
白水社「夏のガイブン祭り2023」の一覧表
作品名 | 著者 | 翻訳者 | レーベル | セレクト |
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ジーザス・サン | デニス・ジョンソン | 柴田元幸 | エクス・リブリス | エクス・リブリス 編集長 |
野生の探偵たち(上・下) | ロベルト・ボラーニョ | 柳原孝敦,松本健二 | エクス・リブリス | エクス・リブリス 編集長 |
ピンポン | パク・ミンギュ | 斎藤真理子 | エクス・リブリス | エクス・リブリス 編集長 |
回復する人間 | ハン・ガン | 斎藤真理子 | エクス・リブリス | エクス・リブリス 編集長 |
スモモの木の啓示 | ショクーフェ・アーザル | 堤幸 | エクス・リブリス | エクス・リブリス 編集長 |
真の人間になる(上・下) | 甘耀明 | 白水紀子 | エクス・リブリス | 東アジア文学編集長 |
未来散歩練習 | パク・ソルメ | 斎藤真理子 | エクス・リブリス | 東アジア文学編集長 |
大丈夫な人 | カン・ファギル | 小山内園子 | エクス・リブリス | 東アジア文学編集長 |
中国・アメリカ 謎SF | 柴田元幸,小島敬太 | ― | ― | 東アジア文学編集長 |
華語文学の新しい風 (サイノフォン) | 王徳威,高嘉謙,黄英哲,張錦忠, 及川茜,濱田麻矢/劉慈欣, ワリス・ノカン,李娟ほか | 小笠原淳,津守陽ほか | ― | 東アジア文学編集長 |
ハルムスの世界 | ダニイル・ハルムス | 増本浩子, ヴァレリー・グレチュコ | 白水Uブックス | ロシア文学編集長 |
小悪魔 | フョードル・ソログープ | 青山太郎 | 白水Uブックス | ロシア文学編集長 |
クレールとの夕べ/ アレクサンドル・ヴォルフの亡霊 | ガイト・ガズダーノフ | 望月恒子 | ロシア語文学の ミノタウロスたち | ロシア文学編集長 |
幸福なモスクワ | アンドレイ・プラトーノフ | 池田嘉郎 | ロシア語文学の ミノタウロスたち | ロシア文学編集長 |
パウル・ツェラン詩文集 | パウル・ツェラン | 飯吉光夫 | ― | 社長さん |
ローベルト・ヴァルザーとの散策 | カール・ゼーリヒ/ ルカス・グローア, レト・ゾルク, ペーター・ウッツ | 新本史斉 | ― | 社長さん |
文盲――アゴタ・クリストフ自伝 | アゴタ・クリストフ | 堀茂樹 | 白水Uブックス | 社長さん |
氷上旅日記 ミュンヘン‐パリを歩いて[新装版] | ヴェルナー・ヘルツォーク | 藤川芳朗 | ― | 社長さん |
土星の環――イギリス行脚[新装版] | W・G・ゼーバルト | 鈴木仁子 | ― | 社長さん |
キャサリン・マンスフィールド 傑作短篇集 不機嫌な女たち | キャサリン・ マンスフィールド | 芹澤恵 | エクス・リブリス・ クラシックス | 専務さん |
危険な関係 | ラクロ | 桑瀬章二郎,早川文敏 | エクス・リブリス・ クラシックス | 専務さん |
長い物語のためのいくつかの短いお話 | ロジェ・グルニエ | 宮下志朗 | ― | 専務さん |
フランス組曲[新装版] | イレーヌ・ネミロフスキー | 野崎歓,平岡敦 | ― | 専務さん |
踏みはずし | ミシェル・リオ | 堀江敏幸 | 白水Uブックス | 専務さん |
盆栽/木々の私生活 | アレハンドロ・サンブラ | 松本健二 | エクス・リブリス | ラテンアメリカ文学 編集長 |
ポーランドのボクサー | エドゥアルド・ハルフォン | 松本健二 | エクス・リブリス | ラテンアメリカ文学 編集長 |
恥さらし | パウリーナ・フローレス | 松本健二 | エクス・リブリス | ラテンアメリカ文学 編集長 |
