
ひみつの作業日誌 2026年3月後半
3月31日
3/31🥝
◆5月の新刊。中公文庫より、米川正夫さん訳の『ドストエフスキー全短篇 Ⅰ』『ドストエフスキー全短篇 Ⅱ』が、5月22日に刊行予定です。《数々の長篇で有名なドストエフスキーは、短篇の名手でもあった。》こちらによると、福武文庫で刊行されていたものの増補版とのこと。第Ⅰ巻には八篇、第Ⅱ巻には十一篇の短篇を収録。解説は、『謎とき『カラマーゾフの兄弟』』などで知られる江川卓さんが担当されています。
◆2026年3月分の海外文学の新刊発売日カレンダーを作成しました。トップページの新刊情報のアーカイブ用です。今月のおすすめの一冊もあわせて紹介しています。また、トップページの新刊情報をいくつか更新しました。細かな発売日の変更がありましたので、ご確認ください。
◆トップページの洋書の新刊に、3月26日発売のコルム・トビーン『The News from Dublin』を追加しました。アイルランド、スペイン、アメリカを舞台に、家族や憧れ、喪失、愛の複雑さを描いた短編集で、未発表作を含む9編が収められています。コルム・トビーンは、新潮クレスト・ブックスの『ノーラ・ウェブスター』や『ブルックリン』(いずれも栩木伸明訳)で知られる作家です。(→新潮クレスト・ブックスの一覧表)
◆2026年2月分のほんとの作業日誌を公開しました。ひみつの作業日誌(ブログの更新メモ+海外文学関連のニュース+本紹介)のアーカイブになります。今月は少しお疲れ気味で、この時期の公開になりました。間に合わなかったDynalistアプリに書き留めているおしごとメモは、後ほど追加する予定です。
◆国書刊行会のXより。西崎憲編〈ひと月〉アンソロジー「12か月の本」の特典についてのお知らせがありました。《【カンヅメ係より】《12か月の本》全巻購読者特典「ことばの缶詰」応募〆切は7月末日。応募から2か月以内にお送りします。》とのこと。ブログでは、国書刊行会「12か月の本」の作家一覧表を作成しています。
◆3月31日は、経理の日。
キスが無駄だ。経理池田ダムが好き。
(きすがむだだけいりいけだだむがすき)――「今日は何の日?」の回文3月分より
3月30日
3/30🐻❄️
◆5月の新刊。アリス・マンロー&小竹由美子『ジュビリー』が、新潮クレスト・ブックスより5月27日発売予定です。主人公は、カナダ、オンタリオ州の田舎町ジュビリーで暮らす少女デル。生まれ故郷を舞台に描かれた、マンロー唯一の「長篇小説」。新潮クレスト・ブックスの一覧と、小竹由美子さんのページに追加しています。
◆「文学ラジオ空飛び猫たち」ポッドキャスト第222回は、ライアン・ゴズリング主演の映画『プロジェクト・ヘイル・メアリー』を紹介。原作であるアンディ・ウィアーの小説『プロジェクト・ヘイル・メアリー』(小野田和子訳)については、2022年にネタバレなし/ありの前編・後編で取り上げられています。(→空飛び猫たちの紹介本一覧表)
◆これまで番組で紹介したもの
第81回
1ページ目から面白い!話題のSF大作「プロジェクト・ヘイル・メアリー 上」アンディ・ウィアー著/Spotify
第82回
11・9光年の彼方より、ネタバレありでご紹介!「プロジェクト・ヘイル・メアリー 下」アンディ・ウィアー著/Spotify
第222回
最高の絆を描くSF大作がついに映像化『映画 プロジェクト・ヘイル・メアリー』/Spotify
◆新潮文庫スタークラシックスのページに、ヒュー・ロフティング&小川高義『ドリトル先生アフリカへ行く (新潮文庫)』を追加しました。原著そのまま33枚のイラストを収録。表紙の穏やかな表情のオランウータンが可愛らしい。本日発売です。
◆ドラマ化もされている北欧サスペンス「警部ヴィスティング」シリーズのヨルン・リーエル・ホルストと、ヤン=エーリク・フィエルがタッグを組んだ小説『クライムキャスト』(中谷友紀子訳)が、小学館文庫から5月1日に発売予定。ふたりのノルウェー作家はライバル同士で、ホルスト氏の『猟犬』(猪股和夫訳)には、フィエル氏をモデルにした「小柄で小太り、分厚いレンズの眼鏡をかけた」人物が登場するとのこと。
