
素敵な本を作ってくれる出版社さん、
調べていくと、人が見えて、いろいろ楽しい。
だから、皆さんにもお裾分け。
出版社の方たちと、はじめまして。
仲良くできるきっかけを、
まずはHPと、表紙に惹かれる本などから。
本と人、人と人が出会う、
きっかけにしてもらえたらうれしいです。
海外文学と翻訳もの、出版社の一覧
翻訳ものだけでなく、
海外文学っぽいものも含みます。
出版社検索、新着順。
左のリンクはAmazon、スクロール可能。
(水声社さんは楽天ブックス)
ホームページへのリンク、
右のふりがなで並べ替えできます。
今現在の出版社数は、120ちょっと。
昨年の児童文学分はあとで追加します。
楽天ブックスの出版社リスト
楽天ブックスには、出版社リストがあります。上の一覧表はAmazonの検索リンクになっているので、「楽天ブックスがいい!」という方は、ここから探してみてください。
50音順になっているページなのに、
ほとんど「その他」に放り込まれている。
Xのリスト「出版社、編集者と出版関係のひと」
リスト / X
「出版社、編集者と出版関係のひと」
個人的に集めていた
出版社さんや編集者さんのリストです。
海外文学だけでなく、暮らし本や、
ひとり出版社さんなども。
素敵な方がいっぱいいるので、
いろいろフォローしてみてください。
↑このページ作成のきっかけになった。
↑出版社一覧表はここから。
海外文学、翻訳ものの出版社、気になる一冊
たくさんあるので、すこしずつ。
あいんしゅりっと★「誘惑者」ヘルマン・ブロッホ
『誘惑者 上』
ヘルマン・ブロッホ,古井由吉
2024/11/22
あいんしゅりっと
ドイツ文学好き、今はひとりだけの出版社。ギュンター・グラス『猫と鼠』の表紙は猫。ブレヒト流のジュリアス・シーザーな小説も。ブロッホ『ウェルギリウスの死』は「ジョイスの影響を受けた意識の流れの手法」とのことなので、実験小説の一覧表にも入れておこう。
20世紀ドイツ文学を代表する作家であるヘルマン・ブロッホの死後に遺稿から編纂された長編小説をドイツ文学者・古井由吉が翻訳した言語芸術の最高峰ともいえる名作を復刊。本作の訳業は古井由吉が作家への道を歩むきっかけのひとつに。
山間部の山村で素朴に生活を営む人々。その村に都会から「誘惑者」が流れつき、しだいに村は「誘惑者」の妄想に浸透されていく。語り手である田舎医師を通して描かれる、村人たちの空疎な熱狂と荘厳なる自然。筑摩世界文學体系(1973年2月刊行)に収録の同名作品の復刊。コンパクトサイズ、1段組で読みやすく。
明石書店★「誰もが別れる一日」ソ・ユミ
『誰もが別れる一日』
ソ・ユミ,金みんじょん,宮里綾羽
2024/09/13
明石書店
斎藤真理子さんが文章を寄せていた本。エリア・スタディーズシリーズが有名な明石書店さん。なんと200巻記念でエリア・スタディーズ既刊地図というページができてた。わたしとエリア・スタディーズも良い。
韓国文学界で大きな存在感を放つ作家ソ・ユミによる小説6編をまとめた待望の短編集。
6作品の主人公たちは貧困、失業、借金、離婚、夫の失踪、身近な死、母親との別れなどを経験し、以前とは違う状態に移る瞬間を経験する。変化は不可逆的で、人生は過去の自分との別れの蓄積だ。誰にでも訪れる不安と危機の断面を解剖し、時代と社会の病を敏感に捉え平凡な人間群像を暖かく包み込む、篤実なリアリズム小説。
亜紀書房★「外は夏」キム・エラン
『外は夏 (となりの国のものがたり3)』
キム・エラン,古川綾子
2019/06/21
亜紀書房
斎藤真理子さんのフィフティ・ピープルが入ってる、となりの国のものがたりシリーズなど韓国文学が充実。そして村井理子さんの本はエッセイのほか、亜紀書房翻訳ノンフィクション・シリーズにも。ウェブマガジン「あき地」も好き。
汚れた壁紙を張り替えよう、と妻が深夜に言う。幼い息子を事故で亡くして以来、凍りついたままだった二人の時間が、かすかに動き出す(「立冬」)。
いつのまにか失われた恋人への思い、愛犬との別れ、消えゆく千の言語を収めた奇妙な博物館など、韓国文学のトップランナーが描く、悲しみと喪失の七つの光景。
韓国「李箱文学賞」「若い作家賞」受賞作を収録。
あけび書房★「異聞シャーロック・ホークス」吉本研作
『異聞シャーロック・ホークス』
吉本研作
2024/05/01
あけび書房
あけび書房さんで刊行された本の中で、ひときわ異彩を放っていたこの本、翻訳ものとかではないのかもしれないけど、なんだか面白そう。著者は、日本シャーロック・ホームズクラブ(JSHC)関西支部のホームズ仏滅会会員の方。表紙も素敵。
世のシャーロッキアンたちが驚嘆し賛嘆の声が巻き起こった、正典に忠実でありながら、ホークスと異論に満ちたファン垂涎の禁断の書。
朝日新聞出版★「シャーロック・ホームズ家の料理読本」ファニー・クラドック
『シャーロック・ホームズ家の料理読本【復刻版】 (朝日文庫)』
ファニー・クラドック,成田篤彦
2024/05/10
朝日新聞出版
ホームズの可愛い一面が見られる、と誰かがつぶやいてた。柴田元幸さんの『ガリバー旅行記』、小川公代さんの『世界文学をケアで読み解く』、チョ・ナムジュ『ミカンの味』。韓国エッセイ『なかなかな今日』も可愛い。
かつてシャーロック・ホームズが暮らす下宿の賄い方兼家政婦であったハドスン夫人が、引退後に彼とワトスンの好物のレシピを思い出とともに綴る。朝食・スープから魚料理・禽獣類の料理、臓物料理にお酒のレシピまで。
下宿を訪れる警部たちや、ベーカー街遊撃隊のあの子も登場し、パスティーシュ小説のようでありつつ、ヴィクトリア朝全盛期の豊かな食文化・風俗の貴重な記録としても楽しめる!
