集大成
ファンタジー文学の最高峰『指輪物語』が日本で初刊行された1972年から奇しくも50年目の2022年、訳文と固有名詞を全面的に見直した日本語訳の完成形として、本最新版をお届けします。
遠い昔、魔王サウロンが、悪しき力の限りを注ぎ込んで作った、指輪をめぐる物語。全世界に、一億人を超えるファンを持つ不滅のファンタジーが、ここに幕を開ける。
J・L・カー「ひと月の夏」
J・L・カー
『ひと月の夏 (白水Uブックス 103 海外小説の誘惑)』小野寺健訳/白水社(1993年10月)
1920年夏のある日、英国ヨークシャの田園の小駅にひとりの若者が降り立つ。村の教会の壁画修復にやってきた彼は、第一次大戦で心に深い傷を負っていた。だが飾り気のない村の人々との交流が堅く閉ざされた彼の心を次第に開いていく。静かな村での主人公のひと夏の愛と友情をやわらかな筆致で描き、心にしみる名品。ガーディアン賞受賞作。
ジェイン・オースティン「分別と多感」
『分別と多感 (ちくま文庫)』
ジェイン・オースティン,中野康司
2007/02/07
筑摩書房
「分別」のある姉エリナーと、「多感」な妹マリアン。エリナーが思いを寄せるエドワードは、ぱっとしないが誠実な青年。マリアンが激しい恋をするウィロビーは、美貌と気品を兼ね備える情熱の男性。この似合いのカップルに、それぞれ不似合いな人物が複雑に絡み、姉妹の結婚への道は紆余曲折する。19世紀英国の田園を舞台に繰り広げられる恋愛小説の傑作。初の文庫化を読みやすい新訳で実現。
ジェニファー・イーガン「ならずものがやってくる」
『ならずものがやってくる (ハヤカワepi文庫)』
ジェニファー・イーガン,谷崎由依
2015/04/22
早川書房
ふと目に留まった見知らぬ人の鞄と、そこからのぞく財布。サーシャはこらえきれず財布に手を伸ばすが…。
問題を抱える若い女性と、その上司の元パンクロッカーからはじまる物語は、過去と未来を行き来しながら、二人が人生の軌跡を交えた人々につながっていく。あふれる詩情と優れた構成で描かれる、さまざまな生の落胆と希望。世界的ベストセラーとなったピュリッツァー賞、全米批評家協会賞受賞作。
ジェローム・K・ジェローム「ボートの三人男」
『ボートの三人男 (中公文庫)』
ジェローム・K・ジェローム,丸谷才一
2010/03/25
中央公論新社
気鬱にとりつかれた三人の紳士が犬をお供に、テムズ河をボートで漕ぎだした。歴史を秘めた町や村、城や森をたどり、愉快で滑稽、皮肉で珍妙な河の旅が続く。数々のオマージュ作品を生み、いまだ世界で愛読されている英国ユーモア小説の古典。
ジェローム・K・ジェローム
『ボートの三人男 もちろん犬も (光文社古典新訳文庫)』小山太一訳/光文社(2018年4月)
ありとあらゆる病気に罹っていると判断した僕は、休養と変化を求めて、友人ハリスとジョージ、そして犬のモンモランシーとともに、ボートに荷物を積み込み(歯ブラシは入れた?)、テムズ河を遡上する旅に出る。景勝地を巡ってゆっくりするはずが、トラブルとハプニングの連続で…。
料理へのこだわり、武勇伝くらべ、やせがまん対決、パブでの騒動…独身男三人で旅をすれば、あることないことで議論になり、他人に迷惑をかけたりかけられたり、大まじめだからこそ「ふふっ」と笑える事態に事欠かない。英国ユーモア小説の傑作!
