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岩波文庫の赤帯「イギリス文学」編の一覧表/松岡正剛の千夜千冊で知る「岩波文庫を全部読む」ためのコツ

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岩波文庫の赤帯「イギリス文学」編の一覧表/松岡正剛の千夜千冊で知る「岩波文庫を全部読む」ためのコツ

岩波文庫の赤帯「イギリス文学」編の一覧表(200冊超)

作品名作家名翻訳者発売日
D.G.ロセッティ作品集D・G・ロセッティ南條竹則,松村伸一2015年03月17日
タイム・マシン 他九篇H・G・ウェルズ橋本槇矩1991年05月16日
トーノ・バンゲイ(下)H・G・ウェルズ中西信太郎1960年02月25日
トーノ・バンゲイ(上)H・G・ウェルズ中西信太郎1953年09月05日
モロー博士の島 他9篇H・G・ウェルズ橋本槇矩,鈴木万里1993年11月16日
解放された世界H・G・ウェルズ浜野輝1997年08月19日
透明人間H・G・ウェルズ橋本槇矩1992年06月16日
荒地T・S・エリオット岩崎宗治2010年08月19日
四つの四重奏T・S・エリオット岩崎宗治2011年04月15日
文芸批評論T・S・エリオット矢本貞幹1938年05月01日
世界の十大小説 (下)W・S・モーム西川正身1997年10月16日
世界の十大小説 (上)W・S・モーム西川正身1997年10月16日
読書案内―世界文学W・S・モーム西川正身1997年10月16日
対訳 ワーズワス詩集 イギリス詩人選 3W・ワーズワス山内久明1998年09月16日
アーネスト・ダウスン作品集アーネスト・ダウスン南條竹則2007年05月16日
二人の女の物語 (下)アーノルド・ベネット小山東一1963年02月16日
二人の女の物語 (上)アーノルド・ベネット小山東一1962年12月16日
二人の女の物語 (中)アーノルド・ベネット小山東一1963年01月16日
愛されたものイーヴリン・ウォー中村健二,出淵博2013年03月15日
回想のブライズヘッド (下)イーヴリン・ウォー小野寺健2009年02月17日
回想のブライズヘッド (上)イーヴリン・ウォー小野寺健2009年01月16日
大転落イーヴリン・ウォー富山太佳夫1991年06月17日
アイルランド童話集
隊を組んで歩く妖精達 其他
イエイツ山宮允1935年03月30日
イエイツ詩抄イェイツ山宮允1946年11月10日
対訳 イェイツ詩集イェイツ高松雄一2009年07月16日
船出 (下)ヴァージニア・ウルフ川西進2017年03月16日
船出 (上)ヴァージニア・ウルフ川西進2017年01月17日
灯台へヴァージニア・ウルフ御輿哲也2004年12月16日
ブレイク詩集ウィリアム・ブレイク寿岳文章2013年11月15日
ブレイク抒情詩抄ウィリアム・ブレイク寿岳文章1940年08月10日
対訳 ブレイク詩集 イギリス詩人選 4ウィリアム・ブレイク松島正一2004年06月16日
白衣の女(下)ウィルキー・コリンズ中島賢二1996年03月18日
白衣の女(上)ウィルキー・コリンズ中島賢二1996年03月18日
白衣の女(中)ウィルキー・コリンズ中島賢二1996年03月18日
アルプス登攀記 (下)ウィンパー浦松佐美太郎1936年09月01日
アルプス登攀記 (上)ウィンパー浦松佐美太郎1936年05月01日
アンデス登攀記 (下)ウィンパー大貫良夫2005年01月18日
アンデス登攀記 (上)ウィンパー大貫良夫2004年09月16日
完訳 ナンセンスの絵本エドワード・リア柳瀬尚紀2003年05月16日
嵐が丘 (下)エミリー・ブロンテ河島弘美2004年03月16日
嵐が丘 (上)エミリー・ブロンテ河島弘美2004年02月17日
サロメオスカー・ワイルド福田恆存2000年05月16日
ドリアン・グレイの肖像オスカー・ワイルド富士川義之2019年09月18日
童話集 幸福な王子 他八篇オスカー・ワイルド富士川義之2020年05月15日
狐になった奥様ガーネット安藤貞雄2007年06月15日
対訳 キーツ詩集 イギリス詩人選 10キーツ宮崎雄行2005年03月16日
ギッシング短篇集ギッシング小池滋1997年04月16日
ヘンリ・ライクロフトの私記ギッシング平井正穂1961年01月05日
短篇集 蜘蛛の巣の家 (下)ギッシング吉田甲子太郎1947年05月15日
短篇集 蜘蛛の巣の家 (上)ギッシング吉田甲子太郎1947年05月05日