◆ヨルン・リーエル・ホルストは、ノルウェー警察の元捜査官。Wikipediaによると、在職中にさまざまな事件を担当していたようです。また、ノルウェー書店協会の販売データでは、ホルスト氏は2023年と2024年に、ノルウェーで最も売れた作家だったそうです。
◆ふたりの作家のプロフィール(写真付き)
ヨルン・リーエル・ホルスト
Jørn Lier Horst – Wikipedia(ノルウェー語)
ヤン=エーリク・フィエル
Jan-Erik Fjell – Wikipedia(ノルウェー語)
Jørn Lier Horst & Jan-Erik Fjell – Salomonsson Agency(英語)
◆3月30日は、白黒猫さんの日。
見えた駅、アリババ。白黒猫ネロ、黒柴バリア。消えた笑み。
(みえたえきありばばしろくろねこねろくろしばばりあきえたえみ)――「今日は何の日?」の回文3月分より
3月29日
3/29🥝
◆日本翻訳大賞のXにて、第十二回日本翻訳大賞の最終選考候補5作品が発表されました。(→日本翻訳大賞の歴代受賞作品一覧表)
◆第十二回日本翻訳大賞の最終選考候補作
ケイト・ブラウン
『チョルノービリ・マニュアル 原発事故を生きる』阿部純子・後藤倫代・繁沢敦子・藤田怜史・本行忠志訳/日野川静枝、ノーマ・フィールド監訳/緑風出版
ウラジーミル・ソローキン
『ドクトル・ガーリン』松下隆志訳/河出書房新社
ベン・ラーナー
『トピーカ・スクール』川野太郎訳/明庭社
ウィリアム・ボールドウィン他
『猫にご用心 知られざる猫文学の世界』大久保ゆう編訳/日本印刷出版(soyogo books)
閻連科
『聊斎本紀』谷川毅訳/河出書房新社
◆アガサ・クリスティーの文庫本一覧のページに、光文社古典新訳文庫より5月12日発売予定の『春にして君を離れ』(廣野由美子訳)の内容紹介を追加しました。アガサ・クリスティーの文庫本一覧表(総合)にも、光文社古典新訳文庫のアガサ・クリスティー作品を加えています。
◆3月29日は、マリモの日。
捏ねるな車、止まって井田。森までマリモ抱いて妻と丸くなる猫。
(こねるなくるまとまつていだもりまでまりもだいてつまとまるくなるねこ)――「今日は何の日?」の回文3月分より
3月28日
3/28🐻❄️
◆「アカデミー賞」作品賞の歴代受賞作と原作小説の一覧表のページを公開しました。久しぶりの新規記事です。映画の一覧表には、監督・主演の名前とWikipediaへのリンクを、原作小説の一覧表には邦訳と洋書の情報を掲載しています。本の内容紹介は、これから少しずつ追加していく予定です。
◆八尾は晴れ。三つ葉親子どんぶりドリブン。どこや叔母、つみれ母親。
(やおははれみつばおやこどんぶりどりぶんどこやおばつみれははおや)
3月28日は、三つ葉の日。――「今日は何の日?」の回文3月分より
3月27日
3/27🥝
◆ハン・ガンの作品リストのページに、全米批評家協会賞(NBCC)受賞作『We Do Not Part』の情報を追加しました。また、トップページの洋書の新刊欄には、3月12日刊行の『光と糸』の英語版『Light and Thread』の情報を追加しています。
◆先ほど全米批評家協会賞(NBCC)の受賞作が発表されました。フィクション部門は、ハン・ガン『別れを告げない』の英語版『We Do Not Part』(e. yaewon、Paige Aniyah Morris訳)が受賞。自伝部門は、アジア文芸ライブラリーでの著作でも知られるアルンダティ・ロイの『Mother Mary Comes to Me』が受賞しました。(→YouTube)