シャーリィ・ジャクスン「ずっとお城で暮らしてる」
『ずっとお城で暮らしてる (創元推理文庫)』
シャーリィ・ジャクスン,市田泉
2007/08/25
東京創元社
あたしはメアリ・キャサリン・ブラックウッド。ほかの家族が殺されたこの屋敷で、姉のコニーと暮らしている…。悪意に満ちた外界に背を向け、空想が彩る閉じた世界で過ごす幸せな日々。しかし従兄チャールズの来訪が、美しく病んだ世界に大きな変化をもたらそうとしていた。“魔女”と呼ばれた女流作家が、超自然的要素を排し、少女の視線から人間心理に潜む邪悪を描いた傑作。
ジョージ・エリオット「サイラス・マーナー」ほか
『サイラス・マーナー (光文社古典新訳文庫)』
ジョージ・エリオット,小尾芙佐
2019/09/11
光文社
友と恋人に裏切られ、神にも絶望して故郷を捨てたサイラス・マーナーは、たどりついた村のはずれで、機を織って得た金貨を眺めるのを唯一の愉しみとする暮らしをしていた。そんな彼にふたたび襲いかかる災難……。精細な心理描写とドラ マチックな展開が魅力のエリオットの代表作の一つ。
ジョージ・オーウェル「動物農場」
『動物農場〔新訳版〕 (ハヤカワepi文庫)』
ジョージ・オーウェル,山形浩生
2017/01/07
早川書房
飲んだくれの農場主ジョーンズを追い出した動物たちは、すべての動物は平等という理想を実現した「動物農場」を設立した。守るべき戒律を定め、動物主義の実践に励んだ。農場は共和国となり、知力に優れたブタが大統領に選ばれたが、指導者であるブタは手に入れた特権を徐々に拡大していき……。権力構造に対する痛烈な批判を寓話形式で描いた風刺文学の名作。『一九八四年』と並ぶ、オーウェルもう一つの代表作、新訳版
三鷹の森ジブリ美術館ライブラリー提供作品
アニメ映画『動物農場』原作小説
監督:ジョン・ハラス&ジョイ・バチュラー
ジョーゼフ・ヘラー「なにかが起こった」
ジョーゼフ・ヘラー
『なにかが起こった 上・下』篠原慎訳/角川書店(1983年5月)
『Something Happened』(1974年刊、『キャッチ=22』の13年後)は、ジョセフ・ヘラーの長編小説第2作である。本作の主人公兼語り手はビジネスマンのボブ・スローカムであり、彼は仕事、家族、子供時代、数々の性的遍歴、そして自身の内面について、意識の流れの手法を用いて語っていく。『サムシング・ハプンド』は『キャッチ=22』ほどの知名度こそ得られなかったものの、その後カルト的な人気を博し、ヘラーの最高傑作の一つとみなす向きもある。
ジョン・アーヴィング「サイダーハウス・ルール」
ジョン・アーヴィング
『サイダーハウス・ルール 上・下 (文春文庫)』真野明裕訳/文藝春秋(1996年7月)
セント・クラウズの孤児院で、望まれざる存在として生を享けたホーマー・ウェルズ。孤児院の創設者で医師でもあるラーチは、彼にルールを教えこむ。「人の役に立つ存在になれ」と。だが堕胎に自分を役立てることに反発を感じたホーマーは、ある決断をするー。堕胎を描くことで人間の生と社会を捉えたアーヴィングの傑作長篇。
ジョン・スタインベック「キャナリー・ロウ 缶詰横町」ほか
ジョン・スタインベック
『キャナリー・ロウ: 缶詰横町 (福武文庫)』井上謙治訳/ベネッセコーポレーション(1989年1月)
カリフォルニア州サリーナスにほど近い港町キャナリー・ロウで、ある日突飛なパーティーが催される。-皆から「先生」と呼ばれ尊敬されている生物学者、ビジネスにはうるさい雑貨商リー・チョン、女主人ドーラの経営する売春宿の女たち、「ドヤ御殿」と名づけられた小屋に寝泊りする浮浪者たちが巻き起す笑いと涙の物語。
ジョン・ドス・パソス「U.S.A.」
ジョン・ドス・パソス
『U.S.A. 1 (岩波文庫 赤)』渡辺利雄、平野信行、島田太郎訳/岩波書店(1977年1月)
『U.S.A. 2 (岩波文庫 赤)』渡辺利雄、平野信行、島田太郎訳/岩波書店(1978年11月)
この作品は「北緯42度線」「1919年」「ビッグ・マネー」の3部からなる.20世紀初頭の合衆国が直面した宿命的な歴史的現実を,12人の主要人物の生涯を中心にたどり,批判し,画期的な小説技法を用いて,アメリカという怪物の全貌の解明を試みる.「現代アメリカ小説における最初の偉大な国民的叙事詩」と評されるドス・パソス(1896‐1970)の大作.