南イタリア周遊記ギッシング小池滋1994年02月16日
女だけの町ギャスケル小池滋1986年08月18日
クリスチナ・ロセッティ詩抄クリスチナ・ロセッティ入江直祐1940年06月18日
対訳 コウルリッジ詩集 イギリス詩人選 7コウルリッジ上島建吉2002年01月16日
りんごの木 人生の小春日和ゴールズワージー河野一郎1986年12月16日
ウェイクフィールドの牧師
むだばなし
ゴールドスミス小野寺健2012年01月17日
シェイクスピア論コールリッヂ桂田利吉1939年10月05日
闇の奥コンラッド中野好夫1958年01月25日
青春 他1篇コンラッド矢本貞幹1940年02月03日
密偵コンラッド土岐恒二1990年06月18日
西欧人の眼に (下)コンラッド中島賢二1999年01月18日
西欧人の眼に (上)コンラッド中島賢二1998年12月16日
サキ傑作集サキ河田智雄1981年11月16日
虚栄の市 (一)サッカリー中島賢二2003年09月17日
虚栄の市 (三)サッカリー中島賢二2004年01月16日
虚栄の市 (四)サッカリー中島賢二2004年03月16日
虚栄の市 (二)サッカリー中島賢二2003年11月14日
床屋コックスの日記・馬丁粋語録サッカレ平井呈一1951年04月25日
幸福の探求
アビシニアの王子ラセラスの物語
サミュエル・ジョンソン朱牟田夏雄2011年05月17日
真夜中の子供たち (下)サルマン・ラシュディ寺門泰彦2020年06月16日
真夜中の子供たち (上)サルマン・ラシュディ寺門泰彦2020年05月15日
あらしシェイクスピア豊田実1964年04月16日
ヴェニスの商人シェイクスピア中野好夫1939年01月10日
オセロウシェイクスピア菅泰男1960年06月25日
お気に召すままシェイクスピア阿部知二1939年05月17日
から騒ぎシェイクスピア喜志哲雄2020年04月16日
じゃじゃ馬馴らしシェイクスピア大場建治2008年04月16日
ジュリアス・シーザーシェイクスピア中野好夫1980年10月16日
ソネット集シェイクスピア高松雄一1986年11月17日
ハムレットシェイクスピア野島秀勝2002年01月16日
ヘンリー四世 第一部シェイクスピア中野好夫1969年11月17日
ヘンリー四世 第二部シェイクスピア中野好夫1970年06月16日
マクベスシェイクスピア木下順二1997年09月16日
リア王シェイクスピア野島秀勝2000年05月16日
リチャード三世シェイクスピア木下順二2002年02月15日
ロミオとジューリエットシェイクスピア平井正穂1988年02月16日
ロミオとジュリエトの悲劇シェイクスピア本多顕彰1946年11月20日
夏の夜の夢シェイクスピア土居光知1940年07月25日
十二夜シェイクスピア小津次郎1960年03月25日
対訳 シェイクスピア詩集
イギリス詩人選 1
シェイクスピア柴田稔彦2004年01月16日
冬物語シェイクスピア桒山智成2023年02月15日
ジェイン・オースティンの手紙ジェイン・オースティン新井潤美2004年06月16日
マンスフィールド・パーク (下)ジェイン・オースティン新井潤美,宮丸裕二2021年12月15日
マンスフィールド・パーク (上)ジェイン・オースティン新井潤美,宮丸裕二2021年11月12日
エマ (下)ジェーン・オースティン工藤政司2000年10月16日
エマ (上)ジェーン・オースティン工藤政司2000年10月16日
高慢と偏見 (下)ジェーン・オースティン富田彬1950年12月01日
高慢と偏見 (上)ジェーン・オースティン富田彬1950年08月30日
説きふせられてジェーン・オースティン富田彬1998年10月16日
鎖を解かれたプロメテウスシェリー石川重俊2003年10月16日
対訳 シェリー詩集
イギリス詩人選9
シェリーアルヴィ宮本なほ子2013年01月16日
悪口学校シェリダン菅泰男1981年10月16日
ジェイン・エア (下)シャーロット・ブロンテ河島弘美2013年10月16日
ジェイン・エア (下)シャーロット・ブロンテ遠藤寿子1957年05月06日
ジェイン・エア (上)シャーロット・ブロンテ河島弘美2013年09月18日
ジェイン・エア (上)シャーロット・ブロンテ遠藤寿子1957年04月26日
ダブリンの市民ジョイス結城英雄2004年02月17日
若い芸術家の肖像ジョイス大澤正佳2007年06月15日
オーウェル評論集ジョージ・オーウェル小野寺健1982年04月16日
カタロニア讃歌ジョージ・オーウェル都築忠七1992年05月18日
