ひみつの作業日誌 2025年11月前半
11月20日
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★全米図書賞、2025年の米国文学功労賞(DCAL)はジョージ・ソーンダーズが受賞。全米図書協会がアメリカ文学への顕著な貢献を称えるもので、全米図書賞の5部門と2つの生涯功労賞を授与するのが、この全米図書賞の授賞式。もう一つのアメリカ文学界への卓越した貢献に対するリテラリアン賞は、Deborah Treismanが受賞した。(→YouTube)
◆全米図書賞の一覧表、ノンフィクション部門の作品名は、サブタイトルなしにすることにしたのだけれど、もったいなかったかな。『超マシン誕生 ― コンピュータ野郎たちの540日』や『ハリウッドの密告者 ―1950年代アメリカの異端審問』など。こういうサブタイトルや帯文から探す海外文学というのも楽しそう。帯文の方はピンチョンのページでやってみた。
★RabbitのXより。出版レーベル「Rabbit」12月1日刊行予定。
12/01『モノの物語 第3巻「食物」』柴田元幸/レベッカ・ブラウン/ルイ・ド・ベルニエール/アーサー・コナン・ドイル/バーナード・ゴットフリード
12/01『モノの物語 第4巻「レンズ」』柴田元幸/ジョアンナ・スコット/M・R・ジェームズ/ブライアン・エヴンソン/ケヴィン・ブロックマイヤー
◆全米図書賞の歴代受賞者一覧のページ。2025年受賞作の情報を追加しました。フィクション部門の一覧表に、作品名と作家名の英語を追加。一応、フィクション部門と翻訳部門については後日、別ページで最終候補作と邦訳作品の一覧表を作成予定です。
★全米図書賞、2025年の受賞作発表。
フィクション部門
ラビ・アラメディン
ノンフィクション部門
オマル・エル=アッカド
詩部門
パトリシア・スミス
翻訳文学部門
ガブリエラ・カベソン=カマラ & 翻訳:ロビン・マイヤーズ
児童文学部門
ダニエル・ナイエリ
★2025年の全米図書賞・フィクション部門はラビ・アラメディン(Rabih Alameddine)。Copilotによると、社会的テーマをユーモラスかつ実験的に描くレバノン系の作家、画家。受賞作『The True True Story of Raja the Gullible (and His Mother)』は、レバノンを舞台にした悲喜劇的なラブストーリー。HPを見たら絵画のような写真。Instagramでは、笑顔でソフトクリームを食べていた。(→Wikipedia)
◆いくつかの文学賞について調べていて感じるのは、ユーモアの大切さ。社会的なテーマをどうユーモアを交えて伝えるか。ドイツのネリー・ザックス賞を受賞した多和田葉子さんの作品も《遊び心のある言葉遣い》と評されていて、私はその評によって初めて多和田さんのユーモアを知りました。(→YouTubeのインタビュー)
◆キアヌ・リーブス×チャイナ・ミエヴェル『再誕の書』の表紙が出ている。河出書房新社より11月27日発売予定。翻訳は安野玲さんと内田昌之さん。伝説的コミック『BRZRKR』の世界を、⻤才・ミエヴェルが、10年以上の沈黙を破り描いた作品。ミエヴェルは『都市と都市』で英国SF協会賞、アーサー・C・クラーク賞、ヒューゴー賞、世界幻想文学大賞、ローカス賞の5つの賞を受賞している。(→Wikipedia)
★《キアヌ・リーヴスとの共著で復活、SF作家チャイナ・ミエヴィルが描いた「死の欲動」》キアヌ・リーヴスとのコラボレーションについて語った『WIRED』独占インタビュー。いい人キャラのキアヌ・リーブスは英語圏で「ネット上のボーイフレンド」と呼ばれているのだそう。この本のアイデアは、キアヌが思いついたもの。
◆11月16日のジョゼ・サラマーゴの誕生日に、ポルトガル語翻訳家の木下眞穂さんが《妻のピラールと雪の投げ合いをするサラマーゴ》の動画を紹介されていた。『ジョゼとピラール』というドキュメンタリー映画があり、書肆侃侃房さんのnoteによれば、なんと日本語字幕付きをYouTubeで全編観ることができるそう。(→YouTube)
◆ノーベル文学賞受賞作家・サラマーゴの『修道院覚書』は、マフラ宮殿・修道院建設にまつわる史実を背景にした物語。壮大な歴史ファンタジーであり、冒険譚であり、同時に愛の物語でもある。豊崎由美さん曰く《名も無き人々に名前と命を与えるプロジェクトX小説》。Wikipediaには、《魔術的リアリズムとネオリアリズムが入り交じった作品》とも。ほんやくWebzineでは、木下眞穂さんが書かれたエッセイを読むことができる。(→Wikipedia)