俺の歯の話 | バレリア・ルイセリ | 松本健二 | ― | ラテンアメリカ文学 編集長 |
ケンジントン公園 | ロドリゴ・フレサン | 内田兆史 | エクス・リブリス | ラテンアメリカ文学 編集長 |
彼女はマリウポリからやってきた | ナターシャ・ヴォーディン | 川東雅樹 | ― | オートフィクション 海外文学編集担当 |
ぼくの兄の場合 | ウーヴェ・ティム | 松永美穂 | エクス・リブリス | オートフィクション 海外文学編集担当 |
シャルロッテ | ダヴィド・フェンキノス | 岩坂悦子 | エクス・リブリス | オートフィクション 海外文学編集担当 |
無の国の門 引き裂かれた祖国シリアへの旅 | サマル・ヤズベク | 柳谷あゆみ | ― | オートフィクション 海外文学編集担当 |
ビルバオ-ニューヨーク-ビルバオ | キルメン・ウリベ | 金子奈美 | 白水Uブックス | オートフィクション 海外文学編集担当 |
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スクロール可能、並べ替えもできます。
レーベル名、一番右にはセレクトした方。
エクス・リブリスの編集長さんや、
社長さん、専務さんなど。
白水社さんのこと、夏のガイブン祭りのこと

株式会社白水社(はくすいしゃ)は、日本の出版社。語学書や翻訳書の出版を多く手がける。新人劇作家の登竜門といわれる岸田國士戯曲賞を主催していることでも知られる。
社名は、屈原の長詩「離騒」の註の「淮南子に言ふ、白水は崑崙(こんろん)の山に出で、これを飲めば死せず(白水出崑崙之山、飲之不死)と。神泉なり」に由来する。
白水社さんのこと、好きになってきた。
白水社さんというとエクス・リブリスもだけど、どちらかというと、白水Uブックスのあのシンプルな表紙のイメージが強くて、どんな出版社さんなのかなと思っていた。
今まで、ひとり出版社さん、ひとり編集部さんなどの紹介はしてきたけれど、それより大きい規模の出版社さんについて紹介したことがなくて(全く知識がない状態で、紹介しようと思う私もどうかしている)、どうしたら良いものかとずっと悩んでいた。
そしたら、思わぬところから、白水社の「中の人」たちが顔を出した。やっぱり私は、本そのものよりも、それを作る人。その個性を知ることによって、本が好きになるタイプの人間みたい。
特色
語学書、特にフランス語では日本最高の量と質を誇り、雑誌『ふらんす』、テキスト、辞書(『ディコ』など)、CDなど多様な書籍類を発行している。
白水社さんって、フランスとゆかりの深い出版社さんなんですね。料理家・麻生要一郎さんの連載「マーマレードの夕焼け」を読んでいたから、白水社さんのWebマガジンの名前が「web ふらんす」なのは知っていた。
でも、今回見つけた「夏のガイブン祭り2023」のコメントを見て、その思いを新たにした。だって、専務さんのおすすめ海外文学の冒頭の文章、文中に「フランス」の文字が8つもあるんだもの(だけど、最近フランス文学は読めていないみたい)。
2023年8月9日(水)「ハクスイの日」にちなんで開催された「白水社 夏のガイブン祭り2023」のこと。
白水社の海外文学の各担当者と、社長、専務が選んだおすすめの海外文学をセットにして、特別価格で販売するという楽しいイベント。セット購入で、新書サイズが入る「白水Uブックス」のロゴ入り特製サコッシュのプレゼントもあったみたい。
〈白水社 夏のガイブン祭り2023〉
エクス・リブリス編集長セレクト
東アジア文学編集長セレクト
ロシア文学編集長セレクト
社長セレクト 専務セレクト
ラテンアメリカ文学編集長セレクト
オートフィクションセレクト