パリ・ロンドン放浪記ジョージ・オーウェル小野寺健1989年04月17日
動物農場: おとぎばなしジョージ・オーウェル川端康雄2009年07月16日
ガリヴァー旅行記スウィフト平井正穂1980年10月16日
奴婢訓 他一篇スウィフト深町弘三2021年03月12日
アイヴァンホー (下)スコット菊池武一1974年10月16日
アイヴァンホー (上)スコット菊池武一1964年02月16日
湖の麗人スコット入江直祐1936年09月05日
ジーキル博士とハイド氏スティーヴンスン海保眞夫1994年11月16日
バラントレーの若殿スティーヴンスン海保眞夫1996年04月16日
プリンス・オットースティーヴンスン小川和夫1952年06月05日
若い人々のために 其他スティーヴンスン岩田良吉1937年07月01日
新アラビヤ夜話スティーヴンスン佐藤緑葉1934年06月30日
宝島スティーヴンスン阿部知二1935年10月30日
マーカイム・壜の小鬼 他五篇スティーヴンソン高松雄一,高松禎子2011年12月16日
南海千一夜物語スティヴンソン中村徳三郎1950年02月15日
二つの薔薇スティヴンソン中村徳三郎1950年06月20日
エリア随筆抄チャールズ・ラム南條竹則2022年10月14日
シェイクスピア物語(下)チャールズ・ラム,
メアリー・ラム
安藤貞雄2008年07月16日
シェイクスピア物語(上)チャールズ・ラム,
メアリー・ラム
安藤貞雄2008年06月17日
完訳 カンタベリー物語 (下)チョーサー桝井迪夫1995年01月17日
完訳 カンタベリー物語 (上)チョーサー桝井迪夫1995年01月17日
完訳 カンタベリー物語 (中)チョーサー桝井迪夫1995年01月17日
アメリカ紀行 (下)ディケンズ伊藤弘之,下笠徳次,
隈元貞広
2005年11月16日
アメリカ紀行 (上)ディケンズ伊藤弘之,下笠徳次,
隈元貞広
2005年10月14日
イタリアのおもかげディケンズ伊藤弘之,下笠徳次,
隈元貞広
2010年04月16日
オリヴァ・ツウィスト (下)ディケンズ本多季子1956年06月25日
オリヴァ・ツウィスト (上)ディケンズ本多季子1956年06月05日
デイヴィッド・コパフィールド (一)ディケンズ石塚裕子2002年07月16日
デイヴィッド・コパフィールド (五)ディケンズ石塚裕子2003年03月14日
デイヴィッド・コパフィールド (三)ディケンズ石塚裕子2002年11月15日
デイヴィッド・コパフィールド (四)ディケンズ石塚裕子2003年01月16日
デイヴィッド・コパフィールド (二)ディケンズ石塚裕子2002年09月18日
ディケンズ短篇集ディケンズ小池滋,石塚裕子1986年04月16日
ボズのスケッチ 短編小説集 (下)ディケンズ藤岡啓介2004年02月17日
ボズのスケッチ 短編小説集 (上)ディケンズ藤岡啓介2004年01月16日
荒涼館 (一)ディケンズ佐々木徹2017年06月16日
荒涼館 (三)ディケンズ佐々木徹2017年10月17日
荒涼館 (四)ディケンズ佐々木徹2017年12月15日
荒涼館 (二)ディケンズ佐々木徹2017年08月18日
大いなる遺産 (下)ディケンズ石塚裕子2014年12月16日
大いなる遺産 (上)ディケンズ石塚裕子2014年11月14日
炉辺のこほろぎディケンズ本多顕彰1935年07月30日
イノック・アーデンテニスン入江直祐1933年03月15日
イン・メモリアムテニスン入江直祐1934年08月15日
対訳 テニスン詩集 イギリス詩人選 5テニスン西前美巳2003年04月16日
ロビンソン・クルーソー (下)デフォー平井正穂1971年09月16日
ロビンソン・クルーソー (上)デフォー平井正穂1967年10月16日
文学とは何か
現代批評理論への招待 (下)
テリー・イーグルトン大橋洋一2014年09月17日
文学とは何か
現代批評理論への招待 (上)
テリー・イーグルトン大橋洋一2014年08月19日
阿片常用者の告白ド・クインシー野島秀勝2007年02月16日
緑の木蔭: 和蘭派田園画トマス・ハーディ阿部知二1936年11月30日
ユートピアトマス・モア平井正穂1957年10月07日
テス (下)ハーディ井上宗次,石田英二1960年11月05日
テス (上)ハーディ井上宗次,石田英二1960年10月05日
ハーディ短篇集ハーディ井出弘之2000年02月16日
ハーディ短篇集 月下の惨劇 他5篇ハーディ森村豊1935年03月15日
ハーディ短篇集 幻想を追ふ女 他5篇ハーディ森村豊1940年08月01日