※岩波文庫版は、第1部のみで翻訳がストップ(未完)。
スティーヴン・クレイン「勇気の赤い勲章」
『勇気の赤い勲章 (光文社古典新訳文庫)』
スティーヴン・クレイン,藤井光
光文社
2019/10/08
戦場での英雄的活躍に憧れ、北軍に志願したヘンリー。進軍の停滞で焦らされた末に戦いが始まり、興奮のうちに射撃し続けた彼だったが、執念深く襲いかかる敵軍の包囲に遭うや、高揚はたやすく恐慌へと変わるのであった。南北戦争を舞台に色彩豊かに描かれるアメリカ戦争文学の傑作。
セアラ・オーン・ジュエット「とんがりモミの木の郷」
『とんがりモミの木の郷 他五篇 (岩波文庫 赤)』
セアラ・オーン・ジュエット,河島弘美
2019/10/17
岩波書店
ヘンリー・ジェイムズが「美の精華」、キプリングが「まさに人生そのもの」と表題作を絶賛。アメリカの女性作家ジュエット(1849─1909)は、故郷のニューイングランド・メイン州の歴史ある静かな町を舞台に、人びとのささやかな日常と美しい自然を繊細な陰影をもって描き続けた。文学史上に名をのこす傑作、初の邦訳。
ダイアナ・ウィン・ジョーンズ「九年目の魔法」
『九年目の魔法【新装版】 (創元推理文庫)』
ダイアナ・ウィン・ジョーンズ,浅羽莢子
2025/09/19
東京創元社
この本、こんな題名だった?壁にかかっているのもこんな写真じゃなかったはず。この九年間にあったことと、今おぼえていることが違っている。十歳の頃近くの屋敷のお葬式でリンさんと出会って、ずっと歳上の男の人なのに仲良くなって、それからとても恐ろしい何かが起こり始めた。『ハウルの動く城』原作の著者、英国ファンタジイの女王が少女の愛と成長と闘いを綴る現代魔法譚。
ダニエル・キイス「アルジャーノンに花束を」
『アルジャーノンに花束を〔新装版〕 (ハヤカワ文庫NV)』
ダニエル・キイス,小尾芙佐
2026/04/02
早川書房
32歳になっても幼児なみの知能しかないチャーリイ・ゴードン。そんな彼に夢のような話が舞いこんだ。大学の先生が頭をよくしてくれるというのだ。これにとびついた彼は、白ネズミのアルジャーノンを競争相手に検査を受ける。やがて手術によりチャーリイの知能は向上していくが……。天才に変貌した青年が知る、人の心の真実とは?
全世界が涙した不朽の名作。1999年におこなわれた歌手・宇多田ヒカル氏との対談を特別再録。
ダニエル・デフォー「ロビンソン・クルーソー」ほか
『ロビンソン・クルーソー (光文社古典新訳文庫)』
デフォー,唐戸信嘉
2018/08/06
光文社
船に乗るたびに災難に見舞われるロビンソン。無人島漂着でさすがに悪運尽きたかに思えたが、住居建設、家畜の飼育、麦の栽培、パン焼きなど、試行錯誤しながらも限られた資源を活用して28年も暮らすことになる……創意工夫と不屈の精神で生き抜いた男の波瀾の人生を描いた傑作。
チャールズ・ディケンズ「オリヴァー・ツイスト」
『オリヴァー・ツイスト (新潮文庫)』
チャールズ・ディケンズ,加賀山卓朗
2017/04/28
新潮社
孤児オリヴァー・ツイストは薄粥のお代わりを求めたために救貧院を追い出され、ユダヤ人フェイギンを頭領とする少年たちの窃盗団に引きずり込まれた。裕福で心優しい紳士ブラウンローに保護され、その純粋な心を励まされたが、ふたたびフェイギンやその仲間のサイクスの元に戻されてしまう。どんな運命がオリヴァーを待ち受けるのか、そして彼の出生の秘密とは――。ディケンズ初期の代表作。
デューナ・バーンズ「夜の森」
『夜の森 (ゴシック叢書 23)』
デューナ・バーンズ,野島秀和