◆《私の意図は、この世に生まれてくる人々を暗闇に置き去りにしないことです。》 2001年7月のサラマーゴのインタビューでは、4歳で亡くなった兄についてのエピソードも語られている。そして、最後にはこんな言葉がある。《私の物語に登場する女性たち、それはすべて彼女たちのおかげです。彼女たちの能力と愛情によって、すべてが特別なものになるのです。》 愛妻家サラマーゴが紡ぐ愛の物語、読んでみたくなる。(→Wikipedia)
11月19日
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◆MONKEYのXのリポストより【出版レーベル「Rabbit」ローンチ】柴田元幸 編・訳 海外短篇小説アンソロジー『モノの物語』(全11巻)12月1日に第1巻「楽器」と第2巻「石」を刊行予定。A6変型/上製/箔押し/布クロス/箱入り。(→RabbitのX)
◆出版レーベル「Rabbit」12月1日刊行予定『モノの物語 第1巻「楽器」』柴田元幸/スチュアート・ダイベック/パトリック・マグラア/ロバート・ラヴ・テイラー
『モノの物語 第2巻「石」』柴田元幸/ルイーズ・アードリック/ナサニエル・ホーソーン/タナナリーヴ・ドゥー/エイミー・ベンダー
◆12月新刊、河出書房新社のトマス・リゴッティ『悪夢工場』は赤い表紙。翻訳は若島正さん、宮脇孝雄さん、白石朗さん。発売予定は11月20日→12月4日へ変更。トマス・リゴッティは《H・P・ラヴクラフトやフィリップ・K・ディックと並び称され、ブラム・ストーカー賞を5度受賞した、文学史上最も危険な作家》だそう。
◆翻訳家の若島正さんは、詰将棋作家、チェス・プロブレム作家、チェス・プロブレム専門誌「Problem Paradise」編集長。YouTubeには、藤井聡太名人の詰め将棋について語る動画も。日本ナボコフ協会運営委員でもあり、そのウラジーミル・ナボコフ自身も、チェス・プロブレム作家。(→Wikipedia)
◆ナボコフはチェスを題材にした小説『ディフェンス』を書いている。私が回文を作成したダンセイニ卿は、チェス・プレイヤーとしても高名で、タイムズ誌でチェスのパズルを出題。いとうせいこうさんの「55 NOTE」によれば、ソシュール、デュシャン、ルーセルもまたチェスと深い関わりを持っている。そして、ブログで登場人物一覧表を作成したジョルジュ・ペレック『人生 使用法』は、章の構成がチェスのナイトの軌跡に従っている。
◆宮脇孝雄さんと若島正さん、お二人の名前を見ると、深堀骨さんのこのツイートが思い浮かぶ。かつての『ミステリマガジン』に掲載された対談が教えてくれた、英国カトリック作家の魅力。ここでの宮脇孝雄さんの発言が、深堀さんをミュリエル・スパークやグレアム・グリーン、そしてイーヴリン・ウォーなどの英国カトリック作家探訪の旅へと誘い、読書人生を変えるきっかけに。(→深堀骨の読書歴)
◆深堀骨さんが好きなイーヴリン・ウォー。彼のエピソードは、カトリックへの改宗やバナナ事件、同名の女性イーヴリンとの結婚など、Xでもいくつか紹介してきたけれど、その性格は強烈。イーヴリン・ウォーの作品は白水社「エクス・リブリス・クラシックス」のほか、文庫がいくつか。『おとぼけハレハレ学園』など映画化作品もあります。(→Wikipedia)
◆昨日今日の書評家・豊崎由美さんと杉江松恋さんのつぶやきは、毎年恒例の「豊崎由美×杉江松恋 文芸対談」に関するもの。私のブログの「書評から出会う海外文学」は、そうした書評の中から海外文学にまつわるものを選び、まとめている。それとは別に、豊崎由美さんの海外文学書評の一覧表、杉江松恋さんのYouTube番組「ほんとなぞ」の紹介本の一覧表も作成。ただ、どちらも更新が追いついていない。
◆こけ。の回文、へんてこなものたち。少しだけ追加しました。
◆11月新刊、酉島伝法さんの『無常商店街』の主人公は翻訳家。装画は、キム・チョヨプ作品の表紙でおなじみカシワイさん。10月発売のキム・チョヨプさんの新刊は初エッセイ『本と偶然』。この高橋あゆみさんの装画も好き。YouTubeには、チョン・セランさんと、小川哲さんとの対談動画もあります。