日蔭者ヂュード (下)ハーディ大沢衛1970年10月16日
日蔭者ヂュード (上)ハーディ大沢衛1955年10月05日
日蔭者ヂュード (中)ハーディ大沢衛1956年03月05日
分らぬもんですよバーナード・ショウ市川又彦1940年01月23日
人と超人バーナド・ショー市川又彦1929年05月05日
バーンズ詩集バーンズ中村為治1928年06月25日
カインバイロン島田謹二1960年03月25日
マンフレッドバイロン小川和夫1960年03月05日
海賊バイロン太田三郎1952年05月05日
対訳 バイロン詩集 イギリス詩人選 8バイロン笠原順路2009年02月17日
恋愛対位法 (下)ハックスリ朱牟田夏雄1962年03月16日
恋愛対位法 (上)ハックスリ朱牟田夏雄1962年02月16日
ジョウゼフ・アンドルーズ (下)フィールディング朱牟田夏雄2009年05月15日
ジョウゼフ・アンドルーズ (上)フィールディング朱牟田夏雄2009年04月16日
トム・ジョウンズ (一)フィールディング朱牟田夏雄1975年06月16日
トム・ジョウンズ (三)フィールディング朱牟田夏雄1975年08月18日
トム・ジョウンズ (四)フィールディング朱牟田夏雄1975年09月16日
トム・ジョウンズ (二)フィールディング朱牟田夏雄1975年07月16日
ブラウニング詩集 対訳
イギリス詩人選 6
ブラウニング富士川義之2005年12月16日
シェイクスピアの悲劇 (下)ブラッドレー中西信太郎1939年03月02日
シェイクスピアの悲劇 (上)ブラッドレー中西信太郎1938年02月25日
イングランド紀行 (下)プリーストリー橋本槇矩2007年09月14日
イングランド紀行 (上)プリーストリー橋本槇矩2007年08月17日
夜の来訪者プリーストリー安藤貞雄2007年02月16日
中世騎士物語ブルフィンチ野上弥生子1942年02月05日
文学趣味ベネット山内義雄1943年08月14日
サミュエル・ヂョンスン伝 (下)ボズウェル神吉三郎1948年01月15日
サミュエル・ヂョンスン伝 (上)ボズウェル神吉三郎1941年06月28日
サミュエル・ヂョンスン伝 (中)ボズウェル神吉三郎1946年12月30日
マンスフィールド短篇集
幸福・園遊会 他十七篇
マンスフィールド崎山正毅,伊澤龍雄1969年03月17日
言論・出版の自由
(アレオパジティカ) 他一篇
ミルトン原田純2008年02月15日
失楽園 (下)ミルトン平井正穂1981年02月16日
失楽園 (上)ミルトン平井正穂1981年01月16日
アシェンデン
英国情報部員のファイル
モーム中島賢二,岡田久雄2008年10月16日
お菓子とビールモーム行方昭夫2011年07月15日
サミング・アップモーム行方昭夫2007年02月16日
モーム短篇選 (下)モーム行方昭夫2008年11月14日
モーム短篇選 (上)モーム行方昭夫2008年09月17日
雨・赤毛 他一篇モーム朱牟田夏雄1962年01月16日
月と六ペンスモーム行方昭夫2005年07月15日
人間の絆 (下)モーム行方昭夫2001年12月14日
人間の絆 (上)モーム行方昭夫2001年10月16日
人間の絆 (中)モーム行方昭夫2001年11月16日
夫が多すぎてモーム海保眞夫2001年12月14日
怪談: 不思議なことの物語と研究ラフカディオ・ハーン平井呈一1940年10月10日
心: 日本の内面生活の暗示と影響ラフカディオ・ハーン平井呈一1951年02月10日
骨董ラフカディオ・ヘルン平井呈一1940年11月15日
東の国から
新しい日本における幻想と研究 (下)
ラフカディオ・ヘルン平井呈一1952年05月25日
東の国から
新しい日本における幻想と研究 (上)
ラフカディオ・ヘルン平井呈一1952年05月05日
ナイティンゲール伝 他一篇リットン・ストレイチー橋口稔1993年11月16日
ローソン短篇集ローソン伊澤龍雄1988年08月16日
嘘から出た誠ワイルド岸本一郎1953年08月05日
イギリス民話集河野一郎1991年10月16日
対訳 英米童謡集河野一郎1998年08月17日
英国ルネサンス恋愛ソネット集岩崎宗治2013年09月18日
キプリング短篇集橋本槇矩1995年11月16日
英国古典推理小説集佐々木徹2023年04月14日
フォースター評論集小野寺健1996年02月16日
新編 イギリス名詩選川本皓嗣2025年01月15日
ワーズワース詩集田部重治1938年09月01日
イギリス名詩選平井正穂1990年02月16日