1991/06/20
国書刊行会
〈表紙は楽天ブックスです〉
両大戦間のベルリン、ウィーン、パリ、ニューヨーク― 時間の廃墟を夢遊病者のように彷徨する〈無宿の天使〉ロビン・ヴォート。 流浪するロビンを狂おしく恋するレスボスの愛に呪われたノラとジェニー。 彼女らの夜の告白の懺悔聴聞僧をつとめるソドムの医者マショー。 ロビンの血をわけた息子で成長の止った白痴のグイードー・・・ 〈昼〉の秩序論理を棄て〈夜の森〉をさまよいつづける魔に憑かれた人々の孤独と失墜と破滅を、アール・デコの文様を思わせる華麗で装飾的な文体で描きT・S・エリオットやロレンス・ダレルらの絶賛をあびた幻の傑作。
トーリ・ピーターズ「ディトランジション、ベイビー」
『ディトランジション、ベイビー』
トーリ・ピーターズ,吉田育未
2025/11/25
河出書房新社
「セックス・アンド・ザ・シテイ」問題ー。パートナーを見つけるか、キャリアに邁進するか、赤ちゃんを産むか、自己表現をするか。
ひとりきりでいることができずロマンチックな情事を追いかけるリース、ディトランジションして父親になることを迫られるエイムズ、悪夢のような離婚を経て妊娠したIT企業のアイデアエリート、カトリーナ。それぞれの思惑が合致して交錯して背反する、その先にある新しい家族の形!!!!21世紀版『高慢と偏見』とも称される傑作長編。PEN/ヘミングウェイ賞受賞。
トニ・モリスン「スーラ」
『スーラ―トニ・モリスン・セレクション (ハヤカワepi文庫)』
トニ・モリスン,大社淑子
2009/08/20
早川書房
ボトム(どん底)と呼ばれる丘の上で育った黒人の少女、奔放なスーラと大人しいネル。正反対の性格を持つゆえに、少女たちは固い友情で結ばれた。二人で犯した許されざる罪でさえ、隠し続けられるほどの絆。だが時が経ち、ネルの結婚式の日を迎えると、なぜかスーラは町を去ってしまう。十年後に二人は再会を果たすものの、その友情は……。黒人社会の光と影を、女性たちの成長とともに描く、ノーベル賞作家初期の傑作。
ドン・デリーロ「リブラ時の秤」
ドン・デリーロ
『リブラ時の秤 上・下』真野明裕訳/文藝春秋(1991年6月)
1963年11月22日、陽に照り輝く大統領専用車は、ガード下の暗がりへと向かっていた。暗がり、闇の力、闇にうごめく暗殺者の群。20余年の時を経、虚実のはざまにたゆたう「事件」が今、衝撃的な小説作品の中に甦る。より鮮烈に、より激しく、もの狂おしく、数発の銃弾にいたる薄暮の道程が語り明かされる。『リブラ 時の秤』によって、ダラスの熱い日は、現代の叙事詩となった。ダラスの「魔の刻」を描き切った戦慄のベストセラーついに登場。
ナサニエル・ホーソーン「緋文字」
『緋文字(完訳) (岩波文庫 赤)』
ナサニエル・ホーソーン,八木敏雄
1992/12/16
光文社
胸に赤いAの文字を付け、罪の子を抱いて処刑のさらし台に立つ女。告白と悔悛を説く青年牧師の苦悩…。厳格な規律に縛られた17世紀ボストンの清教徒社会に起こった姦通事件を題材として人間心理の陰翳に鋭いメスを入れながら、自由とは、罪とは何かを追求した傑作。有名な序文「税関」を加え、待望の新訳で送る完全版。
ナンシー・ミットフォード「愛の追跡」
『愛の追跡』
ナンシー・ミットフォード,奥山康治
1991/10/01
彩流社
緑のコッツウォールド丘陵地帯の貴族の館に、動乱のスペインに、パリに展開する〈失われた世代〉の青春郡像。維新の駐日英国公使館に在勤した男爵の孫娘による自伝的小説の初訳。
パーシヴァル・エヴェレット「赤く染まる木々」
『赤く染まる木々』