そのセレクトは、海外文学ブックガイドとしても素晴らしいもの。まさに今、海外文学の最前線にいる方たちがより選りすぐった約5冊なのだから。HPでは、それらについての一言コメントも読むことができるようになっている。
本紹介の前にも文章があって、社長さんは少しほのぼのとしたお話から始まるし、専務さんはフランス文学がお好きみたいで、他社のフランス文学のことまで気にされていたりする。他にも、かなりの長文だったり、松本健二翻訳が好きな方だったりと、人柄が感じられて楽しい。
順番が社長さんからでないところも、社風なのかな。上に一覧表を作成したので、セレクトした本についてはそちらからどうぞ。そしてぜひ、HPでおすすめされてる海外文学へのコメントを読んでみて。白水社さんの遊び心のあるイベント、これからも楽しみです。
白水社
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白水社 – Wikipedia
エクス・リブリス – Wikipedia
白水社さんの売上トップ10
白水社
白水社 2023年売上トップ10
発表!白水社 2022年売上トップ10
発表!白水社 2021年売上トップ10
白水社 2020年 売上トップ10
白水社 2019年 売上トップ10
発表!白水社 2018年 売上トップ10
発表!白水社 2017年 売上トップ10
発表!白水社 2016年 売上トップ10
発表!白水社2015年の売上トップ10
そして、たまたま見つけたのがこのページ。
白水社さん、「売上トップ10」を毎年年末の恒例行事として発表されているみたい(でも、2024年分はない)。海外文学だけでなく、語学書や教科書まで扱う白水社さんのトップ10、気になる。でも一覧表を作る元気はないので、個人的に気になったものだけ紹介します。
白水社、2023年売上トップ10より
白水社 2023年売上トップ10
白水社社員の選ぶ「2023年わたしの3冊」
(&おまけ)つき。
第4位『まいにちふれるフランス語手帳』
トリコロル・パリ,ふらんす編集部
月ごとにフランスにまつわるエッセイを掲載。単語集付き(写真は2025年版)。
第5位『話の終わり (白水Uブックス)』
リディア・デイヴィス,岸本佐知子
書くことをめぐる無二の長編。「アメリカ文学の静かな巨人」デイヴィスの代表作。
白水社、2022年売上トップ10より
第1位『「その他の外国文学」の翻訳者』
白水社編集部
「その他」の側から世界を見る。序文・斎藤真理子。
鴨志田聡子(ヘブライ語)、星泉(チベット語)、丹羽京子(ベンガル語)、吉田栄人(マヤ語)、青木順子(ノルウェー語)、金子奈美(バスク語)、福冨渉(タイ語)、木下眞穂(ポルトガル語)、阿部賢一(チェコ語)
第3位『とってもナチュラル ふだんのひとことフランス語』
トリコロル・パリ
「もしフランスに暮らしていたら」きっと耳にすることが多いフレーズばかりを集めました。
第7位『地獄の門 (白水Uブックス)』
モーリス・ルヴェル,中川潤
江戸川乱歩や夢野久作らも魅了。魂の戦慄を描く、乱歩絶賛の残酷コント集。
白水社、2021年売上トップ10より
第1位『ブックセラーズ・ダイアリー』
ショーン・バイセル,矢倉尚子
本を買いに行ったはずが、書店を買ってしまった。スコットランド最大の古書店の一年。
第3位『中国・アメリカ 謎SF』
柴田元幸,小島敬太
謎マシン、謎世界コンタクト、謎の眠り―。文学的感性が共鳴しあう柴田元幸と小島敬太が贈る魅惑の〈謎SF〉アンソロジー。
第7位『もう死んでいる十二人の女たちと (エクス・リブリス)』
パク・ソルメ,斎藤真理子
3・11、光州事件、女性暴行事件などの社会問題に、韓国で注目の新鋭作家が対峙する8篇。待望の日本オリジナル短篇集。
続きは、のちほど…。
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