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「岩波文庫」のこと

岩波書店
1913年創業。夏目漱石『こゝろ』刊行を端緒に、岩波文庫、岩波新書を創刊。戦後は雑誌『世界』、『広辞苑』を刊行。学術・思想・文学・芸術等、人間の創造活動の成果を伝える総合出版社として歩む。

岩波文庫 – 岩波書店

1927年(昭和2)出版界の不況期に岩波書店が刊行した文庫本。岩波茂雄がドイツのレクラム文庫にならって発案し,哲学者の三木清らが参画して発刊。古今東西の古典の普及を目的として,廉価で手軽に買える書物として考案された。

山川 日本史小辞典 改訂新版 「岩波文庫」の解説
岩波文庫(いわなみぶんこ)とは? 意味や使い方 – コトバンク

 近ごろちょこちょこ、岩波文庫が話題にのぼっている。私自身は、少し前に#岩波少年文庫100冊マラソンという楽しい試みのため、私自身もあったらいいなと思っていた、岩波少年文庫の一覧表(600冊超)を作成し、ラジオドラマの放送に合わせて、光文社古典新訳文庫の一覧表(約400冊)を作ったばかり。

 岩波文庫は、#読了ポストで見かけることも多かったので、いつかは一覧表を作ろうと考えていた。どのみち作るつもりでいるのなら、今、一覧表を作った方が意味があるのかな。ということで、今この記事を書いています。

岩波文庫はカバーの背の色により,大きく五つに分類されています.

青…思想・哲学・宗教・歴史・地理・音楽・美術・教育・自然科学
黄…日本文学(古典)
緑…日本文学(近代・現代)
白…法律・政治・経済・社会
赤…外国文学

文庫豆知識 – 岩波書店

 岩波文庫のこと、何も知らない。色分けに意味があることさえ知らなかったから、赤帯が外国文学だってことも、今回初めて知った。そう呼ばれていることさえも。

赤帯(32)外国文学
1-99東洋文学
101-199ギリシア・ラテン文学
201-299イギリス文学
301-399アメリカ文学
401-499ドイツ文学
501-599フランス文学
601-699ロシア文学
701-799南北ヨーロッパ文学 その他

岩波文庫 – Wikipedia

 Wikipediaの赤帯、外国文学の部分だけ抜き出すとこんな感じ。えっ、99人しか入らないけど大丈夫?と思ったら、

小さなジャンルでは著者番号が原則99人分しか確保されていないことになるが、既に満席となった赤帯500番台のフランス文学や青帯100番台の近代日本思想などでは、著者番号の前に「N」を付けることで著者数が拡張されている。