パーシヴァル・エヴェレット,上野元美
2025/12/03
早川書房
2019年、ミシシッピ州マネー。ミシシッピ州捜査局(MBI)の特別刑事エドとジムがこの町に呼ばれたのは、ある白人男性の殺害事件が発端だった。現場には、60年以上前にリンチにより惨殺された黒人少年エメット・ティルに酷似した第二の遺体が。だが、第二の遺体は一夜にして姿を消してしまった。ほどなくして、遺体は別の家にも現れるが、そこでは白人男性が新たに殺されていた。そして、またも遺体は消てしまいー真相を追うエドとジムに知らされたのはアメリカ全土で巻き起こる同様の事件の数々だった!これは死者たちによる復讐か、それともー。
ハーパー・リー「アラバマ物語」
『ものまね鳥を殺すのは: アラバマ物語〔新訳版〕』
ハーパー・リー,上岡伸雄
2023/06/20
早川書房
「これは覚えておいてくれ。ものまね鳥を殺すのは罪なんだ」 1930年代、アメリカ南部。白人女性への暴行の嫌疑がかけられた黒人男性の弁護についたアティカスは、無垢な存在を殺すのは罪なのだと子どもたちに話す。 アメリカ南部にはびこる人種差別と、周囲の白人の反発にもかかわらず正義のために闘う父の姿を、 アティカスの娘スカウトの無垢な瞳を通じて克明に描いた、全世界4000万部超の不朽の名作の新訳。1961年ピュ
ハニフ・クレイシ「郊外のブッダ」
ハニフ・クレイシ
『郊外のブッダ』古賀林幸訳/中央公論新社(1996年8月)
イギリス文壇の過激な挑発者が放つ抱腹絶倒の自伝的処女長編。フリーセックス、パンク、ドラッグの嵐吹き荒れる70年代。17歳のカリムの運命は、インド人の父親が突然“教祖”になって大波瀾!70年代ロンドンを舞台に描く抱腹絶倒の青春小説。
ヒラリー・マンテル「鏡と光」
1536年5月、王妃アン・ブーリンが斬首された。国王ヘンリー八世はジェーン・シーモアと結婚する。宮廷が落ち着いたと見えたそのとき、北部で王の改革を糾弾する大規模な反乱が勃発する。王の秘書官にして王璽尚書のトマス・クロムウェルは、反乱の鎮圧に、また、ヘンリー八世と教皇を支持するその娘メアリの和解に、奔走する。貧しい生まれから高位にのぼりつめた政治家クロムウェルの人生を描いた『ウルフ・ホール』『罪人を召し出せ』につづく三部作最終巻。
フランシス・ハーディング「嘘の木」
『嘘の木 (創元推理文庫)』
フランシス・ハーディング,児玉敦子
2022/05/18
東京創元社
世紀の大発見、翼のある人類の化石が捏造だとの噂が流れ、発見者であるサンダリー博士一家は世間の目を逃れるように島へ移住する。そんななか博士が謎の死を遂げ、父の死因に疑問を抱いた娘のフェイスは事件を密かに調べ始める。父が遺した奇妙な手記、嘘を養分に育ち真実を見せる実をつけるという奇怪な木……。19世紀イギリスを舞台に時代の枷に反発し真実を追い求める少女を描いた、コスタ賞大賞・児童書部門ダブル受賞の傑作。
ヘレン・フィールディング「ブリジット・ジョーンズの日記」
『ブリジット・ジョーンズの日記 (角川文庫)』
ヘレン・フィールディング,亀井よし子
2015/04/25
KADOKAWA
ロンドンの出版社に勤めるブリジット・ジョーンズは30代前半、独身。目下、最大の目標は節酒、禁煙、ダイエット、内面の安定と充実。だが、郊外の実家では両親は熟年離婚の危機まっただなかで、ブリジットにはボーイフレンドのひとりもいない。あこがれの上司、ダニエルと個人的なメールのやりとりをするようになったものの、関係は危険な予感につつまれていてー。世界中の女性が共感したロングセラーシリーズ、ここに誕生!