◆グレッグ・バリオス翻訳賞は、新潮クレスト・ブックスより刊行されているネージュ・シンノ『悲しき虎』の英訳版『Sad Tiger』(Natasha Lehrer訳)が受賞。また、批評部門を受賞したクイン・スロボディアンは歴史学者で、今年1月にみすず書房から『破壊系資本主義』(松島聖子訳)を刊行しています。
◆2025年全米批評家協会賞受賞作
〈フィクション部門〉
ハン・ガン
『We Do Not Part』(e. yaewon、Paige Aniyah Morris訳)
〈ノンフィクション部門〉
カレン・ハオ
『Empire of AI』
〈伝記部門〉
アレックス・グリーン
『A Perfect Turmoil』
〈自伝・回想録部門〉
アルンダティ・ロイ
『Mother Mary Comes to Me』
〈詩部門〉
ケヴィン・ヤング
『Night Watch』
〈批評部門〉
クイン・スロボディアン
『Hayek’s Bastards』
〈ジョン・レナード賞〉
ニコラス・ボッグス
『Baldwin』
〈グレッグ・バリオス翻訳賞〉
ネージュ・シンノ
『Sad Tiger』(Natasha Lehrer訳)
◆3月27日刊行の『現代詩手帖2026年4月号』の特集は「韓国現代詩への旅」。小詩集は「Yuki Tanaka」(四元康祐、佐藤文香、田中裕希訳)。佐藤文香さんのXによると、全米批評家協会賞のファイナリスト・田中裕希さんの詩集『Chronicle of Drifting』の日本語訳が掲載されているようです。
◆3月27日は、さくらの日。
八日揉め、街も桜色。イラクサ餅、豆も買うよ。
(ようかもめまちもさくらいろいらくさもちまめもかうよ)――「今日は何の日?」の回文3月分より
3月26日
3/26🐻❄️
◆3月26日は、楽聖忌(ベートーヴェンが亡くなった日)。
煮エビの旋回。第九響く朝、あくび低い代官の背伸び絵に。
(にえびのせんかいだいくひびくあさあくびひくいだいかんせのびえに)
3月25日
3/25🥝
◆3月25日は、みつこの日。
ね、ムジナ。歌い手ミツコ。鎖骨見ていたうなじ、胸。
(ねむじなうたいてみつこさこつみていたうなじむね)――「今日は何の日?」の回文3月分より
3月24日
3/24🐻❄️
◆3月24日は、マネキン記念日。
マネキンとふたり肩を組み、ミクヲタ借りたふとんキネマ。
(まねきんとふたりかたをくみみくをたかりたふとんきねま)――「今日は何の日?」の回文3月分より
3月23日
3/23🥝
◆「文学ラジオ空飛び猫たち」ポッドキャスト第221回は、ローベルト・ゼーターラー&浅井晶子『名前のないカフェ』を紹介。番組ではこれまで、ゼーターラーの邦訳作品をすべて取り上げてきたそうです。3作品は新潮クレスト・ブックス、『キオスク』は東宣出版「はじめて出逢う世界のおはなし」シリーズの中の一冊。一覧表には、次週紹介予定の映画も掲載しています。(→空飛び猫たちの紹介本一覧表)
◆番組で紹介したローベルト・ゼーターラー作品
『キオスク』
第9回 17歳のウィーン フロイト教授人生のレッスン/Spotify
『野原』
第104回 死後に人生を語るとしたら/Spotify
『ある一生』
第163回 自分の人生は決して悪くなかった/Spotify
『名前のないカフェ』
第221回 そっと人々を支えたあるカフェの10年間の物語/Spotify
◆3月23日は、世界気象デー。
ね、ほたて三玉。頭巾・手袋記録部。天気図また見てた骨。
(ねほたてみたまずきんてぶくろきろくぶてんきずまたみてたほね)――「今日は何の日?」の回文3月分より
3月22日
3/22🐻❄️
◆日本翻訳大賞のXより、今後のスケジュールがお知らせがありました。3月29日(日)に、最終選考対象作品5作品の発表。4月19日(日)に開催される「中間報告会&翻訳トーク」のチケットの販売もスタートしました。出演者は、岸本佐知子さん、木原善彦さん、斎藤真理子さん、柴田元幸さん、西崎憲さん、松永美穂さん。オンラインのトークイベントで、YouTubeで視聴できます。(→日本翻訳大賞の歴代受賞作品一覧表)