アストラハウス★「長恨歌」王安憶
『長恨歌』
王安憶,飯塚容
2023/08/30
アストラハウス
【飯塚容(いいづか・ゆとり)って、素敵なお名前。】
600ページ超えの大作、表紙も素敵。ノーベル文学賞候補作家・余華の『兄弟』や『ハリネズミ・モンテカルロ食人記』、紀行エッセイ『冬牧場』も気になる。アストラハウスさんからハリー・ポッターの名前が出てくるとは思わなかった。
「ミス上海の死」を描いた、中国文学の記念碑的作品、待望の邦訳!茅盾文学賞受賞
上海の街を舞台に、美しき主人公・王琦瑶(ワン・チーヤオ)の青春から死に至る四十年を描く長編小説。
1940年代の虚栄の繁華、50〜60年代の困窮と苦難、そして80 年代のロマン的悲劇まで、恋多き主人公の
人生を通して、上海という街の繁栄と虚栄が描かれる傑作。
アダチプレス★「ミルクとはちみつ」ルピ・クーア
『ミルクとはちみつ』
ルピ・クーア,野中モモ
2017/11/17
アダチプレス
野中モモさん翻訳でこのタイトルは、もう。『花椿』の元編集者・林央子さん翻訳の『エレンの日記』。著者のエレン・フライスはフランスの雑誌『Purple』の創刊編集長だそう。京都の出版社さんで、クレア・マッカーデル『わたしの服の見つけかた』など、ファッション関係が多い。
これは詩によって 生き抜いた旅 これは21年にわたる 血と汗と涙 これはあなたの手の中にある 私の心 これは 傷つけること 愛すること 壊れること 癒やすこと(本書より)
父や恋人との苦い経験の先に見つけた、甘くて大切なもの――。愛、喪失、トラウマ、虐待、癒し、そして女性であることの意味を正直な言葉で描き、20代の女性を中心に深い共感を呼ぶ、若き作家によるデビュー詩集。その作品は「すべての女性が読むべき詩人」(ハフポスト)、「同世代の声」(USAトゥデイ)と評されている。「ニューヨーク・タイムズ」のベストセラーリストで1位を獲得し100万部を突破、30ヶ国語に翻訳されている。
北烏山編集室★「オリンピア」デニス・ボック
記憶と鎮魂のファミリー・ヒストリー
第2次世界大戦をきっかけにドイツからカナダへ移住した家族を描く連作短編集。静かで平和に見える一族の生と死が詩情豊かに語られる。点景としてのオリンピック、断片としての家族の歴史。
――レニ・リーフェンシュタールが編集したあとの映像から、この話を語ることはできないだろう。何マイルにも及ぶサブプロットや暗示的な映像が切り刻まれて黒いリボンに何度もまとめられ、忘れ去られた。
――ぼくたち家族の才能は永遠のものだと思っていた。
装釘 宗利淳一
松柏社★「翻訳を産む文学、文学を産む翻訳」邵丹
『翻訳を産む文学、文学を産む翻訳: 藤本和子、村上春樹、SF小説家と複数の訳者たち』
邵丹
2022/04/08
松柏社
このタイトルと表紙気になってた。小川公代さんの『ゴシックと身体』、インパクトのある表紙の『バベルをこえて』、コンラッド像が覆される『評伝ジョウゼフ・コンラッド』。Webマガジンは小川公代さん×小林エリカさんのゴシックの話が興味深かったです。
村上春樹という作家の文化的ルーツの一つには1970年代の翻訳文化がある。この時代の「新しさ」の視点から「新しい翻訳」「新しい形」で出版された実際の翻訳書や若者文化の勃興のもとで誕生した「新たな」文化空間を、藤本和子、SF小説の翻訳家たちの翻訳を通して丹念に辿る。翻訳という行為の壮大な可能性が見えてくる。
▶︎津野海太郎、藤本和子、巽孝之、柴田元幸、岸本佐知子、伊藤夏実、くぼたのぞみ(以上敬称略)といった翻訳家、SF評論家、編集者の方々に著者がインタビューした内容も収録。
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