レネー・ゼルウィガー主演
映画『ブリジット・ジョーンズの日記』原作
ヘンリー・ジェイムズ「鳩の翼」ほか
ヘンリー・ジェイムズ
『鳩の翼 上・下 (講談社文芸文庫)』青木次生訳/講談社(1997年9月)
莫大な財産を相続した天涯孤独の娘ミリーは病身で早死の運命を予感している。取材に来たイギリスの記者デンシャーに好意を持つが、残り少ない余命を人生体験を極めるために費すべく、ヨーロッパへ向けて旅立つ。二十世紀文学の源流をなすといっても過言ではないアメリカの巨匠ヘンリー・ジェイムズの円熟期の傑作。
ポール・オースター「リヴァイアサン」
『リヴァイアサン (新潮文庫)』
ポール・オースター,柴田元幸
2002/11/28
新潮社
一人の男が道端で爆死した。製作中の爆弾が暴発し、死体は15mの範囲に散らばっていた。男が、米各地の自由の女神像を狙い続けた自由の怪人(ファントム・オブ・リバティ)であることに、私は気付いた。FBIより先だった。実は彼とは随分以前にある朗読会で知り合い、一時はとても親密だった。彼はいったい何に絶望し、なぜテロリストになったのか。彼が追い続けた怪物リヴァイアサンとは。謎が少しずつ明かされる。
マックス・ポーター「悲しみは羽根をまとって」
『悲しみは羽根をまとって』
マックス・ポーター,桑原洋子
2026/02/18
早川書房
妻を突然亡くした夫と幼い息子たち。喪失の重みが沁みこむロンドンのフラットに、奇妙な“話すカラス”が現れ、こう告げるーおまえがおれをいらなくなるまでここにいる。喪失の混乱のなかで始まった、カラスとの不可思議な生活。やがて彼らが見出す「悲しみ」のほんとうの姿とは。40歳未満の新鋭に贈られるディラン・トマス賞受賞作。いま英国で最注目の作家マックス・ポーターの、世界を驚かせたデビュー作。
マデリン・ミラー「アキレウスの歌」
『アキレウスの歌』
マデリン・ミラー,川副智子
2014/03/25
早川書房
罪を犯して追放された王子パトロクロスは、身を寄せた国で半人半神の王子アキレウスに出会う。当代随一の戦士になると予言された、輝けるアキレウス。当初は反感を持ったパトロクロスだったが、徐々に二人の少年は強い絆で結ばれていく。しかし、16歳のある日に勃発したトロイア戦争は、二人の運命に不吉な影を投げかけたー神々が人間に干渉するギリシア神話の世界を舞台に、英雄アキレウスとその無二の友の生涯を、鮮やかに描き上げたオレンジ賞受賞作。
マルカム・ラウリー「火山の下」
『火山の下』
マルカム・ラウリー,斎藤兆史,渡辺暁,山崎暁子
2023/05/25
白水社
ポポカテペトルとイスタクシワトル。二つの火山を臨むメキシコ、クアウナワクの町で、妻に捨てられ、酒浸りの日々を送る元英国領事ジェフリー・ファーミン。1938年11月の“死者の日”の朝、最愛の妻イヴォンヌが突然彼のもとに舞い戻ってくる。ぎこちなく再会した二人は、領事の腹違いの弟ヒューを伴って闘牛見物に出かけることに。かつての恋敵ラリュエルも登場し、領事は心の底で妻を許せないまま、ドン・キホーテさながらに破滅へと向かって突き進んでいく。ガルシア=マルケス、大江健三郎ら世界の作家たちが愛読した20世紀文学の傑作、待望の復刊!
ジョン・ヒューストン監督
映画『火山のもとで』原作
ミュリエル・スパーク「あなたの自伝、お書きします」
『あなたの自伝、お書きします』
ミュリエル・スパーク,木村政則
2016/07/21
河出書房新社
作家の卵フラーは、自伝協会なる組織に雇われ、名士ぞろいの会員の自伝執筆を手伝うことになった。やがて奇妙なことに、会員たちはフラーが書いた小説の登場人物と同じ台詞を口にしだし、小説そっくりの事件が!一方、フラーは念願の小説出版の話を反故にされ、唯一の原稿も盗まれてしまう。自伝協会と出版撤回には何か関連が?フラーは原稿を無事取り返し、出版することができるのか?スパークの幻の傑作、ついに登場!