◆第十二回日本翻訳大賞二次選考対象作品
『中世イギリス聖女伝説』小野祥子・島﨑里子訳/小鳥遊書房
ケイト・ブラウン
『チョルノービリ・マニュアル 原発事故を生きる』阿部純子・後藤倫代・繁沢敦子・藤田怜史・本行忠志訳/日野川静枝、ノーマ・フィールド監訳/緑風出版
ウラジーミル・ソローキン
『ドクトル・ガーリン』松下隆志訳/河出書房新社
ベン・ラーナー
『トピーカ・スクール』川野太郎訳/明庭社
ヴィクトリア・ロイド=バーロウ
『鳥の心臓の夏』上杉隼人訳/朝日新聞出版
ウィリアム・ボールドウィン他
『猫にご用心 知られざる猫文学の世界』大久保ゆう編訳/日本印刷出版(soyogo books)
肉包不吃肉
『二哈和他的白猫師尊 第3〜8巻』石原理夏訳/ソニー・ミュージックソリューションズ
マーク・トウェイン
『ハックルベリー・フィンの冒険』市川亮平訳/小鳥遊書房
R・F・クァン
『バベル オックスフォード翻訳家革命秘史 上・下』古沢嘉通訳/東京創元社
張愛玲
『半生の絆』濱田麻矢訳/ハヤカワepi文庫
グアダルーペ・ネッテル
『一人娘』宇野和美訳/現代書館
肉包不吃肉
『病案本 Case File Compendium 3』呉聖華訳/すばる舎
アンドリ・スナイル・マグナソン
『氷河が融けゆく国・アイスランドの物語』朱位昌併訳/青土社
Priest
『黙読 The Light in the Night 1、2』楊墨秋訳/すばる舎
閻連科
『聊斎本紀』谷川毅訳/河出書房新社
アンドレア・アブレウ
『両膝を怪我したわたしの聖女』村岡直子、五十嵐絢音訳/国書刊行会
◆3月22日は、世界水の日。
今朝、旅、安曇野。水浴び。安曇野見ず、浴びた酒。
(けさたびあずみのみずあびあずみのみずあびたさけ)――「今日は何の日?」の回文3月分より
3月21日
3/21🥝
◆4月10日(金)より映画『ハムネット』が全国公開されます。監督は『ノマドランド』でアカデミー賞を受賞したクロエ・ジャオ。原作は新潮クレスト・ブックスのブルーの表紙が印象的な小説『ハムネット』(小竹由美子訳)。6月2日には、マギー・オファーレルの最新刊『Land』(洋書)が刊行予定です。
◆マギー・オファーレル『Land』。《『ランド』は、別離と再会、悲劇と回復、植民地化と反乱を描いた小説である。埋蔵金、重なり合う人生、古代の森、しつこい幽霊、特に忠実な犬、そして土地と歴史に関しては、何も消え去ることはないという物語でもある。その着想源となった風景のように魅惑的で変化に富んだ『ランド』は、何よりもまず、現代そしてあらゆる時代におけるサバイバルの物語である。》
◆3月21日は、アジフライの日。
キマイラ富士、跡形もない。水鶏も鷹とアジフライ巻き。
(きまいらふじあとかたもないくいなもたかとあじふらいまき)――「今日は何の日?」の回文3月分より
3月20日
3/20🐻❄️
◆4月2日、早川書房よりダニエル・キイス&小尾芙佐『アルジャーノンに花束を〔特装版〕』が発売予定です。著者ダニエル・キイスと宇多田ヒカルさんの特別対談を再録。装画はヒグチユウコさん、装幀は名久井直子さんが担当します。この新装版に加えて、四六判上製・函入りの「特装版」も2026年中に刊行予定です。(→早川書房オフィシャルサイトNEWS)
◆3月20日は、電卓の日。
市内、派遣医務事務。電卓たたくタンデム事務員、気配なし。
(しないはけんいむじむでんたくたたくたんでむじむいんけはいなし)
3月19日
3/19🥝
◆今は、アカデミー賞のまとめ記事を作成中です。いろいろやろうとして、終われなくなっています。
◆スマホの左上メニューの姉妹ブログのことを「暮らし本新刊」に変更しました。リンク先は姉妹ブログ「大人乙女の新刊案内」になります。トップページでは、レシピ本・手芸本・ライフスタイル雑誌などの暮らし本や、小説・エッセイの新刊を検索できるようにしています。