◆このひみつの作業日誌では、海外文学関連のイベントは取り上げません 。その分野についてはポッドキャスト番組「文学ラジオ空飛び猫たち」 のニュースレター「文学ラジオ空飛び猫たち通信」でも知ることができます。情報を網羅しているわけではないそうですが、ミエさんが参加されたイベントの写真がよく紹介されています。(→文学ラジオ空飛び猫たちのX)
◆「IRL」は、「In Real Life」の略で「現実世界で」「実生活では」という意味のスラング。ブッカー賞の英語版Wikipediaをブラウザ翻訳で見ていたら、国旗マークの横に「現実世界」と表示されていた。正しくはアイルランドのISO国コード「IRL」。可愛らしい誤訳。ちなみにマーガレット・アトウッドはカナダなので「できる」になっている。(→マーガレット・アトウッドの本の一覧表)
11月18日
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◆プロフィールを更新。SNSを卒業する理由や、「ひみつの作業日誌」についてのことなどを追記しました。
◆ただいま、洋書の新刊チェックができるページを構想中。できれば出版社による新刊検索やランキングだけでなく、文学賞の受賞作など話題作も探せるものにしたいと思っています。海外文学の新刊チェックのページはこんな感じ。
◆でもその前に、ブッカー賞の一覧表を完成させないと (国際ブッカー賞のページは作成済み)。今は国名を入力しているところ。今年のブッカー賞は、サラ・ジェシカ・パーカーも審査員に選ばれていたみたい。(→ELLE)
◆翻訳文学試食会さんのポッドキャスト、11月19日の夜はケストナー&丘沢静也『飛ぶ教室』を紹介予定。先週11月12日に取り上げたのは、ファン・ジョンウン&斎藤真理子『誰でもない』。(→翻訳文学試食会Bluesky)
◆翻訳文学試食会は、比較文学者である大東和重さんと、勤め人の干場達矢さんによるポッドキャスト番組。毎週水曜20時更新。関西弁、短編作品を紹介するのが特徴。公式のBlueskyアカウント開設→予告を告知→その後、配信リストも公開。それまでの間は、このブログでも翻訳文学試食会の紹介本一覧表を作成していました。(→公式の過去回配信リスト)
◆10月新刊、白水社の黄錦樹『南洋人民共和国備忘録 サイノフォン2』は、マレーシア華人作家によるマラヤ共産党を題材とした24篇。翻訳文学試食会の大東和重さんも、訳者として参加されています(ただしクレジットには記載されておらず、偶然見つけた)。
◆翻訳文学試食会、11月5日には岡田知子編訳『現代カンボジア短編集2』を紹介。こちらは「アジアの現代文芸 電子図書館」というWebサイトで電子書籍が無料でダウンロードでき(EPUB)、アプリ等で読むことが可能です。以前、Xでも紹介しました。
◆大同生命国際文化基金「アジアの現代文芸」シリーズは、イラン、インド、インドネシア、カンボジア、スリランカ、タイ、トルコ、バングラデシュ、パキスタン、フィリピン、ベトナム、マレーシア、ミャンマー、ラオスと、邦訳作品を読める機会が少ない国ばかり。青空文庫の「青空 in Browsers」等を利用すれば、そのままブラウザで読むこともできます。(→青空文庫内の作品を検索)
◆2025年11月18日午前11時、gooブログが終了します。このブログの実験小説のページで取り上げた酉島伝法さんのブログの注釈小説「棺詰工場のシーラカンス」ともお別れです。酉島伝法さんのXの投稿によると、書籍化の予定があり、《電子版ではブログと同様のハイパーテキスト》になるそうです。(→「棺詰工場のシーラカンス」でXを検索)
◆12月の新刊、ハヤカワ文庫SFのウィリアム・ギブスン&黒丸尚『モナリザ・オーヴァドライヴ〔新版〕』の解説は、酉島伝法さんがされるそう。12月3日発売予定。
◆酉島伝法さんのXは、海外文学の読書感想もたくさん。このブログの実験小説の一覧表を作る際にも、お世話になりました。酉島伝法さん自身が、造語だらけの『皆勤の徒』や「棺詰工場のシーラカンス」などの実験小説的な作品を書かれる方だと知ったのは、翻訳家・木原善彦さんの『実験する小説たち』の感想を目にしたことがきっかけです。(→酉島伝法さんの感想)
11月17日
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◆乙女の海外文学案内「ひみつの作業日誌」はじめます。