 とのこと、ナイスリカバリー。200人になったらどうするのか、今から楽しみ。ちなみに、2023年8月発売「死と乙女」は「赤N790」なので、もうすぐだ。

 周知のごとく、岩波文庫の赤帯は中国文学をふくむ海外文学のことで、それだけで約1000冊になる。

515夜『岩波文庫の赤帯を読む』 門谷建蔵 − 松岡正剛の千夜千冊

 岩波文庫、赤帯だけでも約1000冊だって、松岡正剛さんの2002年の書評に書いてあった。そこから20年以上経った今、いったい何冊になっているのだろう。

 私が作る岩波文庫の一覧表は、岩波書店HP調べなので、本当の意味での全冊一覧ではないだろうけれど、だいたいの数はわかりそう。

 1000冊以上を一度にやろうと思うと、手に負えない感じがしてしまうけれど、親切な岩波書店さんが赤帯をイギリス文学、アメリカ文学といった感じで、分けて検索できるようにしてくれたので、どうにかなりそうな感じ。一応、作家、翻訳者、発売日で並べ替えできるようにするので、そこそこ使える一覧表にはなるとは思います。

 松岡正剛の千夜千冊で見つけた、『岩波文庫の赤帯を読む』という本のこと。著者の門谷建蔵さんが始めた動機の一つが、↓これなのだけれど、この一文だけでも、なんか楽しげ。そして松岡正剛さんは、著者《どういう人かは知らない》をベタ褒め。

入手した赤帯を並べてみると美しく、いろいろ並べ替えているといつまでも遊べる

 《実は本を読む前に読書は始まっている》といった、松岡正剛さん自身の読書との向き合い方も書かれていて、いろんな意味でお得な書評。

 ヤマザキマリラジオでも、松岡さんの好奇心は垣間見えていたけれど、文章からもそれは感じられる。もう、お話が聞くことができないと思うと、淋しいです。

しかし、こういうことは、えてして覚悟だけではムリなのだ。実は、覚悟や熟練以外の別の手があるものなのだ。それは「自分で分類と関係を発見したい」という好奇心というものだ。

本書には書いてはいないが、この計画が完遂できたもうひとつの理由は、自分でさまざまなベスト10を選ぼうという決断をして臨んだことだろうとおもう。

 この書評から私が学んだのは、「自分なりの答えを導き出したい」というような好奇心、「ベスト10を選ぶ」といった、本来の数値的な目標とは別の動機付け、その結果を見えるカタチにすること。それらが、何かを成し遂げようと思ったときのモチベーションを保つ上では、重要な役割を果たすということ。

 それは「岩波文庫を全部読む」的なことを実現したい場合にも役立つし、何かしら長期的な目標を叶えたいという場合などにも応用できる考え方。なんだか、いろいろ勉強になってしまった。

そのベスト10だが、これがなかなかふるっている。いくつか紹介すると、こうなっている。ただ羅列するのも失礼だろうから、ぼくもささやかなチェックをほんのすこし入れておいた。(!)はぼくの同感マーク、(?)はあれっそうかなマーク、(#)は参ったマーク。

 実はその門谷建蔵さんによるテーマごとのベスト10も、この書評に掲載されている。《ただ羅列するのも失礼だろうから》と、頭を悩ませながらマーク(結構たくさん)をつける松岡さんを想像すると、だいぶ可愛らしい。

正確を期してはいけない。読書はどこまで勝手を貫くか、その勝手がしだいに説得力をもってくるところに醍醐味がある。

 いや、ためになる言葉もたくさんあるのだけれど、とにかく長文過ぎてなかなか読み終われない。そう思っていたら、なんと著者の門谷さんが『岩波文庫の黄帯と緑帯を読む』という本も刊行していたという記述を発見。松岡さんも脱帽している。よかったら、そちらもどうぞ。


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岩波文庫にまつわる本

「岩波文庫の赤帯を読む」門谷建蔵

岩波文庫の赤帯を読む
門谷建蔵
2015/11/11
青弓社

滋味あふれる果実がみのる赤帯の森にわけいり、落果を拾い枝からもいで吟味した九百点からジャンル別の代表作を精選する。読書三昧の日々を夢みる読書人の渾身の記録。

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