ミン・ジン・リー「パチンコ」
『パチンコ 上 (文春文庫)』
『パチンコ 下 (文春文庫)』
ミン・ジン・リー,池田真紀子
2023/07/05
文藝春秋
日韓併合下の釜山沖の小さな島、影島。下宿屋の娘、キム・ソンジャは、粋な仲買人のハンスと出会い、恋に落ちて身籠るが、実はハンスには妻子がいた。妊娠を恥じる彼女に牧師のイサクが手を差し伸べる。二人はイサクの兄が住む大阪の鶴橋へ。しかし過酷な日々が待ち受けていた――。全世界で共感を呼んだ大作、ついに文庫化!
ユン・ヨジョン主演ドラマ
『Pachinko パチンコ』原作小説
リチャード・ヒューズ「ジャマイカの烈風」
『ジャマイカの烈風』
リチャード・ヒューズ,小野寺健
2003/09/26
晶文社
ジャマイカの農園から故国イギリスへと船出した子供たちを待ち受けていたのは、海賊船の襲来だった。その日から海の男たちと子供たちの奇妙な船上生活が始まる。突発した殺人事件をめぐって、無邪気な幼い心がもたらした恐るべき結末とは-。人間についての真実を天啓のように示した、『蠅の王』にも通ずる伝説的古典。
リチャード・ライト「ブラック・ボーイ」
『ブラック・ボーイ 上: ある幼少期の記録 (岩波文庫 赤)』
『ブラック・ボーイ 下: ある幼少期の記録 (岩波文庫 赤)』
リチャード・ライト,野崎孝
2009/12/16
岩波書店
Change!をうたう21世紀のアメリカ。だが1世紀前は?没後50年になる黒人作家ライト(1908-60)が証す凄まじい貧困。南部に生まれた気性烈しい子供は、大人への妥協を拒み衝突を繰返す。叔父が殺され初めて人種を意識した事件、南部の苛烈な現実へのめざめを湛えた少年の眼。叙情とバイオレンス漂う自伝小説。
レイ・ブラッドベリ「華氏451度」
『華氏451度〔新訳版〕 (ハヤカワ文庫SF)』
レイ・ブラッドベリ,伊藤典夫
2014/04/24
早川書房
華氏451度──この温度で書物の紙は引火し、そして燃える。451と刻印されたヘルメットをかぶり、昇火器の炎で隠匿されていた書物を焼き尽くす男たち。モンターグも自らの仕事に誇りを持つ、そうした昇火士(ファイアマン)のひとりだった。だがある晩、風変わりな少女とであってから、彼の人生は劇的に変わってゆく……本が忌むべき禁制品となった未来を舞台に、SF界きっての抒情詩人が現代文明を鋭く風刺した不朽の名作、新訳で登場!
レイラ・モトリー「夜の底を歩く」
『夜の底を歩く』
レイラ・モトリー,井上里
2025/01/08
早川書房
17歳のキアラは、兄のマーカスと暮らしていた。父は病死、母は刑務所に入って、いまは更生施設にいた。自分たちだけで稼がないとならないというのに、マーカスはラッパーを夢見てばかり。心配事はまだあった。同じアパートに住む、ネグレクトを受けている9歳のトレバーだ。彼らのためにも懸命に職を探すキアラ。だが、雇ってくれる店はなく、追い詰められた果てに、思わぬことから売春をはじめる。〔…〕荒々しい詩情で10代の少女が生きる現実を描き出す、史上最年少でブッカー賞候補に選出された米国作家のデビュー作!
ロバート・ルイス・スティーヴンソン「ジキル博士とハイド氏」
『新訳 ジキル博士とハイド氏 (角川文庫)』
ロバート・L・スティーヴンソン,田内志文
2017/04/25
KADOKAWA
ロンドンで弁護士業を営んでいるアタスンは、友人のジキルから遺言状を預かっていた。自分が死亡、3ヶ月以上行方不明、もしくは不在だった場合、恩人であるハイドに全財産を譲渡するという内容のものである。不審に思ったアタスンは、憎悪を抱かせるハイドを調べようとするものの、ジキルに止められてしまう。その後、街で殺人事件が発生してー。人間は一者ではなく二者から成るものである…善悪の二面性に焦点を当てた世界的名作。


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