◆サイドバー(スマホでは右下のマークから開けます)に表示される新着記事を「更新順」に変更しました。最新の5件までですが、リライトや表紙変更などの作業も反映されるため、わざわざ新着記事ページへ行かなくても、今どの記事を編集しているのかがわかるようになります。ついでに、暮らし本の新刊コーナーも作ってみました。
◆3月19日は、ミュージックの日。
ルミと辻、ミュージックイタコ住む森に。二里も。息子退屈…G、由美じっと見る。
(るみとつじみゆーじつくいたこすむもりににりもむすこたいくつじーゆみじつとみる)――「今日は何の日?」の回文3月分より
3月18日
3/18🐻❄️
◆食べもの小説の一覧表に、海外文学編のリストを新しく追加しました。まだ数は多くありませんが、のちほど海外文学編だけのページも作成予定です。
◆3月11日(水)より、Amazon Prime Videoで『スカーペッタ』が配信されています。 主演はニコール・キッドマン、共演にジェイミー・リー・カーティス。パトリシア・コーンウェルの世界的ベストセラー小説「検屍官」シリーズを実写化した、全8話の法医学クライム・スリラーです。(→YouTube予告編)
◆食べもの小説の一覧表の「海外文学」編にも追加した、パトリシア・コーンウェル『検屍官』。シリーズには、主人公スカーペッタが作る、本格的なイタリア料理や家庭料理がたびたび登場するそうで、2003年には『パトリシア・コーンウェルの食卓』というレシピ本も刊行されています。ドラマでの描写も気になります。(→洋書『Food to Die For』)
◆『パトリシア・コーンウェルの食卓』より
『検屍官』イタリアンソーソージ・ピザ
『証拠死体』ピーマンとたまねぎ入りオムレツ
『遺留品』マイアミ風ビール入りチリ
『真犯人』雑穀パン
『死体農場』カボチャとクリのラビオリ
『私刑』フレンチオニオンスープ
『死因』イチジク、メロン、プロシウットのサラダ
『接触』ライラのクラムシチュー
『業火』マリーノの朝食用ベーグルサンド
『警告』グリュイエールチーズのサラダ
『審問』キーライムメレンゲパイ
※作品の翻訳者はすべて相原真理子さん
◆パトリシア・コーンウェル「検屍官」シリーズの新刊『怪物 上・下』(池田真紀子訳)が、講談社文庫より2月13日に発売されています。洋書では、2025年10月刊行の『Sharp Force』がシリーズ最新作のようです。
◆3月18日は、春の睡眠の日。
猫、春いねむり。グリム寝入る箱根。
(ねこはるいねむりぐりむねいるはこね)――「今日は何の日?」の回文3月分より
3月17日
3/17🥝
◆翻訳家から出会う韓国絵本の一覧表のページを更新しました。3月・4月に発売される新刊絵本を一覧表に追加しています。3月30日には、かみやにじさん訳のチャン・ドクヒョン&ユン・ミスク『もしも わたしが』が発売予定。4月14日には、吉川凪さんが翻訳されたユン・ヘジョン『わたし ここに います』が刊行されます。
◆先日、青山ブックセンターの海外文学選書フェアのページの翻訳家リストを作成しているときに気になった本。ロシアの作家、ボリス・アクーニン&奈倉有里『トルコ捨駒スパイ事件』。ファンドーリン捜査ファイルの一冊で、舞台は1877年の露土戦争。《主人公は、無邪気でやんちゃな美少女ワーリャ。血の匂いと国際的陰謀渦巻く戦場で、彼女に出逢ったファンドーリンは――》という物語だそう。
◆その翻訳を手がけた奈倉有里さんは、3月19日に講談社より『背表紙の学校』を発売されます。《学校には存在しない教科を、町の本屋さんが教えてくれた。》《不安な時代だからこそ、救ってくれる本と記憶がある。》『夕暮れに夜明けの歌を』『文化の脱走兵』の著者による、明日がきっと大丈夫になる、心の明かりを灯してくれるエッセイ集です。
◆東京創元社より4月30日発売予定の、B・S・ジョンソン&若島正『不運な奴ら』のの販売期間が、3月16日から3月31日までに延長されていました。本作は受注販売の商品で、公式サイトに掲載されている7つのオンラインショップから注文できます。綴じられていない27のパーツを函に収めた実験的な小説。最初と最後以外は読む順番は決められていない不思議な一冊です。