◆本の海と灯台さんの「誕生日記念!3万円分の購入本」の紹介動画で、チャーリー・カウフマン&木原善彦『アントカインド』が紹介されています。読書に関する動画を紹介、月曜・木曜の18:00更新。(→YouTube「本の海と灯台」)
◆本の海と灯台さんのことを知ったのは、翻訳家の鴻巣友季子さんによるヴァージニア・ウルフ『灯台へ』のリポストを目にしたことがきっかけ。飛んだらYouTube登録者数1,000人の報告がされていて、動画を見たら、推してる木原善彦さん翻訳の『フランキスシュタイン』が紹介されてるという。運命を感じた。
◆未知谷の10月新刊、ギュスターヴ・ドレ絵/ビュルガー原作/谷口江里也作『ほらふき男爵の大冒険談』を追加しました。ドレの木版画151点の美装本がこの価格。 《親友の詩人テオフィル・ゴーティエがビュルガー版をフランス語に翻訳加筆したものにドレが内容に合わせて滑稽な挿絵を施したもの》 ドレはバンド・デシネのパイオニアでもあるそう。(→Wikipedia)
◆「文学ラジオ空飛び猫たち」ポッドキャスト、第210回はスタニスワフ・レム&森泉岳土『ソラリス コミック版』の紹介。毎週月曜の朝5時配信(たぶん)、海外文学を中心にやや硬派な文学作品についてダイチさんとミエさんがゆるく語る。これまで紹介した作品は200冊以上。
◆そしてこのたび、空飛び猫たちさんの紹介本&配信タイトル一覧表のページを分割することに成功。2024年の紹介本と2023年の紹介本のページを新たに作成しました (表紙などはまだ途中)。
◆その『ソラリス』も読める早川書房のコミックサイト「ハヤコミ」には、カズオ・イシグロ『日の名残り』や逢坂冬馬『同志少女よ、敵を撃て』のコミックも。そして12月2日には劉慈欣&大森望『三体〔コミック版〕3』が発売予定。フルカラーの鈍器本、もはやコミックの価格ではない。三分冊完結篇。(→ハヤコミ)
◆このコミック版は載せていませんが、国書刊行会「スタニスワフ・レム・コレクション」の一覧表のページはこのブログにもあります。第2期の素敵な装丁は水戸部功さん。第1期のデザインも好き。
◆10月新刊、津村記久子さんの『やりなおし世界文学』(新潮文庫)を試し読み。全92作の目次が楽しい。謎のナゾベーム『鼻行類』がある。Webマガジン「考える人」の岸本佐知子さんとの対談も良い。(→岸本佐知子さんの本の一覧表)
◆2025年の全米図書賞の発表は11月19日。翻訳部門の最終候補には、新潮クレスト・ブックスに邦訳があるネージュ・シンノ『悲しき虎』(Natasha Lehrer訳)の名前も。市川沙央さんの『ハンチバック』がロングリスト入りしたことでも話題の文学賞です。(→公式サイト)
◆ちなみに2024年の全米図書賞フィクション部門を受賞は、パーシヴァル・エヴェレット『ジェイムズ』(邦訳・木原善彦)。翻訳部門は、Lin King訳の楊双子『台湾漫遊鉄道のふたり』(邦訳・三浦裕子)です。(→全米図書賞の歴代受賞者一覧表)
★3刷重版決定、フリーダ・マクファデン『ハウスメイド』は、映画化されて米国で12月19日に公開(スリラー映画)。続編『ハウスメイド2』は12月3日発売予定。(→Wikipedia)
◆アンナ・カヴァン『氷』(ちくま文庫)は、藤原編集室さんの重版13刷のお知らせを見て知った作品。解説は川上弘美さん。カヴァン生前最後の長編小説でWikipediaには《SF小説、スリップストリーム小説》《本作の登場人物には一切の名前がない》と書いてある。(→Wikipedia)
11月16日
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◆12月新刊、マリオ・バルガス=リョサ&柳原孝敦『沈黙をあなたに』が集英社より12月15日発売予定。
◆木原善彦訳『ジェイムズ』が話題のパーシヴァル・エヴェレット。1月7日に雨海弘美訳『消失』が発売予定。おそらくは映画『アメリカン・フィクション』の原作『Erasure』の邦訳。12月3日にはブッカー賞最終候補作になった上野元美訳『赤く染まる木々』も発売されます。
◆木原善彦さんの翻訳作品一覧にベン・ラーナー『10:04』(白水Uブックス)の表紙を追加。『トピーカ・スクール』作者の長編第二作。発売日は12月16日に変更。