◆3月17日は、豊臣秀吉の誕生日。
無我。秀吉悔しい。市役所で僻む。
(むがひでよしくやしいしやくしよでひがむ)――「今日は何の日?」の回文3月分より
3月16日
3/16🐻❄️
◆3月18日に筑摩書房から、岸本佐知子さんの新刊『あれは何だったんだろう』が発売されます。日常は不思議、不思議が日常。PR誌ちくまの連載『ねにもつタイプ』の書籍化・第四弾で、今回は水着姿の女性が表紙。Amazonでは、少しだけ試し読みができるようになっています。
◆5月7日には、岸本さんが翻訳を手がけるアリ・スミスの『五月 その他の短篇 (河出文庫)』が刊行予定。ヒグチユウコさんの装画が印象的だった単行本の待望の、文庫化です。アリ・スミスは、1月29日に新作『Glyph』を発売。これは2024年刊行の小説『Gliff』の姉妹作(コンパニオン作品)にあたる一冊で、前作と対になる構造の物語のようです。
◆「文学ラジオ空飛び猫たち」ポッドキャスト。本日は、番外編第77回「世界とつながるブックフェアを終えて」。出店したイベント直後の音声で、主催者の雨雲出版・横山仁美さんへのインタビューも収録されています。横山さんは昨年5月に、ベッシー・ヘッド『雨雲の集まるとき』を刊行されています。(→空飛び猫たちの紹介本一覧表)
◆番組では、リスナーの方のリクエスト作品も紹介。宮﨑真紀さん翻訳のアグスティナ・バステリカディストピアの食人ホラー『肉は美し(うまし)』は少しだけKindle版の試し読みができます。トマス・ピンチョン『ヴァインランド』は、本日アカデミー賞作品賞を受賞した、ポール・トーマス・アンダーソン監督、レオナルド・ディカプリオ主演の映画『ワン・バトル・アフター・アナザー』の原作小説です。
◆が光文社古典新訳文庫から発売予定。表紙が素敵なメリッサ・ダ・コスタ『空、はてしない青』は、本猿さんのブログ「書に耽る猿たち」で見て、個人的に気になっていた作品です。ギデンズ・コー『功夫』は、2026年2月に公開された台湾映画の原作小説みたいです。
◆「紹介してほしい本のリクエスト」より
アグスティナ・バステリカ
『肉は美し』宮﨑真紀訳/河出書房新社
トマス・ピンチョン
『ヴァインランド』佐藤良明訳/新潮社
堀江敏幸
『雪沼とその周辺』新潮文庫
アガサ・クリスティー
『春にして君を離れ』中村妙子訳/クリスティー文庫
ファン・ジョンウン
『年年歳歳』『誰でもない』斎藤真理子訳
チェ・ウニョン
『私に無害な人』古川綾子訳
ガエル・ファイユ
『ジャカランダの樹』加藤かおり訳/早川書房
メリッサ・ダ・コスタ
『空、はてしない青 上・下』山本知子訳/講談社
パーシヴァル・エヴェレット
『消失』雨海弘美訳/集英社
ギデンズ・コー/九把刀
『功夫(カンフー)/Kung Fu』未邦訳
◆4月17日、日記屋月日より『季刊日記 2号: 日記のくるしみ/日記と植物』が刊行されます。今号には、斎藤真理子さんの「1週間の日記」が収録されるとのこと。多様な執筆者による21人の1週間の日記本で、瀬尾夏美さんや乗代雄介さんへのインタビューや滝口悠生さんによるロング日記も掲載されるようです。
◆『季刊日記 2号』【21人の1週間】
榎本空/大白小蟹/大前粟生/小原晩/小指/齋藤陽道/斎藤真理子/佐藤友子/島田潤一郎/瀬戸夏子/絶対に終電を逃さない女/土門蘭/富田ララフネ/難波優輝/西村佳哲/ひらりさ/藤岡みなみ/藤本和剛/マンスーン/村上慧/山口祐加
◆3月16日は、折りたたみ傘の日。
相模、祟り、お前の中身。仮名の絵馬、折りたたみ傘。
(さがみたたりおまえのなかみかなのえまおりたたみがさ)――「今日は何の日?」の回文3月分より

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