◆実は、本の海と灯台さんの11月6日の購入本紹介の動画で、ハリー・マシューズ&木原善彦『シガレット』と一緒に、私のブログと「木原善彦さんの読書ビンゴ」が紹介されてます。(→YouTube「本の海と灯台」)
◆「ちいさな手のひら事典」シリーズの一覧に、12月8日発売のドニ・モンタニョン&いぶきけい『秘密の教え』を追加。
◆11月新刊に、葉々社さんの「小さな海外文学」シリーズの3冊目、ミンナ・カント&真柴奏『アンナ・リーサ』を追加。
◆11月15・16日と梅屋敷で北欧ブックフェスタが開催され、注目集まる北欧文学。このブログにも北欧文学の翻訳家一覧表があります。北欧文学の新刊情報も載せてます。
◆12月25日発売のウンベルト・エーコ『薔薇の名前[完全版]』と合わせて読みたい「世界を読み解く一冊の本」シリーズ『エーコ『薔薇の名前』迷宮をめぐる〈はてしない物語〉』は、ポップな表紙が可愛いです。
★Waterstonesが選ぶ2025年「Book of the Year」の最終候補に、雨穴『変な絵』とR・F・クァンの『Katabasis』がノミネート。古沢嘉通訳『バベル オックスフォード翻訳家革命秘史』の作者さんです。(→Waterstones)
◆文学フリマの海外文学関連の出店者メモに、翻訳家の久保田祐子さんとAnouchka店主・金子美雪さんの「Jumpin’Jack Books」を追加。
◆先日までXで投稿していた、「今日は何の日?」の回文のページを作成中。たぶん100作品以上。(→そのほかの回文)。
11月15日
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◆1月の新刊にハヤカワ文庫、アンディ・ウィアー&小野田和子『プロジェクト・ヘイル・メアリー』、ダニエル・キイス&小尾芙佐『心の鏡〔新版〕』とレベッカ・ヤロス&原島文世『フォース・ウィング3』を追加。発売日は11月21日前後。
◆新潮文庫「海外名作発掘」シリーズの一覧表に、11月28日発売のジャドスン・フィリップス&矢口誠『終止符には早すぎる』を追加。
◆1月新刊の河出文庫、チママンダ・ンゴズィ・アディーチェ&くぼたのぞみ『男も女もみんなフェミニストでなきゃ』は1月7日発売予定。
◆1月新刊、ハヤカワ文庫SFのウィリアム・ギブスン『クローム襲撃〔新版〕』が1月6日発売予定。翻訳は浅倉久志さん、黒丸尚さん、酒井昭伸さん、小川隆さん。12月3日には黒丸尚訳『モナリザ・オーヴァドライヴ〔新版〕』も発売。
◆小竹由美子さんの翻訳作品一覧に、ほんやくWebzineのエッセイを追加。
◆柴田元幸さんの翻訳作品、11月28日発売のポール・オースター『サンセット・パーク』文庫版と、12月1日発売のスティーヴン・ミルハウザー『高校のカフカ、一九五九年』の表紙が出ました。
★スティーヴン・キングがリチャード・バックマン名義で書いた小説を、1980年代にアーノルド・シュワルツェネッガー主演で映画化した『バトルランナー』。リメイク版が2026年1月30日公開予定。主演はグレン・パウエル。11月30日には酒井昭伸訳『ランニング・マン』(映画と同名)も刊行。(→Wikipedia)
◆北欧文学の翻訳家一覧表に、12月発売のアストリッド・リンドグレーンの新刊『やねの上のカールソン』を追加。11月28日には『長くつ下のピッピのお料理ブック』も発売予定。
◆文学フリマの海外文学関連の出店者メモに、エアミステリ研究会さんを追加。11月23日(日)開催の文学フリマ東京41の海外文学関連出店者さんは50以上。
11月14日
11/14🐦️
◆そろそろ、「日本翻訳大賞」対象作品のある出版社の一覧表を作成する季節。2025年の第12回のため、また新しいページ作成します。
◆国際ブッカー賞の歴代受賞作の一覧表に最終候補作、12月22日発売の黄晳暎『マテニ10号』の情報を追加。先日発表されたブッカー賞の一覧表は作成中。
◆ジェイムズ・ジョイス「フィネガンズ・ウェイク」のWiki的なもの2に、情報を追加。リーディングトラッカーなど読書ツールの情報も。
11月13日
11/13🧸
◆SNSへの投稿をすっぱりやめて、ブログに専念することにしました。新刊情報など、これからはXではなくこちらでつぶやいて行こうと思います。
◆ひとりで新刊「短歌の本と歌集」の「短歌のシリーズ」の項目に100個以上の短歌結社の叢書を追加しているところ。

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